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JP5489808B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスの製造方法に関する。
近年の半導体デバイス技術においては、デバイスの高密度化や小型化を達成するために、MCP(Multi Chip Package)、SiP(System in Package)等の複数の半導体デバイスを積層(スタック)した積層型パッケージが有効に利用されている。
このような積層型パッケージを構成する半導体デバイスは、裏面にDAF(Die Attach Film)と呼ばれるダイボンディング用粘着フィルムが貼られており、このダイボンディング用粘着フィルムで半導体デバイスの積層状態を保持している。
このダイボンディング用粘着フィルムはリードフレームに半導体デバイス(半導体チップ)をマウントする際に、従来から使用されている銀ペースト樹脂等の接着剤に替わるものとして広く使用されている。
ダイボンディング用粘着フィルムが裏面に貼着された半導体デバイスは一般的に以下の方法で製造される。まず、表面に格子状に設けられた複数の分割予定ラインによって区画された各領域に半導体デバイスが形成された半導体ウエーハの裏面を研削して薄化する。
その後、薄化された半導体ウエーハの裏面にダイボンディング用粘着フィルムを貼着してから、切削装置の切削ブレードで半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切削するとともにダイボンディング用粘着フィルムも切削して分割することで、裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスを製造する(例えば、特開平8−239636号公報参照)。
一方、近年の電子機器の軽薄短小化に伴い、半導体デバイスの厚さを数10μm以下へと薄く形成することが望まれている。このような薄い半導体デバイスを形成する方法として、ウエーハの表面側にデバイスの仕上がり厚さに相当する切削溝を形成し、その後、ウエーハの裏面を研削して裏面側から切削溝を表出させることで半導体ウエーハを個々の半導体デバイスへと分割する、所謂先ダイシング法(Dicing Before Grinding)が特開平11−40520号公報で提案され、広く採用されつつある。
先ダイシング法では、半導体ウエーハの裏面を研削して個々の半導体デバイスへと分割するため、半導体デバイスへと分割する前にダイボンディング用粘着フィルムを裏面に貼着しておくことができない。
そこで、分割された各デバイスが保護テープによって一体的に支持された状態の半導体ウエーハ裏面側にDAF等のダイボンディング用粘着フィルムを配設した後、保護テープを除去してダイボンディング用粘着フィルムを切断することで、裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスを形成する。ダイボンディング用粘着フィルムの切断には、例えば特開2002−118081号公報に開示されたようなレーザビームを照射してダイボンディング用粘着フィルムを溶断する方法が提案されている。
特開平8−239636号公報 特開平11−40520号公報 特開2002−118081号公報
しかし、上述した一般的な方法のように、切削ブレードで半導体ウエーハとダイボンディング用粘着フィルムとを同時に切削すると、切削ブレードにダイボンディング用粘着フィルムが絡みつき、切削ブレードに目詰まり等の不具合を生じさせ、半導体ウエーハから切削されて形成された半導体デバイスには欠けやクラック等の不良が生じてしまう。また、ダイボンディング用粘着フィルムにはひげ状のバリが発生してワイヤーボンディング時にこのバリが断線の原因となる。
また、上述した先ダイシング法を採用した場合には、各デバイスが保護テープによって支持された状態で搬送等のハンドリングを行うと、保護テープが撓み各デバイス間の間隔がまちまちになったり、切削溝が曲がったりする。その後、裏面側にDAF等のダイボンディング用粘着フィルムを配設した後、切削溝を介してレーザビームを照射してダイボンディング用粘着フィルムを溶断する。
しかし、切削溝が曲がったりしているため、切削溝を介してレーザビームを照射することが困難であり、先ダイシング法では裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスを製造することは困難であるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、半導体デバイスに不良を発生させることなく、ダイボンディング用粘着フィルムにバリを発生させることなく、更に、先ダイシング法で分割された半導体デバイスでも裏面に容易にダイボンディング用粘着フィルムを配設できる半導体デバイスの製造方法を提供することである。
