Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5230977B2 - 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手 Download PDF

Info

Publication number
JP5230977B2
JP5230977B2 JP2007213031A JP2007213031A JP5230977B2 JP 5230977 B2 JP5230977 B2 JP 5230977B2 JP 2007213031 A JP2007213031 A JP 2007213031A JP 2007213031 A JP2007213031 A JP 2007213031A JP 5230977 B2 JP5230977 B2 JP 5230977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
velocity universal
constant velocity
universal joint
diameter
boot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007213031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009047226A (ja
Inventor
篤人 竹村
幸弘 渡邊
幹男 富山
慎太郎 原田
圭介 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007213031A priority Critical patent/JP5230977B2/ja
Priority to EP08792293.6A priority patent/EP2177779B1/en
Priority to PCT/JP2008/064186 priority patent/WO2009025184A1/ja
Priority to US12/673,636 priority patent/US8262488B2/en
Publication of JP2009047226A publication Critical patent/JP2009047226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5230977B2 publication Critical patent/JP5230977B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J3/00Diaphragms; Bellows; Bellows pistons
    • F16J3/04Bellows
    • F16J3/041Non-metallic bellows
    • F16J3/043Non-metallic bellows with particular means for limiting wear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/84Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor
    • F16D3/843Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers
    • F16D3/845Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers allowing relative movement of joint parts due to the flexing of the cover
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J3/00Diaphragms; Bellows; Bellows pistons
    • F16J3/04Bellows
    • F16J3/041Non-metallic bellows
    • F16J3/042Fastening details

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Description

本発明は、等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手に関するものである。
自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手には、継手内部への塵埃等の異物浸入防止や継手内部に封入されたグリースの漏れ防止を目的とし、蛇腹状のブーツが装着される。等速自在継手用ブーツの材料としては、シリコーン材、CR材(クロロプレン)、VAMAC材(エチレンアクリルゴム)、CM材(塩素化ポリエチレン)等が知られている。
この種のブーツは、図7に示すように、等速自在継手の外側継手部材としての外輪に固定される大径部101と、内側継手部材としての内輪から延びるシャフト108に固定される小径部102と、大径部101と小径部102との間に設けられ、谷部103と山部104とが交互に形成された蛇腹部105とを有する。そして、大径部101と小径部102とはそれぞれブーツバンド109が装着されることによって固定される。
