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JP5370915B2 - 電圧制限回路 - Google Patents

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本発明は、負荷などに流れる電流やスイッチング素子の電圧を計測するときに、電圧計測回路を保護するための電圧制限回路に関するものである。
従来、モータなどの負荷に流れる電流を計測し、インバータやコンバータに備えられたスイッチング素子を制御している。例えば、図7に示すように、インバータ2の出力線にシャント抵抗Rsを接続し、シャント抵抗Rsの両端に分圧抵抗r1,r2を接続する。分圧抵抗r1,r2の出力を電圧計測回路OPに入力し、シャント抵抗Rsの電位差を差動出力する。差動出力は制御回路4cに入力され、差動出力から電流が求められ、インバータ2のスイッチングのタイミングを制御する。同様の回路は、特許文献1にも開示されている。インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときに、高電圧が出力されるが、分圧抵抗r1,r2によって電圧計測回路OPを保護することができる。
しかし、シャント抵抗Rsの抵抗値は小さいため、分圧することによって測定する電位差がさらに小さくなる。このため、電流の検出精度が低下するおそれがある。
また、インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときは高電圧が出力される。そのとき、分圧抵抗r1,r2における消費電力が大きくなる。消費電力を低減させようとすると、インピーダンスを高くする必要がある。しかし、インピーダンスを高くすると、インバータ2から低電圧が出力されたときにノイズの影響を受けやすくなる。
特開2004−309386号公報
本発明の目的は、負荷などに流れる電流やスイッチング素子の両端電圧を計測するための回路を保護しながら、消費電力を低減できる電圧制限回路を提供することにある。
本発明の電圧制限回路は、上側アームと下側アームにスイッチング素子を有する電力変換回路の該下側アームのスイッチング素子と並列に接続され、両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内である場合、該両端電圧と同じ電圧を出力し、前記両端電圧が所定値よりも大きい場合、該所定値と同じ電圧を出力し、もしくは前記所定の範囲外である場合、該所定の範囲内の電圧を出力し、前記スイッチング素子と出力の間に抵抗成分を有し、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させるゲート制御回路を備えた電圧制限回路であって、前記抵抗成分が、第1抵抗、該第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子、該ユニポーラ素子に並列接続され、第1抵抗よりもインピーダンスの高い第2抵抗を備え、前記抵抗成分にツェナーダイオードが直列接続されており、前記ゲート制御回路は、下側アームのスイッチング素子がオンの場合にユニポーラ素子をオン状態にする信号を出力することによって、前記両端電圧が所定値よりも大きい、もしくは前記所定の範囲外である場合には、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させず、ツェナーダイオードをブレークダウさせ、前記両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは前記所定の範囲内である場合に、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させる。
前記ゲート制御回路は、制御回路が下側アームのスイッチング素子をオンにする信号を出力するとき、制御回路からゲート制御回路に出力されたユニポーラ素子をオンにする信号に応じて、ゲート制御回路がユニポーラ素子にオンの信号を送って、前記抵抗成分のインピーダンスの低下を制御するように構成される。
前記抵抗成分は、前記ユニポーラ素子がオフ状態からオン状態になることにより、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させる。
前記ユニポーラ素子がノーマリーオフ型のユニポーラ素子である。
前記ツェナーダイオードがブレークダウンした場合に、前記ゲート制御回路の出力電圧によらずに、前記ユニポーラ素子のゲート・ソース電圧値が該ユニポーラ素子のスレッショールド電圧を下回るように、該ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が設定されている。
