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JP6375883B2 - 紙箱 - Google Patents

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JP6375883B2
JP6375883B2 JP2014229627A JP2014229627A JP6375883B2 JP 6375883 B2 JP6375883 B2 JP 6375883B2 JP 2014229627 A JP2014229627 A JP 2014229627A JP 2014229627 A JP2014229627 A JP 2014229627A JP 6375883 B2 JP6375883 B2 JP 6375883B2
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Description

本発明は、紙箱に関するものである。
電子レンジで半調理品などを加熱調理することが行われている。例えば、プラスチックのトレーや紙製のトレーなどの容器本体にフリーズドライ食品や調味液などが同梱されて蓋材などで包装された商品がある。
このような商品では、蓋材などを開封し、容器本体に内容物をあけて、必要に応じて水などを加え、蓋をして電子レンジで加熱調理するものがあるが、蒸らし効果がなく効率よく均等に加熱することができなかった。
また、消費者が家庭で肉や野菜などの食材を家庭で加えて調理するような用途としても、蒸らし効果がないと、広範囲な調理容器として使用することが出来なかった。一方、電子レンジで加熱調理するものではないが、簡単に蓋を閉じた状態維持することができ、ある程度の力を加えないと開封されない容器がある。
これは、側壁と端壁と上蓋とを有する容器で、上蓋は、互いに重なり合って容器を閉じる側壁側フラップと、該側壁側フラップと一体的である端壁側フラップとを有し、端壁側フラップは、端壁に押圧された状態で位置するように下方に折り曲げることができる三角形の翼部をなし、端壁には、端壁側フラップの上端から該端壁の長手方向下方に延在する中央折線が形成され、これにより、端壁は、内側に屈曲して凹部をなすことができ、翼部が水平線を越えて端壁方向下方に折り曲げられたとき、端壁は内側に屈曲せしめられると共に、側壁は互いに近接せしめられることができ、内側に屈曲した端壁に対して下方向に押圧された翼部により、側壁側フラップは、容器の上部において、閉じかつ重なり合った状態に保持されるものである(特許文献1)。
公知文献を以下に示す。
特許第3101324号公報
特許文献1に記載の箱は、サック貼り・ワンタッチ底構造などのため、水や調味液を入れることが不可能であった。また、耐水性も考慮されていなかった。
本発明は、簡単に蓋を閉じた状態することができ、ある程度の力を加えないと開くことがなく、電子レンジ加熱で蒸らし効果があり、耐水性があり、水や液体を入れても漏れ出すことのない紙箱を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、紙層と表裏の表面に熱可塑性樹脂層を設けた積層シートから形成され、底面板と、該底面板に連設された側壁板と、該側壁板に連設された端壁板と、上蓋とを有し、
前記上蓋は、前記側壁板の上端より延びて、互いに重なり合って上端開口部を閉じる側壁
側フラップと、該側壁側フラップと一体的である端壁側フラップとを有し、前記端壁側フラップは、前記端壁板に押圧された状態で位置するように下方に折り曲げることができる三角形の翼部をなし、前記端壁板には、前記端壁側フラップの上端から該端壁板の下方に延在する中央折罫が形成され、これにより、前記端壁板は、内側に屈曲して凹部をなすことができ、前記翼部が水平線を越えて端壁板方向下方に折り曲げられたとき、前記端壁板は内側に屈曲せしめられると共に、前記側壁板は互いに近接せしめられることができ、内側に屈曲した前記端壁板に対して下方向に押圧された翼部により、側壁側フラップは上端開口部を閉じかつ重なり合った状態に保持される紙箱であって、
前記端壁板は、いずれか一方の側壁板に延設された内側端壁板と、他の側壁板に延設された外側端壁板の2重壁でなり、前記外側端壁板と前記底面板に2辺が接続した略三角形の底面側フラップを有し、該底面側フラップは2つ折りされて略三角形の底側翼部を形成し、下方に折り曲げられて前記底面板の外側に接し、前記内側端壁板には端壁側貼り合せ片と底面側貼り合せ片が連設され、前記端壁側貼り合せ片は折り返されて、前記外側端壁板との間に融着され、前記底面側貼り合せ片は、前記底面側フラップの2つ折りされた間に融着されていることを特徴とする紙箱である。
本発明の紙箱は、以上のような構成であって、側壁側フラップを、互いに重なり合う様に倒して、端壁側フラップの三角形の翼部を下方に折り曲げて、簡単に蓋を閉じた状態にすることができ、ある程度の力を加えないと開封されず、電子レンジ加熱で蒸らし効果があり、紙層と表裏の表面に熱可塑性樹脂層を設けた積層シートからなっているので、耐水性が有り、底部の構造から水や液体を入れても漏れ出すことがない。
本発明の請求項2の発明は前記端壁側フラップに三角形の折罫が予め付けられており、前記側壁側フラップを共に折り曲げたときに三角形の前記翼部が形成されやすくなっていることを特徴とする請求項1記載の紙箱である。
