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JP6007700B2 - ガラスアンテナ及び窓ガラス - Google Patents

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JP6007700B2
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Description

本発明は、車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナ、ガラスアンテナが設けられた窓ガラスに関する。
車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナに関する先行技術文献として、例えば特許文献1,2が知られている。特許文献1には、地上デジタルテレビ放送波(470〜710MHz)に対応可能な受信特性を備えたガラスアンテナが開示され、特許文献2には、FM放送波(日本:76〜90MHz、米国:88〜108MHz)に対応可能な受信特性を備えたガラスアンテナが開示されている。
特開2009−49706号公報 特開2001−127519号公報
しかしながら、地上デジタルテレビ放送は水平偏波のため、特許文献1のガラスアンテナでは、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)のバンドIII(174〜240MHz)のような垂直偏波のメディアに対応可能な受信特性を得ることは難しい。また、バンドIIIの帯域幅(66MHz)はFM放送(76〜108MHz)の帯域幅(32MHz)よりも広いため、特許文献2のガラスアンテナでは、バンドIIIのようなFM放送よりも帯域幅の広いメディアに対応可能な受信特性を得ることは難しい。
本発明は、DABのバンドIIIのような、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディアに対応可能な受信特性を容易に得ることができる、ガラスアンテナ及び該ガラスアンテナが設けられた窓ガラスの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナであって、
上下に並べられた第1の給電部及び第2の給電部と、前記第1の給電部に接続される第1のアンテナ導体と、前記第2の給電部に接続される第2のアンテナ導体とを備え、
前記第1のアンテナ導体は、
前記第1の給電部に直接又は第1の接続エレメントを介して接続され左右方向に延在する第1のアンテナエレメントを含み、
前記第2のアンテナ導体は、
前記第2の給電部に直接又は第2の接続エレメントを介して接続され且つループ状に形成された第2のアンテナエレメントと、前記第2のアンテナエレメントに第3の接続エレメントを介して接続され且つ前記第2のアンテナエレメントと容量結合するように前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する第3のアンテナエレメントと、前記第3のアンテナエレメントに接続され且つ前記第2のアンテナエレメントに対し前記第2の給電部とは反対側で延在する第4のアンテナエレメントとを含む、ことを特徴とする、ガラスアンテナ及び該ガラスアンテナが設けられた窓ガラスを提供するものである。
本発明によれば、DABのバンドIIIのような、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディアに対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 一形態のガラスアンテナの平面図である。 L22を変化させたときのバンドIIIでのアンテナ利得の実測データ L21を変化させたときのバンドIIIでのアンテナ利得の実測データ L10を変化させたときのバンドIIIでのアンテナ利得の実測データ ガラスアンテナのサイドガラスへの配置例
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載しない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の向きは、記号、数字の向きに対応する。また、平行、直角などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、アンテナ導体の角部は、直角に限らず、弓状に丸みを帯びてもよい。また、各平面図は、窓ガラスの面を対向して見たときの図である。各平面図は、窓ガラスが車両に取り付けられた状態での車内視の図であるが、車外視の図として参照してもよい。各平面図上での上下方向が車両の上下方向に相当し、各図の下側が路面側に相当する。また、窓ガラスが車両の側部に取り付けられるサイドガラスである場合、図面上での左右方向が車両前後方向に相当する。また、窓ガラスは、サイドガラスに限定されず、車両の前部に取り付けられるフロントガラス、車両の後部に取り付けられるリヤガラスであってもよい。
図1は、第1の実施形態である車両用のガラスアンテナ100の平面図である。ガラスアンテナ100は、車両用の窓ガラス5に平面的な導体パターンとして設けられる給電部及びアンテナ導体を含んで構成される(図11参照)。
ガラスアンテナ100は、給電部の導体パターンとして、上下方向に間隔を空けて並べられた第1の給電部及び第2の給電部を備えている。図1には、第1の給電部として、給電部1が例示され、第2の給電部として、給電部2が例示されている。
給電部2は、アンプ等の不図示の信号処理回路の信号経路に所定の第1の導電性部材を介して電気的に接続される給電点であり、給電部1は、外部のアース経路(例えば、該信号処理回路のアースや車体)に所定の第2の導電性部材を介して電気的に接続される給電点である。または、給電部1が、アンプ等の不図示の信号処理回路の信号経路に所定の第1の導電性部材を介して電気的に接続され、給電部2が、外部のアース経路(例えば、該信号処理回路のアースや車体)に所定の第2の導電性部材を介して電気的に接続されてもよい。つまり、ガラスアンテナ100は、給電部1及び給電部2を一対の給電点として備える双極タイプのアンテナである。
