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JP6421484B2 - コイル部品、コイル部品複合体およびトランス、ならびに電源装置 - Google Patents

コイル部品、コイル部品複合体およびトランス、ならびに電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、プリント基板に形成されたコイル部品、コイル部品複合体およびトランス、ならびに、そのようなコイル部品等によって構成された電源装置に関する。
近年、ハイブリッドカーをはじめとするエコカーは高級クラスから普及クラスまで幅広い商品が各自動車サプライヤからリリースされている。これらのエコカーには走行用の電気エネルギー源の蓄積のために、100V〜400V程度の高電圧のHV(ハイブリッド)バッテリが搭載されている。
特開平8−69935号公報 特開平9−92537号公報 特許第3223425号公報 特開2013−26556号公報 特開平3−183106号公報
HVバッテリのバッテリ電圧はその使用目的や販売価格帯、車格やグレードによりさまざまな電圧範囲を持っている。一般的な電圧範囲は例えば図16に示すようになっている。例えば図16に示すように、HVバッテリの電圧として、100V〜200V、200V〜300V、および300V〜400Vなどの範囲が用いられる。
一方、これらエコカーにはHVバッテリの他に電装機器を動かすための12Vの鉛バッテリが搭載されており、HVバッテリ電圧を鉛バッテリ電圧に変換するのが車載用DC/DCコンバータの役割である。DC/DCコンバータは電力変換と絶縁のためにMT(絶縁トランス)が用いられる。絶縁トランスにおけるコイルの最適巻数は、例えば図16に示すようにHVバッテリの電圧範囲に依存する。例えば上記3つの電圧範囲に対応するためには、従来では巻数の異なる絶縁トランスを個別に用意する必要があった。例えば図16に示したように、100V〜200Vの場合の巻数は8ターン(8Ts)、200V〜300Vの場合の巻数は10ターン(10Ts)、および300V〜400Vの場合の巻数は12ターン(12Ts)となる。
特許文献1〜5には、導体によるコイルパターンによってコイル部品を構成した例が開示されている。これらの文献にはコイル部品の巻数を変更可能にした構成例も開示されている。しかしながら、各文献に記載のコイル部品は、例えば特許文献1に記載のように巻数の異なる複数種類の基板を用意する必要があったり、特許文献2に記載のように巻数を変更した場合にコイルとして機能しない、無駄になるパターンが存在する等の点で改善の余地がある。
本発明の目的は、巻数を容易に変更できるようにしたコイル部品、コイル部品複合体およびトランス、ならびに、そのようなコイル部品等によって構成された電源用回路素子を含む電源装置を提供することにある。
本発明によるコイル部品は、プリント基板に形成され、巻数に応じて互いに導通可能に分離された複数のパターン分離部分を有するコイルパターンと、複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えることにより、コイルパターンの巻数を変更させる導通部材とを備え、導通部材による巻数の変更に関わらず、コイルパターンのすべてのパターンがコイルとして機能するものである。
本発明によるトランスは、1次側巻線と、2次側巻線とを含み、1次側巻線および2次側巻線のいずれか一方が、上記本発明によるコイル部品によって構成されているものである。
本発明によるコイル部品複合体は、上記本発明によるコイル部品によって構成された第1のコイル部品と、第1のコイル部品に電気的に接続された第2のコイル部品とを含ものである。
本発明による電源装置は、上記本発明によるコイル部品によって構成された電源用回路素子を含ものである。
本発明によるコイル部品、コイル部品複合体、トランス、または電源装置では、複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えることによって、コイルパターンの巻数が変更される。この場合において、巻数の変更に関わらず、コイルパターンのすべてのパターンがコイルとして機能する。
本発明によるコイル部品において、プリント基板は多層基板であってもよい。コイルパターンは多層基板の少なくとも1つの内層に形成され、複数のパターン分離部分にはそれぞれ、少なくとも1つの巻数選択用スルーホールが形成されていてもよい。導通部材は、多層基板の表面層から巻数選択用スルーホールを介して複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えるものであってもよい。
この場合、コイルパターンの巻数可変範囲内において、パターンの巻始め部分および巻終わり部分には、巻数選択用スルーホールが1つのみ形成され、巻始め部分および巻終わり部分以外のパターン分離部分の少なくとも一部には、巻数選択用スルーホールが複数形成されていてもよい。
また、コイルパターンの巻数可変範囲内において巻数選択用スルーホールが3つ以上形成され、隣接する巻数選択用スルーホール同士の間隔は略一定であってもよい。
また、本発明によるコイル部品複合体において、複数のパターン分離部分は、第1のコイル部品と、第2のコイル部品との間に形成されていてもよい。
また、本発明による電源装置において、導通部材は、スイッチング素子であってもよい。また、スイッチング素子をスイッチング制御することにより巻数を制御する巻数制御部をさらに備えていてもよい。
