Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5954262B2 - 金型装置 - Google Patents

金型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5954262B2
JP5954262B2 JP2013119756A JP2013119756A JP5954262B2 JP 5954262 B2 JP5954262 B2 JP 5954262B2 JP 2013119756 A JP2013119756 A JP 2013119756A JP 2013119756 A JP2013119756 A JP 2013119756A JP 5954262 B2 JP5954262 B2 JP 5954262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
central
oil passage
outer core
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013119756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014237226A (ja
Inventor
洋平 吉村
洋平 吉村
荒井 毅
毅 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013119756A priority Critical patent/JP5954262B2/ja
Publication of JP2014237226A publication Critical patent/JP2014237226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5954262B2 publication Critical patent/JP5954262B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、成形材料を射出成形する金型装置に関する。
従来、樹脂等の成形材料をコアにより低圧で圧縮成形し、薄肉の成形品を高速に得る射出成形の方法が知られている。この方法としては、複数のコアを並べて配置し、コアの並び方向に直進カムを移動させることにより、直進カムの移動方向に対し垂直な方向に各コアを時間差で駆動する方法がある。
特許第3185587号公報
上述の方法では、直進カムを移動させると、コアの駆動方向に対し垂直な方向(直進カムの移動方向)のモーメントがコアに作用する。当該方向のモーメントがコアに作用すると、複数のコア間に抉り(こじり)が生じ、複数のコアを円滑に駆動できなくなるおそれがある。
コアの駆動方向に対し垂直な方向のモーメントをコアに作用させないための構成としては、例えば特許文献1に開示されるように、コアの後方から前進方向へシリンダで荷重を発生させる方法がある。しかしながら、特許文献1の方法を複数のコアに適用した場合、複数のコア間の抉りを低減できるものの、各コアそれぞれにシリンダを配置する必要があり金型装置が大型化するおそれがある。また、複数のシリンダを同時並行に駆動させるには精密な制御機構が必要となり、型内への埋設が困難になる上、装置の構成が複雑になり、コストが増大するおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、複数のコアを時間差で円滑に駆動可能な金型装置を提供することにある。
本発明は、成形材料を射出成形する金型装置であって、下型と中央コアと外側コアと上型とを備えている。
下型は、筒部、当該筒部の一方の端部を塞ぐ底部、および、当該底部の中央に形成され筒部の内側に供給される作動油が流れる供給穴を有している。中央コアは、中実筒状に形成され、軸方向の長さが下型の筒部の軸方向の長さより小さく、一方の端面が下型の底部の中央に当接可能であり、一方の端面から軸に対し平行に延びるよう形成される中央第1油路、および、当該中央第1油路に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される中央第2油路を有し、下型の筒部の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。
外側コアは、中空筒状に形成され、軸方向の長さが下型の筒部の軸方向の長さより小さく、一方の端面が下型の底部に当接可能であり、一方の端面から軸に対し平行に延びるよう形成される外側第1油路、および、当該外側第1油路に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される外側第2油路を有し、中央コアの外壁から下型の筒部の内壁に向かってn個(nは自然数)並ぶよう配置され、中央コアの外側かつ下型の筒部の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。上型は、下型の筒部の底部とは反対側の端部を塞ぎ、筒部の内壁、中央コアの他方の端面、および、外側コアの他方の端面との間に成形材料が射出されるキャビティを形成する。
本発明では、中央コア、および、中央コアに隣り合う外側コアは、中央コアと外側コアとが軸方向の所定の相対位置のとき、中央第2油路と外側第2油路とが連通するよう形成されている。また、nが2以上の場合、隣り合う2つの外側コアは、内側の外側コアと外側の外側コアとが軸方向の所定の相対位置のとき、内側の外側コアの外側第2油路と外側の外側コアの外側第2油路とが連通するよう形成されている。
本発明では、中央コアおよび外側コアの軸方向における中央第2油路および外側第2油路の形成位置を適宜設定すれば、供給穴を経由して作動油を下型の筒部の内側に供給することにより、例えば、まず、中央コアのみ軸方向に移動させることができる。中央コアが軸方向に移動すると、中央第2油路と中央コアの外側で隣り合う外側コアの外側第2油路とが連通することにより、作動油が外側第1油路を経由して、外側コアの一方の端面と下型の底部との間に流れる。これにより、外側コアの一方の端面と下型の底部との間の圧力が上昇し、外側コアが下型の底部から離間するよう軸方向に移動する。
nが2以上の場合、中央コアの外側で隣り合う外側コアが軸方向に移動すると、当該外側コアの外側第2油路と当該外側コアの外側で隣り合う外側コアの外側第2油路とが連通することにより、作動油が外側第1油路を経由して、外側の外側コアの一方の端面と下型の底部との間に流れる。これにより、外側の外側コアの一方の端面と下型の底部との間の圧力が上昇し、外側の外側コアが下型の底部から離間するよう軸方向に移動する。
