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JP5200794B2 - ワイヤハーネスの排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスの排水構造に関し、詳しくは、ワイヤハーネスの電線群と外装部材との隙間から電線間に浸入した水を外部へと排水する構造に関する。
従来より、車両に配索されるワイヤハーネスは、塩化ビニルテープ等でハーフラップ巻きしたり、樹脂製のビニルチューブや硬質ビニルチューブからなる丸チューブやコルゲートチューブを取り付けて外装して、電線の保持、拘束、あるいは、接触や擦れなどの外部干渉からの電線保護を図っている。
一方、図15に示すように、エンジンルーム等の被水領域において、ワイヤハーネスWの上下方向に配線する部分W−1におけるテープ2の巻端箇所X1、ワイヤハーネスの分岐点X2、コネクタの上向き開口部X3などから水滴3が電線1の線間に浸水することがある。この場合、線間に浸水した水滴3はハーフラップ巻きしたテープ2により外部に排出できずに溜まり、毛細管現象によりコネクタ4にまで達する場合がある。このようにコネクタ4に浸水が発生するとショートを生じる危険があり、かつ、浸水領域にスプライス部がある場合は、スプライス部に錆を発生させ、品質低下を招くおそれもある。
前記問題に対して、特開昭60−96122号(特許文献1)では図16に示す排水構造を提案している。これは、ワイヤハーネスW/Hのエンジンルーム側の車体パネル5の近傍部分にU字状に屈曲させてプロテクタ6とテープ7巻きで固定し、該屈曲部8を下向きに突出させて配置する一方、該屈曲部8の先端にテープ巻きをせずに電線wを露出させた排水部9を設けたもので、これにより、ワイヤハーネスW/H内の電線wとテープ7との隙間から浸入した水を前記排水部9より排出するようにしている。
しかしながら、前記排水部9は、外装材であるテープ7を巻き付けない電線露出部であるため、車両走行中にはね上げた小石との衝突や、車体パネルのエッジとの接触、あるいは、他部品による干渉や挟み込み等の外力から電線を保護することができず、該露出部の電線が損傷するおそれがある。
特開昭60−96122号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワイヤハーネスの電線群と外装材との隙間から入り込み、毛細管現象によって内部へと浸入していく水を取り除くワイヤハーネスの排水構造において、優れた排水性を備えると共に電線露出部の損傷を防止することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスの下端位置を挟む両側部はワイヤハーネスの電線群にテープをハーフラップ巻きし又は樹脂製の丸チューブ又はコルゲートチューブからなるチューブを通して防水仕様としている一方、前記下端位置ではテープ巻き又はチューブを通さずに電線群を露出させ、
前記電線群を露出させた領域にヒンジ付きプロテクタを取り付け、
前記ヒンジ付きプロテクタは底板部にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させて前記電線群に取り付け、かつ、該プロテクタの下端部分に水抜き穴を設けていることを特徴とするワイヤハーネスの排水構造を提供している。
前記排水構造は、前記電線露出部に取り付けるプロテクタにヒンジ部を設けているため、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させると共に、その傾斜角度を自由に変えて電線露出部の屈曲形状に対応させることができ、ワイヤハーネスの排水ポイントとなる最も低い下端位置とプロテクタの下端位置とを容易に位置合わせすることができる。また、プロテクタの前記下端位置に水抜き穴を設けているため、ワイヤハーネスの電線群とテープとの間に浸入した水を溜めることなく、前記下端位置の水抜き穴から効果的に外部へと排出することができる。
さらに、前記プロテクタにより、前記電線露出部の少なくとも外力干渉を受けやすい面が外部に露出しないように覆うことができるため、車両走行中にはね上げた小石や、車体パネル、他部品等との干渉から電線を保護でき、電線損傷を防止することができる。
