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JP5895330B2 - 高圧パイプ用継手のシーリング構造 - Google Patents

高圧パイプ用継手のシーリング構造 Download PDF

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Description

本発明はパイプ交換作業の効率化を図るための高圧パイプ用継手のシーリング構造に関する技術である。
従来の高圧パイプ用継手の場合、図13に示すように、グランドナット52をパイプ50の先端部分に挿し込み螺合51させて固着させたものを、継手本体60の螺子孔62に螺入させて取付け、継手本体60の貫通孔61とパイプ50の内空孔11を連通させている。
しかしながら、従来の高圧パイプ用継手の場合、パイプ先端において線シールで止まっているため、ネジに大きなトルクをかけられず、振動強度が小さいという問題がある。かかる状況下、パイプの継手のシール性と耐振動性を高める高圧パイプ用継手が望まれている。
なお、特許文献1に開示されたパイプ継手の場合、継手する両バンドの嵌合部を覆うバンド部の内面に内側突出の変形爪を複数有するクランプを用いることによってシール性を高めている(特許文献1を参照)。しかしながら、特許文献1に開示されたパイプ継手では、高圧パイプ用として使用が困難である。
特開平9−196270号公報
かかる状況に鑑みて、本発明は、パイプの継手のシール性と耐振動性を向上できる高圧パイプ用継手のシーリング構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の高圧パイプ用継手のシールリング構造は シールリングとリテーナから構成される。シールリングは、ドーナツ形状であり、断面が直交する2つの対角線を有する四角形であって、1つの対角線はドーナツ形状で形成される平面の垂線と並行であり、その対角線上の対向する頂点がそれぞれ継手の端面と当接するものである。また、リテーナが継手端面の周縁に係合できる。
上記の高圧パイプ用継手のシールリング構造によれば、パイプの継手のシール性と耐振動性を向上させることができる。
ここで、パイプの継手は、例えば、2本のパイプの先端に設けられた継手の突き合わせ部に好適に用いられる。
具体的に説明すると、高圧パイプ用継手が、第1パイプと第2パイプを結合するパイプ継手であって、第1パイプと結合する第1継手、第2パイプと結合する第2継手、第1継手と第2継手の突き合わせ部を覆うバンド部を有し、第1継手と第2継手を突き合わせ状態にて結合させるクランプ、締め付け操作によりバンド部の内径を縮径する締め付けボルトから構成される場合、本発明のシールリングは、上記の突き合わせ部のシール性を保持するものとして用いられる。
上記の突き合わせ部における第1継手と第2継手の各端部の外径は、第1継手と第2継手の中間部の外径より大きく構成されており、第1継手と第2継手の突き合わせ状態で、クランプにおけるバンド部の内面と、第1継手及び第2継手の各端部が嵌合するように、バンド部の内面が形成されている。また、パイプと継手の結合は、従来から知られた構成の結合、すなわち、パイプの先端部からグランドナットをパイプに挿し込み螺合させて固着させたものを、継手の螺子孔に螺入させて取付ける方法を用いることができる。この他、パイプと継手を溶接によって結合されるものでもよい。また、締め付けボルトは、ねじ込むものや、ボルトとナットで締め付けるものや、その他の既存の締め付け可能な部材であっても良い。
ここで、高圧パイプ用とは、一般的に高圧パイプと呼ばれるものであり、14.7MPa以上の高圧に使用されるものである。なお、5Mpa程度の中圧に使用することも可能である。
また、上記の第1パイプ,第2パイプには、サイズや用途の異なる各種パイプが含まれるが、それ以外に、安全弁、開閉弁、逆止弁、減圧弁、玉型弁、ボール弁、過流防止弁などの各種弁、フィルタ、オリフィス、圧力計、流量計、熱交換器、圧縮機、圧力容器などの機器が含まれる概念で用いている。すなわち、本発明の高圧パイプ用継手の場合、パイプ間の継手だけでなく、パイプと機器の間の継手、機器同士の間の継手、継手と継手の連結の仕組みとして利用できる。パイプと機器の間の継手、機器間の継手として利用する場合の他の態様として、機器本体と一体となり本体から突出しているパイプ状の継手端部の形状は、パイプ状の継手の端部から機器本体側に位置する中間部のパイプ外径より大きく構成されても良い。その場合、第1パイプ或は第2パイプとしての機器本体のパイプと、第1継手或は第2継手とが一体化された構造となる。すなわち、機器が、安全弁、開閉弁、逆止弁、減圧弁、玉型弁、ボール弁、過流防止弁などの各種弁、フィルタ、オリフィス、圧力計、流量計、熱交換器、圧縮機、圧力容器の群から選択される機器であり、第1パイプまたは第2パイプが、機器本体から突出したものであり、第1パイプまたは第2パイプの端部が加工されて、第1継手または第2継手として利用できるようにしても良い。