このように、本発明では、1つの駆動源(作動油の供給)により複数のコア(中央コアおよび外側コア)を時間差で軸方向に駆動することによって、成形材料を圧縮し成形することができる。ここで、コアの駆動時、各コアには、コアの駆動方向(筒部の軸方向)に対し垂直な方向のモーメントは作用しない。よって、簡単な構成(1つの駆動源)で、複数のコア間に抉りを生じさせることなく、各コアを時間差で円滑に駆動することができる。
(A)は本発明の第1実施形態による金型装置を示す断面図、(B)は(A)のB−B線断面図。 本発明の第1実施形態の金型装置による射出成形の工程を示す図であって、(A)は「射出工程」および「第1圧縮工程」を示す図、(B)は「第1圧縮工程」および「第2圧縮工程」を示す図、(C)は「第2圧縮工程」および「第3圧縮工程」を示す図。 本発明の第1実施形態の金型装置による射出成形の工程を示す図であって、(A)は「第3圧縮工程」および「第4圧縮工程」を示す図、(B)は「第4圧縮工程」を示す図。 本発明の第1実施形態の金型装置により成形される成形品を示す斜視図。 本発明の第2実施形態による金型装置を示す断面図。 本発明の第2実施形態の金型装置による射出成形の工程を示す図であって、(A)は「射出工程」および「第1圧縮工程」を示す図、(B)は「第1圧縮工程」および「第2圧縮工程」を示す図、(C)は「第2圧縮工程」および「第3圧縮工程」を示す図。 本発明の第2実施形態の金型装置による射出成形の工程を示す図であって、(A)は「第3圧縮工程」および「第4圧縮工程」を示す図、(B)は「第4圧縮工程」を示す図。 本発明の第2実施形態の金型装置により成形される成形品を示す斜視図。 (A)は本発明の第3実施形態による金型装置を示す断面図、(B)は(A)のB−B線断面図。
以下、本発明の複数の実施形態による金型装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による金型装置を図1に示す。金型装置1は、例えば樹脂や金属等の成形材料を射出成形することにより樹脂成形品または金属成形品等を製造する装置である。
金型装置1は、下型20、中央コア30、外側コア40、50、60、および、上型70等を備えている。
下型20は、例えば金属により有底筒状に形成されている。下型20は、筒部21および底部22等を有している。筒部21は、図1に示すように、矩形(長方形)の中空筒状に形成されている。底部22は、矩形(長方形)の板状に形成され、筒部21の一方の端部を塞ぐようにして筒部21と一体に形成されている。底部22の中央には、底部22を板厚方向に貫く供給穴23が形成されている。当該供給穴23には、供給穴23を開閉可能な開閉弁24が設けられている。筒部21の底部22側の端部の内壁には、筒部21の外側に向かって凹む凹部25が形成されている。本実施形態では、下型20は、筒部21の開口端部、すなわち、底部22とは反対側の端部が鉛直方向上側を向くよう設けられる。
中央コア30は、例えば金属により矩形柱状、すなわち、矩形(長方形)の中実筒状に形成されている。中央コア30は、軸方向の長さが筒部21の軸方向の長さより小さく設定されている。中央コア30は、筒部21の内側で軸方向に往復移動可能に設けられる。中央コア30は、軸が筒部21の軸に一致する、または、平行となるよう設けられる。ここで、「一致」とは、2つのものが厳密に一致する状態に限らず、概ね一致する状態を含むものとする。また、「平行」とは、2つのものが厳密に平行である状態に限らず、概ね平行である状態を含むものとする。以下、「一致」、「平行」との語句を用いた場合、同様の意味を表す。中央コア30は、一方の端面が底部22の中央に当接可能である。
中央コア30は、一方の端面から軸に対し平行に延びるよう形成される中央第1油路31を有している。本実施形態では、中央第1油路31は、中央コア30の軸に沿って延びるよう形成されている。すなわち、中央第1油路31は、中央コア30の中央に形成されている。
また、中央コア30は、中央第1油路31の底部22とは反対側の端部に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される中央第2油路32を有している(図1(A)、(B)参照)。中央第2油路32は、中央コア30の4つの外壁のうち平行な2つの外壁同士を接続するよう2つ形成されている。2つの中央第2油路32は、中央で互いに直交するとともに中央第1油路31に接続するよう形成されている。
本実施形態では、中央コア30は、中央第1油路31に接続する中央油圧室33を一方の端面に有している。これにより、中央第1油路31は、中央油圧室33を経由して供給穴23に連通可能である。なお、本実施形態では、中央コア30は、供給穴23の軸と中央第1油路31の軸とが一致するよう設けられている。
また、本実施形態では、中央コア30の一方の端部、すなわち、底部22側の端部の外壁には、中央コア30の外側に向かって突出する凸部34が形成されている。
外側コア40は、例えば金属により矩形(長方形)の中空筒状に形成されている。外側コア40は、軸方向の長さが筒部21の軸方向の長さより小さく設定されている。本実施形態では、外側コア40は、軸方向の長さが中央コア30の軸方向の長さと同じに設定されている(図1(A)参照)。
外側コア40は、内壁の周長が中央コア30の外壁の周長よりもやや大きく形成され、中央コア30の外側に設けられている。これにより、中央コア30と外側コア40とは、外壁と内壁とが摺動しながら互いに軸方向に相対移動可能である。外側コア40は、中央コア30の外側かつ下型20の筒部21の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。外側コア40は、中央コア30の外側で中央コア30に隣り合うようにして設けられている。外側コア40は、一方の端面が下型20の底部22に当接可能である。
外側コア40は、一方の端面から軸に対して平行に延びるよう形成される外側第1油路41を有している。本実施形態では、外側第1油路41は、外側コア40の周方向に4つ形成されている(図1(B)参照)。
また、外側コア40は、外側第1油路41の底部22とは反対側の端部に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される外側第2油路42を有している(図1(A)、(B)参照)。外側第2油路42は、外側コア40の4つの外壁と内壁とをそれぞれ接続するよう4つ形成されている。
本実施形態では、外側コア40は、外側第1油路41に接続する外側油圧室43を一方の端面に有している。また、外側コア40の一方の端部、すなわち、底部22側の端部の外壁には、外側コア40の外側に向かって突出する凸部44が形成されている。また、外側コア40の一方の端部の内壁には、外側コア40の外側に向かって凹む凹部45が形成されている。
