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JP6135638B2 - 空気調和機 - Google Patents

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JP6135638B2
JP6135638B2 JP2014219893A JP2014219893A JP6135638B2 JP 6135638 B2 JP6135638 B2 JP 6135638B2 JP 2014219893 A JP2014219893 A JP 2014219893A JP 2014219893 A JP2014219893 A JP 2014219893A JP 6135638 B2 JP6135638 B2 JP 6135638B2
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Description

この発明は、除湿運転が可能な空気調和機に関する。
除湿運転が可能な空気調和機として、特開2013‐221671号公報に開示された空気調和機がある。この空気調和機においては、室内熱交換器を補助熱交換器とこの補助熱交換器の風下側に配置された主熱交換器とで構成している。そして、除湿運転が行われている場合には、上記補助熱交換器に供給された冷媒は、上記補助熱交換器内で総て蒸発し、上記補助熱交換器における上流側の一部が蒸発域となり、この蒸発域の下流側が過熱域となる。
上記構成において、上記除湿運転開始時に負荷が大きい場合には、圧縮機周波数は所定周波数より大きく、且つ蒸発温度は所定温度より低いため、冷房運転でも除湿が可能である。そこで、除湿運転ではなく冷房運転を行って、効率よく除湿と冷房とを同時に行う。そして、室内温度が低下して負荷が小さくなると、圧縮機周波数は上記所定周波数より小さく、且つ蒸発温度は上記所定温度より高くなり、除湿ができなくなる。そこで、その場合には、除湿運転に切り換える。こうして、除湿運転のためのCOP悪化の影響を最小限にしている。
特開2013‐221671号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の空気調和機においては、以下のような問題がある。
すなわち、上記従来の空気調和機では、上記除湿運転時において、上記負荷が小さい場合には、上記圧縮機は低周波数で運転される。そして、上記膨張弁の開度が、上記室内熱交換機の蒸発温度が露点温度以下になるようにパルスモータによって制御される。その場合、上述したように、上記負荷が小さい場合には、圧縮機は低周波で運転されるため、冷媒の流量は少なく、上記膨張弁は絞った状態で制御される。そのため、上記パルスモータによって1パルス絞っただけで露点温度以下の目標温度を越えて低下し、1パルス開けただけで上記目標温度を越えて上昇して、所謂ハンチングを起こしてしまう。結果的に、上記蒸発温度が安定化しないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、室内熱交換器の一部を蒸発域とする低周波数除湿運転時において、室内熱交換機の蒸発温度を安定化できる空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の空気調和機は、
圧縮機,四方弁,室外熱交換器,減圧機構,室内熱交換器および上記四方弁を、この順序で冷媒管によって接続してなる冷媒回路と、
上記冷媒回路における上記膨張弁の下流側に設置されて、冷媒の蒸発温度を検知する蒸発温度センサと
を備え、
上記蒸発温度センサによって検知された蒸発温度が、目標蒸発温度になるように上記膨張弁の開度を制御することによって、上記室内熱交換器の一部に除湿負荷に応じた蒸発域を形成する除湿運転を行う除湿運転制御部と、
上記除湿運転時において、上記圧縮機の運転周波数が予め設定された基準周波数以下になると、上記目標蒸発温度に補正値を加算する目標蒸発温度補正部と
