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JP6054396B2 - ガラスシートの周縁領域を切除するための方法及び装置 - Google Patents

ガラスシートの周縁領域を切除するための方法及び装置 Download PDF

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Description

関連出願の説明
本出願は、いずれも名称を「ガラスシートの周縁領域を切除するための方法及び装置(METHOD AND APPARATUS FOR REMOVING PERIPHERAL PORTION OF A GLASS SHIEET)」とする、2011年8月12日に出願された米国仮特許出願第61/522937号及び2011年11月30日に出願された米国特許出願第13/307592号の優先権を主張する。上記特許出願の明細書の内容はそれぞれの全体が本明細書に参照として含められる。
本発明はガラスシートの周縁仕上げのための方法及び装置に関する。特に、本発明はガラスシートの周縁領域を切除するための方法及び装置に関する。本発明は、例えば、ディスプレイ用ガラス基板として用いるためにダウンドロープロセスで形成されたガラスシートのビード領域の切除に有用である。
薄ガラスシートは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、太陽電池のような、多くの光デバイス、電子デバイス、光電子デバイスにおいて、半導体デバイス基板、カラーフィルタ基板、カバーシート、等として用いられている。厚さが数μmから数mmの、薄ガラスシートは、フロートプロセス、フュージョンダウンドロープロセス(米国ニューヨーク州コーニング(Corning)のコーニング社(Corning Incorporated)によって開拓された方法)、スロットダウンドロープロセス、等のような、多くの方法によって作製することができる。
薄ガラスシートの用途の多くにおいては、ガラスシートが、(i)基本的に、かき傷、粒子及びその他の欠陥がない清浄な表面品質、(ii)高い厚さ一様性、(iii)小さい表面粗さ及び表面うねり、を有することが極めて望ましい。この目的のため、ガラスシートの作製のための形成プロセスにおいては、一般に表面が固体の形成されたままのガラスシートの主表面の中央領域への直接接触は避けられる。代わりに、ガラスシートの周縁領域だけが、エッジロール、ピンチロール、エッジガイドロール、等のような固体表面との直接接触を受けていた。したがって、フュージョンドロープロセスまたはスロットダウンドロープロセスのドロー下端領域におけるように、形成装置から直接に得られる形成されたままのガラスシートの両側の、時に「ビード」と呼ばれる、周縁領域は主表面の中央領域よりも低い表面品質を有する傾向がある。さらに、用いられる特定の形成装置に依存して、周縁領域は中央領域とは異なる厚さ及び周縁領域よりかなり大きい厚さ変動を有する傾向がある。
歩留、歩留一貫性並びにプロセス及び装置のコストが異なる、様々なガラスシートビード切除技術がこれまでに用いられ、また提案されている。
ディスプレイ市場では、フレキシビリティが高いガラスシート、すなわち、シート幅及び/またはシート長が大きい、及び/または厚さが非常に小さい、ガラスシートへの要求が高まり続けている。本発明の発明者等は、フレキシビリティが高いガラスシートについては、ビード切除がガラスシート製造プロセスにおける重大な課題であり、総合歩留のボトルネックであることを見いだした。
すなわち、フレキシビリティが比較的低いガラスシートに対して許容されるビード切除プロセスは、フレキシビリティがかなり高いガラスシートに対しては許容され得ない。
したがって、フレキシビリティが高い、及びまたは低い、ガラスシートに対して許容できる能力をもつ安定で確実なガラスシートビード切除プロセスが真に必要とされている。本発明は上記及びその他の要求を満たす。
本発明の課題は、フレキシビリティが高いガラスシートに対して許容できる能力をもつ安定で確実なガラスシートビード切除プロセスを提供することにある。
本発明のいくつかの態様が本明細書に開示される。これらの態様が相互に重なり合うことがあることもないこともあり得ることは当然である。すなわち、1つの態様の一部が別の態様の範囲内に入ることが、またその逆も、あり得る。
それぞれの態様は、1つ以上の特定の実施形態を含むことができる、多くの実施形態によって説明される。これらの実施形態が相互に重なり合うことがあることもないこともあり得ることは当然である。すなわち、1つの実施形態、またはその特定の実施形態が、別の実施形態、またはその特定の実施形態の範囲内に入ることが、またその逆が、あることもないこともあり得る。
したがって、本開示の第1の態様はガラスシートの第1の周縁領域を切除するための、
(I)第1の主表面、第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が第1の主表面と第2の主表面を連結する、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートを提供する工程、
(II)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することにより、ガラスシートをあらかじめ定められた位置に配する工程、
(III)工程(II)の後、上端面から下端面までの第1の側端面から距離D1において、第1の側端面の近傍で、第1の主表面及び第2の主表面を拘束する工程、
(IV)工程(III)の後、第1の側端面の縁端から距離D2において上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面に形成する工程、ここで、D2<D1である、
(V)第1の側端面の縁端から距離D3において、第1の主表面を第2の主表面に向けて押す工程、ここで、D3<D2である、
(VI)工程(V)の後、第1の周縁領域の第2の主表面の複数の吸引カップを吸い付かせる工程、
(VII)罫書き線の裏側で第2の主表面を段鼻ストリップと接触させる工程、及び
(VIII)工程(VI)及び(VII)の後、第1の側端面の近傍においてガラスシートの第1の周縁領域が段鼻ストリップに対して曲り、罫書き線に沿ってガラスシートの中央領域から分離するように、吸引カップによって第2の主表面を第1の主表面から離れる方向に引っ張る工程、
を含むプロセスに関する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)〜(VIII)の間、ガラスシートは実質的に垂直である。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態にでは、工程(II)において、上端面の近傍においてガラスシートの第1の主表面及び第2の主表面は垂直懸垂装置によって拘束される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、提供されたままのガラスシートの第1の周縁領域は、ガラスシートが室温において実質的に一様な温度を有し、外力を受けていない場合、上端面から下端面に向かう方向の反りを有する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、提供されたままのガラスシートの第1の周縁領域は少なくとも第2の主表面の側の表面にうねりがある第1の区画及び第2の主表面の側の第1の区画に隣接する第2の区画を有し、工程(VI)の間、第1の周縁領域の、第1の区画ではなく、第2の区画に吸引カップが吸い付く。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態にでは、工程(VI)において、第1の周縁領域の第2の主表面への全ての吸引カップの吸付きは長くとも5秒で完了される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)において、上端面近傍の第1の主表面及び第2の主表面はクランプを用いることで懸垂装置に確保される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(III)において、上端面近傍の第1の主表面及び第2の主表面は上端面から下端面まで第1の側端面の縁端から距離D1においてクランプによって確保される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(VII)が工程(IV)に先行し、工程(IV)において、第1の主表面に押し付けて罫書き線を形成するために機械的罫書きホイールが用いられる。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートの中央厚Th(C)は少なくとも400μmである。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートは少なくとも1000mmの高さを有する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートは少なくとも1000mmの幅を有する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、ガラスシートはダウンドロープロセスによって作製される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(IV)において、罫書き線はレーザビームを用いることで形成される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、5cm≦D1≦50cmである。