近年、特に自動車用の等速自在継手においては、省スペース化や排気管に近いレイアウトに置かれるなど等速自在継手の使用環境が厳しくなってきており、等速自在継手用ブーツに対しても、今まで以上に要求される性能が高まってきている。熱害による対策としては、シリコーン材、エチレンアクリルゴム、塩素化ポリエチレンの適用が考えられるが、140℃以上の高温雰囲気と−40℃以下の低温雰囲気の両方に耐え得る材料としてはシリコーン材料が最も有効な材料として知られている(特許文献1〜特許文献3)。
ところで、等速自在継手には、作動角を取りながら回転したり、軸線方向に摺動したりしながら回転する機能が備わっており、等速自在継手用ブーツは、その挙動に追従するために変形する。その変化に伴い、隣接する山部が干渉することで摩耗を生じたり、谷部内面とシャフトとが干渉することで摩耗を生じたり、あるいは、山部や谷部に繰返し応力が発生することで疲労亀裂が生じたりする。それらが進行するとブーツが破損に至る場合がある。このため、これらの摩耗性や疲労性などの耐久性をより向上できる設計がブーツには求められる。
シリコーン製ブーツの小径部102は、図8に示すような形状を採用している。すなわち、小径部102の外径面には、ブーツバンドを取り付けるための嵌合溝110が周方向に沿って設けられている。嵌合溝110は、その軸方向両端面117、118がそれぞれ、その底面119から径方向にこの底面119と直角をなすよう延びる。また、嵌合溝110が形成されたシャフト装着部111と、蛇腹部105の小径側の山部104との間には、比較的肉厚の連結部120が形成されている。すなわち、この嵌合溝110の蛇腹部側軸方向端面117の外径端から蛇腹部側に向かってストレート部112を有している。そして、ストレート部112と蛇腹部105の山部104の外径面とが、アール部113を介して連続している。
特許2553098号公報 特開平10−299788号公報 特開平10−299789号公報
しかしながら、図8に示すようなシリコーン製ブーツでは、嵌合溝110と、小径部側の山部(第1山部)104との間(アール部113近傍)や、嵌合溝110の蛇腹部側の軸方向端面117と底面119とのコーナ部には応力集中がしやすく、ここから亀裂発生のおそれがある。すなわち、等速自在継手が作動角をとったり、摺動したりすると、第1山部以外の山部や谷部は、その動きに追従することができる。しかしながら、連結部120は肉厚であるため剛性が大であり、アール部113、及び軸方向端面117と底面119とのコーナ部においては座屈しにくい。このため、アール部113近傍や、軸方向端面117と底面119とのコーナ部には応力集中が生じて、場合によっては疲労亀裂が生じる可能性があった。特に、シリコーン材料には一旦亀裂が発生すると、そこから直ぐに亀裂が進展してしまうため、シリコーンブーツを使用する際は、亀裂を発生させない設計が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みて、ブーツ小径部の亀裂の発生を抑えることが可能となって、耐久性を向上することができる等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手を提供する。
本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツは、等速自在継手の外側継手部材に装着される大径部と、等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフトに装着される小径部と、大径部と小径部との間に配置されて、山部と谷部とが交互に形成される蛇腹部とを備えた等速自在継手用シリコーン製ブーツにおいて、前記小径部は、その外径面にブーツバンド装着用の嵌合溝が形成されたシャフト装着部と、このシャフト装着部から肉厚部を介して蛇腹部に連結されてシャフト装着部及び蛇腹部に対する座屈状変位を許容する肉薄部とを備えたものである。
本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツでは、肉厚部から蛇腹部の小径部側の第1山部までは肉薄部が形成される。この肉薄部は剛性が小であるため、等速自在継手が作動角をとったり、摺動したりするときに、第1山部の嵌合溝側の斜面が蛇腹部側や反蛇腹部側へ座屈状変位するのを許容する。このため、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部、肉薄部の蛇腹部側のコーナ部への応力集中を防止することができる。
肉薄部の蛇腹部側の外径部と、蛇腹部の小径部側の第1山部の外径部とをアール部を介して連続させることができる。これにより、アール部にかかる応力を分散させることができて、肉薄部の蛇腹部側のコーナ部への応力集中を一層防止することができる。
前記小径部の内径面は、嵌合溝に対向して配置されてシャフトのブーツ嵌合部に嵌合する内径側膨出部と、肉薄部内径側のストレート部とを備えることができる。これにより、嵌合溝を形成しても、シャフト装着部は十分な強度を有し、しかも、内径側膨出部がシャフトのブーツ嵌合部に嵌合することによって、位置ずれを有効に防止することができる。また、内径側のストレート部がシャフトの外径面に密接して、小径部のシャフト装着状態が安定する。