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、上記除湿運転時において、上記除湿運転制御部によって、上記蒸発温度が目標蒸発温度になるように上記膨張弁の開度が制御される。その際に、上記目標蒸発温度補正部によって、上記圧縮機の運転周波数が上記基準周波数以下になると、上記目標蒸発温度に上記補正値が加算される。
したがって、上記圧縮機の運転周波数が上記基準周波数以下であって冷媒の流量が少ない場合には、上記膨張弁の開度が上記補正前よりも開き気味に制御されて冷媒の流量が増加される。その結果、上記膨張弁の開度制御時にハンチングが発生するのを抑制し、上記室内熱交換機の蒸発温度を安定化させることが可能になる。
また、一実施の形態の空気調和機では、
室内温度を検知する室内温度センサを備えて、
上記目標蒸発温度補正部は、上記室内温度センサによって検知された室内温度が予め設定された基準室内温度以下になった場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようになっている。
この実施の形態によれば、上記室内温度が上記基準室内温度以下になった場合、つまり室内温度が低く外気温度との温度差が開いて冷媒の流量が少なく、上記膨張弁が絞られた状態の場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようにしている。したがって、上記膨張弁の開度が上記補正前よりも開き気味に制御されて冷媒の流量が増加され、上記室内熱交換器の一部に蒸発域を容易に形成することができる。その結果、上記膨張弁の開度制御時にハンチングが発生するのを抑制することできる。
また、一実施の形態の空気調和機では、
室外温度を検知する室外温度センサを備えて、
上記目標蒸発温度補正部は、上記室外温度センサによって検知された室外温度が予め設定された基準室外温度以上になった場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようになっている。
この実施の形態によれば、上記室外温度が上記基準室外温度以上になった場合、つまり室外温度が高く室内温度との温度差が開いて冷媒の流量が少なく、上記膨張弁が絞られた状態の場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようにしている。したがって、上記膨張弁の開度が上記補正前よりも開き気味に制御されて冷媒の流量が増加され、上記室内熱交換器の一部に蒸発域を容易に形成することができる。その結果、上記膨張弁の開度制御時にハンチングが発生するのを抑制することできる。
また、一実施の形態の空気調和機では、
室内雰囲気の湿度を検知する湿度センサを備えて、
上記目標蒸発温度補正部は、上記湿度センサによって検知された室内雰囲気の湿度に応じて、上記補正値を変更する補正値変更部を含んでいる。
室内雰囲気の湿度が高い場合には冷媒の露点温度も高まり、室内雰囲気の湿度が低い場合には冷媒の露点温度も低まる。
この実施の形態によれば、上記補正値変更部によって、室内雰囲気の湿度に応じて上記補正値を変更するので、上記湿度が高い場合には上記補正値を大きくして、冷媒の流量をさらに上げて上記膨張弁の開度制御時のハンチングを効果的に防止できる。さらに、上記湿度が低い場合には上記補正値を小さくして、上記蒸発温度が露点温度を超えることを防止できる。
以上より明らかなように、この発明の空気調和機は、除湿運転時において、除湿運転制御部によって、冷媒の蒸発温度が目標蒸発温度になるように膨張弁の開度を制御する。その際に、目標蒸発温度補正部によって、圧縮機の運転周波数が基準周波数以下になると、上記目標蒸発温度に補正値を加算するようにしている。
したがって、上記圧縮機の運転周波数が上記基準周波数以下であって冷媒の流量が少ない場合には、上記膨張弁の開度が上記補正前よりも開き気味に制御されて冷媒の流量が増加される。その結果、上記膨張弁の開度制御時にハンチングが発生するのを抑制し、上記室内熱交換機の蒸発温度を安定化させることが可能になる。