また、継手と継手の連結とは、継手の端部の形状が、上述の第1継手や第2継手の形状のように加工もしくは溶接されており、継手の端部と継手の端部を突き合せて、クランプで締め付け固定するようなものである。
かかる構成によれば、クランプを取り外すことにより、第1継手と第2継手を同軸状態からずらすことができるので、これによってパイプの抜き代が不要となりパイプ交換作業の効率化が図ることができる。
パイプの継手のシール性に対しては、シールリングによって向上できる。さらに、上記の構成では、パイプの先端は継手と結合し、継手同士の突き合わせ部で振動吸収できることから、耐振動性を向上できる。
本発明の高圧パイプ用継手におけるシールリングは、メタル材質又は樹脂材から成るOリングである。
シールリングの位置決めのための上記リテーナは、シールリングの全周もしくはシールリングの周囲に複数の爪部を設け、それを継手の端面の周囲に設けられた溝などに係合させるものである。この他、リテーナは、シールリングを嵌合できる台座に爪部を設けることでもよい。
ここで、メタル材質は、銅、真鍮、ニッケルなどのメタル材質であることが好ましいが、その他の合金であっても良く、これらに限定されるものではない。銅、真鍮、ニッケルが好ましい理由は、これらのメタルが、メタルの中でも比較的強度が弱く、形状の変形が起こりやすいためである。形状の変形が起こりやすいと、端面との当接によるシールが不十分であった場合に、圧力によって端面との接触部分が変形して、シール性を高める方向に変形が進むからである。
かかる構成とすることで、さらにシール性を高めることができる。
また、Oリングにすることによってシール性をさらに高めることができる。Oリング用の溝については、継手の端面に設けることになるが、この場合、突き合わせる両端面のどちらか一方、或いは、両方に設けることができる。
シールリングの外周壁のテーパ角は、継手の端面の中央に皿状の凹みが形成されている場合、凹みの内周面のテーパ角より、0〜2°広く或いは0〜2°狭く、シールリングが凹みと嵌合し得る構成とするのが好ましい。
ここで、凹みの内周面のテーパ角は10〜80°であり、好ましくは50〜70°、さらに好ましくは略60°である。
上記構成とすることにより、端面に設けられたテーパ状の外周壁とシールリングの密着性が高まり、シール性を向上でき、高圧耐性を高めることができる。
ここで、凹みの内周面のテーパ角が、シールリングの外周壁のテーパ角より0〜2°広くするのは、パイプ継手の端面で突き合わせ方向に力がかかった場合、シールリングの外周壁のテーパ角が広がって、凹みの内周面のテーパ角と差がなくなって密接できるからである。なお、好ましくは、凹みの内周面のテーパ角を、シールリングの外周壁のテーパ角より略1°広くする。
また、凹みの内周面のテーパ角が、シールリングの外周壁のテーパ角より0〜2°狭くすることにより、シールリングがパイプ継手の端面で突き合わされた場合に、まず、テーパ状の外周壁と端面との境界であるエッジ部に、シールリングが当接し、パイプ継手の端面で突き合わせ方向に力がかかると、シールリングの外周壁のテーパ角が広がって、上記エッジ部で確実にシールできる。なお、好ましくは、凹みの内周面のテーパ角を、シールリングの外周壁のテーパ角より略1°狭くする。
同様に、シールリングの外周壁のテーパ角は、継手の端面の中央にリング状の凹みが形成されている場合、凹みの内周面のテーパ角より、0〜2°広く或いは0〜2°狭く、シールリングが凹みと嵌合し得る構成とするのが好ましい。
ここで、凹みの内周面のテーパ角は10〜80°であり、好ましくは50〜70°、さらに好ましくは略60°である。
本発明の高圧パイプ用継のシールリング構造によれば、パイプ交換や機器交換作業の効率化が図れ、パイプの継手のシール性と耐振動性を向上できるといった効果がある。
