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JP5338587B2 - レギュレート弁 - Google Patents

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JP5338587B2 JP2009214405A JP2009214405A JP5338587B2 JP 5338587 B2 JP5338587 B2 JP 5338587B2 JP 2009214405 A JP2009214405 A JP 2009214405A JP 2009214405 A JP2009214405 A JP 2009214405A JP 5338587 B2 JP5338587 B2 JP 5338587B2
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Description

本発明は、流体の圧力を調整するレギュレート弁、およびそれを用いた燃料噴射装置に関するものである。
従来のレギュレート弁は、ポンプから吐出された流体を低圧部へ逃がすリターン通路中に配置され、ポンプから吐出された流体の圧力を受けて作動するピストンを備え、ポンプから吐出された流体の圧力が所定圧以上になるとピストンがリターン通路を開くことにより、ポンプから吐出された流体の圧力を所定圧未満に調整するようになっている。
また、ピストンは、バルブボデー内に摺動自在に挿入され、ばねにより閉弁向きに付勢され、バルブボデーの端部に圧入されたブッシュに当接して閉弁向きの移動範囲が制限されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−138595号公報
しかしながら、従来のレギュレート弁は、ポンプから吐出された流体の圧力脈動によりピストンが開弁向きに過剰変位し、ピストンが開弁位置から閉弁位置に戻る際に加速してブッシュに衝突する。そして、このピストンとブッシュの衝突により、騒音が発生するとともに、衝撃力によりブッシュが抜けるという問題が生じている。また、制限された体格の中でレギュレート弁を設計する際に、特にばねの耐久性を考慮した設計が容易ではないという問題が生じている。
本発明は上記点に鑑みて、ピストンが開弁位置から閉弁位置に戻る際の衝突音を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜3に記載の発明では、ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が所定圧以上になったときにリターン通路(14)を開くレギュレート弁であって、ボデー大径穴(111)およびボデー小径穴(112)が直列に連続して形成されたバルブボデー(110)と、ボデー大径穴(111)に摺動自在に挿入されてリターン通路(14)を開閉する大径ピストン部(121)、およびボデー小径穴(112)に摺動自在に挿入されるとともにポンプ(5)から吐出された流体の圧力が端面に作用して開弁向きに付勢される小径ピストン部(122)を有するピストン(120)とを備え、小径ピストン部(122)が、バルブボデー(110)内にて、前記端面側とボデー大径穴(111)側とを分離することにより、ピストン(120)がリターン通路(14)を開いた状態のときに、小径ピストン部(122)のうちボデー大径穴(111)内に位置する部位の外周側にダンパ室(160)が形成され、ピストン(120)の閉弁向きへの移動に伴ってダンパ室(160)の容積が縮小するように構成されていることを特徴とする。
これによると、ダンパ室(160)を形成したことにより、ピストン(120)が開弁位置から閉弁位置に戻る際にダンパ効果が発生してピストン(120)の移動速度が低下するため、衝突音を低減することができる。また、流体の圧力を受圧面積が狭い小径ピストン部(122)で受けるため、ばね負荷荷重が減少し、ばね(140)の高寿命化を図ることができる。
請求項に記載の発明では、請求項1〜3に記載のレギュレート弁において、ボデー大径穴(111)における反ボデー小径穴側の開口部を塞ぐプラグ(130)を備え、ピストン(120)とプラグ(130)とによってばね(140)が狭持されていることを特徴とする。
これによると、バルブボデー(110)に対するプラグ(130)の組み付け位置によってばね(140)のセット荷重を調整することができるため、レギュレート弁の開弁圧のばらつきを抑えることができる。
請求項に記載の発明のように、ボデー大径穴(111)と大径ピストン部(121)との間のクリアランスを介して、ダンパ室(160)をリターン通路(14)に連通させ、そのクリアランスを適宜調整してダンパ効果の度合いを設定することができる。
請求項に記載の発明のように、大径ピストン部(121)の外周面に形成された連絡溝(126)を介して、ダンパ室(160)をリターン通路(14)に連通させ、連絡溝(126)の通路面積を適宜調整してダンパ効果の度合いを設定することができる。
