JP5489731B2 - 電解コンデンサ用封口体 - Google Patents
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Description
ガスバリア性を高める方法として、樹脂フィルムを貼り合わせたり、樹脂フィルムとの積層体なども提案されている。しかし、ゴム材料自体の耐熱性、耐溶剤性などの耐久性を考慮した上での提案はなされていない。
請求項1:
電解液としてエチレングリコール又はγ−ブチロラクトンを用いる電解コンデンサ用封口体であって、該封口体が、
(A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に二価のパーフルオロポリエーテル構造を有するアルケニル基含有パーフルオロ化合物、
(B)補強性フィラー、及び
(C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な架橋剤を前記(A)成分を硬化させるのに十分な量
を含有する架橋性フッ素ゴム組成物を硬化させてなるパーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴムの上面及び/又は下面に樹脂フィルムを貼り付けてなることを特徴とする電解コンデンサ用封口体。
請求項2:
前記樹脂フィルムが、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及びメラミン樹脂のフィルムから選択される1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ用封口体。
請求項3:
上記(A)成分のアルケニル基含有パーフルオロ化合物が、下記一般式(1)
で表される基、Rは水素原子、メチル基、フェニル基又はアリル基、X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR−Y’−(Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2(CH3)2Si−又は下記構造式(Z’)
で表される基であり、Rは上記と同じである。aは独立に0又は1、Lは2〜6の整数、b及びcはそれぞれ独立に0〜200の整数である。]
で表される直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解コンデンサ用封口体。
また、これらの樹脂を2種以上組み合わせ、積層したラミネートフィルムとして使用しても良い。
また、特にガスバリア性を高めたい場合は、上記樹脂フィルムにAl箔を併用してもよい。
(A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に二価のパーフルオロポリエーテル構造を有するアルケニル基含有パーフルオロ化合物、
(B)補強性フィラー、及び
(C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な架橋剤を前記(A)成分を硬化させるのに十分な量
を含有する架橋性フッ素ゴム組成物を硬化させてなるものであることが好ましい。
で表される基、Rは水素原子、メチル基、フェニル基又はアリル基、X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR−Y’−(Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2(CH3)2Si−又は下記構造式(Z’)
で表される基であり、Rは上記と同じである。aは独立に0又は1、Lは2〜6の整数、b及びcはそれぞれ独立に0〜200の整数であり、好ましくはb,cはそれぞれ独立に2〜180の整数であり、特に好ましくはb,cはそれぞれ独立に10〜150の整数である。]
170mm×130mm×2mm厚の金型中に、上記(A)及び(C)成分を含有すると共に、(B)成分の補強性フィラーとしてシラン系表面処理剤で表面処理を施したヒュームドシリカを含有する付加反応架橋タイプのパーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴム組成物:SIFEL3705A/B(信越化学工業(株)製、液状2液タイプ組成物)を流し込み、150℃で10分間プレスキュアーをし、200℃で4時間オーブンキュアーをしてシート状成形物を得た。また、同じ硬化条件で、JIS K 6262準拠の圧縮玉を成形した。これらを用いて、以下の確認を行った。
150℃で1,000時間静置した後の硬さ、引張強さ、切断時伸び、圧縮永久歪を測定した。結果を表1に示す。
エチレングリコール、γ−ブチルラクトンに、100℃で72時間浸漬した時の膨潤率を測定した。結果を表2に示す。
厚さ125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを170mm×130mmの大きさにカットし、その表面に酸素プラズマ処理を施した後、接着剤:プライマーSF−12(信越化学工業(株)製)を塗布し、120℃で10分間焼付け処理をした。このシートを170mm×130mm×1mm厚の金型の底面にセットし、フィルムの上部から調製例1で使用したSIFEL3705A/Bを流し込み、120℃で10分間プレスキュアーをし、180℃で4時間オーブンキュアーをしてシート状成形物を得た。この成形物を37mmφの円形シート状に打ち抜き、[120℃×70時間+室温(25℃)×2時間]を1サイクルとして合計4サイクル繰り返し、エチレングリコール(電解液)の透過性試験を実施した。結果を表3に示す。
エチレングリコールの透過性試験
外口径約37mmφ、内口径約29mmφの有底円筒状のガラス瓶と真中に29mmφの穴を有し上記ガラス瓶の口部外周に密着固定可能な円筒状の金属製キャップを用意した。ガラス瓶にエチレングリコールを約5g入れ、上記円形シート(樹脂部分が外側)をガラス瓶の口部分に載せたのち、上記金属製キャップで上記円形シートを挟み込み、しっかり密着固定した。初期重量を測定してから、所定の条件での耐久試験を実施し、実施後の重量との差から、エチレングリコールの透過量を算出した。
1mm厚の樹脂加硫のブチルゴムシート使用し、実施例1と同様に、37mmφの円形シート状に打ち抜き、[120℃×70時間+室温(25℃)×2時間]を1サイクルとして合計4サイクル繰り返し、エチレングリコール(電解液)の透過性試験を実施した。結果を表3に示す。
2 電解液
3 ケース絞り加工部
4 外部引出リード線
5 コンデンサ素子
6 アルミケース
7 樹脂フィルム
Claims (3)
- 電解液としてエチレングリコール又はγ−ブチロラクトンを用いる電解コンデンサ用封口体であって、該封口体が、
(A)分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に二価のパーフルオロポリエーテル構造を有するアルケニル基含有パーフルオロ化合物、
(B)補強性フィラー、及び
(C)分子中にヒドロシリル基を有する付加反応可能な架橋剤を前記(A)成分を硬化させるのに十分な量
を含有する架橋性フッ素ゴム組成物を硬化させてなるパーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴムの上面及び/又は下面に樹脂フィルムを貼り付けてなることを特徴とする電解コンデンサ用封口体。 - 前記樹脂フィルムが、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及びメラミン樹脂のフィルムから選択される1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ用封口体。
- 上記(A)成分のアルケニル基含有パーフルオロ化合物が、下記一般式(1)
で表される基、Rは水素原子、メチル基、フェニル基又はアリル基、X’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR−Y’−(Y’は−CH2−、−CH2CH2CH2(CH3)2Si−又は下記構造式(Z’)
で表される基であり、Rは上記と同じである。aは独立に0又は1、Lは2〜6の整数、b及びcはそれぞれ独立に0〜200の整数である。]
で表される直鎖状パーフルオロポリエーテル化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解コンデンサ用封口体。
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Cited By (1)
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US10930913B2 (en) | 2018-01-09 | 2021-02-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Composite membrane, anode structure including the composite membrane, lithium battery including the anode structure, and method of preparing the composite membrane |
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