給電部1は、給電部2よりも上方に配置されている。しかしながら、給電部1と給電部2は、図示の位置関係に対して、左右方向の位置をずらして配置されてもよい。
ガラスアンテナ100は、アンテナ導体のパターンとして、第1の給電部に接続される第1のアンテナ導体を備えている。図1には、第1のアンテナ導体として、給電部1に接続されるアンテナ導体10が例示されている。
第1のアンテナ導体は、第1の給電部に直接又は第1の接続エレメントを介して接続され左右方向に延在する第1のアンテナエレメントを含んでいる。図1には、第1の接続エレメントとして、上下方向に延在する接続エレメント41が例示され、第1のアンテナエレメントとして、左右方向に延在するアンテナエレメント11が例示されている。アンテナ導体10は、給電部1に接続される接続エレメント41と、接続エレメント41に接続されるアンテナエレメント11とを含んで構成されている。
接続エレメント41は、給電部1の右上側の端部aを起点に上方に直線的に延伸し、上方への延伸の終端部である上側の端部bまで延伸する。アンテナエレメント11は、端部bを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である右側の端部cまで延伸する。
ガラスアンテナ100は、アンテナ導体のパターンとして、第2の給電部に接続される第2のアンテナ導体を備えている。図1には、第2のアンテナ導体として、給電部2に接続されるアンテナ導体20が例示されている。
第2のアンテナ導体は、第2の給電部に直接又は第2の接続エレメントを介して接続され且つループ状に形成された第2のアンテナエレメントと、前記第2のアンテナエレメントに第3の接続エレメントを介して接続され且つ前記第2のアンテナエレメントと容量結合するように前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する第3のアンテナエレメントと、前記第3のアンテナエレメントに接続され且つ前記第2のアンテナエレメントに対し前記第2の給電部とは反対側で延在する第4のアンテナエレメントとを含んでいる。
図1には、第2の接続エレメントとして、左右方向に延在する接続エレメント42が例示され、第2のアンテナエレメントとして、アンテナエレメント21が例示され、第3の接続エレメントとして、上下方向に延在する接続エレメント43が例示され、第3のアンテナエレメントとして、接続エレメント43に接続されるアンテナエレメント22が例示され、第4のアンテナエレメントとして、アンテナエレメント23が例示されている。アンテナ導体20は、給電部2に接続される接続エレメント42と、接続エレメント42に接続されるアンテナエレメント21と、アンテナエレメント21に接続される接続エレメント43と、接続エレメント43に接続されるアンテナエレメント22と、アンテナエレメント22に接続されるアンテナエレメント23とを含んで構成されている。
接続エレメント42は、給電部2の右上側の端部dを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部eまで延伸する。
アンテナエレメント21は、部分エレメント21a,21b,21c,21dによってループ状に形成された閉ループエレメントである。アンテナエレメント21は、4つの端部e,f,g,hを角部とする上下方向に縦長な長方形に形成されている。アンテナエレメント21の閉ループの形状は、長方形に限らず、正方形等の四角形または他の方形状でもよいし、円状でもよいし、五角形等の他の多角形でもよい。特に、垂直偏波の受信には、縦に長い形状であることが好ましく、縦に長いアンテナエレメントを備えることができる上下方向に縦長な長方形が好ましい。
接続エレメント43は、アンテナエレメント21の左辺の部分エレメント21dと下辺の部分エレメント21cとが接続される接続点である左下の端部hを起点に下方に直線的に延伸し、下方への延伸の終端部である端部jまで延伸する。
アンテナエレメント22は、部分エレメント22a,22bによってL字状に形成されたL字状エレメントである。部分エレメント22aは、アンテナエレメント21の下辺の部分エレメント21cと容量結合するように部分エレメント21cに左右方向に沿って延在し、部分エレメント22bは、アンテナエレメント21の右辺の部分エレメント21bと容量結合するように部分エレメント21bに上下方向に沿って延在する。部分エレメント22aは、端部jを起点に直線的に右方に延伸し、右方への延伸の終端部である端部kまで延伸し、部分エレメント22bは、端部kを起点に上方に直線的に延伸し、上方への延伸の終端部である端部lまで延伸する。
アンテナエレメント23は、部分エレメント22bに端部lで接続されている。アンテナエレメント23は、端部lを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部mまで延伸する。アンテナエレメント23は、例えば図1のように、右下方に向けて延伸する。
なお、本形態のアンテナ導体の延伸方向に、他のアンテナ導体又はガラスアンテナ100を配置可能な領域の外縁6が存在する場合、本形態のアンテナ導体は他の任意の導体又は外縁6にぶつからないように延伸する直線部と曲線部の少なくとも一方を有してもよい。例えば、図1の場合、アンテナエレメント23は、外縁6に沿う方向に直線的に延在する部分を有している。外縁6は、例えば、図11に示すように窓ガラス5の外縁でもよいし、窓ガラス5が取り付けられる車体開口縁でもよい。車体開口縁は、例えば、窓ガラス5が取り付けられる窓開口部を形成している車体フランジの縁である。また、後述する隠蔽膜7に沿って車体開口縁や内装材が設置されているため、外縁6は隠蔽膜7であってもよい。