請求項に記載の発明のように、大径ピストン部(121)に形成された連絡穴(127)を介して、ダンパ室(160)をリターン通路(14)に連通させ、連絡穴(127)の通路面積を適宜調整してダンパ効果の度合いを設定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係るレギュレート弁100を備える燃料噴射装置の構成図である。 図1のレギュレート弁100の閉弁状態を示す断面図である。 図1のレギュレート弁100の開弁状態を示す断面図である。 第1実施形態に係るレギュレート弁100の第1変形例を示す断面図である。 第1実施形態に係るレギュレート弁100の第2変形例を示す断面図である。 第1実施形態に係るレギュレート弁100の第3変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るレギュレート弁100の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るレギュレート弁を備える燃料噴射装置の構成図である。
この燃料噴射装置は、4気筒の車両用ディーゼルエンジンに使用され、高圧燃料を蓄えるコモンレール1、コモンレール1内の高圧燃料をディーゼルエンジンの各燃焼室に噴射するインジェクタ2、コモンレール1に高圧燃料を供給する燃料供給装置3を備えて構成されている。
コモンレール1は、燃料供給装置3より供給された高圧燃料を目標レール圧に保持して蓄える畜圧手段である。なお、目標レール圧は、アクセル開度信号やエンジン回転数信号等のディーゼルエンジンの運転状態を示す情報に基づいて、図示しない制御装置(以下、ECUという。)によって決定される。
さらに、コモンレール1には、コモンレール1内の燃料圧力が予め定めた上限値を超えたときに開弁してコモンレール1の燃料を逃がすプレッシャリミッタ1aが取り付けられている。プレッシャリミッタ1aより流出した燃料は、燃料配管1bを介して後述する燃料供給装置3の燃料タンク4に戻される。
インジェクタ2は、高圧燃料をディーゼルエンジンの燃焼室に噴射する燃料噴射手段である。インジェクタ2には、高圧配管2aを介してコモンレール1の高圧燃料が供給され、コモンレール1から供給された燃料のうち噴射されない余剰燃料は、燃料配管2bを介して燃料タンク4へ戻される。なお、このインジェクタ2はECUに接続されており、ECUの制御信号によって、燃料の噴射時期および噴射量が制御される。
燃料供給装置3は、燃料を溜めておく燃料タンク4、燃料タンク4から燃料を汲み上げるフィードポンプ5、フィードポンプ5から供給される燃料を加圧してコモンレール1へ圧送する高圧ポンプ6、フィードポンプ5から高圧ポンプ6へ供給される燃料流量を調整する吸入調量弁7等を有して構成される。
フィードポンプ5は、吸入配管4aを介して燃料タンク4から汲み上げた燃料を、高圧ポンプ6に供給するものである。本実施形態では、フィードポンプ5として内接歯車ポンプであるトロコイドポンプを採用しており、後述する高圧ポンプ6のカム軸61に連結され、このカム軸61から回転駆動力が伝達される。
吸入配管4aには、燃料タンク4より吸入された燃料を濾過して異物を除去するプレフィルタ8、および、車両の組立時等に配管内のエア抜きを行うプライミングポンプ9が配置されている。
また、吸入配管4aのうち、プレフィルタ8下流側かつフィードポンプ5上流側には、プライミングポンプ9によって汲み上げられた燃料をフィードポンプ5下流側へ送るためのバイパス通路4bが接続されている。また、バイパス通路4bには、燃料の逆流を防止する逆止弁11が設けられている。
一方、フィードポンプ5下流側には、燃料通路5aを介して燃料フィルタ12が接続されている。この燃料フィルタ12により、フィードポンプ5から吐出される燃料が濾過される。
燃料フィルタ12下流側には、燃料通路12aを介して吸入調量弁7が接続されている。吸入調量弁7は、弁開度を連続的に変更可能に構成されたリニアソレノイド式の電磁弁であって、ディーゼルエンジンの運転状態に基づいてECUから出力される制御信号によって弁開度が制御される。
吸入調量弁7下流側には、燃料通路7aを介して高圧ポンプ6が接続される。さらに、この燃料通路7aには、後述する高圧ポンプ6のカム室64へ燃料を導く燃料通路7bが接続されている。
フィードポンプ5下流側かつ燃料フィルタ12上流側と、フィードポンプ5上流側かつプレフィルタ8下流側との間は、リターン通路14により接続されている。このリターン通路14には、リターン通路14を開閉するレギュレート弁100が配置されている。
