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JP5987867B2 - シート搬送装置および画像形成システム - Google Patents

シート搬送装置および画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、シート搬送装置およびシート搬送装置と画像形成装置を組み合わせた画像形成システムに関する。
複写機などの画像形成装置には、画像読取部の下方に空間を介して画像形成部を設置して、画像形成部で画像形成された記録紙などのシートをその空間内に配された排出トレイ上に収容する、いわゆる胴内排紙型のものがある。
この胴内排紙型をとれば、排出トレイを画像形成装置の側面に突出させる必要がなく、左右方向における占有面積を減少させることができ、設置場所の自由度が向上する。
一方、特許文献1には、胴内排紙型の画像形成装置において、画像読取部と画像形成部との間の空間(胴内空間)に、画像形成部から排出されたシートにステープル綴じなどの後処理を施すシート後処理装置が装着される構成が開示されている。
ところが、当該従来のシート後処理装置は、装置正面側から見たときに、画像形成後のシート束に後処理を施すために一時的にシート束を収容する処理トレイと、これよりも装置右側に配され、処理トレイから移送される後処理後のシート束を収容するスタックトレイとが左右方向に並んで配置される構成になっているため、当該左右方向に幅が大きくならざるをえず、せっかく胴内排紙型の構造をとっても左右方向における省スペース化のメリットを十分に得られない。
そこで、スタックトレイを処理トレイに対して左右方向に配置するのではなく、画像形成装置の手前側に配置し、一旦処理トレイに載置されて後処理されたシート束を押出し部材により手前側のスタックトレイに押し出して移送する構成が本願発明者らによって考案されている。これにより、画像形成装置全体の左右方向におけるスペースを小さくできると共に、スタックトレイが手前側にあるため視認性もよく、ユーザーが取り出しやすいという利点も得られる。
なお、胴内排紙型の装置においては、特に後処理を行わなくても一旦内部のトレイに排出したシートを、装置手前側のトレイに搬送してユーザーがシートを取り易くするだけでも大きな利点がある。
特開2002−128364号公報 特開2000−327208号公報
しかしながら、上述のように左右方向の設置スペースを小さくするべく、スタックトレイを画像形成装置手前側に配すると、処理トレイ上に積載されたシート束が、画像形成装置からのシートの排出方向を横切ってスタックトレイ上に搬送されることになり、その間画像形成装置から処理トレイ上にシートを排出すると、移動中のシート束を移動させるための押出部材に抵触してしまい、シートの折れや紙詰まりが生じるおそれがある。
そのため、シート束のスタックトレイへの移送完了後、押出部材が、画像形成装置から排出されるシートに干渉しないホーム位置に復帰するまでの間、次のセットのシートへの画像形成を待機させなければならならず、画像形成装置の生産性が極めて低下する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、第1のトレイから別の第2のトレイに搬送する必要がある場合において、左右方向の大きさの小型化を実現しつつ、生産性を低下させることがないシート搬送装置およびそれらのシート搬送装置と画像形成装置とからなる画像形成システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るシート搬送装置は、排出部から排出されたシートを収容する第1のトレイと、前記第1のトレイに対し、前記シートの排出方向と交差する方向に配された第2のトレイと、前記排出部から排出されるシートよりも、前記第2のトレイから遠い側の第1の位置と、前記交差する方向において第2のトレイに近い側の第2の位置との間で、押出部材を往復移動可能であり、前記第1のトレイに所定の単位枚数分のシートが排出されると、前記第1の位置側から当該単位枚数分のシートの端面に前記押出部材を当接させて前記第2のトレイまで移送させる移送手段と、後続して排出部から排出される単位枚数分のシートのうち、少なくとも前記押出部材がシートの搬送域を横切って移動している間に排出されるシートについては、当該シートの排出の軌跡が、前記移動中の押出部材よりも上方となるようにその水平方向に対する排出角度が設定される案内部材によりシートを案内する排出方向変更手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、「所定の単位枚数分のシート」とは、必ずしも複数枚のシートに限らず、1枚のみの場合も含む概念である。
また、前記第1のトレイは、シート搬送方向上流側端部が下方に傾斜している第1の姿勢と、前記上流側端部が第1の姿勢のときよりも上方にある第2の姿勢とに姿勢変更可能に構成されており、前記移送手段は、第1のトレイが第2の姿勢にあるときに前記単位枚数分のシートを前記押出部材により第2のトレイに押し出すと共に、前記排出方向変更手段は、少なくとも第1のトレイが第2の姿勢にあるときにシートの搬送域を移動中の押出部材に対して、次に排出されたシートが抵触しないように前記案内部材の仰角が設定されていることを特徴としてもよい。
ここで、前記排出方向変更手段は、シートの排出角度を変更するに際し、案内部材のシート排出方向における案内長さを伸長させる案内部材伸長手段を有することとしてもよい。
また、ここで、前記排出方向変更手段によって前記押出部材より上方に案内された後に、第1のトレイ上に落下するシートの少なくとも一部が、前記押出部材に抵触しないように当該シートを支持部材で支える支持手段を備えるようにしてもよい。
さらに、ここで、前記排出方向変更手段によって前記押出部材より上方に案内されたシートを、当該シートと前記支持部材の支持面および/または、前記排出方向変更手段の案内部材の接触面との間の接触圧が大きくなるように下方にシートを押さえ付けるシート押さえ手段を備えるようにしてもよい。
また、前記支持手段は、前記押出部材が、先の単位枚数分のシートを前記第2のトレイへ移送して前記第1の位置に復帰した後に、前記支持部材を退避させて、支持していたシートを第1のトレイ上に落下させるようにしてもよい。
前記排出方向変更手段は、前記排出部から排出されるシートの搬送路から前記案内部材を退避させる退避手段を備えることとしてもよい。
また、第1のトレイに載置された単位枚数分のシートを後処理する後処理手段を備え、後処理した後に、当該単位枚数分のシートを第2のトレイに移送するように構成してもよい。
また、本発明の別の態様として、シート上に画像を形成する画像形成装置と、当該画像形成装置から排出されたシートを搬送するため上記のシート搬送装置とを備えた画像形成システムであることを特徴とする。
ここで、上記画像形成装置は、画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられており、当該画像形成装置の空間に前記シート搬送装置がその第2のトレイを装置正面側にして組み込まれていることを特徴としてもよい。
上記のように、第2のトレイを第1のトレイに対し、前記シートの排出方向と交差する方向に配しているので、従来の第1と第2のトレイを装置の左右に配設する構成に比べて、装置の幅をコンパクトにできる。
また、第1のトレイ上の単位枚数分のシートを第2のトレイに移送させるために移送手段の押出部材を往復移動させても、排出方向変更手段により、次の単位枚数分のうち少なくとも押出手段がシートの排出路にある間に排出されるシートについては、水平方向に対する排出角度が、そのシートの排出の軌跡が、前記移動中の押出部材よりも上方となるように案内しているため、シートの排出動作を中断することなく連続して搬送することが可能となり、生産性も劣化しない。
画像形成装置とシート後処理装置を含む画像形成システムの全体構成を示す図である。 シート後処理装置の正面トレイにシート束が収容されている様子を示す斜視図である。 シート後処理装置のみを、装置正面斜め上方から見たときの概略斜視図である。 揺動トレイが傾斜姿勢のときのシートの排出経路と、FD整合部材によるFD整合処理を説明するための概略断面図である。 整合されたシート束をステープル綴じ位置へ移送する際の様子を示す概略斜視図である。 ステープル綴じ処理後FD搬送部材でシート束をさらに正面トレイへの移送位置まで搬送するときの様子を説明するための後処理トレイの概略斜視図である。 (a)は、第2ガイド部のガイド部が退避した状態を示し、(b)は第2ガイド部のガイド部が上方に跳ね上がった状態を示す。 (a)は、FD搬送部材X方向への移動に伴い第2ガイド部のガイド基部が跳ね上がる構成を示す図であり、(b)は、ガイド基部の跳ね上がり動作に連動して、スライドガイド板が前方に飛び出す構成を示すための概略断面図である。 揺動トレイを水平姿勢に遷移させた状態を示す後処理トレイの概略斜視図である。 揺動トレイ上のシート束を装置正面側の正面トレイに移送する様子を示す斜視図である。 揺動トレイが水平姿勢になったときにおける、第2ガイド部によるシートの排出の軌跡を説明するための後処理トレイの概略断面図である。 CD基準板により先のシート束を正面トレイに移送した後、次のセットのシートが排出されてきた様子を示す斜視図である。 先のセットのシート束が正面トレイに移送された後、CD基準板がホーム位置に復帰したときに、第1ガイド部のガイド板本体をホーム位置に退避させて、ガイド板本体によって、保持していたシートを揺動トレイのシート載置面上に落下させる様子を示す図である。 揺動トレイを水平姿勢から傾斜姿勢に復帰させたときの後処理トレイの概略斜視図を示す図である。 画像形成装置とシート後処理装置の制御系の構成を示す図である。 シート後処理装置の制御部で実行されるステープル綴じ制御の内容を示すフローチャートである。 図16の続きのフローチャートである。 (a)、(b)は、FD搬送部材、第2ガイド部材、揺動トレイの各動作のタイミングを示すシーケンスである。