シールリングの外観構成図 高圧パイプ用継手のシールリングの説明図1 高圧パイプ用継手のシールリングの説明図2 高圧パイプ用継手の構成図1 高圧パイプ用継手の構成図2 他の実施形態のシールリングの説明図 パイプ継手の端面の形状図 パイプ継手の端面の形状のバリエーション パイプ継手の端面の形状とシールリング その他の高圧パイプ用継手の構成図1 その他の高圧パイプ用継手の構成図2 その他の高圧パイプ用継手の構成図3 従来の高圧パイプ用継手の構成図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
先ず、高圧パイプ用継手について、図4,5を参照しながら、第1パイプ30aと第2パイプ30bを結合する高圧パイプ用パイプ継手1を説明する。図4に示すように、パイプ継手1は、第1パイプ30aと結合する第1継手2aと、第2パイプ30bと結合する第2継手2bと、第1継手2aと第2継手2bの突き合わせ部を覆うバンド部41を有し、第1継手2aと第2継手2bを突き合わせ状態にて結合させるクランプ4と、突き合わせ部のシール性を保持するシールリング3と、締め付け操作によりバンド部41の内径を縮径する2本の締め付けボルト(5a,5b)とから構成される。
シールリング3は、メタル材質で、その形状は軸方向の切断面が菱形であり、対向する頂点で対向する継手の端面と当接させており、シール性を高めている。
第1継手2aは、従来から知られた構成で第1パイプ30aと結合できる。すなわち、第1パイプ30aの先端部からグランドナット4aをパイプに挿し込み螺合42させて固着させたものを、第1継手2aの螺子孔に螺入させて取付けている。これによって、第1継手2aの内空孔11と第1パイプ30aの内空孔11が連通している。第2継手2bと第2パイプ30bも、第1継手2aと第1パイプ30aの取付方法と同様に取り付けている。ここで、第1継手2aと第1パイプ30aの取付方法は、従来知られた他の方法で取り付けても構わない。
図5(1)に示すように、突き合わせ部における第1継手2aと第2継手2bの各端部22の外径は、第1継手2aと第2継手2bの中間部21の外径より大きく、第1継手2aと第2継手2bの突き合わせ状態で、クランプ4におけるバンド部41の内面42と、第1継手2a及び第2継手2bの各端部22が嵌合できるように、バンド部41の内面42が形成されている。すなわち、第1継手2aと第2継手2bは、それぞれ端部22のところが中間部21より外径が大きくなっている。但し、内空孔11の径(内径)は端部22と中間部21で特に差はない。端部22と中間部21の差は、2〜3mmでよいが特に制限されるものではない。図5(1)に示されるように、クランプ4におけるバンド部41の内面42は、中央部41bが窪んでおり、第1継手2aと第2継手2bの突き合わせ状態で、クランプ4におけるバンド部41の内面42と、第1継手2a及び第2継手2bの各端部22が嵌合できることで、第1継手2aと第2継手2bとクランプ4とが安定して結合させることができる。
次に、高圧パイプ用継手のシールリングについて図1〜3を参照して説明する。
図1〜3に示すシールリング3は、銅や真鍮、ニッケルなどのメタル材質であり、その形状は軸方向の切断面が菱形であり、対向する頂点で対向する継手の端面と当接するものであり、該継手の端面に保持し得るリテーナ70が設けられている。
シールリング3の周囲には爪部70aが設けられている。図1では説明のために、爪部70aをシールリングの全周囲に環状に設けているが、爪部は実際には3つ以上であればよく、120°間隔で3つ、或は90°間隔で4つ、さらには5つ以上の爪部を設けてもよい。爪部が3つ以上である必要があるのは、2つだとシールリング3と継手の端面と当接させるとき、シールリング3が端面の中心からずれる可能性があるからである。
図1(2)に示すように、爪部70aは、継手の一方の端部のみに係合させるように設けられる。継手の両方の端部に係合させるように設けないのは、継手の両方の端部に係合させるように設けると、シールリング3の取り外しが困難となるからである。
継手の端部22の周囲には溝部71が設けられ、この溝部71と爪部70aが係合できるように構成させる。
なお、シールリング3の爪部70aの厚みを考慮して、継手の端部22には図8に示すような段差72を設ける方が好ましい。
図7は、パイプ継手の端面の形状図を示している。図7(1)は継手の断面の一例を示している。継手の端部22の端面23は段差がなく面一である。なお、11はパイプの内空孔であり、端面23を貫通しているが、図9の断面図では説明の便宜のために端面23の面で閉じているように示されている。