ここで、4つの外側第2油路42は、中央コア30と外側コア40とが軸方向の所定の相対位置のとき、中央コア30の外壁に露出する中央第2油路32に接続可能なよう形成されている。なお、外側第2油路42と中央第2油路32とが接続するとき、外側コア40の凹部45と中央コア30の凸部34とは係合する(図2(B)参照)。
外側コア50は、例えば金属により矩形(長方形)の中空筒状に形成されている。外側コア50は、軸方向の長さが筒部21の軸方向の長さより小さく設定されている。本実施形態では、外側コア50は、軸方向の長さが中央コア30の軸方向の長さ、および、外側コア40の軸方向の長さと同じに設定されている(図1(A)参照)。
外側コア50は、内壁の周長が外側コア40の外壁の周長よりもやや大きく形成され、外側コア40の外側に設けられている。これにより、外側コア40と外側コア50とは、外壁と内壁とが摺動しながら互いに軸方向に相対移動可能である。外側コア50は、外側コア40の外側かつ下型20の筒部21の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。外側コア50は、外側コア40の外側で外側コア40に隣り合うようにして設けられている。外側コア50は、一方の端面が下型20の底部22に当接可能である。
外側コア50は、一方の端面から軸に対して平行に延びるよう形成される外側第1油路51を有している。本実施形態では、外側第1油路51は、外側コア50の周方向に4つ形成されている(図1(B)参照)。
また、外側コア50は、外側第1油路51の底部22とは反対側の端部に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される外側第2油路52を有している(図1(A)、(B)参照)。外側第2油路52は、外側コア50の4つの外壁と内壁とをそれぞれ接続するよう4つ形成されている。
本実施形態では、外側コア50は、外側第1油路51に接続する外側油圧室53を一方の端面に有している。また、外側コア50の一方の端部、すなわち、底部22側の端部の外壁には、外側コア50の外側に向かって突出する凸部54が形成されている。また、外側コア50の一方の端部の内壁には、外側コア50の外側に向かって凹む凹部55が形成されている。
ここで、4つの外側第2油路52は、外側コア40と外側コア50とが軸方向の所定の相対位置のとき、外側コア40の外壁に露出する外側第2油路42に接続可能なよう形成されている。なお、外側第2油路52と外側第2油路42とが接続するとき、外側コア50の凹部55と外側コア40の凸部44とは係合する(図2(C)参照)。
外側コア60は、例えば金属により矩形(長方形)の中空筒状に形成されている。外側コア60は、軸方向の長さが筒部21の軸方向の長さより小さく設定されている。本実施形態では、外側コア60は、軸方向の長さが中央コア30の軸方向の長さ、外側コア40の軸方向の長さ、および、外側コア50の軸方向の長さと同じに設定されている(図1(A)参照)。
外側コア60は、内壁の周長が外側コア50の外壁の周長よりもやや大きく形成され、外側コア50の外側かつ下型20の筒部21の内側に設けられている。これにより、外側コア50と外側コア60とは、外壁と内壁とが摺動しながら互いに軸方向に相対移動可能である。外側コア60は、外側コア50の外側かつ下型20の筒部21の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。外側コア60は、外側コア50の外側で外側コア50に隣り合うようにして設けられている。外側コア60は、一方の端面が下型20の底部22に当接可能である。また、外側コア60は、外壁の周長が下型20の筒部21の内壁の周長よりもやや小さく形成されている。そのため、外側コア60が筒部21の内側で軸方向に往復移動するとき、外側コア60の外壁と筒部21の内壁とは摺動する。
外側コア60は、一方の端面から軸に対して平行に延びるよう形成される外側第1油路61を有している。本実施形態では、外側第1油路61は、外側コア60の周方向に4つ形成されている(図1(B)参照)。
また、外側コア60は、外側第1油路61の底部22とは反対側の端部に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される外側第2油路62を有している(図1(A)、(B)参照)。外側第2油路62は、外側コア60の4つの内壁と4つの外側第1油路61の底部22とは反対側の端部とをそれぞれ接続するよう4つ形成されている。
本実施形態では、外側コア60は、外側第1油路61に接続する外側油圧室63を一方の端面に有している。また、外側コア60の一方の端部、すなわち、底部22側の端部の外壁には、外側コア60の外側に向かって突出する凸部64が形成されている。また、外側コア60の一方の端部の内壁には、外側コア60の外側に向かって凹む凹部65が形成されている。
ここで、4つの外側第2油路62は、外側コア50と外側コア60とが軸方向の所定の相対位置のとき、外側コア50の外壁に露出する外側第2油路52に接続可能なよう形成されている。なお、外側第2油路62と外側第2油路52とが接続するとき、外側コア60の凹部65と外側コア50の凸部54とは係合する(図3(A)参照)。
また、外側コア60と下型20の筒部21とが軸方向の所定の相対位置のとき、外側コア60の凸部64と筒部21の凹部25とは係合する(図3(B)参照)。
このように、本実施形態では、外側コアは、中央コア30の外壁から下型20の筒部21の内壁に向かって3個(40、50、60)並ぶよう配置され、中央コア30の外側かつ筒部21の内側で軸方向に往復移動可能に設けられている。本実施形態では、中央コア30、外側コア40、50、60は、例えばブロック状の1つのコアを複数に分割することにより形成可能である。
上型70は、例えば金属により矩形(長方形)の板状に形成され、下型20の筒部21の底部22とは反対側の端部を塞ぐよう設けられる。上型70は、筒部21の底部22とは反対側の端部を塞ぐよう設けられたとき、筒部21の内壁、中央コア30の他方の端面、外側コア40、50、60の他方の端面との間にキャビティ71を形成する(図1(A)参照)。本実施形態では、中央コア30、外側コア40、50、60の軸方向の長さが同じのため、中央コア30、外側コア40、50、60の一方の端面が下型20の底部22に当接した状態では、中央コア30、外側コア40、50、60の他方の面は、同一平面上に位置する。そのため、このとき、キャビティ71の底部22側の面は、平面状に形成される(図1(A)参照)。
上型70の中央には、上型70を板厚方向に貫くゲート72が形成されている。金型装置1による射出成形を行うとき、例えば、軟化する温度に加熱した熱可塑性樹脂や金属等の成形材料を、ゲート72を経由してキャビティ71に射出する。
