JP5549555B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
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Description
(式(1)中、R1、R2、R3は互いに独立して炭素数1〜100の有機基であり、式(2)中、R4、R6は互いに独立して水素又はメチルであり、R5は炭素数1〜100の有機基である。)
(式(4)中、R8及びR9は互いに独立して炭素数2〜18のアルキレンであり、nは0〜20の整数である。)
(式(5)中、R10及びR11は互いに独立して、連続しない任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜18のアルキレン、芳香環を有する2価の基、又は置換基を有してよいシクロアルキレンであり、Xは下記式から選択される少なくとも1つである。)
(式中、nは1〜50の整数である)
さらに、本発明の好ましい態様に係る硬化性組成物をインクジェット用インクとして用いることにより、設備投資金額が少なくなり、また、材料のロスを減らすことができる。
本発明の硬化性組成物は、式(1)で表される化合物(A)と、式(2)で表される化合物(B)を共に含有する硬化性組成物である。
また、本発明の硬化性組成物は、エポキシ樹脂(C)、ラジカル重合性化合物(D)、光重合開始剤(E)、難燃剤(F)をも含むことができ、さらに、必要に応じて、界面活性剤、着色剤、重合禁止剤又は溶媒などを含むことができる。
なお、本発明の硬化性組成物は、無色であっても有色であってもよい。
本発明の硬化性組成物は式(1)で表される化合物(A)を含む。
本発明における式(1)で表される化合物(A)は、例えばアミノ基と水酸基をともに有する化合物に、有機カルボン酸化合物あるいは酸クロライドあるいは酸無水物を反応させて得られる化合物である。硬化性組成物が化合物(A)を含有すると、本硬化組成物から得られる硬化膜は柔軟性が高く、銅基板に対する密着性が高い。
特にR1、R3がカルボキシを有する構造であると、銅基板に対する密着性がより高くなるので好ましい。カルボキシを有する化合物(A)は、アミノ基と水酸基をともに有する化合物に、酸無水物を反応させることにより得ることができる。
酸無水物としては、コハク酸無水物、マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、フタル酸無水物、シクロヘキセンジカルボン酸無水物、トリメリット酸無水物が好ましい。これらの中でも、マレイン酸無水物は得られる硬化膜の柔軟性が高く、またトリメリット酸無水物は得られる硬化膜の銅基板への密着性が高いのでより好ましい。
アミノ基と水酸基をともに有する化合物は、アルキレン鎖、アルキレングリコール鎖を有していると、得られる硬化膜の柔軟性が高いので好ましい。アルキレングリコール鎖としては、エチレングリコール鎖、プロピレングリコール鎖、ブチレングリコール鎖が、柔軟性と密着性のバランスの点で好ましい。
化合物(A)の好ましい例としては下記の構造を挙げることができる。
(式中、nは1〜10の整数である。)
特に、柔軟性と密着性のバランスから、下記式の化合物がより好ましい。
(式中、nは2〜5の整数である。)
さらに、硬化性組成物の他成分との相溶性が優れるため、下記式の化合物がより一層好ましい。
(式中、nは2〜5の整数である。)
なお、式(1)のR2の好ましい構造は式(4)であり、より好ましい構造は式(4)(−(−R8−O−)n−R9−)においてR8及びR9が同一構造をとる場合であるので、例えばR8及びR9が共にエチレンである場合には、−R2−O−の構造を−(−CH2CH2−O−)n−のように書くことがある。
本発明の硬化性組成物は式(2)で表される化合物(B)を含む。
本発明における式(2)で表される化合物(B)は、例えばジアミンと酸無水物を反応させて得られる化合物である。硬化性組成物が化合物(B)を含有すると、本硬化組成物から得られる硬化膜はポリイミドフィルムに対する密着性が高く、また耐熱性が高い。特に式(2)においてR5が式(5)で表される構造であると、得られる硬化膜の柔軟性が高くなるので好ましい。
(式(5)中、R10及びR11は互いに独立して、連続しない任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜18のアルキレン、芳香環を有する2価の基、又は置換基を有してよいシクロアルキレンであり、Xは下記式から選択される少なくとも1つである。)
R10及びR11は、互いに独立して、芳香環を有する炭素数6〜50の2価の基であることが好ましく、さらに、R10及びR11が下記式で表される構造であると、得られる硬化膜の耐熱性が高いのでより好ましい。
また、式(2)においてR4及びR6がともにメチルであると、硬化性組成物の他成分との相溶性が優れるためより一層好ましい。
本発明の硬化性組成物は、熱硬化性化合物(C)を有してもよい。
本発明において、熱硬化性化合物(C)とは、熱硬化させることが可能な官能基を有する化合物であれば特に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ硬化剤などが挙げられる。
