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JP5625784B2 - 車両のオープンルーフ構造 - Google Patents

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JP5625784B2
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Description

この発明は、車室上方のルーフ部材を、シートバックの後方に配設されたルーフ格納スペースに格納可能と成したようなオープンルーフ構造に関する。
従来よりオープンカーに採用されるオープンルーフ構造としては大別してハードルーフ構造のものと、フレキシブルルーフ(ソフトトップ)構造のものとがある。
上述のハードルーフ構造はソフトトップ構造と比較して、安全性、耐久性および快適性がよいので、今後のオープンルーフ構造はハードルーフ構造がその主流となりつつある。
一方で、従来のオープンカーにおいては比較的小さいスペースのトランクスペース(トランクルーム)が形成されるのが一般的であるが、近年、オープンカーにおいても長尺物の荷物を載せたいという要望がある。
このような要望を達成するために、ルーフ部を折畳んで格納する格納スペースと、トランクスペースとを車両の前後方向に仕切るリヤバルクヘッドに対して貫通孔を形成することが考えられるが、この場合には次のような問題点が生ずる。
すなわち、ルーフ部材の全閉時には充分な盗難防止性能(いわゆる防盗性)が確保できるが、ルーフ部材を格納スペースに格納したルーフ全開時(ルーフオープン時)においては、充分な盗難防止性能を確保することができず、長尺物の荷物の搭載性能と盗難防止性能との両立を図ることが困難となる問題点がある。
ところで、特許文献1、2には車両のオープンルーフ構造において、車室上方のルーフ部材を、フロントルーフとバックルーフとデッキリッドとに3分割し、これらの各ルーフおよびデッキリッドをモータおよび多数のリンクを用いて開閉駆動すべく構成したものが開示されている。
しかしながら、これらの各特許文献1、2に開示されたオープンルーフ構造は、一般的なハードルーフ式オープン機構を開示したものに過ぎず、格納スペースとトランクスペースとを車両の前後方向に連通する貫通孔を設ける点の記載もなく、まして、ルーフ全開時に格納スペースに対するアクセスを遮断するという技術思想については何等の開示も示唆もない。
特開2007−261405号公報 特開2007−261412号公報
そこで、この発明は、ルーフ部材の少なくとも1つをボード状のハードルーフで形成し、ルーフ格納スペースの後方には、トランクリッドで開閉可能に覆われたトランクスペースを配設し、ルーフ格納スペースとトランクスペースとを前後方向に連通する貫通孔を配設し、ルーフ部材の全開状態の時、ルーフ部材でルーフ格納スペースへのアクセスを遮断すべく構成することにより、長尺物の荷物の搭載性能と盗難防止性能との両立を図り、特に、ルーフ全開状態時に、ルーフ部材それ自体を有効利用して、別途他の部材を用いることなく、ルーフ格納スペース内に格納された荷物の取出しを規制することができる車両のオープンルーフ構造の提供を目的とする。
この発明による車両のオープンルーフ構造は、車室上方のルーフ部材を、シートバックの後方に配設されたルーフ格納スペースに格納可能と成した車両のオープンルーフ構造であって、上記ルーフ部材は少なくとも1つがボード状のハードルーフで形成され、上記ルーフ格納スペースの後方には、トランクリッドで開閉可能に覆われたトランクスペースが配設されると共に、上記ルーフ格納スペースと上記トランクスペースとを前後方向に連通する貫通孔が配設され、上記ルーフ部材が全開状態の時、該ルーフ部材が上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するよう構成し、上記ルーフ格納スペースの左右両側部には、車室内に膨出するホイールハウスが配設され、上記ホイールハウスと格納時のルーフ部材とによって上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するものである。
上記構成によれば、上述の貫通孔でルーフ格納スペースとトランクスペースとを前後方向に連通するので、このルーフ格納スペースとトランクスペースの連通構造を利用して、ルーフ部材の全閉状態時に長尺物の荷物を搭載することができる。
また、ルーフ部材の全開状態時には、該ルーフ部材でルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するので、盗難防止性能を確保することができる。
つまり、長尺物の荷物の搭載性能と盗難防止性能との両立を図ることができる。
しかも、ルーフ格納スペースのアクセス遮断作用は、別途他の部材を用いることなく、ルーフ部材それ自体にて行なうことができ、ルーフ全開時(フルオープンモード時)にルーフ格納スペース内に格納された荷物の取出しを規制することができる。