このように、図1に例示したような形態のガラスアンテナ100であれば、給電部2をアンプ等の不図示の信号処理回路の信号経路に所定の第1の導電性部材を介して電気的に接続し、給電部1を外部のアース経路に所定の第2の導電性部材を介して電気的に接続することによって、又は、給電部1をアンプ等の不図示の信号処理回路の信号経路に所定の第1の導電性部材を介して電気的に接続し、給電部2を外部のアース経路に所定の第2の導電性部材を介して電気的に接続することによって、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
特に、アンテナ導体を構成する複数のエレメントの中で一又は二以上のエレメント(例えば、部分エレメント21d,21b,22b、接続エレメント41,43など)が、地平面(特には、水平面)に対して垂直方向のベクトル成分を有するように窓ガラス5に設けられることによって、バンドIIIなどの垂直偏波の電波を一層感度良く受信できる。車両に対する窓ガラス5の取り付け角度は、例えば、地平面に対し、20〜90°、特には、30〜90°が好ましい。
また、上下に並べられた第1の給電部及び第2の給電部と、第1の給電部に接続される第1のアンテナ導体と、第2の給電部に接続される第2のアンテナ導体とは、左右方向に延伸する仮想線を対称軸として、例えば第1の給電点と第2の給電点との間の左右方向の仮想線を対称軸として、回転させた線対称の形状であってもよい。また、第1の給電部と第2の給電部が窓ガラス5の左側に位置するように記載されているが、第1の給電部と第2の給電部が窓ガラス5の右側に位置するように、上下方向に延伸する仮想線を対称軸として、例えば、第1の給電部と第2の給電部を通る上下方向に延伸する仮想線を対称軸として回転させた線対称の形状であってもよい。
上記の導電性部材として、例えば、AV線や同軸ケーブルなどの給電線が用いられる。同軸ケーブルを用いる場合には、同軸ケーブルの内部導体を給電部2に電気的に接続し、同軸ケーブルの外部導体を給電部1に電気的に接続すればよい。または、同軸ケーブルの内部導体を給電部1に電気的に接続し、同軸ケーブルの外部導体を給電部2に電気的に接続すればよい。また、同軸ケーブルの先端にオス型コネクタを取り付け、給電部1,2にメス型コネクタを実装する構成を採用してもよい。このようなコネクタによって、同軸ケーブルの内部導体を給電部2に取り付けることが容易になるとともに、同軸ケーブルの外部導体を給電部1に取り付けることが容易になる。さらに、給電部1,2のそれぞれに突起状の導電性部材を設置し、窓ガラス5が取り付けられる車体のフランジに設けられた接続部にその突起状の導電性部材が接触、嵌合するような構成としてもよい。
また、エレメントの「端部」は、エレメントの延伸の始点又は終点であってもよいし、その始点又は終点手前の導体部分である始点近傍又は終点近傍であってもよい。また、エレメント同士の接続部は、曲率を有して接続されていてもよい。
また、アンテナ導体及び給電部は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを、例えば窓ガラスの車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に形成してもよく、窓ガラスに接着剤等により貼付してもよく、窓ガラス自身の内部に設けてもよい。
給電部の形状は、上記の導電性部材又はコネクタの実装面の形状に応じて決めるとよい。例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましい。なお、円、略円、楕円、略楕円などの円状でもよい。
また、アンテナ導体からなる導体層を合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設け、導体層付き合成樹脂製フィルムを窓ガラス板の車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。さらに、アンテナ導体が形成されたフレキシブル回路基板を窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。
また、窓ガラスの面上に隠蔽膜を形成し、この隠蔽膜の上に給電部及びアンテナ導体の一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜は黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラスの車外側から見ると、隠蔽膜により隠蔽膜上に設けられているアンテナ導体の部分が車外から見えなくなり、デザインの優れた窓ガラスとなる。図11の構成では、給電部とアンテナ導体の一部を隠蔽膜7上に(隠蔽膜7の縁と窓ガラス5の外縁6との間に)形成させることで、車外視において導体の細い直線部分のみを見ることになり、デザイン上好ましい。
図2は、第2の実施形態であるガラスアンテナ200の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
アンテナエレメント22は、図1のようにL字状に形成されたエレメントに限らず、図2のように左右方向に延在するエレメントでもよい。図2のアンテナエレメント22は、アンテナエレメント21の下辺の部分エレメント21cと容量結合するように部分エレメント21cに左右方向に沿って延在する。アンテナエレメント22は、接続エレメント43に端部jで接続され、端部jを起点に直線的に右方に延伸し、右方への延伸の終端部である端部lまで延伸する。
アンテナエレメント23は、図1のように右下方に延伸する直線状のエレメントに限らず、図2にように部分エレメント23a,23bによってL字状に形成されたL字状エレメントでもよい。部分エレメント23aは、左右方向に延在し、部分エレメント23bは、外縁6に沿う方向に延在する。部分エレメント23aは、アンテナエレメント22に端部lで接続され、端部lを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部nまで延伸する。部分エレメント23bは、部分エレメント23aに端部nで接続され、端部nを起点に右下から左上に向けて斜め方向に直線的に延伸し、その斜め方向への延伸の終端部である端部mまで延伸する。