熱硬化性化合物(C)は溶媒を除いた硬化性組成物総量の3〜70重量%であると、得られる硬化膜の耐薬品性が高いので好ましい。柔軟性や耐熱性とのバランスからより好ましくは5〜50重量%であり、さらに好ましくは10〜40重量%である。
エポキシ樹脂の具体例としては、例えば、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、水添ビスフェノールA型、水添ビスフェノールF型、ビスフェノールS型、トリスフェノールメタン型、テトラフェノールエタン型、ビキシレノール型もしくはビフェノール型のエポキシ化合物や、脂環式や複素環式エポキシ化合物、また、ジシクロペンタジエン型やナフタレン型の構造を有するエポキシ化合物等が挙げられ、好ましくはフェノールノボラック型、クレゾールノボラック型、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型エポキシ化合物、その中でもさらに好ましくはビスフェノールA型、ビスフェノールF型のエポキシ化合物が硬化膜の耐薬品性に優れ、好ましい。
本発明の硬化性組成物に用いられるエポキシ化合物は、1種の化合物であっても、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
フェノール樹脂としては、フェノール性水酸基を有する芳香族化合物とアルデヒド類との縮合反応により得られるノボラック樹脂、ビニルフェノールの単独重合体(水素添加物を含む)、又はビニルフェノールとこれと共重合可能な化合物とのビニルフェノール系共重合体(水素添加物を含む)などが好ましく用いられる。
同じく、アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、フルフラール、ベンズアルデヒド、ニトロベンズアルデヒド、又はアセトアルデヒドなどが挙げられる。
本発明の硬化性組成物に用いられるフェノール樹脂は、1種の化合物であっても、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
メラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドとの重縮合により製造された樹脂であれば、特に限定されないが、メチロールメラミン、エーテル化メチロールメラミン、ベンゾグアナミン、メチロールベンゾグアナミン、エーテル化メチロールベンゾグアナミン、及びそれらの縮合物を挙げることができ、中でも、エーテル化メチロールメラミンは耐薬品性が良好であることから、好ましくい。
(式中、nは1〜50の整数である)
本発明の硬化性組成物がエポキシ樹脂を含んでいる場合、耐薬品性をより向上させるために、さらにエポキシ硬化剤を含んでもよい。エポキシ硬化剤としては、酸無水物系硬化剤、ポリアミン系硬化剤、及び触媒型硬化剤などが好ましい。
光硬化性インクジェット用インク組成物に用いられるエポキシ硬化剤は、1種の化合物であっても、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
本発明の硬化性組成物は、ラジカル重合性化合物(D)を含有してもよい。
本発明において、ラジカル重合性化合物(D)とは、少なくとも(メタ)アクリロイル、アリル、ビニルのいずれか1つ以上を有する化合物であれば特に限定されず、光重合性の観点から(メタ)アクリロイルを有する化合物が特に好ましい。
ラジカル重合性化合物(D)の含有量は、溶媒を除いた硬化性組成物総量の5〜70重量%であると、使用する用途に合わせた粘度に調整できるので好ましく、他特性とのバランスを考慮すると、より好ましくは7〜65重量%であり、さらに好ましくは10〜60重量%である。
(式中、R1、及びR3はそれぞれ独立に炭素数が6〜10のアルキレンであり、R2はヘキサメチレン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレン、イソホロン、水添キシリレン、4,4−シクロヘキシルメタン、キシリレン、テトラメチルキシリレン、トルイレン、ジフェニルメタンであり、R4、及びR5はそれぞれ独立に水素又は炭素数が1〜6のアルキルであり、m、及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数である。)
本発明の硬化性組成物は、これに光硬化性を付与するために光重合開始剤(E)を含んでもよい。光重合開始剤(E)は、紫外線あるいは可視光線の照射によりラジカルを発生することのできる化合物であれば特に限定されないが、アルキルフェノン系、アシルフォスフィンオキサイド系、チタノセン系光重合化合物が好ましく、その中でも特にアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤が光硬化性の観点から好ましい。
本発明の硬化性組成物は、難燃剤(F)を含んでもよい。
本発明において、難燃剤(F)とは難燃性を付与できる化合物であれば特に限定されないが、低有毒性、低公害性、安全性の観点から有機リン系難燃剤を用いることが好ましい。
(式中、mは0〜2の整数であり、nは1〜3の整数であり、m+nは3である。)