前記プロテクタは底板部と側板部を備え、該底板部に前記ヒンジ部を設けていると共に、ヒンジ部が位置する部分では前記側板部を分割し、かつ、前記水抜き穴の下方に隙間をあけて水抜き穴を覆う蓋部を水抜き穴の一端から突設している。
このように、プロテクタに底板部と側板部を設けることにより、前記電線露出部を多面的に覆うことができ、電線保護性能を高めることができる。また、側板部は前記ヒンジ部が位置する部分で分割しているため、ヒンジ部を介したプロテクタの屈曲作業をスムーズに行うことができ、排水用の前記下端位置を容易に設定することができる。
また、前記水抜き穴に前記蓋部を設けることにより、該蓋部と水抜き穴との隙間からの排水性を確保しながらも、水抜き穴から小石等の異物がプロテクタ内に侵入することを該蓋部によって防ぐことができ、電線損傷をより確実に防止できる。
前記側板部には、ヒンジ部を挟む両側部を一定の傾斜角度で固定するための係止構造を設けてもよい。
前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中央に1個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部を含めて前記水抜き穴を設けている。
このように、底板部に1個の薄肉ヒンジ部を設けるときは、該薄肉ヒンジ部の位置がプロテクタの最も低い最下端位置となるため、該最下端位置に水抜き穴を設けることにより、確実で安定した排水性を常時確保することができる。
あるいは、前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中間部に間隔をあけて少なくとも2個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部に挟まれた底板部に前記水抜き穴を設けてもよい。
この場合、前記水抜き穴を設ける底板部は円弧状に下方に湾曲させ、この円弧状の最下端位置に水抜き穴を形成して排水性を高めることが好ましい。
また、プロテクタが底板部と側板部を備えている場合は、前記水抜き穴は、底板部の幅方向中央に設けると共に、底板部の前記側板部との境界部にも設けることが好ましい。これにより、底板部と側板部との境界部分の隅部に水が溜まることを防止できる。
前記プロテクタは前記底板部の幅方向の一方側に前記側板部を突設した断面L形状、底板部の両側に前記側板部を突設した断面凹形状、または該断面凹形状としたプロテクタに蓋部を取り付けて露出した電線群の全面を覆う形状としている。
さらに、本発明は、前記ワイヤハーネスの排水構造の形成方法であって、
前記ヒンジ部を備えたプロテクタの底板部を平板状に展開しておき、
該プロテクタを前記ワイヤハーネスの電線露出部に配置し、前記プロテクタの水抜き穴をワイヤハーネスの下端位置に位置させた状態で、前記電線露出部の傾斜形状に対応させて前記ヒンジ部を支点として両側部を屈曲させ、該両側部の先端を前記ワイヤハーネスに巻き付けたテープ又は外装したチューブ内部の電線群に固定しているワイヤハーネスの排水構造の形成方法も提供している。
プロテクタの両側部先端をワイヤハーネスに固定する手段には、バンド、あるいはテープ巻きを用いることができる。
上述したように、本発明によれば、プロテクタにヒンジ部を設け、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させて電線露出部に取り付けることにより、前記傾斜角度を自由に変えてプロテクタをワイヤハーネスの屈曲形状に沿わせることができ、プロテクタの下端位置をワイヤハーネスの排水ポイントとなる下端位置に容易に配置することができる。また、プロテクタの下端位置に水抜き穴を設けているため、電線群とテープとの間または前記チューブ内に浸入した水を溜めることなく、前記水抜き穴から常時効果的に排水することができる。
また、前記プロテクタにより、電線露出部のうち外部干渉を受けやすい下面側や側面を外部に露出しないように覆うことができるため、はね上げた小石や車体パネルとの干渉から電線露出部を保護することができる。
さらに、前記水抜き穴の下方に隙間をあけて蓋部を設けることにより、該水抜き穴からの排水性を確保しながらも、該水抜き穴からプロテクタ内に異物が侵入することを防止して電線露出部の損傷を防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