この発明の空気調和機における冷媒回路図である。 図1の室内機における断面図である。 図1の制御装置に接続される周辺機器を示す図である。 目標蒸発温度補正処理動作のフローチャートである。 図4に続くフローチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の空気調和機における冷媒回路図である。
図1に示すように、この発明の空気調和機1は、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3とを備えている。そして、室内機2には、室内熱交換器4が搭載されている。また、室外機3には、圧縮機5,四方弁6,室外熱交換器7および上記減圧機構の一例としての膨張弁8が搭載されている。そして、圧縮機5と、四方弁6と、室外熱交換器7と、膨張弁8と、室内熱交換器4と、上記四方弁6とが、この順序で冷媒管によって接続されて、冷媒回路を構成している。
上記冷媒回路において、上記圧縮機5の吐出口に、四方弁6を介して室外熱交換器7が接続される一方、室内熱交換器4には四方弁6を介して圧縮機5の吸込口が接続されている。また、室内熱交換器4は、補助熱交換器9と主熱交換器10とを含んでいる。
上記構成の空気調和機1は、運転モードとして、冷房運転モード,除湿運転モードおよび暖房運転モードが、リモコン(図示せず)によって設定可能になっている。さらに、上記リモコンは、上記運転モードの切換や運転停止や室内温度設定や室内ファンの回転数設定等を行うことができる。
上記冷房運転モードおよび上記除湿運転モードにおいては、実線の矢印で示すように、圧縮機5から吐出された冷媒が、四方弁6から室外熱交換器7,膨張弁8,補助熱交換器9および主熱交換器10に順次に流れ、四方弁6を通って圧縮機5に戻る冷房サイクルまたは除湿サイクルが実行される。すなわち、室外熱交換器7が凝縮器として機能する一方、室内熱交換器4(補助熱交換器9および主熱交換器10)が蒸発器として機能する。
これに対し、上記暖房運転モードにおいては、四方弁6が切換わって、破線の矢印で示すように、圧縮機5から吐出された冷媒が、四方弁6から主熱交換器10,補助熱交換器9,膨張弁8および室外熱交換器7へと順に流れ、四方弁6を通って圧縮機5に戻る暖房サイクルが実行される。すなわち、室内熱交換器4(補助熱交換器9および主熱交換器10)が凝縮器として機能する一方、室外熱交換器7が蒸発器として機能する。
図2は、上記室内機2の断面図である。図2に示すように、室内機2内には、クロスフローファンで成る室内ファン11が配置されている。また、主熱交換器10は、室内機2の前面側に配置された前面熱交換器10aと、室内機2の背面側に配置された背面熱交換器10bとを含んでいる。そして、この前面熱交換器10aと背面熱交換器10bとは、室内ファン11に覆い被さるように逆V字状に配置されている。また、補助熱交換器9が、前面熱交換器10aの前方に配置されている。
上記室内ファン11の回転によって、室内機2の上面に設けられた吸込口12から吸込まれた室内空気が、室内機2の前側において、補助熱交換器9と主熱交換器10の前面熱交換器10aとを通って室内ファン11側に流れる。一方、室内機2の背面側において、吸込口12からの吸込み空気は、主熱交換器10の背面熱交換器10bを通って室内ファン11側に流れる。そして、室内ファン11を通った上記両側からの空気は、室内機2の前面下部に設けられた吹出口13から、室内に吹き出される。
上記冷房運転モード時および上記除湿運転モード時には、補助熱交換器9における熱交換パイプ(図示せず)の一端から供給された液冷媒は上記熱交換パイプの他端から排出されて、分岐部(図示せず)によって3方向に分岐される。そして、上記分岐部によって分岐された冷媒は、夫々、主熱交換器10を構成する2つの前面熱交換器10aと1つの背面熱交換器10bとにおける熱交換パイプ(図示せず)の一端に供給される。そして、上記各熱交換パイプの他端から排出された冷媒は、合流部(図示せず)によって合流されて、四方弁6に戻される。
