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JP6476703B2 - セラミックスパッケージ、発光装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

セラミックスパッケージ、発光装置及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セラミックスパッケージ、発光装置及びそれらの製造方法に関する。
実装基板に対し平行な方向に光を出射するサイドビュー型発光装置と、実装基板に対し垂直な方向に光を出射するトップビュー型発光装置と、が知られている。
例えば、サイドビュー型発光装置は、一方の面に外部電極を他方の面に内部電極を備えた電極基板と、光を出射する開口を備えた光出射基板と、電極基板を支持するためのストッパ基板とを有する(例えば特許文献1参照)。ストッパ基板は一部が開口され、電極基板の一部及び外部電極が露出されている。このサイドビュー型発光装置は、一般に半田付けにより実装基板上に実装される。
特開2012−99737号公報
しかし、このサイドビュー型発光装置は、電極基板に形成された外部電極と実装基板との距離が遠く、トップビュー型発光装置として、使用できるものではない。
そこで、サイドビュー型発光装置としてもトップビュー型発光装置としても使用できる発光装置及びその製造方法を提供する。
本実施形態に係る発光装置は、上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックス層と、前記第1セラミックス層上に積まれた第2セラミックス層と、を有するセラミックスパッケージと、前記上面配線と電気的に接続される発光素子と、を有し、前記上面配線は前記セラミックスパッケージの外側側面に位置するセラミックスから露出しており、前記下面配線は前記セラミックスパッケージの裏面に位置するセラミックスから露出している。
本実施形態に係る発光装置の製造方法は、上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックスグリーンシートを準備する工程と、第2セラミックスグリーンシートを前記第1セラミックスグリーンシート上に積む工程と、前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを焼成する工程と、前記上面配線に発光素子を電気的に接続する工程と、前記上面配線が露出するように、前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを切断する工程と、を有する。
上記の構成にすることにより、サイドビュー型発光装置としてもトップビュー型発光装置としても使用できる発光装置及びその製造方法を提供する。
第1の実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る発光装置の裏面側を示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る発光装置を示す概略側面図である。 第1の実施形態に係る発光装置を示す概略側面図である。 第1の実施形態に係る発光装置を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る第2セラミックスグリーンシートを示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る第2セラミックスグリーンシートを示す概略断面図であり、図6のVII−VII線での断面図である。 第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートを示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートを示す概略断面図であり、図8のIX−IX線での断面図である。 第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとの積層を示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとの積層を示す概略断面図であり、図10のXI−XI線での断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。 第2の実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。 第2の実施形態に係る発光装置を示す概略断面図である。
以下、実施形態に係る発光装置及びその製造方法を説明する。だたし、本発明は、この実施の形態及び実施例に限定されない。
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る発光装置について図面を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る発光装置の裏面側を示す概略斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る発光装置を示す概略側面図である。図4は、第1の実施形態に係る発光装置を示す概略側面図である。図5は、第1の実施形態に係る発光装置を示す概略断面図である。