いずれの実施形態も、図1に示すように、自動車のエンジンルームに配索されるワイヤハーネス10の排水構造に本発明を適用している。ワイヤハーネス10は、自動車のエンジンルームXと車室Yとを仕切る車体パネル80の貫通穴81に取り付けられるグロメット82に挿通し、該グロメット82の取付位置近傍のエンジンルームX側に排水用の電線露出部Aを形成している。
前記電線露出部A以外の領域、即ち、電線露出部Aを挟む両側部はテープ15でハーフラップ巻きして防水仕様としている。テープ15は粘着テープからなる。
また、いずれの実施形態も、ワイヤハーネス10は、図3にも示すように、前記電線露出部Aに最も低い位置B(以下「最下端位置B」という)が配置されるように下方に屈曲している。
図1乃至図4に本発明の第一実施形態を示し、ワイヤハーネス10の電線露出部Aに断面L形状のプロテクタ20を取り付けている。
前記プロテクタ20は、図2(A)(B)に示すように、底板部21と側板部22とからなるL字形状の樹脂成形品からなり、底板部21に水抜き穴蓋部26とを設けている。該プロテクタ20の長さは、前記ワイヤハーネス10の電線露出部Aとその両側の前記ハーフラップ巻き部分にかけて配置される長さとしている。該プロテクタ20の底板部21は、長さ方向の中央に設けた1個の薄肉ヒンジ部23を介して連結した左右の2枚の底板部21A、21Bからなる。側板部22は各底板部21A、21Bの幅方向の一方側より立設した側板部22A、22Bからなり、これら2枚の側板部22A、22Bは前記薄肉ヒンジ部23の位置で分割している。該薄肉ヒンジ部23を支点として底板部21を屈曲すると、一方の側板部22Bの外面側に他方の側板部22Aの分割端側が重なって摺接する構成としている。
前記底板部21には、前記薄肉ヒンジ部23を設けた位置の幅方向中央部に、該薄肉ヒンジ部23を分断して両側の底板部21A、21Bに切り込む長方形状の水抜き穴25を設けている。
前記水抜き穴蓋部26は、前記水抜き穴25の長さ方向一端から突設しており、詳しくは、図4にも示すように、一方の底板部21Aから下方に突設した基部26aの先端を屈曲して底板部21と略平行に蓋本体部26bを延設している。該蓋本体部26bは、水抜き穴25を下方から覆う一方、該水抜き穴25との間に排水用隙間S1をあけ、かつ、該蓋本体部26bの先端を自由端として、水抜き穴25の排水性を確保している。この蓋本体部26bの長さ方向中央部には、前記薄肉ヒンジ部23に対応する薄肉ヒンジ部26cを設け、底板部21の屈曲による水抜き穴25の屈曲形状に沿って蓋本体部26bも前記薄肉ヒンジ部26cによって屈曲できるようにしている。
具体的には、前記水抜き穴蓋部26は、前記水抜き穴25の部分の底板部21A、21Bおよび薄肉ヒンジ部23を切り起こして形成している。
前記プロテクタ20のワイヤハーネス10への取り付けに際しては、まず、前記電線露出部Aにプロテクタ20を配置し、図3に示すように、前記水抜き穴25をワイヤハーネス10の最下端位置Bに位置させる。この状態で、電線露出部Aの屈曲形状に対応させて前記薄肉ヒンジ部23を支点として両側の底板部21A、21Bを上向き傾斜するように屈曲させ、該両側の底板部21A、21Bの先端を、ワイヤハーネス10の前記テープ15によるハーフラップ巻き部分にテープ16で巻き付けて固定する。
其の際、図5(A)(B)に示すように、底板部21と側板部22とからなるL字形状としているため、ワイヤハーネス10の径が大小相違してもテープ16でワイヤハーネス10と底板部21と側板部22とに巻き付けて取り付けることができ、ワイヤハーネス10の径が相違しても共用して用いることができる。
このように、前記構成のプロテクタ20をワイヤハーネス10の前記電線露出部Aに取り付けると、図4に示すように、ワイヤハーネス10のテープ15と電線群11との間の隙間から浸入してくる水が溜まる位置である最下端位置Bから水抜き穴25を通じて外部へ効果的に排水できる。また、電線露出部Aのうち外力が干渉しやすい下面および一方側面をプロテクタ20で覆い、外部に露出させないため、電線露出部Aの電線損傷も防止することができる。
また、前記水抜き穴25を前記水抜き穴蓋部26で覆う構成としているため、該水抜き穴25を通じて異物がプロテクタ20内に浸入して電線を損傷することも防止できる。