前記電力変換回路が、上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータまたはコンバータであり、電圧制限回路は下側アームのスイッチング素子と並列接続されている。
本発明は、ツェナーダイオードによって所望の電圧の範囲に制限することができ、電圧制限回路に接続される回路の保護をおこなうことができる。ユニポーラ素子のオン・オフを制御することにより、回路設計の自由度が増している。ユニポーラ素子と並列に高抵抗を接続することにより、ユニポーラ素子がオフになったときの消費電力を低減することができ、また高抵抗を介してツェナーダイオードに通電させることができるので安定に動作させることができる。従来のように分圧抵抗を使用していないため、電圧制限回路に接続された回路での動作精度を上げることができる。
本発明の電圧制限回路を負荷に流れる電流を計測するためにインバータに取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路の具体的な回路構成を示す図である。 本発明の電圧制限回路をインバータのスイッチング素子の両端電圧を計測するためにインバータに取り付けた図である。 図2の電圧制限回路に保護のためのダイオードやツェナーダイオードを取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路をコンバータに入力される電流を計測するためにコンバータに取り付けた図である。 本発明の電圧制限回路をコンバータのスイッチング素子の両端電圧を計測するためにコンバータに取り付けた図である。 従来の分圧抵抗を使用して負荷に流れる電流を計測するための構成を示す図である。
本発明について図面を用いて説明する。本発明の電圧制限回路は、インバータやコンバータなどの電力変換回路のスイッチング素子に並列接続されるものである。電圧制限回路は、負荷に流れる電流やスイッチング素子の電圧を計測するときに、電圧計測回路を保護する。まず、インバータから負荷に流れる電流を計測する場合を説明する。
図1に示すように、インバータ2の出力線に電流計測用のシャント抵抗Rsが直列接続されている。そのシャント抵抗Rsの両端に電圧制限回路10が接続されている。電位差を検出する電圧計測回路OPが電圧制限回路10に接続されている。制御回路4は、電圧計測回路OPの出力によってシャント抵抗Rsに流れる電流を求め、インバータ2のスイッチングのタイミングを調節する。電圧計測回路OPは、例えば、差動増幅回路やインスツルメンテーション・アンプを使用してもよいし、A/D変換器により直接ディジタル値に変換してもよい。
図1ではインバータ2は1相のみを示しており、3相交流出力のインバータであれば少なくとも2相に電圧制限回路10などを取り付ける。インバータ2の構成に応じて適宜電圧制限回路10を取り付ける。
インバータ2は上側アームと下側アームの電力線にスイッチング素子S1,S2が接続されており、それらのスイッチング素子S1,S2のオン・オフが交互に切り替わる。上側アームのスイッチング素子S1がオンになると高電圧が出力される。下側アームのスイッチング素子S2がオンになると低電圧が出力される。高電圧の一例としては280V、低電圧の一例としては−3〜+3Vである。インバータ2からの出力電圧は大きく変動するため、電圧制限回路10がインバータ2から高電圧が出力されてときに電圧計測回路OPを保護する。
具体的な電圧制限回路10の構成を図2に示す。電圧制限回路10は、第1抵抗R1と、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0と、ユニポーラ素子S0に直列接続されたツェナーダイオードZDと、ユニポーラ素子S0に並列に接続された第2抵抗R2と、ユニポーラ素子S0のゲートGにオンまたはオフの信号を入力するゲート制御回路12とを備える。
第1抵抗R1がインバータ2の出力線に接続され、ツェナーダイオードZDのアノードAがインバータ2の下側アームに接続される。したがって、電圧制限回路10はインバータ2の下側アームのスイッチング素子S2と並列になる。また、ユニポーラ素子S0のドレインDは第1抵抗R1に接続され、ユニポーラ素子S0のソースSが電圧計測回路OPおよびツェナーダイオードZDに接続されている。
ユニポーラ素子S0は、ノーマリーオフ(エンハンスメント)型の素子である。例えば、MOSFETを使用する。ユニポーラ素子S0のゲートGにオンの信号を入力することによって、ユニポーラ素子S0がオンになる。
ゲート制御回路12がユニポーラ素子S0をオン・オフ制御する。このオン・オフ制御によって、電圧制御回路10の抵抗成分のインピーダンスが制御される。ツェナーダイオードの動作とあわせて、インピーダンスを制御する理由と具体的な制御について以下説明する。