発光装置は、上面配線11と、下面配線12と、上面配線11と下面配線12とを電気的接続する内部配線13と、を備える第1セラミックス層10と、第1セラミックス層10上に積まれた第2セラミックス層20と、一部が開口された樹脂枠30と、を有するセラミックスパッケージ100と、上面配線11と電気的に接続される発光素子200と、を有する。上面配線11は第3配線14と電気的に接続されており、第3配線14上に発光素子200を載置している。上面配線11はセラミックスパッケージ100の外側側面に位置するセラミックスから露出しており、下面配線12はセラミックスパッケージ100の裏面に位置するセラミックスから露出している。上面配線11は、第1セラミックス層10と第2セラミックス層20とに挟まれている。
セラミックスパッケージ100は、全体の形状が略直方体であって、上面に凹部を有するカップ状に形成されている。凹部は、その形状が平面視では矩形であり、壁部に取り囲まれて形成されている。壁部の形状は平面視では矩形の環状であり、壁部の高さ、長さ、幅、厚さは特に限定されず、目的及び用途に応じて適宜選択することができる。
セラミックスパッケージ100を構成する第1セラミックス層10、第2セラミックス層20はいずれも平板状である。樹脂枠30も第2セラミックス層20上に配置されており平板状である。平面視において樹脂枠30は矩形に開口されている。この樹脂枠30の開口部分はセラミックスパッケージ100の凹部に相当する。この開口の形状は矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形などの形状を採ることができる。
セラミックスパッケージ100は、第1セラミックス層10と第2セラミックス層20が積層されて成り、第2セラミックス層20上に樹脂枠30が形成されている。セラミックスパッケージ100の底面には金属材料で下面配線12が施されており、下面配線12は内部配線13を介し、上面配線11と電気的に接続されている。発光装置として使用される際、下面配線12はアノード電極、カソード電極に相当する。下面配線12は2つの異なる極性を有し、下面配線12のそれぞれは略矩形状であり、中央を隔てて左右に配置されている。カソード電極となる側の配線には、カソードマークが施されていてもよい。内部配線13はスルーホールに導電部材を配置する、若しくはスルーホールの内面に導電部材を配置するなどして、上面配線11と下面配線12とを電気的に接続する。セラミックスパッケージ100の底面の外側は、外部の基板に実装される側の面である。
上面配線11は、第1セラミックス層10の上面、かつ、第2セラミックス層20の下面に設けられている。発光装置として使用される際、上面配線11はアノード電極、カソード電極に相当する。上面配線11は2つの異なる極性を有し、上面配線11のそれぞれは略直線形状を成しており、中央を隔てて左右に配置されている。ただし、上面配線11の形状はこれに限定されず、一部を切り欠いたもの、略矩形状などの形状を採ることができる。上面配線11は一対である。上面配線11は第2セラミックス層20の内部配線と電気的に接続されている。さらに第2セラミックス層20の上面にも第3配線14が施されている。第2セラミックス層20の上面に配置された第3配線14上には発光素子200が載置され、発光素子200と電気的に接続される。上面配線11は一対のアノード電極、カソード電極を成しており、セラミックスパッケージ100の同一側面のセラミックスから露出している。セラミックスパッケージ100の凹部側面から露出している一対の上面配線11の一方の面積は、5000μm以上であり、好ましくは10000μm以上であり、さらに好ましく20000μm以上である。
上面配線11、下面配線12の大きさ、長さ、幅、厚さは特に限定されず、目的及び用途に応じて適宜選択することができる。
上面配線11、下面配線12の材質は、例えば銅や銅合金、タングステン、モリブデン等が好ましい。第2セラミックス層20の上面に施された配線の材質も同様に、例えば銅や銅合金、タングステン、モリブデン等が好ましく、その最表面は、例えば、金、銀やアルミニウム等の反射率の高い金属材料にて被覆されていることが好ましい。
第1セラミックス層10、第2セラミックス層20の材料としては、例えば主材料を、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、ムライトなどから選択することが好ましい。これらの主材料に焼結助剤などを加え焼結することでセラミックスの基材が得られる。低温同時焼成セラミックスも使用することができる。
樹脂枠30は第2セラミックス層20と共に凹部を形成しており、樹脂枠30は反射率の高い材料を使用することができる。樹脂枠30は、例えば酸化チタンやアルミナなどの反射フィラーを高充填した熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などで形成することができる。樹脂枠30である凹部の側壁の内周面において光を効率よく反射するために、光反射率の高い反射膜を形成してもよい。
また、第1セラミックス層10、第2セラミックス層20は、焼成前のグリーンシートの段階で種々のパターン形状の上面配線11を施すことができる。セラミックスの材料を焼成した後、下地層の上に、金、銀、銅あるいはアルミニウムを材料として、めっき法やスパッタリングにより金属材料が配置され上面配線11が形成される。
