JP5942589B2 - インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 - Google Patents
インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5942589B2 JP5942589B2 JP2012117184A JP2012117184A JP5942589B2 JP 5942589 B2 JP5942589 B2 JP 5942589B2 JP 2012117184 A JP2012117184 A JP 2012117184A JP 2012117184 A JP2012117184 A JP 2012117184A JP 5942589 B2 JP5942589 B2 JP 5942589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning
- mass
- ink
- filling liquid
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
(1)「少なくとも水溶性有機溶剤、界面活性剤および水を含むインクジェット記録用洗浄液兼充填液であって、前記界面活性剤が少なくともフッ素系界面活性剤及びアセチレングリコール系界面活性剤を含み、前記フッ素系界面活性剤が下記一般式(1)で示される化合物の少なくとも1種類であり、アセチレングリコール系界面活性剤が下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種類であることを特徴とするインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液。
(3)「前記一般式(1)で表される界面活性剤が、
前記一般式(1)で表される界面活性剤が、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)21−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)25−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9
および
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9
の少なくとも1種であることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液」、
(4)「水溶性有機溶剤が、温度23℃、湿度80%環境中の平衡水分量が30wt%以上の水溶性有機溶剤の少なくとも1種であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液」、
(5)「前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクジェット記録用洗浄液を容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ」、
(6)「インク供給路にインクが充填されたインクジェット記録装置に対し、前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクジェット記録装置用洗浄液を通液して洗浄するインクジェット記録装置の洗浄方法」、
により達成される。
<フッ素系界面活性剤>
本発明におけるフッ素系界面活性剤は、パーフルオロアルキル基を有する下記一般式(1)で表されるフッ素系界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
a) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)21−C12H25、
b) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)25−C12H25、
c) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)30−C12H25、
d) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)20−C14H29、
e) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)30−C14H29、
f) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)23−C16H33、
g) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)20−C16H33、
h) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)25−C16H33、
i) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)30−C16H33、
j) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)40−C16H33、
k) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)20−C18H37、
l) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)30−C18H37、
m) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)40−C18H37、
n) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
o) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
p) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9
が挙げられる。
a) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)21−C12H25、
b) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)25−C12H25、
n) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
o) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
p) C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
である。
本発明のアセチレングリコール系界面活性剤としては、下記一般式(2)で表される化合物から選択される少なくとも1種である。
本発明の水溶性有機溶剤は、流路内での洗浄液の乾燥を防ぐとともに、インクを再充填する際、洗浄液が残留していても容易にインクと混合し易くすることを目的とするものである。そのため、出荷前の吐出確認を行うための検査インクや通常印刷に使用されるインクと相溶性が高いことが好ましく、インクジェット用インクで使用される水溶性有機溶剤と同様のものを用いることができる。
例えば、塩基性に調節するときは、ジエタノールアミンやトリエタノールアミン等のアミン類、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、第四級アンモニウム水酸化物等の第四級化合物水酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩が挙げられ、酸性に調整するときは、塩酸や硫酸等に無機酸、酢酸や蓚酸等の有機酸が挙げられる。
実施例1
(処方)
一般式(1)−a)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)21−C12H25)
サーフィノール440(m+n=3.5) 0.4質量%
グリセリン 15質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例1の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−b)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)25−C12H25 )
サーフィノール440(m+n=3.5) 0.4質量%
グリセリン 15質量%
