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JP5392600B2 - サイズ剤組成物 - Google Patents

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本発明は、中性またはアルカリ性条件下で炭酸カルシウムを含有する紙の製造に使用する2−オキセタノン官能基を有するサイズ剤組成物に関する。
2−オキセタノンサイズ剤組成物は、直鎖飽和脂肪酸であるステアリン酸、パルミチン酸を原料として合成されるものが広く使用されている。これは一般にアルキルケテンダイマー(AKD)サイズ剤組成物と呼ばれ、中性またはアルカリ性条件下で紙を抄造するときに使用され、優れるサイズ効果を発揮する。しかし、サイズ剤組成物の使用時にサイズ剤組成物に起因する汚れが発生し易く、また紙が滑り易い欠点がある。これらの問題を解決するため、2−オキセタノンサイズ剤組成物を用いる発明に関して、35℃において固体ではない2−オキセタノンサイズ剤組成物を高速加工またはリプログラフィー操作において紙に使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、飽和結合によって互いにリンクされた6−22の炭素から成る主鎖を有し、分枝化炭素鎖を備えたものを少なくとも一種含む、単数又は複数種の脂肪酸から成る2−オキセタノンベースのサイズ剤組成物をインクジェット用紙に用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、開示されているサイズ剤組成物に関しては特定の用途の紙種に適したものであり、サイズ剤組成物自体が使用時の汚れの防止するための熱・機械的安定性を有し、サイズ剤組成物を用いた紙が優れたサイズ性能を有するとともに滑りを改善するような効果をバランスよく満足できるものではなかった。
特開平07−238489号公報 特表2001−516294号公報
本発明の課題は、熱・機械的安定性に優れたサイズ剤組成物であって、本発明のサイズ剤組成物を用いることで優れたサイズ性能を有するとともに滑りを改善した紙を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定の構造を特定の割合を有する2−オキセタノン官能基を有するサイズ剤組成物を用いることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)中性またはアルカリ性条件下で沈降炭酸カルシウムを含有する紙を製造する時の2−オキセタノン官能基を有するサイズ剤組成物であって、2−オキセタノン化合物中の疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量が60〜90質量%であることを特徴とするサイズ剤組成物を提供する。
本発明のサイズ剤組成物は、公知のサイズに比べて、熱・機械的安定性を有することで使用時の汚れの発生を防ぐことが可能であり、優れたサイズ性能を紙に付与することができるとともに紙があまり滑らないようにすることができる。
本発明に使用されるサイズ剤組成物は、中性またはアルカリ性条件下で炭酸カルシウムを含有する紙を製造する時の2−オキセタノン官能基を有するサイズ剤組成物であって、2−オキセタノン化合物中の疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量が60〜90質量%であることを特徴とするサイズ剤組成物である必要がある。
前記2−オキセタノン化合物は、以下の基本構造式(1)を有するアルキル及び/又はアルケニルケテンダイマーである。
(但し、式(1)中のR、Rは、6〜24個の炭素原子を有する同一または異なるアルキル基又はアルケニル基を示す。)
上記の2−オキセタノン化合物のうち、疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量が60〜90質量%、好ましくは80〜90質量%を含み、残りの10〜40質量%、好ましくは、10〜20質量%は、疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物以外の2−オキセタノン化合物であり、好ましくは、直鎖アルキル又はアルケニル基を有する2−オキセタノン化合物であり、さらに好ましくは炭素数6〜24の直鎖アルキル基を有する2−オキセタノン化合物である。2−オキセタノン化合物中の疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の割合が60〜90質量%でない場合には、熱・機械的安定性に優れたサイズ剤組成物であって、本発明のサイズ剤組成物を用いることで優れたサイズ性能を有するとともに滑りを改善した紙を得ることができない。
疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物は、以下の基本構造式(1)を有するアルキル及び/又はアルケニルケテンダイマーである。
(但し、式(1)中のR、Rは、6〜24個の炭素原子を有する同一または異なるアルキル基又はアルケニル基であって、少なくともいずれかひとつが分枝構造を有しているものである(分枝構造とは、環状アルキル基のような炭素原子から2以上に分枝している部分をも含む)を示す。
2−オキセタノン化合物は、脂肪酸の炭素数8から26の飽和または不飽和モノカルボン酸及びこれらの塩化物、並びにこれらの混合物を原料として製造され、具体的な原料としては、飽和モノカルボン酸としてカプリル酸、ペラルゴン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、イソヘプタン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコ酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ペンタデカン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、及びベヘン酸、これらの酸塩化物、並びにこれらの混合物よりなる群から選択され、不飽和モノカルボン酸としてオレイン酸、リノール酸、ドデセン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、オクタデカジエン酸、オクタデカトリエン酸、エイコセン酸、エイコサテトラエン酸、ドコセン酸及びドコサペンタエン酸、及びこれらの酸塩化物、並びにこれらの混合物よりなる群などから選択されるが、疎水基としてのアルキル基又はアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量が60〜90質量%となるように用いる必要がある。
前記2−オキセタノン化合物は、上記の原料を用いて通常の有機合成法により合成することができ、又、市販品として容易に得ることもできるものもある。例えばステアリルケテンダイマーは、ステアリン酸にホスゲン、三塩化リン、塩化チオニルなどの塩素化剤を反応させ、ステアリン酸クロライドにし、次いでトリエチルアミンで脱塩酸処理した後、トリエチルアミン塩酸塩を除去することで得られる。
本発明のサイズ剤組成物は、上記2−オキセタノン化合物を乳化剤、分散剤、界面活性剤などを用いて水性媒体に分散させた水性分散液をいう。
本発明のサイズ剤組成物を調製するに当たり、用いられる乳化剤としては、例えば、ナフタレンスルホン酸−ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、リグニンスルホン酸のアルカリ金属塩等のアニオン性乳化剤などを挙げることができ、両性澱粉、酸化澱粉、カチオン化澱粉、カチオン性、アニオン性、あるいは両性のアクリルアミド系ポリマー、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等の高分子系分散剤等が挙げられ、界面活性剤として従来公知のカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤あるいはノニオン性界面活性剤を使用できる。
本発明のサイズ剤組成物における上記2−オキセタノン化合物の含有量は、通常5〜50質量%である。
本発明のサイズ剤組成物は、次のようにして調製することができる。即ち、例えば、2−オキセタノン化合物の融点以上の温度で、2−オキセタノン化合物等と必要に応じて含有される前記添加物、或いは高分子系乳化剤等と水性媒体とを、例えば、スタティックミキサー、攪拌翼付混合機等で混合し、ホモミキサー、高圧吐出ホモジナイザー、超音波乳化機、高せん断型回転乳化機等の各種乳化機乃至乳化装置で均一に2−オキセタノン化合物を水性媒体中に分散させることによって製造されることができる。必要に応じてこの水性分散液に塩化マグネシウム、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム等の水溶性無機物を添加することができる。
このようにして調製されたサイズ剤組成物は、粒子の平均粒径が0.1以上3μm未満、好ましくは0.3以上1μm未満である。
前記サイズ剤組成物における2−オキセタノン化合物含有の粒子の平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA910(堀場製作所製)を用いて測定し、メジアン径(50%径)を平均粒径とする。
