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JP6441169B2 - 吐出デバイス - Google Patents

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JP6441169B2 JP2015110847A JP2015110847A JP6441169B2 JP 6441169 B2 JP6441169 B2 JP 6441169B2 JP 2015110847 A JP2015110847 A JP 2015110847A JP 2015110847 A JP2015110847 A JP 2015110847A JP 6441169 B2 JP6441169 B2 JP 6441169B2
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智 坂本
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Description

本発明は、所定量の内容物を段階的に吐出するための吐出デバイスに関するものである。
従来、点鼻薬等の内容物を投与する際に用いる吐出器具として、例えば、シリンジ内にプランジャを押し込んで薬液などの内容物を取り出すシリンジ型噴出器がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−213612号公報
しかしながら、従来のシリンジ型噴出器は、シリンジ内にプランジャを押し込むにすぎないため、内容物を小分けして噴出することが困難であった。
それゆえ、本発明は、操作方法が解り易く、容易に所定量の内容物を小分けして吐出することが可能な吐出デバイスを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされものであり、本発明の吐出デバイスは、空気を繰返し圧送可能な空気供給手段に接続され、該空気供給手段から圧送される空気を利用して、ノズル部の吐出開口から内容物を吐出する吐出デバイスであって、
前記空気供給手段の空気噴出口に接続される筒状の接続部を有する本体と、
該本体に対して、該本体の中心軸線の周りで回動可能に配置されるとともに前記ノズル部を設けた回動部と、
前記本体の外周側に配置され、該本体との間に前記空気噴出口から前記吐出開口まで繋がる空気流路の一部を形成するカバー筒部と、を備え、
前記本体の内部には、所定量の内容物を収容する凹部が前記中心軸線の周りで周方向に複数設けられており、
前記回動部に設けた蓋部で、複数の前記凹部のうちの1つを除いた全ての前記凹部を閉鎖することにより、1つの前記凹部のみを前記空気流路に開放し、
前記本体に対する前記回動部の回動操作により、前記空気流路に開放する前記凹部の切替えを可能としたことを特徴とするものである。
なお、本発明の吐出デバイスにあっては、前記カバー筒部と前記回動部とを一体に形成してなることが好ましい。
本発明によれば、操作方法が解り易く、容易に所定量の内容物を小分けして吐出することが可能な吐出デバイスを提供することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る吐出デバイスを空気供給手段に取付けた状態を示す側面側から見た断面図であり、(b)は、図1(a)の部分拡大図である。 図1の吐出デバイスを用いて、内容物を吐出する際の様子を示す断面図である。 図1の吐出デバイスを用いて内容物を1度吐出した後で、シリンジ内に空気を導入する際の様子を示す断面図である。 図1の吐出デバイスの回動部材を回動させる様子を示す図である。 図1の吐出デバイスを用いて、内容物を吐出する際の様子を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る吐出デバイスを空気供給手段に取付けた状態を示す側面側から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本明細書において、上下方向とは、吐出デバイス1の中心軸線Oに沿う方向を意味し、上方とは吐出デバイス1においてノズル部材6の吐出開口63が位置する側(例えば、図1における上方)、下方とは吐出デバイス1において接続部33が位置する側(例えば、図1における下方)を意味するものとする。また、以下の実施形態においては、吐出デバイス1を、経鼻的に粉状の薬剤(内容物)を投与するための吐出デバイスとして説明するが、これに限定されるものではなく、本発明は種々の内容物を吐出するための吐出デバイスとして様々な分野に適用可能である。
図1(a)は、本実施形態の吐出デバイス1を、空気供給手段としてのシリンジ型噴出器2に取付けた状態を示しており、図1(b)は、図1(a)の部分拡大図である。吐出デバイス1は、空気供給手段から圧送される空気を利用して内容物を吐出するものであり、吐出本体3と、カバー筒(カバー筒部)4と、回動部材(回動部)5と、ノズル部材(ノズル部)6と、を備える。
ここで、シリンジ型噴出器2は、筒状のシリンジ21と、シリンジ21内に挿入されるプランジャ22とを備える。シリンジ21は、円筒状の胴部23と、胴部23の先端に肩部24を介して連なる小径の空気ノズル25と、胴部23の後端に設けられた指掛け部26とを有する。空気ノズル25の先端には空気噴出口27が設けられている。プランジャ22は、胴部23の内周面に摺動するピストン28と、ピストン28に接続されたピストンロッド29とを有する。