下型20の供給穴23には、配管3の一端が接続される。配管3の他端には、作動油供給源4が接続されている。作動油供給源4には、作動油が貯留されている。配管3の供給穴23と作動油供給源4との間には、ポンプ5が設けられている。ポンプ5が作動すると、作動油供給源4の作動油は、ポンプ5により加圧されつつ配管3を経由して供給穴23に導かれる。ポンプ5が作動した状態で、開閉弁24が供給穴23を開く(開弁する)と、作動油が、供給穴23を経由して下型20の筒部21の内側、底部22と中央コア30との間(中央油圧室33)に供給される。これにより、中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32が作動油で満たされる。
本実施形態では、金型装置1は、規制部81、82、83、84をさらに備えている。規制部81は、中央コア30の軸方向(底部22から離間する方向)の所定量以上の移動を規制可能である。規制部82は、外側コア40の軸方向(底部22から離間する方向)の所定量以上の移動を規制可能である。規制部83は、外側コア50の軸方向(底部22から離間する方向)の所定量以上の移動を規制可能である。規制部84は、外側コア60の軸方向(底部22から離間する方向)の所定量以上の移動を規制可能である。
次に、金型装置1による射出成形の工程を図2、3に基づき説明する。
(射出工程)
射出工程では、成形材料を、図示しない加熱装置により加熱し塑性流動を伴う状態にして、ゲート72を経由してキャビティ71に射出する(図2(A)参照)。
(第1圧縮工程)
第1圧縮工程では、ポンプ5を作動させ、開閉弁24を開弁する。これにより、作動油供給源4の作動油が、配管3および供給穴23を経由して中央油圧室33に供給される。ここで、図中、金型装置1内の作動油を斜め格子の網掛けで示す。ポンプ5の作動をさらに継続すると、作動油が中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32に充満し、中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32の圧力が上昇する。これにより、中央コア30が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図2(A)、(B)に示すように、中央コア30が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、中央コア30の他方の端部が外側コア40の他方の端面より突出した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部が広がるよう流動する。
(第2圧縮工程)
中央コア30が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部81により中央コア30の軸方向の移動が規制されるとともに、中央コア30の中央第2油路32と外側コア40の外側第2油路42とが連通する(図2(B)参照)。ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30と底部22との間の作動油が、中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32を経由して外側第2油路42に導かれ、外側第2油路42、外側第1油路41および外側油圧室43に充満する。そのため、外側第2油路42、外側第1油路41および外側油圧室43の圧力が上昇し、外側コア40が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図2(B)、(C)に示すように、外側コア40が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、外側コア40の他方の端部が外側コア50の他方の端面より突出した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部がさらに広がるよう流動する。
(第3圧縮工程)
外側コア40が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部82により外側コア40の軸方向の移動が規制されるとともに、外側コア40の外側第2油路42と外側コア50の外側第2油路52とが連通する(図2(C)参照)。このとき、中央第2油路32と外側第2油路42との接続は解除される。
ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30および外側コア40と底部22との間の作動油が、外側油圧室43、外側第1油路41および外側第2油路42を経由して外側第2油路52に導かれ、外側第2油路52、外側第1油路51および外側油圧室53に充満する。そのため、外側第2油路52、外側第1油路51および外側油圧室53の圧力が上昇し、外側コア50が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図2(C)、図3(A)に示すように、外側コア50が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、外側コア50の他方の端部が外側コア60の他方の端面より突出した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部がさらに広がるよう流動する。
(第4圧縮工程)
外側コア50が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部83により外側コア50の軸方向の移動が規制されるとともに、外側コア50の外側第2油路52と外側コア60の外側第2油路62とが連通する(図3(A)参照)。このとき、外側第2油路42と外側第2油路52との接続は解除される。
ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30、外側コア40および外側コア50と底部22との間の作動油が、外側油圧室53、外側第1油路51および外側第2油路52を経由して外側第2油路62に導かれ、外側第2油路62、外側第1油路61および外側油圧室63に充満する。そのため、外側第2油路62、外側第1油路61および外側油圧室63の圧力が上昇し、外側コア60が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図3(A)、(B)に示すように、外側コア60が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、外側コア60の他方の端面が中央コア30、外側コア40、50の他方の端面と同一平面上に位置した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で圧縮される。
