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JP5220692B2 - 表示装置 - Google Patents

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JP5220692B2 JP2009144607A JP2009144607A JP5220692B2 JP 5220692 B2 JP5220692 B2 JP 5220692B2 JP 2009144607 A JP2009144607 A JP 2009144607A JP 2009144607 A JP2009144607 A JP 2009144607A JP 5220692 B2 JP5220692 B2 JP 5220692B2
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Description

本発明は表示装置に係り、特に、表示装置の小型化、画面の高精細化、あるいはICドライバの小型化にともない、ピッチが小さくなった配線とICドライバ等との接続技術に関する。
液晶表示装置は、画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリックス状に形成されたTFT基板に、画素電極と対応する箇所にカラーフィルタ等が形成された対向基板が設置され、TFT基板と対向基板との間に液晶が挟持されて構成されている。そして液晶の分子によって光の透過率を画素ごとに制御することによって画像を形成している。
TFT基板には、縦方向に延在し横方向に配列した複数の映像信号線と、横方向に延在し縦方向に配列した複数の走査信号線とが形成され、映像信号線と走査信号線とで囲まれた領域に画素が形成される。画素は主として画素電極とスイッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)から構成される。このようにマトリックス状に形成された多数の画素によって表示領域が形成される。TFT基板の表示領域には、TFTが形成され、この上に無機パッシべーション膜が形成され、その上に画素電極が形成される。無機パッシべーション膜としてはたとえばSiNなどの絶縁膜が形成され、画素電極としてはたとえばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜が使用される。
TFT基板の表示領域の外側の周囲には、映像信号線に信号(映像信号)を供給するための端子群、走査信号線に信号(走査信号)を供給するための端子群などが形成されている。そして、これらの端子群にはICドライバ(ドライバチップ)のバンプが接続される。ここで、画面が高精細化するにしたがって、ICドライバと接続する端子の数が多くなり、端子間ピッチも小さくなる。また、ICドライバの小型化にともなうバンプピッチの縮小化も端子間のピッチが小さくなる要因となっている。そうするとICドライバに形成されたバンプと端子とを接続する面積が充分に確保できなくなる。下記特許文献1には、配線ピッチがICドライバのバンプピッチよりも小さい場合、配線とバンプとの接続を数段に分けて行うことによって、バンプのピッチと配線のピッチとの整合をとる構成が記載されている。
表示装置が小型化し、表示領域周辺の額縁を小さくした場合、特に走査信号線の引き出し線を表示装置の一辺に集める構成が採られる。この場合、前記引き出し線を全て一平面で引き回すと大きな面積を必要とする。これを回避するため、絶縁膜を介して前記引き出し線を立体的に(多層に)引き出すことによって、引き出すための面積を節約することができる。このような構成はたとえば下記特許文献2に記載がある。
特開2008−020791号公報 特開2004−53702号公報
表示装置の高精細化、狭額縁化、ICドライバの小型化がさらに進むと、配線のピッチがさらに小さくなる。液晶表示装置等では、表示領域外においては、配線を外気から保護するために、配線はパッシべーション膜等の絶縁膜によって覆われて保護されている。しかし、ICドライバのバンプ等と接続する箇所においては、この絶縁膜にコンタクトホールを形成して、配線を露出させる必要がある。そして、このコンタクトホール部において、配線が腐食されないように、コンタクトホール部を化学的に安定な透明導電膜、たとえばITOによって被覆する。
コンタクトホールを形成するためには、所定の面積が必要である。また、端子とバンプとの間の接続の信頼性を確保するためには、所定のコンタクトのための面積が必要である。コンタクトホール用の面積を確保するために、あるいは、端子とバンプとの間のコンタクトのための面積を確保するために、端子の配置を千鳥状あるいは特許文献1に記載のように数段に分ける配置をとることができる。しかし、このような構成を採用した場合、平行して延在する他の配線の領域が狭められることになる。そうすると、配線幅と配線間隔が配線の加工精度よりも小さくなる場合がある。
本発明の目的は、高精細化によって配線間のピッチが小さくなった場合であっても、ICドライバと接続する端子の面積、および端子におけるコンタクトホールのための所定の面積を確保でき、配線のパターニングを可能とした表示装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ICドライバの搭載の際のずれ発生のショートマージンの向上を図った表示装置を提供することにある。