本発明はさらに、端壁側フラップに三角形の折罫が予め付けられているので、側壁側フラップを共に折り曲げたときに、端壁側フラップが三角形の翼部を形成しやすい。
本発明の請求項3の発明は、前記端壁板の下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、前記中央折罫上のある一点で交差する2本の折罫が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙箱である。
本発明はまた、端壁板の下端部に、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫上のある一点で交差する2本の罫線が設けられているので、翼部が水平線を越えて端壁板方向下方に折り曲げられたとき、端壁板が内側に屈曲しやすい。
本発明の紙箱は、簡単に蓋を閉じた状態することができ、ある程度の力を加えないと開くことがなく、電子レンジ加熱で蒸らし効果があり、耐水性があり、水や液体を入れても漏れ出すことがない。
本発明の紙箱の第1の実施形態に用いる積層シートを模式的に断面で示した説明図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態を模式的に示した説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。(C)底面図である。(D)右側面図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態に用いるブランクを模式的に示した説明図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の状態を模式的に示す説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の次の状態を模式的に平面で示す説明図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程のまた次の状態を模式的に示す説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の貼り合せ片の状態を示す説明図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の更に次の状態を正面で模式的に示す説明図である。 本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程のまた更に次の状態を平面で模式的に示す説明図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態を模式的に示した説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。(C)底面図である。(D)右側面図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態に用いるブランクを模式的に示した説明図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の状態を模式的に示す説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の次の状態を模式的に平面で示す説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程のまた次の状態を模式的に示す説明図である。(A)平面図である。(B)正面図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の貼り合せ片の状態を示す説明図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の更に次の状態を正面で模式的に示す説明図である。 本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程のまた更に次の状態を平面で模式的に示す説明図である。 比較例1の紙箱を斜視で模式的に示す説明図である。 比較例1の紙箱の底面を模式的に示す説明図である。平面で模式的に示す説明図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の紙箱の第1の実施形態を模式的に示した説明図で、(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)右側面図である。
図2は、本発明の紙箱の第1の実施形態に用いる積層シートを模式的に断面で示した説明図である。
第1の実施形態の紙箱100は、紙層1と、少なくとも表裏の表面に熱可塑性樹脂層2、3を設けた図1のような積層シート4から形成されている。紙層1と熱可塑性樹脂層2、3の間に他の層を設けてもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビニル共重合体のフィルムや、無機酸化物蒸着フィルムなど、バリア性のあるフィルムを、紙層1と熱可塑性樹脂層2、あるいは、熱可塑性樹脂層3の間に設けてもよい。