なお、空気供給手段としては、繰返し空気を圧送可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、スクイズ(圧搾)することで空気を圧送可能としたスクイズ容器を用いてもよいし、他のポンプ機構を有する器具を使用することも可能である。
本体3は、内部に隔壁31が設けられた円筒状の筒壁32を備え、筒壁32の一方側の端部を空気噴出口27に接続される接続部33としている。また、隔壁31には、他方側に向けて開口し、内容物を収容する2つの凹状の内容物収容部(凹部)34が周方向に沿って設けられている。本実施形態の接続部33は、空気ノズル25の外側を取り囲む構成としているが、これに限られず、空気ノズル25の内側に挿入される構成としてもよいし、他の接続形態で空気ノズル25に取り付けられる構成としてもよい。
筒壁32の外周面には、環状の嵌合凸部35と、複数の縦リブ36と、フランジ37とが設けられている。本体3における隔壁31よりも下方(接続部33側)には、筒壁32を貫通する一対の孔部38が形成されている。また、筒壁32における上方(接続部33と逆側)の内周面には、空気流路の一部を構成する内側溝部39が形成されている。
カバー筒4は、略円筒状であり、本体3の外周側を取り囲むように本体3に取付けられている。カバー筒4の内周面の下方側には、本体3の嵌合凸部35に嵌合して、本体3からのカバー筒4の抜け出しを妨げる嵌合凹部41と、縦リブ36が嵌り込むことで、本体3に対するカバー筒4の回動を妨げる縦溝42が設けられている。またカバー筒4の内周面の上方側には、後述する回動部材5の保持凸部57と嵌合する保持凹部43が設けられている。また、カバー筒4の上端には上方に突出するストッパー部44が設けられている。またカバー筒4の内周面には、本体3の孔部38及び内側溝部39を連通させる溝部45が設けられている。本体3の孔部38及び内側溝部39、並びにカバー筒4の溝部45は、空気噴出口27からノズル部材6の吐出開口63まで繋がる空気流路の一部を構成するものであり、軸線Oの周りで内容物収容部34に対応する位置に設けられており、本実施形態ではそれぞれの構成が2か所ずつ設けられている。
回動部材5は、カバー筒4に対して回動可能に嵌合保持されているため、本体3に対しても相対的に回動可能な構成とされている。回動部材5は、カバー筒4の上方に配置される操作筒部51と、操作筒部51の下方に連なりカバー筒4の上端部の内側に配置される嵌合筒部52と、嵌合筒部52の下方に連なる小径の切替え筒部53とを有する。操作筒部51の内周面には、嵌合凹部54が設けられており、外周面には、回動部材5を回動させる際の滑り止めとなる複数の縦リブ状の凸部51aが設けられている。また、凸部51aの下方には環状のフランジ55が突設され、フランジ55の下方にはストッパー部44に係合することで、回動部材5の回動範囲を規制する規制突起56が設けられている。
嵌合筒部52の外周面には、保持凸部57が設けられており、カバー筒4の保持凹部43に嵌合することにより、カバー筒4に対して回動部材5を抜け止め保持している。切替え筒部53は、本体3の筒壁32の内側に配置される。切替え筒部53の内部には、内容物収容部34を閉鎖するための蓋部58が設けられている。切替え筒部53の外周面には、空気流路の一部を構成する溝部59が蓋部58と逆側に形成されている。
ノズル部材6は、回動部材5の内側に配置され、嵌合保持される挿入筒部61と、挿入筒部61の上方に連なる先細り状の吐出筒部62とを有し、吐出筒部62の先端に吐出開口63が設けられている。挿入筒部61の外周面には、回動部材5の内周面の嵌合凹部54に嵌合する嵌合凸部64が設けられている。吐出筒部62の下端部の外周面には環状凸部65が設けられている。図1に示すように、ノズル部材6の吐出筒部62の先端部には、吐出開口63を塞ぐキャップ7を着脱自在に取付けることができ、これにより、誤操作等により内容物が吐出されることを防止することができる。
次に、上記構成の吐出デバイス1を用いて、所定量の内容物を段階的に吐出する方法について説明する。なお、図1に示す状態において、2つある内容物収容部34のうち、一方は蓋部58によって閉鎖されており、他方の1つのみが空気流路に開放されている。また、筒壁32の内周面における対向する2か所に設けられた内側溝部39のうち、一方は切替え筒部53の外周面によって閉鎖されており、他方のみが溝部59及び内容物収容部34に連通している。
図1に示す状態から、1段階目の吐出操作として、プランジャ22をシリンジ21内に押し込むと、シリンジ21内の空気が吐出デバイス1内に圧送される。図2に示すように、圧送された空気は、孔部38、溝部45、内側溝部39及び溝部59等で構成される空気流路を通過して、内容物収容部34を経由し、ノズル部材6の吐出開口63へ向けて移動する。この時、空気流路に開放された内容物収容部34内の内容物が、圧送された空気と共に移動して吐出開口63から吐出される。
図2に示すように、プランジャ22をシリンジ21に最後まで押し込み、空気流路に開放された1つの内容物収容部34内の内容物が全て吐出されることで、1段階目の吐出が完了する。次いで、図3に示すように、プランジャ22を引き戻すと、吐出開口63から外気が吸い込まれ、空気流路を介してシリンジ21内に充填される。