この場合、巻数制御部は、入力電圧の大きさに応じて巻数を制御するようにしてもよい。
本発明のコイル部品、コイル部品複合体、トランス、または電源装置によれば、複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えることによってコイルパターンの巻数を変更し、その際、巻数の変更に関わらず、コイルパターンのすべてのパターンがコイルとして機能するようにしたので、巻数の変更に関わらず、複数の基板を用意することなく、また無駄なパターンを発生させることなく、巻数を容易に変更できる。
本発明の一実施の形態に係る電源装置の一構成例を示すブロック図である。 多層基板の一例を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係るコイル部品を構成する第1層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 コイル部品を構成する第2層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 コイル部品を構成する第3層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 コイル部品を構成する第4層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 コアとジャンパ端子の実装状態の一例を示す斜視図である。 巻数を4ターンに選択した場合の第2層のコイルパターンの接続状態の一例を示す平面図である。 巻数を5ターンに選択した場合の第2層のコイルパターンの接続状態の一例を示す平面図である。 巻数を6ターンに選択した場合の第2層のコイルパターンの接続状態の一例を示す平面図である。 スイッチング素子を用いてコイルパターンの巻数の選択を行う場合の構成例を示す平面図である。 接続導体を用いてコイルパターンの巻数の選択を行う場合の構成例を示す平面図である。 変形例に係るコイル部品の第2層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 変形例に係るコイル部品の第3層のコイルパターンの一例を示す平面図である。 比較例のコイルパターンとして、巻数が4ターンで固定の例を示す平面図である。 HVバッテリの電圧範囲と絶縁トランスの巻線数との関係の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.スイッチング電源装置
1.1 構成
1.2 動作
2.コイル部品(トランス20)
2.1 構成および作用
2.2 効果
3.コイル部品の変形例
4.その他の実施の形態
[1.スイッチング電源装置]
(1.1 構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置1の一構成例を示している。
このスイッチング電源装置1は、例えば車載用のDC/DCコンバータとして用いられるものである。このスイッチング電源装置1は、入力端子T1,T2に接続された高圧バッテリBHから入力された直流電圧Vinを電圧変換する(降圧する)ことにより、直流の出力電圧Voutを生成すると共に、この出力電圧Voutを出力端子T3,T4を介して低圧バッテリBLへ供給するようになっている。なお、高圧バッテリBHは、100Vから500V程度の電圧を蓄電するバッテリであり、低圧バッテリBLは、12Vから15V程度の電圧を蓄電するバッテリである。
このスイッチング電源装置1は、入力平滑コンデンサCinと、巻数制御部5と、電圧検出回路7,9と、電流検出回路8と、スイッチング回路10と、共振インダクタLrと、トランス20(絶縁トランス)と、整流回路30と、平滑回路40と、制御部50と、演算部69とを備えている。
入力平滑コンデンサCinは、入力端子T1に接続された1次側高圧ラインL1Hと入力端子T2に接続された1次側低圧ラインL1Lとの間に配置されており、高圧バッテリBHから入力端子T1、T2間に入力された直流の入力電圧Vinを平滑化するためのものである。
電圧検出回路7は、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に配置されており、入力端子T1、T2間の入力電圧Vinを検出すると共に、この検出した入力電圧Vinに対応する検出信号を演算部69へ出力するものである。このような電圧検出回路7の具体的な回路構成としては、例えば、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に配置された分圧抵抗(図示せず)によって電圧を検出し、これに応じた電圧を生成するものなどが挙げられる。
電流検出回路8は、1次側高圧ラインL1H上において、入力端子T1とスイッチング回路10との間に配置されており、この1次側高圧ラインL1H上を流れる入力電流Iinを検出すると共に、この検出した入力電流Iinに対応する検出信号を演算部69へ出力するものである。このような電流検出回路8の具体的な回路構成としては、例えばカレントトランスを含んだものが挙げられる。
スイッチング回路10は、入力電圧Vinを交流電圧に変換するフルブリッジ型のスイッチング回路である。このスイッチング回路10は、スイッチング素子SW11〜SW14を有している。