なお、外側コア60が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部84により外側コア60の軸方向の移動が規制されるとともに、外側第2油路52と外側第2油路62との接続は解除される(図3(B)参照)。
(冷却工程)
冷却工程では、開閉弁24を閉弁しポンプ5の作動を停止し、成形材料を冷却する。これにより、成形材料が硬化する。
(取り出し工程)
取り出し工程では、上型70を下型20の筒部21の端部から離間するよう取り外し、成形材料を取り出す。これにより、図4に示すような矩形(長方形)板状の成形品11を得る。
以上説明したように、本実施形態では、中央コア30、および、中央コア30に隣り合う外側コア40は、中央コア30と外側コア40とが軸方向の所定の相対位置のとき、中央第2油路32と外側第2油路42とが連通するよう形成されている。
また、隣り合う外側コア40および外側コア50は、外側コア40と外側コア50とが軸方向の所定の相対位置のとき、外側コア40の外側第2油路42と外側コア50の外側第2油路52とが連通するよう形成されている。また、隣り合う外側コア50および外側コア60は、外側コア50と外側コア60とが軸方向の所定の相対位置のとき、外側コア50の外側第2油路52と外側コア60の外側第2油路62とが連通するよう形成されている。
本実施形態では、中央コア30および外側コア40、50、60の軸方向における中央第2油路32および外側第2油路42、52、62の形成位置が上述のように設定されており、供給穴23を経由して作動油を下型20の筒部21の内側に供給することにより、まず、中央コア30のみ軸方向に移動させることができる。中央コア30が軸方向に移動すると、中央第2油路32と中央コア30の外側で隣り合う外側コア40の外側第2油路42とが連通することにより、作動油が外側第1油路41を経由して、外側コア40の一方の端面と下型20の底部22との間に流れる。これにより、外側コア40の一方の端面と下型20の底部22との間の圧力が上昇し、外側コア40が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
また、中央コア30の外側で隣り合う外側コア40が軸方向に移動すると、当該外側コア40の外側第2油路42と当該外側コア40の外側で隣り合う外側コア50の外側第2油路52とが連通することにより、作動油が外側第1油路51を経由して、外側コア50の一方の端面と下型20の底部22との間に流れる。これにより、外側コア50の一方の端面と下型20の底部22との間の圧力が上昇し、外側コア50が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
このように、本実施形態では、1つの駆動源(作動油の供給)により複数のコア(中央コア30および外側コア40、50、60)を時間差で軸方向に駆動することによって、成形材料を圧縮し成形することができる。ここで、コアの駆動時、各コアには、横方向、すなわち、コアの駆動方向に対し垂直な方向のモーメントは作用しない。よって、簡単な構成(1つの駆動源)で、複数のコア(中央コア30および外側コア40、50、60)間に抉りを生じさせることなく、各コアを時間差で円滑に駆動することができる。
また、本実施形態では、中央コア30の軸方向の長さと外側コア40、50、60の軸方向の長さとは、同じに設定されている。これにより、中央コア30および外側コア40、50、60の一方の端面が下型20の底部22に当接した状態では、中央コア30および外側コア40、50、60の他方の端面は、同一平面上に位置する。そのため、このとき、キャビティ71の底部22側の面は、平面状に形成される。
また、本実施形態では、中央コア30は、中央第1油路31に接続する中央油圧室33を一方の端面に有する。また、外側コア40、50、60は、それぞれ、外側第1油路41、51、61に接続する外側油圧室43、53、63を一方の端面に有する。これにより、作動油を中央油圧室33、外側油圧室43、53、63に供給することで、中央コア30、外側コア40、50、60を軸方向に円滑に駆動することができる。
また、本実施形態では、中央コア30および外側コア40、50、60の軸方向の移動を規制可能な規制部81、82、83、84を備えている。
また、本実施形態では、供給穴23を開閉可能に設けられる開閉弁24を備えている。そのため、下型20の筒部21の内側への作動油の供給量を開閉弁24により調整可能である。よって、中央コア30、外側コア40、50、60の駆動の量および速度等を精度よく制御することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による金型装置を図5に示す。第2実施形態は、中央コア30、外側コア40、50の形状等が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、外側コア50の軸方向の長さは、外側コア60の軸方向の長さより小さい。また、外側コア40の軸方向の長さは、外側コア50の軸方向の長さより小さい。また、中央コア30の軸方向の長さは、外側コア40の軸方向の長さより小さい。すなわち、本実施形態では、中央コア30の軸方向の長さと外側コア40、50、60の軸方向の長さとは、互いに異なるよう設定されており、外側コア40、50、60の軸方向の長さは、互いに異なるよう設定されている。
上記構成により、中央コア30および外側コア40、50、60の一方の端面が下型20の底部22に当接した状態では、中央コア30および外側コア40、50、60の他方の端面は、それぞれ、異なる平面上に位置する。そのため、このとき、キャビティ71の底部22側の面は、段差面状に形成される(図5参照)。
また、本実施形態では、下型20の筒部21の軸方向の長さは、第1実施形態の筒部21の軸方向の長さより小さく設定されている。
次に、第2実施形態の金型装置による射出成形の工程を図6、7に基づき説明する。
(射出工程)
射出工程では、成形材料を、図示しない加熱装置により加熱し塑性流動を伴う状態にして、ゲート72を経由してキャビティ71に射出する(図6(A)参照)。
(第1圧縮工程)
第1圧縮工程では、ポンプ5を作動させ、開閉弁24を開弁する。これにより、作動油供給源4の作動油が、配管3および供給穴23を経由して中央油圧室33に供給される。ポンプ5の作動をさらに継続すると、作動油が中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32に充満し、中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32の圧力が上昇する。これにより、中央コア30が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図6(A)、(B)に示すように、中央コア30が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、中央コア30の他方の端部が外側コア40の他方の端面より突出した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部が広がるよう流動し、外側コア50の内壁で堰き止められる(図6(B)参照)。