本発明の硬化性組成物は、各種特性をさらに向上させるために着色剤、溶媒、界面活性剤、重合禁止剤などを含んでもよい。
本発明の硬化性組成物は、例えば、硬化膜の状態を検査する際に基板との識別を容易にするために、着色剤を含んでもよい。着色剤としては、染料、顔料が好ましい。使用する着色剤は、1種の化合物であっても、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
着色剤の含有量が、硬化性組成物総量の0.01〜10重量%であると硬化膜の検査が容易であるので好ましく、他特性とのバランスを考慮すると、より好ましくは0.05〜5重量%であり、さらに好ましくは0.1〜1重量%である。
本発明の硬化性組成物は、得られる硬化膜の膜面均一性を向上させるために溶媒を含んでもよい。また、本発明の硬化性組成物をインクジェット用インクとして使用する場合、インクに低沸点の溶媒が含まれていると溶媒が揮発してインクの粘度が上昇しインクジェットヘッドのノズル口が詰まってしまうことがある。そのため、特に沸点が100〜300℃の溶媒が好ましい。
これらの溶媒は1種の化合物であっても、2種以上の異なる化合物の混合物であってもよい。
本発明の硬化性組成物は、例えば下地基板への濡れ性や、得られる硬化膜の膜面均一性を向上させるために界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、シリコン系界面活性剤、アクリル系界面活性剤、及びフッ素系界面活性剤などが用いられる。
界面活性剤の具体的としては、Byk−300、同306、同335、同310、同341、同344、及び同370(商品名;ビックケミー・ジャパン(株))などのシリコン系界面活性剤、Byk−354、同358、及び同361(商品名;ビックケミー・ジャパン(株))などのアクリル系界面活性剤、DFX−18、フタージェント250、又は同251(商品名;ネオス(株))、メガファックF−479(商品名;DIC(株))などのフッ素系界面活性剤を挙げることができる。
本発明の硬化性組成物は、例えば、保存安定性を向上させるために重合禁止剤を含んでもよい。重合禁止剤の具体例としては、4−メトキシフェノール、ヒドロキノン、又はフェノチアジンを挙げることができる。これらの中でも、フェノチアジンが長期の保存においても粘度の変化が小さいために好ましい。
本発明の硬化性組成物に用いられる重合禁止剤は、1種の化合物であっても、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
本発明の硬化性組成物は、原料となる各成分を公知の方法により混合することで調製することができる。特に、本発明のインクは、前記(A)〜(B)成分および必要に応じて上記の(C)〜(E)成分やその他の成分を混合し、得られた溶液をろ過することにより調製されることが好ましい。前記ろ過には、例えばフッ素樹脂製のメンブレンフィルターなどが用いられる。
本発明の硬化性組成物は、所望する塗布方法に合った粘度範囲に調節することが好ましい。粘度の調節は、溶媒あるいは(メタ)アクリルモノマーの量を最適化することで可能である。本発明の硬化性組成物をインクジェット用インクとして使用する場合、吐出温度(好ましくは10〜120℃)におけるE型粘度計で測定した粘度は1〜30mPa・sが好ましく、2〜25mPa・sであればさらに好ましく、3〜20mPa・sが特に好ましい。
25℃における粘度が30mPa・s以上の硬化性組成物をインクジェット用インクとして使用する場合は、インクジェットヘッドを加温して吐出時の粘度を下げることでより安定した吐出が可能になる。
インクジェットヘッドを加温する場合は、溶媒が揮発することによって、粘度が上昇する恐れがあることから、溶媒を含まないインクを用いることが好ましい。その場合、インクの粘度は、(メタ)アクリルモノマーの種類と含有量を適宜選択することにより調整することが好ましい。
本発明の硬化性組成物は、−20〜20℃で保存すると保存中の粘度変化が小さく、保存安定性が良好である。
本発明の硬化性組成物は、公知のインクジェット塗布方法を用いて塗布することができる。インクジェット塗布方法としては、例えば、インクに力学的エネルギーを作用させてインクをインクジェットヘッドから吐出(塗布)させる方法(いわゆるピエゾ方式)、及びインクに熱エネルギーを作用させてインクを塗布させる塗布方法(いわゆるバブルジェット(登録商標)方式)等がある。
インクジェット塗布方法を用いることにより、硬化性組成物を予め定められたパターン状に塗布することができる。これによって、必要な箇所だけにインクを塗布でき、フォトリソグラフィー法に比べて、コストの削減となる。
本発明の硬化膜は、上述した本発明の硬化性組成物をインクジェット法等の公知の方法により基板表面に塗布した後に、該インクに紫外線や可視光線等の光を照射、あるいは加熱して塗膜を硬化させることで得られる。
なお、露光機としては、高圧水銀灯ランプ、超高圧水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等を掲載し、250〜500nmの範囲で、紫外線や可視光等を照射する装置であれば特に限定されない。