スイッチング素子SW11〜SW14は、例えば、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの素子が使用可能である。この例では、スイッチング素子SW11〜SW14は、全てNチャネルのMOS−FETにより構成されている。スイッチング素子SW11のゲートにはSW制御信号S11が供給され、ソースがスイッチング素子SW12のドレインに接続され、ドレインが1次側高圧ラインL1Hに接続されている。また、スイッチング素子SW12のゲートにはSW制御信号S12が供給され、ソースが1次側低圧ラインL1Lに接続され、ドレインがスイッチング素子SW11のソースに接続されている。また、スイッチング素子SW13のゲートにはSW制御信号S13が供給され、ソースがスイッチング素子SW14のドレインに接続され、ドレインが1次側高圧ラインL1Hに接続されている。また、スイッチング素子SW14のゲートにはSW制御信号S14が供給され、ソースが1次側低圧ラインL1Lに接続され、ドレインがスイッチング素子SW13のソースに接続されている。また、スイッチング素子SW11のソースおよびスイッチング素子SW12のドレインは、トランス20の1次側巻線21の一端に接続されている。また、スイッチング素子SW13のソースおよびスイッチング素子SW14のドレインは、共振インダクタLrを介して、この1次側巻線21の他端に接続されている。この共振インダクタLrは、スイッチング素子SW11〜SW14内の寄生容量素子、およびトランス20のリーケージインダクタと共に所定のLC共振回路を構成するためのものである。
この構成により、スイッチング回路10では、制御部50のSW駆動部55から供給されるSW制御信号S11〜S14に応じてスイッチング素子SW11〜SW14をオンオフ制御することにより、入力電圧Vinを交流電圧に変換するようになっている。
トランス20は、1次側と2次側とを直流的に絶縁するとともに交流的に接続するものであり、1次側巻線21および2次側巻線22A,22Bを含んで構成された3巻線型のトランスである。トランス20の1次側巻線21と2次側巻線22A,22Bとは、フォワード接続されている。1次側巻線21の一端はスイッチング回路10に接続され、他端は共振インダクタLrを介してスイッチング回路10に接続されている。また、2次側巻線22Aの一端および2次側巻線22Bの一端は、整流回路30に接続されている。そして、2次側巻線22A,22Bの他端同士はセンタタップCTで互いに接続され、さらに2次側高圧ラインL2Hに接続されている。
1次側巻線21の巻数はNpであり、2次側巻線22A,22Bの巻数はそれぞれNsである。これらの巻数比Np:Nsは、例えば10:1に設定される。ただし、後述するように、トランス20の1次側巻線21の巻数Npは可変にすることが可能であり、必要に応じて適宜の巻数Npに設定される。巻数制御部5は、トランス20の1次側巻線21の巻数Npが、後述するように可変制御可能な構成となっている場合に、その巻数Npを制御するものである、巻数制御部5は例えば、電圧検出回路7で検出された入力電圧Vinに対応する検出信号に基づいて、トランス20の1次側巻線21の巻数Npを制御するようになっている。
この構成により、トランス20は、1次側巻線21の両端間に供給された交流電圧をNs/Np倍に降圧し、2次側巻線22A,22Bから出力するようになっている。
整流回路30は、トランス20から供給される交流電圧を整流する回路である。この整流回路30は、ダイオード31,32を有している。ダイオード31のカソードは2次側巻線22Bの一端に接続され、アノードは2次側低圧ラインL2Lに接続されている。ダイオード32のカソードは2次側巻線22Aの一端に接続され、アノードは2次側低圧ラインL2Lに接続されている。
平滑回路40は、チョークコイルLchと出力平滑コンデンサCoutとを有している。チョークコイルLchは、2次側高圧ラインL2H上に挿入配置されており、その一端はトランス20のセンタタップCTに接続され、他端は端子T3に接続されている。出力平滑コンデンサCoutは、端子T3に接続された2次側高圧ラインL2Hと端子T4に接続された2次側低圧ラインL2Lとの間に配置されている。
この構成により、平滑回路40は、整流回路30によって整流されセンタタップCTから出力される信号を平滑化して直流の出力電圧Voutを生成し、これを出力端子T3、T4間に接続された低圧バッテリBLに給電するようになっている。
電圧検出回路9は、2次側高圧ラインL2Hと2次側低圧ラインL2Lとの間に配置されており、出力端子T3、T4間の出力電圧Voutを検出すると共に、この検出した出力電圧Voutに対応する検出信号を制御部50へ出力するものである。このような電圧検出回路9の具体的な回路構成としては、例えば、電圧検出回路7と同様に、2次側高圧ラインL2Hと2次側低圧ラインL2Lとの間に配置された分圧抵抗(図示せず)によって電圧を検出し、これに応じた電圧を生成するものなどが挙げられる。
制御部50は、電圧検出回路9が検出した出力電圧Voutの検出結果に基づいて、この出力電圧Voutが所定の電圧を保つように、スイッチング回路10におけるスイッチング動作を制御するものである。制御部50は、バッファ51と、抵抗器R52と、SW制御部53と、トランス54と、SW駆動部55とを有している。