(第2圧縮工程)
中央コア30が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部81により中央コア30の軸方向の移動が一旦規制されるとともに、中央コア30の中央第2油路32と外側コア40の外側第2油路42とが連通する(図6(B)参照)。ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30と底部22との間の作動油が、中央油圧室33、中央第1油路31および中央第2油路32を経由して外側第2油路42に導かれ、外側第2油路42、外側第1油路41および外側油圧室43に充満する。そのため、外側第2油路42、外側第1油路41および外側油圧室43の圧力が上昇し、外側コア40が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図6(B)、(C)に示すように、外側コア40が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、外側コア40の他方の端部が外側コア50の他方の端面より突出した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部がさらに広がるよう流動し、外側コア60の内壁で堰き止められる(図6(C)参照)。
(第3圧縮工程)
外側コア40が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部82により外側コア40の軸方向の移動が一旦規制されるとともに、外側コア40の外側第2油路42と外側コア50の外側第2油路52とが連通する(図6(C)参照)。
ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30および外側コア40と底部22との間の作動油が、外側油圧室43、外側第1油路41および外側第2油路42を経由して外側第2油路52に導かれ、外側第2油路52、外側第1油路51および外側油圧室53に充満する。そのため、外側第2油路52、外側第1油路51および外側油圧室53の圧力が上昇し、外側コア50が、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図6(C)、図7(A)に示すように、外側コア50が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、外側コア50の他方の端部が外側コア60の他方の端面と同一平面上に位置した状態となり、成形材料は、キャビティ71内で外縁部がさらに広がるよう流動する。
(第4圧縮工程)
外側コア50が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部83により外側コア50の軸方向の移動が一旦規制されるとともに、外側コア50の外側第2油路52と外側コア60の外側第2油路62とが連通する(図7(A)参照)。
ポンプ5の作動をさらに継続すると、中央コア30、外側コア40および外側コア50と底部22との間の作動油が、外側油圧室53、外側第1油路51および外側第2油路52を経由して外側第2油路62に導かれ、外側第2油路62、外側第1油路61および外側油圧室63に充満する。そのため、外側第2油路62、外側第1油路61および外側油圧室63、ならびに、中央コア30、外側コア40、50と底部22との間の圧力が上昇し、外側コア60が、中央コア30、外側コア40、50とともに、下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動する。
図7(A)、(B)に示すように、規制部81、82、83により規制されていた中央コア30、外側コア40、50、および、外側コア60が下型20の底部22から離間するよう軸方向に移動すると、成形材料は、他方の端面が同一平面上に位置した状態の中央コア30、外側コア40、50、60により、キャビティ71内で圧縮される。
なお、中央コア30、外側コア40、50、60が下型20の底部22から離間するよう所定の位置まで軸方向に移動すると、規制部81、82、83、84により中央コア30、外側コア40、50、60の軸方向の移動が規制される(図7(B)参照)。
(冷却工程)
冷却工程では、開閉弁24を閉弁しポンプ5の作動を停止し、成形材料を冷却する。これにより、成形材料が硬化する。
(取り出し工程)
取り出し工程では、上型70を下型20の筒部21の端部から離間するよう取り外し、成形材料を取り出す。これにより、図8に示すような矩形(長方形)板状の成形品12を得る。なお、成形品12は、第1実施形態の金型装置1で成形される成形品11よりも板厚が小さい。
以上説明したように、本実施形態では、中央コア30の軸方向の長さと外側コア40、50、60の軸方向の長さとは、互いに異なるよう設定されている。また、外側コア40、50、60の軸方向の長さは、互いに異なるよう設定されている。これにより、中央コア30および外側コア40、50、60の一方の端面が下型20の底部22に当接した状態では、中央コア30および外側コア40、50、60の他方の端面は、それぞれ、異なる平面上に位置する。そのため、このとき、キャビティ71の底部22側の面は、段差面状に形成される。
上記構成の本実施形態では、簡単な構成(1つの駆動源)で、複数のコア(中央コア30および外側コア40、50、60)間に抉りを生じさせることなく、各コアを時間差で円滑に駆動することができるとともに、キャビティ71内に射出した成形材料を段階的に広がるよう流動させることができる(図6参照)。よって、本実施形態では、ショートショット等の成形不良を抑えることができ、図8に示す成形品12のような板厚の小さい成形品を成形するのに好適である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による金型装置を図9に示す。第3実施形態は、下型20、中央コア30、外側コア40、50、60、上型70等の形状が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、下型20の筒部21は、図9に示すように、円筒状、すなわち、円形の中空筒状に形成されている。また、筒部21の一方の端部を塞ぐ底部22は、円板状に形成されている。
