JP6338245B2 - マルチランデル型モータ - Google Patents
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Description
また、軸方向に隣り合うロータユニットの補助磁石同士の極間磁石が一体化されることで、部品点数の増加をより抑えることができる。
上記マルチランデル型モータにおいて、軸方向に隣り合う前記ロータユニットの永久磁石の磁化方向は互いに反対であり、前記ステータは、前記第1及び第2ステータコア及び前記巻線から構成されたステータユニットが軸方向に複数並設され、前記各ステータユニットは軸方向一端側から軸方向他端側にかけて前記各ロータユニットのずらし方向とは反対方向に順にずらして構成されていることが好ましい。
この構成によれば、永久磁石と補助磁石とが異なる材料で構成されることで、各磁石の磁束の調整が容易となって出力調整が可能となる。
この構成によれば、背面磁石部と極間磁石部のそれぞれにおいて最適な方向の成分を有するように磁化することが可能となる。
この構成によれば、永久磁石と補助磁石とが一体化されることで、部品点数の増加をより抑えることができる。
図1に示すように、本実施形態のモータ11は、回転軸(図示略)に固定されるロータ12と、ロータ12の外側に配置されモータハウジング(図示略)に固定された環状のステータ13とを備えている。
図2に示すように、ロータ12は、軸方向に順に積層されたU相ロータユニットRu、V相ロータユニットRv及びW相ロータユニットRwから構成されている。各ロータユニットRu,Rv,Rwは互いに略同様の構成を有している。
図3に示すように、界磁磁石23は、例えばフェライト焼結磁石よりなる円板状の永久磁石である。界磁磁石23の中央位置には、前記回転軸が挿通される貫通孔23aが形成されている。そして、界磁磁石23の一方の端面23bが、第1ロータコアベース24の軸方向内側面24bと、界磁磁石23の他方の端面23cが、第2ロータコアベース26の対向面26bとそれぞれ当接し、界磁磁石23は第1ロータコアベース24と第2ロータコアベース26との間に軸方向に挟持固定される。なお、界磁磁石23の外径は、各コアベース24,26の外径と一致するように設定されている。
図2に示すように、各ロータユニットRu,Rv,Rwは、界磁磁石23の外周側において円環状の補助磁石40を備えている。補助磁石40は、ネオジム磁石等の希土類磁石よりなるボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)である。補助磁石40は、界磁磁石23の外周面23dに例えば接着によって固定される。
図6に示すように、U相ロータユニットRu、V相ロータユニットRv、W相ロータユニットRwが軸方向に順に積層されてロータ12が構成される。
ここで、図6に示すように、ロータ12を軸方向のU相側から見たときに、時計回り方向に着磁された極間磁石部(つまり、第1磁極部25bに対して反時計回り方向に隣接する極間磁石部)を第1極間磁石部43aとする。一方、反時計回り方向に着磁された極間磁石部(つまり、第1磁極部25bに対して時計回り方向に隣接する極間磁石部)を第2極間磁石部43bとする。
図8に示すように、ロータ12の径方向外側に配置されるステータ13は、各ロータユニットRu,Rv,Rwに対応して軸方向に積層された3相(U相、V相及びW相)のステータユニットSu,Sv,Swから構成されている。各ステータユニットSu,Sv,Swは互いに略同様の構成を有し、第1及び第2ステータコア31,32と、それら第1及び第2ステータコア31,32との軸方向間に配置された巻線33とから構成されている。
図10に示すように、U相ステータユニットSu、V相ステータユニットSv及びW相ステータユニットSwが軸方向に順に積層されてステータ13が構成される。また、ステータユニットSu,Sv,Swは、第1ステータコアベース34と第2ステータコアベース36とが軸方向に交互に配置されるように積層されている。
ステータ13に3相交流電源電圧を印加すると、U相ステータユニットSuの巻線33にはU相電源電圧が、V相ステータユニットSvの巻線33にはV相電源電圧が、W相ステータユニットSwの巻線33にはW相電源電圧がそれぞれ印加される。これによって、ステータ13に回転磁界が発生し、ロータ12が回転駆動される。