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、4cm≦D2≦40cmである。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、0.5cm≦D3≦20cmである。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(V)において、第1の主表面は真直プッシングバーを用いて第2の主表面に向けて押される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(V)において、真直プッシングバーは実質的に上端面から下端面まで延びる高さを有する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(VIII)において、ガラスシートの第1の主表面はガラスシートの第2の主表面が吸引カップで引っ張られると同時に真直プッシングバーによって押される。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)における懸垂装置はガラス搬送装置の一部である。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(IV)が工程(VI)に先行する。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(VI)が工程(IV)に先行する。
本開示の第2の態様は、第1の主表面、第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が第1の主表面と第2の主表面を連結する、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が第1の側端面の縁端近傍にある、ガラスシートの第1の周縁領域を切除するための、
(A)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することによってガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
(B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
−第1の側縁拘束クランプストリップと第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、上端面から下端面に延びる第1の側端面の縁端から距離D1において第1の側端面の近傍で第1の主表面及び第2の主表面を拘束するために適合される、
(C)第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成するための、第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
(D)第1の主表面を第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、
(E)第1の側端面の縁端から距離D3において第1の周縁領域の第2の主表面に吸い付かせるために適合された複数の吸引カップ、ここで、D3<D2である、
(F)第2の主表面と接触するために適合された、罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、及び
(G)第1の側端面の近傍においてガラスシートの第1の周縁領域が段鼻ストリップに対して曲り、罫書き線に沿ってガラスシートの中央領域から分離するように、吸引カップによって第2の主表面を第1の主表面から離れる方向に引っ張るために適合された力印加器、
を備える、装置に関する。
本開示の第2の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップはガラスシート以下のショアーA硬度を有する。
本開示の第2の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップは、罫書きホイールがガラスの第1の主表面を段鼻ストリップに対して押すときに段鼻ストリップが実質的に直線形のままでいるように十分に硬質な、受座によって支持される。
本開示の第2の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップは、アルミニウム及びその合金、ステンレス鋼、及び、硬質ゴム及び硬質プラスチックから選ばれる材料を含む。
本開示の第3の態様は、ガラスシートの第1の周縁領域を切除するための、
(I)第1の主表面、第1の主表面の反対側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が第1の主表面と第2の主表面を連結する、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域は第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートを提供する工程、
(II)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することにより、ガラスシートを所定の位置に配する工程、
(III)工程(II)の後、上端面から下端面までの第1の側端面から距離D1において、第1の側端面の近傍で、第1の主表面及び第2の主表面を拘束する工程、
(IV)工程(III)の後、第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成する工程、ここで、D2<D1である、
(V)罫書き線の裏側で第2の主表面を段鼻ストリップと接触させる工程、及び
(VI)工程(V)の後、第1の側端面の近傍においてガラスシートの第1の周縁領域が段鼻ストリップに対して曲り、罫書き線に沿ってガラスシートの中央領域から分離するように、第1の側端面の縁端から距離D3において第1の主表面を第2の主表面に向けて押す工程、ここで、D3<D2である、
を含むプロセスに関する。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)〜(VI)の間、ガラスシートは実質的に垂直である。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)において、上端面の近傍においてガラスシートの第1の主表面及び第2の主表面は垂直懸垂装置によって拘束される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、提供されたままのガラスシートの第1の周縁領域は、ガラスシートが室温において実質的に一様な温度を有し、外力を受けていない場合、上端面から下端面に向かう方向の反りを有する。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)において、上端面近傍の第1の主表面及び第2の主表面はクランプ用いることによって懸垂装置に確保される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(III)において、上端面近傍の第1の主表面及び第2の主表面は上端面から下端面まで延びる第1の側端面の縁端から距離D1においてクランプによって確保される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(V)が工程(IV)に先行し、工程(IV)において、第1の主表面に押し付けて罫書き線を形成するために機械的罫書きホイールが用いられる。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートの中央厚Th(C)は少なくとも300μmである。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートは少なくとも1000mmの高さを有する。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(I)において、ガラスシートは少なくとも1000mmの幅を有する。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、ガラスシートはダウンドロープロセスによって作製される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(IV)において、罫書き線はレーザビームを用いることで形成される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、5cm≦D1≦50cmである。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、4cm≦D2≦40cmである。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、0.5cm≦D3≦20cmである。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(VI)において、第1の主表面は上端面から下端面まで延びる真直プッシングバーを用いて第2の主表面に向けて押される。