このレギュレート弁100には、燃料フィルタ12と調量弁7との間から分岐した燃料通路12bを介して、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が導かれる。そして、レギュレート弁100は、フィードポンプ5と調量弁7との間の燃料圧力(より詳細には、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力)が所定圧以上になったときにリターン通路14を開くようになっている。なお、レギュレート弁100の詳細については後述する。
高圧ポンプ6は、図1の二点鎖線の枠内に示すように、ディーゼルエンジンによって回転するカム軸61、カム軸61から駆動力が伝達されてシリンダの内部を往復運動するプランジャ62等を有して構成される。
カム軸61には、カム軸61の回転運動を往復運動に変換してプランジャ62に伝達するカム63が連結されており、カム63はポンプハウジングに形成されるカム室64に配置される。従って、前述の燃料通路7bを介してカム室64へ導かれる燃料は、カム室64において潤滑油として作用する。
なお、燃料通路7bには、オリフィス19が配置されており、このオリフィス19の作用によってカム室64へ供給される燃料(潤滑油)の流量が適切な値となる。また、カム室64からオーバフローした余剰燃料は、燃料通路6aを介して燃料タンク4へ戻される。
シリンダの内部には、プランジャ62の往復運動に応じて容積変化する加圧室65が形成されている。この加圧室65には、燃料通路7aを介して加圧室65へ供給される燃料が通過する吸入通路65a、および、加圧室65からコモンレール1側へ吐出される燃料が通過する吐出通路65bが接続されている。
また、吸入通路65aには、加圧室65に燃料が吸入される際に開弁する吸入弁66が配置され、吐出通路65bには、加圧室65より燃料が吐出される際に開弁する吐出弁67が配置されている。そして、吐出通路65bは、燃料通路1cを介してコモンレール1へ接続される。
図2はレギュレート弁100の閉弁状態を示す断面図、図3はレギュレート弁100の開弁状態を示す断面図である。この図2、図3に示すように、レギュレート弁100はハウジングHに螺合された円筒状のバルブボデー110を備えている。
バルブボデー110内には、ピストン120が摺動自在に挿入されている。バルブボデー110の一端側(図2の紙面下方側)に円柱状のプラグ130が圧入されており、このプラグ130によりバルブボデー110の一端側は閉塞されている。
バルブボデー110内には、ピストン120とプラグ130とによって狭持されてピストン120を閉弁向きに付勢するばね140が配置されている。なお、バルブボデー110に対するプラグ130の組み付け位置によってばね140のセット荷重を調整する。バルブボデー110の外周面には、ハウジングHとバルブボデー110との間をシールする3つのOリング151〜153が装着されている。
バルブボデー110には、プラグ130側の端面から軸方向中間部まで延びるボデー大径穴111と、このボデー大径穴111よりも小径で、反プラグ側の端面(図2の紙面上端面)から軸方向中間部まで延びてボデー大径穴111に接続されたボデー小径穴112とが、直列に連続して形成されている。なお、ボデー大径穴111は、ピストン120が摺動自在に挿入される部位の径よりもばね140が配置される部位の径が大きくなっている。これは、ばね140の外面とボデー大径穴111の内面との接触による摩耗を防止するためである。
バルブボデー110の側壁部には、ボデー大径穴111内と外周側空間とを連通させる2つのボデー横穴113、114が、バルブボデー110の軸方向にずらして形成されている。
2つのボデー横穴113、114のうち、ボデー小径穴112側に位置する第1ボデー横穴113は、リターン通路14を介して、フィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料通路5aに接続されている。2つのボデー横穴113、114のうち、プラグ130側に位置する第2ボデー横穴114は、リターン通路14を介して、フィードポンプ5と燃料タンク4との間の吸入配管4aに接続されている。
ボデー小径穴112は、燃料通路12bを介して、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料通路12aに接続されており、小径ピストン部122の端面に、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が作用している。
ボデー大径穴111の底部には、ピストン120の閉弁向きの移動範囲を制限するストッパ面115が形成されている。
バルブボデー110のプラグ130側の外周部には、フランジ部116が形成されている。そして、フランジ部116がハウジングHに当接する位置まで、レギュレート弁100がハウジングHに挿入されている。
ピストン120は、大径ピストン部121と、この大径ピストン部121よりも小径の小径ピストン部122とを有し、大径ピストン部121がボデー大径穴111に摺動自在に挿入され、小径ピストン部122がボデー小径穴112に摺動自在に挿入されている。
