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JP5632825B2 - 筐体の扉用錠装置 - Google Patents

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JP5632825B2 JP2011288273A JP2011288273A JP5632825B2 JP 5632825 B2 JP5632825 B2 JP 5632825B2 JP 2011288273 A JP2011288273 A JP 2011288273A JP 2011288273 A JP2011288273 A JP 2011288273A JP 5632825 B2 JP5632825 B2 JP 5632825B2
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Description

この発明は、交通信号の制御箱等の筐体の扉を適正な閉扉位置において確実に施解錠するための錠装置に関する。
従来のこの種の錠装置として、扉に固着される固定ケースと、固定ケースに収容され、固定ケースの側面開口から突出するようにばねで付勢されたラッチ棒と、ラッチ棒を錠止する錠と、固定枠体に固着される丸軸棒状の受金とからなるものが知られている。ラッチ棒は、傾斜面部と平坦面部とを有する。扉を閉鎖回転させると、ラッチ棒の傾斜面部が受金に当たって摺動することにより、ラッチ棒はばね付勢に抗して固定ケース側に後退する。ラッチ棒の先端部が受金を通過した時、ラッチ棒は付勢によって再び前進し、平坦面部が受金に係合する(例えば特許文献1の図4ないし図6参照)。このような錠装置においては、ラッチと錠前のロータとが連動するように構成されており、扉を閉鎖してラッチ棒の平坦面部が受金に係合した後は、錠前を鍵で解錠操作しないと、ラッチを後退させることができない構成になっている。
また、デッドボルトとラッチとを併用した錠装置として、特許文献2に記載されたものが知られている。この錠装置では、扉を閉鎖してラッチを受金部に係合させることによって扉を固定枠体に対して仮施錠した後、錠前のロータに鍵を挿入してデッドボルトを操作し、デッドボルトをラッチと同一の受金部に係合させる。扉を解錠して開放するには、鍵でデッドボルトとラッチとを同時に解錠位置に後退させ、鍵を解錠位置においたまま、扉を引く。鍵は、扉を閉鎖施錠してからでないと錠前から抜き取れない構造になっている。
特開平11−159223号公報 特開平11−293982号公報
上記従来の錠装置のうち、前者においては、扉が適正な閉扉位置に到達する前にラッチ棒が受金に対して半掛かりした状態、すなわち、いわゆる半ドアの状態となることがある。この状態では、外見上、扉が適正な閉扉位置で施錠されたと誤認されるおそれがある。
後者は、解錠位置で鍵を抜き取れないことによる鍵の取り扱いに種々の不都合が生じる。
したがって、この出願に係る発明は、扉が適正な閉扉位置にあるときのみ、鍵で錠前を操作して、デッドボルトのみにより扉を施錠できる、手動による施錠機構を持つ錠装置を提供することを目的としている。
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、この出願に係る発明の錠装置1は、筐体Bの固定枠体Fに固着される受金3と、扉Dに固着される錠装置の本体2とからなる。本体2は、扉Dに固着されるケース4と、ケース4から突出した施錠位置とケース4内に引き込まれた解錠位置との間を往復移動自在にケース4に組み込まれるデッドボルト5と、鍵の操作によりデッドボルト5を駆動するようにケース4に組み込まれる錠前6と、デッドボルト5が解錠位置から施錠位置へ移動する進路に突出してデッドボルト5の施錠動作を阻止する遮断位置と当該進路を開放する退避位置との間を移動自在で遮断位置に付勢されるようにケース4に組み込まれるストッパ7と、このストッパを遮断位置に配置する第1位置と退避位置に配置する第2位置との間を移動自在にケースに組み込まれるトリガ8とを具備する。デッドボルト5は、扉Dが適正閉扉位置にあるときに、施錠位置へ移動して受金3の後部に係合するように配置される。トリガ8は、ケース4から突出した第1位置とケース4内に押し込まれた第2位置との間をデッドボルト5の移動方向に沿う一側面に沿って往復移動自在で、第1位置に付勢され、扉Dの閉扉動作時に適正閉扉位置に至る間受金3に摺接して第1位置から第2位置へトリガ8を移動させる摺動面8bを具備する。