本開示の第3の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)における懸垂装置はガラス搬送装置の一部である。
本開示の第4の態様は、第1の主表面、第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が第1の主表面と第2の主表面を連結する、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が第1の側端面の縁端近傍にある、ガラスシートの第1の周縁領域を切除するための、
(A)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することによってガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
(B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
−第1の側縁拘束クランプストリップと第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、上端面から下端面まで、第1の側端面の縁端から距離D1において第1の側端面の近傍で第1の主表面及び第2の主表面を拘束するために適合される、
(C)第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成するための、第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
(D)第1の主表面を第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、及び
(E)第2の主表面と接触するために適合された、罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、
を備える、装置に関する。
本開示の第4の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップはガラスシート以下のショアーA硬度を有する。
本開示の第4の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップは、罫書きホイールがガラスの第1の主表面を段鼻ストリップに対して押すときに段鼻ストリップが実質的に直線形のままでいるように十分に硬質な。受座によって支持される。
本開示の第4の態様にしたがう装置のいくつかの実施形態では、段鼻ストリップは、アルミニウム及びその合金、ステンレス鋼及び硬質ゴムから選ばれる材料を含む。
本開示の1つ以上の実施形態及び/または態様は以下の利点を有する。第1に、ガラスを第1の主表面から第2の主表面に押すために垂直プッシングバーを用いることにより、吸引カップ吸付き時間及びその変動が短縮及び低減され、この結果、歩留が高い、一層安定で確実な周縁領域切除プロセスが得られる。第2に、垂直プッシングバーで与えられる追加拘束により、プロセス及び装置は上端面から下端面までの反りにそれほど敏感ではなく、したがってフレキシビリティが高いガラスシートのハンドリングが可能である。第3に、プッシングバーの使用により、周縁領域切除中にガラスシートの周縁領域を保持するための吸引カップの必要を完全に排することができ、この結果、吸引カップを用いるプロセス及び装置に比較して、薄いガラス厚において驚くほどのかなり高い歩留を得ることができる。
本発明のさらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明に述べられ、ある程度は、当業者にはその説明から容易に明らかであろうし、本明細書の記述及び添付される特許請求の範囲に、また添付図面にも、説明されるように本発明を実施することによって認められるであろう。
上述の全般的説明及び以下の詳細な説明が本発明の例示に過ぎず、特許請求されるような本発明の本質及び特質の理解への概要または枠組みの提供が目的とされていることは当然である。
添付図面は本発明のさらに深い理解を提供するために含められ、本明細書に組み入れられて本明細書の一部をなす。
図1Aは、本開示にしたがう周辺領域切除を受けることができる、中央領域及び2つのビード領域を有するガラスシートの簡略な断面図である。 図1Bは、本開示にしたがう周辺領域切除を受けることができる、中央領域及び2つのビード領域を有するガラスシートの簡略な前面図である。 図2は、ガラスシートの周縁領域を切除するために、プッシングバーによって補助される吸引カップを用いる、本開示の一実施形態にしたがう装置の略図である。 図3は、ガラスシートの周縁領域を切除するために、吸引カップ無しでプッシングバーを用いる、本開示の一実施形態にしたがう装置の略図である。 図4は、ガラスシートの周縁領域を切除するために、吸引カップだけを用いる、対照例の装置の略図である。 図5は、選択的ビード加熱前の、ビード領域を有するガラスシートにおける応力分布を示すグラフである。
上述したように、本開示のプロセス及び装置はガラスシートのビード領域の切除に特に有益であり、したがって、以降はビード領域切除の文脈において説明される。しかし、当業者は、本出願の明細書を読み、本明細書の教示の恩恵を有していれば、本開示のプロセス及び装置が、いかなるガラスシートの周縁領域も、ビードを有する領域であるか否かにかかわらず、切除するために用いられ得ることを容易に理解するはずである。例えば、本明細書に開示されるプロセス及び装置はビード領域のないガラスシートの寸法を変えるために用いることができる。
説明を簡便にするため、ガラスシートは2つの主表面、すなわち第1の主表面及び第2の主表面を有し、幅、長さ及び、第1の主表面から第2の主表面までの距離として定義される、厚さを有する、ガラス材料の板である。第1の主表面と第2の主表面は、4辺において、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面によって連結される。上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面は実質的に平面とするかまたは湾曲面とすることができる。
説明を簡便にするため、本開示の様々な態様及び実施形態にしたがう様々なプロセスは、(I),(II),...,(VIII)、等と付番される。そうではないことが特に示されるかまたは文脈がそうではないことを示していない限り、それぞれの工程はいかなる順序でも実行され得る。
図1Aはフュージョンダウンドロープロセスにより延伸下部において形成されたガラスシート101の、第1の主表面及び第2の主表面に実質的に垂直な平面によって切断された、断面図である。このガラスシート101は本開示の装置及び方法を用いて具合良く仕上げることができる。ガラスシート101は、第1の主表面103,第2の主表面105,及び、それぞれが第1の主表面103及び第2の主表面105をそれぞれ連結している、第1の主表面の中心線から最大の距離にある縁端を有する湾曲した第1の側端面104及び第1の主表面の中心線から最大の距離にある縁端を有する湾曲した第2の側端面104を有する。ガラスシート101は、実質的に一様な厚さTh(C)を有する中央領域(CR)、ガラスシートの一方の縁端に湾曲した第1のビード面107及び湾曲した第2のビード面109を有する、第1の側端面104に対応し、第1の側端面104に隣接する、第1のビード領域BD1,及び、湾曲した第3のビード面111及び湾曲した第4のビード面113を有する、第2の側端面110に対応し、第2の側端面110に隣接する、第2のビード領域BD2を有する。中央領域における平坦化された第1の主表面103及び/または第2の主表面105に垂直な仮想平面によって切断されたときのその最大厚として定義される、第1のビード領域の最大厚はTh(B1)である。第2のビード領域BD2は、Th(B1)と実質的に同じかまたは異なり得る、最大厚Th(B2)を有する。同様に、第1のビード領域BD1及び第2のビード領域BD2は同じかまたは異なる幅を有し得る。図1Bは、第1の主表面103から第2の主表面105への方向で見たときの、同じガラスの前面図を簡略に示す。
表面品質が高く、清浄な、ガラスシートの中央領域CRは、時に品質領域と呼ばれる。通常、ガラス基板に基づく電子/光デバイスを製造するプロセスにおいて、半導体デバイスのような機能デバイス、その他の電子デバイス及び光デバイス、等は、第1のビード領域及び第2のビード領域が切除された後でしか、ガラスシートの主表面上に形成されない。両方の周縁領域の切除後、第1の主表面及び第2の主表面の一方または両方の品質領域CR上にトランジスタ等のような機能デバイスが搭載される前に、研削及び研磨のような、続いて洗浄及び乾燥による、エッジ仕上にかけることができる。
本明細書に用いられるように、ガラスシートの第1の周縁領域は、ガラスシートの残り部分から切除されることになる、第1の側端面近傍におけるガラスシートの領域である。ガラスシートの中央領域は通常、そのまま残されて、以降の用途に用いられることになる、ガラスシートの領域である。図1A及び1Bを参照すれば、ガラスシート101の第1の周縁領域は第1のビード領域BD1に相当することが有利である。以下では、第1の周縁領域だけに関して本発明を説明する。しかし、本開示を読んで本開示からの恩恵を受けている当業者であれば、実際のガラスシート周縁領域仕上げプロセスにおいては、第1の周縁領域及び第2の周縁領域のいずれかまたはいずれもが、本開示の様々な態様及び実施形態にしたがう装置を用い、本開示のプロセスの様々な態様及び実施形態にしたがって処理され得ることを容易に理解するはずである。実際上、上端面及び下端面に隣接するガラスシートの周縁部分を、ガラスシートを90°回して、第1の周縁領域と実質的に同じ態様で処理することも可能である。ガラスシートの複数の周縁領域のそのような処理は順次にまたは同時に実施することができる。いくつかの特に有利な実施形態において、同じガラスシートの第1の周縁領域及び第2の周縁領域は実質的に同時に、実質的に同期化された対称的な態様で、処理することができる。