本発明においては、パルプスラリー又は表面塗工液に添加する前に、前記サイズ剤組成物を調製し、次いで、調製されたサイズ剤組成物をパルプスラリー又は表面塗工液に添加することもできる。
本発明において、パルプスラリー中に含まれるパルプ原料は、特に限定されない。パルプ原料としては、クラフトパルプ、サルファイトパルプ等の晒あるいは未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプあるいはサーモメカニカルパルプ等の晒あるいは未晒高収率パルプ、新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙あるいは脱墨古紙等の古紙パルプのいずれも使用することができる。また、パルプスラリー中に填料、染料、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力向上剤、歩留まり向上剤等の添加剤も必要に応じて含まれても良い。
パルプスラリーに添加するサイズ剤組成物の添加量は、絶乾パルプ質量に対する固形分質量%で0.002〜3、好ましくは0.005〜1である。
本発明において、表面塗工液には、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉及び両性澱粉などの澱粉類、カルボキシメチルセルロース等のセルロース類、並びにポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド類、及びアルギン酸ソーダ等の水溶性高分子、塩化ナトリウムや硫酸ナトリウム等の無機塩等を塗工液に混合して使用することもできる。また、他の表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、及び顔料等の添加物を併用できる。
表面塗工液に添加するサイズ剤組成物の塗工量は、固形分として0.001〜1g/m、好ましくは0.002〜0.5g/mである。
本発明のサイズ剤組成物を適用する紙は、特に制限されないが、各種の紙、板紙が挙げられる。紙の種類としては、PPC用紙、インクジェット印刷用紙、レーザープリンター用紙、フォーム用紙、熱転写紙、感熱記録原紙、感圧記録原紙等の記録用紙及びその原紙、アート紙、キャストコート紙、上質コート紙等のコート原紙、クラフト紙、純白ロール紙等の包装用紙、その他ノート用紙、書籍用紙、各種印刷用紙、新聞用紙等の各種紙(洋紙)、トイレットペーパー等の衛生用紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙等の液体容器用原紙、写真用印画紙用原紙、マニラボール、白ボール、チップボール等の紙器用板紙、ライナー、石膏ボード原紙等の板紙が挙げられる。
特に、炭酸カルシウムを含有する、上質紙、中質紙または脱墨パルプ他種々の古紙パルプを含有する再生紙は、抄紙装置が汚れ易く、本発明は有効である。
また、ミルクカートン原紙、カップ原紙等の液体容器用原紙、写真用印画紙用原紙などのエッジウィックサイズ度を要求される紙種においては2−オキセタノン化合物系サイズ剤組成物がパルプスラリーに絶乾パルプ質量に対する固形分に対して0.2質量%以上の高率で添加されるため、抄紙装置がサイズ剤組成物による汚れを起こし易く、本発明は特に有効である。
以下、本発明の効果を製造例及び実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの例にのみ限定されるものではない。なお、以下において部および%とあるのは特に断りのない限り、固形分質量部および固形分質量%を意味するものとする。また、以下においてはサイズ剤組成物を単にサイズ剤と記載することがある。
比較例1
2−オキセタノン化合物 (イソステアリン酸(Cognis社製、製品名Emersol875、分枝脂肪酸85%(イソステアリン酸)、直鎖脂肪酸15%(パルミチン酸))) 100部、予め90℃で1時間糊化された5%のカチオン化澱粉水溶液 (4級アンモニウム塩で窒素原子0.3%含有したカチオン化ポテト澱粉) 500部、およびナフタレンスルホン酸ナトリウム−ホルムアルデヒド縮合物の40%水溶液4部を70℃に過熱し、ホモミキサーにて予備分散させた後、同温度に保ちながら高圧吐出型ホモジナイザーに25Mpaの剪断圧力で2回通して均一に分散させた。これにイオン交換水を適宜加えて冷却した後、325メッシュの金網にてろ過して、水性分散液である製紙用サイズ剤E−1を得た。この製紙用サイズ剤E−1は、不揮発分20.5%、25℃、毎分60回転で測定したブルック・フィールド粘度10mPa・S、pH3.8であった。
実施例1〜4、比較例2、3