本発明の構成は、たとえば、以下のようなものとすることができる。
本発明は、表示領域を備え、前記表示領域内に形成される信号線が端子配線を介して前記表示領域の外側に形成された端子群の各端子に接続される基板と、
異方性導電膜を介して、前記端子のそれぞれに対向して接続されるバンプを有するICドライバを備える表示装置であって、
前記各端子は、隣接するもの同士で前記端子配線の走行方向にずれを有して多段に配置され、
同一の段に配置された端子において隣接する一方の端子を第1端子とし他方の端子を第2端子とした場合、前記第1端子および前記第2端子の形成領域は、それぞれ、他の部分よりも幅の広い端子配線からなる第1部分と、前記端子配線の走行方向に前記第1部分に隣接する端子配線からなる第2部分とを有し、前記第1端子の形成領域における前記第1部分と前記第2部分は、それぞれ、前記第2端子の形成領域における前記第1部分と前記第2部分に対して千鳥配置となっており、
前記第1端子および前記第2端子は、前記第1部分の端子配線の上に形成されたコンタクトホールを覆った幅の広い部分と前記第2部分の端子配線の上に重ねて配置される幅の狭い部分からなる透明導電膜で構成され、
前記第1部分に隣接する他の端子配線は前記第1部分との干渉を避けて屈曲して形成され、
前記ICドライバの前記第1端子に接続されるバンプは、前記第1端子の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分と前記第1端子の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有し、前記ICドライバの前記第2端子に接続されるバンプは、前記第2端子の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分と前記第2端子の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有することを特徴とするものである。
なお、上記した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、上記した構成以外の本発明の構成の例は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
本発明の表示装置によれば、高精細化によって配線間のピッチが小さくなった場合であっても、ICドライバと接続する端子の面積、および端子におけるコンタクトホールのための所定の面積を確保でき、配線のパターニングを可能とすることができる。
また、本発明の表示装置によれば、ICドライバの搭載の際のずれ発生のショートマージンの向上を図ることができる。
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
実施例1の端子構造の平面図である。 図1のb−b線における断面図である。 端子(ITO)とICドライバのバンプの形状の関係を示した図である。 本発明の効果を示す断面図である。 本発明を適用しない場合の不都合を示す断面図である。 表示装置と半導体装置の概略を示す斜視図である。 表示装置と半導体層の接続を示す断面図である。 端子構造の例を示す平面図である。 図8のb−b線における断面図である。 端子構造の他の例を示す平面図である。 図10のb−b線における断面図である。 図10のc−c線における断面図である。 図10のd−d線における断面図である。
本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。なお、各図および各実施例において、同一または類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
ここで、本発明の具体的な端子構成を説明するに先立って、本発明が適用される液晶表示装置、および、その端子部の構成について説明する。本明細書においては、液晶表示装置を例に挙げて説明するが、たとえば有機EL表示装置等の他の表示装置についても適用できる。
図6は、本発明が適用される液晶表示装置の概略を示す図である。図6は、携帯電話等に使用される小型の液晶表示装置を示している。図6において、画素電極、薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリックス状に形成されたTFT基板100に、対向基板200が対向して配置されている。対向基板200にはカラーフィルタがTFT基板100の画素電極に対応して形成され、カラー用画素を形成している。TFT基板100と対向基板200の間には液晶が挟持されている。液晶が挟持された領域は多数の画素からなる表示領域を構成するようになっている。
表示領域には、図示していないが、複数の走査信号線と、これら走査信号線と交差する複数の映像信号線とが形成され、これら信号線に所定の信号を供給することによって、前記画素を駆動でき、これら信号線はその端子(図7において符号10で示す)を通して後述のICドライバ300に接続されている。
