JP6067363B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態による画像形成装置の概略的な構成図であり、電子写真方式によるモノクロの画像形成装置を示している。像担持体である感光体1は、図中の矢印の方向に回転駆動され、帯電部2は、感光体1の表面を負の電位に帯電させる。露光部7は、画像信号に基づき感光体1の表面を露光して、感光体1の表面に静電潜像を形成する。現像部23は、ブラックのトナー(現像剤)を保持しており、現像ローラ3が印加する負極性の現像バイアスにより、静電潜像にトナーを供給して、トナー像(現像剤像)として可視化する。ローラ14及びローラ16は、カセット13に収納されている記録材を、転写ローラ11と感光体1とのニップ部に向けて搬送する。転写ローラ11は、正極性のバイアスを印加し、ニップ部において、感光体1のトナー像を記録材に転写する。トナー像が転写された記録材は、定着部17に搬送され、定着部17は記録材を加熱及び加圧して、トナー像を記録材に定着させる。ローラ20及び21は、トナー像が定着された記録材を装置外へと排出する。この様に、帯電部2と、露光部7と、現像部23は、感光体1にトナー像を形成する画像形成部を構成している。
k=Ai/At (1)
ここで、Atは、記録材に形成できるトナー像の最大面積であり、Aiは、実際に露光部7が露光して作成した静電潜像の面積、つまり、形成した画像においてトナーが付着する部分の面積である。つまり、印刷率kは、記録材に形成可能なトナー像の最大面積に対する、実際に形成したトナー像の面積の割合である。
Y(X−1)=W(X−1)/(X−1) (2)
w(X)=α×Ai(X) (3)
ここで、αは単位面積当たりのトナー載り量を示し、例えば、不揮発性メモリ27に保存された値、或いは、不揮発性メモリ27に保存された値を雰囲気温湿度や、カートリッジの使用履歴等に応じて補正した値である。
ここで、As(X)は、トナー供給動作の露光面積、つまり、トナー供給動作で形成した画像のトナー部分の面積である。なお、トナー供給動作における露光部7による露光面積を常に同じAs0とすると、トナー消費量v(X)は、以下の式(5)で示す固定値となる。
v(X)=α×As0 (5)
W(X)=W(X−1)+w(X)+v(X) (6)
なお、当然ではあるが、CPU26が、S25において、トナー供給動作の必要がないと判定すると、CPU26は、式(6)のv(X)=0としてX枚目印刷後のトナー総消費量W(X)を求める。
本実施形態は、第一の実施形態の方法に基づき、トナー供給動作の要否を判定した上で、トナー供給動作を実施する際に供給するトナー量v(X)を、印刷率k(X)あるいはX枚目の画像形成におけるトナー消費量w(X)に応じて制御するものである。以下、第一実施形態との相違点について説明する。なお、本実施形態における画像形成装置等の構成は、第一実施形態と同様であるため再度の説明については省略する。
v(X)=α×220×副走査方向の長さ(X)×0.2 (7)
なお、本実施形態においては、トナー供給動作で形成するトナー像の主走査方向の長さをその最大値、例えば、220mmとした。これは、クリーニングブレード4の主走査方向の全域に渡り、潤滑剤としてのトナーを供給することを目的としているからである。また、その濃度は20%の均一ハーフトーンとした。本実施形態では、図6で例示したように、副走査方向長さを可変させることで、供給するトナー量v(X)を制御しているが、これに拘泥されるものではない。主走査方向の長さやハーフトーン濃度、或いは、副走査方向長さを含めたこれらの任意の組み合わせを変化させることで供給するトナー量を制御する方法が採用できる。
印刷枚数が多くなると、現像部23が保持するトナーは徐々に劣化し、よって、形成される画像品質も劣化する。本実施形態では、画像品質の劣化が始まる印刷枚数Xdを目標印刷枚数として、不揮発性メモリ27又は記憶媒体5に予め保存しておき、少なくともXd枚の印刷を行う様に、閾値M(X)の設定を行うものである。以下、本実施形態について、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
Z(X)=(Wi−W(X−1))/(Xd−(X−1)) (8)
ここで、Wiは、現像部23が保持するトナー量の初期値であり、よって、Wi−W(X−1)は、X枚目の印刷を行う直前において現像部23が保持するトナー量である。続いて、CPU26は、S33において、S32で求めたトナー消費可能量Z(X)から閾値M(X)を算出する。例えば、X枚目の印刷におけるトナー消費量w(X)が、Z(X)に等しい場合の印刷率k(X)を閾値M(X)に設定する場合について説明する。式(3)より、X枚目の印刷におけるトナー部分の面積Ai(X)は、以下の式(9)で表される。
Ai(X)=Z(X)/α (9)
よって、式(1)より、閾値M(X)は、
k(X)=Ai(X)/At=Z(X)/(α×At)= M(X) (10)
となる。例えば、図8に示す様に、閾値M(X)が100%となるまでの範囲において、閾値M(X)がトナー消費可能量Z(X)に対して比例関係となる様にする。なお、本発明は、閾値M(X)をトナー消費可能量Z(X)に比例させることのみに限定されず、トナー消費可能量Z(X)が大きくなると閾値M(X)が大きくなる任意の関係を使用することができる。また、トナー消費可能量が大きくなるにつれて、閾値M(X)が小さくならなければ、ある範囲においてトナー消費可能量Z(X)の変化に拘らず閾値M(X)が一定の関係となっても良い。CPU26は、S33で算出したM(X)をRAM28に設定する。その後のS34からS39の処理は、図3に示すS23からS28の処理と同様であるため、その説明については省略する。
本実施形態では、カラー画像形成装置において、中間転写ベルト上のトナーを除去するクリーニングブレードに対するトナー供給動作について説明を行う。図10は、中間転写ベルト8を用いたフルカラー画像形成装置の概略的な構成図である。なお、図10においては図1の画像形成装置と同様の構成要素については同様の参照符号を使用し、その詳細な説明は省略する。また、図10において、参照符号の末尾にY、M、C、Kが付与された部材は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を中間転写ベルト8に形成する部材であることを示している。なお、これら複数の色を区別する必要が無い場合には、末尾のY、M、C、Kを除いた参照符号を使用する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (14)