大径ピストン部121の外周面に、環状のピストン溝123が形成されている。そして、このピストン溝123により、大径ピストン部121は、ボデー小径穴112側の主大径ピストン部121aとプラグ130側の副大径ピストン部121bとに分割されている。
大径ピストン部121内に、プラグ130側の端面から軸方向中間部まで延びるピストン縦穴124が形成され、大径ピストン部121の側壁部には、ピストン溝123とピストン縦穴124とを連通させるピストン横穴125が形成されている。
そして、小径ピストン部122の端面に作用する燃料圧力が所定圧未満のときには、図2に示すように、ピストン120はばね140に付勢されてストッパ面115に当接する位置までボデー小径穴112側に向かって移動し、この状態では副大径ピストン部121bによって第1ボデー横穴113とピストン溝123との間が遮断されるようになっている。
また、小径ピストン部122の端面に作用する燃料圧力が所定圧以上になると、図3に示すように、ばね140に抗してピストン120がプラグ130側に向かって移動し、第1ボデー横穴113とピストン溝123とが連通するようになっている。そして、図3に示す開弁状態では、第1ボデー横穴113、ピストン溝123、ピストン横穴125、ピストン縦穴124、ボデー大径穴111におけるばね140が配置された空間、および第2ボデー横穴114を介して、リターン通路14が連通状態になる。
図3に示すように、開弁状態では、小径ピストン部122の一部がボデー大径穴111内に侵入し、小径ピストン部122のうちボデー大径穴111内に位置する部位の外周側にダンパ室160が形成される。
このダンパ室160の容積は、ピストン120の閉弁向きへの移動に伴って縮小するように構成されており、ピストン120が開弁位置から閉弁位置に戻る際にダンパ効果が発生してピストン120の移動速度を低下させるようになっている。なお、本実施形態では、ボデー大径穴111と主大径ピストン部121aとの間のクリアランスを適宜調整して、ダンパ効果の度合いを設定している。
次に、上記構成における本実施形態の作動を説明する。まず、ディーゼルエンジンの作動に伴って、高圧ポンプ6のカム軸61が回転する。前述の如く、カム軸61にはフィードポンプ5が連結されているので、カム軸61からフィードポンプ5へ回転駆動力が伝達される。
この駆動力によって、フィードポンプ5は、吸入配管4aを介して燃料タンク4から燃料を汲み上げる。この際、燃料はプレフィルタ8を通過して濾過される。さらに、フィードポンプ5から圧送された燃料は、燃料フィルタ12を通過する際に濾過されて、燃料通路5aおよび燃料通路12aを介して吸入調量弁7へ流入する。
吸入調量弁7の弁開度は、ECUから出力された制御信号によって制御されており、ディーゼルエンジンの作動に必要十分な流量の燃料が、燃料通路7aを通過して高圧ポンプ6へ流入する。
さらに、カム軸61の回転運動がカム63により往復運動に変換されて、プランジャ62が往復運動する。この往復運動によってプランジャ62がシリンダの内部をカム軸61側へ移動すると、加圧室65の容積が拡大して加圧室65の圧力が低下する。これにより、吸入弁66が開弁して吸入調量弁7下流側の燃料が燃料通路7a→吸入通路65aの順に流れ加圧室65に吸入される。
また、プランジャ62がシリンダの内部を反カム軸側へ移動すると、加圧室65の容積が縮小して加圧室65に吸入された燃料が加圧される。加圧された燃料圧力が吐出弁67の開弁圧を超えると、吐出弁67が開弁して、加圧室65の燃料が吐出通路65b→燃料通路1cを通過してコモンレール1へ圧送される。
これにより、コモンレール1に高圧燃料が蓄えられる。そして、コモンレール1に蓄えられた高圧燃料は、ECUの制御信号によって駆動されるインジェクタ2からディーゼルエンジンの各燃焼室に噴射される。
ここで、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が所定圧以上になると、図3に示すように、レギュレート弁100は、ばね140に抗してピストン120がプラグ130側に向かって移動して、ダンパ室160が形成されるとともに、第1ボデー横穴113とピストン溝123とが連通し、リターン通路14を開いた状態になる。
このため、フィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料の一部が、リターン通路14、第1ボデー横穴113、ピストン溝123、ピストン横穴125、ピストン縦穴124、ボデー大径穴111におけるばね140が配置された空間、第2ボデー横穴114、リターン通路14の順に流れて、フィードポンプ5上流側にリリーフされる。これにより、フィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料圧力が低下し、ひいては、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が低下する。