そして、上記室内機2の吸込口12からの吸込空気のうち、補助熱交換器9の蒸発域で冷却されて除湿された空気は、前面熱交換器10aで加熱されて、吹出口13から吹き出される。一方、補助熱交換器9の過熱域および前面熱交換器10aを通過した空気と、背面熱交換器10bを通過した空気とは、室内温度と略同一の温度で、吹出口13から吹き出される。その結果、吹き出し空気が寒くなるのを防止し、且つ上記蒸発域で除湿することができるのである。
尚、上記暖房運転モードには、上述とは反対方向に冷媒が流れる。
図1に示すように、上記室外機3には、空気調和機1の各種動作を制御する制御装置14が搭載されている。図3に示すように、制御装置14には、圧縮機5,四方弁6,膨張弁8,室内ファン11のファンモータ11a,蒸発温度センサ15,室内温度センサ16,室内熱交換器温度センサ17,室外温度センサ18および湿度センサ19が接続されている。但し、圧縮機5,四方弁6,膨張弁8およびファンモータ11aに関して、実際には、その駆動部が接続されている。そして、制御装置14はCPU(中央演算装置)や記憶部を含んでおり、リモコン20からの指令(運転開始指令や室内温度設定指令等)や、蒸発温度センサ15で検知された蒸発温度や、室内温度センサ16で検知された室内温度(吸込空気温度)や、室内熱交換器温度センサ17で検知された熱交換器中間温度や、室外温度センサ18で検知された室外温度や、湿度センサ19で検知された室内の湿度に基づいて、演算処理や判断処理を行って空気調和機1の運転を制御する。
すなわち、本実施の形態においては、上記除湿運転制御部および上記目標蒸発温度補正部を、制御装置14によって構成するのである。
ここで、上記蒸発温度センサ15は、膨張弁13の下流側の冷媒管に設置されて、蒸発温度を検知する。室内温度センサ16は、室内機2の吸込口12近傍に設置されて、吸込口12からの吸込空気の温度を検知する。室内熱交換器温度センサ17は、補助熱交換器9の上端近くの風下側に配置されて、補助熱交換器9において液冷媒の蒸発が終了したことを検知する。室外温度センサ18は、室外機3内に配置されて、室外温度を検知する。湿度センサ19は、室内機2に配置されて、室内雰囲気の湿度を検知する。
上記除湿運転モード時においては、補助熱交換器9に供給された液冷媒は、補助熱交換器9の途中で総て蒸発するようにする。したがって、補助熱交換器9における液冷媒入口近くの一部の範囲だけが蒸発域であり、補助熱交換器9における上記蒸発域の下流側の範囲と主熱交換器10とは過熱域である。
そして、上記蒸発域の範囲が、負荷に応じて変化するように、圧縮機5および膨張弁8が制御される。ここで、負荷は必要除湿能力(必要冷房能力)であり、例えば室内温度(吸込口12からの吸込空気温度)と設定温度との差によって検知できる。
上記圧縮機5は、上記負荷(上記室内温度と設定温度との差)に基づいて制御される。すなわち、上記負荷が大きい場合には圧縮機5の運転周波数(以下、単に周波数と言う)が増加される。一方、上記負荷が小さい場合には圧縮機5の周波数が減少される。
上記膨張弁8は、上記蒸発温度センサ15で検知された蒸発温度が制御装置14で演算される目標蒸発温度になるように制御される。ここで、上記目標蒸発温度は、冷媒の露点温度よりもマージン分だけ低い温度に設定されている。例えば、露点温度が18℃の場合には、8℃のマージンを付けて、上記目標蒸発温度が10℃に設定される。
そして、上述したようにして上記圧縮機5の周波数が制御された状態において、上記蒸発温度が目標蒸発温度(例えば10℃)になるように、膨張弁8の開度が制御される。この目標蒸発温度は、圧縮機10の周波数によらず一定に制御されるのが好ましい。
こうして、上記圧縮機5の周波数と膨張弁8の開度とを、目標蒸発温度(例えば10℃)になるように制御することによって、補助熱交換器9における上記蒸発域の範囲を上記負荷に応じて変化させることができ、圧縮機5の周波数が低周波数であっても除湿することができるのである。
ところで、上記除湿運転モード時において、上記負荷(上記室内温度と設定温度との差)が小さい場合には圧縮機5の周波数が減少されるため、冷媒の流量が少ない状態で膨張弁8の開度制御を行うことになる。そのため、膨張弁8駆動用のパルスモータ(図示せず)を1パルス開いただけで上記蒸発温度が上記目標蒸発温度を上回り、逆に1パルス絞っただけで上記蒸発温度が上記目標蒸発温度を下回って、所謂ハンチングが起こる場合がある。その場合には、上記蒸発温度が安定せず、除湿もできない。