本発明によると、裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスの製造方法であって、表面に格子状に設けられた分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスがそれぞれ形成されたウエーハを、該分割予定ラインに沿ってその表面側から該デバイスの仕上がり厚さに相当する深さの溝を形成し、該溝が形成されたウエーハの表面に保護テープを貼着し、該保護テープが貼着されたウエーハの裏面を該デバイスの仕上がり厚さに研削して、該溝を裏面から露出させて該ウエーハを個々のデバイスに分割し、個々のデバイスに分割されたウエーハの裏面側にダイボンディング用粘着フィルムを配設し、外周部が環状フレームに装着された延性のあるダイシングテープに該ダイボンディング用粘着フィルムを貼着し、ウエーハの表面に貼着された該保護テープを剥離し、該ダイシングテープに支持されたウエーハの該溝中に所定温度に加熱された該溝に挿入可能な太さの電熱線を挿入し、該溝の底に露出した該ダイボンディング用粘着フィルムに該電熱線を接触させて該ダイボンディング用粘着フィルムの表面付近を溶融して、該ダイボンディング用粘着フィルムに破断起点を形成し、該環状フレームに装着された該ダイシングテープを拡張して該ダイボンディング用粘着フィルムを該分割予定ラインに沿って該破断起点から破断する、各工程を具備したことを特徴とする半導体デバイスの製造方法が提供される。
好ましくは、半導体デバイスの製造方法は、破断起点を形成する工程を実施する前に、前記溝の幅を前記電熱線の直径より広い幅になるまでウエーハが装着された前記ダイシングテープを拡張する事前拡張工程を更に具備している。
好ましくは、前記ダイボンディング用粘着フィルムを破断起点から破断する工程は、ウエーハが装着された前記ダイシングテープを冷却しつつ実施する。好ましくは、前記電熱線の加熱温度は80℃〜300℃の範囲内である。
本発明によると、先ダイシング方により分割されたデバイス間の溝に細い電熱線を挿入して、溝底に露出したダイボンディング用粘着フィルムに破断起点を形成してから、ダイシングテープを拡張するので、ダイボンディング用粘着テープをウエーハの分割予定ラインに沿って破断起点から容易に破断することができ、先ダイシング方で分割工程を実施したウエーハでも、裏面にダイボンディング用粘着フィルムが貼着されたデバイスを得ることができる。
また、ダイボンディング用粘着フィルムの破断工程で、ダイボンディング用粘着フィルムを冷却することで、ダイボンディング用粘着フィルムの破断をより確実に行うことができる。
半導体ウエーハの表面側斜視図である。 図2(A)は切削溝形成ステップの説明図、図2(B)は切削溝が形成された半導体ウエーハの断面図である。 切削溝が形成された半導体ウエーハの表面側斜視図である。 パルスレーザビームの照射によりレーザ加工溝を形成する様子を示す斜視図である。 図5(A)は半導体ウエーハの表面に保護テープを貼着する様子を示す斜視図、図5(B)は半導体ウエーハの表面に保護テープが貼着された状態の斜視図である。 図6(A)は半導体ウエーハの裏面を研削する切削溝表出ステップの説明図、図6(B)は研削により半導体ウエーハの裏面に切削溝が表出された状態の断面図、図6(C)は半導体ウエーハの裏面に切削溝が表出された状態の半導体ウエーハの斜視図である。 図7(A)は半導体ウエーハの裏面にDAFを配設する様子を示す斜視図、図7(B)は半導体ウエーハの裏面にDAFが配設された状態の斜視図である。 図8(A)は外周部が環状フレームに装着されたダイシングテープに半導体ウエーハのDAF側を貼着する様子を示す斜視図、図8(B)は外周部が環状フレームに装着されたダイシングテープに半導体ウエーハのDAF側が貼着された状態の斜視図である。 図9(A)は外周部が環状フレームに装着されたDAF付きダイシングテープに半導体ウエーハの裏面を貼着する様子を示す斜視図、図9(B)は図8(B)に類似しており、ダイシングテープを介して環状フレームでDAF付き半導体ウエーハを支持している状態の斜視図である。 半導体ウエーハの表面から保護テープを剥離する様子を示す斜視図である。 ブレーキング装置の斜視図である。 DAF破断工程の説明図である。 図12(A)のA部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、半導体ウエーハ2の表面側斜視図が示されている。半導体ウエーハ2は、例えば、厚さが700μmのシリコンウエーハからなっており、表面2aには複数の分割予定ライン(ストリート)4が格子状に形成されている。そして、半導体ウエーハ2の表面2aには、格子状に形成された複数の分割予定ライン4によって区画された各領域にそれぞれIC、LSI等のデバイス6が形成されている。
本発明実施形態の半導体デバイスの製造方法では、まず、半導体ウエーハ2を分割予定ライン4に沿って個々の半導体デバイス6に分割する分割ステップを実施する。以下の説明では、この分割ステップを先ダイシング法により実施する実施形態について説明する。
この先ダイシング法では、まず切削溝形成ステップを実施する。即ち、ウエーハ2の表面2aに形成された分割予定ラインに沿って所定深さ(各デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の切削溝を形成する。