継手の端面は、図7(2)に示すように、継手の端部22の端面23には、中央に浅い皿状の凹み(24a,24b)が形成されている。凹みの内周面のテーパ角αは、シールリングの外周壁のテーパ角より1°大きくしている。
ここで、シールリングには、軸方向の切断面が菱形形状で、対向する頂点で対向する継手の端面と当接するメタル材質のシールリングを用いることを前提にしている。
この凹みの内周面のテーパ角αは59°である。シールリングの外周壁のテーパ角58°より1°大きくしている。また、凹みの深さは0.3ミリである。
図8は、パイプ継手の端面の形状のバリエーションを示している。図8(1)は、継手の端面23の中央に浅い皿状の凹みが形成されたものである。凹みの内周面は、テーパ24aが形成され、シールリングの外周壁のテーパと当接してシール性を高める。
図8(2)、(3)は、継手の端面23の中央に浅いリング状の凹みが形成されたものである。凹みの外側の内周面にはテーパ24aが形成され、シールリングの外周壁のテーパと当接してシール性を高める。
図9に、パイプ継手の端面の形状とシールリングのイメージを示す。図7と比較すると、継手の端面23の中央に浅い皿状もしくはリング状の凹み24が形成されている。
次に、図10を参照して、高圧パイプ用継手の構成について説明する。
高圧パイプ用継手は、軸方向の切断面が菱形形状で、対向する頂点で対向する継手の端面と当接するメタル材質のシールリング3を用いている。2本のパイプ継手のそれぞれの端部22の端面の中央に浅い皿状もしくはリング状の凹みが形成されている。
また、凹みの内周面のテーパ角αは59°である。シールリングの外周壁のテーパ角58°より1°広くしている。また、凹みの深さは0.3ミリである。
継手の端面を上記構成とすることにより、端面に設けられたテーパ状の外周壁とシールリングの密着性が高まり、シール性を向上でき、高圧耐性を高めることができる。
高圧パイプ用継手は、第1パイプと第2パイプを結合するパイプ継手であり、下記1)〜5)から構成される。
1)第1パイプ(図示せず)と結合する第1継手(図10で左側の継手)
端部22、中間部21および段差部88で構成され、内空孔11を有する。
2)第2パイプ(図示せず)と結合する第2継手(図10で右側の継手)
端部22、中間部21および段差部87で構成され、内空孔11を有する。
3)外周部に雄螺子86が形成され、貫通孔を有する雄螺子部85
4)雄螺子部85に螺合して固定される袋ナット形状の雌ナット84
5)突き合わせ部のシール性を保持するシールリング3
メタル材質で、かつ、軸方向の切断面が菱形形状で、対向する頂点で対向する継手の端面と当接する。
上記1)、2)において、突き合わせ部における第1継手と第2継手の各端部22の外径は、第1継手と第2継手の中間部21の外径より大きい。そのため、段差部(87,88)が形成されている。
上記3)において、雄螺子部85の貫通孔の内周面は、継手の端部22の外径および中間部21の外径と略同じ径大および径小の第1内周面および第2内周面ならびにその間に形成された段差部88から構成される。
上記4)の雌ナット84の内周面は、雄螺子部85の外径および継手の中間部21の外径と略同じ径大および径小の第3内周面および第4内周面ならびにその間に形成された段差部87から構成される。
雄螺子部85の貫通孔に、第1継手の段差部88と雄螺子部の段差部88が当接した状態で第1継手と第2継手の突き合わせ部が収納される。
雌ナット84が雄螺子部85に螺合して固定されると、雌ナット84の段差部87と第2継手の段差部87が当接する。
次に、図11を参照して、その他の実施形態の継手構造について説明する。
図11は、一方の継手の端面が弁本体である場合の継手構造を示している。
図11に示す継手構造は、軸方向の切断面が菱形形状で、対向する頂点で対向する継手の端面と当接するメタル材質のシールリング3を用いている。
パイプ継手の端部22と弁本体80の継手端部の突き合わせ部のシール性を保持すべく、継手の端面の形状は、端面の中央に浅い皿状もしくはリング状の凹みが形成されている。凹みの内周面のテーパ角は59°であり、シールリングの外周壁のテーパ角60°より1°狭くしている。
パイプ継手の端部22端面、弁本体80の継手端部の端面、それぞれの端面の中央に浅い皿状もしくはリング状の凹みが形成され、凹みのテーパ状の外周壁とシールリング3のテーパ状の外周面とで密着性が高まり、シール性を向上でき、高圧耐性が高まる。
次に、図12を参照して、他の実施形態の継手構造について説明する。