中央コア30は、円柱状、すなわち、円形の中実筒状に形成されている。
外側コア40、50、60は、それぞれ、円筒状、すなわち、円形の中空筒状に形成されている。外側コア40、50、60は、中央コア30の外壁から筒部21の内壁に向かって並ぶよう配置されている。
外側コア40は、内径が中央コア30の外径よりもやや大きく形成されている。外側コア50は、内径が外側コア40の外径よりもやや大きく形成されている。外側コア60は、内径が外側コア50の外径よりもやや大きく形成され、外径が筒部21の内径よりもやや小さく形成されている。そのため、中央コア30、外側コア40、50、60は、筒部21の内側で、互いに摺動しつつ軸方向に往復移動可能である。本実施形態では、中央コア30、外側コア40、50、60は、例えば円柱状の1つのコアを複数に分割することにより形成可能である。
上記構成により、本実施形態では、キャビティ71は、円板状に形成される(図9参照)。よって、本実施形態の金型装置では、円板状の成形品が成形される。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、第1実施形態と同様、簡単な構成(1つの駆動源)で、複数のコア(中央コア30および外側コア40、50、60)間に抉りを生じさせることなく、各コアを時間差で円滑に駆動することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、筒状の外側コアが中央コアの外側に3個並ぶよう設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、外側コアは、中央コアの外側に、1個、2個、または、4個以上設けられることとしてもよい。この場合、各外側コアに、外側第1油路および外側第2油路が形成される。
また、本発明の他の実施形態では、中央第1油路および中央第2油路は、それぞれ、中央コアにいくつ(1つ以上)形成されていてもよい。また、外側第1油路および外側第2油路は、それぞれ、各外側コアにいくつ(1つ以上)形成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、下型の筒部、中央コアおよび外側コアを、矩形筒状または円筒状に形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、成形品の形状に応じて、下型の筒部、中央コアおよび外側コアを、多角形の筒状、または、楕円の筒状等、どのような形の筒状に形成することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、中央コアは中央油圧室を有していなくてもよい。また、外側コアは、外側油圧室を有していなくてもよい。また、中央コアおよび外側コアは、一方の端部の外壁から外側へ突出する凸部を有していなくてもよい。また、外側コアおよび下型の筒部は、一方の端部の内壁から外側へ凹む凹部を有していなくてもよい。
また、上述の実施形態では、中央コアおよび外側コアが、作動油による駆動の最終状態(圧縮完了状態)において、他方の端面が同一平面上に位置する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、中央コアおよび外側コアは、作動油による駆動の最終状態において、他方の端面が、異なる平面上に位置することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、中央コアおよび外側コアの軸方向の移動を規制する規制部を備えないこととしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、下型の供給穴を開閉する開閉弁を備えないこととしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、成形材料をキャビティに射出するためのゲートを、例えば、上型の中央以外の場所、あるいは、下型の筒部の上型側端部に形成することとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、金型装置を鉛直方向に対し、どのような向きに設置して射出成形を行ってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・・金型装置
20 ・・・下型
21 ・・・筒部
22 ・・・底部
23 ・・・供給穴
30 ・・・中央コア
31 ・・・中央第1油路
32 ・・・中央第2油路
40、50、60 ・・・外側コア
41、51、61 ・・・外側第1油路
42、52、62 ・・・外側第2油路
70 ・・・上型
71 ・・・・キャビティ

Claims (8)

  1. 成形材料を射出成形する金型装置(1)であって、
    筒部(21)、当該筒部の一方の端部を塞ぐ底部(22)、および、当該底部の中央に形成され前記筒部の内側に供給される作動油が流れる供給穴(23)を有する下型(20)と、
    中実筒状に形成され、軸方向の長さが前記筒部の軸方向の長さより小さく、一方の端面が前記底部の中央に当接可能であり、一方の端面から軸に対し平行に延びるよう形成される中央第1油路(31)、および、当該中央第1油路に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される中央第2油路(32)を有し、前記筒部の内側で軸方向に往復移動可能に設けられる中央コア(30)と、
    中空筒状に形成され、軸方向の長さが前記筒部の軸方向の長さより小さく、一方の端面が前記底部に当接可能であり、一方の端面から軸に対し平行に延びるよう形成される外側第1油路(41、51、61)、および、当該外側第1油路に接続するとともに軸に直交する面に沿って延びるよう形成される外側第2油路(42、52、62)を有し、前記中央コアの外壁から前記筒部の内壁に向かってn個(nは自然数)並ぶよう配置され、前記中央コアの外側かつ前記筒部の内側で軸方向に往復移動可能に設けられる外側コア(40、50、60)と、
    前記筒部の前記底部とは反対側の端部を塞ぎ、前記筒部の内壁、前記中央コアの他方の端面、および、前記外側コアの他方の端面との間に前記成形材料が射出されるキャビティ(71)を形成する上型(70)と、を備え、
    前記中央コア、および、前記中央コアに隣り合う前記外側コア(40)は、前記中央コアと前記外側コアとが軸方向の所定の相対位置のとき、前記中央第2油路と前記外側第2油路(42)とが連通するよう形成され、
    nが2以上の場合、隣り合う2つの前記外側コアは、内側の前記外側コアと外側の前記外側コアとが軸方向の所定の相対位置のとき、内側の前記外側コアの前記外側第2油路と外側の前記外側コアの前記外側第2油路とが連通するよう形成されていることを特徴とする金型装置。