以下、本発明に係るシート後処理装置および画像形成システムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
<画像形成システムの全体構成>
図1は、画像形成システムの全体構成を示す外観斜視図である。
同図に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置1と、画像形成装置1に装着されるシート後処理装置2を含んでなる。
画像形成装置1は、スキャナー部3と、プリンター部4と、操作部5と、制御部6を備え、スキャナー部3の下方に、装置正面側に開口1bを有する空間1aを隔ててプリンター部4を配置してなる胴内排紙型のものであり、原稿の画像を読み取るスキャンジョブと、読み取って得られた画像データに基づいて原稿画像をシートにプリントするコピージョブと、ネットワークを介して接続されている外部端末(不図示)からのジョブの要求を受け付けて、受け付けたジョブに係る画像をシートにプリントするプリントジョブ等の各種ジョブを実行する機能を有する。
スキャナー部(画像読取部)3は、セットされている原稿を搬送して、その原稿の画像を読み取って画像データを得る。
プリンター部(画像形成部)4は、電子写真方式により、スキャナー部3によって得られた画像データまたは外部端末からのプリントジョブのデータに基づいてシート上に画像を形成(プリント)する。
プリンター部4は、画像形成時には、最下位置に配されたカセット4aからシートを1枚ずつ給送して、給送された1枚のシートごとに画像を形成し、画像が形成されたシートを1枚ずつ排出ローラーにより排出する。排出されたシートは、空間1aに配置されたシート後処理装置2に搬入される。
なお、プリンター部4は、電子写真方式によるものに限られず、例えばインクジェット方式によるものであっても良い。
操作部5は、ユーザーが画像形成装置1の前に立ったときに操作し易い位置に配置されており、ユーザーによる入力操作、例えばコピー枚数の入力、コピーなどのジョブ開始の指示、ジョブ停止の指示、シート後処理装置2における後処理、ここではステープル綴じの実行指示や部数の指定などを受け付けて、受け付けた内容を制御部6に伝える。
制御部6は、操作部5からのユーザーによる入力情報を受け付けると共に、ユーザーの指示によるジョブをスキャナー部3とプリンター部4を制御して円滑に実行させる。また、後処理の実行が指示された場合には、その旨をシート後処理装置2に伝え、指示された後処理を実行させる。
以下、画像形成装置1において操作部5が配置されている側を装置正面側、装置正面側から画像形成装置1を見たときに、装置後側(奥側)を装置背面側、右側を装置右側、左側を装置左側といい、装置正面側と装置背面側を結ぶ方向を装置前後方向、これに直交する左右方向を装置横方向という。
シート後処理装置2は、画像形成装置1に設けられた、装置正面側に開口1b(図1)を有する空間1aに配置され、プリンター部4から排出された複数枚のシートからなるシート束に対してステープル綴じするステープル綴じ機能を有し、図2に示すようにステープル綴じ後のシート束Sbを装置正面側に設けられた正面トレイ51に収容するものである。
<シート後処理装置の構成>
以下、シート後処理装置2の構成を説明する。
図3は、シート後処理装置2を装置正面左上から見たときの全体斜視図である。
同図に示すように、シート後処理装置2は、第1収容部101と、第2収容部102と、ステープラー103と、制御部104などを備える。
1.第1収容部101の構成
第1収容部101は、プリンター部4の排出ローラー(不図示。図3のガイド部材10の下方に位置している。)から排出されたシートを一時的に収容するものであり、後処理トレイ11と、CD基準板12と、CD整合板13と、FD整合部材14と、FD搬送部材15と、ガイド爪16,17、などを備える。
(1)後処理トレイ
後処理トレイ11は、固定トレイ21と揺動トレイ22(第1のトレイ)を含み、プリンター部4から排出されるシートの搬送方向(矢印Xで示す方向)に沿って、固定トレイ21、揺動トレイ22がこの順に並べられてなる。以下、後処理トレイ11上において矢印Xで示す方向をシート搬送方向という。
固定トレイ21は、シート後処理装置2の装置筐体100に固定支持されている。
揺動トレイ22は、シート搬送方向下流側の端部に設けられた支軸22bを中心にシート搬送方向上流側の端部22cが上下に揺動可能に装置筐体100に支持されている。
図3は、揺動トレイ22の端部22cが最下位置に位置する傾斜姿勢になって、固定トレイ21と揺動トレイ22のシート載置面が、ほぼ同一平面上にある状態を示しているが、後述のように揺動トレイ22上のシートを装置正面側へ移送する際には、揺動トレイ22の端部22cが上昇して揺動トレイ22が水平になる水平姿勢(図9)に遷移するようになっている。
揺動トレイ22の揺動は、例えば揺動トレイ22よりも下に配されたリフト機構220(図11参照)によって行われる。このリフト機構220は、リフトモーターM5の回転を複数のギア群221を介して減速して、最終段のギア軸223に固定された揺動レバー222を揺動させて、揺動トレイ22を押し上げることによりなされる。なお、上下移動を行える機構であれば、上記のようなリフト機構220以外の機構、例えば、カム機構などであっても構わない。
図3に戻り、固定トレイ21、揺動トレイ22の上面が、それぞれシート載置面21a,22aになる。
シート載置面21aのシート搬送方向上流側の端部には、2つの板状のストッパー18a,18bが装置前後方向に沿って間隔を開けた状態で立設されている。
ストッパー18a,18bは、後処理トレイ11上のシートをシート搬送方向に整合するときの後端部側の規制部材として用いられるものである。シートをシート搬送方向に整合することをFD整合という。
ストッパー18a,18bの直上には、ストッパー18a,18bと所定の間隔を開けた位置に、押さえガイド19a,19bが配置されている。押さえガイド19a,19bは、プリンター部4の排出ローラーから排出されたシートを、固定トレイ21上に導くものである。
押さえガイド19a,19bを通過して固定トレイ21上に導かれた1枚のシートは、固定トレイ21のシート載置面21aに載置されるが、シート搬送方向長さが固定トレイ21よりも長いシートの場合には、固定トレイ21と揺動トレイ22の両方に跨った状態でシート載置面21a,22aに載置される。
(2)CD基準板
CD基準板12は、後処理トレイ11上のシートを装置前後方向に整合するときの基準位置を決める位置決め部材として用いられ、揺動トレイ22のシート載置面22aに対して垂直かつシート搬送方向に平行な姿勢で、シート載置面22aにシート搬送方向に間隔をあけて設けられた装置前後方向に長い2本の溝22d,22eに沿って装置前後方向に移動可能に支持されている。シートを装置前後方向に整合することをCD整合という。
図3は、CD基準板12が最も装置背面側であるホーム位置に位置している様子を示しており、CD整合のときには、ホーム位置から所定距離(例えば、10mm)だけ装置正面側に移動して停止する。この停止位置がCD整合の基準位置となる。この基準位置は、ステープラー103による装置前後方向のステープル綴じ位置の基準にもなっている。
また、CD基準板12は、後述のように最も装置正面側の位置まで移動することにより、後処理トレイ11上のシートを第2収容部102の正面トレイ51(第2トレイ)に移送する移送手段を兼用するものでもある。CD基準板12の移動は、移送モーターM4(図15)の駆動力により行われ、例えば2個以上のプーリーに張架された回転ワイヤー(不図示)を介してCD基準板12と移送モーターM4の回転軸を接続して、移送モーターM4の駆動力で回転ワイヤーを回転させてその駆動力をCD基準板12に伝達することにより、CD基準板12を移動させる構成をとることができる(ワイヤー駆動)。
もっとも、ワイヤー駆動に限られず、例えば、ねじ送り機構によりCD基準板12を直動させる構成などとすることもできる。次に説明するCD整合板13、FD整合部材14、FD搬送部材15についても、CD基準板12と同様の移動機構を採用することができる。
固定トレイ21の装置背面側の端部であり、CD整合板13に対向する位置かつCD基準板12よりもシート搬送方向上流側の位置には、CD基準板29が配置されている。
CD基準板29は、CD基準板12と同じCD整合の機能を有するものであり、固定トレイ21のシート載置面21aに対して垂直かつシート搬送方向に平行な姿勢で、シート載置面21aに設けられた装置前後方向に長い溝21dに沿って装置前後方向に移動可能に支持されている。
なお、CD基準板29は、不図示の引張ばねを介して装置筐体の一部100aと連結され、装置背面側に向かう方向の付勢力の作用により、CD基準板29の装置背面側の面29aがCD基準板12のシート搬送方向上流側の端部に設けられた突起12aに常時、当接した状態になっている。
したがって、CD基準板12が装置正面側に移動すると、装置正面側への力が突起12aを介してCD基準板29に伝わり、CD基準板29が不図示の引張ばねの付勢力に抗してCD基準板12と一体で装置正面側に移動する。