ガラスアンテナ200は、第1の給電部と第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に第3のアンテナ導体を備えている。図2には、第3のアンテナ導体として、給電部1に直接接続されるアンテナエレメント31が例示されている。
アンテナエレメント31は、給電部1の左上側の端部oに接続され、上下方向に延在する補助エレメントである。アンテナエレメント31は、端部oを起点に上方に直線的に延伸し、上方への延伸の終端部である端部pまで延伸する。アンテナエレメント31のような第3のアンテナ導体が設けられると、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯(470〜710MHz)よりも高帯域の電波(例えば、DABのLバンド(1452〜1492MHz))を受信する際のアンテナ利得向上の点で好適である。なお、第3のアンテナ導体であるアンテナエレメント31は、図2の形態に設けられる場合に限定されない。例えば、図1の形態に設けられてもよい。
このように、上述の実施形態と同様に、図2に例示したような形態のガラスアンテナ200であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
図3は、第3の実施形態であるガラスアンテナ300の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
接続エレメント43は、左右方向に延在するエレメントである。接続エレメント43は、アンテナエレメント21の左辺の部分エレメント21dの中間点iを起点に左方に直線的に延伸し、左方への延伸の終端部である端部jまで延伸する。中間点iは、端部e,h間の間に存在し、必ずしも端部e,h間の中央点でなくてもよい。
アンテナエレメント22は、図1のようにL字状に形成されたエレメントに限らず、図3のようにU字状に形成されたU字状エレメントでもよい。図3のアンテナエレメント22は、部分エレメント22a,22b,22cによってU字状に形成されたU字状エレメントである。
部分エレメント22cは、アンテナエレメント21の左辺の部分エレメント21dと容量結合するように部分エレメント21dに上下方向に沿って延伸し、部分エレメント22dは、アンテナエレメント21の下辺の部分エレメント21cと容量結合するように部分エレメント21cに左右方向に沿って延伸し、部分エレメント22eは、アンテナエレメント21の右辺の部分エレメント21bと容量結合するように部分エレメント21bに上下方向に沿って延伸する。
部分エレメント22cは、接続エレメント43に端部jで接続され、端部jを起点に直線的に下方に延伸し、下方への延伸の終端部である端部qまで延伸する。部分エレメント22bは、部分エレメント22cに端部qで接続され、端部qを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部rまで延伸する。部分エレメント22eは、部分エレメント22dに端部rで接続され、端部rを起点に上方に直線的に延伸し、上方への延伸の終端部である端部lまで延伸する。
ガラスアンテナ300は、第1の給電部と第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に第3のアンテナ導体を備えている。図3には、第3のアンテナ導体として、給電部2に直接接続されるアンテナエレメント32が例示されている。
アンテナエレメント32は、給電部2の左下側の端部sに接続され、上下方向に延在する補助エレメントである。アンテナエレメント32は、端部sを起点に下方に直線的に延伸し、下方への延伸の終端部である端部tまで延伸する。アンテナエレメント32のような第3のアンテナ導体が設けられると、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯(470〜710MHz)よりも高帯域の電波(例えば、DABのLバンド(1452〜1492MHz))を受信する際のアンテナ利得向上の点で好適である。なお、第3のアンテナ導体であるアンテナエレメント32は、図3の形態に設けられる場合に限定されない。例えば、図1の形態に設けられてもよい。
このように、上述の実施形態と同様に、図3に例示したような形態のガラスアンテナ300であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
図4は、第4の実施形態であるガラスアンテナ400の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
給電部2とアンテナエレメント21とを接続する接続エレメントは無くてもよく、アンテナエレメント21は給電部2に接続エレメントを介さずに直接接続されてもよい。
接続エレメント43は、上下方向に延在するエレメントである。接続エレメント43は、アンテナエレメント21の下辺の部分エレメント21cの中間点iを起点に下方に直線的に延伸し、下方への延伸の終端部である端部jまで延伸する。中間点iは、端部h,g間の間に存在し、必ずしも端部h,g間の中央点でなくてもよい。
ガラスアンテナ400は、第1の給電部と第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に第3のアンテナ導体を備えている。図4には、第3のアンテナ導体として、給電部1に直接接続されるアンテナエレメント33が例示されている。