紙層1としては、坪量150〜250g/mの板紙などが好ましく用いられる。また、熱可塑性樹脂層2、3に用いる樹脂は、ポリエチレン系やポリプロピレン系の樹脂が、熱融着性が良好で、押し出しラミネート加工ができるので好ましいが、これに限るものではない。
そして、図2のように、底面板5と、底面板5に連設された側壁板6、7と、側壁板6、7に連設された端壁板8、9と、上蓋とを有している。上蓋は、側壁板6、7の上端よ
り延びた側壁側フラップ10、11からなり、互いに重なり合って上端開口部を閉じるようになっている。
側壁側フラップ10、11は、それぞれ左右に一体的に延設された端壁側フラップ(12、13、14、15)を有し、端壁側フラップ(12、13、14、15)は、三角形に折られて翼部16、16を形成して、端壁板8、9に接するように倒されている。
図では見えないが、端壁板8、9には、端壁側フラップの上端から端壁板の下方に延在する中央折罫aが形成され、さらに、端壁板8、9の下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫a上のある一点で交差する2本の折罫b、cが設けられている。
端壁板8、9の下方には底面側フラップ17、18が設けられ、2つ折りされて略三角形の底側翼部19、19を形成し、折り曲げられて底面板5の外側に接している。
以下、本実施形態の紙箱の構造の詳細を説明するために、製造方法について説明する。図3は、本発明の紙箱の第1の実施形態に用いるブランクを模式的に示した説明図である。
図4は、本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の状態を模式的に示す説明図で、(A)平面図、(B)正面図である。
図5は、本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の次の状態を模式的に平面で示す説明図である。
図6は、本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程のまた次の状態を模式的に示す説明図で、(A)平面図、(B)正面図である。
図7は、本発明の紙箱の第1の実施形態の貼り合せ片の状態を示す説明図である。
図8は、本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程の更に次の状態を正面で模式的に示す説明図である。
図9は、本発明の紙箱の第1の実施形態の製造過程のまた更に次の状態を平面で模式的に示す説明図である。
本実施形態の紙箱100は、図3のようなブランク101(説明の都合上、ブランクを裏面側から見た図である)を組み立てて製造される。ブランク101は、中央に底面板5が設けられ、底面板5の上下に側壁板6、7が設けられている。
側壁板6、7の底面板5との反対側には、側壁側フラップ10、11が設けられている。側壁側フラップ10、11の左側には端壁側フラップ12、13が設けられ、右側には端壁側フラップ14、15が設けられている。
側壁板6、7の左側には、外側端壁板8aと内側端壁板8bが設けられている。端壁板8は、外側端壁板8aと内側端壁板8bが重なった2重壁で形成されている。また、外側端壁板8aと内側端壁板8bは、それぞれ、側壁側フラップ10、11に連設されている端壁側フラップ12、13とも接続している。
そして、紙箱の上端となる端壁側フラップ12、13の端部から外側端壁板8a、内側端壁板8bにかけて、その左右中央に中央折罫aが設けられ、外側端壁板8a、内側端壁板8bの紙箱としての下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫a上のある一点で交差する2本の折罫b、cが設けられている。
また、端壁側フラップ12、13には、折り曲げて三角形の翼部16を形成しやすくするための三角形の折罫d、eが設けられている。
側壁板6、7の右側も同様に、外側端壁板9aと内側端壁板9bが設けられている。端壁板9は、外側端壁板9aと内側端壁板9bが重なった2重壁で形成されている。また、外側端壁板9aと内側端壁板9bは、それぞれ、側壁側フラップ10、11に連設されている端壁側フラップ14、15とも接続している。
そして、紙箱の上端となる端壁側フラップ14、15の端部から外側端壁板9a、内側端壁板9bにかけて、その左右中央に中央折罫aが設けられ、外側端壁板9a、内側端壁板9bの紙箱としての下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫a上のある一点で交差する2本の折罫b、cが設けられている。
また、端壁側フラップ14、15には、折り曲げて三角形の翼部16を形成しやすくするための三角形の折罫d、eが設けられている。
底面板5の左右には、底面側フラップ17、18が、外側端壁板8aあるいは外側端壁板9aと接続した三角形で形成されている。底面側フラップ17、18にも三角形を2分する折罫fが設けられていて、2つ折りされて略三角形の底側翼部19を形成するようになっている。
そして、内側端壁板8b、9bの横方向の端部には、端壁側貼り合せ片20、21が連設されている。また、上側には底面側貼り合せ片22、23が連設されている。底面側貼り合せ片22、23は、底面側フラップ17、18とも接続している。