一方、CD基準板12が装置背面側に移動すると、CD基準板29が引張ばねの付勢力によりCD基準板12の突起12aとの当接状態を維持したまま、CD基準板12と一体で装置背面側に移動する構成になっている。このことからCD基準板12が駆動側、CD基準板29が従動側ということができる。
CD基準板29は、ホーム位置よりも装置背面側へは移動しないように規制がかけられており、後述する揺動トレイ22の水平姿勢への遷移の際に、CD基準板12の突起12aとの係合が解除されると(図11参照)、不図示の引張ばねの付勢力によりホーム位置に戻るようになっている。
(3)CD整合板
CD整合板13は、後処理トレイ11上のシートをCD整合するための部材であり、固定トレイ21のシート載置面21aに対して垂直かつシート搬送方向に平行な姿勢で、シート載置面21aに設けられた装置前後方向に長い溝21cに沿って装置前後方向に移動可能に固定トレイ21に支持されている。図3は、CD整合板13が最も装置正面側のホーム位置に位置している様子を示している。CD整合板13の移動は、CD整合モーターM2(図15)の駆動力により行われる。
(4)FD搬送部材
FD搬送部材15は、後処理トレイ11上に載置されているシートをシート搬送方向に沿って搬送させるための当接部材であり、固定トレイ21のシート載置面21aに設けられたシート搬送方向に長い溝21eに沿って、上端部が溝21eから突出した姿勢で移動可能に支持されている。
図3では、FD搬送部材15が、最もシート搬送方向上流側であるホーム位置に位置している様子を示している。このFD搬送部材15のホーム位置は、ストッパー18a、18bよりもややシート搬送方向上流側に位置する。FD搬送部材15の移動は、搬送モーターM1(図7)の駆動力により行われる。
(5)FD整合部材
FD整合部材14は、後処理トレイ11上のシートをFD整合するために用いられ、揺動トレイ22のシート載置面22aに設けられたシート搬送方向に長い溝22fに沿って往復移動可能に支持されている。
FD整合部材14は、図3に示すホーム位置では、ガイド板141、142と当接して、揺動トレイ22の溝22f内に没入している没入姿勢(退避状態)になるが、ホーム位置からシート搬送方向とは逆方向(矢印Yで示す方向)に移動してホーム位置よりもシート搬送方向上流側に位置しているときには、ねじりバネなどの付勢手段による付勢力により上端が溝22fから起き上がって突出した突出姿勢(図4)になるように構成されている。FD整合部材14の移動は、FD整合モーターM3(図15)の駆動力により行われる。
(6)ガイド爪
ガイド爪16,17は、揺動トレイ22のシート搬送方向上流側の端部22c近傍のシート載置面22aに設けられた開口16a,17aの内部に配置され、図3に示すように穴16a,17aの内部に没入している没入姿勢と、上端部が穴16a,17aから突出した突出姿勢(図6参照)とを切り替え可能に揺動トレイ22に保持されている。
ガイド爪16,17の姿勢の切り替えは、例えばソレノイドからなるガイド爪駆動アクチュエーター36(図15)の駆動力により行われる。ここでは、ガイド爪駆動アクチュエーター36が駆動されるとガイド爪16,17が突出姿勢になり、その駆動が停止されると、引張ばね(不図示)の付勢力により没入姿勢に戻る構成になっている。
2.ステープラー103の構成
ステープラー103は、揺動トレイ22の装置背面側かつシート搬送方向下流側の端部に配置されており、針打込部111と針受部112とが上下方向に間隔をおいて設けられている。
ステープル綴じは、針打込部111と針受部112の間に、揺動トレイ22上に載置されたシート束の装置背面側かつシート搬送方向先端側の端部(角部)が介在した状態で、針打込部111が針受部112に近づく方向に下降して、シート束の角部を針受部112との間で挟み、針打込部111の底部がシート束の最上位のシートを圧接した状態でステープル針を打ち込むことにより行われる。
ステープラー103でステープル綴じされたシート束Sbは、第1収容部101から第2収容部102に移送するための位置(以下、単に「移送位置」という。)までさらに搬送される。
3.可動ガイド
後述するようにシート束Sbが移送位置まで移動されると揺動トレイ22が水平状態になるように揺動され、CD基準板12でシート束Sbを手前の正面トレイ51方向に押し出して移送するが、このとき、画像形成装置1から次のセットのシートがシート後処理装置2に排出されると、水平状態の揺動トレイ22の端部や移動中のCD基準板12に衝突して紙折れや紙詰まりなどの弊害(以下、「排出障害」という。)が発生するため、画像形成装置1における印刷を一旦停止させなければならず、生産性が著しく低下する。
そこで、本実施の形態では、上記排出障害を回避して、画像形成装置1において印刷動作を停止させることなく、後処理トレイ11への後続シートの排出が可能なように第1ガイド部60、第2ガイド部70の2種類の可動ガイド部を設けている。
(1)第1ガイド部(支持手段)
第1ガイド部60は、シート後処理装置2の揺動トレイ22の装置奥手側に配設されている。
この第1ガイド部60は、ガイド板本体61と、ガイド板本体61のX方向上流側の端部において支軸623(図4参照)を介して揺動可能に軸支された揺動ガイド板62と、ガイド板本体61をシート排出方向(X方向)に直交する方向(図3、矢印A方向)に移動させるアクチュエーター63とからなる。
アクチュエーター63は、ガイド板本体61を揺動ガイド板62と共に、図3に示すシート後処理装置2の奥手方向に後退したホーム位置(シート後処理装置2を平面視したときに、排出されたシートの載置予定範囲とガイド板本体61、揺動ガイド板62が重ならない位置)と、手前側に進出し、平面視でシート載置予定範囲の奥手側の一部と重なって、画像形成装置1から排出されるシートを案内するガイド位置(図5参照)との間で往復駆動する。
なお、アクチュエーター63は、ソレノイド、ネジ送り機構、カム機構など、ガイド板本体61をA方向に往復移動可能なものであればどのようなものでもよい。
最初に、揺動トレイ22が傾斜姿勢で、固定トレイ21と揺動トレイ22のシート載置面21a,22aがほぼ同一平面内にあるときは、第1ガイド部60のガイド板本体61は、ガイド位置に進出した状態となっている。
図5に示すように、揺動ガイド板62の奥側の側端部に係合ピン622が立設されており、シート後処理装置2のフレーム100に固定された係合部材621の上端に係合している。これにより揺動トレイ22が傾斜しているときは、揺動トレイ22の先端がシート載置面から離れる方向に開いた姿勢に維持され、画像形成装置1から排出されたシートをガイド板本体61下方のシート載置面に案内する構成となっている。
ステープル綴じ後に、処理揺動トレイ22がリフトされて水平状態に移行されると、そのとき第1ガイド部60も揺動トレイ22と一体となって上昇するので、揺動ガイド板62の支軸623と係合部材621との相対的な距離が大きくなり、揺動ガイド板62の先端部がガイド板本体61より下がった姿勢に自動的に変化する(図9参照)。
(2)第2ガイド部70
第2ガイド部70は、最初、固定トレイ21のシート載置面内に退避しているが(図3、図4)、FD搬送部材15によりシート束Sbを揺動トレイ22方向に移動させるときに、当該FD搬送部材15の移動に連動して、画像形成装置1から排出されてきたシートSを上方に案内するようにガイド部材(ガイド基部71,スライドガイド板72)を跳ね上げるような構成になっている(図7(b))。
図7(a)(b)は、第2ガイド部70とFD搬送部材15の駆動機構の構成を示す概略斜視図であり、(a)は、第2ガイド部70のガイド面が固定トレイ21のシート載置面と同一平面上にある通常の状態を、(b)は、第2ガイド部70のガイド部材が上方に跳ね上げられた状態を示している。
図7(a)においては、FD搬送部材15はホーム位置にあり、FD搬送部材15の基台151は、シート搬送方向に沿って配された2本のガイドレール152、153に摺動可能に支持されており、モーターM1を駆動源とし、複数組のプーリーとこれに張架されたベルトからなるベルト駆動機構150におけるベルト155の回動に追随してシート搬送方向に移動される(図7(b))。ガイドレール152,153は、それぞれ両端部において不図示の支持部材を介して後処理トレイ11のフレームに固定されている。
一方、第2ガイド部70は、ガイド基部71、スライドガイド板72、ガイド伸長機構73(図7(b)、図8(b))、ガイド基部揺動機構74とからなっている。
スライドガイド板72は、ガイド基部71にガイド方向に沿って摺動可能に保持されており、ガイド基部揺動機構74によってガイド基部71が上方に跳ね上がるように揺動されたときに、その揺動動作に連動してガイド伸長機構73により、ガイド基部71から前方に突出されるように構成されている。
ガイド基部揺動機構74は、ガイドレール153の上方においてガイドレール153と平行に配されたガイドレール742と、カム部材741などを備える。
カム部材741は、そのX方向下流側端部のリング部741aがガイドレール153に外挿されると共に、X方向上流側端部のスリーブ部741bがガイドレール742に外挿されることにより、これらのガイドレールによってX方向に摺動可能に保持されている。
なお、ガイドレール742もガイドレール152,153と同様、不図示の支持部材を介して後処理トレイ11のフレーム100に固定されている。
シート束Sbをステープル綴じ位置まで搬送すべく、FD搬送部材15がX方向に所定距離移動すると、基台151の前端部151aが、第2ガイド部70のカム部材741のリング部741aに当接するため、カム部材741が、FD搬送部材15に追随してX方向に移動する。