この出願に係る発明の錠装置によれば、半ドア状態での施錠忘れが生じることがなく、手動による確実な施錠が保証される。
この発明の実施形態に係る錠装置の正面図である。 図1の錠装置の平面図である。 (A)は図1の錠装置の一部を切り欠いた平面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図である。 (A)は図1の錠装置の一部を切り欠いた平面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図である。 (A)は図1の錠装置の一部を切り欠いた平面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図である。
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
錠装置1は、筐体Bの固定枠体Fに固着される受金3と、扉Dに固着される錠装置の本体2とからなる。錠装置本体2は、扉Dの背面D1側に固着されるケース4と、それぞれケース4内に組み込まれるデッドボルト5、錠前6、ストッパ7、トリガ8を具備する。
デッドボルト5は、ケース4の開口4aから突出した施錠位置(図1,5)とケース4内に引き込まれた解錠位置(図3)との間を往復移動自在にケース4に組み込まれ、扉Dが適正閉扉位置にあるときに、施錠位置へ移動して受金3の後部に係合する。デッドボルト5は、概略扁平角柱状で、長孔5a、凹部5b、係合凹部5eを有する。長孔5aは、前後方向に貫通し、デッドボルト5の移動軸線方向に延びており、ケース4に固定されたガイドピン9を受け入れている。これにより、デッドボルト5は、長孔5aとガイドピン9の相対移動範囲で移動自在である。凹部5bは、カム板10を受け入れるようにデッドボルト5の前面側に形成され、その外周に受動面5c,5dを有する。係合凹部5eは、デッドボルト5の背面側に形成され、ストッパ7に係合する。
錠前6は、シリンダケース6aを開口D3から扉Dの前面D2側へ突出させるように配置され(図2)、図示しない鍵の操作により、カム板10を介してデッドボルト5を駆動するようにケース4に組み込まれる。カム板9は、錠前6のロータ6bに固着され、施錠位置と解錠位置の間を90°正逆回転自在であり、その外周のカム面をデッドボルト5の受動面5c,5dに摺動させてデッドボルト5を駆動する。
ストッパ7は、デッドボルト5が解錠位置から施錠位置へ移動する進路に突出してそれの施錠動作を阻止する遮断位置と、当該進路を開放する退避位置との間を移動自在で、遮断位置に付勢されるようにケース4に組み込まれる。すなわち、ストッパ7は、デッドボルト5の一側方において、枢軸11によりケース4に枢支され、図3に示す軸遮断位置と、図5に示す退避位置との間を回転自在であり、ばね12により遮断位置に付勢される。ストッパ7は、遮断位置においてデッドボルト5の係合凹部5eに係合して、それの施錠方向の移動を阻止し、退避位置において係合凹部5eから離脱して、それの施錠方向の移動を許容する。
トリガ8は、デッドボルト5の一側面に沿い、それとストッパ7との間に介在するように配置され、先端部がケース4の開口4aから突出した第1位置と、ケース内に押し込まれた第2位置との間を移動自在にケース4に組み込まれ、ばね13により、第1位置に付勢される。トリガ8は、切欠部8aと、摺動斜面8bとを有する。切欠部8aは、ストッパ7をデッドボルト5側へ突出させ、トリガ8が第1位置にあるとき、一端部の係合部がストッパ7に係合して、ストッパ7を退避位置に配置し、第2位置にあるとき、ストッパ7を遮断位置に配置してデッドボルト5を解錠位置に拘束する。トリガ8の先端側に形成される摺動斜面8bは、扉Dの閉扉動作時に、それが適正な閉扉位置に至る間、受金3に摺接して、トリガ8を第1位置から第2位置へ移動させる。したがって、デッドボルト5は、扉Dが適正な閉扉位置にあるときにのみ施錠位置へ移動可能である。