図12(1)に示す継手構造は、継手のパイプ部91と端部100が別々部材として存在し、それらが螺合により一体化される構造である。端部100の外径は、パイプ部91の外径より大きくなっている。パイプ部91には螺子ヤマが2箇所設けられている(92,94)。螺子ヤマ92は、端部100の内壁に形成された螺子切りと螺合する。端部100の外周凸部101の外径は、パイプ部91の中間部93の外径より大きく、継手の突き合わせ状態で端部100の外周凸部101がクランプされる。
図12(2)は、図12(1)のAの部分の断面図である。螺子ヤマ92と中間部93の間には、溝95が形成され、中間部93の端部は溝95の壁面96となっている。この壁面96に当接する位置まで、端部100が螺合しながら進むことになる。この構造によって、端部100の端面104とパイプ部91の端面98が誤差を最小限に留めて面一になるようにする。パイプ部91の端面98の中央に凹み99が形成されている。この凹み99にシーリング(図示せず)が嵌合することで、シーリング性を向上させる。
図12(3)は、継手のパイプ部91と端部100が螺合によって一体化されたものの端部を継手の軸方向から見た様子を描いている。パイプ部91の端面98と端部100の端面104の間には若干の隙間ができているが、これは、パイプ部91の螺子ヤマ92の端部の外周壁97と、端部100の内壁との隙間である。
この継手構造では、既存のパイプの端部を加工して螺子ヤマ92と溝95と凹み99とを形成させ、端部100を螺合させることにより、高圧パイプ用継手として使用できるようになる。
1 高圧パイプ用継手
2a,20a 第1継手
2b,20b 第2継手
3,3a シールリング
4,4a,4b クランプ
5,5a,5b,7,7a,7b 締め付けボルト
6,6a,6b ナット
11 パイプの内空孔
21 中間部
22 端部
23 端面
24 端面の凹部
24a テーパ面
30a 第1パイプ
30b 第2パイプ
41 バンド部
42 螺合部
50 パイプ
51 螺合部
52 グランドナット
54 パイプの先端部
55 カラー
60 継手本体
61 貫通孔
62 螺子孔
70 リテーナ
70a 爪部
71 溝部
72,87,88 段差
80 弁本体
83,86 螺子
84 雌ナット
85 雄螺子部
91 パイプ部
92,94 螺子ヤマ
93 中間部
95 溝
100 端部

Claims (6)

  1. 高圧パイプ用継手に用いるシールリング構造であって、
    前記シールリング構造は、シールリングとリテーナから構成され、
    前記シールリングは、ドーナツ形状であり、断面が直交する2つの対角線を有する四角形であって、1つの対角線はドーナツ形状で形成される平面の垂線と並行であり、その対角線上の対向する頂点がそれぞれ継手の端面と当接するものであり、かつ、比較的強度が弱く形状の変形が起こりやすいメタル材質から成り、
    前記リテーナが継手端面の周縁に係合し、
    継手の端面の中央に皿状もしくはリング状の凹みが形成されており、前記シールリングの外周壁のテーパ角は、該凹みの内周面のテーパ角より広く或いは狭く、前記シールリングが前記凹みと嵌合し、継手の端面で突き合わせ方向に力がかかった場合に、端面と接触する部分の前記シールリングの形状が変形し、前記シールリングの外周壁のテーパ角が変化して前記凹みの内周面のテーパ角と差がなくなり、前記シールリングの外周壁と前記凹みの内周面が密着することを特徴とするシールリング構造。
  2. 前記シールリングの外周壁のテーパ角は、該凹みの内周面のテーパ角より、0〜2°広く或いは0〜2°狭く、前記シールリングが前記凹みと嵌合し得ることを特徴とする請求項1に記載のシールリング構造。
  3. 前記シールリングの周縁のテーパ角は、10〜80°であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールリング構造。
  4. 前記リテーナは、前記シールリングの周囲に少なくとも3つの爪部が設けられ、それら爪部を継手の端面の周縁に係合させるものであることを特徴とする請求項1,2,4の何れかに記載のシールリング構造。
  5. 前記リテーナは、前記シールリングの全周に設けられたことを特徴とする請求項5に記載のシールリング構造。
  6. 前記シールリングは、銅、或は、真鍮から成るOリングであることを特徴とする請求項1,2,4,5,6の何れかに記載のシールリング構造。
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