この切削溝形成ステップは、図2(A)に示す切削装置10を用いて実施する。図2(A)に示す切削装置10は、吸引保持手段を備えX軸方向に移動可能なチャックテーブル8と、切削ユニット12と、切削ユニット12と一体的にY軸方向及びZ軸方向に移動可能なアライメントユニット14を含んでいる。
切削ユニット12は、図示しないモータにより回転駆動されるスピンドル16と、スピンドル16の先端部に装着された切削ブレード18を備えている。アライメントユニット14は、CCDカメラ等の撮像手段20を備えている。
切削溝形成ステップを実施するには、チャックテーブル8上に半導体ウエーハ2をその表面2aを上にして載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、ウエーハ2をチャックテーブル8上に保持する。
このようにして、ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル8は、図示しない切削送り機構によって撮像手段20の直下に位置付けられる。チャックテーブル8が撮像手段20の直下に位置付けられると、撮像手段20及び図示しない制御手段によって、ウエーハ2に切削溝を形成すべき切削領域を検出するアライメント作業を実施する。
すなわち、撮像手段20及び図示しない制御手段は、ウエーハ2の第1の方向に形成されている分割予定ライン4と、切削ブレード18との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削領域のアライメントを遂行する。更に、ウエーハ2に形成されている上記第1の方向に対して直角な第2の方向に伸びる分割予定ライン4に対しても、同様に切削領域のアライメントが遂行される。
このようなアライメント実施後、ウエーハ2を保持したチャックテーブル8を切削領域の切削開始位置に移動する。そして、切削ブレード18を図2(A)において矢印21で示す方向に回転しつつ下方に移動して所定量の切り込み送りを実施する。この切り込み送り量は、切削ブレード18の外周縁がウエーハ2の表面2aからデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ位置(例えば50μm)に設定される。
このようにして、切削ブレード18の切り込み送りを実施したならば、切削ブレード18を回転しつつチャックテーブル8を図2(A)においてX軸方向、すなわち矢印X1で示す方向に切削送りすることによって、図2(B)に示すように、分割予定ライン4に沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ(例えば50μm)の切削溝22が形成される(切削溝形成ステップ)。この切削溝形成ステップをウエーハ2に形成された全ての分割予定ライン4に沿って実施する。その結果得られたウエーハ2の上面側斜視図が図3に示されている。
上述した切削溝の形成に替えて、レーザビームを分割予定ラインに沿って照射して、ウエーハ2の表面2aにレーザ加工溝を形成するようにしてもよい。このレーザ加工溝の形成は、図4に示すようなレーザ加工装置のレーザビーム照射手段40を用いて実施する。
レーザビーム照射手段40は、円筒形状のケーシング42を有している。ケーシング42内には、YAGレーザ発振器或いはYVO4レーザ発振器等のパルスレーザビーム発振器及び繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザビーム発振手段が配設されている。
ケーシング42の先端部には、パルスレーザビーム発振手段から発振されたパルスレーザビームを集光するための集光器44が装着されている。46は加工領域を検出するアライメント手段であり、撮像手段48を備えている。撮像手段48は、例えばCCDカメラ及び顕微鏡を含んでいる。
撮像手段48でウエーハ2の加工領域を撮像して、レーザビーム照射手段40の集光器44とストリート4との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理がアライメント手段46で実行され、レーザビーム照射位置のアライメントが遂行される。
このようにして、チャックテーブル8上に保持されているウエーハ2のストリート4を検出し、レーザビーム照射位置のアライメントが行われたならば、チャックテーブル8をレーザビームを照射する集光器44が位置するレーザビーム照射領域に移動し、ウエーハ2のストリート4に沿って集光器44からレーザビームを照射しながら、チャックテーブル8をX1方向に所定の送り速度(例えば100mm/秒)で移動し、ウエーハ2の表面2aにレーザ加工溝50を形成する。このレーザ加工溝50の深さは、デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ(例えば50μm)に設定する。
尚、レーザ加工条件は例えば以下の通りである。
光源 :YAGパルスレーザ
波長 :355nm(YAGレーザの第3高調波)
出力 :3.0W
繰り返し周波数 :20kHz
集光スポット径 :1.0μm
送り速度 :100mm/秒
切削溝形成工程終了後、又は図4を参照して説明したレーザ加工溝形成工程終了後に、図5(A)に示すように半導体ウエーハ2の表面2a(デバイス6が形成されている面)に研削用の保護テープ24を貼着する。