上記のように、インバータ2は高電圧と低電圧とを交互に出力するため、下側アームのスイッチング素子S2の両端電圧が大きく変動する。スイッチング素子S2と並列に接続された電圧制限回路10の両端電圧が所定値よりも大きい、もしくは所定の範囲外になったときに、電圧計測回路OPを保護する必要がある。すなわち、インバータ2から高電圧が出力されたときに、電圧計測回路OPに入力される電圧が電圧計測回路OPの許容電圧よりも低くなればよい。ツェナーダイオードZDに電圧計測回路OPの許容電圧よりも高い値が印加されたときに、ツェナーダイオードZDがブレークダウンすれば電圧計測回路OPが保護される。したがって、ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧は、電圧計測回路OPの許容電圧よりも低い。
また、スイッチング素子S2と並列に接続された電圧制限回路10の両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内に入ったときは、電圧計測回路OPは通常に動作し、シャント抵抗Rsの両端の電位差を差動出力すればよい。したがって、インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになったとき、ツェナーダイオードZDがブレークダウンしないようにする。ツェナーダイオードZDがブレークダウンしないときには、ツェナーダイオードZDには電流が流れないので、電圧制限回路10の出力端の電位はシャント抵抗Rsの両端と同電位になり、電圧計測回路OPによりシャント抵抗Rsの両端の電位差、すなわちシャント抵抗Rsに流れる電流値を測定できる。
以上をまとめると、インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときに、ツェナーダイオードZDがブレークダウンし、下側アームのスイッチング素子S2がオンになったときに、ツェナーダイオードZDはブレークダウンしない。ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧が、例えば15Vであるとする。上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDに逆バイアスが印加されて15Vの電圧が電圧計測回路OPに入力される。下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、シャント抵抗Rsの両端電圧が入力される。なお、実際のツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧は負電圧であるが、逆バイアスに接続されているので、ブレークダウン電圧は正電圧としている。
ユニポーラ素子S0と並列に第2抵抗R2が接続されている。ユニポーラ素子S0のオン状態の時の内部抵抗よりも第2抵抗R2の抵抗値の方が高い。上記のようにユニポーラ素子S0は、ノーマリーオフ型である。インバータ2の上側アームのスイッチング素子S2がオンになったときには、常にユニポーラ素子S0がオフにして、第2抵抗R2によって電流を低減させ、消費電力を低くする。そのために、インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになったときには、常にユニポーラ素子S0がオフになるようにゲート信号を制御してもよいし、ツェナーダイオードZDがブレークダウンしたときに、ユニポーラ素子S0のゲート・ソース電圧値がユニポーラ素子S0のスレッショールド電圧を下回るように、ブレークダウン電圧を設定してもよい。例えば、ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧を、ユニポーラ素子S0のゲートGへのオン信号の電圧と同じにする。
ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧を、ユニポーラ素子S0のゲートGへのオン信号の電圧と同じ電圧値に設定し、ユニポーラ素子S0のゲートGにオン信号を印加したとき、インバータ2から高電圧が出力されてツェナーダイオードZDがブレークダウンしたとする。この場合、ユニポーラ素子S0のゲート電圧とソース電圧が同一となる。ユニポーラ素子S0はオフになり、ユニポーラ素子S0ではなく第2抵抗R2に電流が流れることになる。また、ユニポーラ素子S0のゲートGにオン信号が印加されなければ、ユニポーラ素子S0はオフのままである。したがって、ユニポーラ素子S0のオン・オフに関係なく、インバータ2から高電圧が出力されれば常にユニポーラ素子S0はオフになる。インバータ2から高電圧が出力されたときは、常に第2抵抗R2に電流が流れ、消費電力を低減することができる。言い換えると、ユニポーラ素子S0がオフになることにより、電圧制限回路10の抵抗成分のインピーダンスが上昇し、消費電力が低減される。
インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、電圧計測回路OPに入力される電圧は、いずれもツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧であり、電圧計測回路OPはツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧の電位差を出力する。そのため、制御回路4ではシャント抵抗Rsに流れる電流は求められない。制御回路4は待機することとなる。この場合、上記のように第2抵抗R2が消費電力を低減しており、本発明は待機時の消費電力低減がなされている。
また、第2抵抗R2を第1抵抗R1よりも大きくする。例えば、第1抵抗R1が1kΩであり、第2抵抗R2が27kΩである。第2抵抗R2が大きくなるため、ツェナーダイオードZDがブレークダウンしたときに、ツェナーダイオードZDに流れる電流を小さくすることができる。また、第2抵抗R2を介してツェナーダイオードZDに電流が流れるので、ツェナーダイオードZDの電圧を安定させることができる。この安定により、ユニポーラ素子S0の発振を防ぐことができる。
インバータ2から低電圧が出力されたときにシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を精度よく測定するためには、電圧制限回路10のインピーダンスを下げ、電圧制限回路10による影響を低減することが必要である。そのためには、インバータ2から低電圧が出力されたときにユニポーラ素子S0がオンになるように、ユニポーラ素子S0のゲートGにオン信号を印加する。ツェナーダイオードZDがブレークダウンしなければ、ツェナーダイオードZDには電流が流れず、電圧計測回路OPに流れる電流のみが第1抵抗R1やユニポーラ素子S0に流れる。電圧計測回路OPの入力インピーダンスは一般的には大きいので、消費電力は少ない。また、第1抵抗R1のインピーダンスは、電圧計測回路OPの入力インピーダンスに比べ、十分に小さくなるように選定することが望ましい。このように選定すると、第1抵抗R1に高精度な抵抗を使用しなくとも、精度よく測定することができる。
インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになったときにユニポーラ素子S0もオンにする。このために、制御回路4からインバータ2の下側アームのトランジスタSnuにオンの信号が出力されたとき、制御回路4からゲート制御回路12に信号を送信して、ゲート制御回路12からユニポーラ素子S0にオンの信号を出力させるようにする。また、インバータ2の下側アームの全てのスイッチング素子がオンになったときにユニポーラ素子S0にオンの信号を出力してもよい。なお、ユニポーラ素子S0のゲート信号はスイッチング素子のオン・オフ状態の切り替わりと同期して切り替わる必要はなく、電圧測定をおこなう期間のみユニポーラ素子S0にオンの信号を出力してもよく、またスイッチング素子S2がオフでも、ユニポーラ素子S0にオンの信号を出力してもよい。
なお、インバータ2から低電圧が出力されたときにユニポーラ素子S0がオフであると、電圧制限回路10のインピーダンスが高くなる。制御回路4は、インバータ2から低電圧が出力され、かつユニポーラ素子S0がオンのときの電圧計測回路OPからの差動出力を使用する。
電圧計測回路OPの出力は、制御回路4に入力され、インバータ2のスイッチングのタイミングなどを決定するのに使用される。
本発明は、インバータ2からの出力が低電圧であり、かつ、ユニポーラ素子S0のゲートGにオンの信号が入力されたときにシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を電圧計測回路OPが差動出力する。ツェナーダイオードZDのブレークダウン電圧を適宜選択することによって、電圧計測回路OPの保護をおこなうことができる。ユニポーラ素子S0に並列に第2抵抗R2を接続しているため、電流計測をおこなわないときは消費電力を低減することができる。ユニポーラ素子S0のオン・オフを制御することにより、インピーダンスを低くできるので回路設計の自由度を増すことができる。