発光装置において、発光素子200は、セラミックスパッケージ100の凹部底面に載置される。ここではセラミックスパッケージ100の凹部底面に配置される第3配線14の上に発光素子200が載置されている。
発光素子200は特に限定されない。発光素子200の発光色としては、用途に応じて任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色(波長430nm〜490nmの光)の発光素子としては、GaN系やInGaN系を用いることができる。InGaN系としては、InAlGa1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、X+Y≦1)等を用いることができる。
発光素子200はフェイスダウン実装されているが、フェイスアップ実装することもできる。フェイスアップ実装する場合は、発光素子200はワイヤを用いて凹部底面の第3配線14と電気的に接続される。
発光装置において、発光素子200は、封止部材300で被覆されている。封止部材300は、セラミックスパッケージ100の凹部に載置された発光素子200等を、外力、埃、水分などから保護すると共に、発光素子200等の耐熱性、耐候性、耐光性を良好なものとするために設けられている。封止部材300の材料としては、熱硬化性樹脂、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂等の透明な材料を挙げることができる。封止部材300の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂は最初液状のものを使用し、発光素子200を被覆後、硬化することができる。また予め硬化した熱硬化性樹脂等を発光素子200に接合・固定することもできる。予め硬化した熱硬化性樹脂等は平板状のものや塊状のものなどを使用することができる。また封止部材300にガラスを使用することができる。封止部材300に使用するガラスは最初液状のものを使用し、発光素子200を被覆後、固化することができる。また予め固化したガラスを発光素子200に接合・固定することもできる。予め固化したガラスは平板状のものや塊状のものなどを使用することができる。このような樹脂やガラスなどの材料に加えて、所定の機能を持たせるために、蛍光体や光反射率が高い物質等のフィラーを含有させることもできる。
封止部材300は、例えば蛍光体を混合することで、発光装置の色調調整を容易にすることができる。蛍光体は、発光素子200からの光を吸収し、波長変換し、発光素子200と異なる光を発する。発光素子200からの光と蛍光体からの光の混色で様々な発光色を出すことができる。蛍光体は、封止部材よりも比重が大きいものを使用し、凹部の底面側に沈降させておいてもよい。また、蛍光体は、粘度の高い封止部材を用いたり、封止部材と同等の比重若しくは小さい比重のものを使用したりして、蛍光体を凹部内に分散させておいてもよい。
具体的な蛍光体には、例えば、YAG(YAl12:Ce)、シリケート等の黄色蛍光体、あるいは、CASN(CaAlSiN3:Eu)やKSF(K2SiF6:Mn)等の赤色蛍光体、LAG蛍光体、β−サイアロン蛍光体を挙げることができる。
封止部材300に含有させるフィラーとしては、例えば、SiO、TiO、Al、ZrO、MgO、ZnO等の光反射率が高い物質を好適に用いることができる。また、所望外の波長をカットする目的で、例えば、有機や無機の着色染料や着色顔料を用いることができる。
発光装置は実装基板等に実装される。発光装置の凹部が開口されている側が、実装基板に対して垂直方向になるように発光装置を実装する。いわゆるトップビューである。このとき発光装置は下面配線12に半田等を用いて実装基板に実装される。
一方、発光装置の凹部が開口されている側が、実装基板に対して平行方向になるように発光装置を実装する。いわゆるサイドビューである。このとき発光装置は発光装置の側面から露出する上面配線11に半田等を用いて実装基板に実装される。
このように、発光装置はトップビュー型としても使用でき、かつ、サイドビュー型としても使用することができる。また、上面配線11と下面配線12とがそれぞれ別々にセラミックスから露出されているため、上面配線11と下面配線12との双方にそれぞれ別々に半田等を用いて実装基板に実装することで、異なる電気回路を形成することもできる。
次に、セラミックスパッケージの製造方法、発光装置の製造方法について説明する。図6は、第1の実施形態に係る第2セラミックスグリーンシートを示す概略斜視図である。図7は、第1の実施形態に係る第2セラミックスグリーンシートを示す概略断面図であり、図6のVII−VII線での断面図である。図8は、第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートを示す概略斜視図である。図9は、第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートを示す概略断面図であり、図8のIX−IX線での断面図である。図10は、第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとの積層を示す概略斜視図である。図11は、第1の実施形態に係る第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとの積層を示す概略断面図であり、図10のXI−XI線での断面図である。図12〜図17は、第1の実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。