尚、他の折罫は、押罫により設けることが、水や液体食品を入れても折罫から漏れることがないので好ましい。但し、外側端壁板8a、9aに設けた中央折罫aや折罫b、cについては、内側に内側端壁板8b、9bが設けられ漏れる恐れがなく、2重壁の端壁板を折ることから、容易に折れやすい、ミシン目や、断続した切れ目で設けたり、更にこれと押罫を組み合わせた折罫にしてもよい。
このブランク101から紙箱100を組み立てるには、まず、側壁板7と底面板5の間の折罫を折って、底面板5から側壁板7を垂直に立ち上げ、内側端壁板8b、9bも内方に折って、側壁板7に対して直角になるようにする。
そして、底面側貼り合せ片22、23の内面を底面側フラップ17、18の内面に重ねる。このとき熱をかけて融着させてもよい。また、端壁側貼り合せ片20、21は外側に折り返しておく。これによって、図4の(A)平面図、(B)正面図のようになる。
次に、側壁板6と底面板5の間の折罫を折って、底面板5から側壁板6を垂直に立ち上げ、図5の平面図のように、端壁側貼り合せ片20、21の内面を外側端壁板8bあるいは外側端壁板9bの内面に重ねる。このとき熱をかけて融着させてもよい。
さらに、端壁側フラップ12と外側端壁板8aを内側に倒し、端壁側フラップ12を端壁側フラップ13の外側に、外側端壁板8aを内側端壁板8bの外側に重ねる。このとき、底面側フラップ17は折罫fで2つに折られ、下に突き出して底側翼部19を形成する。
同様に、端壁側フラップ14と外側端壁板9aを内側に倒し、端壁側フラップ14を端壁側フラップ15の外側に、外側端壁板9aを内側端壁板9bの外側に重ねる。このとき、底面側フラップ18は折罫fで2つに折られ、下に突き出して底側翼部19を形成する。これにより、紙箱100は、図6(A)平面図、(B)正面図のようになる。
図7の斜視図は、紙箱100における底面側貼り合せ片22、23や端壁側貼り合せ片20、21の状態を説明するための図である。このように、底面側貼り合せ片22、23の内面を底面側フラップ17、18の内面に重ね、端壁側貼り合せ片20、21の内面を外側端壁板8aあるいは外側端壁板9aの内面に重ねる。
この状態で、外側端壁板8aと内側端壁板8bを、端壁側フラップ12と端壁側フラップ13を、また、2つに折られた底面側フラップ17を加熱融着させ、また、外側端壁板9aと内側端壁板9bを、端壁側フラップ14と端壁側フラップ15を、また、2つに折られた底面側フラップ18を加熱融着させる。紙箱100には、紙層1を中間に設け、表裏の表面に熱可塑性樹脂層2、3を設けた積層シート4を用いているので、このように加熱融着させることができる。
そして、端壁側貼り合せ片20、21と底面側貼り合せ片22、23を設けた構造として、端壁側貼り合せ片20、21が、それぞれ外側端壁板8aと内側端壁板8bの間、外側端壁板9aと内側端壁板9bの間に挟まれて加熱融着され、底面側貼り合せ片22、23が、それぞれ底面側フラップ17、18の2つ折りされた間に挟まれて加熱融着されているので、積層シート4の端面に露出したか紙層1が、内容物収納部側に露出することなく、また、胴部や底部が水密になっているので水や液体を入れても漏れ出すことがない。
そして、図8の正面図のように、2つに折られた底面側フラップ17、2つに折られた底面側フラップ18で形成された底側翼部19、19を倒して、底面板5の外側に沿うように倒し、加熱融着、または、ホットメルトなどの接着剤で接着させる。
側壁側フラップ10、11を互いに重なり合うように倒して、上端開口部を閉じると共に、融着されている端壁側フラップ12と端壁側フラップ13、および、融着されている端壁側フラップ14と端壁側フラップ15を、折罫d、eで折って翼部16、16を形成させる。
そして、この水平になっている翼部16、16を下方に折って、端壁板8、9に押圧された状態で位置するようにすると、端壁側フラップ12、13、14、15の上端から端壁板8a、8b、9a、9bの下方に延在している中央折罫aによって、端壁板8a、8b、9a、9bは内側に屈曲すると共に、側壁板6、7は互いに近接させることができ、内側に屈曲した端壁板8a、8b、9a、9bに対して下方向に押圧された翼部16により、側壁側フラップ10、11は上端開口部を閉じかつ重なり合った状態に保持される。
このようになっているので、加熱調理する食品などを収納して、電子レンジで可熱すると、上端開口部が閉じた状態が維持され、蒸らし効果が得られる。また、極端に蒸気の発生が多くなり、内圧が高まると、側壁側フラップ間の隙間が開き減圧され、破裂することはない。
<第2の実施形態>
以下本発明を実施するための第2の実施形態について説明する。
図10は、本発明の紙箱の第2の実施形態を模式的に示した説明図で、(A)平面図、(B)正面図、(C)底面図、(D)右側面図である。
第2の実施形態の紙箱200は、第1の実施形態の紙箱100と同様に、図1のような、紙層1と、少なくとも表裏の表面に熱可塑性樹脂層2、3を設けた積層シート4から形成されている。紙層1と熱可塑性樹脂層2、3の間に他の層を設けてもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、エチレン酢酸ビニル共重合体のフィルムや、無機酸化物蒸着フィルムなど、バリア性のあるフィルムを、紙層1と熱可塑性樹脂層2、あるいは、熱可塑性樹脂層3の間に設けてもよいことなど、第1の実施形態の紙箱100と同様である。