なお、インバータ2の出力線にシャント抵抗Rsを直列接続しているため、負荷がインダクタンス負荷であれば、上側アームのトランジスタSpuがオフになった後もインバータ2から電流が流れようとする。この場合、負荷から下側アームのトランジスタSnuに並列接続された還流ダイオードDnu、他相の下側アームのトランジスタを介して負荷に電流が流れる。このときにシャント抵抗Rsに流れる電流を検出することもできる。
上記の説明はインバータ2から負荷に流れる電流の検出であったが、インバータ2のスイッチング素子S2の電圧を検出するために本願の電圧制限回路10を使用することができる。図3に示すように、インバータ2に並列に電圧制限回路10を接続する。電圧制限回路10は、図2の回路10と同じである。電圧計測回路OPには電圧制限回路10とインバータ2の下側アームが接続される。
インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンしない。このときに、スイッチング素子S2の両端電圧が電圧計測回路OPに入力される。
インバータ2の下側アームのスイッチング素子S2がオン、かつユニポーラ素子S0がオンのときに、電圧計測回路OPの差動出力をインバータ2のスイッチング制御に使用する。
インバータ2の上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンする。ユニポーラ素子S0のゲートGにオンまたはオフのいずれの信号が入力されていても、ユニポーラ素子S0は自動的にオフになる。電圧計測回路OPには同電位が入力され、差動出力は0になる。このとき、第2抵抗R2に電流が流れるが、第2抵抗R2の抵抗値が高いため、消費電力が低減される。
また、図4に示すように、必要に応じて回路保護のためのダイオードDoやツェナーダイオードZDoを設けても良い。図4の回路10bでは、ユニポーラ素子S0に並列に保護ダイオードDoが取り付けられ、ツェナーダイオードZDと直列にツェナーダイオードZDoが取り付けられている。低電圧が出力されたときに、電圧制限回路10bには電流が流れないため、インピーダンスの変化はない。回路構成上、保護のためのダイオードDoなどが電圧計測回路OPの動作に影響を及ぼさない。ツェナーダイオードZDoを設けると、電圧制限回路10の出力電圧の下限値が、ツェナーダイオードZDの順電圧からツェナーダイオードZDoのブレークダウン電圧となり、計測可能な電圧範囲を広げることができる。
本発明の電圧制限回路10をインバータ2に適用した実施形態を説明したが、コンバータ6に適用することもできる。図5に示すように、コンバータ6の入力線にシャント抵抗Rsが接続されており、その両端に電圧制限回路10が取り付けられる。電圧制限回路10に電圧計測回路OPが接続され、電圧計測回路OPがシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を差動出力する。差動出力は制御回路8に入力され、制御回路8がコンバータ6のスイッチング制御をおこなうタイミングなどを決定するのに使用される。
図5のコンバータ6は1相のみであるが、3相入力のコンバータであれば少なくとも2相に電圧制限回路10などが取り付けられる。
電圧制限回路10の回路構成は、図2の回路10と同じである。第1抵抗R1と、第1抵抗R1に直列接続されたユニポーラ素子S0と、ユニポーラ素子S0にカソードCが直列接続されたツェナーダイオードZDと、ユニポーラ素子S0に並列に接続された第2抵抗R2と、ユニポーラ素子S0のゲートGにオンまたはオフの信号を入力するゲート制御回路12とを備える。ツェナーダイオードZDのアノードAは、コンバータ6の下側アームに接続される。
コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、ツェナーダイオードZDもブレークダウンしない。ユニポーラ素子S0のゲートGにオンの信号が入力されたときに、電圧計測回路OPから出力されるシャント抵抗Rsの両端電圧の電位差を、コンバータ6のスイッチング制御に使用される。
コンバータ6の上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンする。ユニポーラ素子S0のゲートGへの信号に関わらず、ユニポーラ素子S0はオフになる。電圧計測回路OPには2つの電圧制限回路10から同電位が入力され、差動出力は0になる。このとき、第2抵抗R2に電流が流れるが、第2抵抗R2の抵抗値が高いため、消費電力が低減される。
また、コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S2の両端電圧を計測するために、本発明の電圧制限回路10を使用することもできる(図6)。電圧制限回路10はスイッチング素子S2と並列に接続される。電圧計測回路OPは、電圧制限回路10とコンバータ6の下側アームの差動出力を出力するようにする。