バッファ51は、インピーダンス変換の機能を有するとともに、例えば電圧検出回路9から供給された信号の電圧レンジを変換して出力する回路である。抵抗器R52は、バッファ51の出力信号のノイズを除去し、あるいは、サージ電圧、過電流などを制限することにより、バッファ51および演算部69を保護する機能を有する。SW制御部53は、バッファ51から抵抗器R52を介して供給された信号に基づいて、出力電圧Voutが所定の電圧を保つように、SW駆動部55を制御するものである。具体的には、SW制御部53は、SW制御信号S11〜S14の基となる制御信号を生成し、トランス54を介してSW駆動部55へ供給する機能を有する。SW駆動部55は、SW制御部53からトランス54を介して供給された制御信号に基づいて、SW制御信号S11〜S14を生成し、スイッチング回路10のスイッチング素子SW11〜SW14へそれぞれ供給するものである。
この構成により、スイッチング回路10は、SW制御信号S11〜S14に基づいてスイッチング動作を行い、スイッチング電源装置1は、出力電圧Voutが所定の電圧を保つように動作するようになっている。
演算部69は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、および入力電流Iinに基づいて、出力電流Ioutを求めるとともに、これらの4つの情報を外部に供給するものである。すなわち、スイッチング電源装置1では、2次側高圧ラインL2Hに出力電流Ioutを検出するための電流検出回路を設けることなく、入力電圧Vin、出力電圧Vout、および入力電流Iinに基づいて、出力電流Ioutを演算により求めるようになっている。
演算部69は、入力電流Iinに対応する検出信号、入力電圧Vinに対応する検出信号、およびバッファ51から供給される出力電圧Voutに係る電圧に基づいて演算を行い、出力電流Ioutを求めるものである。その際、演算部69は例えば、入力電圧Vinおよび出力電圧Voutに基づいてスイッチングデューティ比Dを求め、入力電流Iinとそのスイッチングデューティ比Dに基づいて出力電流Ioutを求めるようになっている。そして、演算部69は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、入力電流Iin、出力電流Ioutに関する情報を、端子T5に接続された外部の装置に対して送信する。この外部の装置は、例えば、このスイッチング電源装置1が属するシステム全体を制御する制御装置であり、このスイッチング電源装置1の状態(入出力電圧、入出力電流、温度など)をモニタする目的で、これらのデータを収集するものであり、例えば、ECU(Electric Control Unit)と呼ばれる車載側制御部が挙げられる。
なお、この演算部69としては、例えば、マイクロコントローラ(MCU)などを用いて構成することができる。また、演算部69に加え、例えばSW制御部53またはその一部をマイクロコントローラなどで実現してもよい。
(1.2 動作)
スイッチング電源装置1の全体動作の概要を説明する。スイッチング回路10は、SW制御信号S11〜S14に基づいてスイッチング素子SW11〜SW14をスイッチングすることにより、高圧バッテリBHから供給された直流電圧Vinを交流電圧に変換し、トランス20の1次側巻線21の両端間に供給する。そしてトランス20は、この交流電圧をNs/Np倍に変圧(降圧)し、2次側巻線22A,22Bから、変圧された交流電圧を出力する。整流回路30は、この交流電圧を整流する。平滑回路40は、この整流された信号を平滑化して直流電圧Voutを生成し、端子T3,T4に接続された低圧バッテリBLに給電する。
制御部50は、電圧検出回路9が検出した出力電圧Voutの検出結果に基づいて、SW制御信号S11〜S14を生成してスイッチング回路10に供給し、出力電圧Voutが所定の電圧を保つように制御する。演算部69は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、および入力電流Iinに基づいて、出力電流Ioutを求めるとともに、これらの4つの情報を外部に供給する。
[2.コイル部品(トランス20)]
(2.1 構成および作用)
ここでは、例えば図1に示したスイッチング電源装置1における電源用回路素子として、トランス20(絶縁トランス)に適用可能な可変巻数のコイル部品の構成例を説明する。また、第1のコイル部品としてのトランス20と、第2のコイル部品としての共振インダクタLrとを含むコイル部品複合体の構成例を説明する。
まず、比較例として従来からの一般的なプリントコイル巻線によるコイル部品の構成例を図15に示す。プリントコイルは例えば図2に示したような多層プリント基板100の内層などの銅箔を用いて、後付する磁心(コア)に巻くように形成される。各層の銅箔はスルーホールにより接続される。図2に示した多層プリント基板100は、表面側(上層)から下層側へと、第1層101、第2層102、第3層103、および第4層104からなる4層基板となっている。多層プリント基板100は、スルーホール105によって、任意の層間を導通させることが可能となっている。