そして、図10のように、底面板205と、底面板205に連設された側壁板206、207と、側壁板206、207に連設された端壁板208、209と、上蓋とを有している。上蓋は、側壁板206、207の上端より延びた側壁側フラップ210、211が互いに重なり合って上端開口部を閉じるようになっている。
側壁側フラップ210は、左右に一体的に延設された端壁側フラップ(212、213)を有し、端壁側フラップ(212、213)は、三角形に折られて翼部216、216を形成して、端壁板208、209に接するように倒されている。
図では見えないが、端壁板208、209には、端壁側フラップの上端から端壁板の下方に延在する中央折罫gが形成され、さらに、端壁板208、209の下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫g上のある一点で交差する2本の折罫h、iが設けられている。
端壁板208、209の下方には底面側フラップ217、218が設けられ、2つ折りされて略三角形の底側翼部219、219を形成し、折り曲げられて底面板205の外側に接している。
以下、本実施形態の紙箱の構造の詳細を説明するために、製造方法について説明する。図11は、本発明の紙箱の第2の実施形態に用いるブランクを模式的に示した説明図である。
図12は、本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の状態を模式的に示す説明図で、(A)平面図、(B)正面図である。
図13は、本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の次の状態を模式的に平面で示す説明図で、(A)平面図、(B)正面図である。
図14は、本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程のまた次の状態を模式的に示す説明図で、(A)平面図、(B)正面図である。
図15は、本発明の紙箱の第2の実施形態の貼り合せ片の状態を示す説明図である。
図16は、本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程の更に次の状態を正面で模式的に示す説明図である。
図17は、本発明の紙箱の第2の実施形態の製造過程のまた更に次の状態を平面で模式的に示す説明図である。
本実施形態の紙箱200は、図11のようなブランク201(説明の都合上、ブランクを裏面側から見た図である)を組み立てて製造される。ブランク201は、中央に底面板205が設けられ、底面板205の上下に側壁板206、207が設けられている。
側壁板206、207の底面板205との反対側には、側壁側フラップ210、211が設けられている。側壁側フラップ210の左側には端壁側フラップ212が設けられ、右側には端壁側フラップ213が設けられている。尚、側壁側フラップ211には、開封時に持ち上げやすいように、つまみ部228が設けられている。
側壁板206、207の左側には、外側端壁板208aと内側端壁板208bが設けられている。端壁板208は、外側端壁板208aと内側端壁板208bが重なった2重壁で形成されている。また、外側端壁板208aは、側壁側フラップ210に連設されている端壁側フラップ212とも接続している。内側端壁板208bは、側壁側フラップ211に連設されている端壁貼着片224とも接続している。
そして、紙箱の上端となる端壁側フラップ212の端部から外側端壁板208aにかけて、その左右中央に中央折罫gが設けられ、内側端壁板208bにも中央折罫gが設けられている。外側端壁板208a、内側端壁板208bの紙箱としての下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫g上のある一点で交差する2本の折罫h、iが設けられている。
また、端壁側フラップ212には、折り曲げて三角形の翼部216を形成しやすくするための三角形の折罫j、kが設けられている。
側壁板206、207の右側も同様に、外側端壁板209aと内側端壁板209bが設けられている。端壁板209は、外側端壁板209aと内側端壁板209bが重なった2重壁で形成されている。また、外側端壁板209aには、側壁側フラップ210に連設されている端壁側フラップ213とも接続している。内側端壁板209bは、側壁側フラップ211に連設されている端壁貼着片225とも接続している。
そして、紙箱の上端となる端壁側フラップ213の端部から外側端壁板209aにかけて、その左右中央に中央折罫gが設けられ、内側端壁板209bにも中央折罫gが設けられている。外側端壁板209a、内側端壁板209bの紙箱としての下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、中央折罫g上のある一点で交差する2本の折罫h、iが設けられている。
また、端壁側フラップ213には、折り曲げて三角形の翼部216を形成しやすくするための三角形の折罫j、kが設けられている。