このリリーフにより燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が低下すると、ピストン120はばね140に付勢されてボデー小径穴112側に移動し、第1ボデー横穴113とピストン溝123との連通面積が減少して、フィードポンプ5上流側へリリーフされる燃料量が減少する。また、リリーフにより燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が所定圧未満まで低下した場合は、図2に示すように、第1ボデー横穴113とピストン溝123との連通が断たれ、フィードポンプ5上流側へのリリーフが停止される。このようなリリーフ燃料量の減少ないしはリリーフ停止により燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が上昇する。
そして、以上のようにレギュレート弁100により燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力に基づくリリーフ燃料量の制御が行われることにより、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力は所定圧に制御される。また、レギュレート弁100の開弁によりフィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料をリリーフするため、燃料フィルタ12に流れ込む燃料の量が抑制される。
このように、レギュレート弁100は、燃料フィルタ12と調量弁7間の燃料圧力を安定させる調圧弁の機能と、燃料フィルタ12への流量を制限するリリーフ弁の機能を発揮するため、弁の数が減少する。したがって、コスト低減、構成の簡素化、車両への搭載性向上を図ることができる。
また、リリーフにより燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が所定圧未満まで低下してピストン120がボデー小径穴112側に向かって移動する際には、ダンパ室160の容積が縮小してダンパ効果が発生し、ピストン120の移動速度が低下するため、ピストン120がストッパ面115に当接する際の音を低減することができる。
また、バルブボデー110に形成したストッパ面115にてピストン120の閉弁向きの移動範囲を制限する構成であるため、特許文献1に示された従来のレギュレート弁のように、ピストンの閉弁向きの移動範囲を制限するブッシュが抜けるという問題は生じない。
また、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力を受圧面積が狭い小径ピストン部122で受けるため、受圧荷重が減少し、これによりばね140への負荷荷重が減少し、ばね140の高寿命化を図ることができる。
また、バルブボデー110に対するプラグ130の組み付け位置によってばね140のセット荷重を調整することができるため、レギュレート弁100の開弁圧のばらつきを抑えることができる。
(第1実施形態の変形例)
なお、上記実施形態においては、ボデー大径穴111と主大径ピストン部121aとの間のクリアランスを適宜調整して、ダンパ効果の度合いを設定したが、図4に示す第1変型例のように、ピストン溝123とダンパ室160とを連通させる連絡溝126を主大径ピストン部121aの外周面に形成し、この連絡溝126の通路面積を適宜調整してダンパ効果の度合いを設定してもよいし、図5に示す第2変型例のように、ピストン縦穴124とダンパ室160とを連通させる連絡穴127を主大径ピストン部121aに形成し、この連絡穴127の通路面積を適宜調整してダンパ効果の度合いを設定してもよい。
また、上記実施形態においては、バルブボデー110のプラグ130側の外周部に形成したフランジ部116をハウジングHに当接させてレギュレート弁100の位置決めを行うようにしたが、図6に示す第3変型例のように、バルブボデー110の反プラグ側端面をハウジングHに当接させてレギュレート弁100の位置決めを行うようにしてもよい。この場合、図6に示すように、バルブボデー110の反プラグ側端面にOリング153を配置してもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図7は第2実施形態に係るレギュレート弁100の構成を示す断面図である。
本実施形態は、バルブボデー110およびピストン120を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、ピストン120は、ピストン縦穴124およびピストン横穴125が廃止されている。ピストン120のピストン溝123は、軸方向に長く延びており、第1ボデー横穴113と常時連通している。