インバータ2の場合と同様に、コンバータ6の下側アームのスイッチング素子S2がオンになると、ツェナーダイオードZDもブレークダウンしない。このとき、ユニポーラ素子S0がオンになれば、電圧計測回路OPから出力されるスイッチング素子S2の両端電圧の電位差を制御回路8がコンバータのスイッチングに使用する。コンバータ6の上側アームのスイッチング素子S1がオンになると、ツェナーダイオードZDはブレークダウンする。ユニポーラ素子S0はゲートGへの信号にかかわらず、オフになる。電圧計測回路OPには同電位が入力され、差動出力は0になる。
コンバータ6に本発明の電圧制限回路10を使用した場合であっても、図4に示したような保護のためのダイオードDoやツェナーダイオードZDoを取り付けても良い。
以上のように、コンバータ6に本発明の電圧制限回路10を適用した場合でも、ツェナーダイオードZDによって電圧計測回路OPの保護をおこなうことができる。シャント抵抗Rsの両端電圧が電圧計測回路OPに入力され、差動出力が出力される。この差動出力は、コンバータ6のスイッチング制御に使用される。ユニポーラ素子S0のオン・オフ制御によって、回路設計の自由度が増す。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
2:インバータ
4,4b、8,8b:制御回路
6:コンバータ
10,10b:電圧制限回路
12:ゲート制御回路
S0:ユニポーラ素子
Rs:シャント抵抗
R1,R2:抵抗
OP:電圧計測回路
ZD,ZDo:ツェナーダイオード
S1,S2,S3,S4:スイッチング素子
Spu,Snu,Spr,Snr:トランジスタ
Dpu,Dnu,Dpr,Dnr,Do:ダイオード

Claims (6)

  1. 上側アームと下側アームにスイッチング素子を有する電力変換回路の該下側アームのスイッチング素子と並列に接続され、
    両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは所定の範囲内である場合、該両端電圧と同じ電圧を出力し、
    前記両端電圧が所定値よりも大きい場合、該所定値と同じ電圧を出力し、もしくは前記所定の範囲外である場合、該所定の範囲内の電圧を出力し、
    前記スイッチング素子と出力の間に抵抗成分を有し、
    前記抵抗成分のインピーダンスを低下させるゲート制御回路を備えた電圧制限回路であって、
    前記抵抗成分が、第1抵抗、該第1抵抗に直列接続されたユニポーラ素子、該ユニポーラ素子に並列接続され、第1抵抗よりもインピーダンスの高い第2抵抗を備え、
    前記抵抗成分にツェナーダイオードが直列接続されており、
    前記ゲート制御回路は、下側アームのスイッチング素子がオンの場合にユニポーラ素子をオン状態にする信号を出力することによって、
    前記両端電圧が所定値よりも大きい、もしくは前記所定の範囲外である場合には、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させず、ツェナーダイオードをブレークダウンさせ
    前記両端電圧が所定値よりも小さい、もしくは前記所定の範囲内である場合に、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させる電圧制限回路。
  2. 前記ゲート制御回路は、制御回路が下側アームのスイッチング素子をオンにする信号を出力するとき、制御回路からゲート制御回路に出力されたユニポーラ素子をオンにする信号に応じて、ゲート制御回路がユニポーラ素子にオンの信号を送って、前記抵抗成分のインピーダンスの低下を制御するように構成された請求項1の電圧制限回路。
  3. 前記抵抗成分は、前記ユニポーラ素子がオフ状態からオン状態になることにより、前記抵抗成分のインピーダンスを低下させる請求項1または2の電圧制限回路。
  4. 前記ユニポーラ素子がノーマリーオフ型のユニポーラ素子である請求項1から3のいずれかの電圧制限回路。
  5. 前記ツェナーダイオードがブレークダウンした場合に、前記ゲート制御回路の出力電圧によらずに、前記ユニポーラ素子のゲート・ソース電圧値が該ユニポーラ素子のスレッショールド電圧を下回るように、該ツェナーダイオードのブレークダウン電圧が設定されている請求項の電圧制限回路。
  6. 前記電力変換回路が、上側アームと下側アームにそれぞれスイッチング素子を備えたインバータまたはコンバータであり、電圧制限回路は下側アームのスイッチング素子と並列接続されている請求項1乃至のいずれかの電圧制限回路。
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