JP6237391B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
しかしながらこの場合には、コーナー部312における縦辺部314側の車外側シールリップ324と上辺部313側の車外側シールリップ324のシール線が途切れてしまい、シール性が低下するという問題があった。
ガラスランの直線部は、ドアフレームの上辺部に取付けられるガラスラン上辺部と、ドアフレームのフロント側縦辺部に取付けられるガラスランフロント側縦辺部と、ドアフレームのリヤ側縦辺部に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部とを有し、
ガラスラン上辺部は、ガラスラン部と硬質部材から形成されるトリム部を一体的に形成し、ガラスラン部は、車外側側壁と、車内側側壁とガラスラン底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、トリム部は、ガラスラン部底壁と一体に形成されるガラスラン側側壁と、車体開口部周縁と対向するボディー側側壁及びトリム部底壁からなり、
ガラスラン上辺部の車外側側壁とトリム部底壁の外面は連続して形成され、
ガラスランリヤ側縦辺部又はガラスランフロント側縦辺部は、車外側側壁と、車内側側壁と、ガラスラン部底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁の先端から断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップを設け、車内側側壁の先端から断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車内側シールリップを設け、
ガラスラン上辺部とガラスランリヤ側縦辺部又はガラスランフロント側縦辺部を接続するコーナー部では、車外側側壁、車内側側壁、ガラスラン部底壁、車外側シールリップ及び車内側シールリップはそれぞれ上辺部側と縦辺部側の対応する部分と型成形により傾斜又は湾曲して接続されるとともに、
ガラスラン部底壁の外面は、ガラスラン上辺部の車外側側壁とトリム部底壁の外面が連続している部分の下端部と、ドアフレームのフロント側縦辺部又はドアフレームのリヤ側縦辺部のドアガラス側の先端線の延長線との交点がガラスラン部底壁外面の外周側に配置されたことを特徴とする自動車用ガラスランである。
トリム部は、ガラスラン底壁と一体に形成されるガラスラン側側壁と、車体開口部周縁と対向するボディー側側壁及びトリム部底壁から形成されているため、ガラスラン底壁とガラスラン側側壁とは、同じ素材で同一の部材として一体的に形成することができる。ガラスラン上辺部の車外側側壁とトリム部底壁の外面は連続して形成されている。このため、コーナー部においてもガラスラン上辺部から連続して車外側側壁とトリム部底壁の外面が切れ目なく延設され、横方向に連続した意匠面を有することができ、デザイン的に好ましい。
図9は自動車の側面図である。
図9に示すように、自動車のドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。即ち、ドアフレーム2の内周のドアガラス開口部には、ドアガラス5とガラスラン10が設けられ、ガラスラン10がドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられるガラスラン上辺部13と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部14と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられるガラスランフロント側縦辺部16とからなる。ドアのフロント側では、ドアフレーム2の上辺部2aは、前方に向けて斜め下方に形成され、ガラスランフロント側縦辺部16とは鈍角をなしている。ドアフレーム2には、ドアフレーム2の上辺にドアフレームフランジ部3を形成し、ガラスラン上辺部13を装着し、ドアフレーム2の縦辺には、ガラスラン10を装着する断面略U字形のチャンネルを形成している。
車外側側壁21は、根元部が厚肉に形成され、先端に行くにつれて肉厚を薄くするように形成されて、車外側側壁21は、内面が湾曲して形成されている。このため、車外側側壁21の剛性が大きく、ドアフレーム2の湾曲が大きくても、車外側側壁21が、皺が寄ったり、波打ったりするような変形することがない。また、ドアガラス5が車外側に寄っても、ドアガラス5の先端を車外側側壁21が保持することができ、ドアガラス5がガラスラン部20から外れることがない。
この断面略コ字状の内部に、ドアフレーム2の先端のドアフレームフランジ部3が挿入され、トリム部30で挟持し、ガラスラン10をドアフレーム2に保持する。本実施の形態では、ガラスラン部20のガラスラン部底壁23とトリム部30のガラスラン側側壁31は、同じ素材で同一の部材として一体的に形成されている。
トリム部係止リップ36とトリム部カバーリップ37が硬質部材で形成されているため、トリム部30がドアフレームフランジ部3に強く係合される。
なお、ガラスランリヤ側縦辺部14について説明するが、ガラスランフロント側縦辺部16についても同様である。