アンテナエレメント33は、給電部1の右下側の端部oに接続され、左右方向に延在する補助エレメントである。アンテナエレメント33は、端部oを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部uまで延伸する。アンテナエレメント33のような第3のアンテナ導体が設けられると、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯(470〜710MHz)よりも高帯域の電波(例えば、DABのLバンド(1452〜1492MHz))を受信する際のアンテナ利得向上の点で好適である。なお、第3のアンテナ導体であるアンテナエレメント33は、図4の形態に設けられる場合に限定されない。例えば、図1の形態に設けられてもよい。
このように、上述の実施形態と同様に、図4に例示したような形態のガラスアンテナ400であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
図5は、第5の実施形態であるガラスアンテナ500の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
給電部1とアンテナエレメント11とを接続する接続エレメントは無くてもよく、アンテナエレメント11は給電部1に接続エレメントを介さずに直接接続されてもよい。
ガラスアンテナ500は、第1の給電部と第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に第3のアンテナ導体を備えている。近傍とは第3のアンテナ導体による効果が得られる程度に給電部から離れていてもよいことであり、例えば、給電部から20mm以下である。図5には、第3のアンテナ導体として、給電部2に接続エレメント42上の中間点vを介して間接的に接続されるアンテナエレメント34が例示されている。中間点vは、端部d,e間の間に存在し、必ずしも端部d,e間の中央点でなくてもよい。
アンテナエレメント34は、接続エレメント42に中間点vで接続され、上下方向に延在する補助エレメントである。アンテナエレメント34は、中間点vを起点に下方に直線的に延伸し、下方への延伸の終端部である端部wまで延伸する。アンテナエレメント34のような第3のアンテナ導体が設けられると、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯(470〜710MHz)よりも高帯域の電波(例えば、DABのLバンド(1452〜1492MHz))を受信する際のアンテナ利得向上の点で好適である。なお、第3のアンテナ導体であるアンテナエレメント34は、図5の形態に設けられる場合に限定されない。例えば、図1の形態に設けられてもよい。
このように、上述の実施形態と同様に、図5に例示したような形態のガラスアンテナ500であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
図6は、第6の実施形態であるガラスアンテナ600の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
ガラスアンテナ600のアンテナ導体10は、第1の給電部に直接又は第1の接続エレメントを介して接続され左右方向に延在する第1のアンテナエレメントを含んでいる。図6には、第1のアンテナエレメントとして、給電部1に端部aで直接接続されたアンテナエレメント12が例示されている。
アンテナエレメント12は、部分エレメント12a,12b,12c,12dによってループ状に形成された閉ループエレメントである。アンテナエレメント12は、4つの端部a,x,y,zを角部とする左右方向に横長な長方形に形成されている。アンテナエレメント12の閉ループの形状は、長方形に限らず、正方形等の四角形または他の方形状でもよいし、円状でもよいし、五角形等の他の多角形でもよい。
接続エレメント43は、アンテナエレメント21の下辺の部分エレメント21cと右辺の部分エレメント21bとが接続される接続点である右下の端部gを起点に右方に直線的に延伸し、右方への延伸の終端部である端部jまで延伸する。
アンテナエレメント22は、図6のようにアンテナエレメント21の一辺にのみ沿うように形成された直線状エレメントでもよい。アンテナエレメント22は、アンテナエレメント21の右辺の部分エレメント21bと容量結合するように部分エレメント21bに上下方向に沿って延伸する。
アンテナエレメント23は、図1のように右下方に延伸する直線状のエレメントに限らず、図6にように部分エレメント23e,23fによってL字状に形成されたL字状エレメントでもよい。部分エレメント23eは、外縁6に沿う方向に延在し、部分エレメント23bは、左右方向に延在する。部分エレメント23eは、アンテナエレメント22に端部lで接続され、端部lを起点に左上から右下に向けて斜め方向に直線的に延伸し、その斜め方向への延伸の終端部である端部nまで延伸する。部分エレメント23fは、部分エレメント23eに端部nで接続され、端部nを起点に左方に直線的に延伸し、左方への延伸の終端部である端部mまで延伸する。
また、図6に示されるように、第1の給電部と第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に備えられる第3のアンテナ導体は、複数あってもよい。図6には、第3のアンテナ導体として、給電部1に端部oで直接接続されるアンテナエレメント31と、給電部2に端部sで直接接続されるアンテナエレメント32が例示されている。
このように、上述の実施形態と同様に、図6に例示したような形態のガラスアンテナ600であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
図7は、第7の実施形態であるガラスアンテナ700の平面図である。上述の実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
図7に示されるように、ループ状に形成されたアンテナエレメント12は、接続エレメント41を介して、給電部1に接続されてもよい。接続エレメント41は、例えば、L字状に形成されたL字状エレメントである。アンテナエレメント12は、4つの端部aa,x,y,zを角部とする左右方向に横長な長方形に形成された閉ループエレメントである。また、ループ状に形成されたアンテナエレメント21と給電部2とを接続する接続エレメント42は、L字状に形成されたエレメントでもよい。