なお、以下の説明において、透光性基板310を使用する点で、第1の実施形態に係る発光装置と形態が異なる。
(1)まず、上面配線11と、下面配線12と、上面配線11と下面配線12とを電気的接続する内部配線13と、を備える第1セラミックスグリーンシート15を準備する。また、第3配線14及び内部配線を有する第2セラミックスグリーンシート25を準備する。
第1セラミックスグリーンシート15は上面配線11と、下面配線12と、上面配線11と下面配線12とを電気的に接続する内部配線13と、を備える。内部配線13は第1セラミックスグリーンシート15にスルーホールやビアを設けスルーホールの内部に銅材や半田等を充填させている。若しくは第1セラミックスグリーンシート15にタングステンやモリブデン等の高融点金属ペーストを印刷し、スルーホール内面に真空引き等により印刷(塗布)することで上面配線11、下面配線12、内部配線13の少なくともいずれかを得ることができる。焼成前の上面配線11、下面配線12のいずれもメッキはされておらず、タングステン、モリブデン等が第1セラミックスグリーンシートに配置されている。
第1セラミックスグリーンシート15、第2セラミックスグリーンシート25は、それぞれ1層で説明するが、それぞれ平坦なシートが複数枚重ねられていてもよい。シートが複数枚重ねられている場合はスルーホール等を介して多層配線することができる。
第1セラミックスグリーンシート15の上面は、第2セラミックスグリーンシート25の下面配線若しくは内部配線と電気的に接続される。第1セラミックスグリーンシート15の下面は、セラミックスパッケージ100の凹部の背面に対応している。
(2)次に、第2セラミックスグリーンシート25を第1セラミックスグリーンシート15上に積む。
このとき第1セラミックスグリーンシート15と第2セラミックスグリーンシート25とは圧着、押し付け、接合部材等により積層する。第1セラミックスグリーンシート15の上面には上面配線11が施されているため、上面配線11が施されている部分以外のセラミックス部分を第2セラミックスグリーンシート25と圧着等させる。第2セラミックスグリーンシート25に施された下面配線若しくは内部配線と第1セラミックスグリーンシート15の上面配線11とを電気的に接続できるように接触している。
(3)第1セラミックスグリーンシート15及び第2セラミックスグリーンシート25を焼成する。第1セラミックスグリーンシート15と第2セラミックスグリーンシート25とを積層したものを所定の温度で焼成する。焼成により第1セラミックスグリーンシート15及び第2セラミックスグリーンシート25は強固になり、折り曲がらなくなる。
(4)焼成された第2セラミックスグリーンシート25の第3配線14上に発光素子200を載置する。発光素子200はフェイスダウン実装でもフェイスアップ実装でも構わない。発光素子200は第2セラミックスグリーンシート25上の第3配線14と電気的に接続される。
(5)フェイスダウン実装した発光素子200上に透光性基板310を接合する。この透光性基板310はガラス板や樹脂板などを使用することができる。またこの透光性基板310には蛍光体を含有していてもよく、透光性基板310に蛍光体層を貼り付けていてもよい。発光素子200と透光性基板310との接合は接着剤を用いて行うこともできる。
(6)第2セラミックスグリーンシート25上に樹脂枠30を形成する。
樹脂枠30は一部が開口されている。この開口はセラミックスパッケージ100となった際に、凹部に相当する部分である。樹脂枠30は第1セラミックスグリーンシート25上に所定の型枠を配置し、その型枠内に樹脂を充填、硬化することで形成することができる。または接着剤を用いて予め成形された樹脂枠30を第2セラミックスグリーンシート25上に配置することもできる。
(7)第2セラミックスグリーンシート25上の凹部内に封止部材300を充填する。
封止部材300は発光素子200に配置された透光性基板310と同一の高さとする。ここでの同一の高さは封止部材300に使用される樹脂の表面張力程度の高さも含むものとする。ただし、封止部材300を透光性基板310の高さよりも高く配置し、封止部材300により透光性基板310を被覆することもできる。
(8)最後に、樹脂枠30、第2セラミックスグリーンシート25及び第1セラミックスグリーンシート15を切断する。
この切断は、ダイシングやカッター、レーザースクライブ等公知の方法で第1セラミックスグリーンシート15及び前記第2セラミックスグリーンシート25を切断することができる。また、この切断は一段階であることは必須でなく、2段階、3段階と複数回であってもよい。また、切断の方法も1種類のみでなく、複数種類組み合わせて切断することもできる。
第1セラミックスグリーンシート15は第1セラミックス層10に相当し、第2セラミックスグリーンシート25は第2セラミックス層20に相当する。
以上にように個片化することで発光装置を簡易に製造することができる。