- 像担持体と、
現像剤により現像剤像を前記像担持体に形成する画像形成手段と、
前記像担持体から別の部材に転写されずに残った現像剤を除去するクリーニング手段と、
前記クリーニング手段に現像剤を供給するために、前記別の部材に転写されない現像剤像を前記像担持体に形成する様に前記画像形成手段を制御する制御手段と、
を備えており、
前記制御手段は、前記別の部材に転写する現像剤像を前記像担持体に形成すると、印刷する記録材に形成できる現像剤像の面積に対する当該形成した現像剤像の面積の割合である印刷率を求め、前記印刷率が閾値よりも大きい場合、前記クリーニング手段に現像剤を供給しないように制御し、前記印刷率が前記閾値よりも小さい場合、前記クリーニング手段に現像剤を供給するように制御し、
所定の枚数の記録材に対して印刷を行った後、前記制御手段は、前記所定の枚数の記録材を印刷する間における前記画像形成手段の現像剤の消費量から求めた、1枚当たりの現像剤の消費量に応じて前記閾値を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記クリーニング手段に現像剤を供給する場合、前記印刷率と前記閾値との差に応じて前記クリーニング手段に供給する現像剤量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記クリーニング手段に現像剤を供給する場合、前記印刷率と前記閾値との差が大きくなると、前記クリーニング手段に供給する現像剤量が同じか多くなる様に前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 像担持体と、
現像剤により現像剤像を前記像担持体に形成する画像形成手段と、
前記像担持体から別の部材に転写されずに残った現像剤を除去するクリーニング手段と、
前記クリーニング手段に現像剤を供給するために、前記別の部材に転写されない現像剤像を前記像担持体に形成する様に前記画像形成手段を制御する制御手段と、
を備えており、
前記制御手段は、前記別の部材に転写する現像剤像を前記像担持体に形成すると、印刷する記録材に形成した現像剤像の消費量を求め、前記消費量が閾値よりも大きい場合、前記クリーニング手段に現像剤を供給しないように制御し、前記消費量が前記閾値よりも小さい場合、前記クリーニング手段に現像剤を供給するように制御し、
所定の枚数の記録材に対して印刷を行った後、前記制御手段は、前記所定の枚数の記録材を印刷する間における前記画像形成手段の現像剤の消費量から求めた、1枚当たりの現像剤の消費量に応じて前記閾値を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記クリーニング手段に現像剤を供給する場合、前記印刷する記録材に形成した現像剤像の消費量と前記閾値との差に応じて前記クリーニング手段に供給する現像剤量を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記クリーニング手段に現像剤を供給する場合、前記印刷する記録材に形成した現像剤像の消費量と前記閾値との差が大きくなると、前記クリーニング手段に供給する現像剤量が同じか多くなる様に前記画像形成手段を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記所定の枚数の記録材は、印刷時点である第1の時点から、前記第1の時点より所定の期間だけ以前の第2の時点までの間における前記画像形成手段による印刷枚数であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の時点は、前記画像形成手段の使用を開始したときであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記1枚当たりの現像剤消費量が大きくなると、前記閾値を同じか小さくすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体に第1の現像剤像を形成した後、前記第1の現像剤像に続いて第2の現像剤像を形成するまでの間に、前記クリーニング手段に現像剤の供給を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体に第1の現像剤像を形成した後、前記第1の現像剤像に続いて第2の現像剤像を形成するまでの間に、前記閾値を変更することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体、前記クリーニング手段および前記画像形成手段は、画像形成に使用する複数の色それぞれに対応して設けられており、
前記制御手段は、各クリーニング手段に現像剤を供給するか否かを、クリーニング手段ごとに独立して判定することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 各像担持体に形成された現像剤像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体から別の部材に転写されずに残った現像剤を除去するクリーニング手段と、
をさらに備えており、
前記制御手段は、少なくとも1つの像担持体に対応するクリーニング手段に現像剤を供給する場合、当該現像剤を、前記中間転写体に対応するクリーニング手段にも供給する様に制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記別の部材に転写する現像剤像が形成されると前記閾値を更新することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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