そして、小径ピストン部122の端面に作用する燃料圧力(すなわち、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力)が所定圧以上になると、図7に示すように、ばね140に抗してピストン120がプラグ130側に向かって移動し、より詳細には、副大径ピストン部121bが第2ボデー横穴114の中間部まで移動、ないしは副大径ピストン部121bが第2ボデー横穴114を越えてプラグ130側まで移動し、この状態では第1ボデー横穴113と第2ボデー横穴114とがピストン溝123を介して連通するようになっている。
したがって、小径ピストン部122の端面に作用する燃料圧力が所定圧以上になると、第1ボデー横穴113、ピストン溝123、および第2ボデー横穴114を介して、リターン通路14が連通状態になる。
このため、フィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料の一部が、リターン通路14、第1ボデー横穴113、ピストン溝123、第2ボデー横穴114、リターン通路14の順に流れて、フィードポンプ5上流側にリリーフされる。これにより、フィードポンプ5と燃料フィルタ12との間の燃料圧力が低下し、ひいては、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が低下する。
また、小径ピストン部122の端面に作用する燃料圧力が所定圧未満になると、ピストン120はばね140に付勢されてストッパ面115に当接する位置までボデー小径穴112側に向かって移動し、この状態では副大径ピストン部121bによって第2ボデー横穴114とピストン溝123との間が遮断されるようになっている。このため、フィードポンプ5上流側へのリリーフが停止され、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力が上昇する。
ここで、ピストン120がボデー小径穴112側に向かって移動する際には、ダンパ室160の容積が縮小してダンパ効果が発生し、ピストン120の移動速度が低下するため、ピストン120がストッパ面115に当接する際の音を低減することができる。
また、バルブボデー110に形成したストッパ面115にてピストン120の閉弁向きの移動範囲を制限する構成であるため、特許文献1に示された従来のレギュレート弁のように、ピストンの閉弁向きの移動範囲を制限するブッシュが抜けるという問題は生じない。
また、燃料フィルタ12と調量弁7との間の燃料圧力を受圧面積が狭い小径ピストン部122で受けるため、受圧荷重が減少し、これによりばね140への負荷荷重が減少し、ばね140の高寿命化を図ることができる。
また、バルブボデー110に対するプラグ130の組み付け位置によってばね140のセット荷重を調整することができるため、レギュレート弁100の開弁圧のばらつきを抑えることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明に係るレギュレート弁100を燃料噴射装置に適用する例を示したが、本発明に係るレギュレート弁100は燃料噴射装置以外の用途にも適用することができる。
なお、上記各実施形態は、実施可能な範囲で任意に組み合わせが可能である。
5 ポンプ
14 リターン通路
110 バルブボデー
111 ボデー大径穴
112 ボデー小径穴
120 ピストン
121 大径ピストン部
122 小径ピストン部
140 ばね
160 ダンパ室

Claims (4)

  1. ポンプ(5)から吐出された流体を低圧部へ逃がすリターン通路(14)中に配置され、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力を受けて作動し、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が所定圧以上になったときに前記リターン通路(14)を開くレギュレート弁であって、
    前記リターン通路(14)が接続されたボデー大径穴(111)および前記ボデー大径穴(111)と直列に連続して形成されたボデー小径穴(112)を有したバルブボデー(110)と、
    前記ボデー大径穴(111)に摺動自在に挿入されて前記リターン通路(14)を開閉する大径ピストン部(121)、および前記ボデー小径穴(112)に摺動自在に挿入されるとともに前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が端面に作用して開弁向きに付勢される小径ピストン部(122)を有するピストン(120)と、
    前記ボデー大径穴(111)内に配置されて前記ピストン(120)を閉弁向きに付勢するばね(140)とを備え、
