JP5205734B2 - 酸化物半導体電極用積層体、酸化物半導体電極、及びこれを用いた色素増感型太陽電池セル - Google Patents
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Description
このような色素増感型太陽電池には、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層を有する酸化物半導体電極が用いられている。
以下、本発明の酸化物半導体電極用積層体、酸化物半導体電極、耐熱基板付酸化物半導体電極、色素増感型太陽電池セル、および酸化物半導体電極の製造方法について詳細に説明する。
まず、本発明の酸化物半導体電極用積層体について説明する。本発明の酸化物半導体電極用積層体は、耐熱性を有する耐熱基板と、上記耐熱基板上に形成され、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層と、上記多孔質層上に形成され、金属酸化物からなる透明電極層、および上記透明電極層の表面にパターン状に形成された導電層からなる第1電極層と、を有するものである。
まず、本発明の酸化物半導体電極に用いられる第1電極層について説明する。本発明に用いられる第1電極層は、金属酸化物からなる透明電極層および上記透明電極層の表面にパターン状に形成された導電層からなるものである。以下、このような第1電極層の各構成について詳細に説明する。
本発明に用いられる導電層について説明する。本発明に用いられる導電層は、後述する透明電極層上にパターン状に形成されたものであり、上記第1電極層の導電性を優れたものとする機能を有し、かつ上記第1電極層の光線透過率の大幅な低下を抑制するものである。
10μm〜70μmの範囲であることが好ましい。本発明において、導電層の上記細線の厚みを上記範囲に規定するのは、上記範囲より薄いと、導電性向上を図ることができず、また上記範囲より厚いものとしても導電性は変わらないためである。
なお、開口率とは、第1電極層を平面視した場合に、上記第1電極層の単位面積中に占める上記導電層によって遮光されていない面積の比で定義されるものである。
また、上記パターンの形状としては、特に限定されるものではなく、上記導電層のパターンを形成する細線の線幅や、開口率等に合わせて適宜設定することができる。本発明においては、なかでも、格子状のものが好ましい。上記導電層を透明電極層上に均一に配置することが容易だからである。
本発明に用いられる透明電極層は、透明性を有する金属酸化物からなるものである。本発明に用いられる金属酸化物としては、透明性を有し、導電性に優れ、かつ後述する酸化還元対に対して耐性を示すものであれば特に限定はされない。中でも本発明においては、太陽光の透過性に優れた材料を用いることが好ましい。例えば、本発明の酸化物半導体電極用積層体を用いて酸化物半導体電極とし、色素増感型太陽電池セルを作成した場合、通常、基材側から太陽光を受光する態様により使用するため、上記金属酸化物が太陽光の透過性に乏しいと、上記色素増感型太陽電池セルの発電効率が損なわれてしまうからである。
本発明における第1電極層は、透明電極層と上記透明電極層上に形成された導電層とからなるものであれば特に限定されるものではない。
本発明に用いられる第1電極層としては、透明電極層と上記透明電極層上に形成された導電層上にさらに透明電極層を設けたものとしてもよく、また、複数の層を積層した構成であっても良い。複数の層を積層した構成としては、例えば、仕事関数が互いに異なる層を積層する態様や、互いに異なる金属酸化物からなる層を積層する態様を挙げることができる。
本発明に用いられる耐熱基板は、多孔質層形成を行う焼成処理時の加熱温度に対する耐熱性を有するものであれば特に限定されない。このような耐熱基板としては、ガラス、セラミックス、または金属板等からなる耐熱基板を挙げることができる。中でも本発明においては、耐熱基板として可撓性のある金属板を用いることが好ましい。このような耐熱基板を用いることにより、後述する焼成処理を十分に高温で行うことができるので、多孔質層を形成する金属酸化物半導体微粒子間の結着性を高くすることができるからである。また、上記耐熱基板は、リユースすることが好ましい。
次に本発明における多孔質層について説明する。本発明に用いられる多孔質層は、金属酸化物半導体微粒子を含むことを特徴とするものである。
