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JP5462517B2 - 機器制御方法及びそれを採用した空気調和機 - Google Patents

機器制御方法及びそれを採用した空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、イオン発生装置搭載空気調和機の制御に関するものである。
従来、イオン放出を制御する方法として、例えば特許文献1(特開2004−170002号公報)に記載された発明によれば、浴室内へのイオン放出を、風呂釜の状況、つまり風呂釜内の水位や温度を、水位センサー、水温センサー等で検知し、自動的にイオン放出を制御するようにしている。
例えば、風呂釜内の水温が設定された温度になっていれば、人が入浴すると想定し、イオン放出を行うようにしている。
これとは別に、イオンを空気中に放出させる事により、居住空間において浮遊粒子を不活性化させ、浮遊細菌を死滅させると共に臭気成分を変性して消臭させることが可能であることも知られている。これは、居住空間、例えば仕切られた部屋で、イオン発生装置を動作させ、イオンを必要に応じて放出させるようにしている。この場合、通常、イオンを放出させるモード、またイオン放出させないモードを、ユーザ側で自由に選択できるようになっている。上記イオンモードを選択できるようにモード選択スイッチ(操作部)として、「入/切」スイッチが設けられている。
特開2004−170002号公報
イオンを空気中に放出させる事により、居住空間において浮遊粒子を不活性化させ、浮遊細菌を死滅、また臭気成分を変性して消臭させるイオン発生装置を備える空気調和機等においては、イオン発生のモードを選択する「入/切」ボタン(スイッチ)とは別に、空気調和のための各種運転モードを切り換える運転切換ボタン(スイッチ)とが設けられ、各々独立してイオンモードと、運転モードとが選択可能である。
そのため、消臭または空気浄化等の効果を謳っている特定の運転モードに切り換えた場合、イオンモードが「切」であると矛盾が生じる。消臭または空気浄化を謳っている特定の運転モードを選択した場合は、イオン放出を行う必要があり、イオンモード選択スイッチとしては「入」でなければならない。
また、特許文献1に記載されたセンサー等でイオン発生モードを自動的に切り換える方法では、特定の運転モードを選択しても、イオンモードは自動的に「入」にならない。即ち、センサーの値によりイオンモード、つまりイオン放出をさせるか、させないかを制御する方法であり、特定の運転モードを選択しても、イオンモードが「切」の場合があり、制御としては問題がある。
本発明は、以上の問題点を解消することを目的とする。
また、本発明は、イオンモード選択ボタン(スイッチ)と、運転モード切換えるための運転切換ボタン(スイッチ)とを備え、それぞれモードを独立して選択可能とした空気清浄機、加湿器、湿度/温度調整を行うエアコン等の空気調和機において、特定の運転モードが選択さることで、イオン放出を可能にする制御方法を提供することを目的とする。
以上の問題点を解決するため、特定の運転モードに切り換えた場合は、前回の運転モードでイオンモード「切」が選択されていても、強制的にイオンモード「入」に切り換えることにより、特定の運転モードにおいてはイオン放出の制御を行えるようにしたものである。
これにより、特定の運転モードにおいて空気浄化・消臭効果が期待できるようにする。
上記記載の特定運転モードで強制的にイオンモード「入」になり、その後運転モードを切り換え特定の運転モード以外を選択した場合はイオンモード「切」に戻す。つまり、強制的にイオンモード「入」にする以前の選択モードに戻す。これは特定の運転モードを選択する前は意図してユーザがイオンモード「切」を選択しているため、特にイオン効果を謳っていないモードにした時は、ユーザが選択した元のイオンモードに戻す。
ただし、特定運転モードを選択して強制的にイオンモード「入」になっても、少なからずイオンモード「切」にしたいユーザも存在することも考えられるため、特定運転モードにおいてもイオンモード「入/切」操作は可能とする。