このように、上述の実施形態と同様に、図7に例示したような形態のガラスアンテナ700であれば、垂直偏波でFM放送帯よりも帯域幅の広いメディア(例えば、DABのバンドIII)に対応可能な受信特性を容易に得ることができる。
ところで、FM放送の周波数帯よりも帯域幅が広く垂直偏波のメディアの周波数帯(第1の周波数帯)の中心周波数における空気中の波長をλ01とし、窓ガラスの波長短縮率をkとし、窓ガラス上での波長をλg1=λ01・kとする。このとき、第2の給電点から第4のアンテナエレメントの先端までの最長経路長Laが、(3/4)・λg1を狙い値として、(5/8)・λg1以上(7/8)・λg1以下、より好ましくは、(11/16)・λg1以上(13/16)・λg1以下であれば、第1の周波数帯のアンテナ利得向上の点で好ましい結果が得られる。
例えば図1の場合、最長経路長Laは、同じエレメントを通らないで給電部2の端部dからアンテナエレメント23の端部mまでのうち最長のエレメント長に相当する。すなわち、端部d,e,f,g,h,j,k,l,mの順路での導体長である。図3の場合であれば、端部d,e,f,g,h,i,j,q,r,l,mの順路での導体長である。
例えば、第1の周波数帯としてバンドIII(174〜240MHz)を設定した場合、その中心周波数は207MHzである。したがって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させたい場合、電波の速さを3.0×10m/sとし、波長短縮率kを0.64とすると、最長経路長Laを、579mm以上812mm以下、より好ましくは638mm以上753mm以下に調整するとよい。
また、第3のアンテナエレメントの、第3の接続エレメントとの接続点から第4のアンテナエレメントとの接続点までのエレメント部分のうち、前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する部分の長さL22が、アンテナ導体が他の任意の導体又は外縁6にぶつからない範囲内で、(1/8)・λg1以上、より好ましくは、(3/16)・λg1以上であれば、第1の周波数帯のアンテナ利得向上の点で好ましい結果が得られる。
例えば図1の場合、長さL22は、部分エレメント22aと接続エレメント43との接続点である端部jから、部分エレメント22bとアンテナエレメント23との接続点である端部lまでのエレメント長に相当する。すなわち、端部j,k,lの順路での導体長である。図2の場合であれば、長さL22は、アンテナエレメント22の端部jから端部lまでのエレメント長に相当する。図3の場合であれば、長さL22は、端部j,q,r,lの順路での導体長である。
したがって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させたい場合、電波の速さを3.0×10m/sとし、波長短縮率kを0.64とすると、長さL22を、115mm以上、より好ましくは、174mm以上に調整するとよい。
また、第2のアンテナエレメントのループの周長L21が、(1/2)・λg1を狙い値として、(3/8)・λg1以上(5/8)・λg1以下、より好ましくは、(7/16)・λg1以上(9/16)・λg1以下であれば、第1の周波数帯のアンテナ利得向上の点で好ましい結果が得られる。
例えば図1の場合、周長L21は、アンテナエレメント21の閉ループのエレメント長に相当する。すなわち、端部e,f,g,h,eの順路での導体長である。
したがって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させたい場合、電波の速さを3.0×10m/sとし、波長短縮率kを0.64とすると、周長L21を、347mm以上580mm以下、より好ましくは406mm以上522mm以下に調整するとよい。
また、第1の給電部と、第1の給電部から最短経路で最も遠い第1のアンテナエレメント上の点である最遠点との間の最短経路長L10が、(1/8)・λg1以上(1/4)・λg1以下、より好ましくは、(5/32)・λg1以上(7/32)・λg1以下であれば、第1の周波数帯のアンテナ利得向上の点で好ましい結果が得られる。
例えば図1の場合、最短経路長L10は、給電部1の端部aからアンテナエレメント11の端部cまでのエレメント長に相当する。なお、第1の給電部から最短経路で最も遠い第1のアンテナエレメント上の点である最遠点は、図6,7の場合、ループ状のアンテナエレメント12上の点に相当するが、例えば端部y又はzに一致するとは限らない。
したがって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させたい場合、電波の速さを3.0×10m/sとし、波長短縮率kを0.64とすると、最短経路長L10を、115mm以上232mm以下、より好ましくは145mm以上203mm以下に調整するとよい。
また、第1の周波数帯よりも高帯域の第2の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ02とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg2=λ02・kとする。このとき、第3のアンテナ導体は、(1/8)・λg2以上(1/2)・λg2以下、より好ましくは、(3/16)・λg2以上(7/16)・λg2以下のエレメント長L30のアンテナエレメントを少なくとも一つ有すると、第2の周波数帯のアンテナ利得向上の点で好ましい。
例えば図2の場合、エレメント長L30は、エレメント31の端部oから端部pまでの導体長に相当する。
例えば、第2の周波数帯としてLバンド(1452〜1492MHz)を設定した場合、その中心周波数は1472MHzである。したがって、Lバンドのアンテナ利得を向上させたい場合、電波の速さを3.0×10m/sとし、波長短縮率kを0.64とすると、エレメント長L30を、16mm以上66mm以下、より好ましくは24mm以上57mm以下に調整するとよい。