図8(a)は、図7(b)を矢印B方向から見たときの側面図である。同図においては、説明の便宜上、ガイドレール152、153などの図示を省略している。
第2ガイド部70のガイド基部71は、支軸711により固定トレイ21に揺動可能に軸支され、ガイド基部71の下端部とカム部材741との間に介設された引っ張りバネ713により、上方に揺動するように付勢されている。
その揺動姿勢は、ガイド基部71の下部に設けられ係合部材712と、カム部材741の傾斜案内端部741cとの係合状態により決定される。
カム部材741がホーム位置(図7(a))にあるときは、係合部材712は、傾斜案内端部741cの下方の位置で係合しているので、ガイド基部71のガイド面71aが、固定トレイ21のシート載置面とほぼ一致する平面内に維持される。
FD搬送部材15の移動が開始して、その基台151の前端部151aがカム部材741のリング部材741aに当接すると、カム部材741が、FD搬送部材15に追随してX方向に移動するため、係合部材712と傾斜案内端部741cの係合位置はガイドレール742側に接近するため、ガイド基部71が上方に揺動し、やがて係合部材712がガイドレール742に当接して、最大仰角θで揺動を停止する。
FD搬送部材15が、ホーム位置に戻るときは、引っ張りバネ713の付勢力によりカム部材741も元の位置に復帰し、係合部材712と傾斜案内端部741bの係合位置も下方に移動してガイド基部71が初期の退避位置に復帰する。
図8(b)は、ガイド基部71の上方への揺動に連動して、スライドガイド板72を前方に突出させるガイド伸長機構73の構成を示すための内部透視図である。
ガイド基部71内部には、二重歯車731、732が回転可能に軸支されている。
二重歯車731の小歯車7311は、固定トレイ21に固定された部分平歯車734に噛合し、二重歯車731の大歯車7312は、二重歯車732の小歯車7321に噛合すると共に大歯車7322は、スライドガイド板72の下面に形成されたラックの歯に噛合して、この部分でラック・アンド・ピニオン機構を構成している。
部分平歯車734の仮想中心は、支軸711の中心と一致するように部分平歯車734が配置されているため、ガイド基部71がガイド基部揺動機構74により上方に揺動を開始すると、二重歯車731が矢印E方向に回転し、これに伴って二重歯車732が、矢印F方向に回転するため、ラック・ピニオン機構によりスライドガイド板72を前方(矢印D方向)に送り出す。
部分歯車734と二重歯車731、732とは、回転を増速するように組み合わせて噛合しているので、ガイド基部71のわずかな揺動でも、スライドガイド板72は、十分に伸びてシートを後述する位置までガイドすることができる。
FD搬送部材15が、ホーム位置に戻って、ガイド基部71が初期の退避位置に復帰すると、上記と逆の動作により、スライドガイド板72がガイド基部71内に収納される。
なお、図3における押えガイド部材80は、上記第2ガイド部70により排出方向を上方に変更されたシートS2が上方に飛び出さないように規制すると共に、第1ガイド部60の上側ガイド面で保持されたシートS2を上から押え付けて第1ガイド部60との間で挟みこむようにして、シートS2の第1ガイド部60で支持されていないシート幅方向手前側の部分が下方に垂れて移動中のCD基準板12の上端にできるだけ接触しないようにすると共に、たとえ接触しても当該CD基準板12上端部との摩擦によりシートS2がCD基準板12の移動に連れて移動するのを防止する役目を果たす。詳しくは後述する。
4.第2収容部102の構成
図3に戻り、第2収容部102は、正面トレイ51と4個の押さえ爪52を備える。
(1)正面トレイ
正面トレイ51(第2トレイ)は、第1収容部101の後処理トレイ11よりも装置正面側に配置され、後処理トレイ11から装置正面側に移送されて来たシートを収容するものである。
正面トレイ51は、装置正面側から装置背面側に向かって下方に傾斜しているシート載置面51aと、シート載置面51aの装置背面側の端部から上方に垂直に立ち上げられてなる立壁部51bを有する。
正面トレイ51は、シート後処理装置2が画像形成装置1に装着された状態で、装置正面側から見たときに操作部5と装置横方向に沿って並ぶ位置関係(図1)、かつ正面トレイ51の装置正面側の端部51dがスキャナー部3の装置正面側の端部3a(図1)よりも装置前後方向に装置正面側に位置する位置関係を有している。
また、図3に示すように正面トレイ51の装置横方向長さが、第1収容部101の揺動トレイ22の装置横方向長さとほとんど同じ長さになっている。
(2)押さえ爪
押さえ爪52は、立壁部51bに装置横方向に沿って間隔をあけて設けられた4個の切り欠き部51cのそれぞれの内部に配され、同図に示す没入位置と、後述のように立壁部51bから突出する突出位置(図12)とに切り替え可能に支持されており、突出位置に切り替わることにより、正面トレイ51に収容されたシートを上から押さえて、浮き上がりなどがないように保持する。
<シート後処理装置の動作説明>
以上のような基本構成を有するシート後処理装置2において、画像形成装置1から排出されたN(複数)枚のシートSにステープル綴じを行って正面トレイ51に移送するまでの各部の動作について、詳細に説明する。本実施の形態では、N枚が1部(1セット)のシート束を構成するシートSの単位枚数(綴じ枚数)になる。
1.整合動作
画像形成装置1から1枚目のシートがシート後処理装置2に排出されると、1枚目のシートは、押さえガイド19a,19bを介して後処理トレイ11に導かれ、そのシートの搬送方向後端が、プリンター4の排出ローラーを通過するまでの間、当該排出ローラーの駆動力により後処理トレイ11上をシート搬送方向に搬送され、シート載置面上に載置される。
図4は、後処理トレイ11上にシートSが排出されるときの様子を示す後処理トレイ11の概略側面図である。
画像形成装置1から排出されたシートSは、第1ガイド部60のガイド板本体61、および係合部材621と係合ピン622との係合により相対的に上方に傾斜した姿勢の揺動ガイド板62に案内されて、後処理トレイ11上に積載されていく。
シートSが後処理トレイ11上に載置される前に、CD基準板12,29がホーム位置から基準位置まで移動しており、シートSが後処理トレイ11上に載置されると、FD整合を行うべく、FD整合部材14がホーム位置からシートSのシートサイズに応じたFD整合位置まで矢印Yで示す方向に移動する。
FD整合位置とは、ストッパー18a,18bからシート搬送方向にシートSの搬送方向長さ(シート長)Lだけ離れた位置に相当し、FD整合位置の特定は、シートSのサイズ(A4など)と搬送姿勢(縦または横)を示すシート情報を画像形成装置1から取得することにより行われる。
ここで、シートSの縦の搬送姿勢とは、シートSの長辺と短辺のうち、長辺がシート搬送方向に沿った姿勢でシートSが搬送される場合(縦通紙)の姿勢であり、横の搬送姿勢とは、シートSの短辺がシート搬送方向に沿った姿勢でシートSが搬送される場合(横通紙)の姿勢をいう。
後処理トレイ11は、シート搬送方向上流側に向かって下がっているので、後処理トレイ11上に排出されたシートSは後処理トレイ11のシート載置面をストッパー18a,18bに向かって、滑落していくが、FD整合部材14がFD整合位置まで移動され、後処理トレイ11上のシートSがFD整合部材14により矢印Yで示す方向に押すことにより、シートSの搬送方向先端SfがFD整合部材14に当接しつつ、シートSの搬送方向後端Seがストッパー18a,18bに確実に当接した状態になる。
これにより、後処理トレイ11上でシートSがストッパー18a,18bの位置を基準にシート搬送方向に整合されることになる。
FD整合が終了すると、次にCD整合を行うべく、図3において、CD整合板13がホーム位置からシートSのシートサイズに応じたCD整合位置まで装置背面側に向かう方向に移動する。
CD整合位置とは、CD基準板12から装置前後方向にシートSの幅方向長さ(シート幅)Wだけ離れた位置に相当し、このCD整合位置の特定は、シート情報を画像形成装置1から取得することにより行われる。
CD整合板13がCD整合位置まで移動することにより、他方の側縁がCD基準板12,29に当接して、後処理トレイ11上においてシートSがCD基準板12,29の位置を基準に装置前後方向に整合されることになる。
FD整合部材14は、1枚目のシートSに対するFD整合が終了すると、FD整合位置から所定距離(例えば、10mm)だけ離れた位置まで戻って待機し、CD整合板13もCD整合が終了すると、CD整合位置から所定距離(例えば、10mm)だけ離れた位置まで戻って待機して、次の2枚目のシートSが画像形成装置1から後処理トレイ11上に搬入されて来るのを待つ。
2枚目のシートSが後処理トレイ11上に搬入されると、2枚目のシートSが、整合済の1枚目のシートSの上に積載された状態で上記のFD整合とCD整合が再度、実行される。N枚全てのシートSの搬入が終了するまで、1枚のシートSの搬入ごとにFD整合とCD整合が繰り返し実行される。これにより、後処理トレイ11上に複数枚のシートSが整合された状態で積載されていく。
2.ステープル綴じ位置への移送およびステープル綴じ
図5は、N枚のシートSが積載されたシート束Sbが、後処理トレイ11上で整合された後、FD搬送部材15でシート束Sbの後端をX方向に押して、ステープル綴じ位置まで移送する様子を示す概略斜視図である。
まず、FD整合部材14をホーム位置に移動させてFD整合部材14をシート載置面内に没入させ、FD搬送部材15でシート束SbをX方向に押し出してステープル綴じ位置まで移動させる。シート束Sbをステープル綴じ位置まで搬送させるためのFD搬送部材15の移動距離は、予めシートサイズと移動距離とを対応付けたステープル位置情報を参照することにより決められる。