さらに、上記ルーフ格納スペースの左右両側部には、車室内に膨出するホイールハウスが配設され、上記ホイールハウスと格納時のルーフ部材とによって上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するものであり、このように、格納時のルーフ部材と、ホイールハウスとの両者により、ルーフ格納スペースに対するアクセスを遮断することができ、特に、車両上方からのアクセスを、ルーフ部材とホイールハウスとで協同して遮断することができ、盗難防止性能の向上を図ることができる。
なお、盗難防止性を向上させるためには、ルーフ部材の全てをハードルーフで構成することがより一層望ましい。
この発明の一実施態様においては、上記ルーフ部材はフロントルーフとリヤルーフとに分割されると共に、上記フロントルーフとリヤルーフを上記ルーフ格納スペースに折畳む折畳み機構を備えたものである。
上記構成によれば、ルーフ部材をフロントルーフとリヤルーフとに2分割し、この2分割されたルーフ部材をルーフ格納スペースに格納するので、格納時の見栄えを確保することができる。
また、ルーフ部材を3分割にする従来構造と比較して、各ルーフ(フロントルーフ、リヤルーフ参照)を駆動する折畳み機構の簡略化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックと上記ルーフ格納スペースとを仕切る仕切り壁を備え、該仕切り壁には上記ルーフ格納スペースへのアクセス可能なアクセス孔が配設されたものである。
上記構成によれば、上述の仕切り壁にアクセス孔を配設したので、車室側から仕切り壁のアクセス孔を介して、ルーフ格納スペースにアクセスすることができ、乗員の利便性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記貫通孔と上記アクセス孔は車幅方向にオーバラップする位置に配設されたものである。
上記構成によれば、シートバックを前方に倒すと、仕切り壁のアクセス孔よりも前方の空間と、ルーフ格納スペースと、トランクスペースとが車両の前後方向に連続したスペースとなるので、オープンカーであっても長尺物の荷物を搭載することができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックは運転席用と助手席用とを備え、上記貫通孔と上記アクセス孔は車幅方向にオーバラップする位置に配設されると共に、上記助手席用のシートバックの後方に配設されたものである。
上記構成によれば、助手席用シートバックの後方に、上記アクセス孔を配設したので、運転席着座乗員(ドライバ)に対する有用性の向上を図ることができる。
この発明によれば、ルーフ部材の少なくとも1つをボード状のハードルーフで形成し、ルーフ格納スペースの後方には、トランクリッドで開閉可能に覆われたトランクスペースを配設し、ルーフ格納スペースとトランクスペースとを前後方向に連通する貫通孔を配設し、ルーフ部材の全開状態の時、ルーフ部材でルーフ格納スペースへのアクセスを遮断すべく構成したので、長尺物の荷物の搭載性能と盗難防止性能との両立を図り、特に、ルーフ全開状態時に、ルーフ部材それ自体を有効利用して、別途他の部材を用いることなく、ルーフ格納スペース内に格納された荷物の取出しを規制することができる効果がある。
しかも、上記ルーフ格納スペースの左右両側部には、車室内に膨出するホイールハウスが配設され、上記ホイールハウスと格納時のルーフ部材とによって上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するものであり、このように、格納時のルーフ部材と、ホイールハウスとの両者により、ルーフ格納スペースに対するアクセスを遮断することができ、特に、車両上方からのアクセスを、ルーフ部材とホイールハウスとで協同して遮断することができ、盗難防止性能の向上を図ることができる効果がある。
本発明の車両のオープンルーフ構造を示す側面図 図1の要部拡大側面図 ルーフ部材全開時の車両全体の平面図 図3のA−A線矢視に沿う正面図 ルーフ部材および駆動機構を示す斜視図 ルーフ格納スペースへのアクセス状態を示す側面図 ルーフ部材の格納開始状態を示す側面図 ルーフ部材の格納中途状態を示す側面図 ルーフ部材の半開状態を示す側面図 ルーフ部材を全開した格納完了時の側面図 車両のオープンルーフ構造の他の実施例を示す側面図
オープンカーにおいて、長尺物の荷物の搭載性能と盗難防止性能との両立を図り、特に、ルーフ全開状態時に、ルーフ部材それ自体を有効利用して、別途他の部材を用いることなく、ルーフ格納スペース内に格納された荷物の取出しを規制するという目的を、車室上方のルーフ部材を、シートバックの後方に配設されたルーフ格納スペースに格納可能と成した車両のオープンルーフ構造であって、上記ルーフ部材は少なくとも1つがボード状のハードルーフで形成され、上記ルーフ格納スペースの後方には、トランクリッドで開閉可能に覆われたトランクスペースが配設されると共に、上記ルーフ格納スペースと上記トランクスペースとを前後方向に連通する貫通孔が配設され、上記ルーフ部材が全開状態の時、該ルーフ部材が上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するよう構成し、上記ルーフ格納スペースの左右両側部には、車室内に膨出するホイールハウスが配設され、上記ホイールハウスと格納時のルーフ部材とによって上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のオープンルーフ構造を示し、図1はオープンカーの側面図、図2は図1の要部拡大側面図であって、図1、図2において、このオープンカーは、車幅方向に延びて車室1前部のフロントウインドガラス(フロントウインド部材)2の上辺を支持する強度部材としてのフロントヘッダ3と、このフロントヘッダ3の後方に連なって車室1上部を形成するルーフ部材4とが設けられており、ルーフ部材4は、フロントルーフ5とリヤルーフ6とに車両前後方向に2分割されている。