工程(II)において、ガラスシート101は、重力加速度ベクトルが平坦化された第1の主表面103に実質的に垂直である実質的に水平な位置のような、または重力加速度ベクトルがガラスシート101のの第1の主表面103に実質的に平行である実質的に垂直であるような、あらかじめ定められた位置に配される。工程(II)から(VIII)までの全過程中、ガラスシートの位置は実質的に安定に、すなわち、重力加速度ベクトルと第1の主表面の間の角度が10°より大きくは変わらず、いくつかの実施形態においては8°より大きく、いくつかの他の実施形態においては6°より大きく、いくつかの他の実施形態においては5°より大きく、いくつかの他の実施形態においては4°より大きく、いくつかの他の実施形態においては3°より大きく、いくつかの他の実施形態においては2°より大きく、変わらないことが極めて望ましい。あらかじめ定められた位置へのガラスシートの配置は、第1の主表面及び第2の主表面を上端面の近傍において懸垂装置に拘束することで実施されることが有利である。
フュージョンドロープロセス、フロートプロセスまたはスロットダウンドロープロセスのような実際のガラスシート製造プロセスで作製された、厚さが比較的薄い、比較的大寸のガラスシートは、ガラスシートが受けてきた特有の機械的及び/または熱的な履歴の結果としてガラスシート内に分布する様々なレベルの内部応力の存在により、ガラスシートが無重力環境において室温程度の実質的に一様な温度を有していれば、時に「反り」と呼ばれる、自然湾曲を示すであろう。例えば、一般的なフュージョンダウンドロープロセスにおいて、ガラスシートは、アイソパイプと呼ばれる形成装置のルートにおいて粘性ガラスリボンを、ガラスリボンを冷却しながら板引きして粘弾性状態にし、最終的に弾性状態にすることで、所望の幅及び厚さに形成される。ガラスリボンがダウンドローされている間、機械式ローラーが、ビードと呼ばれる、周縁領域に接触する。次いで、通常はビードを所定の場所に残したまま、個別のガラスシートが連続ガラスリボンから切り取られ、最後に室温程度まで冷却される。ガラスシートのガラス材料は、一方の側縁から他方の側縁にかけて、また上端から下端にかけて、若干異なる温度履歴を受けている。例えば、ガラスリボンのビード領域は通常他より厚く、したがって通常は、同じ冷却環境において、より薄い中央領域に比較して緩やかな速度で冷えるであろう。熱履歴が異なれば、ガラスシートが室温程度の実質的に一様な温度にあるときに、ガラス内に内部残留応力が生じる。
図5はフュージョンダウンドロープロセスで作製された一例のガラスシートの一部の応力分布プロファイルを示すグラフである。横軸にはガラスシートの中心線からの距離が示され、縦軸にはシートの上端からの距離が示されている。最右端のビードを含む周縁領域は3225psi(2.224×10Pa)にもなる最も高い応力を示すが、中央領域の応力は実質的にゼロである。この残留応力分布プロファイルは、上述したように、時に反りと呼ばれる、ガラスシートの湾曲に強く影響し得る。反りは本質的に三次元的であり、上端面から垂直方向に、また第1の側端面から第2の側端面にかけて水平方向に存在するであろう。
ガラスシートが無重力環境において自然反りを示す場合、ガラスシートが重力場内で上端から吊り下げられれば、また内部応力に反作用する外部拘束が別途に課せられなければ、ガラスシートは通常、自然反りを示すであろう。ガラスシート内部の残留応力及びガラスシートの自然湾曲の存在は、ガラスシートが垂直位置に吊り下げられたときに、ビード領域のような周縁領域の切除を困難にする。本開示の方法及び装置は、以下にさらに詳細に、またさらに深く、説明される、理由のため、室温程度の実質的に一様な温度にあるときに無重力反りを通常は示すであろうようなガラスシートの周縁領域の切除に特に有利である。
ガラスシートが無重力環境において自然反りを示す場合、ガラスシートが重力場内で上端から吊り下げられれば、また内部応力に反作用する外部拘束が別途に課せられなければ、ガラスシートは通常、自然反りを示すであろう。ガラスシート内部の残留応力及びガラスシートの自然湾曲の存在は、ガラスシートが垂直位置に吊り下げられたときに、ビード領域のような周縁領域の切除を困難にする。本開示の方法及び装置は、以下にさらに詳細に、またさらに深く、説明される、理由のため、室温程度の実質的に一様な温度にあるときに無重力反りを通常は示すであろうようなガラスシートの周縁領域の切除に特に有利である。
フュージョンダウンドロー形成プロセスの文脈において上述したように、粘性状態におけるガラス材料の板引き作業を含むいかなるガラス形成プロセスにおいても、ガラスは通常、例えば周縁領域の両側を挟む一対のローラーによって縁端領域において拘束される。高温及び低ガラス粘度におけるガラスとローラーの間の直接接触の結果、ビード領域においてうねりのある表面の形成がおこるであろう。通常、ビード領域には変動する厚さプロファイルを有する傾向がある。例えば、図1Aは、中央領域の厚さTh(C)よりかなり大きい最大厚Th(B1)及びTh(B2)を有するビード領域BD1及びBD2を示す。通常、うねりのある表面を有する領域と実質的に一様な厚さTh(C)を有する品質中央領域の間には、エッジローラーとの直接接触がないことから実質的に平滑な表面を有するが、中央領域ほど一様ではない変動する厚さプロファイルを有する、中間領域が存在する。湾曲側端面104を有する領域、表面にうねりがある領域及び、実質的に平滑な表面及び変動する厚さプロファイルをもつ領域の組合せが、本開示にしたがうプロセス及び装置による切除を受ける第1の周縁領域を構成する。いくつかの特に有利な実施形態において、吸引カップは、漏れがなく、安定で確実な接触を確保し、吸引カップに対する吸付き完了時間を短縮するため、第1の区画、すなわち表面にうねりのある区画ではなく、第2の区画、すなわち表面が平滑な区画に、直接に吸い付く。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスにおいては、工程(V)、すなわち第1の縁端面の縁端から、D3<D2である、距離D3においてガラスシートの第1の主表面を第2の主表面に向けて押す工程、を含む結果、ガラスシートの第2の表面への吸引カップの吸付きが工程(V)の無いプロセスに比較して大きく有利になる。したがって、第1の周縁領域の第2の主表面への全ての吸引カップの吸付きは長くとも5秒内、いくつかの実施形態においては長くとも3秒内、いくつかの実施形態においては長くとも2秒内、いくつかの実施形態においては長くとも1秒内、いくつかの他の実施形態においては長くとも0.5秒内、いくつかの他の実施形態においては長くとも0.4秒内、いくつかの他の実施形態においては長くとも0.3秒内、に完了する。工程(V)が無いプロセスに比較して、本開示のプロセスはいくつかの実施形態において吸い付き完了時間を少なくとも1/4、いくつかの実施形態においては少なくとも1/3、いくつかの他の実施形態においては少なくとも1/2、短縮する。ガラスシート表面への吸引カップの吸付きは一般に、吸引カップをガラス表面に接触させ、続いて、吸引カップとガラスシート表面の間の、堅固で、安定で確実な吸付きを実施するため、工業用吸引カップで一般的であるように、吸引キャップの内部キャビティに真空を印加する工程を含む。ガラスシートの表面への吸引カップの、堅固で、安定で確実な吸付きにより、ガラスシートによるガラスシートへの張力印加が可能になるであろう。本明細書に用いられるように、吸付き完了時間は、第1の吸引カップが第2の主表面に触れた瞬間と全ての吸引カップが第2の主表面に確実に吸い付いた瞬間、例えば、全ての吸引カップのキャビティ内の内部空気圧が高くとも60kPa、いくつかの実施形態においては高くとも50kPa、いくつかの他の実施形態においては高くとも40kPa、まで減じた瞬間の間の時間間隔として定義される。フレキシビリティが高い、すなわちFXTY=LD/Th≧1000を有する、ガラスシートに対して、吸引カップとのガラスシートの吸付きはプロセス安定性に対して重要なプロセスパラメータであり、極めて長くすることができる。ここで、FXTYはフレキシビリティであり、LDは、ガラスシートの、第1の側端面の縁端から第2の側端面の縁端までで測定した幅と上端面から下端面までで測定した高さの、大きい方のmm単位の寸法であり、Thはガラスシート品質領域のmm単位の厚さである。一般に、ガラスシートのフレキシビリティが高くなるほど、ガラスシートは面にかけて一層反るようになり、工程(V)が実施されなければ、ガラスシートに吸引カップが吸い付くに一層長くかかるようになるであろう。したがって、本開示のプロセスは、FXTY≧1000のガラスシートのビード切除に特に有利であり、FXTY≧2000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧3000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧4000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧5000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧6000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧7000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧4000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧8000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧9000の場合はさらに一層有利であり、FXTY≧10000の場合はさらに一層有利である。さらに、ある程度は、工程(V)を含め、工程(V)を実施することにより、本開示のプロセスは、ラン毎の吸引カップ吸付き完了時間の変動及びFXTY値が1つのガラスシートからFXTY値が様々な相異なるガラスシートまでの吸引カップ吸付き完了時間の変動を低減する。したがって、本開示のプロセスは広汎なガラスシート製品を大きなプロセスウインドウによって作製するために用いることができる。