また、特定運転モードでイオンモード「入/切」操作を行った場合、意図してユーザがイオンモード「入/切」操作を行ったので、次に運転モードを切り換え特定運転モード以外に切り換えた場合は、特定運転モードで最後に選択したイオンモードが反映される。
本発明の上述した構成によるイオンの制御方法によれば、特定の運転モードに切り換えた場合は、強制的にイオン「入」に切り換わり、特定の運転モードにおいてはイオンの放出が行われる。これにより、放出されたイオンで空気浄化・消臭効果が期待できるようになる。
また、特定運転モードで強制的にイオンモード「入」になっても、ユーザ側でのイオンモードの選択操作を反映させることが可能となり、ユーザの操作性を向上できる。
以上のように、本発明によれば、運転モードの名称に矛盾無くイオンの効果を期待できると共に操作性の良い制御となる。
本発明に関わる冷風機の内部構造について、(a)は冷風運転時、また(b)衣類消臭運転時の状態を示す側面視での断面図である。 本発明に関わる冷風機の内部構造について、乾燥運転(除湿運転)時の状態を示す側面視での断面図である。 本発明に関わる機器の操作部の図である。 本発明の第1の実施形態に関わる制御のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に関わる制御のフローチャートである。 本発明に関わる冷風機の制御ブロックである。 関連部分の従来の制御フローチャートである。
(第1の実施形態)
以下に、本発明のイオン放出を制御するものとして、冷風機を例に一実施形態について図面を参照しながら記述する。図1及び2は本発明の冷風機101の内部構造を示す。図1は可動板が第2の通気路から第1の通気路への経路を閉ざした冷風運転または衣類消臭運転時の状態を示し、図2は可動板が第2の通気路から第1の通気路への経路を開いた乾燥運転(除湿運転)時の状態を示している。冷風機101は、冷風運転の他に、乾燥運転ができるものである。その外殻は概ね扁平な箱を垂直に立てたような本体102より構成され、本体102の内部には、上部側に第1の通気路110が、下部側に第2の通気路120が、それぞれ形成されている。
本体102には、前後左右の側面のうちの後面(図では左側)に、第1の通気路110への空気の入口となる第1の吸込み口111が開口している。この第1の吸込み口111が形成された後面とは丁度反対側となる前面(図では右側)には、第1の通気路110からの空気の出口となる第1の吹出し口112が、本体102の前面の上部から上面にかけて開口している。第1の吹出し口112には、上下で一対のルーバ113A、113Bが設けられている。上側のルーバ113Aと下側のルーバ113Bは、それぞれ互いに独立して左右方向に沿った支軸(不図示)に支持されていて、各支軸を支点に互いに連動して回動するようになっている。第1の通気路110の経路中には、第1の吸込み口111の背後に、蒸発器114と第1の送風機115がこの順に配されている。蒸発器114は、後述の凝縮器124と対を成して冷凍サイクルを構成し互いの間を冷媒が循環するものであり、液体の冷媒を蒸発させることにより周りから熱を奪う熱交換器である。第1の送風機115は、ファンモータとファンより成る。
また、本体102の後面には、第1の吸込み口111の下方に、第2の通気路120への空気の入口となる第2の吸込み口121が開口している。この第2の吸込み口121の直ぐ上には、第2の通気路120からの空気の出口となる第2の吹出し口122が開口している。第2の通気路120の経路中には、第2の吸込み口121の背後に、凝縮器124と第2の送風機125がこの順に配されている。凝縮器124は、気体の冷媒を冷却して凝縮させるために周りに熱を与える熱交換器である。第2の送風機125は、ファンモータとファンより成る。なお、蒸発器114から凝縮器124への循環経路(不図示)中には、蒸発器114からの気体の冷媒を圧縮して凝縮器124へ送り出す圧縮機129が配されている。