上述のルーフ部材4は開閉可能に構成されており、また、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は何れもボード状のハードルーフ部材にて形成されている。さらに、上述のルーフ部材4は後述するシートバック後方のルーフ格納スペースに格納可能に構成されている。
上述のフロントヘッダ3は、フロントヘッダアウタ3aとフロントヘッダインナ3bとを接合固定して、車幅方向に延びるヘッダ閉断面3cを備えた強度部材であって、このフロントヘッダ3の左右両端部は、車両前後スラント方向に延びる閉断面構造のフロントピラー7(図3参照)を介して車両の上下方向に延びる閉断面構造のヒンジピラーに連結されている。これらフロントピラー7およびヒンジピラーは何れも車体剛性部材である。
一方、車室1の底面を構成し、ほぼ水平に配設されたフロアパネル8を設け、このフロアパネル8の後部には、後方かつ上方にスラント状に立上がるキックアップ部9を介して、リヤフロア10を略水平に連設し、このリヤフロア10(フロアパネルの一部)の前後方向中間部には、上方に立上がるリヤバルクヘッド11を立設固定すると共に、このリヤバルクヘッド11の上部にはリヤデッキメンバ12を接合固定して、リヤバルクヘッド11とリヤデッキメンバ12との間には車幅方向に延びるリヤデッキ閉断面13を形成して、後部車体剛性の向上を図っている。
また、上述のリヤフロア10の後部かつ、車幅方向中間部には、下方に凹設されたスペアタイヤパン14を一体に段下げ形成し、このスペアタイヤパン14には、図示しないスペアタイヤ、またはパンクしたノーマルタイヤを格納するように構成している。
さらに、上述のリヤフロア10の後端部には、上下方向に延びるリヤエンドパネル15を一体的に立設固定し、このリヤエンドパネル15の上部車外側つまり後部側には、車幅方向に延びるリヤエンドメンバ16を接合固定し、該リヤエンドメンバ16とリヤエンドパネル15との間には、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面17を形成し、この閉断面構造により後部車体剛性の向上を図っている。
一方、リヤバルクヘッド11の後方側(リヤ側)を荷室、つまり、トランクスペースとしてのトランクルーム18に設定している。
このトランクルーム18の上部は、トランクリッド19により開閉可能に覆われている。
また、上述のリヤバルクヘッド11の前方側(フロント側)はルーフ格納スペースとしてのルーフ格納空間20に設定されている。詳しくは、後述する乗員用シート34,35のシートバック34B,35Bと、リヤフロア10と、リヤバルクヘッド11と、図4に示すリヤサイドパネル21(図3、図4参照)との間に、ルーフ部材4が開放した時、該ルーフ部材4を格納する格納スペースとしてのルーフ格納空間20が設けられたものである。
図4に示すように、上述のフロアパネル8の車幅方向中央には、車室1側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部22を一体または一体的に形成し、このトンネル部22の上部にはトンネルメンバ23を接合固定して、該トンネルメンバ23とトンネル部22との間に閉断面24を形成して、フロアパネル8の車幅方向の左右両端部には、サイドシル25,25を一体的に接合固定している。
上述のサイドシル25は、サイドシルアウタ26と、サイドシルインナ27と、サイドシルレインフォースメント28とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面29を備えた車体強度部材である。
また、車幅方向外側方のサイドシル25と車幅方向中央のトンネル部22との間において、フロアパネル8の下部には、フロアフレーム30を接合固定し、フロアフレーム30とフロアパネル8との間には閉断面31を形成し、このフロアフレーム30と上述のサイドシル25とにより、下部車体剛性の向上を図るように構成している。
ところで、図1に示すように、上述のフロアパネル8には、前後方向に離間配置された複数のシートブラケット32,33(または、クロスメンバ)を介して、図1、図3に示すように、ドライバーズシート34とパッセンジャーズシート35(何れも乗員用シート)とを設けている。これらの各シート34,35は、シートクッション34C,35Cと、ヘッドレスト部34H,35Hが一体に形成されたシートバック34B,35Bとを備えている。なお、この車両はドライバーズシート34とパッセンジャーズシート35とを備えた2人乗り用(いわゆる2シーター)に構成されている。上述のルーフ格納スペース20はシートバック34B,35Bの後方に配設されたものである。なお、乗員用シート34,35としては、ヘッドレスト部がシートバックに対して別体で形成されたものでもよい。