本発明に用いられる金属酸化物半導体微粒子としては、TiO2、ZnO、SnO2、ITO、ZrO2、MgO、Al2O3、CeO2、Bi2O3、Mn3O4、Y2O3、WO3、Ta2O5、Nb2O5、La2O3等を挙げることができる。これらの金属酸化物半導体微粒子は、多孔性の多孔質層を形成するのに適しており、エネルギー変換効率の向上、コストの削減を図ることができるため、本発明の酸化物半導体電極用積層体を用いた酸化物半導体電極に好適に用いられる。また、本発明においては上記金属酸化物半導体微粒子のうち、いずれか一種を使用しても良く、また、2種以上を混合して使用してもよい。さらに、上記の金属酸化物半導体微粒子のうち、一種をコア微粒子とし、他の金属酸化物半導体微粒子により、コア微粒子を包含してシェルを形成するコアシェル構造としてもよい。本発明においては、上記半導体酸化物微粒子としてTiO2を用いることが最も好ましい。
このような粒径の異なる複数の金属酸化物半導体微粒子の混合物としては、同種類の金属酸化物半導体微粒子の混合物であっても良く、または異なる種類の金属酸化物半導体微粒子の混合物であってもよい。異なる粒径の組み合わせとしては、例えば、10〜50nmの範囲内にある金属酸化物半導体微粒子と、50〜800nmの範囲内にある金属酸化物半導体微粒子とを混合して用いる態様を挙げることができる。
本発明における多孔質層には、上記第1電極層を構成する金属酸化物が有する金属元素と同一の金属元素(以下、電極金属元素と称する場合がある。)を含むことが好ましい。上記多孔質層が、電極金属元素を含むことにより、本発明の酸化物半導体電極用積層体を導電性に優れたものにできるからである。
なお、本発明において上記「色素増感剤を含む」とは、多孔質層(介在層、および酸化物半導体層)に含まれる金属酸化物半導体微粒子の表面に吸着していることを意味するものとする。
本発明における多孔質層の膜厚は、本発明の酸化物半導体電極用積層体の用途に応じて、多孔質層に所望の機械強度を付与できる範囲内であれば特に限定されない。本発明における多孔質層の膜厚は、通常、1μm〜100μmの範囲内が好ましく、特に5μm〜30μmの範囲内が好ましい。多孔質層の厚みが上記範囲よりも厚いと、接着層からの剥離、多孔質層自体の凝集破壊が起りやすく、膜抵抗となりやすくなってしまう場合があり、また、上記範囲よりも薄いと厚みが均一な多孔質層を形成するのが困難となったり、例えば、本発明の酸化物半導体電極用積層体を用いて酸化物半導体電極とし、色素増感型太陽電池セルに用いた場合に、色素増感剤を含んだ多孔質層が太陽光などを十分に吸収できないために、性能不良になる可能性があるからである。
本発明の酸化物半導体電極用積層体は、転写方式により、耐熱基板付酸化物半導体電極を形成した後、上記耐熱基板を剥離することにより酸化物半導体電極の製造に用いることができる。
本発明の酸化物半導体電極用積層体の作製方法としては、上述した酸化物半導体電極用積層体の各構成を密着性良く積層できる方法であれば特に限定されるものではない。このような方法としては、例えば、後述する「E.酸化物半導体電極の製造方法」の項に記載した方法により形成することができるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の酸化物半導体電極について説明する。本発明の酸化物半導体電極は、基材と、上記基材上に形成され、熱可塑性樹脂からなる接着層と、金属酸化物からなる透明電極層および上記透明電極層の片面にパターン状に形成された導電層からなる第1電極層と、上記第1電極層上に形成され、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層と、を有する酸化物半導体電極であって、上記第1電極層の上記導電層と上記接着層とが接触するように形成されていることを特徴とするものである。
まず、本発明に用いられる第1電極層について説明する。本発明に用いられる第1電極層は、上記「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「1.第1電極層」の項に記載した内容と同様のものであるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明に用いられる多孔質層について説明する。本発明に用いられる多孔質層は、上記「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「3.多孔質層」の項に記載した内容と同様のものであるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の酸化物半導体電極に用いられる接着層について説明する。本発明に用いられる接着層は、上記基材と、上記導電層とを接着する機能を有する熱可塑性樹脂からなるものであり、本発明の酸化物半導体電極を転写法を用いて作製する際に、後述する多孔質層の転写性を向上させる機能を有するものである。以下このような接着層について説明する。
本発明に用いられる接着層における上記熱可塑性樹脂は、融点が50℃〜200℃の範囲内であることが好ましく、特に60℃〜180℃の範囲内であることが好ましく、なかでも65℃〜150℃の範囲内であることが好ましい。本発明の酸化物半導体電極を転写法により作成する場合は、上記熱可塑性樹脂により後述する基材と上記導電層とを熱融着することになるが、上記熱可塑性樹脂の融点が上記範囲よりも高いと熱融着させる際の加熱温度が高くなってしまい、後述する基材等が熱損傷を受けてしまう場合があるからである。また、融点が上記範囲よりも低いと、本発明の酸化物半導体電極を用いた色素増感型太陽電池セルを屋外で使用した場合に、環境によっては接着層が溶融し、これに起因して、例えば、接着層上に形成された第1電極層の機能を損なってしまう可能性があるからである。
なお、本発明における上記「融点」は、示差走査熱量分析装置(DSC(Differential Scanning Calorimetry))により、10℃/分の昇温速度で得られたDSCカーブの吸熱ピークのピークトップ温度を意味するものとする。
ここで、本発明において上記共重合体は、シラノール触媒による架橋をしていてもしていなくてもどちらでもよい。
上記接着層には、必要に応じてシラン変性樹脂以外の他の化合物を含むことができる。本発明においては、このような他の化合物として熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、なかでもポリオレフィン化合物(以下、添加用ポリオレフィン化合物と称する。)を用いることが好ましい。また、接着層に含まれる上記シラン変性樹脂として、ポリオレフィン化合物とエチレン性不飽和シラン化合物との共重合体を用いる場合には、このような添加用ポリオレフィン化合物として、上記共重合体に用いられるポリオレフィン化合物と同一の化合物を用いることが好ましい。
本発明に用いられる接着層の厚みは、接着層を構成する熱可塑性樹脂の種類に応じて、必要な接着力を発現できる範囲内であれば特に限定されないが、通常、5μm〜300μmの範囲内が好ましく、特に10μm〜200μmの範囲内が好ましい。接着層の厚みが上記範囲よりも薄いと所望の接着力を得ることができない場合があり、また厚みが上記範囲よりも厚いと接着層により層間接着強度を十分に発現させるために過剰な加熱が必要となり、基材などへの熱ダメージが大きくなる場合があるからである。
次に、本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材は、本発明の酸化物半導体電極の用途等に応じて、所望の透明性を有するものであれば特に限定されないが、通常、波長400nm〜1000nmの光に対する透過率が、78%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。上記基材の透過率が上記範囲よりも低いと、例えば、本発明の酸化物半導体電極を用いて色素増感型太陽電池セルを作成した場合に発電効率が損なわれてしまう可能性があるからである。
本発明の酸化物半導体電極は、基材と、上記基材上に形成され、熱可塑性樹脂からなる接着層と、金属酸化物からなる透明電極層および上記透明電極層の片面にパターン状に形成された導電層からなる第1電極層と、上記第1電極層上に形成され、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層と、を有する酸化物半導体電極であって、上記第1電極層の上記導電層と上記接着層とが接触するように形成されているものであれば、特に限定されるものではない。