ステープル綴じ位置にシート束Sbが到着すると一旦移動を停止して、ステープラー103によりステープル綴じ処理がなされる。ステープル綴じ処理後、図6に示すように、さらにFD搬送部材15でシート束Sbを移送位置に向けて移動させる。上述したように、このときのFD搬送部材15の移動に連動して、第2ガイド部70のガイド基部71、スライドガイド板72が上方に跳ね上がった状態となる。
なお、シート束Sbの整合性をよりよく維持するため、シート束Sbをステープル綴じ位置までの搬送時において、FD整合部材14を先にホーム位置に復帰させるのではなく、FD整合部材14をシート束Sbの先端部に当接させたまま、FD搬送部材15と同期させて移動させるようにしてもよい。ステープル綴じ処理後、さらにFD搬送部材15、FD整合部材14でシート束Sbを移送位置に向けて移動させるが、その途中で、FD整合部材14はホーム位置に到達し、揺動トレイ22のシート載置面内に没入し、その後は、図6に示すように、FD搬送部材15のみで、シート束Sbを移送位置まで移動する。
3.揺動トレイ22の水平状態への揺動
このシート束Sbの移送位置への搬送により、図6に示すようにシート束Sb全体が、揺動トレイ22上に載置された状態になる。
シート束Sbの移送位置への搬送が終了すると、揺動トレイ22のシート搬送方向上流側の端部22cに配されたガイド爪16,17を没入姿勢から突出姿勢に切り替えて、傾斜姿勢の揺動トレイ22上に載置されたシート束Sbが、揺動トレイ22の傾斜に沿って固定トレイ21側に滑落しようとするのを突出姿勢のガイド爪16,17により規制した状態を維持する。
そして、CD整合板13を装置正面側に移動してホーム位置に戻す動作を行い、その後、図9に示すように揺動トレイ22のシート搬送方向下流側の端部にある支軸22bを支点にしてリフト機構220(図11)により傾斜姿勢の揺動トレイ22の端部22c側を持ち上げて水平姿勢に遷移させる。
揺動トレイ22が水平姿勢になると、揺動トレイ22のシート載置面22aにおける装置正面側の側縁22gの全部が第2収容部102の立壁部51bの上端53よりも上に位置するように上下方向の位置関係が予め決められている。
CD基準板12とステープラー103とガイド爪16,17は、揺動トレイ22と一体で揺動するが、CD整合板13とCD基準板29は、固定トレイ21に支持されているので揺動トレイ22と一体で揺動しない。
揺動トレイ22が水平姿勢にあるときには、CD整合板13の上端131が揺動トレイ22よりも下に位置するように揺動トレイ22の上下方向の揺動範囲とCD整合板13の上下方向高さの大小関係も予め決められている。
なお、揺動トレイ22が水平姿勢にあるときには、シート載置面22aにおける装置正面側の側縁22gが、第2収容部102の立壁部51bの上端53よりも上に位置するようになっている。
また、揺動トレイ22が水平姿勢になると、CD基準板12とCD基準板29の係合が解除されて、CD基準板29だけが引張ばねの付勢力によりホーム位置に戻る。
4.正面トレイ51への移送動作
揺動トレイ22の水平姿勢への遷移が終了すると、図10に示すようにCD基準板12が装置背面側から矢印Gで示す方向に装置正面側に移動する。これにより、水平姿勢にある揺動トレイ22上に載置されているシート束Sbが立壁部51bの上端53よりも上を通過して装置正面側の正面トレイ51に向かって移送される。
なお、揺動トレイ22が水平姿勢にあるときには、揺動トレイ22の方がCD整合板13よりも上に位置するので、シート束Sbの装置正面側への移送がCD整合板13により妨げられることもない。
CD基準板12が装置正面側一杯まで移動すると、水平姿勢にある揺動トレイ22上のシート束Sbは、図12に示すように正面トレイ51に移り、正面トレイ51のシート載置面51a上に載置される。
正面トレイ51のシート載置面51a上に載置されたシート束Sbは、シート載置面51aの傾斜に沿って装置背面側に滑落するが、シート束Sbの装置背面側の側縁(滑落方向における先端)が装置背面側に立設された立壁部51bに当接して、シート束Sbの滑落が立壁部51bにより規制される。
これにより、シート載置面51a上のシート束Sbは、その装置背面側の側縁Sdが立壁部51bに当接した状態で静止する。
なお、水平姿勢にある揺動トレイ22上のシート束Sbを立壁部51bに遮られることなく正面トレイ51のシート載置面51aまで移送できれば良いことからすれば、水平姿勢にある揺動トレイ22のシート載置面22aと立壁部51bの上端53との上下方向の位置関係を、上記に代えて、例えばシート載置面22aの側縁22gと立壁部51bの上端53とが同じ位置になるような位置関係とすることもできる。
ステープル綴じが複数部数、ユーザーにより指定された場合には、シート束Sbの整合、ステープル綴じ、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移、揺動トレイ22から正面トレイ51への移送までの一連の処理が部単位で順次、実行される。
この場合には、図12に示すように1セット目のシート束Sbが正面トレイ51に収容されると、立壁部51bの切り欠き部51cからその切り欠き部51c内に配された押さえ爪52が突出して、正面トレイ51に収容されている1セット目のシート束Sbが押さえ爪52により上方から押さえつけられた保持状態になる。
押さえ爪52は、2セット目のシート束Sbが正面トレイ51に移送されて来る直前に元の没入位置(図3)に戻される。この押さえ爪52の出没動作は、例えばソレノイドからなる押さえ爪駆動アクチュエーター37(図15)の駆動力により行われる。ここでは、押さえ爪駆動アクチュエーター37が駆動されると押さえ爪52の先端が立壁部51bから突出してシート束Sbを押さえ付け、その駆動が停止されると、引張ばね(不図示)の付勢力により没入位置に戻る構成になっている。
本実施の形態では、できるだけ画像形成装置1における生産性を低下しないようにしているため、図10に示すように、最初のシート束Sbを正面トレイ51に移動している最中でも、次のセットのシートS2が後処理トレイ11に向けて排出されてくるが、上述した第2ガイド部70や第1ガイド部60の作用により、シートS2の排出の軌跡が、移動中のCD基準板12の上方になるようにガイドしているため、排出障害は生じない。
図11は、シートS1の排出状態が、上記図10の状態のときにおける後処理トレイ11の概略側面図である。
画像形成装置1から排出されてきたシートS2は、跳ね上げた状態のガイド基部71、スライドガイド板72のガイド面に沿って、斜め上方に向かってその排出方向が変更される。本実施の形態では、スライドガイド板72の先端が、水平状態の揺動トレイ22の右端の部分とほぼ同じ高さになるまでの突出するように設計されている。
一方、押えガイド部材80は、押えガイド本体81と押えアーム82を有している。押えアーム82は、支軸81aを介して押えガイド本体81に上下方向に揺動可能に保持されている。
押えアーム82は、自重により下方に傾こうとするが、押えアーム82の押えガイド本体81側の端部82aが、押えガイド本体81の係合部81bと係合しているため、シートS2が介在していないときは、図11に示すような状態(初期状態:本実施の形態では、ほぼ水平な状態)になるように維持されている。
ガイド基部71、スライドガイド板72により、斜め上方に案内されたシートS2は、押えガイド部材80の押えアーム82に当接して、押えアーム82をやや上方に押し上げつつ進み、2点鎖線で示すような位置まで搬送されて、シートS2の奥側の一部が第1ガイド部60の揺動ガイド板62およびガイド板本体61の上面に載置された状態(待機状態、図12参照)となる。
この状態で、上記押えアーム82が自重により元の位置に復帰しようとしてシートS2の上面を下方に押し付けるようになっているので、シートS2の第1ガイド部60のガイド板本体61や揺動ガイド板62の上面との接触部、シートS2とガイド爪16、17の頂部との接触部、シートS2と第2ガイド部70のガイド面との接触部における各接触圧を大きくして、それぞれの位置での摩擦力を増加させることができ、シートS2の待機位置における安定性を増すことができる。
したがって、初期状態において押えアーム82の自重により反時計回り(図11の矢印方向)に生じるモーメントは、下方を通過するシートS2の進行を許容すると共に、シートS2が待機位置にあるときに、CD基準板12の移動に連れてシートS2が移動しないような安定性を得ることができるだけの押え力を付与できるように設定される。そのために、押えアーム82の重量や形状が設定されるが、場合によっては、ねじりバネなどの弾性部材の付勢力を利用しても構わない。さらには、ソレノイドなどの適当なアクチュエーターにより、新たなシートS2が待機位置に来る度に必要な押え力を付与するように構成することも可能である。
なお、押えアーム82によりシートS2を押し付ける位置は、シートS2と、第1ガイド部60における上側ガイド面もしくは第2ガイド部70のガイド面の少なくとも一方に対する接触圧が大きくなるような位置であればよい。いずれか一方でもシートS2との接触面積をある程度確保できるからである。