本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態では、工程(II)において、第1の主表面及び第2の主表面は上端面の近傍でクランプを用いることによって確保される。クランプは頭上ガラスシート搬送装置に取り付けることができる。クランプは周縁領域を切除するための本開示の装置内に移動する前にガラスシートと噛み合わせることができ、次いでガラスシートは周辺領域仕上げのための装置内に運ばれる。ガラスシートへの吸引カップの吸付きの前に、ガラスシートの上部を確保しているクランプはガラスシートの重力に対向する力を実質的に提供し、ガラスシートを垂直位置に懸垂するであろう。あるいは、ガラスシートの上部を確保するため、クランプの代わりに吸引カップを用いることができる。上端面近傍の、クランプ、吸引カップ、等によって確保される場所は第1の上端面の縁端から最小限の距離D0にある。
いくつかの実施形態では、工程(III)において、第1の主表面及び第2の主表面は第1の側端面の近傍で、上端面から下端面まで、第1の側端面の縁端から距離D1においてクランプ(あるいは吸引カップまたはその他の確保デバイス)によって確保される。いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦50cmであり、いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦40cmであり、いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦30cmであり、いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦20cmであり、いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦15cmであり、いくつかの実施形態においては5cm≦D1≦10cmである。通常はD1≦D0である。
本開示の第1の態様のプロセスのいくつかの実施形態では、工程(VII)は工程(IV)に先行し、工程(IV)において、第1の主表面に押し付けて罫書き線を形成するために機械式罫書きホイールが用いられる。通常、ガラスシートの表面に罫書き線を形成するために機械式罫書きホイールが用いられる場合、ガラスシートの表面への十分な罫書きホイールの接触力及びガラスシートの第1の主表面上の一貫した連続罫書き線の形成を可能にするため、段鼻ストリップのような支持デバイスがガラスシートの裏側に必要である。あるいは、罫書き線はレーザプロセスにより、例えばCOレーザで走査し、続いて冷却ジェットでベントを形成することにより、形成することができる。レーザ罫書きが用いられる場合、罫書き線形成プロセスに裏当ては不必要になり、したがって工程(VII)が工程(IV)に先行する必要はない。
本開示の第1の態様及び第2の態様にしたがうプロセス及び装置は上述したようにフレキシビリティFXTYが高いガラスシートの仕上げに特に有利であるが、中心厚Th(C)が少なくとも400μm、いくつかの実施形態においては少なくとも500μm、いくつかの実施形態においては少なくとも600μm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも700μm、のガラスシートの仕上げに特に有利である。これは、ガラスシートのTh(C)が400μm未満の場合、第1の周縁領域及び第2の周縁領域に沿うガラスシートの反りが、吸引カップの吸付きが非常に困難になるほど大きくなり、周縁領域に吸い付いて周縁領域を保持するための吸引カップの使用が実用的でなくなり得るためである。
上で論じたように、第1の主表面を第2の主表面に向けて押す工程を含む工程(V)の存在により、本開示の第1の態様及び第2の態様にしたがうプロセス及び装置はフレキシビリティが高い大寸ガラスシートを仕上げることができる広いプロセスウインドウを有する。これは特に、ガラスシートの向きがかなりの反りを示し、第2の主表面への吸付きがかなり困難になり得る、垂直高さHTが大きいガラスシートに特に有利である。すなわち、本プロセス及び装置は少なくとも1000mm、いくつかの実施形態においては少なくとも1200mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも1500mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも1800mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも2000mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも2500mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも3000mm、の高さを有するガラスシートに特に有利である。
同様に、本プロセス及び装置は第1の側端面の縁端から第2の側端面の縁端にかけて測定した幅WDが大きいガラスシートに特に有利である。すなわち、本開示の第1の態様及び第2の態様にしたがうプロセス及び装置は少なくとも1000mm、いくつかの実施形態においては少なくとも1200mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも1500mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも1800mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも2000mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも2500mm、いくつかの他の実施形態においては少なくとも3000mm、の幅を有するガラスシートの仕上げに特に有利である。
本開示のプロセス及び装置は、米国ニューヨーク州のコーニング社によって開拓されたフュージョンダウンドロープロセスのような、ダウンドロープロセスによって作製されたガラスシートの仕上げに特に有利である。これは、ダウンドロープロセスにおいては、アイソパイプ及びスロットのような。形成装置の下側のガラスリボンには、作製されたガラスシート内にかなりの残留熱応力をもたらす温度勾配プロファイルを受け、後の仕上げ工程におけるその切除を不可能にする周縁領域の反りを生じる傾向があるためである。
本開示の第1の態様及び第2の態様にしたがうプロセス及び装置のいくつかの実施形態において、罫書き線から第1の側端面の縁端までの距離はD2であり、ここで、4cm≦D2≦40cm、いくつかの実施形態においては4cm≦D2≦cm、いくつかの実施形態においては4cm≦D2≦30cm、いくつかの実施形態においては4cm≦D2≦20cm、いくつかの実施形態においては4cm≦D2≦15cm、いくつかの他の実施形態においては4cm≦D2≦10cm、であることが有利である。一般に、罫書き線は、ガラスシートの厚さがガラスシートの中央領域の厚さと実質的に同じであり、したがってプロセスの終わりにおいて厚さがエッジからエッジまで実質的に一様である切断時ガラスシートが得られる場所に形成されることが望ましい。
工程(V)において、プッシングバーがガラスシートの第1の主表面を第2の主表面に向けて押す。押す場所は罫書き線と第1の側端面の縁端の間、すなわち、D3<D2とすべきである。いくつかの実施形態においては0.5cm≦D3≦20cm、いくつかの実施形態においては0.5cm≦D3≦15cm、いくつかの実施形態においては0.5cm≦D3≦10cm、いくつかの実施形態においては0.5cm≦D3≦8cm、いくつかの実施形態においては0.5cm≦D3≦5cm、いくつかの他の実施形態においては0.5cm≦D3≦3cm、である。
工程(V)における押しは、実質的に上端面から下端面まで延びる真直プッシングバーを用いて行われることが有利であり得る。あるいは、複数の真直バーが用いられ、第1の主表面に接触して第1の主表面を同時に押すように、同期態様ではたらく。バーは、その形状が押すプロセス中に実質的に変化しないように、堅く、剛性が高いことが望ましい。したがって、第1の主表面に直接接触するバーの材料は、アルミニウム、ステンレス鋼、等のような金属、あるいは、堅く、耐久性のあるプラスチックまたは、硬質シリコーンゴム材料のような、ゴムから選ぶことができる。あるいはさらに、押しを実施するため、空気のような、流体の長く、細いジェットを上述したような周縁領域の所望の場所に向けることができる。