図15の比較例では、プリントコイル巻線の1つとして第2層のコイルパターン220を示している。第2層のコイルパターン220は、トランス20(絶縁トランス)用のコア161と共振インダクタLr用のコア162とを周回するように形成されている。コア161およびコア162は、例えばフェライトコアである。図15に示したコア161に巻かれた第2層のコイルパターン220は、トランス20の1次側巻線21の一部を構成している。降圧DC/DCコンバータの場合、電位の関係上、高電圧の1次側巻線21を内層に構成し、低電圧の2次側巻線22A,22Bは外層に構成する場合が多い。例えば図2に示した4層基板の場合、第2層102、および第3層103に1次側巻線21を構成し、第1層101および第4層104に2次側巻線22A,22Bを構成する。なお、第2層のコイルパターン220には、他の層との接続用の接続用スルーホール151,152,153が設けられている。
図15の比較例では、第2層のコイルパターン220は、トランス20の1次側巻線21の一部に相当する部分の巻数が4ターン(4Ts)で固定となっている。このように、従来、プリントコイル巻線の巻数は固定であり、特に内層で構成した巻数は容易に変更することは困難であった。
これに対し、図3〜図6に、巻数を可変に構成したコイル部品のコイルパターンを示す。図15の比較例と同様に、例えば図2に示した4層基板の場合、第2層102、および第3層103にトランス20の1次側巻線21を構成し、第1層101および第4層104に2次側巻線22A,22Bを構成することができる。また、図3〜図6はコイル部品複合体を構成する例を示しており、第1のコイル部品としてのトランス20と、第1のコイル部品に電気的に接続された第2のコイル部品としての共振インダクタLrとを含んでいる。
なお、以下では、4層基板を用いた場合の構成例を説明するが、本発明のコイル部品を形成する基板の層数は4層に限定されない。また、各層に構成されるコイルパターンの配置や使用するコイルパターンの層数は以下で説明する構成例に限定されるものではない。
図3は、本発明の一実施の形態に係るコイル部品を構成する第1層のコイルパターン110の一例を示し、図4は第2層のコイルパターン120の一例を示し、図5は第3層のコイルパターン130の一例を示し、図6は第4層のコイルパターン140の一例を示す。
各層のコイルパターンは、トランス20用のコア161と共振インダクタLr用のコア162とを周回するように形成されている。各層には他の層との接続用の接続用スルーホール151,152,153が設けられている。
第2層のコイルパターン120と第3層のコイルパターン130とが接続用スルーホール151を介して接続されることにより、トランス20の1次側巻線21に相当する巻線部分が構成されている。また、第2層のコイルパターン120と第3層のコイルパターン130とが接続用スルーホール153を介して接続されることにより、共振インダクタLrに相当する巻線部分が構成されている。また、トランス20の1次側巻線21に相当する巻線部分と共振インダクタLrに相当する巻線部分との間が接続用スルーホール152で接続されている。
このコイル部品は、トランス20の1次側巻線21に相当する部分に、巻数を変更するための巻数可変部200が設けられている。巻数可変部200には、巻数選択用スルーホール210が設けられている。第2層のコイルパターン120は、巻数に応じて互いに導通可能に分離された複数のパターン分離部分121を有している。
このコイル部品では、図7に示したように、基板の表面層(第1層)側から巻数選択用スルーホール210に導通部材としてのジャンパ端子160を挿入することにより、巻数選択用スルーホール210を介して複数のパターン分離部分121同士の導通状態を変えることができる。これにより、後述する図8〜図10に示すように、第2層のコイルパターン120の巻数を変えることができる。この場合において、導通部材による巻数の変更に関わらず、第2層のコイルパターン120のすべてのパターンがコイルとして機能する。
複数のパターン分離部分121は、第1のコイル部品としてのトランス20と第2のコイル部品としての共振インダクタLrとの間に形成されている。
第2層のコイルパターン120の巻数可変範囲Ta内において巻数選択用スルーホール210が3つ以上形成されている。隣接する巻数選択用スルーホール210同士の間隔は略一定であることが好ましい。
第2層のコイルパターン120の巻数可変範囲Ta内において、パターンの巻始め部分および巻終わり部分には、巻数選択用スルーホール210が1つのみ形成されている。すなわち、図4に示したように、巻数可変範囲Ta内において、巻始め部分には1つのスルーホール211が形成され、巻終わり部分には1つのスルーホール212が形成されている。それら巻始め部分および巻終わり部分以外のパターン分離部分121の少なくとも一部には、巻数選択用スルーホールが複数(2以上)形成されている。
図7は、コア161,162とジャンパ端子160の実装状態の一例を示している。絶縁トランスとして使用するには、複数の巻数選択用スルーホール210の配置に則り、ジャンパ端子160を接続する。図7に示したように、ジャンパ端子160は基板表層に実装し、例えば第1層から第4層までの各層を半田接続する。ジャンパ端子160は実装方法を限定するものではないが、自動実装であることが望ましい。車載用のDC/DCコンバータは1次側でも大きな電流が流れるが、金属ジャンパと半田実装によりスルーホール単体よりも電流許容値を増やす効果がある。
また、製造上および検査上の観点から、各巻数を構成するには、どの巻数選択用スルーホール210にジャンパ端子160を挿入するか、基板表面層にシルク印刷等で目印を付けておいても良い。