図12に示すように、シートS2は、その奥側端部の一部が、第1ガイド部60のガイド板本体61および揺動ガイド板62の上面に支持されて、それより下方に落下しないようになっており、シートS2のその他の部分では移動中のCD基準板12の上端に、その上方から落下して接触することになるので、シートS2の先端が、水平状態となった揺動トレイ22の下に潜り込んだり、移動中のCD基準板12のX方向上流側端部に衝突するような排出障害が生じない。また、押えアーム82による押さえ込みの作用により、シートS2を安定して待機位置に待機させることができ、たとえ、シートS2の下面の一部が移動中のCD基準板12の上端部に接触してもシートS2がそれに連れて移動するような事態を可及的に回避することができる。
先のセットのシート束Sbを正面トレイ51に移送後、CD基準板12がホーム位置に復帰して、後続のシートと干渉するおそれがなくなった時点で、図13に示すようにガイド板本体61をホーム位置に退避させて、待機状態にあるシートS2を揺動トレイ22のシート載置面上に落下させると共に、揺動トレイ22を水平状態から初期の傾斜位置に復帰させる(図14)。この際、FD搬送部材15もホーム位置に復帰し、その復帰動作に連動して第2ガイド部70も退避状態となる。
そして、すでに排出されているシートS2に対して、FD整合部材14によるSD整合、CD整合板13によるCD整合を実行すると共に、第1ガイド部60のガイド板本体61、揺動ガイド板62をガイド位置に進出駆動させる。
揺動トレイ22が傾斜姿勢に復帰するとき、揺動ガイド板62の係合ピン622が、再び係合部材621上端に当接して、揺動ガイド板62が揺動トレイ22のシート載置面に対して相対的に上方に傾斜した姿勢となり、次のセットにおける2枚目以降のシートの受け入れ体制を整える。
2セット目のシート束Sbが正面トレイ51に移送され、正面トレイ51に収容済みの1セット目のシート束Sbの上に2セット目のシート束Sbが積載されると、再度、4個の押さえ爪52により、積載された2つのシート束Sbが押さえつけられた保持状態にされる。以降、部数単位のステープル綴じが継続される場合には、上記の動作を部数ごとに繰り返し、ジョブ終了であれば、押さえ爪52が没入位置に戻され、その押さえつけられた保持状態が解除される。なお、ステープル綴じが1部だけであれば、押さえ爪52によるシート束Sbの押さえつけを1回だけ実行した後、押さえ爪52が没入位置に戻されるようにしてもよい。これにより、装置正面側に配された正面トレイ51に、ステープル綴じされた後の1以上のシート束Sbが収容されることになり、ユーザーは、正面トレイ51に収容されたシート束Sbを容易に装置正面側から取り出すことができる。
以上のように、本実施の形態では、第1ガイド部60および第2ガイド部70を備えることにより、画像形成装置1の左右方向のスペースをコンパクト化しつつ、後処理したシート束Sbの移送時でも印刷動作を停滞させることがないので、生産性が極めて向上する。
上記では、シート束Sbにステープル綴じを行うジョブを実行する場合の例を説明したが、例えば複数枚のシートにプリントするジョブであり、ステープル綴じを実行しない場合には、ステープル綴じを除いて、上記と同様のシート束Sbの整合、揺動トレイ22への搬送、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移、揺動トレイ22から正面トレイ51への移送が実行される。このときシート後処理装置2は、単にシート搬送装置として把握することができる。
また、例えば、1枚のシートSだけにプリントするジョブの場合には、上記の整合とステープル綴じを除いて同じ処理、すなわち揺動トレイ22への搬送、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移、揺動トレイ22から正面トレイ51への移送が実行される。
<画像形成装置1とシート後処理装置2の制御系の構成>
図15は、画像形成装置1とシート後処理装置2のそれぞれの制御系の構成を説明するためのブロック図である。
同図に示すように、画像形成装置1の制御部6は、スキャナー部3とプリンター部4を制御してスキャンジョブとコピージョブを実行させる。また、制御部6は、外部インターフェース(I/F)部8を介してネットワークに接続されている外部端末からプリントジョブのデータを受信すると、受信したデータに基づくプリントジョブをプリンター部4に実行させる。
また、ユーザーから操作部5を介してステープル綴じの実行指示を受け付けた場合には、ステープル綴じすべきシートSの枚数(綴じ枚数)、指定された部数の情報などをシート後処理装置2の制御部104に送る。
さらに、プリンター部4のカセット4aに配されたシートサイズ検出センサー9aからの検出信号を受信して、カセット4aに収容されているシートSのサイズと搬送姿勢(縦または横)を検出する。シートサイズ検出センサー9aにより検出されたサイズと搬送姿勢がシート後処理装置2の制御部104に送られるシート情報になる。
また、排出ローラーの近傍に際されたシート排出センサー9b(図3)から、排出ローラーにより排出されるシートSのシート搬送方向後端(シート後端)の検出信号を受信すると、プリント後のシートSが排出ローラーから排出されたことを検出する。プリント後の1枚のシートSごとに、そのシートSの排出が検出されると、その旨を示すシート排出信号をシート後処理装置2の制御部104に送る。
シート後処理装置2の制御部104は、ステープラー103、搬送モーターM1〜リフトモーターM5、ガイド爪駆動アクチュエーター36、押さえ爪駆動アクチュエーター37、第1ガイド部60におけるアクチュエーター63などを制御して、上記のシート束Sbの整合、ステープル綴じ、揺動トレイ22の姿勢変更、シート束Sbの揺動トレイ22から正面トレイ51への移送などを実行させる。
また、制御部104は、CD基準板12がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー31(図12参照)からの検出信号を受信して、CD基準板12がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
ホーム位置検出センサー31は、例えば間隔をあけて配された発光部と受光部を有する透過型の光学センサーが用いられる。
制御部104は、ホーム位置検出センサー31からの検出信号に基づき、CD基準板12がホーム位置に位置しているかホーム位置に位置していないかを検出することができる。ホーム位置の検出方法は、他の検出方法であっても良い。以下に説明する他のホーム位置検出センサー32〜35についても、同様のホーム位置の検出方法をとることができる。
さらに、制御部104は、CD整合板13がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー32からの検出信号を受信して、CD整合板13がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
また、制御部104は、FD整合部材14がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー33からの検出信号を受信して、FD整合部材14がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
さらに、制御部104は、FD搬送部材15がホーム位置に位置していることを検出するためのホーム位置検出センサー34(図7(a)(b)参照)からの検出信号を受信して、FD搬送部材15がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
また、制御部104は、揺動トレイ22が傾斜姿勢(ホーム位置)になっていることを検出するためのホーム位置検出センサー35からの検出信号を受信して、揺動トレイ22がホーム位置に位置しているか否かを検出する。
さらに、制御部104は、画像形成装置1の制御部6とデータや情報をやりとりすることができ、ユーザーによるステープル綴じの実行指示や部数の指定、画像形成装置1で検出されたシート情報などの各種情報を制御部6から取得する。
<シート後処理装置2の制御部104で実行される制御内容>
図16と図17は、シート後処理装置2で実行されるシート束Sbの移送動作とステープル綴じ処理の制御の内容を示すフローチャートであり、制御部104が画像形成装置1の制御部6からステープル綴じの指示を受け付けた場合に実行される。
図16において、まず、画像形成装置1から排出されるシートSに対するシート情報を取得する(ステップS1)。
そして、CD基準板12をホーム位置から基準位置に移動させる(ステップS2)。
CD基準板12の移動は、ホーム位置から基準位置までの所定距離に相当する移送モーターM4の回転数または回転角として予め決められた回転数または回転角だけ、移送モーターM4を正転駆動することにより行われる。CD基準板12の基準位置への移動により、CD基準板29も一緒に基準位置まで移動する。
続いて、画像形成装置1から1枚目のシートSに対するシート排出信号を取得すると(ステップS3)、後処理トレイ11上に1枚目のシートSが搬入されてきたとして、FD整合部材14によるFD整合を行い(ステップS4)、さらにCD整合板13によるCD整合を行う(ステップS5)。
次に、画像形成装置1から排出されたシートSの枚数(シート枚数)がステープル綴じすべきシートSの単位枚数(綴じ枚数)Nに等しいか否かを判断する(ステップS6)。
シート枚数が綴じ枚数Nに等しくないことを判断すると(ステップS6で「NO」)、FD整合部材14とCD整合板13の両方をその整合位置からホーム位置側に所定距離(上記例では、10mm)だけ戻す動作を行って(ステップS7)、次のシートSが搬入されて来るのを待つ。
FD整合部材14とCD整合板13をホーム位置側に所定距離だけ戻す動作は、所定距離に相当するFD整合モーターM3とCD整合モーターM2の回転数または回転角だけ、FD整合モーターM3とCD整合モーターM2を逆転駆動することにより行われる。