いくつかの特に有利な実施形態において、本開示の第1の態様にしたがうプロセスの間、工程(VII)において、ガラスシートの第2の主表面が吸引カップで引っ張られているときに、第1の主表面は同時に直バーで押されている。この実施形態において、ガラスシートのエッジ領域は吸引カップ及びプッシングバーによって確実かつ堅固に拘束され、この結果、罫書き線に沿う品質領域からの周辺領域の一貫した分離が得られる。
本開示の第1の態様のプロセスにおいて、いくつかの実施形態では、工程(VI)は工程(IV)に先行することができる。すなわち、ガラスシートの第2の主表面への吸引カップの吸付きの後に、機械式罫書きホイールを用いる機械式罫書きによるか、または走査レーザビームを用いるレーザ罫書きにより、罫書き線が形成される。これらの実施形態において、吸引カップは、工程(IV)において実質的に平坦な第1の主表面を得て、罫書き線形成を容易にするため、工程(IV)の間ガラスシートに引張力を印加することができる。他の実施形態では、工程(IV)は工程(VI)に先行することができる。すなわち、ガラスシートの第1の主表面に罫書き線が既に形成されていない限り、吸引カップがガラスシートの第2の主表面に吸い付けられることはない。工程(III)において、ガラスシートの第1の側端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面は、例えばクランプによって、確保されるから、機械式罫書きホイールが用いられる場合であっても、吸引カップが先に吸い付いていなくとも罫書き線を形成することができる。
本開示の第2の態様は本開示の第1の態様にしたがうプロセスのいくつかの実施形態を実施するための装置である。装置は、
(A)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することによってガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
(B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
−第1の側縁拘束クランプストリップと第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、上端面から下端面に延びる第1の側端面の縁端から距離D1において第1の側端面の近傍で第1の主表面及び第2の主表面を拘束するために適合される、
(C)第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成するための、第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
(D)第1の主表面を第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、
(E)第1の側端面の縁端から距離D3において第1の周縁領域の第2の主表面に吸い付かせるために適合された複数の吸引カップ、ここで、D3<D2である、
(F)第2の主表面と接触するために適合された、罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、及び
(G)第1の側端面の近傍においてガラスシートの第1の周縁領域が段鼻ストリップに対して曲り、罫書き線に沿ってガラスシートの中央領域から分離するように、吸引カップによって第2の主表面を第1の主表面から離れる方向に引っ張るために適合された力印加器、
を備えることが有利である。
本開示の第2の態様にしたがう装置のいくつかの有利な実施形態において、段鼻ストリップはガラスシート以下のショアーA硬度を有する。段鼻ストリップの高い硬度により、機械式罫書きホイールによって押されたときのガラスシートの過剰な局所変形が防止され、よって罫書きホイールのガラスシートの表面との接触が失われず、よってベントが消失せず、ベント深さが一貫している、一貫した罫書き線形成が可能になる。上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる、ベント深さが実質的に一様な連続罫書き線は、鋭いエッジをつくらず、過剰なガラスチップを発生させず、真直ではないエッジを生じさせず、その他の望ましくない構造/特徴を生じさせずに、工程(VIII)において周縁領域を分離するために有益である。この目的のため、ガラスシートの第1の主表面に直接接触する段鼻ストリップの材料は、アルミニウム及びその合金、ステンレス鋼のような金属、所望の温度性能及び硬度を有する、硬質のプラスチック及びゴム材料から選ぶことができる。さらに、段鼻ストリップは、罫書きホイールがガラスシートの第1の主表面を段鼻ストリップに対して押しているときに段鼻ストリップが実質的に直線形のままでいるように十分に硬質な受座によって支持される。
本開示の第3の態様はガラスシートの第1の周縁領域を切除するための、
(I)第1の主表面、第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が第1の主表面と第2の主表面を連結している、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートを提供する工程、
(II)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することにより、ガラスシートを所定の位置に配する工程、
(III)工程(II)の後、第1の側端面の近傍で、上端面から下端面までの第1の側端面の縁端から距離D1において第1の主表面及び第2の主表面を拘束する工程、
(IV)工程(III)の後、第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成する工程、ここで、D2<D1である、
(V)罫書き線の裏側で第2の主表面を段鼻ストリップと接触させる工程、及び
(VI)工程(V)の後、第1の側端面の近傍においてガラスシートの第1の周縁領域が段鼻ストリップに対して曲り、罫書き線に沿ってガラスシートの中央領域から分離するように、第1の側端面の縁端から距離D3において第1の主表面を第2の主表面に向けて押す工程、ここで、D3<D2である、
を含む別のプロセスである。
本開示の第1の態様と比較すると、本開示の第3の態様にしたがうプロセスは、吸引カップをガラスシートに吸い付かせる工程を含んでいない点が異なる。本開示の第3の態様にしたがうプロセスの他の工程は全て、必要な変更を加えて、第1の態様にしたがうプロセスの工程の上記説明から導かれる。
本開示の第3の態様のプロセスにしたがえば、罫書き線は工程(V)において、例えば、第1の態様に関して上述した機械式罫書きまたはレーザ罫書きによって、形成される。工程(IV)は、周縁領域が前もって形成された罫書き線に沿ってガラスシートの中央品質領域から折り取られるように、ガラスシートのエッジ部分が第1の主表面から第2の主表面に向かう方向にプッシングバーによって押される、工程(VI)よりも前に行われることが有利である。
工程(VI)には第二の主表面を支持する段鼻ストリップの存在が必要である。したがって、工程(VI)は工程(V)と同時に、または工程(V)の後に、実施される。
本開示の第1の態様のプロセスと同様に、第3の態様のプロセスは、ガラスシートが室温において実質的に一様な温度を有し、外力を受けていないときに上端面から下端面に向かう方向に反りが生じている、ガラスシートの処理に特に有利である。上述したように、そのような反りが生じているガラスシートは、例えば、フュージョンドロープロセスまたはスロットダウンドロープロセス、あるいは他のプロセスで作成され得る。
本開示の第4の態様は本開示の第3の態様にしたがういくつかの実施形態を実施するための、
(A)上端面の近傍において第1の主表面及び第2の主表面を拘束することによってガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
(B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
−第1の側縁拘束クランプストリップと第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、上端面から下端面まで、第1の側端面の縁端から距離D1において第1の側端面の近傍で第1の主表面及び第2の主表面を拘束するために適合される、
(C)第1の側端面の縁端から距離D2において、上端面の近傍から下端面の近傍まで延びる罫書き線を第1の主表面上に形成するための、第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
(D)第1の主表面を第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、及び
(E)第2の主表面と接触するために適合された、罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、
を備える装置である。
本開示の第2の態様と比較すると、本開示の第4の態様の装置は吸引カップを備えていない。本開示の第4の態様の装置の他のコンポーネントは全て、必要な変更を加えて、第1及び第2の態様の上記の説明から得られる。