ここで、上述のフロントヘッダ3は、車室1内に配設された乗員用シート34,35の前方にて車幅方向に延び、車室1前部のフロントウインドガラス2の上辺を支持する閉断面構造の強度部材である。
一方、上述の前低後高形状のキックアップ部9の背面と、リヤフロア10の前部下面との間には、車幅方向の略全幅にわたって延びるリヤクロスメンバ36を接合固定して、これらキックアップ部9、リヤフロア10、リヤクロスメンバ36間には、車幅方向に延びる閉断面37を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性の向上を図っている。
さらに、上記リヤクロスメンバ36よりもさらに後方においてリヤフロア10の下面、詳しくは、リヤバルクヘッド11の下端と対応する位置には、車幅方向に延びる別のリヤクロスメンバ38を取付け、リヤフロア10と該リヤクロスメンバ38との間にも、車幅方向に延びる閉断面39を形成し、この閉断面構造により下部車体剛性のさらなる向上を図り、また、該リヤクロスメンバ38の下部に、図示しないサブフレームを取付けるように構成している。
ところで、図1に示すように、上述のトランクルーム18(トランクスペース)はその上方がトランクリッド19で開閉可能に覆われたトランクスペースであって、このトランクルーム18はルーフ格納空間20の後方に配設されている。
そして、ルーフ格納空間20とトランクルーム18との間に位置するリヤバルクヘッド11には、これらルーフ格納空間20とトランクルーム18とを前後方向に連通する貫通孔11A(いわゆるトランクスルー開口)が形成されている。この貫通孔11Aは、図1に仮想線で示すように、長尺の荷物Xをルーフ格納空間20とトランクルーム18とを利用して前後方向にわたって搭載するためのものである。
この貫通孔11A(トランクスルー開口)の車幅方向の幅は、荷物の搭載性を考慮して、トランクリッド19の車幅方向の幅と略等しい長さに形成されている。
また、図1、図3、図4に示すように、ルーフ格納空間20の左右両側部には、車室内に膨出するリヤホイールハウス40,40が配設されている。
さらに、図1、図3、図4に示すように、ドライバーズシート34(運転席)およびパッセンジャーズシート35(助手席)のシートバック34B,35Bと上述のルーフ格納空間20とを、車両前後方向に仕切る仕切り壁41を立設固定している。この仕切り壁41および後述するリッド部材42はボード状のハード部材や金属パネル部材で構成することができる。
この仕切り壁41は、図1、図2に示すように、前低後高状のキックアップ部9に沿ってスラント状に上下方向に延び、その上端はベルトラインBLの若干手前位置、つまり、ベルトラインBL近傍位置まで到達するように、その高さが設定されており、車両外方から仕切り壁41の目視を不可と成して、見栄えを確保するように構成している。
また、上述の仕切り壁41は、図4に示すように、左右のリヤサイドパネル21,21間の車幅方向全幅にわたって延びるように形成され、その両端はリヤサイドパネル21に連結されている。
さらに、同図に示すように、上述の仕切り壁41には、車室1側からルーフ格納空間20へのアクセスが可能となるようにアクセス孔41Aが配設されている。図3、図4に示すように、該アクセス孔41Aは助手席用のシートバック35Bの後方に形成されている。この実施例では、図3に示すように、左ハンドル車を例示しているので、上述のアクセス孔41Aは車幅方向の右側(助手席側)に形成したが、右ハンドル車においては助手席用のシートバック後方に対応して、車幅方向の左側(助手席側)に形成するとよい。
そして、図1、図2に示すように、上述のアクセス孔41Aを開閉するリッド部材42を設けている。このリッド部材42は、リヤフロア10のフロア面(上面)より下方に設けたヒンジ43を支点として開閉するもので、リッド部材42の閉時には、該リッド部材42をアンロック可能にロックできるように構成している。
しかも、図2、図4に示すように、上述のアクセス孔41Aと上述の貫通孔11Aとは車幅方向にオーバラップする位置に配設されている。換言すれば、仕切り壁41に開口形成されたアクセス孔41Aと、リヤバルクヘッド11に開口形成された貫通孔11Aとの両者は、長尺物の荷物Y(図6参照)の搭載を可能にすべく、車両の前後方向に対応する位置に形成されている。
図1、図2はフロントルーフ5、リヤルーフ6を全閉(クローズ)と成した状態を示しており、図3、図4はフロントルーフ5、リヤルーフ6を全開(フルオープン)と成した状態を示しており、図3、図4に示すように、ルーフ部材4が全開状態の時、該ルーフ部材4がルーフ格納空間20乃至トランクルーム18へのアクセスを遮断するように構成している。
詳しくは、ルーフ格納空間20の車幅方向の左右両外側は左右一対のリヤホイールハウス40,40で隙間を埋めることにより、アクセスを遮断し、ルーフ格納空間20の車幅方向内側において上側はフロントルーフ5、リヤルーフ6により隙間を埋めることにより、アクセスを遮断し、ルーフ格納空間20の車幅方向内側において下側はリヤフロア10により、アクセスを遮断すべく構成している。