保護テープ24としては、例えば厚さが150μmのポリオレフィンテープが用いられる。ウエーハ2の表面2aに保護テープ24を貼着した状態の斜視図が図5(B)に示されている。
次に、表面に保護テープ24を貼着したウエーハ2の裏面2bを研削し、切削溝22を裏面2bに表出させてウエーハ2を個々のデバイス6に分割する切削溝表出工程を実施する。
この切削溝表出工程は、図6(A)に示すように、チャックテーブル28と研削ユニット30を備えた研削装置26によって実施する。研削ユニット30は、スピンドル33の先端部に固定されたマウンタ32と、このマウンタ32にボルト34により固定された研削砥石36とから構成される。
この切削溝表出工程は、チャックテーブル28上にウエーハ2の裏面2bを上にして保持し、例えば、チャックテーブル28を矢印29で示す方向に300rpmで回転しつつ、研削砥石36を矢印31で示す方向に6000rpmで回転して、ウエーハ2の裏面2bに研削砥石36を接触させることによりウエーハ2の裏面2bを研削して実施する。この研削は、図6(B)に示すように、切削溝22がウエーハ2の裏面2bに表出するまで実施する。
このように切削溝22が表出するまで研削することによって、図6(C)に示すように、ウエーハ2は個々のデバイス6に分割される。尚、分割された複数のデバイス6は、その表面2aに保護テープ24が貼着されているので、ばらばらにはならずウエーハ2の形態が維持される。
ウエーハ2の裏面を研削してウエーハ2を個々のデバイス6に分割後、図7に示すように、ウエーハ2の裏面2bにダイボンディング用粘着フィルムであるDAF(Die Attach Film)38を配設する。次いで、図8に示すように、外周部が環状フレームFに装着された延性のあるダイシングテープTにウエーハ2のDAF38側を貼着する。
尚、DAF38は図7(A)に示す単体のDAFに限定されるものではなく、図9(A)に示すようなダイシングテープ一体型DAF38も使用可能である。この場合には、外周部が環状フレームFに貼着されたDAF一体型ダイシングテープTのDAF38にウエーハ2の裏面を貼着する。
ダイシングテープTを介して環状フレームFでDAF38が裏面に配設されたウエーハ2を支持したならば、図10に示すようにウエーハ2の表面2aから保護テープ24を剥離する。次に、図11に示すブレーキング装置60を用いてDAF38を分割予定ライン4に沿って破断するDAF破断工程を実施する。
図11に示すブレーキング装置60は、環状フレームFを保持するフレーム保持手段62と、フレーム保持手段62に保持された環状フレームFに装着されたダイシングテープTを拡張するテープ拡張手段64を具備している。
フレーム保持手段62は、環状のフレーム保持部材66と、フレーム保持部材66の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ68から構成される。フレーム保持部材66の上面は環状フレームFを載置する載置面66aを形成しており、この載置面66a上に環状フレームFが載置される。
そして、載置面66a上に載置された環状フレームFは、クランプ68によってフレーム保持部材66に固定される。このように構成されたフレーム保持手段62はテープ拡張手段64によって上下方向に移動可能に支持されている。
テープ拡張手段64は、環状のフレーム保持部材66の内側に配設された拡張ドラム70を具備している。この拡張ドラム70は、環状フレームFの内径より小さく、該環状フレームFに装着されたダイシングテープTに貼着される半導体ウエーハ2の外径より大きい内径を有している。
拡張ドラム70はその下端に一体的に形成された支持フランジ72を有している。テープ拡張手段64は更に、環状のフレーム保持部材66を上下方向に移動する駆動手段74を具備している。この駆動手段74は支持フランジ72上に配設された複数のエアシリンダ76から構成されており、そのピストンロッド78がフレーム保持部材66の下面に連結されている。
複数のエアシリンダ76から構成される駆動手段74は、環状のフレーム保持部材66をその載置面66aが拡張ドラム70の上端と略同一高さとなる基準位置と、拡張ドラム70の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動する。
ブレーキング装置60は更に、半導体ウエーハ2の裏面に貼着されたDAF38を冷却する冷却手段80を具備している。冷却手段80は、図12に示すように、拡張ドラム70内に配設された支持柱82を含んでいる。支持柱82の上端には支持板84が取り付けられており、支持板84上にはペルチェ素子等の冷却素子86が配設され、冷却素子86は冷却板88で覆われている。
以上のように構成されたブレーキング装置60を用いて実施するDAF破断工程について図12及び図13を参照して説明する。図12(A)に示すように、DAF38が裏面に貼着された半導体ウエーハ2をダイシングテープTを介して支持した環状フレームFを、フレーム保持部材66の載置面66a上に載置し、クランプ68によって環状フレームFをフレーム保持部材66に固定する。このとき、フレーム保持部材66はその載置面66aが拡張ドラム70の上端と略同一高さとなる基準位置に位置づけられる。