意外にも、本開示の第3及び第4の態様にしたがうプロセス及び装置は、中央領域厚Th(C)が400μmより薄いガラスシートのビード切除に対して、第1及び第2の態様にしたがうプロセス及び装置よりも一層優れて有利であることがわかった。例えば、Th(C)が300μmのガラスシートに対し、第4の態様にしたがう装置を用いる第3の態様にしたがうプロセスの歩留は61%であるが、第2の態様にしたがう装置を用いる第1の態様にしたがうプロセスの歩留は46%に過ぎず、以下に説明される対照実施例にしたがうプロセスの歩留は30%でしかないことが、実験により示された。したがって、本開示の第3及び第4の態様にしたがうプロセス及び装置は、いくつかの実施形態において、中央領域厚Th(C)が、350μm、400μm、500μm、600μm、700μmであるか、さらに厚いような、少なくとも300μmのガラスシートの周縁領域切除に対して用いられることが有利である。
本発明は以下の非限定的実施例によってさらに説明される。
実施例1(本発明)
図2は本開示の第1及び第2の態様のいくつかのの実施形態にしたがう動作におけるガラスシートビード切除装置200の一端側の断面を簡略に示す。図示される端に実質的に対称な他端側は示されていない。図1に示されるガラスシートは垂直ガラスシート懸垂コンベアのような懸垂装置(図示せず)に取り付けられたクランプの2つのクランプアーム201,203によって確保されている。通常、ガラスシートは初めに周辺領域切除装置200の外部でクランプアーム201,203に挟み付けられ、次いでコンベアによって装置200内に移動される。周辺領域切除装置200の内部において、第1の側縁拘束クランプストリップ204を有する第1の側縁拘束タワー205がガラスシートの第1の主表面103の側に配置され、第2の側縁拘束クランプストリップ206を有する第2の側縁拘束タワー207がガラスシートの第1の主表面105の側に配置に配置される。すなわち、動作中に、ガラスシートが装置200の内部に配置されると、第1の側縁拘束クランプストリップ204及び第2の側縁拘束クランプストリップ206が相互に向けて移動し、ガラスシートを挟み込んで、ガラスシートのビード領域に近い領域を拘束し、ガラスシートを確保して以降の工程を可能にする。ガラスシートが拘束タワーによって両側でクランプされてしまうと(本図では一方の側しか示されていない)、第1の側縁拘束タワー205に取り付けられた罫書きホイール209が上端面の近傍の場所でガラスシートの第1の主表面103に触れるが、上端面のエッジラインそのものに直接触れることはない。第2の側縁拘束タワー207に装着され、上端面から下端面まで延びる、段鼻ストリップ211に裏当てされて、罫書きホイールは、ガラスシートの上から下まで罫書くことにより、上端面の近傍からから下端面の近傍まで延びる罫書き線を形成する。罫書きが完了すると、罫書きホイールは第1の主表面から引き戻される。次いで真直プッシングバー217がガラスシートの第1の主表面に向かう方向219に前進し、ガラスシートの周縁領域に接触して、周縁領域の第1の主表面をガラスシートの第2の主表面に向けて押す。同時に、(1つだけが図示されている)一連の吸引カップ213が第2の主表面105に向けて前進し、ガラスシートの周縁領域の第2の主表面の側に吸い付く。プッシングバー217と吸引カップ215の間の協同作業により、吸引カップのガラスシートの第2の主表面への吸付きを完了するための時間は、図4に示され、以下に説明される、対照実施例に比較して短縮される。吸引カップがガラスシートの第2の主表面に堅固に吸い付くと、次いでガラスシートの周縁領域が第1の主表面から第2の主表面に向かう方向に吸引カップによって引っ張られる。吸引カップの第2の主表面への吸付き完了後、プッシングバー217は、ガラスシートをそれ以上は押さずに、直ちに引き戻ることができ、あるいは、プッシングバー217は吸引カップとともにガラスシートを押し続けることができる。押しが閾レベルに達すると、ビード領域を含む、周縁領域が罫書き線に沿って分離する。その後、吸引カップはガラスシートの第2の主表面から外れて、切除された周辺領域を下側にあるガラスチャード(glass chard)入れに投下する。次いで拘束タワーの第1の拘束クランプストリップ204と第2の拘束クランプストリップ206は互いに離れる方向に移動し、残る品質領域の両面の領域を開放する。次いでガラスシートの品質領域は懸垂コンベアによって周縁領域切除装置200から出て、エッジ仕上げ、洗浄、清浄化、等のような、次のプロセスステップに移動する。
短縮された吸引カップ吸付き時間は、装置200の一層高いスループット、さらに一貫したプロセス性能及び吸引カップ吸付き失敗による不良率の低下を意味する。この装置200を用いた実験では、300μm厚のガラスシートのビード切除処理において46%の歩留が達成された。
実施例2(本発明)
図3は本開示の第3及び第1の態様のいくつかの実施形態にしたがう動作におけるガラスシート周縁領域切除装置300の一端側の断面を簡略に示す。対称である、他端側は示されていない。見てわかるように、図2の装置200に比較して、装置300は吸引カップ213を備えていない。この簡略化された装置は厚さTh(C)が少なくとも400μmの比較的厚いガラスシートの周縁領域切除に有利に用いることができる。Th(C)<400μmの場合、罫書き線に沿う周縁領域の一貫した切除を達成するには、ガラスシートのビード領域をさらに拘束することが望ましい。
この装置300を用いた実験では、300μm厚のガラスシートのビード切除処理において61%の歩留が達成された。
実施例3(対照)
図4は、対照実施例として、動作におけるガラスシート周縁領域切除装置400の一端側の断面を簡略に示す。対称である、他端側は示されていない。見てわかるように、図2の装置200に比較して、装置400はプッシングバー217を備えていない。この簡略化された装置400は厚さTh(C)が、600μm及び700μmのような、少なくとも500μmの比較的厚いガラスシートの周縁領域切除に用いることができるが、吸引カップ吸付き完了に必要な時間が長くなることから、ビード切除プロセスのサイクルタイムが上述した装置200に必要なサイクルタイムより長い。
この装置400を用いた実験では、300μm厚のガラスシートのビード切除処理において30%の歩留が得られた。
本発明の範囲及び精神を逸脱することなく本発明に様々な改変及び変更がなされ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明の改変及び変形が添付される特許請求項及びそれらの等価形態の範囲内に入れば、本発明はそのような改変及び変形を包含するとされる。
101 ガラスシート
103,105 主表面
104,110 側端面
107,109,111,113 ビード面
200,300,400 ガラスシートビード切除装置
201,203 クランプアーム
204,206 側縁拘束クランプストリップ
205,207 側縁拘束タワー
209 罫書きホイール
211 段鼻ストリップ
213 吸引カップ
217 プッシングバー
BD1,BD2 ビード領域
CR 中央領域

Claims (15)

  1. ガラスシートの第1の周縁領域を切除するためのプロセスにおいて、
    (I)第1の主表面、前記第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が前記第1の主表面と前記第2の主表面を連結している、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、前記第1の周縁領域が前記第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートを提供する工程、
    (II)前記上端面の近傍において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束することにより、前記ガラスシートをあらかじめ定められた位置に配する工程、
    (III)前記工程(II)の後、前記第1の側端面の近傍で、前記上端面から前記下端面にかけて、前記第1の側端面の縁端から距離D1において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束する工程、
    (IV)前記工程(III)の後、前記第1の側端面の縁端から距離D2において、前記上端面の近傍から前記下端面の近傍まで延びる罫書き線を前記第1の主表面に形成する工程、ここで、D2<D1である、
    (V)前記第1の側端面の縁端から距離D3において、前記第1の主表面を前記第2の主表面に向けて押す工程、ここで、D3<D2である、
    (VI)前記工程(V)の後、前記第1の周縁領域の前記第2の主表面に複数の吸引カップを吸い付かせる工程、
    (VII)前記罫書き線の裏側で前記第2の主表面を段鼻ストリップと接触させる工程、及び
    (VIII)前記工程(VI)及び(VII)の後、前記第1の側端面の近傍において前記ガラスシートの前記第1の周縁領域が前記段鼻ストリップに対して曲り、前記罫書き線に沿って前記ガラスシートの前記中央領域から分離するように、前記吸引カップによって前記第2の主表面を前記第1の主表面から離れる方向に引っ張る工程、
    を含むことを特徴とするプロセス。