底面板205の左右には、底面側フラップ217、218が、外側端壁板208aあるいは外側端壁板209aと接続した三角形で形成されている。底面側フラップ217、218にも三角形を2分する折罫lが設けられていて、2つ折りされて略三角形の底側翼部219を形成するようになっている。
そして、内側端壁板208b、209bの横方向の端部には、端壁側貼り合せ片220、221が連設されている。また、上側には底面側貼り合せ片222、223が連設されている。底面側貼り合せ片222、223は、底面側フラップ217、218とも接続している。
そして、端壁側フラップ212と外側端壁板208aの間、側壁側フラップ210と側壁板206の間、端壁側フラップ213外側端壁板209aの間に折罫を兼ねた、切れ目を、繋ぎ部を介して断続して直線状並べて形成した易切断線226が設けられている。
また、端壁貼着片224と内側端壁板208bの間、側壁側フラップ211と側壁板207の間、端壁貼着片225と内側端壁板209bの間に折罫を兼ねた、切れ目を、繋ぎ部を介して断続して直線状並べて形成した易切断線227が設けられている。
尚、他の折罫は、押罫により設けることが、水や液体食品を入れても折罫から漏れることがないので好ましい。但し、外側端壁板208a、209aに設けた中央折罫gや折罫h、iについては、内側に内側端壁板208b、209bが設けられ漏れる恐れがなく、2重壁の端壁板を折ることから、容易に折れやすい、ミシン目や、断続した切れ目で設けたり、更にこれらと押罫を組み合わせた折罫にしたりしてもよい。
このブランク201から紙箱200を組み立てるには、まず、側壁板207と底面板2
05の間の折罫を折って、底面板205から側壁板207を垂直に立ち上げ、内側端壁板208b、209bも内方に折って、側壁板207に対して直角になるようにする。
そして、底面側貼り合せ片222、223の内面を底面側フラップ217、218の内面に重ねる。このとき熱をかけて融着させてもよい。また、端壁側貼り合せ片220、221は外側に折り返しておく。これによって、図12の(A)平面図、(B)正面図のようになる。
次に、側壁板206と底面板205の間の折罫を折って、底面板205から側壁板206を垂直に立ち上げ、図13の(A)平面図、(B)正面図のように、端壁側貼り合せ片220、221の内面を外側端壁板208b、外側端壁板209bの内面に重ねる。このとき熱をかけて融着させてもよい。
さらに、端壁側フラップ212と外側端壁板208aを内側に倒し、外側端壁板8aを内側端壁板8bの外側に重ねる。また、端壁側フラップ212の裏面に端壁貼着片224の表面が重なる。
このとき、底面側フラップ217は折罫lで2つに折られ、下に突き出して底側翼部219を形成する。
同様に、端壁側フラップ213と外側端壁板209aを内側に倒し、外側端壁板9aを内側端壁板9bの外側に重ねる。また、端壁側フラップ213の裏面に端壁貼着片225の表面が重なる。
このとき、底面側フラップ218は折罫lで2つに折られ、下に突き出して底側翼部219を形成する。これにより、紙箱200は、図14(A)平面図、(B)正面図のようになる。
図15の斜視図は、端壁側フラップ213と外側端壁板209aを内側に倒す途中の状態を示している。このように、底面側貼り合せ片222、223の内面を底面側フラップ217、218の内面に重ね、端壁側貼り合せ片220、221の内面を外側端壁板208aあるいは外側端壁板209aの内面に重ねる。また、端壁貼着片224、225の表面に端壁側フラップ212、213の裏面を重ねる。
この状態で、外側端壁板208aと内側端壁板208bを、端壁側フラップ212と端壁貼着片224を、また、2つに折られた底面側フラップ217を加熱融着させ、また、外側端壁板209aと内側端壁板209bを、端壁側フラップ213と端壁貼着片225を、また、2つに折られた底面側フラップ18を加熱融着させる。このように、紙層1を中間に設け、表裏の表面に熱可塑性樹脂層2、3を設けた積層シート4を用いているので、加熱融着させることができる。
そして、端壁側貼り合せ片220、221と底面側貼り合せ片222、223を設けた構造として、端壁側貼り合せ片220、221が、それぞれ外側端壁板208aと内側端壁板208bの間、外側端壁板209aと内側端壁板209bの間に挟まれて加熱融着され、底面側貼り合せ片222、223が、それぞれ底面側フラップ217、218の2つ折りされた間に挟まれて加熱融着されているので、水や液体を入れても漏れ出すことがない。
次に、図16の正面図のように、2つに折られた底面側フラップ17、2つに折られた底面側フラップ18で形成された底側翼部19、19を、底面板5の外側に沿うように倒し、加熱融着、または、ホットメルトなどの接着剤で接着させる。
側壁側フラップ210、211を互いに重なり合うように、つまみ部228の付いている側壁側フラップ211が上になるように倒して、上端開口部を閉じると共に、融着されている端壁側フラップ212と端壁側フラップ213を、折罫j、kで折って翼部216、216を、図17の平面図のように形成させる。
そして、この水平になっている翼部216、216を下方に折って、端壁板208、209に押圧された状態で位置するようにすると、端壁側フラップ212、213や、外側端壁板208a、209aと内側端壁板208b、209bに設けられた中央折罫gによって、端壁板208、209は内側に屈曲すると共に、側壁板206、207は互いに近接させることができ、内側に屈曲した端壁板208、209に対して下方向に押圧された翼部216により、側壁側フラップ210、211は上端開口部を閉じかつ重なり合った状態に保持される。