図3において、扉Dは開いており、錠装置本体2のデッドボルト5は解錠位置、トリガ8はケース4から突出した第1位置、ストッパ7は遮断位置にある。この状態では、デッドボルト5の係合凹部5eにストッパ7が係合しているので、デッドボルト5を施錠方向へ移動させることができない。扉Dが閉扉方向へ回転する途上で、受金3がトリガ8の摺動斜面8bに当接し、相対摺動しながら、トリガ8をケース4内へ押し込む。扉Dが図4に示す適正閉扉位置に至ると、トリガ8は第2位置に至り、ストッパ7を退避位置に配置するから、デッドボルト5の施錠方向への移動が可能となる。この状態で、扉Dを筐体B側へ押し付ける操作をやめると、トリガ8がばね13の力で突出し、受金3を押して扉Dを押し開くように設定されている。扉Dを適正閉扉位置に保持した状態で、キーの操作で錠前6のロータ6bを施錠方向(図3,4において反時計方向)へ回転させ、デッドボルト5を図5に示す施錠位置へ移動させ、受金3の背面側に係合させる。これで施錠が完了する。この施錠状態から、キーの操作でデッドボルト5を図4に示す解錠位置へ移動させると、トリガ8の突出力により、扉Dは自動的に開く。
1 錠装置
2 錠装置本体
3 受金
4 ケース
4a 開口
5 デッドボルト
5a 長孔
5b 凹部
5c 受動面
5d 受動面
5e 係合凹部
6 錠前
6a シリンダケース
6b ロータ
7 ストッパ
8 トリガ
8a 切欠部
8b 摺動斜面
9 ガイドピン
10 カム板
11 枢軸
12 ばね
13 ばね
B 筐体
D 扉
D1 背面
D2 前面
D3 開口
F 枠体

Claims (2)

  1. 筐体の前面側の開口部を囲む固定枠体に蝶着される扉を固定枠体に施解錠するための錠装置であって、固定枠体に固着される受金と、扉に固着される錠装置の本体とからなり、
    前記本体は、前記扉に固着されるケースと、ケースから突出した施錠位置とケース内に引き込まれた解錠位置との間を往復移動自在にケースに組み込まれるデッドボルトと、鍵の操作により前記デッドボルトを駆動するように前記ケースに組み込まれる錠前と、前記デッドボルトが解錠位置から施錠位置へ移動する進路に突出してデッドボルトの施錠動作を阻止する遮断位置と当該進路を開放する退避位置との間を移動自在で遮断位置に付勢されるように前記ケースに組み込まれるストッパと、このストッパを遮断位置に配置する第1位置と退避位置に配置する第2位置との間を移動自在に前記ケースに組み込まれるトリガとを具備し、
    前記デッドボルトは、前記扉が適正閉扉位置にあるときに、施錠位置へ移動して受金の後部に係合するように配置され、
    前記トリガは、ケースから突出した前記第1位置とケース内に押し込まれた前記第2位置との間を前記デッドボルトの移動方向に沿う一側面に沿って往復移動自在で、第1位置に付勢され、前記扉の閉扉動作時に適正閉扉位置に至る間前記受金に摺接して第1位置から第2位置へトリガを移動させる摺動面を具備し、
    前記デッドボルトは、一側面に、前記ストッパが遮断位置において係合する係合凹部を有し、
    前記トリガは、さらに、前記デッドボルトと前記ストッパとの間に配置され、第2位置においてストッパを退避位置に配置するようにストッパに係合する係合部を具備し、
    前記ストッパは、前記デッドボルトの一側方において遮断位置と退避位置との間を回転自在に前記ケースに枢支され、遮断位置においてデッドボルトの前記係合凹部に係合し、退避位置において係合凹部から離脱するように設けられ、
    それによって、前記扉が適正閉扉位置にあるときのみ前記錠の施錠操作を可能としたことを特徴とする筐体の扉用錠装置。
  2. 前記トリガは、前記ストッパを遮断位置において前記デッドボルトの係合凹部に向かって延出させる切欠部を具備し、この切欠部の一端側が、第2位置においてストッパを退避位置に配置するようにストッパに係合する係合部を構成することを特徴とする請求項1に記載の筐体の扉用錠装置。
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