例として、図8〜図10に、4〜6ターンに巻数を可変させる場合のジャンパ端子160の接続配列を示す。図8は、巻数を4ターンに選択した場合の第2層のコイルパターン120の接続状態の一例を示す。また、図9は巻数を5ターンに選択した場合、図10は巻数を6ターンに選択した場合の第2層のコイルパターン120の接続状態の一例を示す。
図8〜図10において、太い黒線で結ばれている巻数選択用スルーホール210の部分が、ジャンパ端子160の接続位置201に相当し、その部分が導通される。図示したように、図8の4ターンの場合、ジャンパ端子160によって一体化されたパターン171が部分的に形成される。同様に、図9の5ターンの場合、ジャンパ端子160によって一体化されたパターン172が部分的に形成される。これにより、無駄なパターンを発生させることなく、巻数の変更に関わらず、第2層のコイルパターン120のすべてのパターンがコイルとして機能する。ジャンパ端子160を接続する巻数選択用スルーホール210の間隔(ピッチ)を略同じにすることにより、使用するジャンパ端子160を1種類にすることができる。
このコイル部品では、巻数を変更するための巻数可変部200が第1のコイル部品としてのトランス20と第2のコイル部品としての共振インダクタLrとの間に形成されていることで、他層の巻線に干渉させずに巻数を変更することができる。
(ジャンパ端子160以外の接続例)
図7には、導電性のジャンパ端子160を用いて巻線を選択する例を示したが、半導体リレーなどの双方向のスイッチング素子を用いて巻線選択を行ってもよい。
図11は、スイッチング素子163を用いて第2層のコイルパターン120の巻数の選択を行う場合の構成例を示している。基板の表面層(第1層)において複数の巻数選択用スルーホール210の間にスイッチング素子163が配置され、隣り合う巻数選択用スルーホール210同士の導通状態を変えることが可能となっている。この場合、マイコン等により任意に巻線選択することで、例えば入力電圧Vinの変動に応じて巻線を選択することで最適な動作(最大効率を出す)が可能となる。例えば図1に示したDC/DCコンバータの例では、巻数制御部5が入力電圧Vinに応じて、トランス20の1次側巻線21の巻数Npを制御する。また入力電圧Vinの低下時に巻数を下げることで、車載用のHVバッテリの放電時でも限界までDC/DCコンバータを動作させることができ、電気自動車等に適用した場合に、走行距離の延伸に貢献できる。
また、このコイル部品では、例えば図8〜図10に示したように、第2層のコイルパターン120の巻数を例えば4〜6ターンに変更できるので、例えば第3層においてトランス20の1次側巻線21に相当する巻線が6ターンだとすれば、全体としてトランス20の1次側巻線21を10〜12ターンまで可変することができる。これにより、例えば図16に示したように、200V〜300Vと300V〜400Vの2種類のHVバッテリに対応可能となる。
図12は、導体パターンによる接続導体164を用いてコイルパターンの巻数の選択を行う場合の構成例を示している。例えば図12に示したように、基板の表面層(第1層)において複数の巻数選択用スルーホール210の間をすべて導体パターンによる接続導体164で導通させる。そして、選択したい巻数に応じて、接続導体164のパターンをレーザカッター等により切断することで、所望の巻数を選択できる。
(2.2 効果)
以上のように、本実施の形態によれば、複数のパターン分離部分121同士の導通状態を変えることによって第2層のコイルパターン120の巻数を変更し、その際、巻数の変更に関わらず、第2層のコイルパターン120のすべてのパターンがコイルとして機能する。これにより、巻数の変更に関わらず、複数の基板を用意することなく、また無駄なパターンを発生させることなく、巻数を容易に変更できる。また、パワー部品の利用効率を上げ、電力供給能力を向上させることができる。
本実施の形態によるコイル部品を用いることで、さまざまな巻数のトランスを1種類の基板にて構成することができる。これによりさまざまな入力電圧範囲に1種類の基板で対応することができ、基板の共通化とこれに伴うコスト削減、および設計工数の削減等を同時に達成することができる。
本実施の形態によるコイル部品は、HEVなどの電気自動車に使用されるDC/DCコンバータの電源用回路素子として使用できる。基板上にパターンで形成された1種類のプリントコイル基板1枚のみを使用するので、部品としてのコイル巻線が複数種ではない。また、巻数比を変更する層は1層のみでトランスのパラメータ変化量が小さい。巻線は必ず直列ないし並列で接続されるので無駄となる巻線がない。ジャンパ端子160をもちいる場合、金属のジャンパ端子160と半田接続(埋設)との効果により、スルーホールでの電流許容値を増やすことができる。
(先行技術文献との比較)
文献1(特開平8−69935号公報)には、プリントコイルを形成する1部分で巻数の異なるコイルを複数種用意し、その組み合わせでコイル全体の巻数を変える提案がなされている。この場合、巻数の異なるコイル基板を複数種用意し、かつそれを張り合わせる工程が必要である。結果的にコイル基板本体は複数種でき、同一の基板で構成しているとは言えない。一方、本実施の形態では予め基板上に配置したパターンを使用してそれを繋ぎかえることのみで巻数を変更しており、部材としてのコイル巻線を複数種作成するわけではない。