さらに、本発明における多孔質層のパターニング態様としては、多孔質層と、第1電極層とがパターニングされていることが好ましい。多孔質層と第1電極層とがパターニングされている場合においては、多孔質層と第1電極層とのパターニング形状は、例えば、多孔質層のパターン形状が第1電極層のパターン形状よりも小さい等の態様によりパターン形状が互いに異なっていることが好ましい。
本発明の酸化物半導体電極の作製方法は、上述した酸化物半導体の各構成を密着性良く積層できる方法であれば特に限定されるものではない。このような方法としては、例えば、後述する「E.酸化物半導体電極の製造方法」の項に記載した方法により形成することができるため、ここでの説明は省略する。
本発明の耐熱基板付酸化物半導体電極は、上述した酸化物半導体電極が有する多孔質層上に、耐熱基板を有することを特徴とするものである。
本発明に用いられる耐熱基板は、上記「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「2.耐熱基板」の項に記載したものと同様の内容であるため、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる酸化物半導体電極は、上記「B.酸化物半導体電極」の項に記載したものと同様の内容であるため、ここでの説明は省略する。
本発明の耐熱基板付酸化物半導体電極は、色素増感型光充電キャパシタ用電極の作製、エレクトロクロミックディスプレイ用電極の作製、汚染物質分解基板の作製、および色素増感型太陽電池用基材の作製等に用いることができるが、中でも色素増感型太陽電池用基材の作製に好適に用いることができる。
本発明の耐熱基板付酸化物半導体電極の作製方法は、上述した耐熱基板付酸化物半導体電極の各構成を密着性良く積層できる方法であれば、特に限定されるものではない。このような方法としては、例えば、後述する「E.酸化物半導体電極の製造方法」の項に記載した方法と同様の方法により形成することができるため、ここでの説明は省略する。
本発明の色素増感型太陽電池セルは、上記多孔質層に含まれる金属酸化物半導体微粒子の表面に色素増感剤が吸着した、上述した酸化物半導体電極の多孔質層と、第2電極層および対向基材からなる対電極基材の第2電極層とが、酸化還元対を含む電解質層を介して、対向配置されていることを特徴とするものである。
まず、本発明に用いられる酸化物半導体電極について説明する。本発明に用いられる酸化物半導体電極は、上述した酸化物半導体電極であることにより、本発明の色素増感型太陽電池セルの光電変換効率を優れたものとすることができる。上記酸化物半導体電極は、上記「B.酸化物半導体電極」の項に記載した内容と同様のものであるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明における電解質層について説明する。本発明における電解質層は、酸化還元対を含むことを特徴とするものである。
本発明における電解質層に用いられる酸化還元対としては、一般的に電解質層において用いられているものであれば特に限定はされない。具体的には、ヨウ素およびヨウ化物の組合せ、臭素および臭化物の組合せであることが好ましい。例えば、ヨウ素およびヨウ化物の組合せとしては、LiI、NaI、KI、CaI2等の金属ヨウ化物と、I2との組合せを挙げることができる。さらに、臭素および臭化物の組み合わせとしては、LiBr、NaBr、KBr、CaBr2等の金属臭化物と、Br2との組合せを挙げることができる。
本発明における電解質層には、上記酸化還元対以外のその他の化合物として、架橋剤、光重合開始剤、増粘剤、常温融解塩等の添加剤を含有していても良い。
電解質層は、ゲル状、固体状または液体状のいずれの形態からなる電解質層であってもよい。電解質層をゲル状とした場合には、物理ゲルと化学ゲルのいずれであってもよい。ここで、物理ゲルは物理的な相互作用によって室温付近でゲル化しているものであり、化学ゲルは架橋反応などにより化学結合でゲルを形成しているものである。
また、電解質層を液体状とした場合には、例えば、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、炭酸プロピレンなどを溶媒とし、酸化還元対を含んだものや、同じくイミダゾリウム塩をカチオンとするイオン性液体を溶媒とすることができる。
さらに、電解質層を固体状とした場合には、酸化還元対を含まずにそれ自身が正孔輸送剤として機能するものであればよく、例えばCuI、ポリピロール、ポリチオフェンなどを含む正孔輸送剤であってもよい。
次に本発明における対電極基材について説明する。本発明における対電極基材は、第2電極層および対向基材からなるものである。
本発明における第2電極層としては、一般的には、金属酸化物からなるものが用いられる。このようなものとしては、例えば、上述した「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「1.第1電極層」の、「(2)透明電極層」の項に記載した透明電極層と同様のものを用いることができる。また、本発明に用いられる第2電極層としては、上述した第1電極層と同様に導電層を形成させたものであってもよい。本発明の色素増感型太陽電池セルの光電変換効率を優れたものとすることができるからである。このような第2電極層としては、上記「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「1.第1電極層」の項に記載したものと同様のものを用いることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明における対向基材は、上記「B.酸化物半導体電極」の、「4.基材」の項に記載したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明における対電極基材には必要に応じて、上記以外のその他の層を含んでも良い。本発明に用いられるその他の層としては、触媒層を挙げることができる。本発明においては、上記第2電極層上に触媒層を形成することにより、本発明の色素増感型太陽電池セルをより発電効率に優れたものにできる。このような触媒層の例としては、上記第2電極層上にPtを蒸着した態様を挙げることができるが、この限りではない。
本発明の色素増感型太陽電池セルは、上記多孔質層に含まれる金属酸化物半導体微粒子の表面に色素増感剤が吸着した、上述した酸化物半導体電極の多孔質層と、第2電極層および対向基材からなる対電極基材の第2電極層とが、酸化還元対を含む電解質層を介して、対向配置されていることを特徴とするものである。本発明によれば、上述した酸化物半導体電極を有することにより、光電変換効率に優れた色素増感型太陽電池セルを得ることができる。
次に本発明の色素増感型太陽電池セルの製造方法について説明する。本発明の色素増感型太陽電池セルは、上述した酸化物半導体電極が有する多孔質層と、上記対電極基材が有する第2電極基材との間に電解質層を形成することにより作製することができる。
また第2の方法としては、上記多孔質層と、対電極基材が有する第2電極層とが対向するように所定の間隙を有して配置させ、その間隙に、電解質層形成用組成物を注入することにより、電解質層を形成する注入法が好ましい。以下、このような塗布法および注入法について説明する。
まず、電解質層形成用組成物を、上述した酸化物半導体電極が有する多孔質層上に塗布し、乾燥させることにより電解質層を形成した後に、対電極基材を付与する塗布法について説明する。このような方法により、主に固体状の電解質層を形成することができる。
次に、上述した酸化物半導体電極が有する多孔質層と、対電極基材が有する第2電極層とが対向するように所定の間隙を有して配置させ、その間隙に、電解質層形成用組成物を注入することにより、電解質層を形成する注入法について説明する。
本発明は、耐熱基板上に多孔質層を形成する多孔質層形成工程と、上記多孔質層上に透明電極層を形成する透明電極層形成工程と、上記透明電極層上に導電層を形成する導電層形成工程と、上記導電層上に接着層および基材をこの順で積層する接着層および基材付与工程と、上記耐熱基板を剥離する耐熱基板剥離工程と、を有するものである。
以下、このような本発明の酸化物半導体電極の製造方法について説明する。
上記多孔質層形成工程は、耐熱基板上に多孔質層を形成する工程である。このような多孔質層形成工程においては、例えば、金属酸化物半導体微粒子と、樹脂と、溶媒とを含む多孔質層形成用塗工液を耐熱基板上に塗工した後、これを焼成することにより耐熱基板上に多孔質層を形成することができる。
また、本工程において耐熱基板上に介在層形成用層を形成する介在層形成用層形成工程と、上記介在層形成用層上に酸化物半導体層形成用層を形成する酸化物半導体層形成用層形成工程と、上記介在層形成用層および上記酸化物半導体層形成用層を焼成して、多孔質である介在層および酸化物半導体層からなる多孔質層を形成する焼成工程とを用いることにより、本工程により形成される多孔質層を酸化物半導体層および介在層の2層からなる構成を有するものとすることができる。
次に、透明電極層形成工程について説明する。透明電極層形成工程は、上記多孔質層上に、金属酸化物からなる透明電極層を形成するものである。
次に、導電層形成工程について説明する。本工程は、上記透明電極層上に、導電性材料からなる導電層を形成する工程である。
次に、接着層および基材付与工程について説明する。上記接着層および基材付与工程は、上記導電層上に接着層および基材を付与し、耐熱基板付酸化物半導体電極を形成するものである。以下このような接着層および基材付与工程について説明する。
また、本工程に用いられる基材としては、上記「B.酸化物半導体電極」の「4.基材」の項に記載したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
上記充填材注入工程は、上記導電層と接着層および基材とを積層する前に実施することで、導電層開口部の接着層による充填を、より確実なものとすることができる。
上記エア除去工程は、上記導電層開口部に空気が溜まった状態であるために、接着層を構成する熱可塑性樹脂が上記導電層開口部に流れ込むのを阻害している場合に有効である。上記エア除去工程は、上記導電層と接着層および基材を積層する際に実施してもよく、上記充填材注入工程と同時に実施してもよい。また、上記導電層と接着層および基材を積層する際および、上記充填材注入工程の両方で実施しても良い。
次に、本発明に用いられる耐熱基板剥離工程について説明する。本工程は、既に図8により説明したように、耐熱基板付酸化物半導体電極30の多孔質層2から、耐熱基板1を剥離し、酸化物半導体電極20を作製する工程である。
本発明の酸化物半導体電極の製造方法には、上記の工程以外に他の工程を含んでも良い。本発明に用いられる他の工程としては、多孔質層のパターニングを行う、パターニング工程と、多孔質層に色素増感剤を含有させる色素増感剤担持工程を挙げることができる。なお、色素増感剤担持工程により、本発明の酸化物半導体電極を色素増感型太陽電池セルに用いられる色素増感型太陽電池用基材とすることができる。以下、これらの工程について説明する。
まず、本発明に用いられるパターニング工程について説明する。本発明におけるパターニング工程は、多孔質層のパターニングを実施する工程である。
次に、本発明に用いられる色素増感剤担持工程について説明する。本発明における色素増感剤担持工程は、上記多孔質層に色素増感剤を担持させる工程である。色素増感剤担持工程により、本発明の酸化物半導体電極を色素増感型太陽電池セルに用いられる色素増感型太陽電池用基材とすることができる。なお、本工程に用いられる色素増感剤は、上記「A.酸化物半導体電極用積層体」の、「3.多孔質層」の項に記載したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
1.多孔質層の形成
酸化物半導体層形成用塗工液として、粒子サイズ約13nmの酸化チタンペーストTi−Nanoxide D(Solaronix社製)を、耐熱基板である無アルカリガラス基板上にドクターブレード法により塗布した後、室温下において20分、約100℃において30分乾燥させた。これにより上記耐熱基板上に酸化物半導体層形成用層を形成した。
エタノールに塩化インジウム0.1mol/L、塩化スズ0.005mol/Lを溶解して、透明電極層形成用塗工液を調製した。次いで、上記多孔質層が形成された耐熱基板を、上記多孔質層が上向きとなるようにホットプレート(400℃)上へ設置することにより上記多孔質層を加熱し、当該加熱された多孔質層上に上記透明電極層形成用塗工液を超音波噴霧器により噴霧することにより、厚み500nmのITO膜からなる透明電極層を形成した。
上記導電層を形成する導電性材料として銀を用い、マスク蒸着法により上記透明電極層上に膜厚5μmの導電層を形成した。得られた導電層は、ライン幅30μm、開口部300μmの格子状のものとした。このときの開口率は83%であった。
密度0.898g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)98重量部に対してビニルメトキシシラン2重量部、ラジカル発生剤0.1重量部を混合しグラフと重合することによりシラン変性ポリエチレン樹脂を得た。該樹脂に対して、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤からなる耐候剤ペレットを混合し、Tダイスを用いた溶融押し出しにより50μmの熱可塑性樹脂フィルムからなる接着層を得た。
次いで上記耐熱基板付酸化物半導体電極の耐熱基板を剥離することにより、酸化物半導体電極を作製した。
多孔質層を、10cm×10cmにトリミングし、多孔質電極層以外の領域は第1電極層を露出させた。その後、色素増感剤として、ルテニウム錯体RuL2(NCS)2−2TBA(ペクセルテクノロジーズ社 PECC07)を、体積比がアセトニトリル1に対してtert−ブタノールを1の割合で混合したアセトニトリル/tert−ブタノール溶液に3×10−4mol/Lとなるように溶解して、吸着用色素溶液を作製し、当該吸着用色素溶液に上記酸化物半導体電極を浸漬することにより、上記多孔質層に色素増感剤を担持させて、色素増感型太陽電池用基材を作製した。
メトキシアセトニトリルを溶媒とし、0.1mol/Lのヨウ化リチウム、0.05mol/Lのヨウ素、0.3mol/Lのジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド、0.5mol/Lのターシャリーブチルピリジンを溶解させて、電解質層を形成する電解質層形成用組成物を調製した。
実施例1において導電層を設けなかった点以外は実施例1と同様にして色素増感型太陽電池セルを作製した。
上記色素増感型太陽電池セルの評価は、AM1.5、擬似太陽光(入射光強度100mW/cm2)を光源として、色素増感剤を吸着させた多孔質層を有する色素増感型太陽電池用基板側から入射させ、ソースメジャーユニット(ケースレー2400型)にて電圧印加により電流電圧特性を測定した。その結果、比較例については、短絡電流値4.8mA/cm2、開放電圧:0.685V、曲線因子0.28、光電変換効率0.92%であったが、実施例においては、短絡電流値13.8mA/cm2、開放電圧:0.696V、曲線因子0.62、光電変換効率6.0%であり太陽電池の特性の向上が確認できた。
2 … 多孔質層
2a … 酸化物半導体層
2b … 介在層
3 … 透明電極層
4 … 導電層
5 … 第1電極層
6 … 接着層
7 … 基材
10 … 酸化物半導体電極用積層体
20 … 酸化物半導体電極
30 … 耐熱基板付酸化物半導体電極
31 … 電解質層
40 … 色素増感型太陽電池セル
41 … 第2電極層
42 … 対向基材
43 … 対電極基材
50 … パターニング基材
51 … 基材
52 … 熱溶融性樹脂層
Claims (4)
- 耐熱性を有する耐熱基板と、前記耐熱基板上に形成され、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層と、前記多孔質層上に形成され、金属酸化物から構成される透明電極層、および前記透明電極層の表面にパターン状に形成された導電層から構成される第1電極層と、を有することを特徴とする酸化物半導体電極用積層体。
- 基材と、前記基材上に形成され、熱可塑性樹脂から構成される接着層と、金属酸化物から構成される透明電極層および前記透明電極層の片面にパターン状に形成された導電層から構成される第1電極層と、前記第1電極層上に形成され、金属酸化物半導体微粒子を含む多孔質層と、を有する酸化物半導体電極であって、前記第1電極層の前記導電層と前記接着層とが接触するように形成されており、
前記第1電極層の前記導電層が形成された面において、前記透明電極層が露出した領域である前記第1電極層の導電層開口部が前記接着層により充填されていることを特徴とする酸化物半導体電極。 - 前記多孔質層上に耐熱基板を有することを特徴とする請求項2に記載の耐熱基板付酸化物半導体電極。
- 請求項2に記載の酸化物半導体電極を備え、前記多孔質層と、第2電極層および対向基材から構成される対電極基材の第2電極層とが、酸化還元対を含む電解質層を介して、対向配置されていることを特徴とする色素増感型太陽電池セル。
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