嵌合溝の肉厚部側のコーナ部に、周方向溝を設けるのが好ましい。この周方向溝によって、シャフト装着部に対する肉薄部の揺動時に、座屈状変位を安定して許容することができ、このコーナ部に過大な負荷が作用するのが防止される。
軸線方向の変位と作動角の変位とを許容する摺動式等速自在継手とすることや、作動角の変位のみを許容する固定式等速自在継手とすることができる。すなわち、高作動角を取ることのできるタイプ(例えば、ツェッパ型、バーフィールド型等の固定式等速自在継手)や、外側継手部材の軸線方向にスライドする機構を備えたタイプ(例えば、ダブルオフセット型、トリポード型、クロスグルーブ型等の摺動式等速自在継手)など、あらゆる等速自在継手に適用できる。
本発明は、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部、肉薄部の蛇腹部側のコーナ部への応力集中を防止することができ、この部位からの亀裂の発生を抑えることができて、ブーツの耐久性の向上を図ることができる。これにより、長期にわたって継手内部への塵埃等の異物浸入や、継手内部に封入されたグリースの漏れを防止することができて、安定した機能を発揮するブーツを提供することができる。
肉薄部の蛇腹部側のコーナ部にはアール部が形成されており、アール部にかかる応力を分散させることができるため、この部位の応力集中を一層防止することができる。
シャフト装着部は十分な強度を有し、しかも、内径側膨出部がシャフトのブーツ嵌合部に嵌合することによって、位置ずれを有効に防止できる。また、内径側のストレート部がシャフトの外径面に密接して、小径部のシャフト装着状態が安定する。すなわち、小径部は、長期にわたって安定したシャフト装着状態が維持され、このブーツは、ブーツとしての機能を有効に発揮することができる。
嵌合溝の肉厚部側のコーナ部の周方向溝によって、このコーナ部に過大な負荷が作用するのが防止され、耐久性の向上を一層図ることができる。
前記本発明に係るブーツを、あらゆる等速自在継手に適用できることにより、疲労性に優れた等速自在継手用ブーツを装着した、耐久性に優れる等速自在継手を構成することができる。特に自動車用のドライブシャフトに用いられるデファレンシャルギア側に使用する摺動式等速自在継手への適用が好ましい。これは、この等速自在継手が高温雰囲気中に曝される頻度が高いためである。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本発明の等速自在継手用ブーツ10は、図1に示すように、等速自在継手に取付けられるものである。この場合の等速自在継手は、トリポード型等速自在継手を示し、外側継手部材2と、内側継手部材としてのトリポード部材4と、トルク伝達部材としてのローラ3を主要な構成要素としている。
外側継手部材2は一体に形成されたマウス部42と図示省略のステム部とからなる。マウス部42は反ステム部側に開口したカップ状で、その外周面に、図2に示すように、大径部42aと小径部42bとが交互に現れる非円筒形状とされている。すなわち、この大径部42aと小径部42bとを形成することによって、マウス部42内に、周方向に沿って120度ピッチで配設されるトラック溝45が形成される。
トリポード部材4はボス48と脚軸49とからなる。ボス48にはシャフト9とトルク伝達可能に結合するスプラインまたはセレーション孔50が形成してある。脚軸49はボス48の円周方向三等分位置から半径方向に突出している。トリポード部材4の各脚軸49はローラ3を担持している。脚軸49とローラ3との間には複数の針状ころ5が介在させてあり、ローラ3は脚軸49の軸線を中心として回転自在である。なお、図1ではローラ3の脱落防止のための止め輪やワッシャ等を省略してある。また、ここでは、1つの脚軸49に1つのローラ3を支持させたシングルローラタイプを例示してあるが、相対回転自在の内外ローラを支持させたダブルローラタイプであってもよい。
等速自在継手用ブーツ10は、図3に示すように、等速自在継手の外側継手部材2の開口端部に装着される大径部13と、等速自在継手の内側継手部材4に連結されたシャフト9に装着される小径部14と、大径部13と小径部14との間に設けられ、軸方向に沿って交互に配設される山部7と谷部6とを有する蛇腹部15とを備える。山部7と谷部6とは傾斜部12にて連結されている。なお、小径部側の最も近傍に位置する山部7を第1山部7aといい、大径部側に向かって順に第2山部7b、第3山部7cという。また、小径部の最も近傍に位置する谷部6を第1谷部6aといい、大径部側に向かって順に第2谷部6b、第3谷部6cという。
小径部14は、図4に示すように、その外径面にブーツバンド装着用の嵌合溝19が形成されたシャフト装着部37と、このシャフト装着部37から肉厚部25を介して蛇腹部15に連結される肉薄部38とを備えている。肉薄部38は、小径部14の外径面に凹みを形成することによって構成している。肉薄部38の蛇腹部側の外径部と、蛇腹部15の小径部側の第1山部7aの外径部とは、アール部27を介して連続しており、肉薄部38の外径面は、外径側ストレート部26を有している。また、外径側ストレート部26と嵌合溝19との間に、外径方向に膨出する肉厚部25を設けている。肉薄部38の厚さ寸法は、蛇腹部15の厚さ寸法(肉厚)よりも大きく設定されている。すなわち、肉薄部38は、蛇腹部15よりも剛性が大となる。
また、嵌合溝19の肉厚部側のコーナ部28に、周方向溝35を設けている。すなわち、周方向溝35は、嵌合溝19の底面39の蛇腹部側端部から蛇腹部側に向かって縮径するテーパ壁35と、嵌合溝19の肉厚部側の径方向壁36とから構成される。また、嵌合溝19の反蛇腹部側にも、径方向壁40と、この径方向壁40の内径端から蛇腹部側に向かって拡径するテーパ壁とからなる周方向溝41が形成されている。
ブーツの小径部14の内径面には、嵌合溝19に対向する部位に、断面台形状の内径側膨出部29と、肉厚部25及びストレート部26に対向する内径側ストレート部31とが設けられている。そして、内径側ストレート部31と第1山部7aの内径面とは、内径アール部32を介して連続している。また、内径側膨出部29には、軸方向に沿って2箇所の突起部30が設けられている。
等速自在継手用ブーツ10は、シリコーンにて形成される。シリコーンは、シロキサン結合を骨格とした高分子有機化合物(ポリマー)の総称である。シリコーンは無色・無臭で撥水性があり、重合度などの違いによりグリース、ワックス、オイル、ゴム(エラストマー)、ゲルなどの形態の製品が提供される。いずれも、相当する炭素骨格ポリマーに比べて耐油性・耐酸化性・耐熱性が高く、不導体である。
外側継手部材2の開口部側の外周面には、ブーツ取付部16が設けられ、このブーツ取付部16に大径部13が外嵌される。そして、ブーツ10の大径部13の外周面に形成された嵌合溝17にブーツバンド18を嵌着することによって、大径部13を外側継手部材2に固定している。
シャフト9には、外側継手部材2から所定量突出した位置に、周方向に沿ったブーツ取付用溝20を有するブーツ嵌合部22が設けられ、小径部14がブーツ嵌合部22に外嵌される。そして、ブーツ10の小径部14の外周面に形成された嵌合溝19にブーツバンド18を嵌着することによって、小径部14をシャフト9に固定している。
このように、本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツでは、肉厚部25から蛇腹部15の小径部側の第1山部7aまでは肉薄部38が形成され、この肉薄部38は剛性が小である。このため、等速自在継手が作動角をとったり、摺動したりするときに、第1山部7aの嵌合溝側の斜面が蛇腹部側や反蛇腹部側へ座屈状変位するのを許容する。すなわち、嵌合溝19の蛇腹部側のコーナ部、肉薄部38の蛇腹部側のコーナ部への応力集中を防止することができ、この部位からの亀裂の発生を抑えることができて、ブーツの耐久性の向上を図ることができる。これにより、長期にわたって継手内部への塵埃等の異物浸入や、継手内部に封入されたグリースの漏れを防止することができて、安定した機能を発揮するブーツを提供することができる。
肉薄部38の蛇腹部側の外径部と、蛇腹部15の小径部側の第1山部7aの外径部とをアール部27を介して連続させている。これにより、アール部27にかかる応力を分散させることができて、肉薄部38の蛇腹部側のコーナ部への応力集中を一層防止することができる。
前記小径部14の内径面は、嵌合溝19に対向して配置されてシャフト9のブーツ嵌合部22に嵌合する内径側膨出部29と、肉薄部内径側のストレート部31とを備えている。これにより、嵌合溝19を形成しても、シャフト装着部37は十分な強度を有し、しかも、内径側膨出部29がシャフト9のブーツ嵌合部22に嵌合することによって、位置ずれを有効に防止することができる。また、内径側のストレート部31がシャフト9の外径面に密接して、小径部14のシャフト装着状態が安定する。すなわち、小径部14は、長期にわたって安定したシャフト装着状態が維持され、このブーツは、ブーツとしての機能を有効に発揮することができる。
嵌合溝19の肉厚部側のコーナ部28に、周方向溝35を設けている。この周方向溝35によって、シャフト装着部37に対する肉薄部38の揺動時にこのコーナ部28に過大な負荷が作用するのが防止され、耐久性の向上を一層図ることができる。
本発明のブーツが適用される等速自在継手には、高作動角を取ることのできるタイプ(例えばツェッパ型、バーフィールド型などのボールを用いた固定式等速自在継手)や、作動角はそれ程大きく取ることはできないが外側継手部材の軸線方向にスライドする機構を兼ね備えたタイプ(例えばダブルオフセット型、トリポード型、クロスグルーブ型などの摺動式等速自在継手)等がある。このため、本発明のブーツは、これらの種々の等速自在継手に適用することができる。これにより、疲労性に優れた等速自在継手用シリコーン製ブーツを装着した、耐久性に優れる等速自在継手を構成することができる。
本発明のブーツは、特に自動車用のドライブシャフトに用いられるデファレンシャルギア側に使用する摺動式等速自在継手への適用が好ましい。これは、この等速自在継手が高温雰囲気中に曝される頻度が高いためである。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、実施形態では肉薄部38の外径面をストレートに形成しているが、内径側に凹状となるアールにて形成してもよい。また、肉厚部25の軸方向寸法や径方向寸法、外径側ストレート部26の軸方向寸法は任意に設定することができる。また、嵌合溝19の反蛇腹部側の周方向溝を省略することも可能である。さらには、蛇腹部15の山部7と谷部6の数も前記実施形態に限定されるものではなく、種々の全長のブーツ10を使用することができる。