特に、第2の通気路120は、第2の送風機125から上方に延びた後、水平に折れ曲がって第2の吹出し口122に至るわけであるが、その折れ曲がり部分で分岐して、第1の通気路110における蒸発器114と第1の送風機115との間につながっている。その分岐部には、第2の通気路120から第1の通気路110への経路を開閉するダンパ123が設けられている。ここでのダンパ123は、左右方向に沿った支軸123aに支持され、その支軸123aを支点に回動するようになっている。ダンパ123は、第2の通気路120の経路に関し、回動によって、第2の吹出し口122への経路を開きつつ第1の通気路110への経路を閉ざす姿勢と、第2の吹出し口122への経路を閉ざしつつ第1の通気路110への経路を開く姿勢とを取り得る。
冷風運転では、図1(a)に示すように、ダンパ123が第1の通気路110への経路を閉ざす姿勢にされる。この状態で、第1の送風機115を駆動させると、これに従い、後面側の外部の空気である室内の空気が、第1の吸込み口111より吸い込まれて第1の通気路110に導入される(図中の実線矢印参照)。導入された空気は、蒸発器114を通過した後、第1の送風機115から吐出されて上方前向きに導かれ、第1の吹出し口112より前面側の外部である室内へ吹き出される。その際に空気は、蒸発器114を通過する過程で熱を奪われて冷却されるとともに、その空気中の水分が蒸発器114の表面に結露して現れる。その結露水は、排水口116より第1の通気路110外へ排出され、連結管(不図示)を通じて排水タンク117に受け入れられて貯まる。こうして、第1の吹出し口112からは乾いた冷たい空気である冷風が吹き出される。
一方で、第2の送風機125を駆動させると、これに従い、後面側の外部の空気である室内の空気が、第2の吸込み口121より吸い込まれて第2の通気路120に導入される(図中の破線矢印参照)。導入された空気は、凝縮器124を通過した後、第2の送風機125から吐出されて上向きに導かれ、更にダンパ123により案内されて後方に導かれ、第2の吹出し口122より後面側の外部である室内へ吹き出される。その際に空気は、凝縮器124を通過する過程で熱を与えられて加熱される。こうして、第2の吹出し口122からは温かい空気である温風が吹き出される。
これとは逆に乾燥運転では、図2に示すように、ダンパ123が第1の通気路110への経路を開く姿勢にされる。この状態で、第1の送風機115の駆動に従い、後面側の外部の空気である室内の空気が、第1の吸込み口111より吸い込まれて第1の通気路110に導入され、その空気は蒸発器114を通過する過程で冷却される(図中の実線矢印参照)。一方で、第2の送風機125の駆動に従い、後面側の外部の空気である室内の空気が、第2の吸込み口121より吸い込まれて第2の通気路120に導入され、その空気は、凝縮器124を通過する過程で熱を与えられて加熱される(図中の破線矢印参照)。加熱された空気は、第2の通気路120から第1の通気路110に導入され、蒸発器114からの乾いた冷たい空気と混合し、そのまま、第1の吹出し口112より前面側の外部である室内へ吹き出される。こうして、第1の吹出し口112からは室温程度の適度な温度の乾いた空気が吹き出される。
また、イオン発生装置8は第1の吹出し口112の出口近傍にイオン発生面のみを通気路に露出して設置されている。イオン「入」「切」ボタンが操作されて、イオン運転が選択された場合又は強制操作によってイオン運転がされる場合に吹出し口112から室内へイオンを送出(放出)する。
本発明では、上記運転のいずれかの運転の途中で、以下に詳細に説明するが図3に示すイオン入/切ボタン3を押しイオン発生装置8が作動を開始すると、イオンランプが点灯し、イオン発生装置8はプラスイオンとマイナスイオンを発生する。最も安定して発生するプラスイオンはH(HO)、最も安定して発生するマイナスイオンはO (HO)である。プラスイオンとマイナスイオンは、単独では空気中の浮遊細菌に対し弱い滅菌効果しかないが、同時に発生すると、化学反応によって活性種である過酸化水素Hまたは水酸化ラジカル(・OH)が生成され、Hまたは(・OH)の強力な活性で空気に浮遊する細菌を除去できる。イオン入/切ボタン3をもう一度押せばイオン発生装置8の作動は止まり、イオンランプは消灯する。