  2. 前記中央コアの軸方向の長さと前記外側コアの軸方向の長さとは、互いに異なるよう設定されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. nが2以上の場合、n個の前記外側コアの軸方向の長さは、互いに異なるよう設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金型装置。
  4. 前記中央コアの軸方向の長さと前記外側コアの軸方向の長さとは、同じに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  5. 前記中央コアは、前記中央第1油路に接続する中央油圧室(33)を一方の端面に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の金型装置。
  6. 前記外側コアは、前記外側第1油路に接続する外側油圧室(43、53、63)を一方の端面に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の金型装置。
  7. 前記中央コアおよび前記外側コアの軸方向の移動を規制可能な規制部(81、82、83、84)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の金型装置。
  8. 前記供給穴を開閉可能に設けられる開閉弁(24)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の金型装置。
JP2013119756A 2013-06-06 2013-06-06 金型装置 Expired - Fee Related JP5954262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013119756A JP5954262B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013119756A JP5954262B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014237226A JP2014237226A (ja) 2014-12-18
JP5954262B2 true JP5954262B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=52134846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013119756A Expired - Fee Related JP5954262B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5954262B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2542712B (en) * 2015-09-25 2019-04-10 Gr8 Eng Ltd Injection moulding method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3767465B2 (ja) * 2001-11-27 2006-04-19 松下電工株式会社 薄肉成形品の製造方法及びそれに用いる成形金型装置
JP4523372B2 (ja) * 2004-09-29 2010-08-11 広島アルミニウム工業株式会社 樹脂成形品の製造方法及び製造装置
JP2009078471A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mazda Motor Corp 樹脂成形品の成形方法及び成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014237226A (ja) 2014-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150021825A1 (en) Method of Injection Sealing Gel Into a Recess of a Work Piece
CN101890788A (zh) 模内注塑成形方法及模内注塑成形模具
JP2016097645A (ja) ローラ部材の製造方法、ローラ部材金型、ローラ軸、およびローラ部材
KR20150097266A (ko) 주조제품 및 그 제조방법
JP5954262B2 (ja) 金型装置
US20090115107A1 (en) Minute shape molding method and apparatus thereof
KR101417621B1 (ko) 급속 가열 및 냉각유로가 형성된 사출금형
TWI769288B (zh) 射出成型模具及製造高分子材料元件的方法
CN109803816B (zh) 模制器具
US9028244B1 (en) Lifter for an injection molding tool
CN207954522U (zh) 一种针阀热流道用气缸结构
US20150375427A1 (en) Angled-Mold Core Actuating Mechanism
CN108859012A (zh) 用于注塑模具的气体辅助成型装置及具有其的热流道系统
JP2010260348A (ja) 射出成形の金型
CN115056427A (zh) 一种压注式哑铃橡胶包胶模具
TWI670160B (zh) 微型部件及其成型方法
CN107073761B (zh) 复合材料的成形方法和复合材料的成形装置
KR101533080B1 (ko) 곡선 유체 유로를 구비한 사출 성형 금형
JP5930741B2 (ja) 分割型バルブピン
KR20190001099U (ko) 에어실린더와 에어실린더를 구비한 이젝트핀 및 이를 갖는 금형장치
KR101554489B1 (ko) 자동차 내장재 성형용 사출 성형 금형 및 그 제조 방법
JP5059807B2 (ja) 射出成形型
JP2017087680A (ja) 樹脂成形金型
WO2018043038A1 (ja) 冷却ブロック及びランナーレス射出成形装置
TWI530383B (zh) 注塑機的模具模腔調整裝置及其調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160530

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5954262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees