JP5349442B2 - 無段変速伝動機構 - Google Patents
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Description
この動力伝達中に、可動シーブをプーリ軸線方向へ変位させてプーリV溝の溝幅を変更することにより、プーリに対する無終端チェーンリンクの巻き掛け径を連続的に変化させ、これにより無段変速が可能となるよう構成する。
無終端チェーンリンクの内周に形成した歯溝がプーリ中心ボス部外周面の歯と噛み合う伝動比である間、プーリおよび無終端チェーンリンク間のスリップを防止して無段変速伝動機構の伝動効率を高める技術が提案されている。
プーリ中心ボス部外周の歯が無終端チェーンリンクとの干渉により、この無終端チェーンリンクを損傷させるようなことがなく、耐久性の点で有利である。
先ず、本発明の要旨構成の基礎前提となる無段変速伝動機構を説明するに、これは、無終端チェーンリンクと、この無終端チェーンリンクを巻き掛けしたプーリとから成る。
そして、上記無終端チェーンリンクを挟圧する上記プーリの軸線方向対向シーブのうち、一方の固定シーブをプーリ中心ボス部に対し固定し、他方の可動シーブを該プーリ中心ボス部に対し軸線方向へ変位させることにより無段変速可能である。
また、上記プーリ中心ボス部の外周に、バネ手段で径方向外方へ附勢すると共に径方向限界位置に弾支して設けた可動歯と、上記無終端チェーンリンクに設けた可動歯噛合溝との噛み合いにより、該噛み合いが可能な伝動比でのスリップ防止を可能にしたものである。
別部品の追加なしに可動歯の径方向限界位置を規定することとなり、部品点数の増大に伴うコスト高の問題を回避し得ると共に、追加部品の組み付け工数が増えることによるコスト高の問題を回避することができる。
本発明によれば、別部品の追加なしに、既存部品の有効利用により、可動歯の径方向限界位置を規定するため、コスト高が更に助長されるという上記の問題を回避することができる。
<実施例の構成>
図1〜7は、本発明の一実施例になる無段変速伝動機構を示し、この無段変速伝動機構は図1(a),(b)における無終端チェーンリンク1を、同じく図1(a),(b)における従動側のセカンダリプーリ2と、図示せざる同様な駆動側のプライマリプーリとの間に掛け渡して成るもので、
図1(a),(b)に示す無終端チェーンリンク1およびセカンダリプーリ2間の巻き掛け伝動部を特に、後述のごとくに構成した点に特徴づけられる。
無終端チェーンリンク1は、走行方向を横切る断面形状が当該プーリV溝の対向面に面接触するV字状のもので、この面接触下に対向シーブ3,4間に挟圧され、プライマリプーリ(図示せず)およびセカンダリプーリ2間で動力伝達を行うことができる。
そして、シリンダ室7内における油圧の加減により、プライマリプーリ(図示せず)の可動シーブを固定シーブに対し接近させてプーリV溝幅を狭くすると同時に、セカンダリプーリ2の可動シーブ4を図1(a)のごとく固定シーブ3から遠ざけてプーリV溝幅を広くするにつれ、
無終端チェーンリンク1は、プライマリプーリ(図示せず)に対する巻き掛け径を増大されると共に、セカンダリプーリ2に対する巻き掛け径を図1(a)のごとく小さくされ、無段変速伝動機構は図1(a)に示す最ハイ変速比選択状態に向け無段変速下にアップシフト可能である。
無終端チェーンリンク1は、プライマリプーリ(図示せず)に対する巻き掛け径を小さくされると共に、セカンダリプーリ2に対する巻き掛け径を図1(b)のごとく大きくされ、無段変速伝動機構は図1(b)に示す最ロー変速比選択状態に向け無段変速下にダウンシフト可能である。
図1(a)のチェーンリンク巻き掛け伝動部を拡大して示す図2に明示するごとく、セカンダリプーリ2の中心ボス部8に、その外周面から突出するよう複数個の可動歯9を円周方向等間隔に配して設ける。
可動歯9はそれぞれ、その基部9aが、図1(a)および図2に示した最ハイ変速比選択状態のシーブ3,4間を橋絡するようプーリ軸線方向へ延在させ、この基部9aを、プーリ中心ボス部8の外周面に設けた可動歯ガイド溝11内に径方向進退可能に嵌合させる。
可動歯基部9aの両端9c,9dをプーリ中心ボス部8の外周面よりも径方向内方に位置させ、これら可動歯基部9aの両端9c,9dがシーブ3,4の内周部に対し径方向外方へ衝接することにより、可動歯9の径方向限界位置を規定する。
可動歯9は、かかる径方向限界位置において、歯部9bがプーリ中心ボス部8の外周面から径方向外方へ突出するものとする。
この分散配置に当たり、好ましくはバネ手段12をできるだけ可動歯9の長手方向等分配置となるよう分散させるのが良い。
U字状エレメント13は、プーリ中心ボス部8の外周条溝8a(図2参照)と各可動歯基部9aとの間において、該プーリ中心ボス部8の母線方向へ延在するよう介在させる。
従ってU字状エレメント13は可動歯9と同数だけ存在し、これらU字状エレメント13を可動歯9に着座させ、連結エレメント14をプーリ中心ボス部8の外周条溝8aに着座させる。
