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JP5353183B2 - スチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置 - Google Patents

スチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置 Download PDF

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JP5353183B2 JP2008277252A JP2008277252A JP5353183B2 JP 5353183 B2 JP5353183 B2 JP 5353183B2 JP 2008277252 A JP2008277252 A JP 2008277252A JP 2008277252 A JP2008277252 A JP 2008277252A JP 5353183 B2 JP5353183 B2 JP 5353183B2
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Description

本発明はスチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置に関し、更に詳しくは、搬送中にスチールコード入り帯状部材が浮き上がらないようにしたスチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置に関する。
一般にタイヤの製造工程においては、タイヤのカーカス層やベルト層の材料となるスチールコード入り帯状部材は、回転可能な複数の水平ローラー及びその側面に立設された垂直ローラーからなる搬送装置により搬送される。
しかし、スチールコード入り帯状部材の一部が水平ローラーから浮き上がったまま搬送されると、スチールコード入り帯状部材の品質を低下させてしまうという問題があった。例えば、特許文献1に示すような、スチールコード入り帯状部材を離型性の織布からなる帯状のライナーを介在させてローラー状に巻き取る工程では、スチールコード入り帯状部材の一部が水平ローラーから浮き上がったまま巻き取ると、スチールコード入り帯状部材が幅方向にずれて蛇行して巻き取られてしまったり、表面にシワが発生してしてしまったりして、タイヤの成形に悪影響を与えることになる。
このような問題を解決するために、スチールコード入り帯状部材の上面を押圧ローラーで抑えることが行われているが、新たなスチールコード入り帯状部材を通すたびに押圧ローラーを取り外さなければならないため、作業性が低下してしまうという問題がある。
特開2006−213433号公報
本発明の目的は、作業性が低下することなく、搬送時における浮き上がりを防止したスチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のスチールコード入り帯状部材の搬送方法は、スチールコード入り帯状部材を複数の水平ローラー上を搬送させる搬送方法において、前記水平ローラーが保持軸に複数の円盤状ローラーをそれぞれ回転自在に固定すると共に前記円盤状のローラーの外周面に複数の円筒体を前記保持軸の延びる向きに回転可能に取り付けたローラーであり、前記水平ローラーの前及び/又は後に前記水平ローラーと上面が同一になるように配置された回転可能なローラー状の磁石により前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーへ向けて磁力により吸引すると共に、前記スチールコード入り帯状部材の両側で対をなす複数対の縦型ガイドローラーから構成され、それぞれの対をなす縦型ガイドローラー同士の距離が搬送方向に向かうにつれて徐々に近づくように前記縦型ガイドローラーが配置されたガイド手段により、前記スチールコード入り帯状部材の幅方向の両縁部を前記縦型ガイドローラーに徐々に当接させるようにして、前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーの幅方向にセンタリングすることを特徴とするものである。
力は電磁石から発生させるのがよい。
上記の目的を達成する本発明のスチールコード入り帯状部材の搬送装置は、スチールコード入り帯状部材を複数の水平ローラー上を搬送させる搬送装置において、前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーに向けて磁力により吸引する磁石と、前記スチールコード入り帯状部材の両側で対をなす複数対の縦型ガイドローラーから構成され、それぞれの対をなす縦型ガイドローラー同士の距離が搬送方向に向かうにつれて徐々に近づくように前記縦型ガイドローラーを配置することで前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーの幅方向にセンタリングするガイド手段とを備え、前記水平ローラーが保持軸に複数の円盤状ローラーをそれぞれ回転自在に固定すると共に前記円盤状のローラーの外周面に複数の円筒体を前記保持軸の延びる向きに回転可能に取り付けたローラーであり、前記磁石が前記水平ローラーの前及び/又は後に前記水平ローラーと上面が同一になるように配置された回転可能なローラー状の磁石であることを特徴とするものである。
磁石は、電磁石を用いることが望ましい。
本発明のスチールコード入り帯状部材の搬送装置は、スチールコード入り帯状部材と帯状のライナーとを積層してローラー状に巻き取る巻取装置への供給装置として好適に用いられる。
