JP5470092B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
そして従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、オーバーキャップ部材に円筒体が下方に向けて突設されるとともに、該円筒体にキャップ径方向の内方に向けて第1係合部が突設され、閉塞体に、前記円筒体内に挿入されるとともに前記第1係合部にキャップ周方向の一方側から係合する第2係合部が立設された注出キャップが知られている。
この注出キャップにおいては、オーバーキャップ部材を中栓部材に対してキャップ周方向の一方側に回転させると、第1係合部が第2係合部に係合することで、容易破断部がキャップ周方向のせん断力によって破断され開封される。
本発明は、容器体の口部に装着されるとともに、注出口が形成された中栓部材と、該中栓部材の注出口を開閉自在に覆うオーバーキャップ部材と、を備え、前記中栓部材に、前記注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続された注出キャップであって、前記閉塞体及び前記オーバーキャップ部材のうち一方には、第1係合部がキャップ径方向に突設されており、前記閉塞体及び前記オーバーキャップ部材のうち他方には、キャップ径方向に突設されるとともにキャップ周方向に向けて延びる弾性変形可能な第2係合部が形成され、前記オーバーキャップ部材を前記中栓部材に対してキャップ周方向の一方側へ回動させることで、前記第2係合部の先端部と前記第1係合部とがキャップ周方向に係合し、キャップ周方向の他方側へ回動させることで、前記第2係合部がキャップ径方向に弾性変形して前記第1係合部を通過するように形成され、前記閉塞体には、前記オーバーキャップ部材内に設けられた第3係合部に係合して該閉塞体のオーバーキャップ部材に対する脱落を規制する第4係合部が設けられており、前記オーバーキャップ部材の天壁部に垂設された閉塞体支持筒の下端部が、前記閉塞体の下端部に外嵌されていることを特徴とする。
詳しくは、例えば、閉塞体に第1係合部、オーバーキャップ部材に第2係合部が設けられ、内面に第1係合部が形成された筒体の径方向内方に、オーバーキャップ部材の第2係合部が配置されている場合には、オーバーキャップ部材を中栓部材に対してキャップ周方向の一方側に向けて回転させると、第2係合部の先端部が第1係合部に対してキャップ周方向の他方側から係合する。
そして、第2係合部が、キャップ径方向に弾性変形可能とされていることから、例えば、容器体内に内容物を充填した後に口部に注出キャップを装着する際、あるいは開封前等に、オーバーキャップ部材に開封方向とは異なる方向の外力が加えられても、この外力が、両係合部及び閉塞体を介して容易破断部に伝達する前に、第2係合部を弾性変形させることにより低減されることとなり、容易破断部が予期せず破断してしまうのを抑制することができる。
また、開封時において閉塞体がオーバーキャップ部材に一体とされることから、従来のように、開封時に中栓部材から分離された閉塞体を廃棄する等の手間が生じない。
なお、開封に際しては、オーバーキャップ部材と、容器体及び中栓部材と、を相対的にキャップ周方向に沿う前記緩み側に向けて回転させると、第1係合部と第2係合部とが係合し合い、前述のように容易破断部が破断されて開封される。
また、本発明に係る注出キャップにおいて、前記オーバーキャップ部材は、外キャップと、前記外キャップに対するキャップ周方向への回転を規制された状態で、該外キャップ内に配設されるとともに、前記第2係合部が形成された内キャップと、を有し、前記外キャップが、前記内キャップよりも曲げ剛性が大きい剛体からなることとしてもよい。
本実施形態に係る注出キャップ1は樹脂材料からなり、図1に示すように、例えば、液状の内容物が充填される容器体100の口部101に装着されるものである。注出キャップ1は、内容物を注出する注出口11が形成された中栓部材10と、中栓部材10の注出口11を開閉自在に覆うオーバーキャップ部材20と、を備えている。
また、注出筒13の上端部は、上方へ向かうに従い漸次拡径して形成されている。また、注出筒13内には、注出口11を閉塞する閉塞体15が、容易破断部16を介してリング体14に接続されている。