かくてバネ手段12は、線状エレメント13,14の交互組み合わせに成る捩りバネ型式のバネ手段として、各可動歯9を径方向外方へ附勢することができる。
シーブ3は、固定シーブであっても、図2,3に示すごとくプーリ軸5と別体に構成し、該固定シーブ3の内周部に図2〜4,6に示すごとく環状切り欠き3aを形成して、可動歯基部9aの端部9cが径方向外方へ衝接するための内周面3bを設定し、かように成形したシーブ3を図2,3に示すごとくプーリ軸5に固着して固定シーブとなす。
可動歯9(歯部9b)と可動歯噛合溝1aとの噛み合いにより、図1(a)および図2の最ハイ変速比選択状態でセカンダリプーリ2に対する無終端チェーンリンク1のスリップを防止し、無段変速伝動機構の伝動効率を向上させることができる。
上記した無段変速伝動機構はその伝動中、セカンダリプーリ2の可動シーブ4を図1(a)のごとく固定シーブ3から遠ざけてプーリV溝幅を広くすると、無終端チェーンリンク1がセカンダリプーリ2に対する巻き掛け径を図1(a)のごとく小さくされ、最ハイ変速比選択状態に無段変速される。
無終端チェーンリンク1は、セカンダリプーリ2に対する巻き掛け径を図1(b)のごとく大きくされ、無段変速伝動機構は図1(b) および図3に示す最ロー変速比選択状態に無段変速される。
可動シーブ4は可動歯9の存在にもかかわらず、固定シーブ3に接近してプーリV溝幅を狭くする上記のダウンシフトを行うことができる。
ところで、バネ手段12により径方向外方へ附勢されている可動歯9の径方向限界位置を規定するに際し、本実施例においては可動歯9(基部9a)の両端9c,9dをシーブ3,4の内周部3b,4aに対し径方向外方へ衝接させることにより、つまり既存部品の有効利用により当該可動歯9の径方向限界位置を規定するため、
別部品の追加なしに可動歯9の径方向限界位置を規定することができ、部品点数の増大に伴うコスト高の問題を回避し得ると共に、追加部品の組み付け工数が増えることによるコスト高の問題を回避することができる。
本実施例によれば、別部品の追加なしに、既存部品の有効利用により、可動歯9の径方向限界位置を規定するため、コスト高が更に助長されるという問題を回避することができる。
可動歯9(基部9a)の両端9c,9dを、プーリ中心ボス部8の外周面よりも径方向内方に位置させ、
可動シーブ4に近い可動歯9(基部9a)の一端9dを、プーリ中心ボス部8に嵌合する可動シーブ4の内周面4aに対し径方向外方へ衝接させ、
固定シーブ3に近い可動歯9(基部9a)の他端9cを、固定シーブ3の内周部に形成した環状切り欠き3aの内周面3bに対し径方向外方へ衝接させたため、
固定シーブ3の内周部に環状切り欠き3aを形成するのみで、他の部品に対する変更は全く無しに、安価に上記の効果を達成することができる。
固定シーブ3に環状切り欠き3aを形成すると雖も、その加工が、プーリ中心ボス部8(プーリ軸5)の存在によって困難になるということもない。
1a 可動歯噛合溝1a
2 セカンダリプーリ
3 固定シーブ
3a 環状切り欠き
3b 環状切り欠き内周面
4 可動シーブ
4a 可動シーブ内周面
5 プーリ軸
6 ボールスプライン
7 油圧室
8 プーリ中心ボス部
9 可動歯
9a 基部
9b 歯部
11 可動歯ガイド溝
12 バネ手段
Claims (3)
- 無終端チェーンリンクと、この無終端チェーンリンクを巻き掛けしたプーリとから成り、
前記無終端チェーンリンクを挟圧する前記プーリの軸線方向対向シーブのうち、一方の固定シーブをプーリ中心ボス部に対し固定し、他方の可動シーブを該プーリ中心ボス部に対し軸線方向へ変位させることにより無段変速可能であり、
前記プーリ中心ボス部の外周に、バネ手段で径方向外方へ附勢すると共に径方向限界位置に弾支して設けた可動歯と、前記無終端チェーンリンクに設けた可動歯噛合溝との噛み合いにより、該噛み合いが可能な伝動比でのスリップ防止を可能にした無段変速伝動機構において、
前記可動歯のプーリ軸線方向両端を、前記軸線方向対向シーブの内周部に対し径方向外方へ衝接させて、前記可動歯の径方向限界位置を規定するよう構成したことを特徴とする無段変速伝動機構。 - 請求項1に記載された無段変速伝動機構において、
前記可動歯のプーリ軸線方向両端を、前記プーリ中心ボス部の外周面よりも径方向内方に位置させ、
前記可動シーブに近い前記可動歯のプーリ軸線方向一端を、前記プーリ中心ボス部に嵌合する可動シーブの内周面に対し径方向外方へ衝接させ、
前記固定シーブに近い前記可動歯のプーリ軸線方向他端を、該固定シーブの内周部に形成した環状切り欠きの内周面に対し径方向外方へ衝接させたものであることを特徴とする無段変速伝動機構。 - 請求項1または2に記載された無段変速伝動機構において、
前記環状切り欠きが形成されている前記固定シーブを、前記プーリ中心ボス部と別体に構成して、該プーリ中心ボス部の外周に固着したものであることを特徴とする無段変速伝動機構。
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