本発明に関わる操作部を図3に示す。運転入/切ボタン1の操作により運転の「入/切」を行うことができる。運転「入」の時は、切タイマボタン2により切タイマ設定、イオンボタン3によりイオン「入/切」、風量切換ボタン4により風量設定、スイングルーバーボタン5で風向の調整、運転切換ボタン6により運転モードを切り換えることが可能である。運転「切」の時は、上記運転入/切ボタン1以外の操作は無効である。
図6に冷風機の制御ブロック図を示す。運転切換ボタン6が押されるとマイクロコンピュータからなる制御装置9によって運転モードが切り換えられ、各々の運転モードの仕様に従うように、ルーバを動かすルーバモータ7、送風機115、125、圧縮機129、イオン発生装置8を制御する。
また、イオンボタン3が押されるとマイクロコンピュータからなる制御装置9によってイオン発生装置8を制御する。
図4に本発明の制御のフローチャートを示す。このフローチャートは図3の運転入/切ボタン1の操作により運転「入」の状態である。
S1でイオンボタン3が押されたか判定する。押されたと判定された場合、現在のイオンモードIONMDの「入/切」を判定する(S2)。S1でイオンボタンが押されてないと判定された場合、S3に移る。S2で現在のイオンモードIONMDが「入」であれば、現在のイオンモードIONMDは「切」に変わり(S2-1)、そうでなければ、現在のイオンモードIONMDは「入」に変わる(S2-2)。次に、前回のイオンモードIONMDBに現在のイオンモードIONMDを転送する(S2-3)。
次に運転切換ボタン6が押されたか判定する(S3)。押されていないと判定された場合、S1に戻って運転を継続する。S3で運転切換ボタン6が押されたと判定した場合、現在の運転モードUTNMDが冷風であるかを判定する(S4)。運転モードUTNMDが冷風である場合、運転モードUTNMDは衣類乾燥に変わり(S4-1)、現在のイオンモードIONMDに前回のイオンモードIONMDBが転送され(S4-2)、S1に戻る。
S4で現在の運転モードUTNMDが冷風で無いと判定した場合、S5に移り、運転モードUTNMDが衣類乾燥であるかを判定する。現在の運転モードUTNMDが衣類乾燥である場合、運転モードUTNMDは自動除湿に変わり(S5-1)、現在のイオンモードIONMDに前回のイオンモードIONMDBが転送され(S5-2)、S1に戻る。
S5で現在の運転モードUTNMDが衣類乾燥で無いと判定した場合、S6に移り、運転モードUTNMDが自動除湿であるかを判定する。現在の運転モードUTNMDが自動除湿である場合、運転モードUTNMDはカビ除湿に変わり(S6-1)、現在のイオンモードIONMDは強制的に「入」に切り換わり(S6-2)、S1に戻る。
S6で現在の運転モードUTNMDが自動除湿で無いと判定した場合、S7に移り、運転モードUTNMDがカビ除湿であるかを判定する。運転モードUTNMDがカビ除湿である場合、運転モードUTNMDは衣類消臭に変わり(S7-1)、現在のイオンモードIONMDは強制的に「入」に切り換わり(S7-2)、S1に戻る。
S7で現在の運転モードUTNMDがカビ除湿で無いと判定した場合、S8-1に移り、運転モードUTNMDは冷風に変わり、現在のイオンモードIONMDに前回のイオンモードIONMDBが転送され(S8-2)、S1に戻る。