TFT基板100の対向基板200から露出された領域には、前記画素のそれぞれを駆動するICドライバ300が搭載され、外部から前記ICドライバ300に電源、信号等を供給するためのフレキシブル配線基板500が接続されている。ICドライバ300は、図7に示すように、異方性導電フィルム400を介してTFT基板100上の端子10に接続されている。
TFT基板100上に形成された端子10は、後述で明らかとなるように、配線メタル、コンタクトホール、透明導電膜(ITO)等で形成されているが、図7においては簡略化して示している。ICドライバ300はTFT基板100と対向する面においてバンプ310が形成され、これらバンプ310が異方性導電フィルム400を介して前記端子10に電気的に接続されている。異方性導電フィルム400は樹脂フィルムに導電性粒子410が分散されて構成されている。TFT基板100に対してICドライバ300を圧着することによって端子10とバンプ310は導電性粒子410によって電気的に接続されるようになる。
図8、図9は、TFT基板100に形成された端子部の詳細図である。図8は端子部の平面図である。図8の図中上側が表示領域となり図中下側がTFT基板100の端部となっている。図9は図8のb−b線における断面図である。図8において、配線ピッチが小さいために、端子10は千鳥配置に形成されている。図中横方向に隣接する端子10のピッチxはたとえば36μmとなっている。図8において、下層の端子配線15にはゲートメタル50が使用される。ここで、ゲートメタル50は、表示領域における薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する場合がある)のゲート電極、あるいはゲート電極と同層の金属が使用されるので、この名称を用いる。なお、走査信号線もゲートメタル50で形成されている。ゲートメタル50としてはたとえばMoが使用される。図8に示すように、ゲートメタル50は、端子10の部分において、その前後の配線部分よりも幅が大きく形成されている。コンタクトホール40を形成するためである。図9に示すように、ゲートメタル50を被って、ゲート絶縁膜55、パッシべーション膜65が積層されて形成され、前記コンタクトホール40はパッシべーション膜65、ゲート絶縁膜55に形成されている。なお、ゲート絶縁膜55、パッシべーション膜65はゲートメタル50を保護するために形成されている。
前記コンタクトホール40はゲートメタル50の一部を露出させ、露出されたゲートメタル50を被うようにして透明導電膜であるITO30が形成されている。ITO30はゲートメタル50を保護するとともに、ICドライバ300のバンプ310との接続を図るために設けられる。ITO30はコンタクトホール40よりも幅広に形成されている。この実施例では、透明導電膜としてITOを用いているが他の透明導電膜であってもよい。図8において、ハッチが示された領域はITO30の形成領域を示し、点線枠はバンプ310の対向領域を示している。バンプ310はITO30とほぼ同じ形状で若干小さくなっている。なお、図9においては、バンプ310の図示を省略している。
このような構成は、上述したように、隣り合う端子10のピッチxが36μmとなっており、加工が可能となる。すなわち、端子部のゲートメタル50の幅を20μmとすると、千鳥配置された上の段において隣り合う端子10の間隙は16μmとなる。この間隙には一本の端子配線15が走行しており、この端子配線15の幅および隣接する端子10との間隔を、それぞれ、5.3μm程度に確保でき、通常の微細加工によって形成可能の範囲となる。このことは、隣り合う端子10のピッチxが36μmよりも小さくなると微細加工が困難となることを意味する。
配線間ピッチがさらに小さくなった場合に対応する端子部の構成の例が図10、図11、図12、図13である。図10は端子部の平面図である。図10の図中上側が表示領域となり図中下側がTFT基板100の端部となっている。図11は図10のb−b線における断面図、図12は図10のc−c線における断面図、図13は図10のd−d線における断面図である。図10、図11、図12、図13の特徴は端子部において端子配線15をゲートメタル50とSDメタル60の2層構造としていることである。ここで、SDメタル60は表示領域のTFTのソース・ドレイン電極と同じ層の金属が使用されるので、この名称を用いる。なお、映像信号線もSDメタルで形成されている。SDメタル60にはたとえばAlで用いられる。ゲートメタル50とSDメタル60との間はゲート絶縁膜55によって層間絶縁されている。なお、図10においてハッチが施されている領域がITO30である。
図10において、端子配線k、l、m、nは、表示領域からゲートメタル50によって引き出されている。端子配線kおよび端子配線mは端子部に入る前に配線用コンタクトホール42を介してSDメタル60に乗り換える。この構成を、図7Aの端子配線mにおけるd−dにおける断面である図13に示している。