また、光の照射により硬化した上記硬化膜をさらに加熱してもよく、その場合は100〜250℃で10分〜3時間加熱することが好ましく、150〜230℃で30分〜2時間加熱することがより好ましい。紫外線の照射後に加熱をすることによって、硬化膜をより強固に硬化させることができる。
本発明の硬化性組成物が塗布される「基板」は、本発明の硬化性組成物が塗布される対象となり得るものであれば特に限定されず、その形状は平板状に限らず、曲面状であってもよい。
電子回路を形成する金属は、特に限定されるものではないが、金、銀、銅、アルミ又はITOが好ましい。これらの金属からなる配線が形成された基板に、本発明の硬化性組成物をインクジェット装置により所定のパターン状に塗布し、硬化させて得られる硬化膜は、前記配線のカバーレイフィルムとして機能する。
上記のようにして本発明の硬化膜を用いて製造された電子回路基板にICチップ、コンデンサ、抵抗、ヒューズ等を実装することで、例えば、液晶表示用素子用の電子部品を作製することができる。
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
EDM:ジエチレングリコールメチルエチルエーテル
AEE:2−(2−アミノエトキシ)エタノール
TMA:トリメリット酸無水物
MAA:マレイン酸無水物
BM1:ビス−(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン
BM2:2,2’−ビス−[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン
VGL:TECHMORE VG3101L(三井化学(株)製のエポキシ樹脂)
ARM:アロニックスM−327(東亜合成(株)製のアクリルモノマー)
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイドであるDAROCUR(商品名)TPO(BASF・ジャパン(株)製の光重合開始剤)
<式(1)で表される化合物(A)の合成例>
200ml四つ口フラスコにNMPを59.3g、AEEを10.5g、MAAを9.8g投入して30℃で1時間攪拌した。その後、TMA19.2gを投入し、110℃で2時間攪拌した後、冷却し、式(1)の化合物(R1は式(3)においてR7が式(R7−2)であり、R3は式(3)においてR7が式(R7−7)であり、R2は式(4)においてR8が−(CH2CH2)−であり、n=1であり、R9が−(CH2CH2)−)である(A1)の40重量%NMP溶液を得た。
200ml四つ口フラスコにNMPを59.3g、AEEを10.5g、TMAを19.2g投入して30℃で1時間攪拌した。その後、MAAを9.8g投入し、110℃で2時間攪拌した後、冷却し、式(1)の化合物(R1は式(3)においてR7が式(R7−7)であり、R3は式(3)においてR7が式(R7−2)であり、R2は式(4)においてR8が−(CH2CH2)−であり、n=1であり、R9が−(CH2CH2)−)である(A2)の40重量%NMP溶液を得た。
100ml四つ口フラスコにシトラコン酸無水物を22.4gとジアミンBAPP (商品名;和歌山精化工業(株)) を41.05g投入し、140℃で溶解し、さらに160℃で2時間発生した水蒸気を除去しながら反応させ、式(2)の化合物(R4及びR6はともにメチルであり、R5は式(5)においてR10が式(R10−6)であり、Xが式(X−2)であり、R11が式(R10−6))である(B1)を59.9g得た。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物1を調製した。
(A) (A1)の40重量%NMP溶液 2.5000g
(B) BM2 1.0000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業社 製 TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、13.2mPa・s(25℃)であった。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物2を調製した。
(A) (A2)の40重量%NMP溶液 2.5000g
(B) BM2 1.0000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業(株) TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、15.1mPa・s(25℃)であった。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物3を調製した。
(A) (A1)の40重量%NMP溶液 2.5000g
(B) (B1) 1.0000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業社 製 TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、12.8mPa・s(25℃)であった。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物4を調製した。