  2. 前記工程(I)において、提供されたままの前記ガラスシートの前記第1の周縁領域が、前記ガラスシートが室温において実質的に一様な温度を有し、外力を受けていない場合、前記上端面から前記下端面に向かう方向の反りを有することを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記工程(VI)において、前記第1の周縁領域の前記第2の表面への前記吸引カップの全ての前記吸付きが長くとも5秒で完了することを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記工程(III)において、前記第1の側端面の近傍で、前記第1の主表面及び前記第2の主表面が前記上端面から前記下端面にかけて前記第1の側端面の縁端から距離D1においてクランプによって確保されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記工程(VII)が前記工程(IV)に先行し、前記工程(IV)において、前記第1の主表面に対して押し、前記罫書き線を形成するため、機械式罫書きホイールが用いられることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記工程(I)において、前記ガラスシートの前記中央厚Th(C)が少なくとも400μmであることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記工程(V)において、前記第1の主表面が前記第2の主表面に向かう方向に真直プッシングバーを用いて押されることを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記工程(V)において、前記真直プッシングバーが実質的に前記上端面から前記下端面まで伸びる高さを有することを特徴とする請求項7に記載のプロセス。
  9. 前記ガラスシートの前記第2の主表面が前記吸引カップによって引っ張られている間、同時に、前記第1の主表面が前記真直プッシングバーによって押されていることを特徴とする請求項7に記載のプロセス。
  10. 第1の主表面、前記第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が前記第1の主表面と前記第2の主表面を連結している、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が前記第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートの前記第1の周縁領域を切除するための装置において、
    (A)前記上端面の近傍において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束することによって前記ガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
    (B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、前記第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、前記第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
    −前記第1の側縁拘束クランプストリップと前記第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、前記第1の側端面の近傍で、前記上端面から前記下端面にかけて延びる前記第1の側端面の縁端から距離D1において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束するために適合される、
    (C)前記第1の側端面の縁端から距離D2において、前記上端面の近傍から前記下端面の近傍まで延びる罫書き線を前記第1の主表面に形成するための、前記第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、前記第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
    (D)前記第1の側端面の縁端から距離D3において、前記第1の主表面を前記第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、ここで、D3<D2である、
    (E)前記第1の側端面の縁端から距離D3において前記第1の周縁領域の前記第2の主表面に吸い付けるために適合された複数の吸引カップ
    (F)前記第2の主表面と接触するために適合された、前記罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、及び
    (G)前記ガラスシートの前記第1の周縁領域が前記第1の側端面の近傍において前記段鼻ストリップに対して曲り、前記罫書き線に沿って前記ガラスシートの前記中央領域から分離するように、前記吸引カップによって前記第2の主表面を前記第1の主表面から離れる方向に引っ張るために適合された力印加器、
    を備えることを特徴とする装置。
  11. 前記段鼻ストリップが前記ガラスシート以下のショアーA硬度を有することを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記段鼻ストリップが、前記罫書きホイールが前記ガラスシートの前記第1の主表面を前記段鼻ストリップに対して押しているときに前記段鼻ストリップが実質的に直線形のままでいるように実質的に硬質である、受座によって支持されることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  13. ガラスシートの第1の周縁領域を切除するためのプロセスにおいて、
    (I)第1の主表面、前記第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が前記第1の主表面と前記第2の主表面を連結している、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、前記第1の周縁領域が前記第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートを提供する工程、
    (II)前記上端面の近傍において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束することにより、前記ガラスシートを所定の位置に配する工程、
    (III)前記工程(II)の後、前記第1の側端面の近傍で、前記上端面から前記下端面にかけて、前記第1の側端面の縁端から距離D1において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束する工程、
    (IV)前記工程(III)の後、前記第1の側端面の縁端から距離D2において、前記上端面の近傍から前記下端面の近傍まで延びる罫書き線を前記第1の主表面に形成する工程、ここで、D2<D1である、
    (V)前記罫書き線の裏側で前記第2の主表面を段鼻ストリップと接触させる工程、及び
    (VI)前記工程(V)の後、前記第1の側端面の近傍において前記ガラスシートの前記第1の周縁領域が前記段鼻ストリップに対して曲り、前記罫書き線に沿って前記ガラスシートの前記中央領域から分離するように、前記第1の側端面の縁端から距離D3において前記第1の主表面を前記第2の主表面に向けて押す工程、ここで、D3<D2である、
    を含むことを特徴とするプロセス。
  14. 前記工程(II)〜前記工程(VI)の間、前記ガラスシートが実質的に垂直であることを特徴とする請求項13に記載のプロセス。
  15. 第1の主表面、前記第1の主表面の裏側の第2の主表面、中央厚Th(C)を有する中央領域、それぞれの端面が前記第1の主表面と前記第2の主表面を連結している、上端面、下端面、第1の側端面及び第2の側端面を有し、第1の周縁領域が前記第1の側端面の縁端の近傍にある、ガラスシートの前記第1の周縁領域を切除するための装置において、
    (A)前記上端面の近傍において前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束することによって前記ガラスシートを垂直位置に配するために適合されたガラス懸垂装置、
    (B)第1の側縁拘束クランプストリップを有する、前記第1の主表面の側に配置された第1の側縁拘束タワー及び、第2の側縁拘束クランプストリップを有する、前記第2の主表面の側に配置された第2の側縁拘束タワー、
    −前記第1の側縁拘束クランプストリップと前記第2の側縁拘束クランプストリップの間隔は調節可能であり、前記上端面から前記下端面まで、前記第1の側端面の縁端から距離D1において前記第1の側端面の近傍で前記第1の主表面及び前記第2の主表面を拘束するために適合される、
    (C)前記第1の側端面の縁端から距離D2において、前記上端面の近傍から前記下端面の近傍まで延びる罫書き線を前記第1の主表面に形成するための、前記第1の主表面と接触したままの垂直運動に適合された、前記第1の側縁拘束タワーに装着された機械式罫書きホイール、ここで、D2<D1である、
    (D)前記第1の側端面の縁端から距離D3において、前記第1の主表面を前記第2の主表面に向けて押すために適合された真直垂直バー、ここで、D3<D2である、及び
    (E)前記第2の主表面と接触するために適合された、前記罫書き線の裏側の段鼻ストリップ、
    を備えることを特徴とする装置。
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