図13において、表示領域側からゲートメタル50が配線用コンタクトホール42の部分まで延在している。配線用コンタクトホール42はゲート絶縁膜55とパッシべーション膜65に形成され、ゲートメタル50の一部を露出させる。一方、端子10側にはSDメタル60による端子配線15(端子配線m)が形成されている。端子10側では、パッシべーション膜65に端子用コンタクトホール41が形成され、端子配線15(端子配線m)であるSDメタル60の一部を露出させている。ITO30が配線用コンタクトホール42と端子用コンタクトホール41とを共通に被うことによって、ゲートメタル50と端子10とが接続されている。端子配線kも同様の構成となっている。
したがって、端子配線kおよび端子配線mは、SDメタル60が端子10の端子配線として使用されている。一方、端子配線lおよび端子配線nは表示領域から延在してきたゲートメタル50が端子10の端子配線として使用されている。このため、端子10の部分における幅が太い端子配線15(千鳥配置の図中上の段の場合はSDメタル60、図中下の段の場合はゲートメタル50)と、端子10の脇を走行する幅が狭い端子配線15(千鳥配置の図中上の段の場合はゲートメタル50、図中下の段の場合はSDメタル60)とは別な層で形成されている。フォトリソグラフィ技術における加工は、各層別に行われるので、露光時の解像度の問題は生じない。
この状態を図11に示す。図11において、端子用コンタクトホール41はITO30とSDメタル60とを接続している。幅が太い端子配線15(SDメタル60)の脇を走行する幅が狭い端子配線15はゲートメタル50で形成されている。こうすることによって、端子10用の端子配線を同一層に形成する場合に比較して、微細加工の裕度を上げることができる。すなわち、図11において、第1層であるゲートメタル50の配線間隔はd1であり、第2層のSDメタル60の配線間隔はd2であり、端子配線15を全て同じ層上に配置する場合の配線間の間隔d3と比較して大きくなる。
また、端子部の他の断面である図12に示すように、端子用コンタクトホール41はゲートメタル50とITO30とを接続している。幅が太い端子配線15(ゲートメタル50)の脇を走行する幅が狭い端子配線15はSDメタル60で形成されている。ゲートメタル50とSDメタル60とは別層で形成されているので、同一層に形成する場合に比較してフォト行程、特に露光の裕度を上げることができる。この場合、ゲートメタル50の間の間隔はd1であり、SDメタル60の間の間隔はd2となり、全ての配線を同一層として形成した場合の間隔d3に比較して大きくなる。
図10、図11、図12、図13の構成は、端子部の露光行程における解像度の問題を克服することができるが、端子部の配線を2層構造とすることを免れない。2層構造の場合は、フォト行程において、フォトマスク同士の合わせの問題が生ずる。また、2層配線において、マスクがずれて第1層のゲートメタル50と第2層のSDメタル60とがオーバーラップする場合も生じる。この場合、ICドライバ300のバンプ310を圧着する際に、絶縁膜が破壊されると、ゲートメタル50とSDメタル60との接触の憂いが生じ、この接触が異なる信号が印加される端子配線同士でなされる場合に問題が生じる。
このような問題を考慮すると、端子部の配線を1層で行えればそれにこしたことはない。
図1、図2は、本発明の第1の実施例である。図1は端子部の平面図であり、図中上側が表示領域、図中下側がTFT基板100の端部となっている。図2は図1のb−b線における断面図である。
図1において、表示領域側からゲートメタル50による端子配線が延在している。ゲートメタル50は端子部において、幅の広い部分と幅の狭い部分とを有している。ゲートメタル50の幅の広い部分には端子用コンタクトホール41が形成されている。端子用コンタクトホール41を形成するには、ある程度の幅が必要である。一方、端子部において、ゲートメタル50の幅の狭い部分にはコンタクトホール40は形成されていない。コンタクトホール40が形成されていなければ、ゲートメタル50は太くする必要はない。
この構成の特徴は、1個の端子10を第1部分11と第2部分12に分け、第1部分11においては、端子用コンタクトホール41を形成してゲートメタル50とITO30との接続を図る。一方、第2部分12においては、コンタクトホール40は形成せず、パッシべーション膜65上に、ITO30のみを形成する。この部分のITO30はICドライバ300のバンプ310との接続にのみ用いる。なお、このように構成されるITO30は、この実施例1において、端子10に相当し、以下の説明においてITO30と端子10は同義として扱う。ここで、同一の段に配置された端子10(たとえば図中上段に配置される端子10)において、隣接する一方の端子を第1端子(たとえば端子配線lの端子10)とし他方の端子を第2端子(たとえば端子配線nの端子10)とした場合、第1端子の形成領域における第1部分11と第2部分は、それぞれ、第2端子の形成領域における第1部分11と第2部分に対して千鳥配置となっている。
図1において、端子部のITO30には、ハッチを施して示している。ITO30は第1部分11ではゲートメタル50とほぼ同じ外形であり、第2部分12(図中一点鎖線で示している)では、ゲートメタル50よりも幅が広くなっている。しかし、第2部分12におけるITO30の幅は第1部分11のITO30の幅よりも小さくなっている。