ジエチレングリコール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例2の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−n)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9 )
サーフィノール465(m+n=10.0) 5質量%
グリセリン 15質量%
3−メチル−1,3ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例3の洗浄液兼充填液を得た。
一般式(1)−b)の化合物 0.05質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)25−C12H25)
一般式(1)−n)の化合物 0.05質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9 )
サーフィノール440(m+n=3.5) 0.1質量%
グリセリン 15質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例4の洗浄液兼充填液を得た。
一般式(1)−o)の化合物 0.03質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール104(m+n=0) 0.2質量%
サーフィノール485(m+n=30.0) 0.2質量%
1,3−ブタンジオール 30質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例5の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−p)の化合物 5質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9 )
サーフィノール485(m+n=30.0) 0.4質量%
グリセリン 30質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例6の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−o)の化合物 0.02質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール440(m+n=3.5) 0.4質量%
ジエチレングリコール 30質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例7の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−n)の化合物 6質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール465(m+n=10.0) 6質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例8の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−n)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール440(m+n=3.5) 0.09質量%
グリセリン 15質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、実施例9の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−a)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)21−C12H25)
グリセリン 15質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例1の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
サーフィノール465(m+n=10.0) 0.4質量%
グリセリン 15質量%
ジエチレングリコール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例2の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−b)の化合物 0.1質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)25−C12H25)
ソフタノールEP−7025 0.4質量%
(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(日本触媒社製、有効成分100質量%))
グリセリン 15質量%
3−メチル−1,3ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例3の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
サーフィノール485(m+n=30.0) 0.4質量%
ソフタノールEP−7025 0.4質量%
(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(日本触媒社製、有効成分100質量%))
グリセリン 15質量%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例4の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−o)の化合物 0.009質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール440(m+n=3.5 ) 0.008質量%
エチレングリコール 15質量%
3−メチル−1,3ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例5の洗浄液兼充填液を得た。
(処方)
一般式(1)−p)の化合物 10質量%
(C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9)
サーフィノール465(m+n=10.0) 10質量%
ジエチレグリコール 15質量%
3−メチル−1,3ブタンジオール 15質量%
イオン交換水 残部
上記処方の成分を室温にて充分に攪拌、混合した後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、比較例5の洗浄液兼充填液を得た。
<評価インクの調整>
下記に示す方法で評価インクを調整した。
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g及びメルカプトエタノール0.4g、メチルエチルケトン40gを混合し、65℃に昇温した。 次にスチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン342gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。 反応終了後、濃度が50質量%のポリマー溶液800gを得た。
前記ポリマー溶液28gとC.I.ピグメントイエロー74を26g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、顔料15質量%含有、固形分20質量%のイエロー顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
イエロー顔料インクの調製は以下の手順で行った。まず1,3−ブタンジオール15質量%、グリセリン15質量%、OMNOVA製ポリフォックスPF−151N 1質量%、オクタンジオール2質量%を混合し一時間攪拌を行い均一に混合する。この混合液に対して前記イエロー顔料含有ポリマー微粒子水分散体40質量%を添加し、合計100質量%となるように残量の水を添加し、一時間撹拌した。その後0.8μセルロースアセテートメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子を除去し評価インクとした。
前記ポリマー溶液17.5gとC.I.ピグメントレッド122を32.5g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液8.5g、メチルエチルケトン13g及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、顔料15質量%含有、固形分20質量%のマゼンタ顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