文献2(特開平9−92537号公報)では、予め基板面上に配置したパターンを選択使用してインダクタ調整をするが、使用しない場合のパターンは無駄となり基板面積を有効活用できない。それに対し本実施の形態では必ずパターンを直列か並列かに接続することで形成されているパターンに無駄はなく、基板面積を有効に使用することができる。
文献3(特許第3223425号公報)では、基板面上に配置したパターンのうち隣接するものを1次側巻線と2次側巻線との2つのグループに分け、それを選択して結線することで結合容量を下げているが、反面、リーケージインダクタンスの増加を招き、トランスの性能を低下させる。本実施の形態では1次側巻線21の巻き数変更のみを行い1次2次の巻数比のみを変化させている。これにより1次側−2次側間も結合容量は常に一定となるトランスのリーケージインダクタンスも低い値で一定となり安定した設計が可能である。また異なる面上で結線を繋ぎかえることで、トランスの巻数比を変更可能な旨が書かれているが、本実施の形態では同一面上だけで結線の繋ぎかえを行い、巻数比を変えている点が異なる。
文献4(特開2013−26556号公報)では、プリントコイルを形成する基板を複数枚用意し、それを積層してコイル巻線を作るがその過程で巻線の繋ぎ方をジャンパ抵抗等で変化させ、積層させたコイル巻線の巻数を変えている。一方、本実施の形態では基板の積層はせずに基板1枚の1層のみのパターンの繋ぎかえで巻数を変化させており、基板を複数枚用意したり積層したりする必要はない。
文献5(特開平3−183106号公報)では、複数枚の基板の機械的結合を強化するために、金属ピンをスルーホールに差し込み半田付けを行っているが、本実施の形態では1枚の基板の1層のみのコイルパターンの繋ぎかえにより巻数を変化させる、かつスルーホール部の電流許容値を増やす目的のみにジャンパ端子を使用して半田接続をしており、機械的結合強度は変化させていない点が異なる。
[3.コイル部品の変形例]
上記実施の形態では、第2層のコイルパターン120の巻数を変更する構成例を示したが、他の層のコイルパターンの巻数が変更可能となっていても良い。
例えば図13および図14に示したように、トランス20の1次側巻線21に相当する第2層のコイルパターン120Aおよび第3層のコイルパターン130Aの双方の巻数が変更可能となっていても良い。図13は、本変形例に係るコイル部品の第2層のコイルパターン120Aの一例を示している。図14は、本変形例に係るコイル部品の第3層のコイルパターン130Aの一例を示している。
第2層のコイルパターン120Aには、上記実施の形態と同様にトランス20の1次側巻線21に相当する部分に、巻数を変更するための巻数可変部200が設けられている。
第3層のコイルパターン130Aには、第2層のコイルパターン120Aと同様に、トランス20の1次側巻線21に相当する部分に、巻数を変更するための巻数可変部300が設けられている。巻数可変部300には、巻数選択用スルーホール310が設けられている。第3層のコイルパターン130Aは、巻数に応じて互いに導通可能に分離された複数のパターン分離部分131を有している。
このコイル部品では、第3層のコイルパターン130Aも、例えば図7に示した例と同様に、基板の表面層(第1層)側から巻数選択用スルーホール210に導通部材としてのジャンパ端子160を挿入することにより、巻数選択用スルーホール310を介して複数のパターン分離部分131同士の導通状態を変えることができる。これにより、図8〜図10の例と同様に、第3層のコイルパターン130Aの巻数を変えることができる。この場合において、導通部材による巻数の変更に関わらず、第3層のコイルパターン130Aのすべてのパターンがコイルとして機能する。
第3層のコイルパターン130Aの巻数可変範囲Tb内において巻数選択用スルーホール310は3つ以上形成されている。隣接する巻数選択用スルーホール310同士の間隔は略一定であることが好ましい。
第3層のコイルパターン130Aの巻数可変範囲Tb内において、パターンの巻始め部分および巻終わり部分には、巻数選択用スルーホール310が1つのみ形成されている。すなわち、図14示したように、巻数可変範囲Tb内において、巻始め部分には1つのスルーホール311が形成され、巻終わり部分には1つのスルーホール312が形成されている。それら巻始め部分および巻終わり部分以外のパターン分離部分131の少なくとも一部には、巻数選択用スルーホールが複数(2以上)形成されている。
[4.その他の実施の形態]
本発明による技術は、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記実施の形態では、コイル部品を電源用回路素子に適用した例について述べたが、本発明のコイル部品、コイル部品複合体およびトランスは、電源用回路素子以外にも適用可能である。また、本発明のコイル部品は、トランスに限らずインダクタにも適用可能である。