ICドライバ300のバンプ310に相当する部分は図1において、点線で示している。この実施例1では、前記バンプ310は、端子10の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分と端子10の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有するようにしている。このような端子10とICドライバ300のバンプ310の形状の関係を拡大図である図3に示す。図中一点鎖線枠はITO30(端子10)を示し、点線枠はバンプ310を示している。図3から明らかとなるように、ICドライバ300のバンプ310の幅は、幅の広いITO30の部分において幅が広くなっており、幅の狭いITO30の部分において幅が狭くなっている。そして、バンプ310の幅は、その広狭に拘わらず、ITOの幅よりも若干狭く構成されている。また、図3では、上述した第1端子に相当する端子10と第2端子に相当する端子10とを並設して示している。図3から明らかとなるように、第1端子に相当する端子10(たとえば図中左側の端子10)に接続されるバンプ310の幅が広い部分と狭い部分が、それぞれ、第2端子に相当する端子10(図中右側の端子10)に接続されるバンプ310の幅が広い部分と狭い部分に対して千鳥配置となる関係となっている。
図2において、端子部の端子配線は全て同一の層で同一の材料(ゲートメタル50)によって形成されている。したがって、互いに隣接する端子配線は同一の層で形成されている。ゲートメタル50の幅は、端子用コンタクトホール41が形成されている第1部分11では広く、その他の部分(第2部分12を含む)では第1部分11よりも狭い。図2において、ゲートメタル50の上にはゲート絶縁膜55が形成され、ゲート絶縁膜55の上にはパッシべーション膜65が形成されている。端子配線lの第1部分11に相当する部分には端子用コンタクトホール41が形成され、ITO30とゲートメタル50とがコンタクトする。端子配線lの右隣には、端子配線mが所定の間隔をもって走行し、端子配線mのさらに右隣には、端子配線nの第2部分12が存在している。端子配線nの第2部分12に相当する部分では、ゲートメタル50の幅は小さく、端子配線mと同じ幅である。一方、端子配線nの上には、ゲート絶縁膜55およびパッシべーション膜65を介してITO30が存在している。このITO30は、端子配線nの第1部分11に形成された端子用コンタクトホール41によってゲートメタル50と接続されている。端子配線nの第2部分12におけるゲートメタル50の幅が小さいために、ゲートメタル50を同一平面上に形成しても、ゲートメタル50同士の間の間隔d4を露光によるパターニングが可能な大きさまで大きくすることができる。
以上の内容を図1に即して説明すると次の通りである。図1において、端子配線lは第1部分11において、ゲートメタル50の幅は第2部分12よりも大きくなっている。端子配線lに隣接するゲートメタル50による他の端子配線kおよび端子配線mは、第1部分11に隣接する領域では、端子配線lの第1部分11よりも配線幅が狭く、かつ、端子配線lの第1部分から遠ざかるように外側へ屈曲するように形成されている。端子配線kおよび端子配線mを外側に屈曲して形成したことによって、端子配線lの幅が太くなった第1部分11と、端子配線kあるいは端子配線mとの間隔を、露光によるパターニングが可能な範囲にまで大きくすることができる。
この場合、端子配線kおよび端子配線mを外側に屈曲させることにより、さらに隣の端子配線との距離が狭くなってしまうことが憂えられる。しかし、図1に示すように、たとえば、端子配線mの隣の端子配線nは端子10ではあるが、端子配線mが屈曲している部分においては、端子用コンタクトホール41は形成されていない。すなわち、端子10の第2部分12の構成となっている。そして、コンタクトホール40が形成されていない第2部分12の端子配線nの幅は他の部分と同じように細いままとなっている。したがって、端子配線nと端子配線mとの間隔は、露光によるパターニングが可能な程度にまで大きくすることができる。このような構成とすることによって、図1、図2における端子10同士の間のピッチxを34μm以下にまで小さくしても、露光による配線パターニングが可能になる。
さらに、図4は、図2に対応して描いた図であり、ITO30とICドライバ300のバンプ310との位置関係を示した断面図である。上述したように、本実施例では、図4に示したように、バンプ310は、ITO30の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分とITO30の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有するように構成している。このことから、図4において、端子配線l上のITO30(図中30aで示す)に接続されるバンプ310(図中310aで示す)と、端子配線n上のITO30(図中30bで示す)に接続されるバンプ310(図中310bで示す)において、それぞれ、幅が異なっている。
このようにした場合、ITO30aと、このITO30aと接続されるICドライバ300のバンプ310aに隣接するバンプ310bとの離間距離XTと、ITO30bと、このITO30bと接続されるICドライバ300のバンプ310bに隣接するバンプ310aとの離間距離XTは、いずれかが小さくなってしまうということはなく、最大限の距離を確保できる。したがって、端子配線間のピッチが小さくなっても、ICドライバ300の搭載の際のずれ発生によるショートマージンを向上させることができる効果を奏する。