このようになっているので、加熱調理する食品などを収納して、電子レンジで可熱すると、上端開口部が閉じた状態が維持され、蒸らし効果が得られる。また、極端に蒸気の発生が多くなり、内圧が高まると、側壁側フラップ間の隙間が開き減圧され、破裂することはない。
また、易切断線226、227を設けてあるので、電子レンジで加熱調理後、易切断線226、227を切断して、これより上の側壁側フラップ210、211や端壁側フラップ212、213などを取り除けば、調理に用いた紙箱200を食器として用いてそのまま食することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
紙層1として、坪量230g/mの板紙を用いて、外面側に熱可塑性樹脂層2の低密度ポリエチレン30μmを積層し、内面側には、ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmに、熱可塑性樹脂層3の低密度ポリエチレン55μmを積層したラミネートフィルムを積層し、積層シートを作成した。
この積層シートを用いて、箱サイズが幅100mm、奥行80mm、高さ100mmである第1の実施形態の紙箱100を作成し、実施例1の容器とした。
<実施例2>
実施例1と同じ積層シートを用いて、箱サイズが幅122mm、奥行92mm、高さ62mmである第2の実施形態の紙箱200を作成し、実施例2の容器とした。
以下に本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
実施例1と同じ積層シートを用いて、箱サイズが幅100mm、奥行80mm、高さ100mmで、胴部がサック貼りで筒状に形成され、底部が予め貼合されていて、折り畳み出来るようにした図19のようなワンタッチ底構造で、上蓋が特許文献1に開示された図18のような紙箱を作成し、比較例1の容器とした。
<比較例2>
市販のプラスチック製のトレーと成型蓋からなる容器を、比較例2の容器とした。
<比較例3>
市販のポリエチレン貼りされた複合紙容器とシート状のシール蓋からなる容器を、比較例3の容器とした。
<比較評価>
以上のようにして作製した実施例1、2と、比較例1〜3について、下記の項目について評価した。
<防水性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、10分間静置して、水漏れの有無を目視によりチェックした。
静置後水漏れのないものを○とし、水漏れのあったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<耐水性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、10分間静置して、紙層などシート材料への水の浸入の有無を目視によりチェックした。
静置後水の浸入のないものを○とし、水の浸入のあったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<断熱性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、500Wの電子レンジで2分間加熱後、取り出した際の熱さを官能で比較した。
手で持てる程度で、熱くなかったものを○とし、手で持てないほど熱かったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<再封性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、上部を閉める際の締めやすさ度合いを官能で比較した。
閉めやすかったものを○とし、閉めにくかったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<レンジ適性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、500Wの電子レンジで3分間加熱後、容器に劣化・変形などの有無を目視によりチェックした。
劣化・変形などがないものを○とし、劣化・変形などがあったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<自動通蒸性>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、500Wの電子レンジで3分間加熱中に、容器に著しい変形を伴わず、蒸気が抜けるか否かをチェックした。
加熱中に蒸気が所定どおり抜け、容器に著しい変形を伴わなかったものを○とし、それ以外のものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<蒸らし効果>
実施例、比較例の容器に水200ccを入れ、500Wの電子レンジで3分間加熱中に、30秒以上容器から蒸気が抜けないかを、電子レンジの曇り度合を目安にして目視によりチェックした。
電子レンジの曇りが30秒未満であったものを○とし、30秒以上であったものを×として評価した。その結果を表1に記す。