そこで、本実施の形態においては、以下のようにして、上記負荷が小さく圧縮機5の周波数が低い場合であっても上記蒸発温度の安定化を図り、安定して除湿ができるようにする。
上述したように、上記膨張弁8の開度制御の際における上記目標蒸発温度は、冷媒の露点温度からマージン分だけ低い温度に設定されている。そこで、圧縮機5の周波数がある値を超えて低下した場合に限り、上記目標蒸発温度の上記マージンを減らして、上記目標蒸発温度を高めに補正する。こうして、膨張弁8を開き気味に制御して冷媒の流量を増やすことによって、上記パルスモータによる膨張弁8の開度制御を容易にするのである。
図4および図5は、上記制御装置14の制御の下に実行される目標蒸発温度補正処理動作のフローチャートである。以下、図4および図5に従って、目標蒸発温度補正処理動作について説明する。リモコン20から除湿運転が指令されると、目標蒸発温度補正処理動作がスタートする。
ステップS1で、上記圧縮機5の周波数Fが、基準周波数F0以下であるか否かが判別される。ここで、基準周波数F0は、例えば6Hzである。その結果、基準周波数F0以下の場合にはステップS2に進む。ステップS2で、室内温度センサ16からの検知信号に基づいて、室内温度Tinが第1基準温度T1以下であるか否かが判別される。その結果、第1基準温度T1以下である場合にはステップS3に進む。一方、そうでなければ上記ステップS1にリターンする。ステップS3で、室外温度センサ18からの検知信号に基づいて、室外温度Toutが第2基準温度T2(>T1)以上であるか否かが判別される。その結果、第2基準温度T2以上である場合にはステップS4に進む。一方、そうでなければ上記ステップS1にリターンする。
ここで、上記目標蒸発温度に補正を加えるか否かの判断に、室内温度Tinおよび室外温度Toutを加味するのは、以下の理由による。すなわち、外気温度が高く、且つ室内温度が低い場合には、冷媒の流量が少なく、膨張弁8が絞られた状態になる。その場合には、補助熱交換器9内において液冷媒の蒸発を終了し難くなるので、冷媒の流量が少なくなることは避ける必要がある。そこで、室内温度Tinが第1基準温度T1(例えば20℃)以下であり、且つ室外温度Toutが第2基準温度T2(例えば28℃)以上である場合には、上記目標蒸発温度に補正を加えて、膨張弁8を開き気味に制御して冷媒の流量を増やすのである。
ステップS4で、上記湿度センサ19からの検知信号に基づいて、室内の湿度Hが基準湿度H1以上であるか否かが判別される。その結果、基準湿度H1以上である場合にはステップS5に進み、そうでない場合にはステップS6に進む。ステップS5で、湿度を噛みした第1目標蒸発温度HETに、補正値ΔTが加算される。そうした後に、ステップS7に進む。ステップS6で、湿度を噛みしない第2目標蒸発温度ETに、補正値ΔTが加算される。
ここで、上記目標蒸発温度に、湿度を噛みした第1目標蒸発温度HETと湿度を噛みしない第2目標蒸発温度ETとがあるのは、以下の理由による。すなわち、室内の湿度Hが高い場合には、室内機2に露が付くことがある。そこで、湿度Hが基準湿度H1(例えば80%)以上である場合には、湿度Hに応じた温度だけ目標蒸発温度を高めに設定して、上記露付きを防止するのである。
尚、上記第1目標蒸発温度HETと上記第2目標蒸発温度ETとは、制御装置14によって、室内温度センサ16からの室内温度Tinと湿度センサ19からの湿度Hを用いて演算される。
ステップS7で、上記圧縮機5の周波数Fが、上記基準周波数F0より大きいか否かが判別される。上記基準周波数F0より大きくなるとステップS10に進む一方、そうでなければステップS8に進む。ステップS8で、室内温度Tinが上記第1基準温度T1よりも高いか否かが判別される。その結果、第1基準温度T1より高い場合にはステップS9に進む一方、そうでなければステップS7にリターンする。ステップS9で、室外温度Toutが上記第2基準温度T2より低いか否かが判別される。その結果、第2基準温度T2より低い場合にはステップS10に進む一方、そうでなければステップS7にリターンする。
