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JP6008270B2 - 非常用照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、外部電源が供給されている通常時に通常の照明器具として用いられる非常用照明器具に関するものである。
従来から、商用電源のような外部電源からの給電が停止した非常時に、蓄電池の電力を用いて点灯する非常用照明器具が提供されている。また、この種の非常用照明器具を、外部電源が供給されている通常時にも通常の照明器具として利用できるようにすることが考えられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、通常時に外部電源の電力を用いて光源を点灯させる常用点灯回路と、バッテリ(蓄電池)と、非常時に蓄電池からの電力を用いて光源を点灯させる非常用点灯回路とを備え、非常時だけでなく通常時にも点灯する非常用照明器具が記載されている。特許文献1に記載される非常用照明器具は、器具本体内において常用点灯回路および非常用点灯回路を収納した点灯回路収納部が、蓄電池を収納したバッテリー収納部の上に密接して配置されている。
一方、光源が直管形(すなわち、線状)である場合は、図5および図6に示すように、光源10を保持する器具本体20に光源10の長手方向において、常用点灯回路91と非常用点灯回路93と蓄電池92とを並べて配置することが考えられる。図示する非常用照明器具では、器具本体20の長手方向の一端(図5では右端)から非常用点灯回路93、常用点灯回路91、蓄電池92の順に配置されている。
特開2006−140066号公報(段落[0033])
ところで、通常時も点灯する非常灯照明器具では、常用点灯回路は、外部電源が供給されている間、常時通電されている。つまり、常用点灯回路は、外部電源が供給されている間は常時通電されて発熱している。そのため、蓄電池は、電源として使用されない間も、常用点灯回路により加熱されることになる。そして、蓄電池の温度が高いと、自然放電が生じやすくなったり蓄電池の寿命が低下したりする可能性がある。一方、非常用点灯回路は、外部電源からの給電が停止した非常時には常時通電されるが、通常時には蓄電池を充電するときなどにだけ通電される。
特許文献1には、常用点灯回路を蓄電池の上側に配置することにより、常用点灯回路から蓄電池への熱の影響を低減させることが記載されている。しかし、蓄電池と常用点灯回路とが上下に密接して配置されているため、蓄電池は依然として常用点灯回路の熱の影響を受けることになる。
また、直管形の光源10を備える非常用照明器具では、図5および図6に示すように、器具本体20の長手方向において、蓄電池92と常用点灯回路(電源ブロック)91とが並んで配置されている。そのため、蓄電池92は電源ブロック91から発生した熱の影響を受けやすい。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、線状の光源を用いた場合であっても、蓄電池が電源ブロックの発熱の影響を受けにくい非常用照明器具を提供することを目的とする。
本発明の非常灯照明器具は、線状の光源を保持する器具本体と、外部電源の電力を用いて光源を点灯させる電源ブロックと、外部電源からの給電が停止したときに光源を点灯させる非常灯ブロックと、外部電源からの給電が停止したときに非常灯ブロックに電力を供給する蓄電池とを備え、光源の長手方向において、電源ブロックと非常灯ブロックと蓄電池とは並んで器具本体に配置されており、非常灯ブロックは蓄電池と電源ブロックとの間に配置されており、非常灯ブロックと蓄電池とは第1電線を介して接続されており、非常灯ブロックの第1電線が接続される電池接続部と蓄電池の第1電線が接続される端部とは、器具本体の長手方向に向き合って配置されており、光源に電力を供給する電源ブロックの第1出力部は、光源に電力を供給する非常灯ブロックの第2出力部の近傍に設けられた電線接続部に、第2電線を介して接続されており、電源ブロックは、第2電線、および第2出力部と光源とを接続する第3電線を介して、光源に電力を供給することを特徴とする。
この非常灯照明器具において、蓄電池および非常灯ブロックは、光源の長手方向において、光源の給電側である一端と電源ブロックとの間に配置されることが望ましい。
本発明の構成によれば、線状の光源を用いた場合であっても、蓄電池が電源ブロックの発熱の影響を受けにくくなるという利点がある。
実施形態1を示す概略平面図である。 同上の分解斜視図である。 実施形態2を示す分解斜視図である。 同上の概略平面図である。 従来構成を示す分解斜視図である。 同上の概略平面図である。
以下に説明する非常用照明器具は、通常時は商用電源のような外部電源の電力を用いて光源を点灯させ、外部電源からの給電が停止した非常時には、内蔵した蓄電池の電力を用いて光源を点灯させるものである。本実施形態の非常用照明器具は、図2に示すように、光源としての直管形(すなわち、線状)のLEDランプ1と、LEDランプ1を保持する器具本体2とを備える。さらに、非常用照明器具は、通常時にLEDランプ1を点灯させる電源ブロック31と、蓄電池32と、非常時にLEDランプ1を点灯させる非常灯ブロック33と、電源ブロック31および非常灯ブロック33を外部電源に接続する電源端子台34とを備える。
LEDランプ1は、長手方向の両端部に口金11,12を備え、一方の口金11のみから電力が供給される。
器具本体2は、図1に示すように、平面視において長方形状であって、器具本体2の長手方向の各一端部にはLEDランプ1を取り付けるソケット21,22がそれぞれ配置される。ソケット21にはLEDランプ1の口金11が結合され、ソケット22には口金12が結合される。また、ソケット21のみからLEDランプ1に電力が供給され、ソケット22には給電されない。