ガラスランリヤ側縦辺部14の断面形状は、ドアフレーム2の内周に取付けられるガラスラン部20のみであり、トリム部30を有しない。ガラスラン部20の形状は、ガラスラン上辺部13と類似しており、車外側側壁21、車内側側壁22及びガラスラン部底壁23からなる断面略コ字状の本体部と、車外側側壁21及び車内側側壁22の先端から断面略コ字状の内部方向斜めにそれぞれ車外側シールリップ24と車内側シールリップ25を延設している。このため、車外側側壁21、車内側側壁22及びガラスラン部底壁23からなる断面略コ字状の内部をドアガラス5の端部が摺動して、ドアガラス5を保持することができる。
ガラスラン部20は、車内側側壁22、車外側シールリップ24と車内側シールリップ25が軟質部材から形成されている。軟質部材として、オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用することが好ましい。
ドアフレーム2は、図9に示すように、自動車ドアのリヤ側のコーナー部2cにおいては、上辺部2aは、略水平に形成され、縦辺部2bは略垂直に形成され、その上辺部2aと縦辺部2bとが付き合わされるように接合され、上辺部2aと縦辺部2bは直角又は鋭角を形成する。そして図9に示すように、ドアフレーム2のコーナー部2cにガラスラン10のコーナー部12が取付けられている。
なお、フロント側ドアのガラスラン上辺部13とガラスランリヤ側縦辺部14のコーナー部12について説明するが、リヤ側ドアのガラスラン上辺部13とガラスランフロント側縦辺部16のコーナー部12についても同様である。
図7に示すように、コーナー部12において、ガラスラン部底壁23は、ドアフレーム2のチャンネル7の底から離れており、コーナーピース8に当接している。また、図8に示すように、コーナーのB−B断面線の部分では、ガラスラン部底壁23は、ドアフレーム2のチャンネル7の底から離れて、チャンネル7の入口部分のみに嵌め込まれている。
このため、ガラスラン10をチャンネル7に嵌め込むときの変形量を少なくすることができ、ガラスラン10のコーナー部12を挿入することが容易である。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
2b コーナー部
5 ドアガラス
10 ガラスラン
12 コーナー部
13 ガラスラン上辺部
14 ガラスランリヤ側縦辺部
20 ガラスラン部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 ガラスラン部底壁
30 トリム部
Claims (3)
- 自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内するとともに、押出成形により成形された直線部と、上記ドアフレームのコーナー部に取付けられ型成形により成形されたコーナー部を有する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの直線部は、上記ドアフレームの上辺部に取付けられるガラスラン上辺部と、上記ドアフレームのフロント側縦辺部に取付けられるガラスランフロント側縦辺部と、上記ドアフレームのリヤ側縦辺部に取付けられるガラスランリヤ側縦辺部とを有し、
上記ガラスラン上辺部は、ガラスラン部と硬質部材から形成されるトリム部を一体的に形成し、上記ガラスラン部は、車外側側壁と、車内側側壁とガラスラン底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、上記車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、上記トリム部は、上記ガラスラン底壁と一体に形成されるガラスラン側側壁と、車体開口部周縁と対向するボディー側側壁及びトリム部底壁からなり、
上記ガラスラン上辺部の上記車外側側壁と上記トリム部底壁の外面は連続して形成され、
上記ガラスランリヤ側縦辺部又は上記ガラスランフロント側縦辺部は、車外側側壁と、車内側側壁と、ガラスラン部底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁の先端から上記断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車外側シールリップを設け、上記車内側側壁の先端から断面略U字状の斜め内側に向かって延出する車内側シールリップを設け、
上記ガラスラン上辺部と上記ガラスランリヤ側縦辺部又は上記ガラスランフロント側縦辺部を接続する上記コーナー部では、上記車外側側壁、上記車内側側壁、上記ガラスラン部底壁、上記車外側シールリップ及び上記車内側シールリップはそれぞれ上辺部側と上記縦辺部側の対応する部分と型成形により傾斜又は湾曲して接続されるとともに、
上記ガラスラン部底壁の外面は、上記ガラスラン上辺部の上記車外側側壁と上記トリム部底壁の外面が連続している部分の下端部と、上記ドアフレームのフロント側縦辺部又は上記ドアフレームのリヤ側縦辺部のドアガラス側の先端線の延長線の交点が上記ガラスラン部底壁外面の外周側に配置されたことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記コーナー部の上記ガラスラン部底壁の外面は、斜めの直線的に形成された請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記コーナー部の上記ガラスラン部底壁の外面は、上記ドアフレームのコーナー部のチャンネルの底面から離れて取付けられた請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
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