マゼンタ顔料インクの調製は以下の手順で行った。まず3−メチル−1,3−ブタンジオール15質量%、グリセリン15質量%、Dupont製Zonyl FSO−100 0.5質量%、1,2−ヘキサンジオール1質量%を混合し一時間攪拌を行い均一に混合する。この混合液に対して前記マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子水分散体40質量%を添加し、合計100質量%となるように残量の水を添加し、一時間撹拌した。その後0.8μセルロースアセテートメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子を除去し評価インクとした。
色材をC.I.ピグメントブルー15:3に変えたほかはイエロー顔料含有ポリマー微粒子水分散体の調整と同様にして、シアン顔料含有ポリマー微粒子の水分散体を得た。
シアン顔料インクの調製は以下の手順で行った。まず1,3−ブタンジオール15質量%、グリセリン15質量%、OMNOVA製ポリフォックスPF−151N 1質量%、オクタンジオール2質量%を混合し一時間攪拌を行い均一に混合する。この混合液に対して前記イエロー顔料含有ポリマー微粒子水分散体40質量%を添加し、合計100質量%となるように残量の水を添加し、一時間撹拌した。その後0.8μmセルロースアセテートメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子を除去し評価インクとした。
KM−9036(東洋インキ、自己分散型顔料) 50質量%
グリセリン 10質量%
1,3−ブタンジオール 15質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2質量%
2−ピロリドン 2質量%
日信化学工業社製 オルフィン1010 1質量%
シリコーン消泡剤KS508(信越化学) 0.1質量%
イオン交換水 残量
上記処方のインク組成物を作製し、室温にて充分に攪拌した後、平均孔径1.5μmのメンブレンフィルターにて濾過を行ない、評価インクとした。
なお、評価1は、実施例および比較例の洗浄液についての評価である。また、評価2〜4は、実施例および比較例の洗浄液兼充填液と上記評価インクを用いて評価したもので、上記4色全てのインクについて評価を行い、評価結果が最も悪い色に基づくものである。
作製した洗浄液兼充填液を100mlのメスシリンダーに10ml入れ、10℃の環境下で該洗浄液に空気を注入した。そして、該インクと起泡の体積合計が100mlになった時点、もしくは60秒経過した時点で空気の注入を停止した。
空気の注入から空気の注入停止までの時間を起泡時間とし、空気の注入を停止した時点から該インクと気泡の合計体積が20mlになるまでの時間を計測して、消泡時間として以下の基準で評価した。
起泡性・消泡性の結果の悪い方を泡立ちの評価結果とした。
◎:起泡時間が60秒以上(泡がたたない場合も含む)
○:起泡時間が40秒以上、60秒未満
△:起泡時間が20秒以上、40秒未満
×:起泡時間が20秒未満
(消泡性)
◎:消泡時間が100秒未満
○:消泡時間が100秒以上、200秒未満
△:消泡時間が200秒以上、400秒未満
×:消泡時間が400秒以上
インクジェットプリンター(IPSIO GX3000、株式会社リコー製)に上記各色評価インクを充填したカートリッジを取り付け、上記充填を行い、ノズルチェックパターンを印字し、ノズル抜けが無いことを確認した。
その後、洗浄液兼充填液を充填したカートリッジを全カートリッジの代わりに取り付け、ヘッドリフレッシング動作を6回実施した。その後プリンターの維持ユニットを動作させ、各ヘッドから4.5cc吸引しては再び充填する動作を3回繰り返して実施し、最後に各ヘッドから吸引した液について、吸光度の測定を行った。各色のλMaxの波長における吸光度から顔料濃度を算出し、それを下記基準にしたがって判断した。
◎:インクの吸光度の0.5%未満
○:インクの吸光度の0.5%以上、1%未満
△:インクの吸光度の1%以上、2%未満
×:インクの吸光度の2%以上
洗浄液兼充填液97gとインク3gをそれぞれ混合し、90℃の恒温槽中に8時間放置した。
その後取り出し、2時間静置し、液の状態を目視で観察した。判断は下記基準にて行った。
◎:分離が全く見られない
○:わずかに濃淡が観察される
△:色材の沈殿がわずかに認められる
×:色材が沈殿している
評価2で洗浄した後のインクジェットプリンター(IPSIO GX3000、株式会社リコー製)を40℃の恒温槽中に24時間放置し、上記評価インクを充填したインクカートリッジを取り付け、初期充填動作を実施させた。その後ノズルチェックパターンを印字し、充填動作後にヘッドリフレッシング動作を繰り返し、ノズルチェックにて吐出不良(ノズルの不吐出や吐出曲がり=画像に対する白筋や黒筋が目立つ状態)が無くなるまでのヘッドリフレッシング回数にて評価を行った。(最大8回まで)
◎:ヘッドリフレッシング1回以下
○:ヘッドリフレッシング2回〜3回
△:ヘッドリフレッシング3回〜4回
×:ヘッドリフレッシング5回以上必要、もしくは回復不能
Claims (6)
- 少なくとも水溶性有機溶剤、界面活性剤および水を含むインクジェット記録用洗浄液兼充填液であって、
前記界面活性剤が少なくともフッ素系界面活性剤とアセチレングリコール系界面活性剤とを含み、該フッ素系界面活性剤が、下記一般式(1)で示される化合物の少なくとも1種類であり、該アセチレングリコール系界面活性剤が下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種類であり、
前記フッ素系界面活性剤の含有量が、0.02質量%以上6質量%以下であり、
前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が、0.09質量%以上6質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液。
- 前記一般式(2)の化合物のm+nが0〜10であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液。
- 前記一般式(1)で表される界面活性剤が、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)21−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)25−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9
および
C4F9−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9
の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液兼充填液。 - 前記水溶性有機溶剤が、温度23℃、湿度80%環境中の平衡水分量が30wt%以上の水溶性有機溶剤の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録用洗浄液兼充填液を容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- インク供給路にインクが充填されたインクジェット記録装置に対し、請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置用洗浄液兼充填液を通液して洗浄することを特徴とするインクジェット記録装置の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012117184A JP5942589B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012117184A JP5942589B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013241552A JP2013241552A (ja) | 2013-12-05 |
JP5942589B2 true JP5942589B2 (ja) | 2016-06-29 |
Family
ID=49842766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012117184A Active JP5942589B2 (ja) | 2012-05-23 | 2012-05-23 | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5942589B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6295825B2 (ja) * | 2014-01-09 | 2018-03-20 | 株式会社リコー | インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録物の製造方法及びインクジェット記録装置 |