1…スイッチング電源装置、5…巻数制御部、7,9…電圧検出回路、8…電流検出回路、10…スイッチング回路、20…トランス(絶縁トランス、第1のコイル部品)、21…1次側巻線、22A,22B…2次側巻線、30…整流回路、31,32…ダイオード、40…平滑回路、50…制御部、51…バッファ、53…SW制御部、54…トランス、55…SW駆動部、69…演算部、100…多層プリント基板、101…第1層、102…第2層、103…第3層、104…第4層、105…スルーホール、110…第1層のコイルパターン、120…第2層のコイルパターン、120A…第2層のコイルパターン、121…パターン分離部分、130…第3層のコイルパターン、130A…第3層のコイルパターン、131…パターン分離部分、140…第4層のコイルパターン、151…接続用スルーホール、152…接続用スルーホール、153…接続用スルーホール、160…ジャンパ端子、161…コア、162…コア、163…スイッチング素子、164…接続導体、171…一体化されたパターン、172…一体化されたパターン、200…巻数可変部、201…接続位置、210…巻数選択用スルーホール、211…スルーホール(巻始め部分)、202…スルーホール(巻終わり部分)、300…巻数可変部、301…接続位置、310…巻数選択用スルーホール、311…スルーホール(巻始め部分)、312…スルーホール(巻終わり部分)、220…第2層のコイルパターン、BH…高圧バッテリ、BL…低圧バッテリ、Cin…入力平滑コンデンサ、Cout…出力平滑コンデンサ、Iin…入力電流、Iout…出力電流、Lch…チョークコイル、Lr…共振インダクタ(第2のコイル部品)、R52…抵抗器、SW11〜SW14,SW21,SW22…スイッチング素子、S11〜S14…SW制御信号、Ta…巻数可変範囲、Tb…巻数可変範囲、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、T11,T12…期間、Vin…入力電圧、Vout…出力電圧。

Claims (9)

  1. 多層のプリント基板の少なくとも1つの内層に形成され、巻数に応じて互いに導通可能に分離された複数のパターン分離部分を有するコイルパターンと、
    前記複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えることにより、前記コイルパターンの巻数を変更させる導通部材と
    を備え、
    前記導通部材による巻数の変更に関わらず、前記コイルパターンのすべてのパターンがコイルとして機能し、
    前記複数のパターン分離部分にはそれぞれ、少なくとも1つの巻数選択用スルーホールが形成され、
    前記導通部材は、前記プリント基板の表面層から前記巻数選択用スルーホールを介して前記複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えるようになされ、
    前記コイルパターンの巻数可変範囲内において、パターンの巻始め部分および巻終わり部分には、前記巻数選択用スルーホールが1つのみ形成され、前記巻始め部分および前記巻終わり部分以外の前記パターン分離部分の少なくとも一部には、前記巻数選択用スルーホールが複数形成されている
    コイル部品。
  2. 前記コイルパターンの巻数可変範囲内において前記巻数選択用スルーホールが3つ以上形成され、隣接する前記巻数選択用スルーホール同士の間隔は略一定である
    請求項に記載のコイル部品。
  3. 多層のプリント基板の少なくとも1つの内層に形成され、巻数に応じて互いに導通可能に分離された複数のパターン分離部分を有するコイルパターンと、
    前記複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えることにより、前記コイルパターンの巻数を変更させる導通部材と
    を備え、
    前記導通部材による巻数の変更に関わらず、前記コイルパターンのすべてのパターンがコイルとして機能し、
    前記複数のパターン分離部分にはそれぞれ、少なくとも1つの巻数選択用スルーホールが形成され、
    前記導通部材は、前記プリント基板の表面層から前記巻数選択用スルーホールを介して前記複数のパターン分離部分同士の導通状態を変えるようになされ、
    前記コイルパターンの巻数可変範囲内において前記巻数選択用スルーホールが3つ以上形成され、隣接する前記巻数選択用スルーホール同士の間隔は略一定である
    コイル部品。
  4. 1次側巻線と、2次側巻線とを含み、
    前記1次側巻線および前記2次側巻線のいずれか一方が、上記請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品によって構成されている
    トランス。
  5. 上記請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品によって構成された第1のコイル部品と、
    前記第1のコイル部品に電気的に接続された第2のコイル部品と
    を含
    コイル部品複合体。
  6. 前記プリント基板において、前記複数のパターン分離部分は、前記第1のコイル部品と、前記第2のコイル部品との間に形成されている
    請求項に記載のコイル部品複合体。
  7. 上記請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品によって構成された電源用回路素子を含
    電源装置。
  8. 前記導通部材は、スイッチング素子であり、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御することにより巻数を制御する巻数制御部をさらに備えた
    請求項に記載の電源装置。
  9. 前記巻数制御部は、入力電圧の大きさに応じて巻数を制御する
    請求項に記載の電源装置。
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