そして、図4に示すように本体3に対して回動部材5を中心軸線Oの周りで180度回動させると、蓋部58に閉鎖されていたもう1つの内容物収容部34が空気流路に開放され、2段階目の吐出が可能となる。この時、ストッパー部44と規制突起56との係合により、適切な位置で回動部材5の回動操作を停止させることで、空気流路に開放させる内容物収容部34の切り替えが容易となる。この状態でプランジャ22をシリンジ21内に押し込むと、図5に示すように、空気流路に開放された内容物収容部34内の内容物を吐出することができる。
以上のように、本実施形態の吐出デバイス1は、回動部材5の回動操作によって、空気流路に開放させる内容物収容部34を切替え可能な構成としている。このため、1段階目として1つの内容物収容部34内の内容物を全て吐出した後、回動部材5を回動させるだけで、2段階目としてもう1つの内容物収容部34内の内容物を吐出することができる。また、1つの内容物収容部34のみが空気流路に開放され、他の内容物収容部34は蓋部58によって閉鎖されているため、回動部材5を回動させない限り、所期した量を超えて内容物が吐出される虞もない。このように、本実施形態の吐出デバイス1によれば、容易かつ確実に、所定量の内容物を段階的に小分けして吐出することが可能になる。また、内容物を吐出する際に、プランジャ22の押し込みを途中で停止させる必要もないので操作方法が解り易い。
以下に、図6を参照しつつ、本発明の他の実施形態について説明する。なお、先の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号で表す。図6に示す吐出デバイス100は、先の実施形態におけるカバー筒4と回動部材5を一体に形成した回動部8を、本体3に対して回動可能に装着している。
本実施形態において、本体3はシリンジ21に対して回動不能に構成されている。すなわち、本体3の接続部33において、筒壁32の内周面に縦溝状の回り止め凹部32aが設けられ、この回り止め凹部32aに空気ノズル25に設けた縦リブ状の回り止め凸部25aが嵌り込むことで、シリンジ21に対して本体3を回動不能としている。
本実施形態においても、回動部8を本体3に対して回動させることにより、空気流路に開放する内容物収容部34を切り替えることができる。したがって、先の実施形態と同様に、容易かつ確実に、所定量の内容物を段階的に吐出することが可能になる。また、内容物を吐出する際に、プランジャ22の押し込みを途中で停止させる必要もないので操作方法が解り易い。また、本実施形態の吐出デバイス100にあっては、先の実施形態におけるカバー筒4と回動部材5を一体の部材として形成したことにより、部品数を削減することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば先の実施形態では、中心軸線Oの周りで2つの内容物収容部34を設けた構成としているが、これに限られるものではなく、周方向に並ぶ3つ以上の内容物収容部34を設けてもよい。この場合、蓋部58は、複数の内容物収容部34のうちの1つを除いた残りの全ての内容物収容部34を閉鎖することができるよう構成される。
また、先の実施形態では、空気供給手段としてシリンジ型噴出器2を用いる場合について説明したが、スクイズ容器を用いる場合には、容器をスクイズして1段階目の吐出を終えた後、容器への押圧を解除すると容器の弾性力により容器が復元することで容器内に再び空気が充填される。そして、先の実施形態と同様に回動部材5を回動させて空気流路に開放する内容物収容部34を切替えた後、再度容器をスクイズすることで、2段階での吐出を行うことができる。
1 吐出デバイス
2 シリンジ型噴出器
3 本体
4 カバー筒(カバー筒部)
5 回動部材(回動部)
6 ノズル部材(ノズル部)
7 キャップ
8 回動部
21 シリンジ
22 プランジャ
23 胴部
24 肩部
25 空気ノズル
25a 回り止め凸部
26 指掛け部
27 空気噴出口
28 ピストン
29 ピストンロッド
31 隔壁
32 筒壁
32a 回り止め凹部
33 接続部
34 内容物収容部(凹部)
35 嵌合凸部
36 縦リブ
37 フランジ
38 孔部
39 内側溝部
41 嵌合凹部
42 縦溝
43 保持凹部
44 ストッパー部
45 溝部
51 操作筒部
51a 凸部
52 嵌合筒部
53 切替え筒部
54 嵌合凹部
55 フランジ
56 規制突起
57 保持凸部
58 蓋部
59 溝部
61 挿入筒部
62 吐出筒部
63 吐出開口
64 嵌合凸部
65 環状凸部
O 中心軸線

Claims (2)

  1. 空気を繰返し圧送可能な空気供給手段に接続され、該空気供給手段から圧送される空気を利用して、ノズル部の吐出開口から内容物を吐出する吐出デバイスであって、
    前記空気供給手段の空気噴出口に接続される筒状の接続部を有する本体と、
    該本体に対して、該本体の中心軸線の周りで回動可能に配置されるとともに前記ノズル部を設けた回動部と、
    前記本体の外周側に配置され、該本体との間に前記空気噴出口から前記吐出開口まで繋がる空気流路の一部を形成するカバー筒部と、を備え、
    前記本体の内部には、所定量の内容物を収容する凹部が前記中心軸線の周りで周方向に複数設けられており、
    前記回動部に設けた蓋部で、複数の前記凹部のうちの1つを除いた全ての前記凹部を閉鎖することにより、1つの前記凹部のみを前記空気流路に開放し、
    前記本体に対する前記回動部の回動操作により、前記空気流路に開放する前記凹部の切替えを可能としたことを特徴とする、吐出デバイス。
  2. 前記カバー筒部と前記回動部とを一体に形成してなる、請求項1に記載の吐出デバイス。
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