JP5876430B2 - センサ素子の処理方法 - Google Patents
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Description
酸素イオン伝導性の固体電解質とNOx還元能を有する測定電極とを含んで構成される電気化学的ポンプセルを備え、前記測定電極において被測定ガス中のNOxガスをO2ガスに変換し、変換後のO2ガスの濃度に応じて変化する前記電気化学的ポンプセルを流れる電流に基づいて前記被測定ガス中のNOx濃度を出力するNOxセンサを構成するセンサ素子に対して行う処理方法であって、
(a)炭化水素を含み、NOの濃度が体積比で0.05%以上1.0%以下であり、空気過剰率(λ)が0.80〜0.9999であるガス雰囲気の下で、500℃以上の温度で15分以上処理する工程と、
(b)酸素雰囲気の下で500〜680℃の温度で1時間以上加熱する工程と、
を含むものである。
センサ素子101に対して、リッチ処理及びホワイトニング処理をこの順に行った。
リッチ処理として、センサ素子101をリッチ雰囲気下、650℃で3時間加熱する処理を行った。リッチ雰囲気におけるN2、NO、C3H6のガス流量はそれぞれ12500mL/min、17mL/min、8.3mL/min(ガス流量比約735:2:1)とした。このリッチ雰囲気中のNO濃度は体積比0.27%で、プロピレン濃度は体積比で0.14%、空気過剰率(λ)は0.99であった。
ホワイトニング処理として、センサ素子101を大気雰囲気下、炉内温度500〜730℃で1.5〜2時間処理を行った。大気雰囲気におけるエアのガス流量は20000mL/minとした。具体的には、表1に示すように、炉内温度を500〜730℃の間で25個設定した。
8000個のセンサ素子101についてリッチ処理を施した後に外観を目視で検査したところ、10個のセンサ素子101にススが付着していた。このようにススが付着していたセンサ素子101につき、リッチ処理に続いてホワイトニング処理を施した後に再度外観を目視で検査したところ、いずれもススが消失しており、見栄えのよいものとなった。なお、別途、ホワイトニング処理を炉内温度450℃,480℃,500℃,600℃で1.5〜2時間行ったところ、450℃及び480℃ではススが消失しなかったが、500℃及び600℃ではススが消失した。
実際のNOx濃度の変動に対するNOx信号の追随性を評価するため、以下の追随性評価試験を行った。すなわち、センサ素子101を、総排気量2000ccのディーゼルエンジンの排気パイプに取り付け、ディーゼルエンジンを作動させて回転数2000rpmの状態からアイドリング状態(フューエルカット)へと変化させた。そして、このようにしてエンジンの動作状態を変化させている間、センサ素子101によってNOx信号を連続的に測定し、その変化を調べた。
リッチ処理として、NO濃度を体積比で0.05%に固定し、C3H6濃度を違えることによって、空気過剰率(λ)を0.75,0.80,0.90,0.99,0.999,1.05に調整した雰囲気ガスを用意し、それぞれの雰囲気下でセンサ素子101を700℃で2時間加熱する処理を行った。そうしたところ、λが0.75の雰囲気下で加熱処理した場合には、センサ素子101の表面にススが顕著に付着し初期出力不良も発生したため、不良と判断した。また、λが1.05の雰囲気下で加熱処理した場合には、過剰なアンダーシュートが発生したため、不良と判断した。λが0.8〜0.9999の雰囲気下で加熱処理した場合には、ススが付着したものもあったがその量は顕著ではなく、また、アンダーシュート量もバラツキはみられたものの改善されていた。λが0.8〜0.9999の雰囲気下で加熱処理したセンサ素子101に対して、上述したホワイトニング処理を施したところ、ススが付着していたものはススが消失して見栄えがよくなり、アンダーシュート量については図3と同様の結果が得られた。
Claims (4)
- 酸素イオン伝導性の固体電解質とNOx還元能を有する測定電極とを含んで構成される電気化学的ポンプセルを備え、前記測定電極において被測定ガス中のNOxガスをO2ガスに変換し、変換後のO2ガスの濃度に応じて変化する前記電気化学的ポンプセルを流れる電流に基づいて前記被測定ガス中のNOx濃度を出力するNOxセンサを構成するセンサ素子に対して行う処理方法であって、
(a)炭化水素を含み、NOの濃度が体積比で0.05%以上1.0%以下であり、空気過剰率(λ)が0.80〜0.9999であるガス雰囲気の下で、500℃以上の温度で15分以上処理する工程と、
(b)酸素雰囲気の下で500〜680℃の温度で1時間以上加熱する工程と、
を含むセンサ素子の処理方法。 - 前記工程(b)では、酸素雰囲気として大気雰囲気を採用する、
請求項1に記載のセンサ素子の処理方法。 - 前記工程(b)では、加熱時間を2時間以内に設定する、
請求項1又は2に記載のセンサ素子の処理方法。 - 前記工程(a)の前に、前記センサ素子に有機系の染色浸透液を浸透させて傷の有無をチェックする工程、
を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサ素子の処理方法。
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