つまり、リヤホイールハウス40,40と、格納時のルーフ部材4(フロントルーフ5,リヤルーフ6)との両者によって、上述のルーフ格納空間20乃至トランクルーム18に対する不正アクセスを防止すべく構成したものである。
したがって、ルーフ部材4の全開時(格納時)には、該ルーフ部材4にて貫通孔11Aに対する不正アクセスも禁止すべく構成したものである。
一方、図1、図4に示すように、車室1の側方には乗員乗降用のドア45が開閉可能に設けられている。このドア45は、ドアインナパネル46とドアアウタパネル47とをヘミング接合したもので、該ドア45の内部には車両の前後方向に延びるドアインパクトバー48,49が上下に離間して取付けられている。これらの各ドアインパクトバー48,49は側突時にドア45が車室内方側へ侵入するのを防止して、乗員を保護するための剛性部材である。
次に、図2、図5〜図10を参照して車両のオープンルーフ構造を形成する可動ルーフ構造について詳述する。
この実施例では、図2、図5に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に、閉状態とする全閉モードと、図10に示すように、フロントルーフ5およびリヤルーフ6を共に開放し、リヤルーフ6をルーフ格納空間20内に格納し、フロントルーフ5をリヤデッキメンバ12の上面およびトランクリッド19の上面と略フラットになる位置に格納する全開モード(フルオープンモード)と、図9に示すように、フロントルーフ5のみを閉状態(クローズ状態)とする独立開閉モード(いわゆる半開モード)と、を備えている。
図2、図5に示すように、ハードルーフ構造のフロントルーフ5はルーフアウタパネル5aとルーフインナパネル5bとを有すると共に、該フロントルーフ5の前部にはルーフクローズ時に該フロントルーフ5をフロントヘッダ3に係止するためのフック50を備えている。
図5はルーフ部材4を車幅方向の中央で断面し、車室内側から見た状態で示す斜視図であって、上述のフック50はフロントルーフ5の前部に左右一対設けられている(但し、図5では一方のフック50のみを示す)。図5に示すように、フック50を左右一対設ける構成に代えて、上述のフック50を車幅方向の中央に1つのみ設ける構成を採用してもよい。
図2、図5に示すように、ハードルーフ構造のリヤルーフ6はルーフアウタパネル6aとルーフインナパネル6bとバックウインド部材としてのバックウインドガラス6cとを有するものである。
上述のフロントルーフ5およびリヤルーフ6は全閉モード(図2、図5参照)と、全開モード(図10参照)と、独立開閉モードいわゆる半開モード(図9参照)と、に移動可能に構成されているので、次に、これらフロントルーフ5、リヤルーフ6をルーフ格納スペース20に折畳み駆動する折畳み機構としての駆動機構60について説明する。
この駆動機構60は、図2、図5に示すモータユニット51と、複数のリンクA,B,C,D,Eとを備えている。
上述のモータユニット51は、直流可逆モータ52の回転軸53にウオームを一体的に設け、このウオームに噛合するウオームホイールと、ウオームホイールにより駆動されるピニオンと、ピニオンにより駆動される出力ギヤ54とを備え、この出力ギヤ54の正方向(ルーフ格納方向)または逆方向(ルーフ閉鎖方向)の回転駆動により上述のリンクA,B,C,D,Eを駆動すべく構成している。
上述のリンクAの遊端は、フロントルーフ5の側壁後部にピン55を用いて連結されており、このピン55は、図2、図10に示すフロントルーフ5とリンクAとの所定の角度を得る目的で、図示しないモータにより適宜駆動されるように構成している。
また、上述のリンクBの遊端にはピン56を介してリンクCの基端が枢支連結されており、このリンクCの遊端は、リヤルーフ6の側壁部にピン57を用いて枢支連結されている。
さらに、上述のリンクDの遊端にはピン58を介してリンクEの基端が枢支連結されており、このリンクEの遊端はピン59を用いてリヤルーフ6の側壁部に枢支連結されている。
さらにまた、上述の出力ギヤ54の下方部には、図2に示すように、リンクDの動きを規制するストッパ61が設けられている。
そして、上述のモータユニット51および各リンクA〜Eから成る駆動機構60が左右一対設けられており、左右の各駆動機構60,60が略左右対称構造に形成されると共に、左右の各モータ52,52(但し、図面では車両右側のモータ52のみを図示)は同期駆動するように構成されている。
ここで、上述のフロントルーフ5を支持するリンクA(フロントルーフリンク)は、リヤルーフ6を支持する他のリンクB,C,D,E(リヤルーフリンク)に対して、車幅方向内側に位置すると共に、リヤルーフ6を支持する各リンクB,C,D,Eはフロントルーフ5の側壁部に対して、車幅方向外側に位置するように形成されている。
上述の駆動機構60は、フロントルーフ5とリヤルーフ6を上述のルーフ格納スペース20に折畳むための折畳み機構である。
なお、図1において、仮想線αはフロントルーフ5の格納位置を示し、また仮想線βはリヤルーフ6の格納位置を示す。
このように、構成した車両のオープンルーフ構造の作用について、以下に詳述する。