等速自在継手用シリコーン製ブーツの発明品と、等速自在継手用シリコーン製ブーツの比較品とを製作して、常温揺動耐久試験を行った。試験条件は、発明品及び比較品のいずれも同一条件とした。すなわち、発明品と比較品を100℃、50時間放置した後、回転数600rpm、振動数30cpm、常温で200時間の揺動回転を行った。発明品は、小径部の形状が本発明のような形状、すなわち、図1、図3、及び図4に示すような形状を有する等速自在継手用シリコーン製ブーツである。比較品は、小径部の形状が従来のような形状、すなわち、図7及び図8に示すような形状を有する等速自在継手用シリコーン製ブーツである。
そして、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部と、小径部の外径面のアール部において、亀裂の有無を観察した。
比較品では、図5(a)に示すように、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部に周方向に沿って亀裂37が確認された。また、小径部のアール部においても、周方向に沿った亀裂38が確認された。一方、発明品では、図5(b)に示すように、嵌合部の蛇腹部側のコーナ部及び小径部のアール部のいずれも亀裂は確認されなかった。これにより、同一条件下では、嵌合部の蛇腹部側のコーナ部及び小径部のアール部において、発明品は比較品よりも亀裂の発生が抑えられることがわかった。
図6に、発明品と比較品とのFEM(Finite Element Method)解析結果を示す。図6において、白色が比較品の解析結果を示し、ハッチングが発明品の解析結果を示す。これにより、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部において、比較品は約10MPaの応力が負荷されるのに対して、発明品は約7.5MPaの応力が負荷される。また、アール部において、比較品は約6.5MPaの応力が負荷されるのに対して、発明品は約0.5MPaの応力が負荷される。これにより、嵌合溝の蛇腹部側のコーナ部とアール部のいずれの部位においても、発明品は比較品よりも負荷される応力が低減されることがわかった。
本発明の実施形態を示す等速自在継手用シリコーン製ブーツを使用した等速自在継手の断面図である。 前記等速自在継手の拡大横断面図である。 本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツの断面図である。 本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツの要部拡大断面図である。 本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツと従来の等速自在継手用シリコーン製ブーツとで常温揺動耐久試験を行った後の斜視図であり、(a)は比較品、(b)は発明品を示す。 本発明の等速自在継手用シリコーン製ブーツと従来の等速自在継手用シリコーン製ブーツとのFEM解析結果を示すグラフ図である。 従来の等速自在継手用シリコーン製ブーツを使用した断面図である。 従来の等速自在継手用シリコーン製ブーツの要部拡大断面図である。
符号の説明
2 外側継手部材
4 内側継手部材
6 谷部
7 山部
9 シャフト
13 大径部
14 小径部
15 蛇腹部
19 嵌合溝
25 肉厚部
27 アール部
28 コーナ部
29 内径側膨出部
31 ストレート部
35 周方向溝
37 シャフト装着部
38 肉薄部

Claims (3)

  1. 等速自在継手の外側継手部材に装着される大径部と、等速自在継手の内側継手部材に連結されたシャフトに装着される小径部と、大径部と小径部との間に配置されて、山部と谷部とが交互に形成される蛇腹部とを備えた等速自在継手用シリコーン製ブーツにおいて、
    前記小径部は、その外径面にブーツバンド装着用の嵌合溝が形成されたシャフト装着部と、このシャフト装着部から肉厚部を介して蛇腹部に連結されてシャフト装着部及び蛇腹部に対する座屈状変位を許容する肉薄部とを備え
    肉薄部の蛇腹部側の外径部と、蛇腹部の小径部側の第1山部の外径部とをアール部を介して連続させ、
    前記小径部の内径面は、前記嵌合溝に対向して配置されてシャフトのブーツ嵌合部に嵌合する内径側膨出部と、肉薄部内径側のストレート部とを備え、
    前記嵌合溝の肉厚部側のコーナ部に周方向溝を設け、
    前記肉厚部を、前記小径部の他の部分よりも大径としたことを特徴とする等速自在継手用シリコーン製ブーツ。
  2. 軸線方向の変位と作動角の変位とを許容する摺動式等速自在継手であって、前記請求項1の等速自在継手用シリコーン製ブーツを装着したことを特徴とする等速自在継手
  3. 作動角の変位のみを許容する固定式等速自在継手であって、前記請求項1の等速自在継手用シリコーン製ブーツを装着したことを特徴とする等速自在継手
JP2007213031A 2007-08-17 2007-08-17 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手 Active JP5230977B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213031A JP5230977B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手