画像形成装置1から2枚目のシートSに対するシート排出信号を取得すると(ステップS3)、ステップS4、S5の処理により、1枚目のシートSとこの上に積載された2枚目のシートSとに対する整合を実行して、ステップS6に移る。
シート枚数が綴じ枚数Nに等しくないことを判断すると(ステップS6で「NO」)、再度、ステップS7、S3〜S6の処理を実行する。シート枚数が綴じ枚数Nに等しいと判断するまで、ステップS3〜S7の処理を繰り返し実行する。
シート枚数が綴じ枚数Nに等しくなったことを判断すると(ステップS6で「YES」)、まず、FD整合部材14をホーム位置に移動させてFD整合部材14をシート載置面内に没入させる(ステップS8)。ホーム位置検出センサー33により退避したFD整合部材14が検出されると、FD整合モーターM3が停止される。
そして、FD搬送部材15の移動を開始し、シート束Sbをステープル綴じ位置まで搬送し(ステップS9)、シート束Sbへのステープル綴じを実行する(ステップS10)。
ステープル綴じ後、FD搬送部材15は、移動を開始し、シート束Sbを装置正面側への移送位置へ搬送する(ステップS11)(図6)。
シート束Sbの移送位置への搬送は、シート束Sbの移送位置までの搬送距離に相当する搬送モーターM1の回転数または回転角だけ、搬送モーターM1を正転駆動してFD搬送部材15を移動させることにより行われる。
このときのFD搬送部材15の移動に連動して、第2ガイド部70のガイド基部71がスライドガイド板72を前方に突出させながら所定角度まで上方に跳ね上がる(ステップS12)。
次に、ガイド爪16,17を没入姿勢から突出姿勢に切り替える(ステップS13)(図6)。この切り替えは、ガイド爪駆動アクチュエーター36を駆動することにより行われる。
続いて、CD整合板13をホーム位置に戻す動作を実行する(ステップS14)。
CD整合板13をホーム位置に戻す動作は、CD整合モーターM2を逆転駆動して、ホーム位置検出センサー32によりCD整合板13が検出されると、CD整合モーターM2を停止させることにより行われる。
次に、図17のステップS15に移り、リフト機構220により揺動トレイ22を上昇させて、傾斜姿勢から水平姿勢に遷移させる(図9参照)。
揺動トレイ22の傾斜姿勢から水平姿勢への遷移は、揺動トレイ22を傾斜姿勢から水平姿勢まで姿勢変更するのに要するリフト機構220のリフトモーターM5の所定の回転数または回転角だけリフトモーターM5を正転駆動することにより行われる。
なお、上記ステップS8からS15までの一連の動作は、画像形成装置1から排出されてくる2セット目の最初のシートS2が揺動トレイ22上に排出されるまでに実行されるように実行されるのが望ましい。
次に、立壁部51bに設けられた4個の押さえ爪52によるシート束Sbの保持が作動中であるか否かを判断する(ステップS16)。
押さえ爪52が作動中の場合には(ステップS16で「YES」)、押さえ爪52を解除してから(ステップS17)、CD基準板12を装置背面側から装置正面側に移動して、揺動トレイ22に載置されているシート束Sbの装置正面側への移送を実行する(ステップS18)。
押さえ爪52が作動中でない場合には(ステップS16で「NO」)、シートS17をスキップして、シート束Sbを正面トレイ51に移送する(ステップS18)。
なお、CD基準板12の装置背面側から装置正面側への移動は、CD基準板12が装置背面側の基準位置から装置正面側一杯の所定位置までの所定距離に相当する移送モーターM4の回転数または回転角だけ、移送モーターM4を正転駆動することにより行われる。
CD基準板12を装置正面側一杯まで移動すると、シート束Sbの装置正面側への移送を終了すると(ステップS19で「YES」)、シート束Sbが正面トレイ51に収容されたとして、4個の押さえ爪52によりシート束Sbの保持動作を実行させる(ステップS20)(図12)。
そして、CD基準板12を装置正面側から装置背面側に移動して、ホーム位置に戻す動作を実行する(ステップS21)。CD基準板12をホーム位置まで戻す動作は、移送モーターM4を逆転駆動して、ホーム位置検出センサー31によりCD基準板12が検出されると、移送モーターM4を停止させることにより行われる。
CD基準板12がホーム位置に戻ると、次に第1ガイド部60におけるガイド板本体61、揺動ガイド板62をホーム位置(退避位置)まで後退させ、その上面で保持していた、次のセットのシートS2を揺動トレイ22のシート載置面上に落下させる(ステップS22)。
この段階で、ガイド板本体61上に排出されて保持されている2セット目のシート枚数は、2,3枚程度となるように、画像形成装置1における生産性(単位時間当りの印刷枚数)との関係で、揺動トレイ22の水平姿勢への遷移時間や、シート束Sbを正面トレイ51に移送するためのCD基準板12の往復移動に要する時間などが設定されている。
そして、揺動トレイ22の右側端部を下降させて、水平姿勢から傾斜姿勢に遷移させると共に(ステップS23)、第1ガイド部60のガイド板本体61を進出させてシート搬送路上に移動させ(ステップS24)、ガイド爪16、17も没入状態に戻す(ステップS25)。
さらにFD搬送部材15をホーム位置に戻し(ステップS26)、その過程で、第2ガイド部70のガイド基部71の傾斜角度が元に戻りつつスライドガイド板72がガイド基部71内に収納され、固定トレイ21のシート載置面内に退避させる(ステップS27)。
これらのシートS23からS27までの一連の動作は、画像形成装置1から次に排出されてくるシートが揺動トレイ22に到達するまでの時間内にほぼ並行して実行されるのが望ましい。
続いて、ジョブが終了か否かを判断する(ステップS28)。ジョブが終了ではないことを判断すると(ステップS28で「NO」)、次のセットのシート束Sbに対するステープル綴じを実行すべく、図16に示すステップS2に戻って、ステップS2〜ステップS28までの処理を実行する。
ジョブ終了と判断されるまで、部数ごとにステップS2〜S28の処理を繰り返し実行し、全部数に対するステープル綴じ後のシート束Sbの装置正面側への移送が終了すると、ジョブ終了と判断して(ステップS28で「YES」)、押さえ爪52によるシート束Sbの保持を解除した後(ステップS29)、当該制御を終了する。
図18は、FD搬送部材15と、第2ガイド部70と、揺動トレイ22の各動作のタイミングを示すシーケンスであり、(a)は、シート束Sbを正面トレイ51に移動する前のシーケンス、(b)は、シート束Sbを正面トレイ51に移動した後のシーケンスをそれぞれ示す。
(a)シート束Sbを正面トレイ51に移動する前
シート束Sbの整合後、時刻t11にFD搬送部材15によりシート束Sbのステープル綴じ位置への移動を開始し、時刻t12に移動を終了して、ステープラー103によるステープル綴じ処理を待って、時刻t13に、シート束Sbの移送位置までの移動を開始する。
上記FD搬送部材15の移動に連れて時刻t14に第2ガイド部70のガイド基部揺動機構74が作動してガイド基部71が跳ね上げ姿勢への移行を開始し、スライドガイド板72を前方に進出させつつガイド基部71が揺動し、時刻t15にその姿勢変更を終了する。
その後、時刻t16にシート束Sbの移送位置への移動が終了し、時刻t17に揺動トレイ22の上昇を開始して水平姿勢に移行させる。このときには、第2ガイド部70により、画像形成装置1からのシートの排出方向が上方に案内され、水平姿勢22のCD基準板12の上から載置されるような形になるので、シートの先端折れや、紙詰まりなどが発生しない。
(b)シート束Sbを正面トレイ51に移動した後
まず、揺動トレイ22の下降を開始し(時刻t21)、続けてFD搬送部材15のホーム位置への復帰開始(時刻t22)、このFD搬送部材15の復帰動作に連動して第2ガイド部70の元の退避姿勢への復帰が開始される(時刻t23)。
そして、時刻t24に揺動トレイ22の下降が終了して元の傾斜姿勢に復帰し、続いて、時刻t25に第2ガイド部70の固定トレイ21内への退避が完了した後、時刻t26にFD搬送部材15のホーム位置への復帰が完了する。
以上、説明したように本実施の形態では、画像形成装置1のスキャナー部3とプリンター部4との間の空間1aに配置されたシート後処理装置2において、画像形成装置1から排出された1枚のシートまたは複数枚のシートが積載してなるシート束Sbを装置背面側の後処理トレイ11に一時的に収容した後、後処理位置まで移動させ、その後、後処理トレイ11上のシート束Sbを後処理トレイ11よりも装置正面側に配された正面トレイ51に装置背面側から装置正面側に向かって移送して、正面トレイ51に収容する構成としているため、装置左右(横)方向に装置寸法を小型化できるとともに、後処理トレイ11のシート束を正面トレイ51に移動させる際には、第2ガイド部70によりシートの排出方向を上方に変更し、CD基準板12によるシート束Sbの正面トレイ51の移動動作に影響されずに排出できるようにしているため、画像形成装置1における生産性をできるだけ劣化させずにシート後処理装置2における後処理を続行することができる。
本発明は、シート後処理装置に限られず、後処理装置を設けずに、シート搬送装置としての発明として理解できるし、また、当該シート後処理装置やシート搬送装置と画像形成装置を組み合わせた画像形成システムであるとしても良い。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1) 上記実施の形態では、第1ガイド部60は、ガイド板本体61をアクチュエーター63によってホーム位置(退避位置)と揺動トレイ22のシート載置面上方のガイド位置(進出位置)に移動させるようにしたが、必ずしもこのような構成に限らない。