2−オキセタノン化合物の原料脂肪酸を表1のように変える以外は、比較例1と同様にして、実施例用の製紙用サイズ剤E−2〜E−5、比較例用の製紙用サイズ剤E−6、E−7を得た。なお、使用した2−オキセタノン化合物の脂肪酸組成及び、分枝鎖含有率を表1に示す。 2−オキセタノン化合物中の疎水基としてのアルキル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量は、市販品のイソステアリン酸(Cognis社製、製品名Emersol875、分枝脂肪酸85%(イソステアリン酸)と直鎖脂肪酸15%(パルミチン酸)からなる)及びステアリン酸(日油社製、製品名ステアリン酸さくら(以下、単にさくらと略す)、直鎖脂肪酸100%(パルミチン酸40%とステアリン酸60%からなる))の配合比を表1のように変えることにより調製した。
次に、上記で得た製紙用サイズ剤を用いて、熱・機械的安定性試験、表面サイジングによるサイズ効果試験、及び内添サイジングによるサイズ効果試験を行った。
熱・機械的安定性試験
上記で得た製紙用サイズ剤組成物50gを熊谷理機製のマーロン試験において、20kgの荷重下、回転速度1000rpmで5分間攪拌し、この時生じた、325メッシュ金網不通過の固形分量を測定した。なお、試験温度は、室温を想定した25℃と、表面サイジングにおいて汚れが問題となる温度である40℃で行った。固形分量が多いほど、粕発生量が多いこととなり、熱・機械的安定性が不良である事を示す。結果を表2に示す。
表2において、ケテンダイマー分枝鎖含有率が60%以上のサイズ剤E−1〜E−5は、サイズ剤E−6、E−7に比べて熱・機械的安定性が優れた。特に、サイズ剤E−2とサイズ剤E−3が優れ、サイズ剤E−1と同等であった。
表面サイジングによるサイズ効果試験(応用例1〜4、比較応用例1〜3)
上記で得た製紙用サイズ剤と酸化澱粉の混合液を、中性で下記原紙にラボラトリー・サイズプレス機 (熊谷理機工業社製) にて下記条件で塗工し、サイズ効果、摩擦係数を調べた。結果を表3に示す。
原紙(中性上質紙): 紙中炭酸カルシウム量4.6%、ステキヒトサイズ度2.2秒、静摩擦係数0.54、坪量60g/m
塗工量: 酸化澱粉0.85g/m、2−オキセタノンサイズ剤0.016g/m
プレス速度: 100m/分
線圧: 20kg/cm
塗工液温度: 55℃
乾燥条件: 80℃で30秒間、ドラムドライヤー
ステキヒトサイズ度: JIS P−8122に準拠
摩擦係数: JIS P8147に準拠
サイズ剤E−2〜E−5はサイズ剤E−1よりもサイズ度が優れた。またサイズ剤E−2、E−3は静摩擦係数がサイズ剤E−1と同等であり、滑りにくかった。従って、サイズ剤E−2、E−3はサイズ度と静摩擦係数の点で最もバランスがよいサイズ剤といえる。
サイズ効果試験((応用例5〜8、比較応用例4〜6)
L−BKPパルプとN−BKPパルプを90対10で混合した混合パルプをパルプ濃度が2.4%になる量の硬度100ppmの希釈用水で、ビーターを用いて350mlのカナディアンスタンダードフリーネスまで叩解した。得られたパルプスラリーに、軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製タマパール121)10%、硫酸バンド0.6%、カチオン化澱粉(日本NSC(株)製、「Cato304」)0.6%、上記で得た製紙用サイズ剤組成物0.08%をそれぞれ添加後、pH8の希釈水で、このパルプスラリーを濃度0.8%まで希釈し、定着剤としてカチオン性ポリアクリルアミド系歩留り向上剤(ハイモ社製ハイモロックNR12MLS)0.01部を加えた。この時のパルプスラリーのpHは8.0であった。次いで、ノーブルアンドウッド抄紙機で抄紙(パルプスラリー温度は30℃)し、坪量65g/mの紙中灰分7%の試験紙を得た。湿紙の乾燥は、ドラムドライヤーを用いて100℃で80秒間の条件で行った。得られた試験紙を恒温恒湿(23℃、50%相対湿度)環境下で24時間調湿した後、サイズ度をステキヒト法で測定した。結果を表4に示す。
サイズ剤E−2〜E−5は、サイズ剤E−1よりもサイズ度が優れた。サイズ剤E−2、E−3は静摩擦係数がサイズ剤E−1と同等であり、結果としてサイズ剤E−2、E−3は最もバランスの良いサイズ剤である。

Claims (1)

  1. 中性又はアルカリ性条件下で炭酸カルシウムを含有する紙の製造に使用する2−オキセタノン官能基を有するサイズ剤であって、2−オキセタノン化合物中の疎水基としてのアルキル基またはアルケニル基に分枝構造をもつ2−オキセタノン化合物の含有量が60〜90質量%であることを特徴とするサイズ剤。
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