EP08792293.6A EP2177779B1 (en) 2007-08-17 2008-08-07 Silicone boot for constant velocity universal joint and constant velocity universal joint
PCT/JP2008/064186 WO2009025184A1 (ja) 2007-08-17 2008-08-07 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手
US12/673,636 US8262488B2 (en) 2007-08-17 2008-08-07 Silicone boot for constant velocity universal joint and constant velocity universal joint

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213031A JP5230977B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009047226A JP2009047226A (ja) 2009-03-05
JP5230977B2 true JP5230977B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=40378090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213031A Active JP5230977B2 (ja) 2007-08-17 2007-08-17 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8262488B2 (ja)
EP (1) EP2177779B1 (ja)
JP (1) JP5230977B2 (ja)
WO (1) WO2009025184A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015167270A1 (ko) * 2014-04-30 2015-11-05 현대위아 주식회사 롤링 부트
JP2019505741A (ja) 2016-02-10 2019-02-28 デーナ、オータモウティヴ、システィムズ、グループ、エルエルシー ダイレクトピニオンマウント等速ジョイント
EP3455514B1 (en) 2016-05-10 2020-04-08 Dana Automotive Systems Group, LLC Boot assembly for a constant velocity joint
EP3601826A1 (en) 2017-03-31 2020-02-05 Dana Automotive Systems Group, LLC A constant velocity joint assembly
CN110259840A (zh) * 2019-06-13 2019-09-20 奇瑞汽车股份有限公司 内球笼装配结构
CN114542616B (zh) * 2020-11-25 2023-04-07 中国石油天然气集团有限公司 过流体万向轴

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1600429B1 (de) * 1967-03-09 1970-06-18 Daimler Benz Ag Dichtungsmanschette aus elastischem Material,insbesondere fuer rotierende Antriebsgelenke
DE1963175A1 (de) * 1969-12-17 1971-06-24 Daimler Benz Ag Insbesondere fuer Antriebsgelenke von Kraftfahrzeugen bestimmte rotierende Dichtungsmanschette aus elastischem Material
JPS5538010U (ja) * 1978-09-04 1980-03-11
JPS5538010A (en) 1978-09-08 1980-03-17 Nippon Petrochemicals Co Ltd Film for condenser and method of fabricating same
JPS6374522A (ja) 1986-09-17 1988-04-05 Inoue Japax Res Inc 電気加工用電極材
JPH0322576Y2 (ja) * 1986-10-31 1991-05-16
DE3727871A1 (de) * 1987-08-21 1989-03-02 Loehr & Bromkamp Gmbh Dichtungsmanschette
JP2553098B2 (ja) 1987-08-29 1996-11-13 エヌティエヌ株式会社 ジヨイントブ−ツ保形用リング
US5027665A (en) 1988-06-23 1991-07-02 Hayward Philip F Protective gaiters for joints