電源ブロック31は、外部電源が供給されている通常時に外部電源からの電力を用いてLEDランプ1に電力を供給する。非常灯ブロック33は、通常時に蓄電池32を充電し非常時に蓄電池32からの電力を用いてLEDランプ1に電力を供給する。蓄電池32は、一端面に電線41の一端が接続される。電線41の他端には、非常灯ブロック33と接続するためのコネクタが設けられる。
電源ブロック31、蓄電池32、非常灯ブロック33は、器具本体2のソケット21,22の間に、器具本体2の長手方向に沿って並べられ、ソケット21側からソケット22側に向って、蓄電池32、非常灯ブロック33、電源ブロック31の順に配置される。電源端子台34は、電源ブロック31と非常灯ブロック33との近傍に配置される。また、電源ブロック31と蓄電池32とは、器具本体2の長手方向において非常灯ブロック33を挟んで配置される。この配置により、外部電源から供給される電力でLEDランプ1を点灯させている間に通電されて発熱する電源ブロック31から蓄電池32を離間させて配置することになり、蓄電池32が電源ブロック31の発熱の影響を受けにくくなる。
上述のように、蓄電池32と非常灯ブロック33とは、電源ブロック31を挟むことなく器具本体2の長手方向において近接させて配置されている。仮に、器具本体2の長手方向において蓄電池32と非常灯ブロック33との間に電源ブロック31が配置されたとすると、本実施形態の構成よりも、蓄電池32と非常灯ブロック33とを接続する電線41が長くなる。つまり、本実施形態の構成を採用することにより、蓄電池32と非常用点灯回路33とを接続する電線41が短くなる。これにより、電線41による電圧降下が低減され、蓄電池32から非常灯ブロック33に供給される電圧の低下を抑制できる。
図1に示すように、電源ブロック31は、外部電源が接続される入力部をソケット22側(図1では左側)に向けて配置される。同様に、非常灯ブロック33も、外部電源が接続される入力部をソケット22側に向けて配置される。また、蓄電池32は、電線41が接続された端部をソケット22側へ向けて配置される。
蓄電池32は、電線41を介して、非常灯ブロック33においてLEDランプ1に電力を供給する出力部側の端部に設けられた電池接続部と接続される。つまり、非常灯ブロック33の電池接続部と蓄電池32の電線41が接続される端部とは、器具本体20の長手方向に向き合って配置されており、蓄電池32と非常灯ブロック33とを接続する電線41が短くなる。この構成によっても、電線41による電圧降下が低減され、蓄電池32から非常灯ブロック33に供給される電圧の低下を抑制できる。
電源ブロック31の入力部と電源端子台34とは電線42を介して接続され、非常灯ブロック33の入力部と電源端子台34とは電線43を介して接続される。非常灯ブロック33の出力部とソケット21とは、電線44を介して接続される。また、電源ブロック31においてLEDランプ1に電力を供給する出力部は、非常灯ブロック33の出力部近傍に設けられた電線接続部に、電線45を介して接続される。電線45は、電源ブロック31から電線44を通してLEDランプ1に電力を供給するために設けられている。
図2に示すように、非常用照明器具は、蓄電池32から正常に電力供給されるかを点検する点検スイッチ35をさらに備える。点検スイッチ35は、操作用紐351を備えており、操作用紐351を引くことにより、電源体子台34から非常灯ブロック33への電力の供給を停止させ、蓄電池32から電力が供給されるかを点検する。また、器具本体2とLEDランプ1との間には、両端部にソケット21,22が挿通される開口を備える逆富士型の反射板24が配置される。
本実施形態においては、LEDランプ1を光源として用いているが、蛍光灯など他の光源を用いてもよい。
(実施形態2)
本実施形態においては、図3および図4に示すように、ソケット21側(図4では右側)から、電源ブロック31、非常灯ブロック33、蓄電池32の順に配置される点が実施形態1と相違する。すなわち、実施形態1の構成とは、非常灯ブロック33に対して電源ブロック31と蓄電池32との位置を逆にしている。
その他の構成および機能は実施形態1と同様であり、同様の効果が得られる。
2 器具本体
31 電源ブロック
32 蓄電池
33 非常灯ブロック

Claims (2)

  1. 線状の光源を保持する器具本体と、外部電源の電力を用いて前記光源を点灯させる電源ブロックと、前記外部電源からの給電が停止したときに前記光源を点灯させる非常灯ブロックと、前記外部電源からの給電が停止したときに前記非常灯ブロックに電力を供給する蓄電池とを備え、前記光源の長手方向において、前記電源ブロックと前記非常灯ブロックと前記蓄電池とは並んで前記器具本体に配置されており、前記非常灯ブロックは前記蓄電池と前記電源ブロックとの間に配置されており、前記非常灯ブロックと前記蓄電池とは第1電線を介して接続されており、前記非常灯ブロックの前記第1電線が接続される電池接続部と前記蓄電池の前記第1電線が接続される端部とは、前記器具本体の長手方向に向き合って配置されており、前記光源に電力を供給する前記電源ブロックの第1出力部は、前記光源に電力を供給する前記非常灯ブロックの第2出力部の近傍に設けられた電線接続部に、第2電線を介して接続されており、前記電源ブロックは、前記第2電線、および前記第2出力部と前記光源とを接続する第3電線を介して、前記光源に電力を供給することを特徴とする非常用照明器具。
  2. 前記蓄電池および前記非常灯ブロックは、前記光源の長手方向において、前記光源の給電側である一端と前記電源ブロックとの間に配置されることを特徴とする請求項1記載の非常用照明器具。
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