例えば、ガイド板本体61を、上記ホーム位置とガイド位置との間で摺動可能に保持して、圧縮バネなどの付勢手段により、ガイド板本体61をガイド位置方向に付勢しておき、CD基準板12がホーム位置よりもさらに装置奥手側に移動したときに、CD基準板12と係合してガイド板本体61も退避するような構成にしておけば、第1ガイド部60専用のアクチュエーター63が不要となり、コストダウンを図ることができる。
(2)さらには、第1ガイド部60自体を省略することも可能である。排出障害が生じるのは、揺動トレイ22上のシート束Sbを正面トレイ51に移動させる際に、水平姿勢の揺動トレイ22の端部やCD基準板12の端部にシートSの先端が衝突するためであり、第2ガイド部70により排出方向を変更してそれらの上を乗り越えるように排出すれば、排出障害の問題が解消すると考えられるからである。
(3)上記実施の形態では、第2ガイド部70による排出方向変更動作(ガイド板跳ね上げ動作)は、ガイド伸長機構73やガイド基部揺動機構74によって、FD搬送部材15の移動に連動して機械的に実行されるように構成したが、これに限らない。
ガイド伸長機構73やガイド基部揺動機構74専用のアクチュエーターや駆動源を設けて、図16、図17、図18で説明したタイミングでそれらを動作させるようにしても構わない。
(4)上記実施の形態では、後処理トレイ11の装置手前側に正面トレイ51を設けてステープル綴じ処理後のシート束Sbを正面トレイ51に移送して、正面からシート束Sbを取り易くなる構成として、画像形成装置の左右の幅方向の省スペース化を図ったが、左右の幅を狭めるためには、少なくとも正面トレイ51が、後処理トレイ11におけるシートSの排出方向と交差する方向に設けられておればよい。
(5)上記実施の形態では、初期状態で、後処理トレイ11のシート載置面は、画像形成装置1の排出口側(シート排出方向上流側)が下がるように傾斜するように構成している。このような構成にすることにより、排出ローラーから排出されたシートSが後処理トレイ11のシート載置面を滑落して、その後端がストッパー18a、18bに当接するので、この際にシート搬送方向下流側のFD整合部材14をシート束Sbの先端部に当接させることによりFD整合が容易に行えるという利点がある。
しかし、場合によっては、例えば、揺動トレイ22に代えて、水平姿勢のまま正面トレイ51に対し相対的に上下方向に移動可能な水平トレイを設ける構成としても構わない。
(6)上記実施の形態では、画像形成装置1を多機能複合機とした場合の例を説明したが、スキャナー部3(画像読取部)とこれよりも下方に位置するプリンター部4(画像形成部)との間に、装置正面側に開口1bを有する空間1aが設けられてなる画像形成装置であれば、例えば複写機、ファクシミリ装置などであっても良い。
また、画像形成装置1に設けられた空間1aに配置されるシート後処理装置2として、上記実施の形態では、ステープル綴じ機能を実行可能な構成例を説明したが、後処理がステープル綴じに限られず、例えば後処理トレイ11上のシート束にパンチ穴を開けるパンチ処理や製本処理を後処理とするシート後処理装置にも適用可能である。
さらに、上記のCD基準板12、FD整合部材14などの各部材について、形状や個数などが上記に限られることはなく、装置構成に適した形状や個数などが決められる。
また、シート後処理装置は、シート搬送装置のシート搬送経路中に後処理装置が配された構成であるとも理解できるので、シート搬送装置はシート後処理装置を含む上位概念として把握することができる。
したがって、本発明は、後処理手段を備えていない場合には、シート搬送装置として捉えることができ、この場合、他の装置から排出されるシートを第1のトレイに一旦載置し、この第1のトレイから、第1のトレイへのシート排出方向と異なる方向に配された第2のトレイに連続して搬送することができる点に効果を見いだすことができる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容は、可能な限り組み合わせてもよい。
本発明は、第1のトレイに排出されたシートを別の第2のトレイに搬送するシート搬送装置として広く適用することができる。
1 画像形成装置
1a 空間
1b 開口
2 シート後処理装置
3 スキャナー部
3a スキャナー部の装置正面側の端部
4 プリンター部
5 操作部
6、104 制御部
7 排出ローラー
10 画像形成システム
11 後処理トレイ(収容トレイ)
12、29 CD基準板
13 CD整合板
14 FD整合部材
15 FD搬送部材(当接部材)
16、17 ガイド爪
21 固定トレイ
21a、22a、51a シート載置面
22 揺動トレイ
22b 支軸
22g シート載置面における装置正面側の側縁
22m シート載置面の側縁の一方端側の縁部
51 正面トレイ
60 第1ガイド部
61 ガイド板本体
62 揺動ガイド板
63 アクチュエーター
70 第2ガイド部
71 ガイド基部
72 スライドガイド板
73 ガイド伸長機構
74 ガイド基部揺動機構
80 押えガイド部材
103 ステープラー
S シート
Sb シート束

Claims (10)

  1. 排出部から排出されたシートを収容する第1のトレイと、
    前記第1のトレイに対し、前記シートの排出方向と交差する方向に配された第2のトレイと、
    前記排出部から排出されるシートよりも、前記第2のトレイから遠い側の第1の位置と、前記交差する方向において第2のトレイに近い側の第2の位置との間で、押出部材を往復移動可能であり、前記第1のトレイに所定の単位枚数分のシートが排出されると、前記第1の位置側から当該単位枚数分のシートの端面に前記押出部材を当接させて前記第2のトレイまで移送させる移送手段と、
    後続して排出部から排出される単位枚数分のシートのうち、少なくとも前記押出部材がシートの搬送域を横切って移動している間に排出されるシートについては、当該シートの排出の軌跡が、前記移動中の押出部材よりも上方となるようにその水平方向に対する排出角度が設定される案内部材によりシートを案内する排出方向変更手段と
    を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第1のトレイは、シート搬送方向上流側端部が下方に傾斜している第1の姿勢と、前記上流側端部が第1の姿勢のときよりも上方にある第2の姿勢とに姿勢変更可能に構成されており、
    前記移送手段は、第1のトレイが第2の姿勢にあるときに前記単位枚数分のシートを前記押出部材により第2のトレイに押し出すと共に、
    前記排出方向変更手段は、少なくとも第1のトレイが第2の姿勢にあるときにシートの搬送域を移動中の押出部材に対して、次に排出されたシートが抵触しないように前記案内部材の仰角が設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記排出方向変更手段は、
    シートの排出角度を変更するに際し、案内部材のシート排出方向における案内長さを伸長させる案内部材伸長手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記排出方向変更手段によって前記押出部材より上方に案内された後に、第1のトレイ上に落下するシートの少なくとも一部が、前記押出部材に抵触しないように当該シートを支持部材で支える支持手段を備えることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 前記排出方向変更手段によって前記押出部材より上方に案内されたシートを、当該シートと前記支持部材の支持面および/または、前記排出方向変更手段の案内部材の接触面との間の接触圧が大きくなるように下方にシートを押さえ付けるシート押さえ手段を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記支持手段は、
    前記押出部材が、先の単位枚数分のシートを前記第2のトレイへ移送して前記第1の位置に復帰した後に、前記支持部材を退避させて、支持していたシートを第1のトレイ上に落下させる
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記排出方向変更手段は、
    前記排出部から排出されるシートの搬送路から前記案内部材を退避させる退避手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 第1のトレイに載置された単位枚数分のシートを後処理する後処理手段を備え、
    後処理した後に、当該単位枚数分のシートを第2のトレイに移送するように構成されたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. シート上に画像を形成する画像形成装置と、当該画像形成装置から排出されたシートを搬送する請求項1から8までのいずれかに記載のシート搬送装置とを備えた画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置は、画像読取部とこれよりも下方の画像形成部との間に装置正面側に開口を有する空間が設けられており、当該画像形成装置の空間に前記シート搬送装置がその第2のトレイを装置正面側にして組み込まれていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
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