また、第1の周波数帯のアンテナ利得を向上させる点で、互いに容量結合する第2のアンテナエレメントと第3のアンテナエレメントとの間隔は、例えば3mm以上17mm以下であることが好ましい。例えば図1の場合、当該間隔は、部分エレメント21cと22aとの最短距離、部分エレメント21bと22bとの最短距離に相当する。
以上、ガラスアンテナ及び窓ガラスを実施形態例により説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではない。他の実施形態例の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
図1に例示したガラスアンテナ100の形態を実際の車両のサイドガラスに取り付けて作製された自動車用ガラスアンテナについて、そのアンテナ利得の実測結果について説明する。
アンテナ利得は、ガラスアンテナが形成された自動車用窓ガラスを、ターンテーブル上の自動車の窓枠に水平面に対して約75°傾けた状態で組みつけて実測された。給電部1に同軸ケーブルの内部導体が接続されるように、また給電部2に同軸ケーブルの外部導体が接続されるようにコネクタが取り付けられていて、給電部1,2は同軸ケーブルを介してネットワークアナライザに接続された。水平方向から窓ガラスに対して全方向から電波が照射されるように、ターンテーブルを回転させた。
アンテナ利得の測定は、ターンテーブルの中心に、ガラスアンテナのガラスを組みつけた自動車の車両中心をセットして、自動車を360°回転させて行った。アンテナ利得のデータは、回転角度5°毎に、バンドIIIの周波数範囲において3MHz毎に測定された。電波の発信位置とアンテナ導体との仰角は略水平方向(地面と平行な面を仰角=0°、天頂方向を仰角=90°とする場合、仰角=0°の方向)で測定した。アンテナ利得は、半波長ダイポールアンテナを基準とし、半波長ダイポールアンテナのアンテナ利得が0dBとなるように標準化した。
<例1>
Figure 0006007700
表1及び図8は、図1に示すガラスアンテナ100の形態を実際の車両のサイドガラスに取り付けたことにより作製された自動車用高周波ガラスアンテナについて、端部jから端部mまでの導体長を一定値に固定したまま、上述の容量結合部分の長さL22を変化させたときの、アンテナ利得の実測データである。図8の縦軸のGainは、バンドIII(170〜240MHz)において3MHz毎に計測された回転角度5°毎のアンテナ利得の帯域での平均値を示している。
表1及び図8を実測したときのガラスアンテナ100の各部の寸法は、単位をmmとすると、
L11+L41:170
L42:50
L21(=L21a+L21b+L21c+L21d):410
L43:10
端部jから端部mまでの導体長:330
である。ただし、「L*」は(*は符号を表す)、エレメント*の導体長を示している。各エレメントの導体幅は0.8mmである。給電部1,2は、ともに、一辺が12mmの正方形である。給電部1と給電部2との間隔は、13mmである。
図8に示されるように、容量結合部分の長さL22を、115mm以上に調整することによって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させることができた。
<例2>
Figure 0006007700
表2及び図9は、図1に示すガラスアンテナ100の形態を実際の車両のサイドガラスに取り付けたことにより作製された自動車用高周波ガラスアンテナについて、部分エレメント21b,21dの導体長を一定値に固定したまま、アンテナエレメント21の周長L21を変化させたときの、アンテナ利得の実測データである。図9の縦軸のGainは、バンドIII(170〜240MHz)において3MHz毎に計測された回転角度5°毎のアンテナ利得の帯域での平均値を示している。
表2及び図9を実測したときのガラスアンテナ100の各部の寸法は、単位をmmとすると、
L11+L41:170
L42:30
L21b,L21d:155
L43:5
端部jから端部mまでの導体長:345
である。それ以外の寸法は、例1と同様である。
図9に示されるように、アンテナエレメント21の周長L21を、347mm以上580mm以下に調整することによって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させることができた。
<例3>
Figure 0006007700
表3及び図10は、図1に示すガラスアンテナ100の形態を実際の車両のサイドガラスに取り付けたことにより作製された自動車用高周波ガラスアンテナについて、第1のアンテナ導体に係る上述の最短経路長L10を変化させたときの、アンテナ利得の実測データである。図10の縦軸のGainは、バンドIII(170〜240MHz)において3MHz毎に計測された回転角度5°毎のアンテナ利得の帯域での平均値を示している。
表3及び図10を実測したときのガラスアンテナ100の各部の寸法は、単位をmmとすると、
L42:50
L21(=L21a+L21b+L21c+L21d):410
L43:10
端部jから端部mまでの導体長:330
である。それ以外の寸法は、例1と同様である。
図10に示されるように、最短経路長L10を、115mm以上232mm以下に調整することによって、バンドIIIのアンテナ利得を向上させることができた。
1 給電部(第1の給電部の一例)
2 給電部(第2の給電部の一例)
5 窓ガラス
6 外縁
7 隠蔽膜
10 アンテナ導体(第1のアンテナ導体の一例)
20 アンテナ導体(第2のアンテナ導体の一例)
11 アンテナエレメント(第1のアンテナエレメントの一例)
21 アンテナエレメント(第2のアンテナエレメントの一例)
22 アンテナエレメント(第3のアンテナエレメントの一例)
23 アンテナエレメント(第4のアンテナエレメントの一例)
31,32,33,34 アンテナエレメント(第3のアンテナ導体の一例)