<印刷・加飾性>
グラビア印刷やオフセット印刷で加飾できるか、また、印刷面積が多く取れるかを比較評価した。
グラビア印刷やオフセット印刷で加飾でき、印刷面積が比較的多く取れるものを○とし、それ以外のものを×として評価した。その結果を表1に記す。
Figure 0006375883
<比較結果>
実施例1、実施例2の本発明の紙箱からなる容器は、いずれの評価項目でも良好であった。また、実施例2の紙箱の容器では、電子レンジで加熱調理後、つまみ部があるので、上蓋が開けやすく、また、易切断線が設けてあるので、これを切断して上部を開放することが出来、電子レンジで加熱調理した容器のまま食器として用いることが出来た。
一方、比較例1の紙箱の容器は、印刷・加飾性や、上部を閉める際の締めやすさの再封性は良好であったが、水を入れると底から水が漏れ、また、底の部分でシートの紙層に水が浸入し、電子レンジで加熱すると、水の浸入した部分が熱くなり、容器も変形するなど、他の項目は劣っていた。
比較例2の容器は、断熱性や自動通蒸性がなく、蒸らし効果も得られず、また、印刷・加飾性も印刷しづらく、劣っていた。比較例3の容器では、再封性がなく、また、自動通蒸性もなく、蒸らし効果も得られなかった。
以上のように、本発明の紙箱は、簡単に蓋を閉じた状態することができ、手では開けられるが、ある程度の力を加えないと開くことがなく、電子レンジ加熱で蒸らし効果があり、耐水性があり、水や液体を入れ、また、加熱によりドリップの出る食品を入れても漏れ出すことがない。
そして、電子レンジで加熱調理後は、翼部を持って取り出すこともでき、発生した水蒸気が手にかかり熱い思いもすることがない。また、熱可塑性樹脂層2を設ける前に、紙層1にオフセット印刷などによって、美粧印刷を施すことも可能で加飾性が高い。
このため、本発明の紙箱は、カレー、シチュー、米飯、混ぜご飯、炊飯、おでん、肉じゃが、鍋料理などの調理に適している。特に、家庭で肉や野菜などの調理素材を加えて電子レンジで調理する合わせ調味液の外装、兼、調理容器としても使用できる。また、使用後廃棄する際には、減容化が容易であり、更には、紙のリサイクルにも対応できる。
100、200・・・紙箱
101、201・・・ブランク
1・・・紙層
2、3・・・熱可塑性樹脂層
4・・・積層シート
5、205・・・底面板
6、7、206、207・・・側壁板
8、9、208、209・・・端壁板
8a、9a、208a、209a・・・外側端壁板
8b、9b、208b、209b・・・内側端壁板
10、11、210、211・・・側壁側フラップ
12、13、14、15、212、213・・・端壁側フラップ
16、216・・・翼部
17、18、217、218・・・底面側フラップ
19、219・・・底側翼部
20、21、220、221・・・端壁側貼り合せ片
22、23、222、223・・・底面側貼り合せ片
224、225・・・端壁貼着片
226、227・・・易切断線
228・・・つまみ部
a、g・・・中央折罫
b、c、d、e、f、h、i、j、k、l・・・折罫

Claims (3)

  1. 紙層と表裏の表面に熱可塑性樹脂層を設けた積層シートから形成され、底面板と、該底面板に連設された側壁板と、該側壁板に連設された端壁板と、上蓋とを有し、
    前記上蓋は、前記側壁板の上端より延びて、互いに重なり合って上端開口部を閉じる側壁側フラップと、該側壁側フラップと一体的である端壁側フラップとを有し、前記端壁側フラップは、前記端壁板に押圧された状態で位置するように下方に折り曲げることができる三角形の翼部をなし、前記端壁板には、前記端壁側フラップの上端から該端壁板の下方に延在する中央折罫が形成され、これにより、前記端壁板は、内側に屈曲して凹部をなすことができ、前記翼部が水平線を越えて端壁板方向下方に折り曲げられたとき、前記端壁板は内側に屈曲せしめられると共に、前記側壁板は互いに近接せしめられることができ、内側に屈曲した前記端壁板に対して下方向に押圧された翼部により、側壁側フラップは上端開口部を閉じかつ重なり合った状態に保持される紙箱であって、
    前記端壁板は、いずれか一方の側壁板に延設された内側端壁板と、他の側壁板に延設された外側端壁板の2重壁でなり、前記外側端壁板と前記底面板に2辺が接続した略三角形の底面側フラップを有し、該底面側フラップは2つ折りされて略三角形の底側翼部を形成し、下方に折り曲げられて前記底面板の外側に接し、前記内側端壁板には端壁側貼り合せ片と底面側貼り合せ片が連設され、前記端壁側貼り合せ片は折り返されて、前記外側端壁板との間に融着され、前記底面側貼り合せ片は、前記底面側フラップの2つ折りされた間に融着されていることを特徴とする紙箱。
  2. 前記端壁側フラップに三角形の折罫が予め付けられており、前記側壁側フラップを共に折り曲げたときに三角形の前記翼部が形成されやすくなっていることを特徴とする請求項1記載の紙箱。
  3. 前記端壁板の下端部には、下端の両隅からそれぞれ上方内側に延びて、前記中央折罫上のある一点で交差する2本の折罫が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙箱。
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