この状態で、図12のA部分の拡大図である図13に示すように、切削溝22中に所定温度に加熱された電熱線90を挿入し、溝22の底に露出したDAF38に電熱線90を接触させてDAF38の表面付近を溶融して、DAF38に破断基点92を形成する。尚、電熱線90の直径は溝22中に挿入可能な太さである必要がある。電熱線90の加熱温度は、80℃〜300℃の範囲内であることが好ましい。
図13では、破断起点92を形成するための電熱線90が一本のみ図示されているが、作業の効率化のために所定ピッチ離間された複数本の電熱線90を有する電熱線ユニットを使用し、一度に複数の切削溝22の底部に露出したDAF38に破断起点92を形成するのが好ましい。
尚、切削溝22の幅が電熱線90を挿入するには狭すぎる場合には、エアシリンダ76を駆動してフレーム保持部材66を下降し、ダイシングテープTを半径方向に拡張する事前拡張工程を実施する。この事前拡張工程により、デバイス6と6の間の溝22の幅が拡張され、電熱線90を溝22中に容易に挿入できるようになる。
この事前拡張工程実施後、エアシリンダ76を更に駆動してフレーム保持部材66を図12(B)に示す拡張位置に下降する。これにより、フレーム保持部材66の載置面66a上に固定されている環状フレームFも下降するため、環状フレームFに装着されたDAF38は冷却板88の上端縁に当接して主に半径方向に拡張される。
その結果、ダイシングテープTに貼着されているDAF38には放射状に引張力が作用する。このようにDAF38に放射状に引張力が作用すると、DAF38には破断起点92が形成されているので、DAF38は分割予定ライン4に沿って破断起点から破断され、裏面にDAF38が貼着された個々のデバイス6を得ることができる。
尚、このDAF破断工程では、冷却手段80を作動してDAF38を冷却しながら実施するのが好ましい。これは、DAF38は10℃以下に冷却されると伸縮性が低下し、破断され易くなるからである。
2 半導体ウエーハ
6 デバイス
10 切削装置
18 切削ブレード
22 切削溝
24 保護テープ
26 研削装置
36 研削砥石
38 DAF
50 レーザ加工溝
60 ブレーキング装置
62 フレーム保持手段
64 テープ拡張手段
80 冷却手段
86 冷却素子
T ダイシングテープ
F 環状フレーム

Claims (5)

  1. 裏面にダイボンディング用粘着フィルムが配設された半導体デバイスの製造方法であって、
    表面に格子状に設けられた分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスがそれぞれ形成されたウエーハを、該分割予定ラインに沿ってその表面側から該デバイスの仕上がり厚さに相当する深さの溝を形成し、
    該溝が形成されたウエーハの表面に保護テープを貼着し、
    該保護テープが貼着されたウエーハの裏面を該デバイスの仕上がり厚さに研削して、該溝を裏面から露出させて該ウエーハを個々のデバイスに分割し、
    個々のデバイスに分割されたウエーハの裏面側にダイボンディング用粘着フィルムを配設し、
    外周部が環状フレームに装着された延性のあるダイシングテープに該ダイボンディング用粘着フィルムを貼着し、
    ウエーハの表面に貼着された該保護テープを剥離し、
    該ダイシングテープに支持されたウエーハの該溝中に所定温度に加熱された該溝に挿入可能な太さの電熱線を挿入し、該溝の底に露出した該ダイボンディング用粘着フィルムに該電熱線を接触させて該ダイボンディング用粘着フィルムの表面付近を溶融して、該ダイボンディング用粘着フィルムに破断起点を形成し、
    該環状フレームに装着された該ダイシングテープを拡張して該ダイボンディング用粘着フィルムを該分割予定ラインに沿って該破断起点から破断する、
    各工程を具備したことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  2. 前記破断起点を形成する前に、前記溝が前記電熱線の直径より広い幅になるまでウエーハが装着された前記ダイシングテープを拡張する事前拡張工程を更に具備した請求項1記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 前記ダイボンディング用粘着フィルムを破断起点から破断する工程は、前記ダイボンディング用粘着フィルムが貼着された前記ダイシングテープを冷却しつつ実施する請求項1又は2記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 前記電熱線を加熱する温度は80℃〜300℃の範囲内である請求項1,2又は3記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 前記デバイスの仕上がり厚さに相当する深さの溝を形成する工程は、パルスレーザビームの照射により実施する請求項1〜4の何れかに記載の半導体デバイスの製造方法。
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