ちなみに、図5は、ICドライバ300のバンプ310を、ITO30の第1部分11における幅に合わせ、太い部分のみとして構成した場合における図で、図4と対応させて描いている。この場合、端子配線lの第1部分11上のITO30aと、このITO30aと接続されるICドライバ300のバンプ310aに隣接する他のバンプ310bとの離間距離XT1は、端子配線nの第2部分上のITO30bと、このITO30bと接続されるICドライバ300のバンプ310bに隣接する他のバンプ310aとの離間距離XT2(図4に示したXTと同値)に対して小さくなってしまう。この場合、端子配線間のピッチが小さくなると、端子配線lの第1部分11における端子について、ICドライバ300の搭載の際のずれ発生のショートマージンが低くなってしまう不都合を有することになる。
上述した実施例は、端子配線をゲートメタル50によって構成したものである。しかし、これに限定されることはなく、たとえばSDメタル60によって構成するようにしてもよい。
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの各実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、それぞれの実施例で説明した構成は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いてもよい。
10……端子、11……第1部分、12……第2部分、15……端子配線、20……乗り換え端子、30……ITO、40……コンタクトホール、41……端子用コンタクトホール、42……配線用コンタクトホール、50……ゲートメタル、55……ゲート絶縁膜、60……SDメタル、65……パッシベーション膜、100……TFT基板、200……対向基板、300……ICドライバ、310……バンプ、400……異方性導電フィルム、410……導電性粒子、500……フレキシブル配線基板。

Claims (6)

  1. 表示領域を備え、前記表示領域内に形成される信号線が端子配線を介して前記表示領域の外側に形成された端子群の各端子に接続される基板と、
    異方性導電膜を介して、前記端子のそれぞれに対向して接続されるバンプを有するICドライバを備える表示装置であって、
    前記各端子は、隣接するもの同士で前記端子配線の走行方向にずれを有して多段に配置され、
    同一の段に配置された端子において隣接する一方の端子を第1端子とし他方の端子を第2端子とした場合、前記第1端子および前記第2端子の形成領域は、それぞれ、他の部分よりも幅の広い端子配線からなる第1部分と、前記端子配線の走行方向に前記第1部分に隣接する端子配線からなる第2部分とを有し、前記第1端子の形成領域における前記第1部分と前記第2部分は、それぞれ、前記第2端子の形成領域における前記第1部分と前記第2部分に対して千鳥配置となっており、
    前記第1端子および前記第2端子は、前記第1部分の端子配線の上に形成されたコンタクトホールを覆った幅の広い部分と前記第2部分の端子配線の上に重ねて配置される幅の狭い部分からなる透明導電膜で構成され、
    前記第1部分に隣接する他の端子配線は前記第1部分との干渉を避けて屈曲して形成され、
    前記ICドライバの前記第1端子に接続されるバンプは、前記第1端子の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分と前記第1端子の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有し、前記ICドライバの前記第2端子に接続されるバンプは、前記第2端子の幅の広い部分に対応させて幅を広くした部分と前記第2端子の幅の狭い部分に対応させて幅を狭くした部分とを有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記端子配線は、それぞれ、同一の層で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記端子配線はゲートメタルによって構成したことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記端子配線はSDメタルによって構成したことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記第1端子に相当する端子に接続されるバンプの幅が広い部分と狭い部分が、それぞれ、第2端子に相当する端子に接続されるバンプの幅が広い部分と狭い部分に対して千鳥配置となっていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記透明導電膜はITOで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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