(1)ロータ12は、第1及び第2ロータ側爪状磁極25,27の各磁極部25b,27bの背面(径方向内側)に配置され径方向に磁化された背面磁石部41,42と、第1磁極部25bと第2磁極部27bとの周方向間に配置され周方向に磁化された極間磁石部43とが一体形成されて構成された補助磁石40を備えている。このため、第1ロータコア21と第2ロータコア22との間の隙間から磁束を漏れ難くする構造を、部品点数を抑えて実現することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、界磁磁石23と補助磁石40とを別体で構成したが、それらを一体形成してもよい。なお、界磁磁石23と補助磁石40とを互いに異なる材料で構成する場合には、界磁磁石23(焼結磁石)をインサート品として補助磁石40(ボンド磁石)をインサート成形することで、界磁磁石23と補助磁石40とを一体形成してもよい。このように、界磁磁石23と補助磁石40とを一体化することで、部品点数の増加をより抑えることができる。
・ロータ12を構成するロータユニットRu,Rv,Rwの数と、ステータ13を構成するステータユニットSu,Sv,Swの数は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
Claims (7)
- コアベースから径方向へ延出した基部とその基部の先端から軸方向に延出した磁極部とを有した複数の爪状磁極をそれぞれ備えた第1及び第2ロータコアと、前記第1及び第2ロータコア間に配置され軸方向に磁化された永久磁石とを有するロータと、
コアベースから径方向へ延出した基部とその基部の先端から軸方向に延出した磁極部を有した複数の爪状磁極をそれぞれ備えた第1及び第2ステータコアと、前記第1及び第2ステータコア間に周方向に配置された巻線とを有するステータと
を備えたマルチランデル型モータであって、
前記ロータは、前記ロータ側の磁極部の背面に配置され径方向に磁化された背面磁石部と、前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との周方向間に配置され周方向に磁化された極間磁石部とが一体形成されてなる補助磁石を備えており、
前記ロータは、前記第1及び第2ロータコア、前記永久磁石及び前記補助磁石から構成されたロータユニットが軸方向に複数並設されているとともに、前記各ロータユニットが軸方向一端側から軸方向他端側にかけて周方向一方に順にずらして構成されており、
軸方向に隣り合う前記ロータユニット間において、各ロータユニットの前記補助磁石の前記極間磁石部同士は、軸方向に隣り合う該極間磁石部同士の径方向における前記ステータ側の部分が一体形成されているとともに、軸方向に隣り合う該極間磁石部同士の径方向における反ステータ側の部分は一体形成されることなく分離されていることを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1に記載のマルチランデル型モータにおいて、
前記背面磁石部は、前記ロータ側の各磁極部の背面に配置され、
前記極間磁石部は、前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との周方向の各間に配置され、
前記各背面磁石部と前記各極間磁石部とが一体形成されて前記補助磁石が環状をなすことを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1又は2に記載のマルチランデル型モータにおいて、
軸方向に隣り合う前記ロータユニットの永久磁石の磁化方向は互いに反対であり、
前記ステータは、前記第1及び第2ステータコア及び前記巻線から構成されたステータユニットが軸方向に複数並設され、前記各ステータユニットは軸方向一端側から軸方向他端側にかけて前記各ロータユニットのずらし方向とは反対方向に順にずらして構成されていることを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチランデル型モータにおいて、
前記各ロータユニットにおいて、前記極間磁石部は、周方向の一方に磁化された第1極間磁石部と、周方向の他方に磁化された第2極間磁石部とからなり、
前記各ロータユニットの前記第1極間磁石部は、軸方向に隣り合うロータユニットの前記第2極間磁石部と軸方向に隣り合わないように構成されていることを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチランデル型モータにおいて、
前記永久磁石と前記補助磁石とが異なる材料で構成されていることを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のマルチランデル型モータにおいて、
前記補助磁石の配向方向が極異方配向であることを特徴とするマルチランデル型モータ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のマルチランデル型モータにおいて、
前記永久磁石と前記補助磁石とが一体形成されていることを特徴とするマルチランデル型モータ。
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