本発明のスチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置によれば、スチールコード入り帯状部材を複数の水平ローラー上を搬送させる際に、磁石の磁力により水平ローラーへ向けて吸引するようにしたので、搬送中にスチールコード入り帯状部材が浮き上がることはない。また、水平ローラーの上方に構造物を設ける必要がないため、新たなスチールコード入り帯状部材を通す場合などに、作業性が低下することはない。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、スチールコード入り帯状部材の搬送装置の参考例を示す。
このスチールコード入り帯状部材の搬送装置(以下、単に「搬送装置」という。)1は、スチールコード入り帯状部材2を搬送して巻取装置3に供給するためのものである。搬送装置1は、互いに平行かつ所定の間隔をおいて配置された複数の水平ローラー4、それら水平ローラー4の前後に設置された一対の縦型ガイドローラー5からなるガイド手段、及び水平ローラー4の上面(スチールコード入り帯状部材2を搬送する面)よりも下方に設置された複数の磁石6から構成されている。一対の縦型ガイドローラー5の間の距離は、スチールコード入り帯状部材2の搬送方向へ向かうにつれて徐々に近づくように配置されている。スチールコード入り帯状部材2は、複数の水平ローラー4上を、幅方向の両縁部が縦型ガイドローラー5に徐々に当接し幅方向にセンタリングされながら移動し、ローラー7を介して巻取装置3に供給される。そして巻取装置3において、ライナー供給ドラム8から供給された離型性の織布又は金属からなる帯状のライナー9と共にローラー10と巻取ロール11との間で挟持され、巻取ロール11にロール状に巻き取られる。スチールコード入り帯状部材2としては、スチールコードを埋設した未加硫のゴム状シートが例示される。
このような搬送装置1において、水平ローラー4上を搬送されるスチールコード入り帯状部材2は、磁性体であるスチールコードを有しているため、磁石6から発生する磁力12により水平ローラー4へ向けて吸引される。そのため、搬送中におけるスチールコード入り帯状部材2の水平ローラー4からの浮き上がりを抑えることができる。また、水平ローラー4の上方に押圧ローラーなどの構造物を設ける必要がないため、新たなスチールコード入り帯状部材2を通す場合などに、作業性が低下することはない。
スチールコード入り帯状部材2の搬送方向における磁石6の位置は特に限定するものではないが、磁力12がスチールコードに効果的に作用するように、上方に金属製の障害物がない水平ローラー4の前後のいずれか又は両方に設置するのがよい。
図3及び図4は、本発明の実施形態からなる搬送装置の適用例を示す。
この搬送装置1は、回転可能なローラー状の磁石13を、水平ローラー4の前後のいずれか又は両方に上面が同一になるように配置したものである。このようにすることで、スチールコード入り帯状部材2がローラー状の磁石13から発生する磁力により直接吸引されるので、水平ローラー4の間及び搬送装置1の端部において下方へ弛むことがないため、スチールコード入り帯状部材2をより平坦な状態で搬送することができる。
なお、本実施形態の変形例として、水平ローラー4自体をローラー状の磁石13に置き換えるようにすることもできる。
上記のいずれの実施形態においても、スチールコード入り帯状部材2を吸引する磁石6、13としては永久磁石よりも電磁石を用いることが望ましい。このようにすることで、スチールコード入り帯状部材2の仕様等(例えば、スチールコードの材質や本数など)に応じて磁力を調整することにより、スチールコード入り帯状部材2を確実に平坦な状態で搬送することができる。
また、磁石6、13の幅方向の長さは、搬送対象となるスチールコード入り帯状部材2の幅と少なくとも同じであることが望ましいが、図5に示すように、それより短い磁石6a、13aを幅方向に間欠的に複数設けるようにしてもよい。なお、図5では4個の短い磁石6a、13aを用いているが、個数はこれに限定されるものではない。
水平ローラー4には、図6に示すように、スチールコード入り帯状部材2の幅方向に延びる保持軸14に、複数の円盤状のローラー15を、それぞれ回転自在に固定すると共に、それら円盤状のローラー15の外周面に複数の円筒体16を、保持軸14の向きに回転可能に取り付けたものを用いる。このような構造のローラーを用いることにより、スチールコード入り帯状部材2が水平ローラー4上で幅方向にも移動可能となるため、縦型ガイドローラー5などのガイド手段による幅方向のセンタリングが容易となり、ライナー8との相対位置を精度よく調整することができる。
なお、スチールコード入り帯状部材2を幅方向にも移動可能にするローラーとしては、任意の方向に回転可能な球状ローラーを縦横に配置したものでもよい。
本発明の搬送装置1は、上述した巻取装置3へのスチールコード入り帯状部材2の供給装置に好適に用いられるが、これに限られるものではなく、タイヤ製造工程全般におけるスチールコード入り帯状部材2の搬送に適用することができる。
チールコード入り帯状部材の搬送装置の参考例である。 図1の上面図である。 本発明の実施形態からなるスチールコード入り帯状部材の搬送装置の適用例 である。 図3の上面図である。 本発明の両実施形態の変形例を示す上面図である。 水平ローラーの一例であって、(a)は水平ローラーの正面を、(b)は( a)におけるX−X断面を、それぞれ示す。
符号の説明
1 スチールコード入り帯状部材の搬送装置
2 スチールコード入り帯状部材
3 巻取装置
4 水平ローラー
5 縦型ガイドローラー
6 磁石
6a 長さの短い磁石
7 ローラー
8 ライナー供給ドラム
9 ライナー
10 ローラー
11 巻取ロール
12 磁力
13 ローラー状の磁石
13a 長さの短いローラー状の磁石
14 保持軸
15 円盤状ローラー
16 円筒体