GB2282208B (en) * 1993-09-28 1997-05-14 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Resin boot
JPH10299789A (ja) 1997-04-25 1998-11-10 Ntn Corp 等速ジョイント用フレキシブルブーツ
JPH10299788A (ja) 1997-04-25 1998-11-10 Ntn Corp 等速ジョイント用フレキシブルブーツ
JP4090800B2 (ja) * 2002-07-09 2008-05-28 株式会社ショーワ 自在継手
JP4055546B2 (ja) 2002-10-18 2008-03-05 豊田合成株式会社 等速ジョイント用ブーツ
JP2004301202A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyoda Gosei Co Ltd 自在継手用ブーツ
JP2005003160A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 樹脂製ジョイントブーツ
JP4419877B2 (ja) * 2005-03-14 2010-02-24 豊田合成株式会社 等速ジョイント用ブーツ
US20090017923A1 (en) 2005-05-16 2009-01-15 Honda Motor Co., Ltd. Rotation Drive Force Transmission Mechanism, Constant Velocity Universal Joint and Resin Joint Boot Constructing the Mechanism, and Method of Tightening Clamp Band for Constant Velocity Universal Joint
JP4562592B2 (ja) * 2005-06-14 2010-10-13 東洋ゴム工業株式会社 ブーツ
US7967687B2 (en) 2005-09-01 2011-06-28 Honda Motor Co., Ltd. Joint structure and boot for joint
JP2007064422A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Honda Motor Co Ltd 継手構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009025184A1 (ja) 2009-02-26
EP2177779A4 (en) 2011-04-27
JP2009047226A (ja) 2009-03-05
EP2177779A1 (en) 2010-04-21
US20110018212A1 (en) 2011-01-27
US8262488B2 (en) 2012-09-11
EP2177779B1 (en) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5230977B2 (ja) 等速自在継手用シリコーン製ブーツ及び等速自在継手
JP5484665B2 (ja) 等速自在継手用ブーツ取付構造及び等速自在継手用シリコーン製ブーツ
JP5623010B2 (ja) 等速自在継手
EP3173647B1 (en) Constant velocity universal joint
JP2016156469A (ja) 等速自在継手
JP2008309223A (ja) トリポード型等速自在継手用ブーツ
JP4527581B2 (ja) ブーツ付き等速自在継手
JP4794867B2 (ja) ブーツ付き等速自在継手
JP4527578B2 (ja) 等速自在継手および等速自在継手用ブーツ
JP6752633B2 (ja) 等速自在継手
JP5183960B2 (ja) 等速自在継手用ブーツ
JP2020139611A (ja) トリポード型等速自在継手
JP2007146932A (ja) 等速自在継手用ブーツ
JP2010151162A (ja) 自在継手用ブーツ
JP7110143B2 (ja) シール付き等速自在継手
JP4652098B2 (ja) ドライブシャフト
JP2006258122A (ja) 摺動式等速自在継手
JP2007211804A (ja) 等速自在継手
JP2009299905A (ja) 等速自在継手
JP2023020379A (ja) 等速自在継手
JP2010101377A (ja) 等速自在継手用ブーツ
JP2008051191A (ja) 固定式等速自在継手
JP2012163170A (ja) 等速自在継手
JP2007211959A (ja) 等速自在継手用ブーツ
JP2010138976A (ja) 等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091104

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5230977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250