本発明の冷風機の運転モードは、冷凍サイクルを駆動して冷風と温風を別々の吹出し口から送出する「冷風」モード(空気の流れは図1(a)に示す)、冷凍サイクルを駆動して冷風と温風を混合して同じ吹出し口から送出する「衣類乾燥」モード(空気の流れは図2に示す)、冷凍サイクルを駆動して湿度センサーの検知結果に基づき運転制御を行う「自動除湿」モード(空気の流れは図2に示す)、冷凍サイクルを駆動すると共にイオン発生装置8を運転してイオン送出を行いながら除湿運転を行う「カビ除湿」モード(空気の流れは図2に示す)、冷凍サイクルを停止してイオン発生装置8と第1の送風機115もしくは第2の送風機125のみ運転を行い、第1吹出し口から発生イオンと共に送風を行う「衣類消臭」モードがある。この「衣類消臭」モードでの空気の流れは、例えば図1(b)に示すように、第1の送風機115を運転し、第1の通気路110を介して、発生したイオンが吹出し口112から送出される。
本発明において、イオンの効果を謳っている特定の運転モードはカビ除湿と衣類消臭であり、これら2つのモードを選択すると上述したとおり強制的にイオンモードIONMDは、「入」に切り換わる。(S6-2、S7-2)。また特定の運転モード以外に切り換えた場合、ここでは冷風(S8-1)であるが、イオンモードは特定の運転モードでイオンモードの切り換えを行わなければ、特定の運転モード選択前のイオンモード(S8-2)になり、特定の運転モードでイオンモードの切り換えを行った場合は(S2-3)、そのイオンモードが反映される(S8-2)。
本発明の冷風機には風量切換ボタン4、スイングルーバ入/切ボタン5を備えているが各々風量「強」、「弱」切換えとルーバのスイング動作の「入」、「切」を操作するものであり、従来と同様の制御であるため詳細な説明は省略する。
以上のように、本発明は、イオンの効果を謳っている特定の運転モードを選択した場合、強制的にイオンモードを「入」にすることにより、特定の運転モードにおいては確実にイオンの効果をユーザに提供でき、また、操作性が良い制御方法を提供するものである。
本発明による第1の実施形態で説明した制御によれば、特定の運転モードとしては「カビ除湿」モード、「衣類消臭」モードである。これらのモード以外にイオン発生装置を動作させイオンを外部に送出(放出)させることが必要となる運転モード、そのモードが選択可能であれば、同様にしてイオンモード「入」にするようにすればよい。
ここで、先にも少し説明しているが、特定の運転モードが操作選択され、その特定の運転モードで動作しているとき、イオンモードは「入」に強制的に設定される。その特定の運転モードでの運転時、このモードとは別の運転モードに切り換えられれば、イオンモードは、特定の運転モードが選択される前のイオンモードに戻される。これにより、本来のユーザが設定したイオンモードでの制御を実行することになる。そのため、ユーザが運転モードを切り換える操作を行う度に、イオンモードの切換え操作を必要とせず、以前にユーザが所望したイオンモードでの運転が行われる。よって、その都度、イオンボタン3の操作を削減でき、操作性の向上、つまり操作を簡単にすることができる。
また、特定の運転モードに切換えたときに、強制的にイオンモード「入」となるが、その運転モード状態においても、ユーザがイオンボタン3を操作させることで、イオンモードの切換えを可能にしている。たとえば、強制的にイオンモード「入」に設定されていることで、その状態でイオンボタン3を操作すれば、イオンモード「切」になる。また、その状態でイオンボタン3を操作すれば(押せば)、イオンモード「入」に切換え操作できる。これにより、ユーザが所望したイオンモードでの運転を可能にできる。
さらに、上述したように特定の運転モードでの運転制御中に、イオンボタン3によるイオンモードの切換え操作を可能にしている。このとき、運転切換ボタン6を操作し、たとえば「冷風」モードが選択されると、特定の運転モードでの動作中に、イオンボタン3の操作における最終操作時のイオンモード状態が維持され、そのイオンモードで運転制御される。これにより、ユーザが意図した最終の所望した状態でのイオンモードによる運転制御が実行される。その結果、運転切換ボタン5を操作し、運転モードを選択することで、ユーザが所望したイオンモードでの運転制御が実現でき、そのために運転モードの切換え操作を行うだけで、イオンボタン3を逐次操作する必要がなくなる。そのため、面倒な操作が改善され、操作を簡単にし、操作性の向上を図れる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。
この実施形態においては、先に説明した第1の実施形態の冷風機101をベースに切タイマ運転を行った場合について説明する。
第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に冷風機101の停止状態で運転入/切ボタン1を押すと冷風運転が開始される。運転状態で運転切換ボタン6を押すと第1の実施形態で説明したように「冷風」運転、「衣類乾燥」運転、「自動除湿」運転、「カビ除湿」運転、「衣類消臭」運転と運転モードが切り替わり、各々のモードで運転する。
いずれかの運転モードで運転中に切タイマボタン2を押すと、切タイマが2時間、もしくは4時間に設定され、それに対応して切タイマランプ「2時間」、「4時間」が点灯し、切タイマ機能が動作する。最初は2時間がセットされ、以降、切タイマボタン2を押す度に、設定がタイマ「2」時間→タイマ「4」時間→切タイマ解除と変化し、それに合わせて切タイマランプの点灯状態が「2」から「4」へ、「4」から消灯へと移り変わる。運転中に運転入/切ボタン1を押すと、冷風機101は全ての動作を停止し、点灯中だったランプは全て消灯する。
比較のため、従来技術の切タイマ運転について、図7に従い説明する。説明を簡単にするため、冷風機は既に運転を開始しているものとする。
ステップS101では、切タイマボタン2が押されるのを監視している。切タイマボタン2が押されると、当初の切タイマ設定が「解除」であれば(S102)「2」に切り替わり(S103)、「2」であれば(S104)「4」に切り替わり(S105)、「4」であれば(S105)切タイマ運転を解除する(S106)。切タイマランプは、切タイマ運転「2」が設定されているときは2時間ランプ、「4」が設定されているときは4時間ランプが点灯し、「解除」されている場合はすべて消灯する。
ステップS107では再度運転入/切ボタンが押されるのを監視している。再度運転入/切ボタンが押されると切タイマ運転を解除して(S108)運転を停止する(S109)。運転入/切ボタンが押されない場合はステップS110に進み、切タイマ運転が設定されているか判定する。
切タイマ運転が設定されている場合、すなわち、「2」または「4」が選択されている場合は、ステップS111で切タイマが設定されてからの時間をカウントし、ステップS112で設定時間が経過しているか判定する。経過した場合は切タイマ運転を解除(S108)して運転を停止する(S109)。切タイマ時間設定が経過していない場合や切タイマ運転が「解除」の場合は、運転を継続して、再度運転入/切ボタンが操作されるのを監視する。
このような制御ではイオンモード運転をしていようがいまいが関係なく、切タイマ運転で設定された時間が経過すれば冷風機が停止する制御を行っている。
次に本発明の切タイマ運転について、図4の制御の続きであり、図5に従い説明する。対応する部分はステップS9以降の部分に相当する。
ステップS9では、切タイマボタンが押されるのを監視している。切タイマボタンが押されると、当初の切タイマ設定が「解除」であれば(S10)「2」に切り替わり(S10-1)、「2」であれば(S11)「4」に切り替わり(S11-1)、「4」であれば(S11)切タイマ運転を解除する(S12)。切タイマランプは、切タイマ運転「2」が設定されているときは2時間ランプ、「4」が設定されているときは4時間ランプが点灯し、「解除」されている場合はすべて消灯する。
ステップS13では再度運転入/切ボタンが押されるのを監視している。再度運転入/切ボタンが押されると切タイマ運転を解除して(S14)運転を停止する(S15)。運転入/切ボタンが押されない場合はステップS16に進み、切タイマ運転が設定されているか判定する。