    前記小径ピストン部(122)が、前記バルブボデー(110)内にて、前記端面側と前記ボデー大径穴(111)側とを分離することにより、前記ピストン(120)が前記リターン通路(14)を開いた状態のときに、前記小径ピストン部(122)のうち前記ボデー大径穴(111)内に位置する部位の外周側にダンパ室(160)が形成され、前記ピストン(120)の閉弁向きへの移動に伴って前記ダンパ室(160)の容積が縮小するように構成されており、
    さらに、前記ボデー大径穴(111)と前記大径ピストン部(121)との間にはクリアランスが設けられており、前記ダンパ室(160)は、前記クリアランスを介して前記リターン通路(14)と連通していることを特徴とするレギュレート弁。
  2. ポンプ(5)から吐出された流体を低圧部へ逃がすリターン通路(14)中に配置され、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力を受けて作動し、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が所定圧以上になったときに前記リターン通路(14)を開くレギュレート弁であって、
    前記リターン通路(14)が接続されたボデー大径穴(111)および前記ボデー大径穴(111)と直列に連続して形成されたボデー小径穴(112)を有したバルブボデー(110)と、
    前記ボデー大径穴(111)に摺動自在に挿入されて前記リターン通路(14)を開閉する大径ピストン部(121)、および前記ボデー小径穴(112)に摺動自在に挿入されるとともに前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が端面に作用して開弁向きに付勢される小径ピストン部(122)を有するピストン(120)と、
    前記ボデー大径穴(111)内に配置されて前記ピストン(120)を閉弁向きに付勢するばね(140)とを備え、
    前記小径ピストン部(122)が、前記バルブボデー(110)内にて、前記端面側と前記ボデー大径穴(111)側とを分離することにより、前記ピストン(120)が前記リターン通路(14)を開いた状態のときに、前記小径ピストン部(122)のうち前記ボデー大径穴(111)内に位置する部位の外周側にダンパ室(160)が形成され、前記ピストン(120)の閉弁向きへの移動に伴って前記ダンパ室(160)の容積が縮小するように構成されており、
    さらに、前記大径ピストン部(121)の外周面には、連絡溝(126)が形成されており、前記ダンパ室(160)は、前記連絡溝(126)を介して前記リターン通路(14)と連通していることを特徴とするレギュレート弁。
  3. ポンプ(5)から吐出された流体を低圧部へ逃がすリターン通路(14)中に配置され、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力を受けて作動し、前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が所定圧以上になったときに前記リターン通路(14)を開くレギュレート弁であって、
    前記リターン通路(14)が接続されたボデー大径穴(111)および前記ボデー大径穴(111)と直列に連続して形成されたボデー小径穴(112)を有したバルブボデー(110)と、
    前記ボデー大径穴(111)に摺動自在に挿入されて前記リターン通路(14)を開閉する大径ピストン部(121)、および前記ボデー小径穴(112)に摺動自在に挿入されるとともに前記ポンプ(5)から吐出された流体の圧力が端面に作用して開弁向きに付勢される小径ピストン部(122)を有するピストン(120)と、
    前記ボデー大径穴(111)内に配置されて前記ピストン(120)を閉弁向きに付勢するばね(140)とを備え、
    前記小径ピストン部(122)が、前記バルブボデー(110)内にて、前記端面側と前記ボデー大径穴(111)側とを分離することにより、前記ピストン(120)が前記リターン通路(14)を開いた状態のときに、前記小径ピストン部(122)のうち前記ボデー大径穴(111)内に位置する部位の外周側にダンパ室(160)が形成され、前記ピストン(120)の閉弁向きへの移動に伴って前記ダンパ室(160)の容積が縮小するように構成されており、
    さらに、前記大径ピストン部(121)には、連絡穴(127)が形成されており、前記ダンパ室(160)は、前記連絡穴(127)を介して前記リターン通路(14)と連通していることを特徴とするレギュレート弁。
  4. 前記バルブボデー(110)に組み付けられて、前記ボデー大径穴(111)における反ボデー小径穴側の開口部を塞ぐプラグ(130)を備え、
    前記ピストン(120)と前記プラグ(130)とによって前記ばね(140)が狭持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のレギュレート弁。
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