41 接続エレメント(第1の接続エレメントの一例)
42 接続エレメント(第2の接続エレメントの一例)
43 接続エレメント(第3の接続エレメントの一例)
100,200,300,400,500,600,700 ガラスアンテナ

Claims (13)

  1. 車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナであって、
    上下に並べられた第1の給電部及び第2の給電部と、前記第1の給電部に接続される第1のアンテナ導体と、前記第2の給電部に接続される第2のアンテナ導体とを備え、
    前記第1のアンテナ導体は、
    前記第1の給電部に直接又は第1の接続エレメントを介して接続され左右方向に延在する第1のアンテナエレメントを含み、
    前記第2のアンテナ導体は、
    前記第2の給電部に直接又は第2の接続エレメントを介して接続され且つループ状に形成された第2のアンテナエレメントと、前記第2のアンテナエレメントに第3の接続エレメントを介して接続され且つ前記第2のアンテナエレメントと容量結合するように前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する第3のアンテナエレメントと、前記第3のアンテナエレメントに接続され且つ前記第2のアンテナエレメントに対し前記第2の給電部とは反対側で延在する第4のアンテナエレメントとを含む、ことを特徴とする、ガラスアンテナ。
  2. 所定の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ01とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg1=λ01・kとして、
    前記第2の給電から前記第4のアンテナエレメントの先端までの最長経路長が、(5/8)・λg1以上(7/8)・λg1以下である、請求項1に記載のガラスアンテナ。
  3. 前記第2の給電から前記第4のアンテナエレメントの先端までの最長経路長が、579mm以上812mm以下である、請求項1に記載のガラスアンテナ。
  4. 所定の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ01とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg1=λ01・kとして、
    前記第3のアンテナエレメントの、前記第3の接続エレメントとの接続点から前記第4のアンテナエレメントとの接続点までのエレメント部分のうち、前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する部分の長さが、(1/8)・λg1以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  5. 前記第3のアンテナエレメントの、前記第3の接続エレメントとの接続点から前記第4のアンテナエレメントとの接続点までのエレメント部分のうち、前記第2のアンテナエレメントに沿って延在する部分の長さが、115mm以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  6. 所定の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ01とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg1=λ01・kとして、
    前記第2のアンテナエレメントのループの周長が、(3/8)・λg1以上(5/8)・λg1以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  7. 前記第2のアンテナエレメントのループの周長が、347mm以上580mm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  8. 所定の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ01とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg1=λ01・kとして、
    前記第1の給電部と、前記第1の給電部から最短経路で最も遠い前記第1のアンテナエレメント上の点である最遠点との間の最短経路長が、(1/8)・λg1以上(1/4)・λg1以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  9. 前記第1の給電部と、前記第1の給電部から最短経路で最も遠い前記第1のアンテナエレメント上の点である最遠点との間の最短経路長が、115mm以上232mm以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  10. 前記第1の給電部と前記第2の給電部のうち少なくとも一方の近傍に第3のアンテナ導体を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のガラスアンテナ。
  11. 所定の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλ02とし、前記窓ガラスの波長短縮率をkとし、前記窓ガラス上での波長をλg2=λ02・kとしたとき、
    前記第3のアンテナ導体のエレメント長は、(1/8)・λg2以上(1/2)・λg2以下である、請求項10に記載のガラスアンテナ。
  12. 前記第3のアンテナ導体のエレメント長は、16mm以上66mm以下である、請求項10に記載のガラスアンテナ。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のガラスアンテナが設けられた窓ガラス。
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