切タイマ運転が設定されている場合、すなわち、「2」または「4」が選択されている場合は、ステップS17で切タイマが設定されてからの時間をカウントし、ステップS18で設定時間が経過しているか判定する。設定時間が経過した場合は切タイマ運転を解除(S19)すると共に圧縮機の運転を伴う運転モードであるか否かを判断(S20)し、圧縮機の運転を伴う時には圧縮機の運転を停止(S21)して、衣類消臭モードに強制切換えしてイオン運転のみ継続する(S22)。圧縮機の運転を伴わない時には全ての運転を停止する(S15)。切タイマ時間設定が経過していない場合や切タイマ運転が「解除」の場合は、そのまま運転を継続して、再度運転入/切ボタンが操作されるのを監視する。
このような制御を行うことにより、特定の運転モードにおいて、タイマ運転が終了した時点で、冷風又は除湿・乾燥運転によって達成された室内環境で、イオン供給のみを継続することになる。このことで、消費エネルギーの大きい圧縮機を停止して冷凍サイクルの運転を終了しながらも、消費エネルギーが小さい送風機とイオン発生装置のみの運転で、イオン発生による除菌や消臭といった効果を継続して享受することが可能になる。
イオンによる殺菌、除菌、消臭等の効果を発揮できるように構成された機器において、特定の運転モードを設定し、そこにおいては必ずイオンが供給されるようにすることによって、機器本来の目的と共にイオンによる殺菌、除菌、消臭等の効果を発揮できる。また、同じ考え方で薬剤散布や薬剤効果を持つ粒子を撒布する機器にも応用が可能である。
1 運転入/切ボタン
2 切タイマボタン
3 イオンボタン
4 風量切換ボタン
5 スイングルーバーボタン
6 運転切換ボタン
7 ルーバモータ
8 イオン発生装置
9 制御装置
10 湿度センサー
101 冷風機
102 本体
110 第1の通気路
111 第1の吸込み口
112 第1の吹出し口
113A ルーバ
113B ルーバ
114 蒸発器
115 第1の送風機
116 排水口
117 排水タンク
120 第2の通気路
121 第2の吸込み口
122 第2の吹出し口
123 ダンパ
124 凝縮器
125 第2の送風機
129 圧縮機

Claims (5)

  1. イオン発生装置を備えた機器の機器制御方法において、イオンボタンと前記イオンボタンとは別の運転切換ボタンを操作することでイオンモードの「入/切」と運転モードの切り換えが各々独立で選択可能に構成し、前記イオンモードが「切」であっても前記運転切換えボタンを操作して特定の運転モードに切り換えた場合、強制的に前記イオンモードを「入」とし、前記イオンモードが強制的に「入」となっても、前記特定の運転モードにおいて前記イオンモードの「入/切」操作が可能であることを特徴とする機器制御方法。
  2. 前記特定の運転モード選択前の運転モードで前記イオンモードが「切」の場合、前記特定の運転モードに切り換え前記イオンモードが強制的に「入」となっても、次に通常の運転モードに切り換えた場合、前記イオンモードは「切」に戻ることを特徴とする請求項1に記載の機器制御方法。
  3. 前記特定の運転モードに切り換え前記イオンモードが強制的に「入」となり、前記特定の運転モードで前記イオンモードの「入/切」操作を行い、次に通常運転モードに切り換えた場合、前記特定の運転モードで最後に選択したイオンモードが、前記通常運転モード選択時のイオンモードとなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の機器制御方法。
  4. 設定から運転終了までの時間を計時すると共に設定時間経過後に運転を終了する切タイマ機能をさらに搭載し、切タイマ運転を選択されたときには、タイマ運転終了時の運転モードが冷凍サイクル駆動を伴う時には冷凍サイクルのみを停止して送風とイオン発生を継続運転すると共に、送風とイオン発生装置のみの運転の時には、全ての運転を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の機器制御方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の制御方法を採用した空気調和機。
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