ステップS10で、上記ステップS4における判別結果が、「湿度H≧基準湿度H1」であったか否かが判別される。その結果、基準湿度H1以上であった場合にはステップS11に進む一方、そうでなければステップS12に進む。ステップS11で、湿度を噛みした第1目標蒸発温度HETから上記補正値ΔTが減算される。そうした後に、ステップS1にリターンする。ステップS12で、湿度を噛みしない第2目標蒸発温度ETから上記補正値ΔTが減算される。そうした後に、ステップS1にリターンする。
こうして、上記圧縮機5の周波数Fが上記基準周波数F0より大きくなった場合、または、室内温度Tinが上記第1基準温度T1より高く且つ室外温度Toutが上記第2基準温度T2より低くなった場合に、上記補正後の第1目標蒸発温度HETまたは補正後の第2目標蒸発温度ETが、夫々補正前の目標蒸発温度に戻されるのである。
以下、上記ステップS1〜ステップS12を繰り返し、上記リモコン20から除湿運転解除指令または運転停止指令があると、目標蒸発温度補正処理動作が終了される。
上記目標蒸発温度の補正値ΔTは定数であり、上記制御装置14によって、目標蒸発温度の上記マージンよりも小さい値(低い温度)に設定される。例えば、露点温度が18℃に対して8℃のマージンを付けて目標蒸発温度が10℃に設定されている場合には、補正値ΔTを4℃(<8℃)として目標蒸発温度を14℃に補正するのである。その場合には、4℃のマージンが残るので、目標蒸発温度を補正しても除湿は可能である。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記室内機2の室内熱交換器4を、補助熱交換器9と主熱交換器10とを含んで構成する。そして、補助熱交換器9を空気流に対して主熱交換器10よりも上流側に配置している。
上記制御装置14は、上記除湿運転モード時において、圧縮機5の周波数を上記負荷に応じて制御し、上記膨張弁8の開度を、上記蒸発温度センサ15で検知された蒸発温度が第1目標蒸発温度HETまたは第2目標蒸発温度ETになるように制御する。こうして、補助熱交換器9における液冷媒入口近くの一部が蒸発域であり、上記蒸発域の下流側が過熱域となるように制御される。
その際に、上記圧縮機5の周波数Fが基準周波数F0以下であり、且つ室内温度Tinが第1基準温度T1以下であって室外温度Toutが第2基準温度T2以上である場合には、第1目標蒸発温度HETまたは第2目標蒸発温度ETに、補正値ΔTを加算するようにしている。
したがって、上記膨張弁8は目標蒸発温度の補正前よりも開き気味に制御されることになり、冷媒の流量が増すことによって、上記パルスモータによる膨張弁8の開度制御を容易にすることができるのである。その結果、上記パルスモータを1パルス開いただけで上記蒸発温度が上記目標蒸発温度を上回り、逆に1パルス絞っただけで上記蒸発温度が上記目標蒸発温度を下回るという、所謂ハンチングが起こるのを防止することができる。
また、上記室内温度Tinが第1基準温度T1以下であり、且つ室外温度Toutが第2基準温度T2(>T1)以上である場合には、冷媒の流量が少なく、膨張弁8が絞られた状態になる。しかしながら、その場合にも上記目標蒸発温度HET,ETに補正を加えるので、膨張弁8を開き気味に制御して冷媒の流量を増やすことができ、補助熱交換器9内に湿り域を設けることが可能になる。その結果、膨張弁8の開度制御時にハンチングが発生するのを抑制することできるのである。
尚、上記実施の形態においては、上記圧縮機5の周波数Fが基準周波数F0以下であることと、室内温度Tinが第1基準温度T1以下であって且つ室外温度Toutが第2基準温度T2以上であることとが、両立する場合に、上記目標蒸発温度HET,ETに補正値ΔTを加算するようにしている。
しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、圧縮機5の周波数Fが基準周波数F0以下であることのみが成立した場合に、上記目標蒸発温度HET,ETに補正値ΔTを加算しても差し支えない。