また、変形例として、フェイスダウン実装した発光素子200上に透光性基板310を接合した後、透光性基板310の側面を覆うように樹脂を流し込み、樹脂枠30を形成することもできる。この樹脂には白色顔料や反射材が含有されている。このように樹脂枠30の成形に金型を使用していないため、簡易に樹脂枠30を形成することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る発光装置について図面を用いて説明する。図18は、第2の実施形態に係る発光装置を示す概略斜視図である。図19は、第2の実施形態に係る発光装置を示す概略断面図である。
第1の実施形態に係る発光装置とほぼ同じ構成を採る所は説明を省略することもある。
発光装置は、上面配線11と、下面配線12と、上面配線11と下面配線12とを電気的接続する内部配線13と、を備える第1セラミックス層10と、上面配線11が露出するように一部が開口され、第1セラミックス層10上に積まれた第2セラミックス層20と、を有するセラミックスパッケージ100と、上面配線11と電気的に接続される発光素子200と、を有する。上面配線11はセラミックスパッケージ100の外側側面に位置するセラミックスから露出しており、下面配線12はセラミックスパッケージ100の裏面に位置するセラミックスから露出している。
セラミックスパッケージ100は、上面に凹部を有するカップ状に形成されている。凹部は、その形状が平面視では矩形であり、壁部に取り囲まれて形成されている。壁部の形状は平面視では矩形の環状であり、壁部の高さ、長さ、幅、厚さは特に限定されず、目的及び用途に応じて適宜選択することができる。
セラミックスパッケージ100を構成する第1セラミックス層10、第2セラミックス層20はいずれも平板状である。平面視において第2セラミックス層20は矩形に開口されている。この第2セラミックス層20の開口部分はセラミックスパッケージ100の凹部に相当する。この開口の形状は矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形などの形状を採ることができる。
セラミックスパッケージ100は、第1セラミックス層10と第2セラミックス層20が積層されて成る。セラミックスパッケージ100の底面には金属材料で下面配線12が施されており、下面配線12は内部配線13を介し、凹部底面に位置する上面配線11と電気的に接続されている。発光装置として使用される際、下面配線12はアノード電極、カソード電極に相当する。下面配線12は2つの異なる極性を有し、下面配線12のそれぞれは略矩形状であり、中央を隔てて左右に配置されている。内部配線13はスルーホールに導電部材を配置する、若しくはスルーホールの内面に導電部材を配置するなどして、上面配線11と下面配線12とを電気的に接続する。
上面配線11は、セラミックスパッケージ100の凹部の底面に設けられている。発光装置として使用される際、上面配線11はアノード電極、カソード電極に相当する。上面配線11は2つの異なる極性を有し、上面配線11のそれぞれは一部切り欠きを有する形状を成しており、中央を隔てて左右に配置されている。ただし、上面配線11の形状はこれに限定されず、略矩形上、略直線上などの形状を採ることができる。上面配線11は一対である。セラミックスパッケージ100の凹部底面から露出している上面配線11の面積は、10000μm以上である。
凹部の側壁の内周面において光を効率よく反射するために、光反射率の高い材料が含有されている。例えば、酸化チタン等の白色フィラーなどである。
また、第1セラミックス層10、第2セラミックス層20は、焼成前のグリーンシートの段階で種々のパターン形状の上面配線11を施すことができる。セラミックスの材料を焼成した後、下地層の上に、金、銀、銅あるいはアルミニウムを材料として、めっき法やスパッタリングにより金属材料が配置され上面配線11が形成される。
発光装置において、発光素子200は、セラミックスパッケージ100の凹部底面に配置される上面配線11の上に発光素子200が載置されている。
第2の実施形態に係る発光装置の製造方法は、第1の実施形態に係る発光装置の製造方法とほぼ同じである。第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとを熱圧着させ接合させる。第2セラミックスグリーンシートには一部が開口している。第2セラミックスグリーンシートの開口部分から第1セラミックスグリーンシートの上面配線11が露出するように接合されている。第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとを焼成後、上面配線11がセラミックスから露出するように第1セラミックスグリーンシートと第2セラミックスグリーンシートとを切断する。これにより、第2の実施形態に係る発光装置を製造することができる。
<実施例1>
実施例1に係る発光装置について図1〜図5を用いて説明する。第1の実施形態に係る説明とほぼ同じところは説明を省略することもある。
発光装置は、上面配線11と、下面配線12と、上面配線11と下面配線12とを電気的接続する内部配線13と、を備える第1セラミックス層10と、第1セラミックス層10上に積まれた第2セラミックス層20と、一部が開口された樹脂枠30と、を有するセラミックスパッケージ100と、上面配線11と電気的に接続される発光素子200と、封止部材300と、を有する。第2セラミックス層20の第3配線14は第1セラミックス層の上面配線11と電気的に接続されており、第3配線14上に発光素子200が載置されている。