図1に示すルーフ部材4の全閉時において、トランクリッド19を同図に仮想線で示すように開放すると、開放されたトランクルーム18の上方から、リヤバルクヘッド11の貫通孔11Aを介して長尺の荷物Xをルーフ格納空間20とトランクルーム18とにわたって搭載することができる。
要するに、上述の貫通孔11Aでルーフ格納空間20とトランクスペースとしてのトランクルーム18とを車両の前後方向に連通しているので、このルーフ格納空間20とトランクルーム18との連通構造を利用して、長尺物の荷物Xを搭載することができる。
なお、上述のトランクリッド19は、周知の如く、ラッチ&ストライカ等のロック手段により、後部車体に対してアンロック可能にロックされるようになっている。
一方、図6に示すように、ドライバーズシート34に着座した乗員が、空席状態(乗員が着座していない状態)のパッセンジャーズシート35のシートバック35Bを前方へ倒し、その後、仕切り壁41のアクセス孔41Aを閉塞していたリッド部材42を、ヒンジ43を支点として前方へ開放すると、図6に示すように、車室1とルーフ格納空間20とがアクセス孔41Aを介して前後方向に連通するので、ルーフ格納空間20に対する荷物の出し入れが可能となり、運転席着座乗員(ドライバ)に対する有用性の向上を図ることができる。
また、図6に示す状態下、すなわち、助手席用のシートバック35Bが前倒され、かつ、リッド部材42が前倒された状態下においては、前倒された該シートバック35B後方の車室1と、ルーフ格納空間20と、トランクルーム18とが、アクセス孔41Aおよび貫通孔11Aを介して、車両の前後方向に連通するので、トランクリッド19を開放した後に、開放されたトランクルーム18の上方から、貫通孔11Aおよびアクセス孔41Aを介して長尺の荷物Yを車室1とルーフ格納空間20とトランクルーム18とにわたって搭載することができる。
この場合、図6に仮想線で示す荷物Yの長さは、図1に仮想線で示した荷物Xの長さよりも長く、より一層長尺の荷物Yの搭載が可能となる。また、リッド部材42のヒンジ43はリヤフロア10のフロア面よりも下方に設けたので、ヒンジがリヤフロア10の上方に突出して荷物の出し入れを阻害することはない。
次に、図2に示す全閉モードから、図9に示す半開モード、および図10に示す全開モード(フルオープンモード)と成す場合について説明する。
インストルメントパネルに設けた図示しないリヤルーフ解放スイッチ(または半開スイッチ)をON操作すると、モータユニット51のモータ52が駆動し、出力ギヤ54がリンクB,Dのみを駆動するので、これら各リンクB,DがリンクC,Eを伴ってリヤルーフ格納方向へ移動するので、図2に示す状態から図7に示すようにリヤルーフ6はその後部が下方に移動して、格納が開始される。
図7に示す状態から各リンクB,Dがさらに回動し、図8に示すように、リンクDがストッパ61に当接すると、リヤルーフ6の旋回半径は出力ギヤ54の中心とピン59とを結ぶ長さからピン58,59間の長さに短縮され、かつリンクB,Cでリヤルーフ6が格納方向へ押圧されるので、該リヤルーフ6は短縮された旋回半径にて回動し、図9に示す格納位置に格納される。このため、リヤルーフ6と格納スペース床面としてのリヤフロア10との干渉を回避することができる。
図9に示す状態は、フロントルーフ5が全閉(クローズ)で、リヤルーフ6が全開(オープン)の半開状態(ハーフオープンモード)であって、乗員に開放感を与えて該乗員の快適性を確保することができると共に、フロントルーフ5はフロントヘッダ3から乗員用シート34,35のシートバック34B,35B上方およびヘッドレスト部34H,35H上方近傍まで後方に延びているので、半開状態であっても乗員の頭部を確実に保護することができる。
次に、インストルメントパネルに設けた図示しないフロントルーフ開放スイッチをON操作すると、モータユニット51のモータ52が駆動して、出力ギヤ54がリンクAのみを駆動するので、このリンクAの後方への回動によりフロントルーフ5が後方かつ下方に移動して、図9の状態から図10に示すようにフロントルーフ5はルーフ格納空間20の上方を略水平に覆って、全開モード(フルオープンモード)となる。
この全開モード時には、図10に示すように、フロントルーフ5は、リヤデッキメンバ12およびトランクリッド19と略フラットになるので、フロントルーフ5格納時の見栄えが良好となる。また、上述のリヤルーフ6の格納時にバックウインドガラス6cはリヤルーフ6と一体的に移動するので、駆動機構60の簡略化を図ることができる。
なお、図2のルーフ全閉状態下において、インストルメントパネルに設けた図示しないリヤルーフ開放スイッチとフロントルーフ開放スイッチとを同時にON操作(またはルーフ全開スイッチをON操作)すると、各ルーフ5,6は図2の状態から、図7、図8、図9の状態を経て図10に示すフルオープンモードに移動する。
ところで、図10で示す全開モード、または図9で示す半開モードから、インストルメントパネルに設けた図示しない全閉モードスイッチをON操作すると、フロントルーフ5およびリヤルーフ6は駆動機構60の駆動により図2に示す全閉モードに復帰するように構成されている。