外キャップ21は有頂筒状をなしており、その内周面における下端部には、雌ネジ部21aが形成されているとともに、口部101の雄ネジ部101bに螺合可能とされている。また、外キャップ21の天壁部には、該天壁部の外周縁部から下方へ向けて内キャップ支持筒21bが垂設されている。内キャップ支持筒21bには、キャップ径方向の内方に突出してツメ部21cが形成されている。
詳しくは、本実施形態では、閉塞体15に第1係合部17、オーバーキャップ部材20に第2係合部30が設けられており、オーバーキャップ部材20を中栓部材10に対してキャップ周方向の一方側αに向けて回転させると、第2係合部30の先端部が第1係合部17に対してキャップ周方向の他方側βから係合する。
そして、第2係合部30が、キャップ径方向に弾性変形可能とされていることから、例えば、容器体100内に内容物を充填した後に口部101に注出キャップ1を装着する際、あるいは開封前等に、オーバーキャップ部材20に開封方向とは異なる方向の外力が加えられても、この外力が、両係合部17、30及び閉塞体15を介して容易破断部16に伝達する前に、第2係合部30を弾性変形させることにより低減されることとなり、容易破断部16が予期せず破断してしまうのを抑制することができる。
さらに、閉塞体15の下端部には、閉塞体支持筒27の下端部が外嵌されて互いに係合していることから、オーバーキャップ部材20が閉塞体15をより確実に保持できる。
また、開封時において閉塞体15がオーバーキャップ部材20に一体とされることから、従来のように、開封時に中栓部材10から分離された閉塞体15を廃棄する等の手間が生じない。
なお、開封に際しては、オーバーキャップ部材20と、容器体100及び中栓部材10と、を相対的に緩み合う方向(キャップ軸O方向に互いに離間する方向)に回転させると、第1係合部17と第2係合部30とが係合し合い、前述のように容易破断部16が破断されて開封される。
また、内筒32は、外筒33内に嵌合されていることによって、該外筒33から脱落するようなことが防止されている。
10 中栓部材
11 注出口
15 閉塞体
16 容易破断部
17 第1係合部
18 第4係合部
20 オーバーキャップ部材
29 第3係合部
30 第2係合部
100 容器体
101 口部
O キャップ軸
α キャップ周方向に沿う一方側(緩み側)
β キャップ周方向に沿う他方側(締込側)
Claims (3)
- 容器体の口部に装着されるとともに、注出口が形成された中栓部材と、
該中栓部材の注出口を開閉自在に覆うオーバーキャップ部材と、を備え、
前記中栓部材に、前記注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続された注出キャップであって、
前記閉塞体及び前記オーバーキャップ部材のうち一方には、第1係合部がキャップ径方向に突設されており、
前記閉塞体及び前記オーバーキャップ部材のうち他方には、キャップ径方向に突設されるとともにキャップ周方向に向けて延びる弾性変形可能な第2係合部が形成され、
前記オーバーキャップ部材を前記中栓部材に対してキャップ周方向の一方側へ回動させることで、前記第2係合部の先端部と前記第1係合部とがキャップ周方向に係合し、キャップ周方向の他方側へ回動させることで、前記第2係合部がキャップ径方向に弾性変形して前記第1係合部を通過するように形成され、
前記閉塞体には、前記オーバーキャップ部材内に設けられた第3係合部に係合して該閉塞体のオーバーキャップ部材に対する脱落を規制する第4係合部が設けられており、
前記オーバーキャップ部材の天壁部に垂設された閉塞体支持筒の下端部が、前記閉塞体の下端部に外嵌されていることを特徴とする注出キャップ。 - 請求項1に記載の注出キャップであって、
前記オーバーキャップ部材は、前記容器体の口部に螺着され、
前記第1係合部と前記第2係合部の先端部とは、前記オーバーキャップ部材を前記容器体の口部に対してキャップ周方向の緩み側へ回転させたときに互いに係合されることを特徴とする注出キャップ。 - 請求項1又は2に記載の注出キャップであって、
前記オーバーキャップ部材は、
外キャップと、
前記外キャップに対するキャップ周方向への回転を規制された状態で、該外キャップ内に配設されるとともに、前記第2係合部が形成された内キャップと、を有し、
前記外キャップが、前記内キャップよりも曲げ剛性が大きい剛体からなることを特徴とする注出キャップ。
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