セラミックスパッケージ100は縦1.8mm、横1.45mm、高さ0.4mmの直方体を成す。第1セラミックス層10の厚みは0.2mm、第2セラミックス層20の厚みは0.2mmである。凹部は縦1.15mm、横1.15mm、深さ0.31mmである。第1セラミックス層10、第2セラミックス層20の材質には窒化アルミを使用する。上面配線11、下面配線12には銅を使用し、下面配線12は金のメッキを施している。セラミックスから露出する上面配線11は縦0.05mm、横0.2mmの大きさを有する。
凹部の側壁は樹脂枠30が形成されており酸化チタンが含有されたジメチル系樹脂を使用する。発光素子200は青色に発光する窒化物半導体を使用する。封止部材300はYAG蛍光体が含有されている。
このように、実施例1に係る発光装置は、サイドビュー型、トップビュー型のいずれにおいても使用することができる。
本実施形態に係る発光装置は、照明用、車載用に利用することができる。
10 第1セラミックス層
11 上面配線
12 下面配線
13 内部配線
14 第3配線
15 第1グリーンシート
20 第2セラミックス層
25 第2グリーンシート
30 樹脂枠
100 セラミックスパッケージ
200 発光素子
300 封止部材
310 透光性基板

Claims (6)

  1. 上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックス層と、前記第1セラミックス層上に積まれた第2セラミックス層と、を有し、平面視において前記第1セラミックス層と前記第2セラミックス層との大きさが等しい、全体の形状が略直方体である、セラミックスパッケージと、
    前記上面配線と電気的に接続される発光素子と、を有し、
    前記上面配線は異なる極性を有する一対の電極が前記セラミックスパッケージの同一側面に位置するセラミックスから面一に露出しており、
    前記セラミックスパッケージのセラミックスから露出している前記上面配線の一方の面積は、5000μm以上であり、
    前記下面配線は前記セラミックスパッケージの裏面に位置するセラミックスから露出している発光装置。
  2. 前記第2セラミックス層は、前記上面配線が露出するように一部が開口され、前記上面配線に前記発光素子が載置されている請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記上面配線と前記下面配線とがそれぞれ別々に前記セラミックスから露出されており、前記セラミックスパッケージの外側面において互いに接していない請求項1又は2のいずれかに記載の発光装置。
  4. 上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックス層と、前記第1セラミックス層上に積まれた第2セラミックス層と、を有し、平面視において前記第1セラミックス層と前記第2セラミックス層との大きさが等しい、全体の形状が略直方体である、セラミックスパッケージであって、
    前記上面配線は異なる極性を有する一対の電極が前記セラミックスパッケージの同一側面に位置するセラミックスから面一に露出しており、
    前記セラミックスパッケージのセラミックスから露出している前記上面配線の一方の面積は、5000μm以上であり、
    前記下面配線は前記セラミックスパッケージの裏面に位置するセラミックスから露出しているセラミックスパッケージ。
  5. 上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックスグリーンシートを準備する工程と、
    第2セラミックスグリーンシートを前記第1セラミックスグリーンシート上に積む工程と、
    前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを焼成する工程と、
    前記上面配線に発光素子を電気的に接続する工程と、
    前記上面配線が異なる極性を有する一対の電極が同一側面で面一に露出し、露出した前記上面配線の一方の面積が、5000μm 以上となるように、前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを平面視において大きさが等しく、全体の形状が略直方体となるように切断する工程と、
    を有する発光装置の製造方法。
  6. 上面配線と、下面配線と、前記上面配線と前記下面配線とを電気的接続する内部配線と、を備える第1セラミックスグリーンシートを準備する工程と、
    第2セラミックスグリーンシートを前記第1セラミックスグリーンシート上に積む工程と、
    前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを焼成する工程と、
    前記上面配線が異なる極性を有する一対の電極が同一側面で面一に露出し、露出した前記上面配線の一方の面積が、5000μm 以上となるように、前記第1セラミックスグリーンシート及び前記第2セラミックスグリーンシートを平面視において大きさが等しく、全体の形状が略直方体となるように切断する工程と、
    を有するセラミックスパッケージの製造方法。
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