図10に示すルーフ全開状態(ルーフ格納完了状態)の平面図は図3の通りであり、また、図10の正面図は図4の通りであって、図3、図4、図10に示すルーフ部材4の全開状態時においては、該ルーフ部材4でルーフ格納空間20の上方および貫通孔11Aを、その前方および上方から覆うことができるので、ルーフ格納空間20乃至トランクルーム18へのアクセスを遮断することができる。
しかも、図3、図4、図10に示すように、ルーフ格納空間20の左右両側部には、車幅方向内方へ膨出するリヤホイールハウス40,40(詳しくは、リヤホイールハウスインナ)が配設されており、ルーフ格納時のフロントルーフ5、リヤルーフ6と、上述のリヤホイールハウス40,40との両者により、ルーフ格納空間20に対する不正アクセスを防止することができ、特に、車両上方からのアクセスを、ルーフ部材4(フロントルーフ5,リヤルーフ6)とリヤホイールハウス40,40とで協同して遮断することができる。
さらに、シートバック34B,35Bと上述のルーフ格納空間20とを車両前後方向に仕切る剛性部材から成る仕切り壁41を備え、そのアクセス孔41Aを開閉するリッド部材42が図示しないロック手段にてロックされていると、この仕切り壁41は左右のリヤサイドパネル21,21間に車幅方向の全幅にわたって延びるので、この仕切り壁41で前方からのアクセスを遮断することができ、アクセス遮断性能のさらなる向上を図ることができる。
なお、図10で示した構成に代えて、図11で示す構成を採用してもよい。
すなわち、図11で示す実施例は、リッド部材42の上端部に取手部材42aを一体形成し、この取手部材42aに対応して助手席用のシートバック35Bの背面には、該取手部材42aを収納する凹部35aを形成している。
また、リヤバルクヘッド11下部の前方に向けた折曲げ部11aの上面と、リヤフロア10の上面とが面一となるように、該リヤフロア10の一部に凹部10aを一体形成し、この凹部10aの上面に上述の折曲げ部11aを接合固定し、凹部10aの下面にリヤクロスメンバ38の後側の接合フランジ部を固定して、荷物の出し入れ性の容易化を図るように構成している。
さらに、リッド部材42の下部背面と、格納完了時のリヤルーフ6前端部との間を、ラッチ71およびストライカ72から成るロック部材でアンロック可能にロックするように構成したものである。
このように構成すると、ルーフ全開時(ルーフ格納完了時)のリヤルーフ6がロック部材(ラッチ71、ストライカ72参照)で固定係止されるので、アクセス遮断性能をより一層向上させることができる。
なお、図11において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
このように上記実施例の車両のオープンルーフ構造は、車室1上方のルーフ部材4を、シートバック34B,35Bの後方に配設されたルーフ格納空間20に格納可能と成した車両のオープンルーフ構造であって、上記ルーフ部材4は少なくとも1つがボード状のハードルーフで形成(この実施例では、ルーフ部材4の全てをハードルーフで形成)され、上記ルーフ格納空間20の後方には、トランクリッド19で開閉可能に覆われたトランクスペース(トランクルーム18参照)が配設されると共に、上記ルーフ格納空間20と上記トランクスペース(トランクルーム18)とを前後方向に連通する貫通孔11Aが配設され、上記ルーフ部材4が全開状態の時、該ルーフ部材4が上記ルーフ格納空間20へのアクセス(詳しくは、ルーフ格納空間20、貫通孔11Aおよびトランクルーム18へのアクセス)を遮断するものである(図1、図3、図10参照)。
この構成によれば、上述の貫通孔11Aでルーフ格納空間20とトランクスペース(トランクルーム18参照)とを前後方向に連通するので、このルーフ格納空間20とトランクスペース(トランクルーム18)の連通構造を利用して、ルーフ部材4の全閉時に、長尺物の荷物X(図1参照)を搭載することができる。
また、ルーフ部材4の全開状態時には、図3、図4、図10に示すように、該ルーフ部材4でルーフ格納空間20へのアクセスを遮断するので、盗難防止性能を確保することができる。
つまり、長尺物の荷物X(図1参照)の搭載性能と盗難防止性能との両立を図ることができる。
しかも、ルーフ格納空間20へのアクセス遮断作用は、別途他の部材を用いることなく、ルーフ部材4それ自体にて行なうことができ、ルーフ全開時(図3、図4、図10参照)にルーフ格納空間20内に格納された荷物の取出しを規制することができる。
なお、盗難防止性を向上させるためには、上記実施例で示したように、ルーフ部材(フロントルーフ5,リヤルーフ6)の全てをハードルーフで構成することがより一層望ましい。
また、上記ルーフ部材4はフロントルーフ5とリヤルーフ6とに前後方向に2分割されると共に、上記フロントルーフ5とリヤルーフ6を上記ルーフ格納空間20に折畳む折畳み機構(駆動機構60参照)を備えたものである(図2、図5参照)。
この構成によれば、ルーフ部材4をフロントルーフ5とリヤルーフ6とに2分割し、この2分割されたルーフ部材4をルーフ格納空間20に格納するので、格納時の見栄えを確保することができる。
また、ルーフ部材を3分割にする従来構造と比較して、各ルーフを駆動する折畳み機構(駆動機構60)の簡略化と、ルーフ分割構造の簡素化とを図ることができる。