Claims (5)

  1. スチールコード入り帯状部材を複数の水平ローラー上を搬送させる搬送方法において、前記水平ローラーが保持軸に複数の円盤状ローラーをそれぞれ回転自在に固定すると共に前記円盤状のローラーの外周面に複数の円筒体を前記保持軸の延びる向きに回転可能に取り付けたローラーであり、前記水平ローラーの前及び/又は後に前記水平ローラーと上面が同一になるように配置された回転可能なローラー状の磁石により前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーへ向けて磁力により吸引すると共に、前記スチールコード入り帯状部材の両側で対をなす複数対の縦型ガイドローラーから構成され、それぞれの対をなす縦型ガイドローラー同士の距離が搬送方向に向かうにつれて徐々に近づくように前記縦型ガイドローラーが配置されたガイド手段により、前記スチールコード入り帯状部材の幅方向の両縁部を前記縦型ガイドローラーに徐々に当接させるようにして、前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーの幅方向にセンタリングするスチールコード入り帯状部材の搬送方法。
  2. 前記磁力が電磁石から発生する請求項1に記載のスチールコード入り帯状部材の搬送方法。
  3. スチールコード入り帯状部材を複数の水平ローラー上を搬送させる搬送装置において、前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーに向けて磁力により吸引する磁石と、前記スチールコード入り帯状部材の両側で対をなす複数対の縦型ガイドローラーから構成され、それぞれの対をなす縦型ガイドローラー同士の距離が搬送方向に向かうにつれて徐々に近づくように前記縦型ガイドローラーを配置することで前記スチールコード入り帯状部材を前記水平ローラーの幅方向にセンタリングするガイド手段とを備え、前記水平ローラーが保持軸に複数の円盤状ローラーをそれぞれ回転自在に固定すると共に前記円盤状のローラーの外周面に複数の円筒体を前記保持軸の延びる向きに回転可能に取り付けたローラーであり、前記磁石が前記水平ローラーの前及び/又は後に前記水平ローラーと上面が同一になるように配置された回転可能なローラー状の磁石であるスチールコード入り帯状部材の搬送装置。
  4. 前記磁石が電磁石である請求項に記載のスチールコード入り帯状部材の搬送装置。
  5. 前記スチールコード入り帯状部材の搬送装置が、前記スチールコード入り帯状部材と帯状のライナーとを積層してロール状に巻き取る巻取装置への供給装置である請求項3又は4のいずれかに記載のスチールコード入り帯状部材の搬送装置。
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