JP6713360B2 (ja) * | 2016-06-29 | 2020-06-24 | サカタインクス株式会社 | インクジェットプリントヘッド用充填液 |
JP6967016B2 (ja) * | 2016-12-28 | 2021-11-17 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
JP6849278B2 (ja) | 2016-12-28 | 2021-03-24 | 花王株式会社 | 水系インク用の洗浄液 |
JP7306068B2 (ja) | 2019-05-31 | 2023-07-11 | ブラザー工業株式会社 | 洗浄液 |
JP7310315B2 (ja) * | 2019-05-31 | 2023-07-19 | ブラザー工業株式会社 | 洗浄液 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3121216B2 (ja) * | 1993-10-26 | 2000-12-25 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク |
JP2007169314A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用メンテナンス液 |
JP2008142924A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 記録装置 |
KR20110047271A (ko) * | 2009-01-21 | 2011-05-06 | 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 | 잉크용 세정액 |
JP5573001B2 (ja) * | 2009-05-27 | 2014-08-20 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物 |
JP5407594B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2014-02-05 | 株式会社リコー | 液体吐出装置用水性インクおよび該インクを含有するインクカートリッジ |
JP5516254B2 (ja) * | 2009-09-11 | 2014-06-11 | 株式会社リコー | 液体吐出装置用処理液、及びそれを含むカートリッジ |
JP5691625B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2015-04-01 | 株式会社リコー | インクジェット用処理液、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及び画像形成物 |
JP5549422B2 (ja) * | 2010-06-29 | 2014-07-16 | 株式会社リコー | 液体組成物、記録方法、及び記録物 |
JP5793840B2 (ja) * | 2010-08-19 | 2015-10-14 | 株式会社リコー | 液体組成物、記録方法、及び記録物 |
-
2012
- 2012-05-23 JP JP2012117184A patent/JP5942589B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013241552A (ja) | 2013-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5942589B2 (ja) | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 | |
JP5618250B2 (ja) | インクジェット装置用洗浄液、およびインクジェット記録装置の洗浄方法 | |
JP5573001B2 (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物 | |
US9868288B2 (en) | Cleaning liquid for inkjet recording apparatus, method for cleaning inkjet recording apparatus, recording method, and cleaning and filling liquid | |
JP5593366B2 (ja) | インクジェット記録用メンテナンス液 | |
JP4581364B2 (ja) | インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物 | |
JP5400260B2 (ja) | インクジェット記録用メンテナンス液 | |
JP6065271B2 (ja) | 画像形成方法、インクジェット記録用インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及び記録物 | |
JP6119329B2 (ja) | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ、インクジェット記録装置の洗浄方法 | |
JP2017190374A (ja) | インクジェットインキセット | |
JP2012036333A (ja) | インクジェット記録装置及びインクカートリッジの洗浄液兼充填液、並びに該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ | |
JP5871165B2 (ja) | インクジェット記録装置用洗浄液兼充填液、該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ及びインクジェット記録装置の洗浄方法 | |
US11319507B2 (en) | Cleaning liquid for aqueous ink comprising an acetylene glycol-based surfactant | |
JP6658272B2 (ja) | インクジェット記録装置用洗浄液、洗浄液兼充填液、洗浄方法、記録方法 | |
JP2006249275A (ja) | インク組成物、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 | |
EP1607456B1 (en) | Water base ink for ink-jet recording | |
JP5684509B2 (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JP2013141783A (ja) | インクジェット記録装置及びインクカートリッジ用洗浄液兼充填液並びに該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ | |
JP2011195682A (ja) | インク組成物 | |
JP2011195681A (ja) | インク組成物 | |
JP4092923B2 (ja) | インク及びインクジェット記録方法 | |
US8932392B2 (en) | Water-based ink for ink-jet recording, ink cartridge, ink-jet recording apparatus and ink-jet recording method | |
JP2016216616A (ja) | インクジェット記録用インク組成物及びインクセット | |
JP5684508B2 (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JP2004315740A (ja) | インク組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150415 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20150624 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150703 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160509 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5942589 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |