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JP5537851B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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JP5537851B2
JP5537851B2 JP2009164152A JP2009164152A JP5537851B2 JP 5537851 B2 JP5537851 B2 JP 5537851B2 JP 2009164152 A JP2009164152 A JP 2009164152A JP 2009164152 A JP2009164152 A JP 2009164152A JP 5537851 B2 JP5537851 B2 JP 5537851B2
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Description

本発明は、貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージによりスクリーンに沿って移動させ、貫通孔を通して回路基板に印刷するスクリーン印刷機に関するものである。
この種のスクリーン印刷機においては、回路基板へのクリーム状はんだの印刷が行われるに従って、スクリーン上に載せられたクリーム状はんだの量が減少する。そのため、下記の特許文献1に記載のスクリーン印刷機においては、レーザ式はんだ高さセンサおよびクリーム状はんだ吐出装置が設けられ、スクリーン上に載せられたクリーム状はんだの高さの検出に基づいてクリーム状はんだが自動的に供給されるようにされている。これらはんだ高さセンサおよびクリーム状はんだ吐出装置はスキージと共に移動させられ、はんだ高さセンサにより検出されたクリーム状はんだの高さが設定高さより低く、最小限高さ以上であれば、クリーム状はんだ吐出装置によりクリーム状はんだがスクリーン上に自動的に吐出されるのである。
また、クリーム状はんだの供給は、作業者により手動で行われることも多い。例えば、スクリーン印刷機において、設定枚数の回路基板についてクリーム状はんだの印刷が行われる毎に印刷作業が自動で停止させられ、あるいは作業者が目視によりクリーム状はんだの供給が必要であると認めた場合に手動入力に応じて印刷作業が停止させられ、作業者によりクリーム状はんだがスクリーン上に載せられるのである。作業者によれば、クリーム状はんだを良好に練り合わせ、印刷に適した状態で供給することができる。
特開平5−261892号公報
しかしながら、従来のスクリーン印刷機には、未だ改善の余地がある。例えば、スキージ移動装置等、スクリーン印刷機を構成する種々の装置は、印刷機本体およびカバーにより形成されるスクリーン印刷機の内部空間内に設けられている。カバーは印刷機本体に開閉可能に取り付けられ、作業者はカバーを開いてスクリーン上にはんだを載せるのであるが、スクリーン全体を覆うカバーは大きく、開閉作業が容易ではないとか、カバーを開く場合には安全のためにスクリーン印刷機全体の作動を停止させることが必要であるとかいうように改善の余地があるのである。
本発明は、そういった実情に鑑みて為されたものであり、より実用的なスクリーン印刷機を得ることを課題として為されたものである。
上記課題は、貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機を、(A)当該スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得、内側の前記スクリーンの上方に、前記スキージが前記クリーム状はんだを移動させて印刷を行う印刷領域と、その印刷領域に隣接してはんだ供給領域とが設定された開閉カバーと、(B)その開閉カバーの、前記はんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と、(C)そのはんだ供給窓からクリーム状はんだが前記はんだ供給領域へ供給される際、作業者の手が、少なくとも前記スキージ移動装置を含む当該スクリーン印刷機の動作装置と接触することを防止する接触防止装置とを含み、その接触防止装置が、前記印刷領域を前記はんだ供給領域に対して遮蔽する遮蔽状態と遮蔽しない非遮蔽状態とを取り得る遮蔽装置を含むものとすることにより解決される。
ここにおいて、開閉カバーの開状態は開閉カバーが完全に開かれた状態であり、閉状態は開閉カバーが完全に閉じられた状態である。また、扉の開状態は、はんだ供給口を完全に開放した状態であり、閉状態ははんだ供給口を完全に閉塞する状態である。
扉は、カバーに沿ってスライドするスライド型とすることも可能であるが、スクリーンに平行な回動軸線のまわりに回動する回動型とする方が、製造が容易であり、使い勝手も良い場合が多い。
前記課題はまた、貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機を、(A)当該スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得る開閉カバーと、(B)その開閉カバーの、前記スクリーン上に設定されたはんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と、(C)(a)前記スクリーンの下方領域に設けられ、そのスクリーンの下面に沿って移動してその下面の清掃を行うスクリーン清掃装置と、(b)前記スクリーンの下方領域に設けられ、そのスクリーンの下面に沿って移動し、その下面に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像装置との少なくとも一方と、(D)前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では当該スクリーン印刷機の作動を許容し、前記閉状態にない状態では作動を禁止し、前記スクリーン清掃装置と前記基準マーク撮像装置との前記少なくとも一方の移動は、前記はんだ供給窓の前記扉の開閉状態のいかんを問わず許容する作動抑制部とを含むものとし、かつ、前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では、その開閉カバーと前記スクリーンとの隙間から作業者の手が前記下方領域へ入らない構成とすることにより解決される。
本スクリーン印刷機において作業者は、開閉カバーは開かず、閉状態のままとし、扉を開いてはんだ供給口を開放することにより、はんだ供給口から手を入れてスクリーン上にクリーム状はんだを載せることができる。はんだ供給窓は開閉カバーより小さく、作業者は開閉カバーを開いてクリーム状はんだの供給を行う場合に比較して開閉を容易に行うことができ、作業者が手動でクリーム状はんだを供給することによる効果を容易に享受することができる。
また、開閉カバーを開状態にすれば、開閉カバー内部の装置のメンテナンス等が容易となり、スクリーン印刷機の使い勝手が向上する効果が得られる。
そして、特に、接触防止装置と遮蔽装置とを含む態様のスクリーン印刷機においては、はんだ供給窓からクリーム状はんだがはんだ供給領域へ供給される際、作業者の手が、少なくともスキージ移動装置を含む当該スクリーン印刷機の動作装置と接触することが防止される。
また、スクリーンの下方領域に設けられたスクリーン清掃装置と基準マーク撮像装置との少なくとも一方を含む態様のスクリーン印刷機においては、開閉カバーが閉状態にある状態では、その開閉カバーとスクリーンとの隙間から作業者の手が下方領域へ入ることが防止される。さらに、開閉カバーが閉状態にない状態では、作動抑制部によって当該スクリーン印刷機の作動が禁止され、開閉カバーが閉状態にある状態では作動が許容され、スクリーン清掃装置と基準マーク撮像装置との少なくとも一方の移動は、はんだ供給窓の扉の開閉状態のいかんを問わず許容される。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(2)項が請求項2に、(3)項が請求項3に、(4)項が請求項4に、(5)項が請求項5に、(8)項が請求項6に、(12)項が請求項7に、(16)項が請求項8に、(17)項が請求項9に、(20)項が請求項10にそれぞれ相当する。
(1)貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機であって、
当該スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得る開閉カバーと、
その開閉カバーの、前記スクリーン上に設定されたはんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と
を含むスクリーン印刷機。
スクリーン印刷機においては、傾斜方向を互いに異にする一対のスキージが、互いに対向する状態で配設され、それら一対のスキージの一方がスクリーンに接触させられる一方、他方がスクリーンから離間させられた状態で一方向の印刷が行われ、他方向の印刷は、スクリーンに接触させるスキージを交替させて行われることが多い。このタイプのスクリーン印刷機をダブルスキージタイプと称することとするが、スキージを1つのみ備えるシングルスキージタイプのスクリーン印刷機も知られている。
しかし、シングルスキージタイプにおいては勿論、ダブルスキージタイプにおいても、本請求可能発明に直接関連するのは、はんだ供給領域へ供給されたクリーム状はんだを印刷領域へ取り込むスキージであるため、本〔発明の態様〕の項においては、クリーム状はんだの印刷領域への取込みを行うスキージについてのみ言及することとする。
(2)さらに、前記はんだ供給窓からクリーム状はんだが前記はんだ供給領域へ供給される際、作業者の手が、少なくとも前記スキージ移動装置を含む当該スクリーン印刷機の動作装置と接触することを防止する接触防止装置を含む(1)項に記載のスクリーン印刷機。
ここにおいて、動作装置は、移動を伴って作動する装置である。
接触防止装置は、作業者の手の動作装置との接触を物理的に防止する装置とされてもよく、制御により防止する装置とされてもよい。前者の装置によれば、接触防止の確実性が高く、後者の装置によればスクリーン印刷機の構造物を増やすことなく、装置構成の複雑化および装置コストの増大を回避しつつ接触を防止することができる。
本項の特徴によれば、作業者はクリーム状はんだの供給を安全に、スキージ移動装置の作動と並行して行うことができ、あるいはスキージ移動装置以外の動作装置の作動と並行して行うことができる。そのため、スクリーン印刷機の稼働率の低下が抑制される。
(3)前記開閉カバーの内側に、前記スキージが前記クリーム状はんだを移動させて印刷を行う印刷領域と、その印刷領域に隣接して前記はんだ供給領域とが設定され、かつ、前記接触防止装置が、印刷領域をはんだ供給領域に対して遮蔽する遮蔽状態と遮蔽しない非遮蔽状態とを取り得る遮蔽装置を含む(2)項に記載のスクリーン印刷機。
ここにおいて、遮蔽状態は、遮蔽装置が印刷領域をはんだ供給領域に対して完全に遮蔽する状態であり、非遮蔽状態は、完全に遮蔽しない状態である。
本スクリーン印刷機においては、遮蔽装置により、はんだ供給領域に対して印刷領域が遮蔽された状態で、クリーム状はんだの供給を行うことができ、作業者は、印刷作業と並行して、しかも安全に、クリーム状はんだの供給を行うことができる。
そのため、印刷が中断されず、クリーム状はんだの供給により、クリーム状はんだが印刷された回路基板の生産に要する時間が長くなることがなく、スクリーン印刷機の稼働率の低下が抑制される。印刷を中断してクリーム状はんだの供給を行う場合、それにより生産時間が長くなる。しかも、クリーム状はんだをスクリーン上に載せる作業には熟練を要し、未熟な作業者が行えば時間がかかり、中断時間が長くなって生産時間がより長くなる。それに対し、印刷作業と並行して供給作業を行うことができるのであれば、供給のために印刷を中断しなくてよく、生産時間の増大が抑制される。また、未熟な作業者が供給を行って時間がかかっても、生産時間が長くなることはなく、稼働率の低下が抑制される。
回路基板へのクリーム状はんだの印刷を行うスクリーン印刷機においては、クリーム状はんだの供給(補給)をかなり頻繁に行うことが必要であり、しかも、クリーム状はんだのスクリーン上への載置状態の良否が、印刷結果の良否に影響を与え易いため、充分慎重に補給作業を行うことが必要であり、本項に係る発明によれば、補給作業に注意を集中することが容易となる効果が得られる。
遮蔽装置は、はんだ供給領域と印刷領域とを仕切る仕切装置と考えることもできる。
また、はんだ供給領域は、印刷領域に隣接して設けられるのであり、遮蔽装置より内側が従来のスクリーン印刷機におけるスキージの移動可能領域に相当し、スキージの移動可能領域がはんだ供給領域分拡げられたことになり、この点からスクリーン印刷機の安全性が増す効果も得られる。遮蔽装置が遮蔽状態とならないことがあっても、作業者がスキージに触れる可能性が減るからである。
さらに、はんだ供給領域においてはスクリーンに貫通孔が形成されないため、印刷領域においてクリーム状はんだが供給される場合に比較して、回路基板がスクリーンに接触していない状態においてもクリーム状はんだを供給し得る利点がある。
はんだ供給窓の扉および遮蔽装置は作業者が手動で開閉するものとされてもよく、それぞれ動力駆動源を有する扉駆動装置および遮蔽装置駆動装置によって自動的に開閉されるものとされてもよい。後者の場合、作業者による開閉指示に基づいて駆動装置が作動させられるようにしてもよく、作業者による供給開始指示および供給終了指示にそれぞれ基づいて扉駆動装置および遮蔽装置駆動装置が制御装置により制御され、扉および遮蔽装置の各開閉が予め設定された順序で行われるようにされてもよい。
(4)さらに、
前記遮蔽装置が少なくとも遮蔽状態にあることを検出する遮蔽装置状態検出装置と、
前記はんだ供給窓の閉状態を検出する供給窓閉状態検出装置と、
その供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出していない状態で、前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽状態を検出していれば、当該スクリーン印刷機の作動を禁止せず、前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽状態を検出していなければ、当該スクリーン印刷機の作動を禁止する作動禁止部と
を含む(3)項に記載のスクリーン印刷機。
本項の特徴によれば、遮蔽装置が遮蔽状態にない状態ではんだ供給窓が閉状態とされていなければ、スクリーン印刷機の作動が禁止される。スクリーン印刷機が作動中であれば停止させられ、停止中であれば作動開始が不能とされるのであり、安全性が一層高くなる効果が得られる。
(5)前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽装置が前記非遮蔽状態にあることを検出するものであり、
当該スクリーン印刷機がさらに、
前記はんだ供給領域において、前記スクリーン上にクリーム状はんだが設定量以上載せられているか否かを検出するはんだ供給検出装置と、
そのはんだ供給検出装置がクリーム状はんだが前記設定量以上載せられていることを検出している状態で、前記供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出し、かつ、前記遮蔽装置状態検出装置が前記非遮蔽状態を検出していれば、前記スキージを前記スクリーンから離間した上昇位置に保って前記印刷領域から前記はんだ供給領域へ移動させ、スキージを下降させた後、前記はんだ供給領域から前記印刷領域へ移動させてクリーム状はんだを前記印刷領域へ取り込むクリーム状はんだ取込制御部と
を含む(4)項に記載のスクリーン印刷機。
はんだ供給検出装置は、例えば、スクリーンのはんだ供給領域の下方に設けられ、そのはんだ供給領域に対する上下方向の負荷またははんだ供給領域の上下方向の変位を検出することによって、そのはんだ供給領域にクリーム状はんだが設定量以上載せられているか否かを検出するものとすることができる。上記負荷を検出する負荷検出装置は、例えば、スクリーンのはんだ供給領域の下面に接触してその下面を支持する負荷伝達部材と、その負荷伝達部材により伝達される負荷を検出するロードセルとを含むものとすることができ、上記変位を検出する変位検出装置は、接触式とすることも、非接触式とすることも可能であり、後者としては、例えば、レーザ変位計等の光学式変位検出装置とすることができる。
また、スクリーン上面からのクリーム状はんだの高さを検出する高さ検出装置とすることも可能である。高さ検出装置は、接触式とすることも可能であるが、非接触式とすることが望ましく、例えば、レーザ式高さ検出装置や、スクリーンに平行な直線上において互いに対向する投光器と受光器とから成る光電スイッチを1セット以上含むものが採用可能である。光電スイッチが複数セット設けられる場合には、スクリーン上面からの高さを互いに異にする状態で設けられる。
作業者がクリーム状はんだをはんだ供給領域に供給し、遮蔽装置を非遮蔽状態とするとともに、はんだ供給窓を閉状態にすれば、クリーム状はんだがスキージにより自動的に印刷領域へ取り込まれる。ただし、直ちに取込みが行われることは不可決ではなく、例えば、取込みに先だって、はんだ供給領域においてスキージによるクリーム状はんだの練り合わせが行われるようにすることも可能である。
本項の特徴によれば、クリーム状はんだが実際に供給された場合にのみ、スキージによるはんだの取込みが行われる。
(6)前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽装置が前記非遮蔽状態にあることを検出するものであり、
当該スクリーン印刷機がさらに、
前記供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出しておらず、かつ、前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽状態を検出している第1状態から、前記供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出し、かつ、前記遮蔽装置状態検出装置が前記非遮蔽状態を検出している第2状態への移行に応じて、前記スキージを前記スクリーンから離間した上昇位置に保って前記印刷領域から前記はんだ供給領域へ移動させ、スキージを下降させた後、前記はんだ供給領域から前記印刷領域へ移動させてクリーム状はんだを前記印刷領域へ取り込むクリーム状はんだ取込制御部を含む(4)項に記載のスクリーン印刷機。
本項の特徴を採用すれば、(5)項の発明におけるはんだ供給検出装置を省略することが可能となる。
(7)さらに、前記はんだ供給領域において、前記スクリーン上にクリーム状はんだが設定量以上載せられているか否かを検出するはんだ供給検出装置を含む(1)項または(2)項に記載のスクリーン印刷機。
はんだ供給検出装置は、(5)項と同様に説明される。
はんだ供給検出装置が設けられれば、実際にはんだが供給されたか否かがわかる。そのため、設定量以上のはんだの供給の検出に基づいて、例えば、はんだが印刷領域へ取り込まれるようにすることができる。あるいは、はんだ供給検出装置をはんだ量検出装置とすることにより、指定された量のはんだが正確に供給されるようにすることができる。はんだ量検出装置は、検出機能および報知機能を備え、供給されたはんだの量が報知されることにより、作業者の作業が容易になるようにされたり、あるいは所定量のはんだが載せられたことが報知されるように構成される。
(8)前記遮蔽装置が、
湾曲可能なシャッタと、
そのシャッタの両側縁部を案内する一対の案内レールと、
その案内レールに沿って前記シャッタを移動させるシャッタ移動装置と
を含む(3)項ないし(6)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
遮蔽装置を、スクリーンに平行な回動軸線のまわりの回動により遮蔽状態と非遮蔽状態とを取る回動型遮蔽板とすることも可能である。しかし、本項の態様とすれば、はんだ供給領域を小さくしながら遮蔽装置とスキージ移動装置との干渉を回避することが容易となる。なお、スクリーンに平行な回動軸線とは、スクリーンに平行でスキージの移動方向と交差する方向に延びる回動軸線であり、例えば、スクリーンに平行でスキージの移動方向と直交する方向に延びる回動軸線とされる。
シャッタとしては、次項に記載のものが特に好適であるが、例えば、可撓性を有する1枚のシートにより構成することも可能である。シートが軟質合成樹脂から成るものである場合には、スクリーンに平行に延びる棒材を複数本、間隔をあけてシートに固定したり、あるいは一対の案内レールを、シートの両縁部を、それら両縁部が互いに接近することを阻止しつつ案内可能なものとしたりすることにより、シートの垂れ下がりを防止することが望ましい。後者の場合には、例えば、シートの両縁部に筒状部を設け、あるいはシートの両縁に環状部材を複数個、互いに間隔をあけて取り付け、それら筒状部や環状部材に、一対の棒状の案内レールの各々を通したり、シートの両縁部に、シートの厚さより厚い被案内部を設ける一方、一対の案内レールを、断面形状がC字形を成し、Cの字の開口部が互いに対向するものとし、被案内部の各々を一対の案内レールの各々に案内させたりすればよい。これらの対策は、シートが金属や硬質合成樹脂等、硬質材料の薄板から成るものである場合にも採用可能であるが、省略し、案内レールを、単純にシートの両縁部を案内するものとすることも可能である。
印刷領域をはんだ供給領域に対して遮蔽するためには、遮蔽部材が、スクリーンに直角な方向の成分が平行な方向の成分より大きい方向に存在することが望ましく、非遮蔽状態とするためには、遮蔽部材が少なくともスキージのはんだ供給領域への移動を許容する位置へ退避させられることが必要である。湾曲可能なシャッタであれば、形状変化の自由度が高く、スクリーン印刷機の大形化を抑制しつつ、遮蔽装置が遮蔽状態と非遮蔽状態とを取るようにすることができる。また、シャッタの移動が案内レールによって案内されることにより、シャッタの移動経路が確定され、安定して遮蔽状態に保たれる。
遮蔽装置は、上記以外の態様のシャッタを含む装置とされてもよく、シャッタ以外の遮蔽部材を含む装置とされてもよい。また、遮蔽装置が案内レールを含むことは不可欠ではなく、案内レールは省略されてもよい。例えば、遮蔽装置は、可撓性を有する1枚のシートと、そのシートを巻き取る巻取装置あるいはたくし取り装置とを含む装置とされてもよく、あるいはスクリーンに平行な方向に長い横長の3枚以上の板状部材が、それらの長手方向の各両端部がそれぞれ紐状部材により連結されて湾曲可能なブラインド状の装置とされ、開閉カバーの内面から下方へ吊り下げられてもよい。これらの装置においてシートや板状部材は案内レールにより案内されてもよく、案内されなくてもよい。
さらに、遮蔽装置は、シャッタ等の遮蔽部材が案内レールに案内されて、スクリーンに平行でスキージ移動方向と交差する方向、例えば、直交する方向に移動させられ、遮蔽状態と非遮蔽状態とが取られる装置とされてもよい。例えば、案内レールは開閉カバーの内側面に、その内側面に沿って設けられ、遮蔽部材は開閉カバーから下方へ垂下させられたものとされる。
(9)前記シャッタが、前記スクリーンに平行な方向に長い横長の3枚以上の板状部材が、長手方向に平行な辺同士において相対回動可能に連結されたものである(8)項に記載のスクリーン印刷機。
隣接する板状部材の相対回動により、シャッタの湾曲が許容される。
板状部材は、5枚以上、連結することが望ましい。
(10)前記シャッタ移動装置が、前記シャッタから前記開閉カバーの外部へ延び出させられ、手動操作により、前記シャッタを前記遮蔽状態に対応する遮蔽位置と前記非遮蔽状態に対応する非遮蔽位置とへ移動させ得る手動操作部材を含む(8)項または(9)項に記載のスクリーン印刷機。
シャッタ移動装置を動力駆動源を備え、駆動エネルギの供給により遮蔽位置と非遮蔽位置とへ移動させるものとすることも可能である。しかし、本項の態様とすれば、安価に目的を達し得る。
(11)前記案内レールが、前記スクリーンに平行な方向の成分が直角な方向の成分より大きい方向に延びる第1部分と、前記スクリーンに直角な方向の成分が平行な方向の成分より大きい方向に延びる第2部分と、それら第1部分と第2部分とを滑らかにつなぐ湾曲部とを備えた(8)項ないし(10)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
第1部分はカバーの内面に平行な方向に延び、第2部分はスクリーンに直角な方向に延びるようにされることが望ましい。しかし、不可欠ではなく、カバーの内面やスクリーンに直角な方向に対して傾斜した方向に延びるようにされてもよい。
シャッタが案内レールに案内されて移動させられることにより、第2部分が印刷領域とはんだ供給領域との間に位置する位置と、それら領域の間から離脱させられた位置とに移動させられる。
(12)さらに、
作業者によって操作されるはんだ供給許可要求装置と、
そのはんだ供給許可要求装置の操作に応じて、前記スキージ移動装置に、前記スキージを前記はんだ供給領域から離れた位置に停止した状態を維持させて、クリーム状はんだの供給を許可するはんだ供給許可部と
を含む(1)項または(2)項に記載のスクリーン印刷機。
クリーム状はんだを供給する必要が生じた場合、作業者が供給許可要求装置を操作すれば供給許可部が作動し、スキージをはんだ供給領域から離れた位置に停止させる。したがって、はんだ供給作業を安全に行うことができ、かつ、スキージやスキージ移動装置がはんだ供給作業の邪魔になることもない。
本項におけるはんだ供給許可部は、少なくとも、スキージ移動装置に、スキージをはんだ供給領域から離れた位置に停止した状態を維持させること自体によってクリーム状はんだの供給を許可するものであればよいが、さらに、クリーム状はんだの供給が可能な状態にあることを作業者に報知する報知装置と、後述のはんだ供給窓の扉を開かない状態にロックするロック装置との少なくとも一方を含むものとすることも可能である。報知装置は、ブザー,表示装置およびランプ等、種々の態様により構成される。
上記「はんだ供給領域から離れた位置」は、印刷作業時におけるスキージの2つのストロークエンドのうちのはんだ供給領域から遠い側のストロークエンド、またはスキージの最大移動可能領域の、はんだ供給領域から遠い側の端とされることが望ましい。この場合には、スキージが1枚の回路基板に対する印刷の終了位置あるいはそれより遠い位置に停止させられることとなるため、クリーム状はんだの供給後、スキージを、次の回路基板に対する印刷を行わせつつはんだ供給領域へ移動させ、クリーム状はんだの取込みを行わせることが可能となる。
本項が(2)項に従属する態様においては、上記はんだ供給許可要求装置およびはんだ供給許可部が接触防止装置の一例をなすことになる。
本項のスクリーン印刷機では、はんだ供給領域は印刷領域に隣接して設定されてもよく、印刷領域内に設定されてもよい。
(13)さらに、前記はんだ供給窓の前記扉が前記閉状態にある状態では前記スキージ移動装置の作動を許容し、前記閉状態にない状態では禁止する作動禁止部を含む(1)項,(2)項または(12)項に記載のスクリーン印刷機。
はんだ供給窓の扉が開かれれば、作動禁止部によりスキージ移動装置の作動が禁止される。スキージ移動装置が作動中であれば、停止させられ、停止中であれば作動開始が禁止されるのであり、はんだ供給作業中に作業者の手がスキージやスキージ移動装置に接触することがなく安全に作業を行うことができる。
特に、本項が(12)項に従属する場合には、本来は、はんだ供給許可要求装置が操作され、スキージが印刷可能領域から離れた所定の位置に停止させられた状態ではんだ供給作業が行われることが予定されているのであるが、作業者がはんだ供給許可要求装置を操作することなくはんだ供給窓の扉を開いてしまうことがあり得る。本項に係るスクリーン印刷機においては、その場合にも、スキージ移動装置の作動が禁止され、安全が確保される。
本項が(2)項に従属する態様においては、上記作動禁止部が接触防止装置の一例をなすことになる。
(14)前記はんだ供給許可部が、前記スキージが前記はんだ供給領域から離れた位置である離間位置にあることを検出するスキージ離間検出装置を含み、そのスキージ離間検出装置により前記スキージが前記離間位置にあることが検出されている状態で、クリーム状はんだの供給を許可するものである(12)項または(13)項に記載のスクリーン印刷機。
スキージ離間検出装置は、スキージがはんだ供給領域から、設定距離以上離れた位置にあることを検出し得るものであればよく、スキージの移動可能領域の、はんだ供給領域から最も遠い側の端の位置である最離間位置にあることを検出するものでも、スキージの移動可能領域内に設定された設定位置にあることを検出するものでも、その設定位置と上記最離間位置との間の領域にあることを検出するものでもよい。
本項の特徴によれば、スキージが確実に離間位置にある状態で扉が開状態とされることが許容され、より高い安全性が得られる。
(15)さらに、
(a)前記はんだ供給窓の前記扉が前記閉状態にない状態から前記閉状態に移行したことを検出する扉閉状態移行検出装置と、(b)前記はんだ供給領域において、前記スクリーン上にクリーム状はんだが設定量以上載せられていることを検出するはんだ供給検出装置と、(c)作業者による操作に応じて取込指令を発する取込指令発生装置との少なくとも1つと、
その少なくとも1つからの情報に応じて、前記スキージを前記スクリーンから離間した上昇位置に保って前記印刷領域から前記はんだ供給領域へ移動させ、スキージを下降させた後、前記はんだ供給領域から前記印刷領域へ移動させてクリーム状はんだを前記印刷領域へ取り込むクリーム状はんだ取込制御部と
を含む(12)項ないし(14)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
(b)と(c)との少なくとも一方と(a)との組合わせが望ましい。
(16)さらに、(a)前記スクリーンの下方領域に設けられ、そのスクリーンの下面に沿って移動してその下面の清掃を行うスクリーン清掃装置と、(b)前記スクリーンの下方領域に、そのスクリーンの下面に沿って移動し、その下面に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像装置との少なくとも一方を含み、かつ、前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では、その開閉カバーと前記スクリーンとの隙間から作業者の手が前記下方領域へ入らない状態で設けられた構成を含む(1)項ないし(15)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
本項が(2)項に従属する態様においては、上記「前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では、その開閉カバーと前記スクリーンとの隙間から作業者の手が前記下方領域へ入らない状態で設けられた構成」が接触防止装置の一例をなすことになる。
(17)さらに、前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では当該スクリーン印刷機の作動を許容し、前記閉状態にない状態では作動を禁止し、前記スクリーン清掃装置と前記基準マーク撮像装置との前記少なくとも一方の移動は、前記はんだ供給窓の前記扉の開閉状態のいかんを問わず許容する作動抑制部を含む(16)項に記載のスクリーン印刷機。
スクリーン清掃装置および基準マーク撮像装置はスクリーンの下方領域に設けられ、カバーにより覆われているため、扉が開けられても、作業者が触る恐れがない。そのため、扉が開かれ、はんだの供給が行われるのと並行してスクリーンの清掃および基準マークの撮像を行うことができ、はんだ供給時にはスクリーン印刷機を構成する全部の動作装置の作動が禁止される場合に比較して、稼働率を向上させることができる。
本項が(2)項に従属する態様においては、作動抑制部が接触防止装置の一例をなすことになる。
(18)さらに、前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では当該スクリーン印刷機の作動を許容し、前記閉状態にない状態では作動を禁止する作動禁止部を含む(1)項ないし(16)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
開閉カバーが閉状態にない状態とされれば、作業者はスキージやスキージ移動装置のみならず、スクリーンの下方領域に設けられた動作装置にも触れることが可能となる。本項の特徴によれば、開閉カバーが閉状態にない状態とされれば、作動禁止により、スクリーン印刷機が停止中であれば、作動開始不能とされ、作動中であれば停止させられる。それにより、作業者が作動中の動作装置に触れることが防止され、安全性が確保される。
(19)さらに、
当該スクリーン印刷機の内部空間内の動作装置と、
その動作装置と作業者の手が接触する可能性がある状態では、前記はんだ供給窓の前記扉を開かない状態にロックするロック装置と
を含む(1)項ないし(18)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
作業者がその手が動作装置と接触する可能性がある状態で誤って扉を開くことが防止され、安全性が一層高められる。
動作装置は、(2)項と同様に説明される。
(20)さらに、前記印刷領域において、前記スクリーン上に載せられているクリーム状はんだが設定量以下になった場合に、その事実を作業者に報知する報知装置を含む(1)項ないし(19)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
作業者は報知に応じて、スクリーン印刷機外でクリーム状はんだの練合わせを開始し、練合わせ終了後にはんだ供給領域へ供給することができる。クリーム状はんだの練合わせが、クリーム状はんだの供給に適した時期に終了するように、報知装置による報知が行われるようにされるのである。スクリーン印刷機外での練合わせは、手動で行っても、機械によってもよい。しかし、手動による練合わせが機械による練合わせより優れていることが多く、本項の特徴は、手動による練合わせが行われる場合に特に有効である。
報知装置は、ブザー,表示装置およびランプ等、種々の態様により構成される。報知により、作業者ははんだの減少を確実に知ることができ、はんだの供給準備および供給を遅れなく行うことができる。
(21)貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機であって、
前記スクリーン上の、前記スキージが前記クリーム状はんだを移動させて印刷を行う印刷領域から外れた位置に、クリーム状はんだを供給するためのはんだ供給領域が設定されたことを特徴とするスクリーン印刷機。
印刷領域にも貫通孔が形成されず、回路基板のスクリーンへの接触に備えてはんだが待機させられる部分は設けられるが、狭く、作業者ははんだの供給作業がやり難い。そのため、スクリーン上に、クリーム状はんだを供給するための専用のはんだ供給領域が設けられれば、広く、供給作業が容易となる。
また、はんだ供給領域は印刷領域から外れていて、印刷時にはスキージが移動して来ないため、作業者は、作業中のスキージと干渉しないようにはんだの供給作業を行うことが可能であり、印刷と並行してはんだ供給作業を行うことが可能となる。はんだ供給領域には貫通孔が形成されず、クリーム状はんだが漏れることがないため、スクリーンに回路基板が接触させられてクリーム状はんだが漏れない状態にあるか否かに関係なく、はんだの供給を行うことができる。はんだ供給領域のスキージ移動方向における寸法が大きいほど、作業者とスキージとの接触の可能性が低くなり、作業者は安全にはんだ供給作業を行うことが可能となる。スクリーン上の印刷領域から外れた位置にはんだ供給領域が設定される構成が接触防止装置の一例を成すと考えることができる。
本項の特徴は(1)項ないし(20)項に記載の特徴と組み合わせて採用することも可能である。
(22)さらに、印刷の実行時には、前記スキージ移動装置に前記スキージを前記印刷領域内において往復移動させ、クリーム状はんだの供給時には、前記スキージ移動装置に前記スキージを前記印刷領域の両端の一方を超えて前記はんだ供給領域まで移動させ、そのはんだ供給領域に供給されたクリーム状はんだを前記印刷領域へ取り込ませるスキージ移動装置制御部を含む(21)項に記載のスクリーン印刷機。
はんだ供給領域に供給されたクリーム状はんだを、専用のはんだ移動装置により、はんだ供給領域から印刷領域へ移動させるようにすることも可能である。しかし、スキージ移動装置の制御部を本項に記載のものとすれば、スキージ移動装置によるスキージの移動ストロークを延ばし、印刷時とは異なる位置へ移動させ、印刷のためにスキージを移動させるスキージ移動装置に、クリーム状はんだをはんだ供給領域から印刷領域へ移動させる装置を兼ねさせることができ、スクリーン印刷機の製造コストを低減することができる。
本項の特徴は(1)項ないし(20)項に記載の特徴と組み合わせて採用することも可能である。
(23)前記印刷領域と前記はんだ供給領域とを覆うカバーと、
そのカバーの、前記はんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と
を含み、前記カバーの内側に、前記印刷領域を前記はんだ供給領域に対して遮蔽する遮蔽状態と遮蔽しない非遮蔽状態とを取り得る遮蔽装置が設けられた(21)項または(22)項に記載のスクリーン印刷機。
本項におけるように、作業者の手が印刷領域に入ることを物理的に阻止するようにすれば、はんだ供給領域にクリーム状はんだが供給される際に、作業者の手が移動中のスキージあるいはスキージ移動装置と接触することをより確実に防止することができる。ただし、不可欠ではない。例えば、印刷領域とはんだ供給領域との間に、互いに対向する投光器と受光器とを1組以上含む光学的検出装置を設け、遮蔽物によって投光器の光が遮られた場合に、作業者の手等が印刷領域に侵入したとしてスクリーン印刷機の作動を停止させるようにすることも可能である。
カバーはスクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得る開閉カバーとされてもよく、固定のカバーとされてもよい。
また、遮蔽装置は省略してもよい。
本項の特徴は(1)項ないし(20)項に記載の特徴と組み合わせて採用することも可能である。
一実施形態であるスクリーン印刷機を示す斜視図である。 上記スクリーン印刷機を示す側面図(一部断面)である。 上記スクリーン印刷機のスキージ装置,スクリーン保持装置,基板保持装置およびマーク撮像システムを示す正面図である。 上記基板保持装置を示す側面図(一部断面)である。 上記基板保持装置をスクリーンおよびはんだ供給台と共に示す側面図であり、図5(a)は回路基板がスクリーンから離間させられた状態を示す図であり、図5(b)は回路基板がスクリーンに接触させられた状態を示す図である。 上記スクリーン印刷機のスクリーンを示す平面図である。 上記スクリーン印刷機のレーザ式高さ検出装置を示す正面図である。 上記はんだ供給台を示す平面図である。 上記はんだ供給台を示す正面図である。 上記スクリーン印刷機を示す平面図である。 上記スクリーン印刷機のカバー閉状態検出装置を示す側面図である。 上記スクリーン印刷機の遮蔽装置を示す斜視図である。 上記遮蔽装置を示す平面図である。 上記遮蔽装置が非遮蔽状態にある状態を示す正面図(一部断面)である。 上記遮蔽装置の非遮蔽状態を示す側面図(一部断面)である。 上記遮蔽装置の状態を検出する遮蔽装置状態検出装置の遮蔽状態検出センサを示す底面図である。 上記スクリーン印刷機を制御する制御装置を概念的に示すブロック図である。 上記制御装置の主体を成す印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた印刷制御ルーチンを示すフローチャートである。 上記印刷制御コンピュータのROMに記憶させられたクリーム状はんだ供給制御ルーチンを示すフローチャートである。 上記印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた作動許可判定ルーチンを示すフローチャートである。 上記印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた作動停止制御ルーチンを示すフローチャートである。 別の実施形態であるスクリーン印刷機の制御装置の主体を成す印刷制御コンピュータのROMに記憶させられたクリーム状はんだ供給制御ルーチンを示すフローチャートである。 さらに別の実施形態であるスクリーン印刷機を示す側面図(一部断面)である。 図23に示すスクリーン印刷機のスキージ装置,スクリーン保持装置,基板保持装置,マーク撮像システムおよびスキージ後側位置検出装置を示す正面図である。 上記スキージ後側位置検出装置を示す側面図である。 図23に示すスクリーン印刷機を示す平面図(一部断面)である。 図23に示すスクリーン印刷機の制御装置の主体を成す印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた印刷制御ルーチンを示すフローチャートである。 図27に示す印刷制御ルーチンと共に印刷制御コンピュータのROMに記憶させられたクリーム状はんだ供給制御ルーチンを示すフローチャートである。 図27に示す印刷制御ルーチンと共に印刷制御コンピュータのROMに記憶させられたはんだ供給許可要求処理ルーチンを示すフローチャートである。 図27に示す印刷制御ルーチンと共に印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた扉閉状態検出ルーチンを示すフローチャートである。 図27に示す印刷制御ルーチンと共に印刷制御コンピュータのROMに記憶させられた作動許可判定ルーチンを示すフローチャートである。 さらに別の実施形態であるスクリーン印刷機の遮蔽装置を示す斜視図である。 さらに別の実施形態であるスクリーン印刷機を示す側面図(一部断面)である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、図を参照しつつ説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に請求可能発明の一実施形態であるスクリーン印刷機が図示されている。本スクリーン印刷機は、図2に示すように、印刷機本体10,回路基板12を搬送する基板搬送装置14(図4参照),スキージ装置16,スクリーン保持装置18,基板保持装置20,マーク撮像システム22(図3参照),スクリーン清掃装置24(図3参照)および制御装置26(図17参照)を含み、回路基板12にクリーム状はんだ(以後、はんだと略称する)を印刷する。
本基板搬送装置14および基板保持装置20は、例えば、特開2006−281712号公報に記載の基板搬送装置および基板保持装置と同様に構成されており、簡単に説明する。基板搬送装置14はベルトコンベヤにより構成され、搬入コンベヤ,メインコンベヤおよび搬出コンベヤを備え、回路基板12を、図2においては紙面に直角な方向であって、水平方向に搬送し、基板保持装置20へ搬入し、搬出する。基板搬送装置14による回路基板12の搬送方向をX軸方向、基板保持装置20に保持された回路基板12の上面である被印刷面28に平行な平面であって、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向(図2においては左右方向)とする。また、回路基板12のY軸方向に平行な方向を基板幅方向とする。本スクリーン印刷機全体については、基板搬送方向に平行な方向を左右方向ないし幅方向とし、基板搬送方向に直角な方向であって、Y軸方向に平行な方向を前後方向とする。
基板保持装置20は、図2に示すように、印刷機本体10のベース30に設けられている。基板保持装置20は、図4に示すように、基板支持装置40,基板クランプ装置42および基板押さえ装置44を備えている。基板保持装置20は位置ずれ修正装置46上に設けられ、位置ずれ修正装置46ごと基板保持装置昇降装置48により昇降させられる。基板保持装置昇降装置48は、基板保持装置20とスクリーン保持装置18とを互いに接近,離間させる接近離間装置である。
基板クランプ装置42は、図4に示すように、基板幅方向に隔たって設けられた1対のクランプ部材50,52と、クランプ部材52をクランプ部材50に向かって接近,離間する向きに移動させる接近離間装置たるクランプ部材移動装置54と、クランプ部材50,52を基板保持装置昇降装置48に対して昇降させるクランプ部材昇降装置56とを備えている。クランプ部材50,52はそれぞれ、基板搬送方向(図4においては紙面に直角な方向)に長い板状のクランプ部57,58を備えている。固定クランプ部材であるクランプ部材50は、スクリーン印刷機において前側に設けられており、可動クランプ部材であって、後側に設けられたクランプ部材52の移動により、基板クランプ幅が変更される。
基板支持装置40は、基板支持部材の一種である基板支持ピン(図示省略)を複数備え、図4に示すように、基板クランプ装置42と共に昇降可能に設けられるとともに、基板支持装置昇降装置60により、基板クランプ装置42に対して昇降させられる。基板支持部材は、回路基板12とほぼ同じ大きさ、例えば、同じ大きさの板状の部材としてもよい。基板押さえ装置44は、1対の押さえ部材62,64および押さえ部材62,64をそれぞれ基板幅方向に移動させる押さえ部材移動装置66,68を備えている。押さえ部材62,64はそれぞれ、基板搬送方向に長い板状の押さえ部70,72を備え、クランプ部材50,52の外側に設けられている。
前記メインコンベヤの1対のコンベヤベルト74は、図4に示すように、1対のクランプ部材50,52にそれぞれ設けられている。メインコンベヤにより基板支持装置40上へ搬入された回路基板12は、基板支持装置40により下方から支持されるとともに、クランプ部材50,52により側方からクランプされる。その際、回路基板12の基板搬送方向に平行な両縁部およびクランプ部57,58がそれぞれ、押さえ部70,72により上方から押さえられ、クランプ部57,58の上面と回路基板12の被印刷面28とが同一平面内に位置するようにされる。
回路基板12はクランプ部材50,52により、基板搬送方向に平行な両側面をクランプされる。その状態では、押さえ部材62,64はクランプ部材50,52および回路基板12上から外側へ退避させられ、押さえ部70,72がそれぞれ、クランプ部57,58に対して隙間なく隣接させられる。また、図5(a)に基板保持装置20の一部を示すように、クランプ部57,58の各上面および回路基板12の被印刷面28が押さえ部70,72の各上面と同一平面内に位置させられる。可動のクランプ部材52およびその外側に設けられた押さえ部材64は、回路基板12の幅に応じて、基板幅方向であって、スクリーン印刷機の前後方向の位置が変えられるが、固定のクランプ部材50およびその外側に設けられた押さえ部材62の位置は変わらない。
本位置ずれ修正装置46は、特開2007−38456号公報に記載の位置ずれ修正装置と同様に構成されている。位置ずれ修正装置46は基板保持装置昇降装置48上に設けられ、基板支持装置40,基板クランプ装置42および基板押さえ装置44をX軸,Y軸方向においてそれぞれ任意の方向へ移動させ、回路基板12と後述するスクリーンとのX軸,Y軸方向における各位置ずれおよび回転位置ずれ(被印刷面28に直角な軸線まわりの位置ずれ)を修正する。位置ずれは、スクリーンを移動装置によって移動させることにより修正されてもよい。
前記印刷機本体10の前記ベース30上には、図2に示すように、フレーム80が設けられ、ベース30と共に印刷機本体10を構成している。前記スクリーン保持装置18は、フレーム80に、基板保持装置20の上方に位置する状態で設けられたスクリーン支持台90,スクリーン位置決め装置92およびスクリーン固定装置94を含み、スクリーン100を保持する。スクリーン支持台90は、回路基板12等のスクリーン100への接触を許容するものとされている。
スクリーン100には、図6に示すように、複数の貫通孔102が形成され、スクリーン100は矩形のスクリーン枠104の下面に取り付けられている。また、スクリーン100の下面には、複数、例えば、2個の基準マーク106が設けられている。スクリーン100は、スクリーン枠104においてスクリーン支持台90上に載置され、スクリーン位置決め装置92によりX軸,Y軸方向に位置決めされ、スクリーン固定装置94によりスクリーン支持台90に固定されて水平な姿勢で保持される。なお、前記クランプ部57,58および押さえ部70,72はいずれも、スクリーン枠104の内側において、スクリーン100に直接接触し、スクリーン100のスクリーン枠104の内側の部分をその幅方向の全体にわたって下方から支持する長さを有するものとされている。
前記スキージ装置16は、図2に示すように、それぞれスキージ110,112を保持するスキージ保持装置114,116と、スキージ保持装置114,116をそれぞれ昇降させ、スキージ110,112を昇降させるスキージ昇降装置118,120と、スキージ110,112を、スクリーン保持装置18に保持されたスクリーン100に沿って移動させるスキージ移動装置122とを含む。
スキージ移動装置122は、図2に示すように、可動部材としてのスライド130と、スライド移動装置132とを含む。スライド移動装置132は、駆動源たるスライド移動用モータ134と、ボールねじ136およびナット138を含む送りねじ装置140とを含む。スライド130にスキージ保持装置114,116が昇降可能に設けられており、スライド130を、案内装置を構成する案内部材としての一対のガイドレール142(図3参照)に案内させつつ、Y軸方向において任意の位置へ移動させ、スキージ保持装置114,116に保持されたスキージ110,112を移動させる。スキージ110,112は、スキージ保持装置114,116により、スクリーン100側ほど互いに離れる向きに傾斜し、互いに対向する状態で保持されている。スライド移動用モータ134は、例えば、電動モータの一種であり、回転角度の正確な制御が可能な電動回転モータであるサーボモータにより構成される。このスライド130の移動方向が印刷時におけるスキージ110,112の移動方向であって、印刷方向である。本スクリーン印刷機においては、スクリーン100に平行な平面である水平面内において印刷方向と直交する方向をスクリーン幅方向とする。印刷方向はスクリーン印刷機の前後方向と平行となり、スクリーン幅方向はスクリーン印刷機の左右方向および基板搬送方向と平行となる。
本スキージ昇降装置118,120は、サーボモータを駆動源として構成されている。スキージ昇降装置118,120の各昇降部材(図示省略)には、接触荷重調整装置としての接触荷重調整用エアシリンダ(図示省略)を介してスキージ保持装置114,116が保持されており、印刷時にはスキージ110,112は所定の押付力でスクリーン100に押し付けられる。エアシリンダは、流体圧アクチュエータの一種である流体圧シリンダの一種である。また、スキージ昇降装置118,120は、スキージ110,112とスクリーン100とを互いに接近離間させる接近離間装置である。
スライド130には、図2に示すように、1対のスキージ保持装置114,116の間の部分にレーザ式高さ検出装置150が設けられ、スクリーン100上に載せられたはんだの量が検出されるようにされている。レーザ式高さ検出装置150は、図7に示すように、レーザビーム発生器152が発するレーザビームを投光光学系154により集光し、スクリーン100上のはんだに照射し、その反射光を受光光学系160により半導体位置検出素子162上に集光し、反射光集光位置をアナログ演算回路164において演算するように構成されたものである。はんだの高さによって半導体位置検出素子162上の集光位置が変わることから、その集光位置の演算によりはんだの高さがわかる。
スクリーン100上に載せられ、スキージ110,112によって交互にスクリーン100に沿って移動させられるはんだは、スクリーン幅方向に長いロール状を成す。本レーザ式高さ検出装置150は、スキージ110,112の一方、例えば、スキージ112によるはんだの印刷時に高さが検出されるように設けられている。レーザ式高さ検出装置150はまた、はんだロール166の長手方向の中央部の高さを検出するように設けられている。はんだロール166の高さは、スクリーン100に載せられたはんだの量に対応しており、高さの検出によりはんだの量が検出される。レーザ式高さ検出装置150は、スクリーン100の印刷領域におけるはんだの量を検出するはんだ量検出装置,はんだ残量検出装置ないし現はんだ量検出装置を構成している。
前記マーク撮像システム22は、図3に概略的に示すように、印刷機本体10のスクリーン保持装置18と基板搬送装置14(図3においては図示省略)との間の部分に設けられ、スクリーン保持装置18に保持されたスクリーン100の下方領域に設けられている。マーク撮像システム22は、基準マーク撮像装置180と、撮像装置移動装置182とを備えている。
撮像装置移動装置182は、X軸方向移動装置184およびY軸方向移動装置186を備えている。X軸,Y軸方向移動装置184,186はそれぞれ、可動部材たるX軸スライド188,Y軸スライド190と、図17に示す駆動源たるX軸スライド移動用モータ192,Y軸スライド移動用モータ194と、ボールねじおよびナットを含む送りねじ機構196,198とを備え、X軸スライド188,Y軸スライド190がそれぞれ、案内装置を構成するガイドレール200,202により案内されて移動させられる。それにより、Y軸スライド190に搭載された基準マーク撮像装置180は、スクリーン100に沿ってX軸,Y軸方向において任意の位置へ移動させられる。基準マーク撮像装置180は、特開2007−38456号公報に記載の基準マーク撮像装置180と同様に構成され、撮像デバイスとしてのCCDカメラを備え、スクリーン100の下面に形成された基準マーク106と、回路基板12の上面に設けられた基準マーク(図示省略)との両方を撮像し得るものとされている。
前記スクリーン清掃装置24は、図3に概略的に示すように、マーク撮像システム22と同様に、スクリーン100の下方領域に設けられている。スクリーン清掃装置24は、例えば、特開平9−39214号公報に記載の清掃装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略するが、拭取シートによってスクリーン100の基板接触面である下面の汚れを拭き取るものとされている。
そのため、スクリーン清掃装置24は、清掃ヘッドたる拭取ヘッドおよび拭取ヘッド昇降装置を備えている。拭取シートは帯状を成し、押付ローラに巻き掛けられており、拭取ヘッド昇降装置は、拭取ヘッドを、拭取シートがスクリーン100に接触する接触位置ないし清掃位置と、スクリーン100から離間した離間位置ないし非清掃位置とに昇降させる。拭取シートは、拭取ヘッドの下降に連動して巻取装置により巻き取られ、清掃により汚れた部分に替わって、未使用のきれいな部分が押付ローラ上の拭取位置に位置させられる。
スクリーン清掃装置24は、清掃装置移動装置210により、印刷方向と同じ方向に移動させられる。清掃装置移動装置210は、スライド211(図3参照),駆動源たる清掃装置移動用モータ212および送りねじ機構214(図17参照)を備えた装置とされている。スクリーン清掃装置24は、スクリーン支持台90の下側に設けられたガイドレール216を含む案内装置218(図3参照)により案内され、スクリーン支持台90の下方領域をスクリーン100に沿って移動させられる。
スクリーン清掃装置24および前記基準マーク撮像装置180はそれぞれ、回路基板12へのはんだの印刷時には、退避領域へ退避させられ、基板保持装置20の上昇を許容し、回路基板12のスクリーン100への接触を許容する。スクリーン清掃装置24の退避領域は、図2に示すように、Y軸方向においてスクリーン100からスクリーン印刷機の後方側へ外れた箇所に設けられている。また、基準マーク撮像装置180の退避領域は、図3に示すように、X軸方向において基板保持装置20から外れた箇所に設けられている。
本スクリーン100は、図6に示すように、印刷領域およびはんだ供給領域が設定されるものとされている。スクリーン100の貫通孔102が形成され、回路基板12,クランプ部57,58および押さえ部70,72が接触させられ、スキージ110,112がはんだを移動させて印刷を行う部分が印刷領域である。印刷領域は、その印刷方向の両端部にそれぞれ、貫通孔102が形成されず、はんだが印刷に備えて待機させられる部分を含む。はんだ供給領域は、印刷領域に対して印刷方向において印刷機前方側に外れた位置であって、本スクリーン100では印刷領域に隣接する位置に設定されている。はんだ供給領域においては、スクリーン102に貫通孔102が形成されない。本スクリーン印刷機においてスクリーン100は、貫通孔102の形成パターンが異なる複数種類のものが用意されている。これらスクリーン100は、印刷領域の大きさは異なるが、全体の大きさは共通とされている。
前記基板搬送装置14の基板搬送幅および基板クランプ装置42の基板クランプ幅は、1対のコンベヤベルト74および1対のクランプ部材50,52のうち、可動の部材、本スクリーン印刷機では、印刷機後方側のコンベヤベルト74およびクランプ部材52が、印刷機前方側に位置を固定して設けられたコンベヤベルト74およびクランプ部材50に対して接近,離間する向きに移動させられることにより変えられる。そのため、回路基板12の幅が変わっても、その固定のクランプ部材50側の位置は変わらず、スクリーン100の印刷領域も、その固定クランプ部材50に対応する側の端であって、はんだ供給領域側の端の位置は変わらず、はんだ供給領域から離れた側の端の位置が変わる。また、印刷領域に対して印刷機前方側に隣接するはんだ供給領域の位置は変わらない。さらに、スキージ110,112は、印刷時には、印刷領域のはんだ供給領域側の領域端に対応する位置であって、はんだ供給領域に接近した位置である接近位置たる前側位置と、はんだ供給領域から離れた側の領域端に対応する位置であって、離間位置ないし退避位置である後側位置との間を往復移動させられるが、前側位置は一定であるのに対し、後側位置は回路基板12の幅に応じて変えられる。印刷領域の大きさに応じて変えられる後側位置は、各印刷領域において、はんだ供給領域から最も遠い側の端の位置である最離間位置である。前記スキージ移動装置122は、スキージ110,112を、印刷方向においてスクリーン100の端から端まで移動させるように構成されており、スキージ110,112を、スクリーン100の印刷領域の一端を超えてはんだ供給領域まで移動させることができる。
本スクリーン印刷機においては、図2に示すように、前記基板保持装置20に対して、スクリーン印刷機の正面側ないし前側に隣接する箇所にはんだ供給台230が設けられ、スクリーン100のはんだ供給領域が設定された部分に下方から接触し、支持するようにされている。本はんだ供給台230は、図8および図9に示すように、基台232と、基台232上に、基台232に対して接近離間可能であって、昇降可能に設けられた可動台234とを含む。基台232および可動台234はそれぞれ長手形状を成し、長手方向がスクリーン幅方向(前記押さえ部材62の長手方向)と平行となる姿勢で設けられている。可動台234は、前記押さえ部材62,64の押さえ部70,72と同じ長さのものとされており、スクリーン100に下方から接触し、スクリーン100を、その幅方向のほぼ全体にわたって、本スクリーン印刷機では、スクリーン枠104に接触することなく、スクリーン100のスクリーン枠104の内側の部分を、その幅方向の全体にわたって下方から支持する。
基台232と可動台234との間にはロードセル236が設けられ、可動台234が支持されている。ロードセル236は、弾性変形部を有する本体と、弾性変形部に貼り付けられた複数枚のストレンゲージとを備え、上下方向に力が加えられたとき、弾性変形部が弾性変形し、ストレンゲージに歪が生じるように設けられている。ストレンゲージの歪は、ブリッジ回路により電気信号に変換されるとともに、図示しない信号処理回路を経て制御装置26に供給される。この歪はロードセル236に加えられる負荷に対応している。
スクリーン100を介して可動台234上にはんだが載せられれば、下向きの荷重が加えられ、ロードセル236に負荷が加えられる。それにより、可動台234に加えられる荷重がロードセル236により検出され、はんだの供給量が検出される。図8および図9において符号238は案内部材としてのガイドロッドであり、はんだが載せられる際の可動台234の基台232に対する移動を案内する。負荷が加えられる際のロードセル236の変位は僅かであるが、可動台232の長手方向の中央部に設けられているため、はんだが載せられたとき、可動台234が長手方向において傾く恐れがある。それに対し、ガイドロッド238が設けられ、可動台234の基台232に対する移動が案内されることにより、可動台234は真っ直ぐな姿勢でロードセル236に負荷を加えることができ、はんだの重量が正確に検出される。
可動台234は、スクリーン100に直角な方向においては、はんだが載せられない状態では、その上面がスクリーン枠104の下面より僅かに上側に位置してスクリーン100を持ち上げ、はんだが載せられた状態では、はんだの重量により、その上面がスクリーン100と共にスクリーン枠104の下面より僅かに下方に位置するように設けられている。はんだ供給台230はまた、図5(b)に示すように、基板保持装置20が回路基板12を保持し、スクリーン100に接触させる際に、印刷機前側の押さえ部材62の押さえ部70に対して可動台234が印刷方向において隙間なく隣接した状態となるように設けられている。はんだ供給台230は基板保持装置20に対して印刷機前側に隣接して設けられており、回路基板12の幅が変わっても、はんだ供給台230の位置は変わらず、大きさおよび位置が一定であるスクリーン100のはんだ供給領域を下方から支持する。
前記ベース30およびフレーム80は、図1および図2に示すように、それらの上方および周囲をハウジング240によって囲まれるとともに、ハウジング240に取り付けられた開閉カバー242により覆われている。ハウジング240は、前記ベース30およびフレーム80と共に印刷機本体10を構成している。本開閉カバー242はハウジング240にヒンジ244により、スクリーン100に平行な回動軸線であって、印刷機の左右方向に平行な回動軸線まわりに回動可能に取り付けられ、図2に示すように、スクリーン100全体を覆い、印刷領域およびはんだ供給領域を覆う。印刷機の左右方向に平行な方向は、スクリーン100に平行でスキージ110,112の移動方向と交差する方向の一種であり、スキージ110,112の移動方向と直交する方向である。開閉カバー242は、その印刷機後側の端部においてハウジング240に回動可能に取り付けられ、印刷機前側の部分である自由端部はベース30に至っている。
開閉カバー242は、図1に示す閉状態と、図示しない開状態とに回動させられる。閉状態は、開閉カバー242の自由端部がハウジング240に当接し、開閉カバー242とハウジング240との間に空きのない状態であり、この状態における位置が開閉カバー242の閉位置である。開閉カバー242は、閉状態にある状態では、ベース30およびハウジング240と共同して閉空間を形成し、スクリーン100およびスクリーンの上方領域に設けられた動作装置である上方領域動作装置たるスキージ装置16は、開閉カバー242およびハウジング240により覆われる。また、スクリーン100の下方領域に設けられた動作装置である下方領域動作装置たる基板搬送装置14,基板保持装置20,マーク撮像システム22およびスクリーン清掃装置24は、ベース30,開閉カバー242およびハウジング240により囲まれる。開閉カバー242は、閉状態では、スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容せず、それにより、開閉カバー242とスクリーン100との隙間から作業者の手がスクリーン100の下方領域に入ることが阻止され、スクリーン100の下方領域に設けられた動作装置に作業者が触れることが防止される。開閉カバー242のこの構成が接触防止装置を成す。
図示は省略するが、開閉カバー242の開方向の回動限度を規定するとともに、開閉カバー242を、開限度が規定された位置に保持する開限度規定保持装置が設けられている。この装置により開限度を規定された状態が開閉カバー242の開状態であり、その開状態での位置が開閉カバー242の開位置である。開状態は、スクリーン印刷機の内部空間への作業者のアクセスを開閉カバーが許容する状態に設定されている。そのため、作業者は、開閉カバー242の開状態では、スクリーン100の上方領域に設けられた動作装置にも、下方領域に設けられた動作装置にも触れることができ、それら装置に対して作業を行うことができる。開閉カバー242の閉状態において、その内側の空間のうち、スクリーン100に設定される印刷領域に対応する部分が印刷領域であり、はんだ供給領域に対応する部分がはんだ供給領域である。なお、本開閉カバー242は透明な合成樹脂製であり、閉状態でも、作業者はスクリーン印刷機内の様子を見ることができる。
開閉カバー242は、作業者によって手動で開閉させられる。ハウジング240には、図10に示すように、開閉カバー242の閉状態を検出するカバー閉状態検出装置246が設けられている。カバー閉状態検出装置246は、開閉カバーの開閉状態を検出するカバー状態検出装置の一種である。本カバー閉状態検出装置246は、図11に示すように、接触型センサの一種であるマイクロスイッチ248により構成されている。開閉カバー242が閉じられた状態では、マイクロスイッチ248の端子であるレバー250が回動させられて押ボタン252を押し、開閉カバー242が開かれ、閉状態にない状態とされれば、レバー250が自由状態とされ、押ボタン252が開放される。カバー閉状態検出装置246は、開閉カバー242が閉状態に対応する閉位置に位置する状態と、閉状態にない状態とで異なる信号を出力する。
開閉カバー242には、図1に示すように、はんだ供給窓260が設けられている。本はんだ供給窓260は、前記はんだ供給台230の上方の部分であって、前記はんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口262と、そのはんだ供給口262に開閉可能に取り付けられた扉264とを備え、図1に示すように、開閉カバー242のスクリーン印刷機正面側の部分に設けられている。
はんだ供給口262は、図1に示すように、印刷機前後方向に平行な方向より印刷機幅方向ないし印刷機左右方向に平行な方向に長く、横長とされ、本扉264はヒンジ266により、開閉カバー242と同様に、スクリーン100に平行な軸線であって、印刷機幅(左右)方向に平行な回動軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。扉264には取手268が設けられ、作業者により手動で開閉させられ、図2に二点鎖線で示すように、はんだ供給口262を開放する開状態と、実線で示すように、閉塞する閉状態とを取ることができる。扉264の閉方向の回動限度は、図2に実線で示すように、扉264の自由端部が開閉カバー242に当接することにより規定される。この状態が扉264の閉状態であり、扉264は閉位置に位置し、扉264と開閉カバー242との間に空きはない。扉264は透明な合成樹脂によって作られており、閉状態を取る状態でも、作業者はスクリーン印刷機内部の様子を見ることができる。また、扉264は、図示を省略する開限度規定保持装置により、開放方向の回動限度を規定されるとともに、回動限度を規定された状態に保持される。この開放方向の回動限度を規定された状態が扉264の開状態であり、扉264は開位置に位置し、はんだ供給口262を開放する。
開閉カバー242には、図10に示すように、はんだ供給窓260の閉状態を検出する供給窓閉状態検出装置270が設けられている。供給窓閉状態検出装置270は、はんだ供給窓260の開閉状態を検出する供給窓状態検出装置の一種である。本供給窓閉状態検出装置270は、詳細な図示は省略するが、前記カバー閉状態検出装置246と同様に、接触型センサの一種であるマイクロスイッチにより構成され、扉264によって作動させられる。扉264が閉塞状態に対応する閉位置に位置する状態と、閉塞状態にない状態とにおいて、供給窓閉状態検出装置270により異なる信号が出力される。
開閉カバー242の内側には、図2に示すように、遮蔽装置280が設けられ、開閉カバー242の内側に設定される前記印刷領域をはんだ供給領域から遮蔽するようにされ、接触防止装置を構成している。本遮蔽装置280は、図12ないし図14に示すように、遮蔽部材としてのシャッタ282,一対の案内レール284および遮蔽部材移動装置としてのシャッタ移動装置286を含む。シャッタ282は、スキージ移動方向に平行な方向におけるより、スクリーン幅(左右)方向に平行な方向に長い横長の板状部材としての平板290を5枚以上、備えている。また、これら平板290は、例えば、透明な合成樹脂により作られている。図13に示すように、隣接する2枚の平板290がそれぞれ、長手方向に平行で、互いに対向する各辺の両端部にそれぞれ突設された取付部292において軸294に回動可能に嵌合され、長手方向に平行な軸線まわりに相対回動可能に連結されている。そのため、シャッタ282は湾曲可能である。また、軸294の両端部にはそれぞれ、被案内部材たる回転被案内部材としての案内ローラ296が軸294の軸線まわりに回転可能に取り付けられている。
前記1対の案内レール284はそれぞれ、図14に示すように、横断面形状がコの字形を成し、図2に一方の案内レール284を示すように、開閉カバー242の内側面のスクリーン幅方向に隔たった2箇所に取り付けられている。これら案内レール284はそれぞれ、開閉カバー242の内側面に取り付けられ、印刷機の前後方向に平行に延びる第1部分300と、内側面から下方へ延び出させられた第2部分302と、それら第1部分300と第2部分302とを滑らかにつなぐ湾曲部304とを備えている。第1部分300は、開閉カバー242が閉じられた状態において、スクリーン100に平行な方向である、スキージ110,112の移動方向と平行な方向の成分がスクリーン100に直角な方向の成分より大きい方向に延びるものとされ、本案内レール284では、第1部分300は、スキージ110,112の移動方向と平行な方向の成分のみを有する方向に延びるものとされている。また、本案内レール284の第2部分302は、下方ほどスクリーン印刷機前側に位置する側へ傾斜させられているが、スクリーン100に直角な方向の成分がスクリーン100に平行な方向である、スキージ移動方向に平行な方向の成分より大きく、スクリーン100に直角な平面に対して、0度以上、20度以下の角度範囲から選択された角度、傾斜させられ、スクリーン100にほぼ直角な方向に延びるものとされている。
1対の案内レール284にはそれぞれ、シャッタ282の長手方向の両端部の案内ローラ296が転動可能に嵌合されており、案内レール284により、シャッタ282の両側縁部が案内される。複数枚の平板290のうち、最も上流側、すなわちスクリーン印刷機の後側の平板290の上面には、図12に示すように、平板290の長手方向に隔たった両端部にそれぞれ、手動操作部材としての操作突部310が突設され、シャッタ移動装置286を構成している。
前記開閉カバー242には、図1に示すように、1対の開口312が形成され、操作突部310は開口312を通って開閉カバー242の外部へ延び出させられている。開口312は、開閉カバー242のスクリーン100の上方を覆う天井部分に設けられ、前後方向に長いものとされている。そのため、作業者は、開閉カバー242が閉じられたままの状態で外部から操作突部310を持ち、シャッタ282を案内レール284に沿って移動させることが許容される。
遮蔽装置280は、印刷機の左右方向においては、図3に概略的に示すように、スキージ装置16のスキージ110,112に対応する位置に設けられ、印刷機の前後方向ないしスキージ移動方向においては、図2に示すように、1対の案内レール284の第2部分302がちょうど、印刷領域とはんだ供給領域との境界部分に位置するように設けられている。それにより、シャッタ282は、図2に示す遮蔽状態と、図15に示す非遮蔽状態とを取ることができる。シャッタ282は、遮蔽状態では、開閉カバー240から下方へ延び出させられ、印刷領域とはんだ供給領域との間に位置し、その先端部ないし下端部がスキージ110,112と対向するようにされる。シャッタ282を構成する平板290は透明とされており、遮蔽状態を取る状態でも、作業者はスキージ110,112等の様子を見ることができる。また、シャッタ282は、非遮蔽状態では、開閉カバー240およびスクリーン100と平行な状態とされ、印刷領域とはんだ供給領域との間から上方へ退避させられ、両領域を連通させる。シャッタ282は、作業者による操作突部310の手動操作により、遮蔽状態に対応する遮蔽位置と、非遮蔽状態に対応する非遮蔽位置とへ移動させられる。なお、図3に示すように、前記スキージ移動装置122のボールねじ136は、印刷機左右方向において一方の端側に設けられ、1対のガイドレール142はそれぞれ、両端側に設けられており、遮蔽装置280と干渉することはない。また、図示は省略するが、案内レール284には、その長手方向ないし案内方向に隔たった2箇所にそれぞれストッパが設けられており、シャッタ282の移動が規定され、遮蔽位置と非遮蔽位置とにおいて停止させられる。
案内レール284には、図2に概略的に示すように、遮蔽装置状態検出装置320が設けられている。本遮蔽装置状態検出装置320は、1対の案内レール284の一方の先端部(シャッタ282を遮蔽方向に移動させる際の移動方向において下流側の端部)に設けられた遮蔽状態検出装置としての遮蔽状態検出センサ322と、後端部に設けられた非遮蔽状態検出装置としての非遮蔽状態検出センサ324とを含む。これらセンサ322,324は、図16に遮蔽状態検出センサ322を示すように、非接触型センサの一種である光電センサたる透過型光電センサにより構成されており、発光部334および受光部336を含む。
シャッタ282を構成する3枚以上の平板290のうち、先端の平板290と後端の平板290とにはそれぞれ、図13に示すように、被検出部たるドグ338,340が案内レール284内に突出する向きに設けられている。センサ322,324はそれぞれ、ドグ338,340によって受光部336の受光が妨げられるか否かにより、異なる信号を出力する。シャッタ282が遮蔽状態にあり、遮蔽位置に位置する状態では、ドグ338が遮蔽状態検出センサ322の受光部336の受光を妨げ、シャッタ282が遮蔽状態にあることが検出される。シャッタ282が非遮蔽状態にあり、非遮蔽位置に位置する状態では、ドグ340が非遮蔽状態検出センサ324の受光部336の受光を妨げ、シャッタ282が非遮蔽状態にあることが検出される。これらセンサ322,324は、シャッタ282の移動が前記ストッパにより遮蔽位置あるいは非遮蔽位置において停止させられた状態でドグ338,340を検出するように設けられている。
前記制御装置26は、図17に示すように、CPU350,ROM352,RAM354およびそれらを接続するバス356を含む印刷制御コンピュータ360を主体とするものであり、入・出力部362には、レーザ式高さ検出装置150,ロードセル236,カバー閉状態検出装置246,供給窓閉状態検出装置270,遮蔽状態検出センサ322,非遮蔽状態検出センサ324,マーク撮像システム22の撮像により得られた画像データを処理する画像処理コンピュータ364,エンコーダ付サーボモータのエンコーダ366等が接続されている。本スクリーン印刷機を構成する各種装置の駆動源の多くはエンコーダ付サーボモータにより構成され、それらエンコーダが図17ではエンコーダ366により表されるように、入・出力部362に接続されているのである。入・出力部362にはまた、基準マーク撮像装置180が接続されている。
入・出力部362にはさらに、駆動回路370を介して基板搬送装置14等、各種装置のアクチュエータ等およびブザー372が接続され、制御回路374を介してディスプレイ376(図1参照)が接続されている。制御回路374およびディスプレイ376により、表示装置378が構成されている。ディスプレイ376には、種々のデータ等が表示されるとともに、データ等を入力したり、選択するための表示が行われ、表示装置378は入力装置としても機能するようにされている。さらに、ROM352には、図示を省略するメインルーチン,図18ないし図21にそれぞれフローチャートで示す印刷制御ルーチン等、種々のルーチン,プログラムおよびデータ等が記憶させられている。
以上のように構成されたスクリーン印刷機における回路基板12へのはんだの印刷およびはんだの供給を説明する。
本スクリーン印刷機において回路基板12へのはんだの印刷は、開閉カバー242および扉264が閉じられ、シャッタ282が開かれて非遮蔽状態とされた状態で行われる。スキージ110,112はスキージ移動装置122により、印刷領域の前側位置と後側位置との間を往復移動させられ、交互に回路基板12へのはんだの印刷を行う。
このようにはんだの印刷は印刷領域において行われ、スキージ110,112は印刷時にははんだ供給領域へ移動しない。また、スクリーン100のはんだ供給領域が設定された部分には貫通孔102が形成されておらず、回路基板12がスクリーン100に接触させられていなくても、はんだをスクリーン100に載せることができる。そのため、作業者は、スクリーン上に印刷領域から外れて設定されたはんだ供給領域にはんだを載せ、はんだを供給することにより、スキージ110,112の移動を妨げることなく、また、一連の印刷工程のうち、いずれの工程が行われているかに関係なく、印刷のための一連の作動と並行してはんだ供給作業を行うことができ、はんだを補給することができる。本スクリーン印刷機においては遮蔽装置280が設けられているため、遮蔽装置280を遮蔽状態とすることにより、作業者はスキージ110,112等に触れる恐れなく、より安全に供給作業を行うことができる。はんだが供給されたならば、スキージ110,112は、はんだ供給領域へ移動させられ、供給されたはんだを印刷領域へ取り込む。印刷時とは異なる移動位置であるはんだ取込位置へ移動させられて、はんだの取込みを行うのである。以下、図18〜図21にそれぞれフローチャートで示す印刷制御ルーチン,クリーム状はんだ供給制御ルーチン,作動許可判定ルーチンおよび作動停止制御ルーチンに基づいて、クリーム状はんだの回路基板12への印刷およびはんだの供給等を説明する。なお、これらルーチンは、印刷制御コンピュータ360の作動により、並行して常時、繰返し実行(例えば、タイムシェアリングにより)される。
印刷制御ルーチンのステップ1(以後、S1と略記する。他のステップについても同じ)においては、はんだ取込フラグがセットされているか否かの判定が行われる。はんだ取込フラグは、セットされることにより、はんだが設定量供給され、扉264が閉じられるとともに、シャッタ282が非遮蔽状態とされて、スキージ110,112によってはんだが印刷領域へ取り込まれることが可能な状態となったことを表す。はんだ取込フラグがリセットされているとすれば、S1の判定結果がNOになり、S2,S3がスキップされてS4が実行される。
S4では、印刷中断フラグがセットされているか否かの判定が行われる。印刷中断フラグは、セットされることにより、スクリーン100上のはんだの量が残り少なく、僅かな枚数の印刷しか行うことができないことを表す。スクリーン100上にはんだが十分あり、印刷中断フラグがリセットされているとすれば、S4の判定結果がNOになってS5が実行され、基板搬送装置14により、印刷の済んだ回路基板12の基板保持装置20からの搬出および次にはんだが印刷される回路基板12の基板保持装置20への搬入が並行して行われる。
はんだの印刷が済んだ回路基板12がメインコンベヤから搬出コンベヤへ搬出され、次にはんだが印刷される回路基板12が搬入コンベヤからメインコンベヤへ搬入されれば、S6が実行され、基板保持装置20によって回路基板12が保持される。回路基板12は、図5(a)に示すように、基板支持装置40によって下方から支持され、クランプ部材50,52によって側方からクランプされる。また、クランプ部材50,52の外側にそれぞれ押さえ部材62,64が位置させられ、回路基板12の被印刷面28,クランプ部57,58および押さえ部70,72の各上面が同一平面内に位置する状態とされる。
回路基板12が基板保持装置20によって保持された後、S7が実行され、基準マーク撮像装置180がスクリーン保持装置18と基板保持装置20との間の空間を移動させられ、スクリーン100の基準マーク106および回路基板12の基準マークを撮像する。撮像により得られたデータは画像処理コンピュータ364により処理され、回路基板12とスクリーン100との位置ずれが算出されて印刷制御コンピュータ360へ送られる。この位置ずれは、基板保持装置20が位置ずれ修正装置46によって移動させられることにより修正され、スクリーン100の貫通孔102と回路基板12の電極との位置が合わされる。基準マーク撮像装置180は、撮像後、退避領域へ退避させられる。
次いでS8が実行され、回路基板12にはんだが印刷される。まず、基板保持装置20が基板保持装置昇降装置48により上昇させられ、回路基板12がスクリーン100の下面に接触させられる。この際、図5(b)に示すように、クランプ部57,58および押さえ部70,72がスクリーン100の下面に接触させられ、スクリーン100を下方から支持する。また、スクリーン印刷機の前後方向において前側に設けられた押さえ部材64の押さえ部70がはんだ供給台230の可動台234に隙間なく隣接する状態となる。
スキージ110,112の一方であって、印刷時の移動方向において上流側に位置するスキージは、所定の押付力でスクリーン100に接触させられる。スキージはスキージ移動装置122によって移動させられ、スクリーン100上に載せられたはんだをスクリーン100に沿って移動させつつ貫通孔102に押し込み、回路基板12に印刷する。印刷時には、スクリーン100は回路基板12によって下方から支持されるとともに、クランプ部材50,52および押さえ部材62,64によっても下方から支持され、スキージがはんだを移動させる。スキージ110,112は、印刷領域内に設定された前側位置と後側位置との一方において停止させられる。
印刷後、S9が実行され、基板保持装置20が下降させられて回路基板12がスクリーン100から離間させられる。また、回路基板12の基板支持装置40による支持および基板クランプ装置42によるクランプが解除され、回路基板12が基板搬送装置14によって搬出される状態とされる。
次いでS10が実行され、第1カウンタのカウント値C1が1増加させられた後、S11が実行され、カウント値C1が設定枚数Ca以上であるか否かの判定が行われる。第1カウンタはRAM354に設けられ、スクリーン100の清掃後、はんだが印刷された回路基板12の枚数をカウントする。スクリーン100の清掃は、設定枚数の回路基板12にはんだが印刷される毎に行われる。設定枚数Caは、印刷の難しさに応じて設定される。例えば、貫通孔102の形成パターンが複雑である場合、例えば、平面視における面積が小さく、あるいは1辺の長さが短い貫通孔102が短いピッチで多数、形成されている場合、印刷が難しく、設定枚数Caは1枚とされる。また、例えば、面積が大きく、全部の辺の長さが長い貫通孔102が長いピッチで少数、形成され、形成パターンが簡単である場合には、設定枚数Caは、例えば15枚とされる。貫通孔102の形成パターンは、回路基板12のはんだ印刷箇所の形状,寸法,配置等によって決まり、設定枚数Caは回路基板12の種類に応じて設定され、RAM354に記憶させられている。カウント値C1が設定枚数Caより少ないのであれば、S11の判定結果がNOになって印刷制御ルーチンの実行は終了する。
はんだ取込フラグおよび印刷中断フラグがセットされることなく、スクリーン清掃後の印刷が設定枚数Ca分、行われたならば、S11の判定結果がYESになってS12が実行され、スクリーン100の清掃が行われる。この際、スクリーン清掃装置24が退避領域からスクリーン支持台90と基板保持装置20との間の領域へ移動させられる。そして、拭取シートがスクリーン100の下面に接触させられた状態で、スクリーン100に沿って移動させられ、貫通孔102の開口近傍に付着したはんだが拭き取られる等、スクリーン100の下面が清掃される。また、カウント値C1がリセットされ、0とされる。
本スクリーン印刷機においては、その前後方向において後側のスキージ112によってはんだが移動させられるとき、レーザ式高さ検出装置150によってはんだロール166の高さが検出され、スクリーン100上に載せられているはんだの量が検出される。はんだの量が設定量以下になれば、その旨が作業者に報知され、はんだの供給準備および供給作業が行われるようにされる。はんだの供給を図19に示すクリーム状はんだ供給制御ルーチンに基づいて説明する。
クリーム状はんだ供給制御ルーチンでは、まず、S20においてはんだ取込フラグがセットされているか否かの判定が行われる。はんだ取込フラグがリセットされているとすれば、S20の判定結果がNOになってS21が実行され、はんだ減少フラグがセットされているか否かの判定が行われる。はんだ減少フラグはセットにより、スクリーン100上のはんだが第1設定量以下になったことを表す。はんだ減少フラグがリセットされているとすれば、S21の判定結果がNOになってS22が実行され、はんだロール166の高さが第1設定高さ以下であるか否かの判定が行われる。
第1設定高さは、スクリーン100上におけるはんだの量が、作業者にはんだ供給準備作業を行わせることが必要なほど減少し、第1設定量まで減少したことに対応する高さであって、はんだ切れによる印刷中断までの間に、はんだ減少の報知に従って作業者がはんだの供給準備および供給作業を行う時間が確保される高さに設定されている。スクリーン100上のはんだがそれほど減少しておらず、はんだロール166の高さが第1設定高さより高いのであれば、S22の判定結果がNOになってルーチンの実行は終了する。
それに対し、はんだロール166の高さが第1設定高さ以下になれば、S22の判定結果がYESになってS23が実行され、その旨が作業者に報知される。報知は、例えば、ブザー372の鳴動およびディスプレイ376への表示により行われる。ディスプレイ376には、例えば、はんだの量が少なくなったこと、およびはんだ供給準備実行の指示が表示される。また、はんだ減少フラグがセットされる。
この報知に基づいて作業者は、はんだ供給準備を行う。供給する新しいはんだを練って粘度を印刷に適した値にするのである。作業者ははんだ供給準備後、はんだを可動台234上に載せる。この際、作業者は、まず、シャッタ282を遮蔽状態とし、次にはんだ供給窓260の扉264を開き、はんだ供給口262からスクリーン印刷機内へ手を入れて、定められた量のはんだを可動台234上に載せる。スクリーン印刷機では、はんだ供給作業中も印刷のための一連の動作が行われており、印刷と並行してはんだ供給作業が行われる。そのため、作業者が手順を間違え、シャッタ282を遮蔽状態とする前に扉264を開くことがあれば、スクリーン印刷機は非常停止させられる。それについては後に説明する。作業者が手順通りにシャッタ282を遮蔽状態とし、扉264を開けば、スクリーン印刷機は非常停止させられず、シャッタ282により、供給作業中に作業者の手がスキージ110,112に接触することが防止される。
クリーム状はんだ供給制御ルーチンでは、S23が実行されて報知が行われた後、S24が実行され、はんだが設定量以上供給されたか否かの判定が行われる。この判定は、ロードセル236に加えられる負荷の検出に基づいて行われる。はんだが設定量、供給されていなければ、S24の判定結果がNOとなってS27が実行され、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下になったか否かの判定が行われる。第2設定高さは第1設定高さより低く、はんだの不足のため、印刷作業の中断が必要であることを検出する高さに設定されている。はんだロール166の高さが第2設定高さより高いのであれば、S27の判定結果はNOになってS29が実行され、印刷中断フラグがセットされているか否かの判定が行われる。印刷中断フラグがリセットされているとすれば、S29の判定結果がNOになってルーチンの実行は終了する。
はんだ減少フラグのセットにより、はんだが設定量以上供給されるまで、S20,S21,S24,S27,S29が繰返し実行される。はんだが設定量以上供給されれば、S24の判定結果がYESになってS25が実行され、シャッタ282が非遮蔽状態とされたか否かの判定が行われる。この判定は、非遮蔽状態検出センサ324の検出信号に基づいて行われる。はんだ供給終了後は、供給前とは逆に、作業者はまず、扉264を閉じて閉状態とし、その後、シャッタ282を非遮蔽状態とし、スキージ110,112に触れることがないようにする。この場合も、作業者が手順を間違えれば、スクリーン印刷機は非常停止させられる。
シャッタ282が非遮蔽状態とされるまで、S25の判定結果がNOになり、S27,S29が実行される。S20,S21,S24,S25,S27,S29が繰返し実行され、シャッタ282が非遮蔽状態とされれば、S25の判定結果がYESになってS26が実行され、はんだ取込フラグがセットされる。設定量のはんだの供給後、スクリーン印刷機が非常停止させられることなく、クリーム状はんだ供給制御ルーチンの実行によりシャッタ282が非遮蔽状態にあると判定されることは、作業者が扉264を開いてはんだの供給作業を行った後、手順通りに扉264を閉じ、シャッタ282を非遮蔽状態としたことを意味する。そのため、スキージ110,112をはんだ供給領域へ移動させてはんだの取込みを行わせればよく、S26が実行されてはんだ取込フラグがセットされる。
上記のようにはんだの供給が行われる間、回路基板12へのはんだの印刷が行われている。そして、はんだ取込フラグのセットにより、印刷制御ルーチンのS1の判定結果がYESになってS2が実行され、スキージ110,112が前側位置に位置するか否かの判定が行われる。スキージ110,112が前側位置と後側位置とのいずれに位置するかは、スキージ移動装置122の移動を制御する印刷制御コンピュータ360においてわかっており、スキージ110,112が前側位置に位置するのであれば、S2の判定結果がYESになってS3が実行され、供給されたはんだの印刷領域への取込みが行われる。また、はんだ減少フラグ,印刷中断フラグおよびはんだ取込フラグがリセットされるとともに、後述する第2カウンタのカウント値C2が0にリセットされる。
はんだ取込フラグがセットされた状態では、シャッタ282が非遮蔽状態とされており、スキージ110,112はシャッタ282と干渉することなく、印刷領域からはんだ供給領域へ移動し、はんだ供給領域から印刷領域へ移動することができる。また、スキージ110,112が前側位置に位置する状態では、印刷を終えた後側のスキージ112が上昇位置へ上昇させられてスクリーン100から離間させられ、次に印刷を行う前側のスキージ110が下降させられ、スクリーン100に押し付けられた状態にある。そのため、はんだ取込みのために、前側のスキージ110が上昇位置へ上昇させられ、後側のスキージ112が下降させられてスクリーン100に押し付けられる。そして、スキージ110,112が印刷領域からはんだ供給領域へ移動させられ、スキージ112がはんだロール166を押しつつ、印刷領域の端を超えてはんだ供給領域へ移動させられ、はんだロール166を供給されたはんだ400(図2参照)と合わせる。
そして、1対のスキージ110,112が交互にスクリーン100に接触させられ、はんだロール166および供給はんだ400に接触させられるとともに小距離移動させられ、それらを練り合わせ、供給はんだ400とはんだロール166とを馴染ませるとともに、形をロール状に整える。練合わせは設定回数行われ、それにより量の増えたはんだロール166が得られる。また、練合わせは、前側のスキージ110が下降させられてスクリーン100に接触し、後側のスキージ112が上昇位置へ上昇させられた状態で終了させられ、スキージ110ははんだロール166を押しつつ、はんだ供給領域から印刷領域へ移動させられ、印刷領域の前側位置において停止させられる。印刷領域の前側位置部分には貫通孔102が形成されておらず、はんだが漏れることはない。
練り合わせ終了後、S4が実行される。印刷中断フラグがセットされておらず、あるいはセットされていてもS3においてリセットされるため、S4の判定結果はNOになってS5以下のステップが実行され、回路基板12へのはんだの印刷が行われる。
S2の判定が行われるとき、スキージ110,112が後側位置に位置するのであれば、その判定結果がNOになってS3がスキップされ、S4が実行される。この場合には、供給されたはんだの取込みが行われず、S4以下のステップの実行により回路基板12へのはんだの印刷が行われる。それにより、スキージ110,112が前側位置に位置する状態となり、次にS2が実行されるとき、その判定結果がYESになってS3が実行され、はんだの練合わせおよび取込みが行われる。その間、クリーム状はんだ供給制御ルーチンにおいては、S20が繰返し実行される。はんだ取込フラグがセットされているため、S20の判定結果がYESになり、S21〜S30がスキップされるのである。
なお、本実施形態とは異なり、はんだの取込み時には、練合わせ後、スキージ110,112をはんだ供給領域において待機させておき、次の回路基板12へのはんだの印刷時に、はんだ供給領域から印刷領域へ移動させるとともに、量の増えたはんだロール166をスクリーン100に沿って移動させ、回路基板12に印刷するようにすることも可能である。この場合、はんだ取込み時には、印刷開始位置が前側位置よりはんだ供給領域側の位置に変更されることとなる。
あるいは、スキージ110,112が後側位置から前側位置への移動によってはんだを回路基板12に印刷する際、その印刷終了後にはんだの取込みを行うことがわかっているのであれば、スキージ110,112を前側位置を超えて、そのままはんだ供給領域へ移動させ、はんだロール166を供給はんだ400と合わせてもよい。
あるいは、スキージ110,112を共に上昇位置へ移動させた状態で前側位置からはんだ供給領域へ移動させ、スキージ110が供給はんだ400を超えた位置で停止させた後、スキージ110を下降させてスクリーン100に接触させ、印刷領域へ移動させて供給はんだ400を移動させ、はんだロール166に合わせてもよい。この場合、印刷領域の端で練り合わせを行ってもよく、あるいは練り合わせを行うことなく、そのまま印刷が行われるようにしてもよく、あるいは印刷領域の前側位置において停止させられ、印刷に備えて待機させられてもよい。そのまま印刷が行われる場合、はんだ取込み時には、印刷開始位置が前側位置よりはんだ供給領域側の位置に変更されることとなる。
スキージ110,112は、スキージ112によるはんだの印刷が終了し、前側位置に位置する状態では、後側のスキージ112が上昇位置へ上昇させられ、前側のスキージ110がスクリーン100に押し付けられた状態とされるのに限らず、後側のスキージ112がスクリーン100に押し付けられ、前側のスキージ110が上昇位置へ上昇させられた状態とされてもよく、スキージ110,112が共に上昇位置に上昇させられた状態とされてもよい。また、スクリーン100の印刷領域上のはんだロール166と供給領域上に載せられた供給はんだ400とは、はんだロール166を印刷領域からはんだ供給領域へ移動させて供給はんだ400と合わせるのに限らず、供給はんだ400をはんだ供給領域から印刷領域へ移動させてはんだロール166と合わせてもよい。スキージ110,112のいずれによってはんだを移動させるかは、スキージ110,112の前側位置における状態とは関係なく、はんだロール116と供給はんだ400とのいずれを移動させるかによって決まり、はんだロール166を移動させる場合、その移動は後側のスキージ112により行われる。供給はんだ400を移動させる場合、上述のように、スキージ110,112はいずれも上昇位置に位置する状態ではんだ供給領域へ移動させられ、前側のスキージ110によって供給はんだ400がはんだロール166側へ移動させられる。前側位置においてスキージ110,112の一方がスクリーン100に押し付けられているのであれば、その一方のスキージが上昇位置へ上昇させられ、スキージ110,112がいずれも上昇位置に位置する状態とされて、はんだ供給領域へ移動させられる。さらに、はんだの練合わせは行われてもよく、行われなくてもよい。練合わせが行われる場合、はんだ供給領域で行われてもよく、印刷領域のはんだ供給領域側の端で行われてもよい。スキージ110,112は、練合わせが行われる領域において、交替でスクリーン100に接触させられるとともに、スクリーン100に沿って移動させられる。
さらに、はんだの練合わせおよび取込みと並行して、回路基板12の搬出,搬入,保持,基準マークの撮像および位置合わせが行われるようにしてもよい。
また、はんだの取込みに先行して、少なくとも押さえ部70がスクリーン100の下面に密着させられるようにすること(回路基板12の搬出,搬入,保持は行われても、行われなくてもよい)も可能である。このようにすれば、はんだの取込み時にスクリーン100がスキージ110から離間してはんだの掻き残しが発生じることを一層確実に防止することができる。
次に、印刷中断について説明する。
はんだ量の減少が報知されたにもかかわらず、はんだの供給が行われず、あるいははんだの供給が間に合わず、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下になれば、クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS27の判定結果がYESになってS28が実行され、印刷中断フラグがセットされる。それにより、印刷制御ルーチンのS4の判定結果がYESになってS13が実行され、第2カウンタのカウント値C2が設定値Cb以上であるか否かの判定が行われる。第2設定高さは、前述のように、はんだ不足を検出する高さに設定され、さらに詳細には、スクリーン100の印刷領域上のはんだの量が、はんだの高さが第2設定高さ以下になった後も数枚の回路基板12への印刷を行うことができ、その後に印刷続行が困難となる量になったことを検出する高さに設定されている。そのため、印刷中断フラグがセットされても、直ちには印刷が中断されず、設定枚数の回路基板12へのはんだの印刷を行うことができる。レーザ式高さ検出装置150によるはんだロール166の高さの検出にはばらつきがあり、実際には印刷を中断するほど、はんだの量が減少していないにもかかわらず、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下であると判定されることがあり得る。そのため、一旦、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下であると判定されても、さらに回路基板12へのはんだの印刷が行われるうちに、クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS27においてはんだロール166の高さが第2設定高さより高いと判定され、検出のばらつきによる誤判定が訂正されるようにされているのである。
カウント値C2が設定値Cbより小さいとすれば、S13の判定結果がNOになってS14が実行され、カウント値C2が1増加させられる。印刷中断フラグがセットされた後にはんだが印刷される回路基板12の枚数が第2カウンタによってカウントされるのであり、その後、S5以下のステップが実行され、回路基板12へのはんだの印刷が行われる。印刷中断フラグがセットされても、クリーム状はんだ供給制御ルーチンにおいては、S24が実行され、はんだが設定量以上、供給されたか否かの判定が行われる。また、S27が実行され、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下であるか否かの判定が行われる。そのため、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下であると判定された後、はんだロール166の高さが第2設定高さより高いことが検出されれば、S27の判定結果がNO、S29の判定結果がYESになってS30が実行され、印刷中断フラグがリセットされるとともに、カウント値C2が0にリセットされる。
はんだロール166の高さが第2設定高さ以下であると判定される状態が続き、印刷中断フラグがリセットされることなく、設定枚数Cbの回路基板12にはんだが印刷されれば、S13の判定結果がYESになってS15が実行され、スキージ110,112が前側位置に位置するか否かの判定が行われる。スキージ110,112が前側位置に位置するのであれば、S15の判定結果がYESになってS16が実行され、はんだの減少により印刷を中断する旨が作業者に報知される。この報知はブザー372の鳴動およびディスプレイ376へのメッセージの表示により行われるが、ブザー372の鳴動は、S23において行われるはんだ減少およびはんだ供給指示の報知とは異なる態様で行われる。また、カウント値C2が0にリセットされる。スキージ110,112が前側位置に位置するのでなければ、S15の判定結果がNOになってS5以下のステップが実行される。それにより、スキージ110,112が前側位置へ移動させられ、次にS15が実行されるとき、その判定結果がYESになってS16が実行される。
以後、はんだが供給され、はんだ取込フラグがセットされるまで、印刷制御ルーチンにおいてはS1,S4,S13,S15,S16が繰り返し実行される。S5〜S12が実行されないことにより印刷が中断されるのである。また、クリーム状はんだ供給ルーチンにおいては、S20,S21,S24,S27,S28が繰り返し実行され、はんだの供給が待たれる。はんだが供給され、扉264が閉じられた後、シャッタ282が非遮蔽状態とされ、はんだ取込フラグがセットされれば、S1の判定結果がYESになってS2が実行されるが、スキージ110,112は前側位置に位置するため、S2の判定結果がYESになってS3が実行され、はんだの取込みが行われる。S15の実行により、スキージ110,112が前側位置に位置する状態で印刷が中断されるため、はんだ取込フラグがセットされれば、S2の判定結果が直ちにYESになってはんだの取込みが行われる。印刷中断フラグのセット後、設定枚数C2の回路基板12へのはんだの印刷が行われる前にはんだ取込フラグがセットされ、S3が実行されれば、印刷が中断されることなく、はんだの取込み後、続けて行われる。
なお、はんだ減少の報知に対し、作業者がシャッタ282を遮蔽状態とし、扉264を開状態としたが、何らかの事情により、はんだを供給することなく、扉264を閉じ、シャッタ282を非遮蔽状態とすることがあれば、クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS24の判定結果がYESにならないため、はんだ取込フラグがセットされない。そのため、クリーム状はんだ供給制御ルーチンでは、作業者による扉264およびシャッタ282の開閉に関係なく、S20,S21,S24,S27,S29が実行され、はんだの供給が待たれる。また、印刷制御ルーチンでは、S1およびS4以下のステップが実行される。
本スクリーン印刷機においては、開閉カバー242を開くことにより、作業者は、スクリーン100の上方領域の動作装置にも、下方領域の動作装置にも触れることができる。また、開閉カバー242が閉じられていても、扉264およびシャッタ282が開かれれば、作業者は、スクリーン100の下方領域の動作装置には触れることができないが、スクリーン100の上方領域に設けられたスキージ装置16には触れることができる。
そのため、本スクリーン印刷機においては、開閉カバー242が開かれた状態では、スクリーン印刷機を構成する全部の装置の作動が禁止されるようにされている。また、開閉カバー242が閉じられているが、扉264およびシャッタ282が開かれた状態では、基準マーク撮像システム22およびスクリーン清掃装置24の作動は禁止されないが、スキージ装置16は作動を禁止されるようにされている。現に装置が作動中であれば、装置は非常停止させられることとなる。
そのため、図20に示す作動許可判定ルーチンが実行され、S41において開閉カバー242が閉状態にあるか否かの判定が行われる。この判定は、カバー閉状態検出装置246の検出信号に基づいて行われ、開閉カバー242が閉状態になければ、S41の判定結果がNOになってS46が実行され、全装置作動禁止フラグがセットされる。開閉カバー242が閉じられていれば、S41の判定結果がYESになってS42が実行され、扉246が閉じられているか否かの判定が行われる。この判定は、供給窓閉状態検出装置270の検出信号に基づいて行われ、扉246が閉状態にあれば、S42の判定結果がYESになってS43が実行され、全装置作動禁止フラグおよび印刷禁止フラグがリセットされる。
また、扉246が閉状態になければ、S42の判定結果がNOになってS44が実行され、シャッタ282が遮蔽状態にあるか否かの判定が行われる。この判定は、遮蔽状態検出センサ322の検出信号に基づいて行われ、シャッタ282が遮蔽状態にあれば、S44の判定結果がYESになってS43が実行される。また、シャッタ282が遮蔽状態になければ、S44の判定結果がNOになってS45が実行され、印刷禁止フラグがセットされ、全装置作動禁止フラグがリセットされる。
そして、図21に示す作動停止制御ルーチンが実行される。まず、S51において全装置作動禁止フラグがセットされているか否かにより、全部の装置の作動が禁止されているか否かの判定が行われる。全装置の作動が禁止されていれば、S51の判定結果がYESになってS52が実行され、作動が禁止される。現に作動している装置があれば、その途中であっても緊急に停止させられることとなり、全装置が停止していれば、作動開始が禁止されることになる。
全装置作動禁止フラグがリセットされていれば、S51の判定結果がNOになってS53が実行され、印刷が禁止されているか否かの判定が行われる。この判定は印刷禁止フラグがセットされているか否かにより行われ、印刷が禁止されていれば、S53の判定結果がYESになってS54が実行され、印刷作業が停止させられる。印刷の途中であれば、そこで停止させられる。前述のように、はんだ供給時における扉264およびシャッタ282の開閉を作業者が定められた順番通りに行わず、扉264およびシャッタ282が同時に閉状態になく、遮蔽状態にない状態となった場合、印刷禁止フラグがセットされ、S54が実行されてスキージ装置18が非常停止させられる。また、印刷が行われていない状態では、印刷開始が禁止される。印刷が禁止されていなければ、S53の判定結果がNOになってルーチンの実行は終了する。
以上の説明から明らかなように、本スクリーン印刷機においては、はんだ供給台230の可動台234により構成される負荷伝達部材およびロードセル236を含んで負荷検出装置が構成され、印刷制御コンピュータ360のS24を実行する部分と共にはんだ供給検出装置を構成している。可動台234は、はんだ供給領域においてスクリーン100を下方から支持する支持部材たる支持台としても機能する。また、印刷制御コンピュータ360のS22を実行する部分がレーザ式高さ検出装置150と共にはんだ供給時期検出装置を構成し、S27を実行する部分が印刷中断判定装置を構成している。さらに、印刷制御コンピュータ360のS3を実行する部分がクリーム状はんだ取込制御部を構成し、S3およびS8を実行する部分がスキージ移動装置制御部を構成し、S42〜S45を実行する部分とS41およびS46を実行する部分とがそれぞれ作動禁止部を構成し、S41,S46,S42,S43,S45を実行する部分が作動抑制部を構成している。印刷制御コンピュータ360のS3を実行する部分は、はんだの取込み時にスキージ110,112の移動ストロークないし移動範囲を変更する変更部でもあり、練合わせ実行取込制御部でもある。さらにまた、ブザー372および表示装置378が報知装置を構成している。
はんだ供給時期検出装置は、例えば、はんだ供給後、はんだが印刷された回路基板12の枚数をカウントし、その枚数が設定枚数以上になれば、はんだ供給時期が到来したと判定する装置としてもよい。設定枚数は、1枚の回路基板12に印刷されるはんだの量に応じて設定され、回路基板12の種類と対応付けて設定される。
供給されたはんだの取込みは、はんだ供給検出装置によるはんだ供給の検出によらず、はんだ供給窓の扉の開閉状態およびシャッタの遮蔽,非遮蔽状態の変化に基づいて行われるようにしてもよい。その実施形態を図22に示すクリーム状はんだ供給制御ルーチンに基づいて説明する。
本スクリーン印刷機においては、はんだ供給検出装置が設けられておらず、図示は省略するが、はんだ供給台は、可動台,ロードセルおよびガイドロッドがなく、スクリーンを下方から支持する固定の台とされている。その他の構成は前記実施形態のスクリーン印刷機と同じであり、印刷制御,作動許可判定および作動停止制御は同様に実行されるため、説明を省略する。
本スクリーン印刷機においても、シャッタ282が遮蔽状態とされた後、扉が開かれてはんだの供給が行われる。はんだ供給時には供給窓閉状態検出装置270が供給窓260が閉状態にないことを検出し、遮蔽装置状態検出装置320の遮蔽状態検出センサ322が遮蔽装置280の遮蔽状態を検出している状態にあり、この状態を第1状態とする。はんだ供給後、扉264が閉状態とされた状態でシャッタ282が非遮蔽状態とされ、供給窓閉状態検出装置270が供給窓260の閉状態を検出し、遮蔽装置状態検出装置320の非遮蔽状態検出センサ324が遮蔽装置280の非遮蔽状態を検出する状態(この状態を第2状態とする)になれば、はんだが供給されたことを意味し、はんだの印刷領域への取込みが許可される。第1状態から第2状態に変われば、はんだが供給されたと見なすのである。
クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS60〜S63は、前記クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS20〜S23と同様に実行される。はんだロール166の高さが第1設定高さ以下になれば、S63の実行後、S64が実行され、第1状態フラグがセットされているか否かの判定が行われる。第1状態フラグは、セットされることにより、シャッタ282が遮蔽状態とされるとともに、扉264が開かれ、閉状態にない状態となったことを表す。
第1状態フラグがリセットされているとすれば、S64の判定結果がNOになってS65が実行され、シャッタ282が遮蔽状態にあるか否かの判定が行われる。シャッタ282が遮蔽状態になければ、S65の判定結果がNOになってS71以下のステップが実行される。これらステップは、前記クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS27以下のステップと同様に実行される。
シャッタ282が遮蔽状態とされれば、S65の判定結果がYESになってS66が実行され、扉264が閉状態にあるか否かの判定が行われる。扉264が閉状態にあれば、S66の判定結果はYESになってS71以下のステップが実行される。シャッタ282が遮蔽状態とされたが、扉264が開かれる前に非遮蔽状態とされれば、S65の判定結果がNOになる。
シャッタ282が遮蔽状態とされ、扉264が開かれれば、S65の判定結果がYES、S66の判定結果がNOになってS67が実行され、第1状態フラグがセットされる。そして、S68が実行され、扉264が閉状態にあるか否かの判定が行われる。はんだの供給が終了し、作業者によって扉264が閉じられたか否かの判定が行われるのである。扉264が閉じられるまで、S60,S61,S64,S68,S71以下のステップが繰返し実行される。
扉264が閉じられれば、S68の判定結果がYESになってS69が実行され、シャッタ282が非遮蔽状態にあるか否かの判定が行われる。シャッタ282が非遮蔽状態になければ、S69の判定結果がNOになってS71以下のステップが実行される。シャッタ282が非遮蔽状態とされるまで、S60,S61,S64,S68,S69およびS71以下のステップが繰返し実行される。シャッタ282が開かれる前に、一旦、閉じられた扉264が開かれればS68の判定結果がNOになる。そして、扉264が閉状態とされるとともに、シャッタ282が非遮蔽状態とされれば、S69の判定結果がYESになってS70が実行され、はんだ取込フラグがセットされ、はんだの取込みが許可される。
印刷制御ルーチンは、図示は省略するが、前記印刷制御ルーチンと同様に構成されており、はんだ取込フラグのセットに基づいて、供給されたはんだの取込みが行われる。なお、第1状態フラグは、印刷制御ルーチンのはんだ取込みの実行時に他のフラグと共にリセットされる。
本スクリーン印刷機においては、印刷制御コンピュータのクリーム状はんだ供給制御ルーチンのS65,S66,S68,S69を実行する部分が供給窓・遮蔽装置状態移行検出部を構成し、印刷制御ルーチンのS3を実行する部分が、扉264の開閉状態およびシャッタ282の遮蔽,非遮蔽状態の移行に応じて、供給されたはんだをはんだ供給領域から印刷領域へ取り込むクリーム状はんだ取込制御部を構成している。
スクリーン印刷機は、遮蔽装置のないものとされてもよい。その実施形態を図23ないし図31に基づいて説明する。なお、前記スクリーン印刷機の構成要素と同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
本スクリーン印刷機は、図23に示すように、遮蔽装置が設けられていない。そのため、作業者は、はんだ供給窓260の扉264を開いてはんだ供給台230にはんだを載せるのであるが、その供給作業は、スキージ装置16が非作動状態にあり、かつ、スキージ110,112が図23に二点鎖線で示す後側位置に位置する状態で行われるようにされている。
スキージ110,112が後側位置に位置することは、図24および図25に示すように、ハウジング240に設けられたスキージ離間検出装置たるスキージ後側位置検出装置450により検出される。本スキージ後側位置検出装置450は、透過型の光電センサ452により構成されている。光電センサ452は、本体454,発光部456および受光部458を備えており、受光部458の受光が許容される状態と妨げられる状態とで異なる信号が出力される。受光部458の受光は、前記スキージ移動装置のスライド130の側面に設けられた被検出部としてのドグ460により妨げられ、それによりスキージ110,112が後側位置に位置することが検出される。
本体454には、図24に示すように、1対の被案内部としての脚部466が設けられ、ハウジング240に印刷方向に平行に設けられた案内部材としてのガイドレール468に移動可能に嵌合されている。本体454をガイドレール468に沿って移動させることにより、スキージ後側位置検出装置450の印刷方向に平行な方向における位置が調節可能である。スキージ110,112の後側位置は、回路基板12の大きさによって変わり、それに応じてスキージ後側位置検出装置450の位置が調節され、スキージ110,112が後側位置に位置する状態においてドグ460を検出するようにされる。本体454には、図25に示すように、固定装置としてのセットスクリュ470が螺合され、その先端がガイドレール468に係合させられることにより、スキージ後側位置検出装置450がガイドレール468に固定され、回路基板12の大きさに応じた検出位置であって、スキージ110,112の後側位置に応じた検出位置に位置する状態に保たれる。なお、スキージ後側位置検出装置450は、動力駆動源を有する検出装置移動装置および制御装置による検出装置移動装置の制御により自動的に移動させられ、スキージ110,112の後側位置に応じて検出位置が自動的に変えられるようにしてもよい。
また、本スクリーン印刷機には、図26に示すように、ロック装置480が設けられ、扉264が閉状態においてロックされ、開かない状態にロックされるようにされている。本ロック装置480は、開閉カバー242の内側面に、扉264の回動軸線に平行な方向に隔たって設けられた1対ずつのロック部材482およびロック部材駆動装置484を含む。ロック部材482は棒状を成し、ロック部材駆動装置484はソレノイドにより構成され、はんだ供給口262に臨む状態で設けられている。ロック部材482は、ソレノイドへの電流供給により、図26に示すロック位置へ移動させられ、はんだ供給口262内へ突出させられる。それにより、ロック部材482の先端部が、扉264の内側面に設けられた被係合部たる凹部486に嵌入させられ、扉264がロック状態とされ、開かない状態とされて閉状態に保たれる。また、ロック部材482は、ソレノイドへの電流供給が断たれることによりアンロック位置へ移動させられ、凹部486から抜け出させられる。それにより、扉264のロックが解除され、作業者は扉264を開くことができる。また、本スクリーン印刷機においては、図1〜図21に示す実施形態のスクリーン印刷機と同様に、負荷検出装置が設けられ、設定量以上のはんだの供給が検出されるはんだ供給台230(図1参照)が設けられている。
本スクリーン印刷機におけるはんだの供給および取込みを概略的に説明する。
本スクリーン印刷機においては、前記各実施形態のスクリーン印刷機と同様に、はんだロール166の高さが第1設定高さ以下になれば、その旨が作業者に報知される。作業者は新しいはんだを練って供給の準備を行い、準備が完了し、あるいは準備完了が近くなれば、表示装置378の入力機能を使用してはんだ供給許可要求を入力する。本スクリーン印刷機では、スキージ装置16が作動していない状態、例えば、印刷終了後、回路基板12の搬出,搬入が行われるまでの間と、搬入された回路基板12について基準マークの撮像および位置合わせが行われた後、印刷が開始されるまでの間とにおいてそれぞれ、はんだ供給許可要求が入力されたか否かの判定が行われ、要求があれば、スクリーン印刷機がはんだの供給が行われる状態とされる。
したがって、回路基板12の搬出,搬入が行われる前にはんだ供給許可要求があり、はんだの供給が行われるのであれば、供給作業は回路基板12の搬出,搬入,保持,基準マークの撮像および位置合わせと並行して行われることとなる。基板搬送装置14,基板保持装置20,マーク撮像システム22および位置ずれ修正装置46はベース30に設けられ、スクリーン100の下方領域に設けられている。そのため、開閉カバー242が閉じられていれば、作業者が扉264を開き、開閉カバー242の内部空間へ手を入れてはんだ供給作業を行っても、基板搬送装置14等に触れる恐れはなく、基板搬送装置14等の動作と並行してはんだ供給作業を行うことが許容されるのである。
また、扉264は閉状態でロックされるようにされており、印刷中はロック装置480が作動させられて扉264を開き得ないようにされている。はんだ供給時には、はんだ供給許可要求があれば、スキージ110,112が後側位置に位置する状態で扉264のロックが解除される。スキージ110,112がはんだ供給領域から離れていて、作業者がスキージ110,112に触れる恐れのない状態でロックが解除され、扉264が安全な状態で開けられるようにされているのである。供給が終了し、扉264が閉じられてロックされるまで印刷は行われず、スキージ110,112が移動させられることはなく、作業者の安全が一層確実に保証される。その上、扉264が開かれれば、スキージ装置16の作動が禁止されるようにされているため、万一、ロック装置480の故障等により印刷中に扉264が開かれることがあっても、スキージ装置16が緊急停止させられ、安全が保証される。はんだが供給され、扉264が閉じられた後、スキージ110,112がはんだ供給領域へ移動させられてはんだの取込みを行う。
図27ないし図31にそれぞれ示すフローチャートに基づいて、回路基板12へのはんだの印刷およびはんだの供給を説明する。
本クリーム状はんだ供給制御ルーチンは、はんだが設定量以上供給された後に、シャッタが非遮蔽状態にあるか否かの判定が行われないことを除いて、図19に示すクリーム状はんだ供給制御ルーチンと同様に構成されている。そのため、はんだロール166の高さが第1設定高さ以下になれば、はんだ減少が報知されるとともに、はんだ減少フラグがセットされる(S140〜S143)。
はんだ減少の報知に基づいて作業者が供給するはんだを練る等の供給準備を行い、はんだ供給許可要求を印刷制御コンピュータ360に入力する。印刷制御コンピュータ360においては、図29に示すはんだ供給許可要求処理ルーチンが実行され、はんだ供給許可要求が入力されれば、その入力が記憶されるようにされている。はんだ供給許可要求処理ルーチンにおいては、S161において要求入力フラグがセットされているか否かの判定が行われる。要求入力フラグは、セットにより、はんだ供給許可要求が入力されたことを表す。
はんだ供給許可要求が入力されておらず、要求入力フラグがリセットされているとすれば、S161の判定結果がNOになってS162が実行され、はんだ供給許可要求が入力されたか否かの判定が行われる。要求が入力されれば、S162の判定結果がYESになってS163が実行され、要求入力フラグがセットされる。そして、S164が実行され、要求受付フラグがセットされているか否かの判定が行われる。要求受付フラグは、後述するように、印刷制御ルーチンにおいてセット,リセットされ、セットにより、はんだ供給許可要求の入力に基づいてスクリーン印刷機がはんだの供給が可能な状態となったことを表す。要求受付フラグがリセットされていれば、S164の判定結果はNOになってルーチンの実行は終了する。要求受付フラグがセットされるまで、S161,S164が繰返し実行される。要求受付フラグがセットされれば、S164の判定結果がYESになってS165が実行され、要求入力フラグがリセットされる。要求受付フラグのセットにより、はんだ供給許可要求の入力があったことがわかるため、要求入力フラグをセットしておく必要がなく、リセットされるのである。それにより、次にS161が実行されるとき、その判定結果はNOになる。また、作業者によりはんだ供給許可要求が入力された時は過ぎているため、S162の判定結果もNOになる。
なお、要求受付フラグがセットされている状態において、はんだ供給許可要求が入力されることがあれば、S162の判定結果がYESになってS163が実行され、要求入力フラグがセットされる。しかし、要求受付フラグがセットされているため、S164の判定結果がYESになってS165が実行され、要求入力フラグはリセットされる。
印刷制御ルーチンに基づいて、印刷制御およびはんだの供給,取込みを説明する。
まず、はんだ供給許可要求が入力されていない場合を説明する。この場合、要求入力フラグおよび要求受付フラグがいずれもリセットされているため、S101の判定結果がNOになってS102が実行され、印刷中断フラグがセットされているか否かの判定が行われる。印刷中断フラグがリセットされているとすれば、S102の判定結果がNOになり、S103〜S105が前記印刷制御ルーチンのS5〜S7と同様に実行され、回路基板12の搬出,搬入,回路基板12の保持,基準マークの撮像および位置合わせが行われる。
次いでS106が実行され、要求受付フラグがセットされているか否かの判定が行われるが、この判定結果はNOになる。次いでS107が実行され、要求入力フラグがセットされているか否かにより、はんだ供給許可が要求されているか否かの判定が行われるが、この判定結果もNOになってS110が実行される。そして、S110では要求受付フラグがセットされているか否かの判定結果が行われるが、この判定結果もNOになり、S111〜S115が前記印刷制御ルーチンのS8〜S12と同様に実行され、回路基板12へのはんだの印刷およびスクリーン100の清掃が行われる。
作業者がはんだ供給許可要求を入力した場合を説明する。
この場合には、はんだ供給許可要求処理ルーチンのS163の実行により、要求入力フラグがセットされる。はんだ供給許可要求が、回路基板12へのはんだの印刷開始後、回路基板12の搬出,搬入前に行われたとすれば、印刷制御ルーチンのS101の判定結果がYESになってS121が実行され、スキージ110,112が後側位置に位置するか否かの判定が行われる。この判定は、スキージ後側位置検出装置450の検出信号に基づいて行われる。スキージ110,112が後側位置に位置するとすれば、S121の判定結果がYESになってS122が実行され、ディスプレイ376にはんだの供給が可能である旨が表示されるとともに、ロック装置480による扉264のロックが解除される。それにより、扉264が開かれることが許容され、作業者は扉264を開き、はんだを可動台234上に載せることができる。この際、スキージ110,112は後側位置において停止させられており、作業者が触れる恐れがない。また、要求受付フラグがセットされる。
S122の実行後、S102が実行され、印刷中断フラグがセットされていなければ、S103〜S105が実行される。はんだの供給作業と並行して回路基板12の搬出,搬入,保持,基準マークの撮像および位置合わせが行われるのである。そして、S106が実行されるが、要求受付フラグがS122においてセットされているため、S106の判定結果がYESになってS116が実行され、開閉状態移行フラグがセットされているか否かの判定が行われる。開閉状態移行フラグはセットにより、扉264が閉状態にない状態から閉状態になったことを表す。
開閉状態移行フラグは、図30に示す扉閉状態検出ルーチンの実行によりセット,リセットされる。扉閉状態検出ルーチンでは、S171において扉264が閉状態にあるか否かの判定が行われる。扉264が閉状態にあれば、S171の判定結果がYESになってS174が実行され、扉開フラグがセットされているか否かの判定が行われる。扉開フラグは、セットにより、扉264が閉状態にないことを表す。扉開フラグがリセットされていれば、S174の判定結果はNOになってルーチンの実行は終了する。
扉264が開かれ、閉状態にない状態になれば、S171の判定結果がNOになってS172が実行され、扉開フラグがセットされているか否かの判定が行われる。扉264が閉状態から開かれた直後は、扉開フラグがリセットされており、S172の判定結果がNOになってS173が実行され、扉開フラグがセットされてルーチンの実行は終了する。
扉264が閉状態にない間、S171,S172が繰返し実行される。そして、扉264が閉じられれば、S171の判定結果がYESになってS174が実行されるが、扉開フラグがセットされているため、S174の判定結果がYESになってS175が実行され、扉閉状態移行フラグがセットされる。また、扉開フラグがリセットされる。
印刷制御ルーチンでは、扉閉状態移行フラグがセットされるまで、S116が繰返し実行される。印刷が行われることなく、作業者が扉264を開いてはんだを供給し、供給後、扉264を閉じることが待たれるのである。作業者がはんだ供給作業を終了し、扉264を閉じれば、扉閉状態移行フラグがセットされ、S116の判定結果がYESになる。そして、S117が実行され、ロック装置480が作動させられて扉264がロックされる。
次いでS118が実行され、はんだ取込フラグがセットされているか否かの判定が行われる。はんだ取込フラグは、図28に示すクリーム状はんだ供給制御ルーチンにおいてセットされる。作業者により、はんだが設定量以上、可動台234上に載せられれば、クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS144の判定結果がYESになってS145が実行され、はんだ取込フラグがセットされるのである。扉264が閉じられるのは、はんだが設定量以上供給された後であり、扉閉状態移行フラグがセットされるのは、はんだ取込フラグがセットされた後である。
したがって、はんだが設定量以上供給された場合には、S116,S117の実行後、S118が実行されるとき、はんだ取込フラグはセットされており、S118の判定結果はYESになってS119が実行される。S119の実行により、まず、回路基板12へのはんだの印刷が行われ、印刷終了後、供給されたはんだの練合わせおよび取込みが行われる。本スクリーン印刷機においては、はんだの供給時にはスキージ110,112が後側位置に位置させられているため、はんだの取込みを行うためには、印刷を1回行って、スキージ110,112を前側位置へ移動させることが必要であるからである。
S119の実行時には、印刷終了後、はんだの取込みを行うことがわかっているため、スキージ110,112は後側位置から前側位置へ移動させられ、前側位置において停止させられることなく、印刷領域の一端を超えてはんだ供給領域内へ移動させられ、はんだロール166を供給はんだ400と合わせる。このスキージ110,112の移動時には、押さえ部70が可動台234に隙間なく隣接させられ、スクリーン100に接触させられており、スキージ110,112は、押さえ部70によって支持されつつ、はんだロール166をスクリーン100の可動台234により支持された部分上へ移動させる。そして、スキージ110,112によりはんだの練合わせが行われ、練合わせ終了後、スキージ110,112が前側位置へ移動させられ、供給されたはんだがはんだ供給領域から印刷領域へ取り込まれる。S119においてはまた、はんだ減少フラグ,要求受付フラグ,はんだ取込フラグ,扉閉状態移行フラグおよび印刷中断フラグがリセットされるとともに、第2カウンタのカウント値C2が0にリセットされる。そして、S112以下のステップが実行される。
なお、扉264が開かれたが、何らかの事情により、はんだが供給されることなく、扉264が閉じられた場合、はんだ取込フラグがセットされない。そのため、S118の判定結果がNOになってS120が実行され、扉閉状態移行フラグおよび要求受付フラグがリセットされる。そして、S111が実行され、回路基板12へのはんだの印刷が行われるが、はんだの練合わせおよび取込み動作は行われない。
はんだ供給許可要求が入力され、S101の判定結果がYESになったが、スキージ110,112が前側位置に位置する場合には、S121の判定結果がNOになり、扉264のロックは解除されない。作業者がスキージ110,112に触れる恐れがあるため、はんだ供給作業が許可されないのである。この場合、S102〜S105が実行される。次いでS106が実行されるが、要求受付フラグがリセットされているため、S106の判定結果はNOになってS107が実行される。要求入力フラグがセットされているため、S107の判定結果はYESになってS108が実行されるが、スキージ110,112は前側位置に位置するため、S108の判定結果はNOになってS110が実行される。要求受付フラグがリセットされているため、S110の判定結果はNOであり、S111以下のステップが実行され、回路基板12へのはんだの印刷が行われる。
それによりスキージ110,112が後側位置へ移動するため、次にS121が実行されるとき、その判定結果はYESになってS122が実行される。S122において要求受付フラグがセットされることにより、次にS106が実行されるとき、その判定結果がYESになってS116以下のステップが実行され、はんだの取込みが行われることとなる。
はんだ供給許可要求が回路基板12の搬出,搬入から基準マークの撮像,位置合わせまでの動作が行われている間に入力されたならば、S101の判定結果はNOであるが、S107の判定結果がYESになる。そして、S108,S109がS121,S122と同様に実行され、スキージ110,112が後側位置に位置する状態においてはんだの供給が行われるようにされる。スキージ110,112が後側位置に位置するのであれば、S108〜S110,S116〜S119が実行されて、供給されたはんだが取り込まれる。また、スキージ110,112が前側位置に位置するのであれば、S108,S110〜S115,S101,S121,S122,S102〜S106,S116〜S119が実行される。
本スクリーン印刷機においても、はんだロール166の高さが第2設定高さ以下になれば、印刷中断フラグがセットされ(クリーム状はんだ供給制御ルーチンのS146,S147)、設定枚数Cbの回路基板12へのはんだの印刷後、印刷が中断される(印刷制御ルーチンのS124,S125,S127)。印刷中断フラグのセット後、設定枚数Cbの回路基板12にはんだが印刷されれば、S126が実行され、スキージ110,112が後側位置に位置するか否かが判定される。スキージ110,112が後側位置に位置すれば、S126の判定結果がYESになってS127が実行される。また、スキージ110,112が前側位置に位置すれば、S126の判定結果がNOになってS103以下のステップが実行され、さらに1回、印刷が行われてスキージ110,112が後側位置へ移動させられた状態で印刷が中断されるようにされる。印刷中断フラグがセットされたが、設定枚数Cbの回路基板12に印刷が行われる前に要求受付フラグがセットされれば、S123の判定結果がYESになり、印刷中断フラグセット後の印刷枚数はカウントされず、S103以下のステップが実行される。はんだ供給許可要求があれば、はんだの供給が行われ、不足が解消されて印刷中断が解消されると予測されるからである。
印刷中断後、はんだ供給許可要求が入力されれば、S101,S121,S122,S102,S123,S103〜S106,S116〜S119が実行され、供給されたはんだが取り込まれる。印刷中断時でも、スキージ110,112を後側位置から前側位置へ移動させるための印刷を行う程度にははんだが残っており、その印刷後、はんだの練合わせおよび取込みが行われる。
本スクリーン印刷機においても、前記スクリーン印刷機と同様に、作動許可判定および作動停止制御が行われる。但し、本スクリーン印刷機には遮蔽装置が設けられていないため、図31に示す作動許可判定ルーチンにおいては、開閉カバー242が閉状態になければ、全部の動作装置の作動が禁止され(S185)、開閉カバー242および扉264がいずれも閉状態にあれば、全部の動作装置の作動が許可される(S181〜S183)。また、開閉カバー242が閉状態にあるが、扉264が開かれ、閉状態にない状態になれば、スクリーン100より下方領域に設けられた動作装置の作動は許可されるが、スキージ装置16の作動は禁止され、印刷の実行が禁止される(S181,S182,S184)。
したがって、扉264が開かれれば、S182の判定結果がNOになってS184が実行され、印刷禁止フラグがセットされる。それにより、スキージ装置16の作動が禁止され、安全が確保される。また、全装置作動禁止フラグのリセットにより、基板搬送装置14,基板保持装置20,マーク撮像システム22,スクリーン清掃装置24および位置ずれ修正装置46の作動は禁止されず、スクリーン100および回路基板12の基準マークの撮像等が行われる。作動許可判定ルーチンにおける全作動装置禁止フラグおよび印刷禁止フラグのセット,リセットに基づく作動停止制御を行うためのルーチンは、前記図21に示す作動停止制御ルーチンと同様に構成されるため、図示および説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、本スクリーン印刷機においては、印刷制御コンピュータのS182〜S184を実行する部分が、扉264が閉状態にあるか否かによってスキージ移動装置122の作動を許容,禁止する作動禁止部を構成している。また、印刷制御コンピュータのS122,S109を実行する部分がスキージ後側位置検出装置450,ロック装置480および報知装置を構成する表示装置378と共にはんだ供給許可部を構成し、表示装置378の入力装置として機能する部分がはんだ供給許可要求装置を構成している。この作動禁止部は接触防止装置を構成し、はんだ供給許可要求装置およびはんだ供給許可部も接触防止装置を構成している。さらに、印刷制御コンピュータのS181〜S185を実行する部分が作動抑制部を構成し、作動抑制部によっても接触防止装置が構成される。また、印刷制御コンピュータのS181およびS185を実行する部分が、開閉カバー242が閉状態にあるか否かによってスクリーン印刷機の作動を許容,禁止する作動禁止部を構成している。さらに、印刷制御コンピュータのS171〜S174を実行する部分が供給窓閉状態検出装置270と共に扉閉状態移行検出装置を構成し、可動台234およびロードセル236を含む負荷検出装置が印刷制御コンピュータのS144を実行する部分と共にはんだ供給検出装置を構成し、印刷制御コンピュータのS119を実行する部分が扉閉状態移行検出装置およびはんだ供給検出装置の各検出に応じてスキージ110にはんだの取込みを行わせるクリーム状はんだ取込制御部を構成し、S111,S119を実行する部分がスキージ移動装置制御部を構成している。
なお、はんだ供給検出装置が省略され、扉264が閉状態にない状態から閉状態への移行により、はんだが供給されたとされ、はんだの取込みが行われるようにされてもよい。
遮蔽装置のシャッタは、可撓性を有するシートにより構成してもよい。その実施形態を図32に基づいて説明する。
本遮蔽装置500のシャッタは、軟質合成樹脂製の透明なシート502により構成されている。シート502には、その両縁部にそれぞれ、筒状部504が設けられ、開閉カバー(図示省略)の内面に取り付けられた1対の棒状の案内レール506の各々に移動可能に通されている。それにより、シート502は張った状態に保たれ、垂れ下がりが防止される。これら案内レール506は、前記案内レール284と同様に、第1部分508,第2部分510および湾曲部512を有する。シート502にはまた、1対の筒状部504の後端部にそれぞれ、手動操作部材としての棒状部材514が突設され、シャッタ移動装置516を構成し、開閉カバーの外側へ突出させられている。作業者は、棒状部材514を持ち、案内レール506に案内させつつシート502を遮蔽位置と非遮蔽位置とに移動させる。
スキージ離間検出装置は、スキージが移動可能領域のうち、はんだ供給領域側の領域であって、はんだ供給作業時に作業者の手が接触する恐れがある領域にないことを確認する装置としてもよい。その実施形態を図33に基づいて説明する。
本スキージ離間検出装置550は、ハウジング240の印刷機前後方向に平行な1対の側壁部552に設けられた複数の光電センサ554を含む。これら光電センサ554はそれぞれ、例えば、透過型の光電センサとされ、スキージ110,112の移動可能領域のうち、移動方向において中央よりはんだ供給領域側の部分にそれぞれ、移動方向において距離を隔てて設けられている。この距離は、スライド130の移動方向の寸法より短くされており、各光電センサ554の発光部および受光部は、印刷機幅方向において互いに対向して設けられている。
したがって、図33に実線で例示するように、スライド130の少なくとも一部が、移動可能領域の中央よりはんだ供給領域側の領域である検出領域内に位置する状態では、複数の光電センサ554のいずれかの受光部の受光がスライド130により妨げられ、スキージ110,112が検出される。この状態では、スキージ110,112がはんだ供給領域側にあり、はんだ供給は許可されない。スライド130全体が、移動可能領域の中央よりはんだ供給領域とは反対側の領域であって、作業者の手がスキージ110,112に接触する恐れのない退避領域,離間領域ないし安全領域内に位置する状態になれば、いずれの光電センサ554によっても検出されない。それにより、スキージ110,112がはんだ供給領域から、移動可能領域の半分以上の距離、離れた位置にあり、はんだ供給領域から離間した位置にあることが検出され、はんだ供給を許可することができる。本スキージ離間検出装置550によれば、回路基板12の幅に応じてスキージ110,112の後側位置が変わっても、スキージ離間検出装置550の位置を調節しなくて済む。
なお、スキージ110,112の検出領域は、移動可能領域の半分に限らず、例えば、スキージの大きさ,スライドの大きさび移動可能領域の大きさ等に応じて設定することができる。
なお、遮蔽装置が設けられたスクリーン印刷機の扉についてもロック装置を設けてもよく、それに加えて遮蔽装置にも、例えば、シャッタにもロック装置を設けてもよい。その場合、扉のロック装置は、シャッタが遮蔽状態にあることを条件としてロック状態が解除され、作業者が扉を開くことが許容されるようにされる。また、遮蔽装置のロック装置は、扉が閉状態にあることを条件としてロック状態が解除され、非遮蔽状態とされることが許容されるようにされる。それにより、作業者が扉および遮蔽装置の開閉手順を間違え、同時に扉が閉状態になく、遮蔽装置が遮蔽状態にない状態となって、スキージ装置が非常停止させられることが回避される。この場合、非常停止機能は、扉のロック装置とシャッタのロック装置との少なくとも一方の故障等により、扉および遮蔽装置が同時に閉状態にない状態および遮蔽状態にない状態とされた場合にスキージ装置の作動を停止させる機能を果たすこととなる。遮蔽装置のロック装置は、例えば、前記ロック装置480と同様に構成することができる。
また、はんだを供給する際に作業者が供給許可要求を入力する場合、供給許可要求の入力の有無の判定は、前述のように、印刷終了から基板搬出,搬入までの間および基準マークの撮像および位置合わせ後、印刷が開始されるまでの間に行われるのに限らず、基板搬出,搬入からスクリーン清掃までのいずれの時期に行われてもよい。例えば、基準マーク撮像および位置合わせ後、印刷開始前に行うのに代えて、あるいはそれと共に、印刷終了後、回路基板の解放前に行われるようにしてもよい。
さらに、スクリーン上の印刷領域から外れた位置にはんだ供給領域が設けられるスクリーン印刷機において、遮蔽装置が設けられることなく、印刷とはんだの供給とが並行して行われるようにしてもよい。スキージは印刷領域内において移動させられてクリーム状はんだの回路基板への印刷を行い、それと並行して、作業者はカバーに設けられたはんだ供給窓の扉を開いて、はんだ供給領域にはんだを載せる。作業者が扉を閉じたならば、扉が閉状態にない状態から閉状態になったことに基づいて、あるいははんだが設定量以上、スクリーン上に載せられたことに基づいて、スキージがはんだ供給領域へ移動させられ、供給されたはんだを印刷領域へ取り込む。この態様は、〔発明の態様〕の項の(22)項に記載されたスクリーン印刷機の一実施形態である。
また、スキージの離間位置は、回路基板の大きさに関係なく、移動可能領域のうち、はんだ供給領域から最も遠い一定の位置に設定されてもよい。
さらに、回動型の開閉カバーと扉との少なくとも一方は、スキージ移動方向に平行な軸線まわりに回動させられるものとされてもよい。
また、開閉カバーは回動型に限らず、印刷機本体に沿ってスクリーンに平行な方向にスライドするスライド型あるいはスクリーンに直角な方向においてスクリーンに接近,離間させられる移動型とされてもよい。
12:回路基板 16:スキージ装置 20:基板保持装置 22:マーク撮像システム 24:スクリーン清掃装置 100:スクリーン 102:貫通孔 106:基準マーク 110,112:スキージ 122:スキージ移動装置 150:レーザ式高さ検出装置 166:はんだロール 180:基準マーク撮像装置 230:はんだ供給台 236:ロードセル 242:開閉カバー 246:カバー閉状態検出装置 260:はんだ供給窓 262:はんだ供給口 264:扉 270:供給窓閉状態検出装置 280:遮蔽装置 282:シャッタ 284:案内レール 286:シャッタ移動装置 290:板状部材 296:案内ローラ 300:第1部分 302:第2部分 304:湾曲部 320:遮蔽装置状態検出装置 372:ブザー 378:表示装置 450:スキージ後側位置検出装置 480:ロック装置 500:遮蔽装置 502:シート 506:案内レール 508:第1部分 510:第2部分 512:湾曲部 516:シャッタ移動装置 550:スキージ離間検出装置

Claims (5)

  1. 貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機であって、
    当該スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得、内側の前記スクリーンの上方に、前記スキージが前記クリーム状はんだを移動させて印刷を行う印刷領域と、その印刷領域に隣接してはんだ供給領域とが設定された開閉カバーと、
    その開閉カバーの、前記はんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と、
    そのはんだ供給窓からクリーム状はんだが前記はんだ供給領域へ供給される際、作業者の手が、少なくとも前記スキージ移動装置を含む当該スクリーン印刷機の動作装置と接触することを防止する接触防止装置と、
    を含み、その接触防止装置が、前記印刷領域を前記はんだ供給領域に対して遮蔽する遮蔽状態と遮蔽しない非遮蔽状態とを取り得る遮蔽装置を含むスクリーン印刷機。
  2. さらに、
    前記遮蔽装置が少なくとも前記遮蔽状態にあることを検出する遮蔽装置状態検出装置と、
    前記はんだ供給窓の閉状態を検出する供給窓閉状態検出装置と、
    その供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出していない状態で、前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽状態を検出していれば、当該スクリーン印刷機の作動を禁止せず、前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽状態を検出していなければ、当該スクリーン印刷機の作動を禁止する作動禁止部と
    を含む請求項1に記載のスクリーン印刷機。
  3. 前記遮蔽装置状態検出装置が前記遮蔽装置が前記非遮蔽状態にあることを検出するものであり、
    当該スクリーン印刷機がさらに、
    前記はんだ供給領域において、前記スクリーン上にクリーム状はんだが設定量以上載せられているか否かを検出するはんだ供給検出装置と、
    そのはんだ供給検出装置がクリーム状はんだが前記設定量以上載せられていることを検出している状態で、前記供給窓閉状態検出装置が前記閉状態を検出し、かつ、前記遮蔽装置状態検出装置が前記非遮蔽状態を検出していれば、前記スキージを前記スクリーンから離間した上昇位置に保って前記印刷領域から前記はんだ供給領域へ移動させ、スキージを下降させた後、前記はんだ供給領域から前記印刷領域へ移動させてクリーム状はんだを前記印刷領域へ取り込むクリーム状はんだ取込制御部と
    を含む請求項2に記載のスクリーン印刷機。
  4. 前記遮蔽装置が、
    湾曲可能なシャッタと、
    そのシャッタの両側縁部を案内する一対の案内レールと、
    その案内レールに沿って前記シャッタを移動させるシャッタ移動装置と
    を含む請求項1ないし3のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
  5. 貫通孔を有するスクリーン上に載せられたクリーム状はんだを、スキージ移動装置により移動させられるスキージによってスクリーンに沿って移動させ、前記貫通孔を通してクリーム状はんだを回路基板に印刷するスクリーン印刷機であって、
    当該スクリーン印刷機の内部空間へのアクセスを許容する開状態と、アクセスを許容しない閉状態とを取り得る開閉カバーと、
    その開閉カバーの、前記スクリーン上に設定されたはんだ供給領域に対応する部分に形成されたはんだ供給口と、そのはんだ供給口を開放する開状態と閉塞する閉状態とを取り得る扉とを備えたはんだ供給窓と、
    (a)前記スクリーンの下方領域に設けられ、そのスクリーンの下面に沿って移動してその下面の清掃を行うスクリーン清掃装置と、(b)前記スクリーンの下方領域に設けられ、そのスクリーンの下面に沿って移動し、その下面に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像装置との少なくとも一方と、
    前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では当該スクリーン印刷機の作動を許容し、前記閉状態にない状態では作動を禁止し、前記スクリーン清掃装置と前記基準マーク撮像装置との前記少なくとも一方の移動は、前記はんだ供給窓の前記扉の開閉状態のいかんを問わず許容する作動抑制部と
    を含み、かつ、前記開閉カバーが前記閉状態にある状態では、その開閉カバーと前記スクリーンとの隙間から作業者の手が前記下方領域へ入らない構成とされたスクリーン印刷機。
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