さらに、上記ルーフ格納空間20の左右両側部には、車室1内に膨出するリヤホイールハウス40,40が配設され、上記リヤホイールハウス40,40と格納時のルーフ部材4とによって上記ルーフ格納空間20へのアクセスを遮断するものである(図3、図4、図10参照)。
この構成によれば、格納時のルーフ部材4と、リヤホイールハウス40,40との両者により、ルーフ格納空間20に対するアクセスを遮断することができ、特に、車両上方からのアクセスを、ルーフ部材4とリヤホイールハウス40,40とで協同して遮断することができ、盗難防止性能の向上を図ることができる。また、リヤホイールハウス40,40は既存の車体部品であるから、部品点数の増加を招くことなく、防盗性の向上を図ることができる。
さらにまた、上記シートバック34B,35Bと上記ルーフ格納空間20とを仕切る仕切り壁41を備え、該仕切り壁41には上記ルーフ格納空間20へのアクセス可能なアクセス孔41Aが配設されたものである(図2、図4、図6参照)。
この構成によれば、上述の仕切り壁41にアクセス孔41Aを配設したので、車室1側から仕切り壁41のアクセス孔41Aを介して、ルーフ格納空間20にアクセス(図6参照)することができ、乗員の利便性向上を図ることができる。
また、上記貫通孔11Aと上記アクセス孔41Aは車幅方向にオーバラップする位置に配設されたものである(図6参照)。
この構成によれば、図6に示すように、シートバック35Bを前方に倒すと、仕切り壁41のアクセス孔41Aよりも前方の空間(車室1参照)と、ルーフ格納空間20と、トランクスペース(トランクルーム18参照)とが車両の前後方向に連続したスペースとなるので、オープンカーであっても長尺物の荷物Y(図6参照)を搭載することができる。
さらに、上記シートバック34B,35Bは運転席用(シートバック34B参照)と助手席用(シートバック35B参照)とを備え、上記貫通孔11Aと上記アクセス孔41Aは車幅方向にオーバラップする位置に配設されると共に、上記助手席用のシートバック35Bの後方に配設されたものである(図2、図3、図4参照)。
この構成によれば、助手席用シートバック35Bの後方に、アクセス孔41Aを配設したので、運転席着座乗員(ドライバ)に対する有用性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のトランクスペースは、実施例のトランクルーム18に対応し、
以下同様に、
ルーフ格納スペースは、ルーフ格納空間20に対応し、
ホイールハウスは、リヤホイールハウス40に対応し、
折畳み機構は、駆動機構60に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、アクセス孔41Aを開閉するリッド部材42は、ヒンジ43を支点として揺動する構造と成したが、この構成に代えて、リッド部材を上下動させてアクセス孔41Aを開閉する構造と成してもよいことは勿論である。
1…車室
4…ルーフ部材
5…フロントルーフ
6…リヤルーフ
11A…貫通孔
18…トランクルーム(トランクスペース)
19…トランクリッド
20…ルーフ格納空間(ルーフ格納スペース)
34B,35B…シートバック
40…リヤホイールハウス(ホイールハウス)
41…仕切り壁
41A…アクセス孔
60…駆動機構(折畳み機構)

Claims (5)

  1. 車室上方のルーフ部材を、シートバックの後方に配設されたルーフ格納スペースに格納可能と成した車両のオープンルーフ構造であって、
    上記ルーフ部材は少なくとも1つがボード状のハードルーフで形成され、
    上記ルーフ格納スペースの後方には、トランクリッドで開閉可能に覆われたトランクスペースが配設されると共に、
    上記ルーフ格納スペースと上記トランクスペースとを前後方向に連通する貫通孔が配設され、
    上記ルーフ部材が全開状態の時、該ルーフ部材が上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断するよう構成し、
    上記ルーフ格納スペースの左右両側部には、車室内に膨出するホイールハウスが配設され、
    上記ホイールハウスと格納時のルーフ部材とによって上記ルーフ格納スペースへのアクセスを遮断する
    車両のオープンルーフ構造。
  2. 上記ルーフ部材はフロントルーフとリヤルーフとに分割されると共に、
    上記フロントルーフとリヤルーフを上記ルーフ格納スペースに折畳む折畳み機構を備えた
    請求項1に記載の車両のオープンルーフ構造。
  3. 上記シートバックと上記ルーフ格納スペースとを仕切る仕切り壁を備え、
    該仕切り壁には上記ルーフ格納スペースへのアクセス可能なアクセス孔が配設された
    請求項1または2に記載の車両のオープンルーフ構造。
  4. 上記貫通孔と上記アクセス孔は車幅方向にオーバラップする位置に配設された
    請求項記載の車両のオープンルーフ構造。
  5. 上記シートバックは運転席用と助手席用とを備え、
    上記貫通孔と上記アクセス孔は車幅方向にオーバラップする位置に配設されると共に、上記助手席用のシートバックの後方に配設された
    請求項記載の車両のオープンルーフ構造。
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