(B) (B1) 1.0000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0010g
E型粘度計(東機産業(株) TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、8.8mPa・s(25℃)であった。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物5を調製した。
(B) (B1) 1.0000g
(C) エチレングリコールジグリシジルエーテル 1.0000g
溶媒 NMP 1.5000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業(株) TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、4.3mPa・s(25℃)であった。
次に、硬化膜が形成された面に、住友スリーエム製テープ「56 Tape」(密着力5.5N/10mm)を貼り、その上から消しゴムを使って10回擦った後、テープを引き剥がした。硬化膜が残っている場合を○、硬化膜がはがれた場合を×とした。
評価結果を表1に示した。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物6を調製した。
(A) (A1)の40%NMP溶液 2.5000g
(B) BM2 0.5000g
(C) VGL 0.5000g
溶媒 EDM 1.5000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業(株) TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、16.3mPa・s(25℃)であった。
◎:硬化膜はふくれや剥がれ、変色が全く見られない。
○:硬化膜に若干変色が見られるものの、ふくれや剥れが全くない。
△:硬化膜に多くのふくれや剥がれ、変色が見られる。
×:硬化膜は完全に剥がれた。
評価結果を表2に示した。
下記を混合、溶解した後、PTFE製のメンブレンフィルター(1μm)でろ過し、硬化性組成物7を調製した。
(A) (A1)の40重量%NMP溶液 2.5000g
(B) BM2 0.5000g
(D) ARM 0.5000g
(E) TPO 0.2000g
溶媒 EDM 1.2000g
その他 フェノチアジン 0.0020g
E型粘度計(東機産業(株) TV−22、以下同じ)を用いて粘度を測定したところ、19.6mPa・s(25℃)であった。
また、実施例1の硬化性組成物1をインクジェットカートリッジに注入し、これをインクジェット装置(FUJIFILM Dimatix(株)のDMP−2811)に装着し、10pl用のヘッドを用いて、吐出電圧(ピエゾ電圧)16V、ヘッド温度35℃、駆動周波数5kHz、塗布回数1回の吐出条件で、厚さ100μmのカプトンフィルム基板上に幅1mm、長さ100mmのラインパターンを1mm間隔で10本形成した。この基板を80℃のホットプレート上で10分間乾燥し、さらに250℃のオーブンで30分焼成して、ラインパターンの硬化膜を得た。
50倍の光学顕微鏡を用いて、ラインパターンの幅を測定した。評価結果を表3に示した。
Claims (11)
- 下記式(a−1)〜(a−12)から選択される少なくとも1つである化合物(A)と、式(2)で表される化合物(B)を含有する硬化性組成物であって、化合物(A)は溶媒を除いた硬化性組成物総量の10〜70重量%であり、化合物(B)は溶媒を除いた硬化性組成物総量の10〜70重量%である硬化性組成物。
(式中、nは1〜10の整数である。)
(式(2)中、R4、R6は互いに独立して水素又はメチルであり、R5は式(5)で表される構造であり、
式(5)中、R10及びR11は互いに独立して、連続しない任意のメチレンが酸素で置き換えられてもよい炭素数1〜18のアルキレン、芳香環を有する2価の基、又は置換基を有してよいシクロアルキレンであり、Xは下記式から選択される少なくとも1つである。)
- 式(2)中のR4及びR6がともにメチルである請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
- さらに、熱硬化性化合物(C)を含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
- さらに、ラジカル重合性化合物(D)と光重合開始剤(E)を含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
- さらに、難燃剤(F)を含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の硬化性組成物
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の硬化性組成物を用いて基板上に硬化膜が形成された電子回路基板。
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