さらに、上記圧縮機5の周波数Fが基準周波数F0以下であることと、室内温度Tinが第1基準温度T1以下であることとが成立した場合、または、圧縮機5の周波数Fが基準周波数F0以下であることと、上記室外温度Toutが第2基準温度T2以上であることとが成立した場合に、上記目標蒸発温度HET,ETに補正値ΔTを加算しても構わない。
また、上記実施の形態においては、上記目標蒸発温度HET,ETの補正値ΔTを固定値としている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、湿度センサ19によって検知される室内の雰囲気の湿度Hに応じて補正値ΔTを変化させても差し支えない。
例えば、上記露点温度が18℃であり、目標蒸発温度が10℃である場合に、上記実施の形態では、補正値ΔTを4℃とし、補正目標蒸発温度を14℃としている。ところが、湿度Hが高い場合には露点温度が20℃と高まるので、その分を見越して補正値ΔTを6℃として、補正目標蒸発温度を16℃とするのである。こうすれば、さらに冷媒の流量が上がって、上記ハンチングをさらにし難くできる。これに対し、湿度Hが低い場合には露点温度が低まるので、補正値ΔTを4℃ではなく2℃程度に低めて、補正目標蒸発温度を12℃とするのである。こうして、補正目標蒸発温度が露点温度より高くなることが防止される。
1…空気調和機
2…室内機
3…室外機
4…室内熱交換器
5…圧縮機
6…四方弁
7…室外熱交換器
8…膨張弁
9…補助熱交換器
10…主熱交換器
10a…前面熱交換器
10b…背面熱交換器
11…室内ファン
11a…ファンモータ
12…吸込口
13…吹出口
14…制御装置
15…蒸発温度センサ
16…室内温度センサ
17…室内熱交換器温度センサ
18…室外温度センサ
19…湿度センサ
20…リモコン

Claims (3)

  1. 圧縮機(5),四方弁(6),室外熱交換器(7),減圧機構(8),室内熱交換器(4)および上記四方弁(6)を、この順序で冷媒管によって接続してなる冷媒回路と、
    上記冷媒回路における上記減圧機構(8)の下流側に設置されて、冷媒の蒸発温度を検知する蒸発温度センサ(15)と
    を備え、
    上記蒸発温度センサ(15)によって検知された蒸発温度が、目標蒸発温度になるように上記減圧機構(8)の開度を制御することによって、上記室内熱交換器(4)の一部に除湿負荷に応じた蒸発域を形成する除湿運転を行う除湿運転制御部(14)と、
    上記除湿運転時において、上記圧縮機(5)の運転周波数(F)が予め設定された基準周波数(F0)以下になると、上記目標蒸発温度に補正値を加算する目標蒸発温度補正部(14)と
    を備え
    室外温度を検知する室外温度センサ(18)を備えて、
    上記目標蒸発温度補正部(14)は、上記室外温度センサ(18)によって検知された室外温度(Tout)が予め設定された基準室外温度(T2)以上になった場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようになっている
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    室内温度を検知する室内温度センサ(16)を備えて、
    上記目標蒸発温度補正部(14)は、上記室内温度センサ(16)によって検知された室内温度(Tin)が予め設定された基準室内温度(T1)以下になった場合に、上記目標蒸発温度に上記補正値を加算するようになっている
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、
    室内雰囲気の湿度を検知する湿度センサ(19)を備えて、
    上記目標蒸発温度補正部(14)は、上記湿度センサ(19)によって検知された室内雰囲気の湿度(H)に応じて、上記補正値を変更する補正値変更部を含んでいる
    ことを特徴とする空気調和機。
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