さらに、前記プロテクタ20は、薄肉ヒンジ部23で連結した2枚の底板部21A、21Bで底板部21を形成すると共に、前記側板部22A、22Bを薄肉ヒンジ部23の位置で分割しているため、該薄肉ヒンジ部23を支点としてプロテクタ20を容易に屈曲でき、ワイヤハーネス10の屈曲形状と水が溜まる最下端位置Bとを安定的に保持できる。また、前記薄肉ヒンジ部23の位置に水抜き穴25を形成していることにより、該水抜き穴25を、屈曲したプロテクタ20の最下端に常に位置させることができ、確実で安定した排水性を常時機能させることができる。
図6に、第一実施形態の変形例1に係るプロテクタ20−1を示す。
該プロテクタ20−1の2枚の側板部22A、22Bのうち、一方の側板部22Bの分割端側の外面に、薄肉ヒンジ部23を中心とする円弧上に所要間隔をあけて複数の小さな係止爪27aを突設し、他方の側板部22Aの分割端側には、前記係止爪27aを挿入係止する1つ係止穴27bを設けている。
これにより、図6(B)に示すように、所要位置の係止爪27aを前記係止穴27bに係止ロックして、プロテクタ20−1を所要角度の屈曲形状で固定することができるため、ワイヤハーネス10とプロテクタ20−1の屈曲状態の保持と、水抜き穴25の最下端位置Bへの配置を一層安定させることができる。
図7に、第一実施形態の変形例2に係るプロテクタ20−2を示す。
該変形例2では、底板部21の長さ方向中央に1個の薄肉ヒンジ部23Aを形成すると共に、該薄肉ヒンジ部23Aから間隔をあけた両側にも薄肉ヒンジ部23B、23Cを形成している。底板部21は、これら計3箇所の薄肉ヒンジ部23A〜23Cを介して計4枚の底板部21A〜21Dを連結して形成している。側板部22も、前記4枚の底板部21A〜21Dに対応して、分割された4枚の側板部22A〜22Dで構成している。水抜き穴25は、中央の薄肉ヒンジ部23Aの位置に形成している。
このように、3箇所に薄肉ヒンジ部23A〜23Cを設けることにより、プロテクタ20−2とワイヤハーネス10を鋭角に傾斜させることができるため、ワイヤハーネス10の電線間に浸入した水が排水ポイントとなる最下端位置Bに一層溜まりやすくなり、優れた排水性を備えることができる。
図8乃至図11に、本発明の第二実施形態を示す。
第2実施形態では、ワイヤハーネス10の電線露出部Aを挟む両側はコルゲートチューブCTで外装している。ワイヤハーネス10の電線露出部Aには断面L形状のプロテクタ30を取り付け、該プロテクタ30の両側先端を前記コルゲートチューブCTの端部より内側に位置させると共に、該プロテクタ30の両端部をコルゲートチューブCT内部で電線群11にテープ(図示せず)で巻き付け固定している。
前記プロテクタ30は、図9および図10に示すように、底板部31と側板部32と水抜き穴蓋部37とを備え、樹脂で一体成形している。前記底板部31は、前記ワイヤハーネス10の電線露出部Aとその両側の前記コルゲートチューブCTの端部内側にかけて配置される長さとし、その長さ方向の中間部に間隔をあけて設けた2個の薄肉ヒンジ部33を介して連結した3枚の底板部31A、31B、31Cからなる。前記2個の薄肉ヒンジ部33に挟まれる位置に配置される中央底板部31Aは、前記長さ方向において下方に湾曲しているが、両側の底板部31B、31Cは平板からなる。
前記側板部32は、各底板部31A、31B、31Cの幅方向一方側より立設した3枚の側板部32A〜32Cからなる。これら3枚の側板部32A〜32Cは連結せず、前記2箇所の薄肉ヒンジ部33の位置で分割し、該薄肉ヒンジ部33を支点として底板部31を屈曲したときに、両側の側板部32B、32Cの分割端側が、それぞれ中央側板部32Aの外面側に重合して摺接するようにしている。
前記中央底板部31Aの前記湾曲形状の最下端部には、幅方向中央部に中央水抜き穴35を設けると共に、側板部32Aとの境界部分に隅部水抜き穴36を設けている。中央水抜き穴35と隅部水抜き穴36は、いずれも長方形状としているが、隅部水抜き穴36は中央水抜き穴35よりも細幅の小穴としている。
前記水抜き穴蓋部37は、前記中央水抜き穴35の長さ方向両端から突設しており、詳しくは、該中央水抜き穴35の両端の中央底板部31Aから一対の基部37aを下方に突設し、該基部37aの先端を蓋本体部37bで連結してなる。この水抜き穴蓋部37は、図10に示すように、中央水抜き穴35を下方から覆う一方、該水抜き穴35との間に排水用隙間S2をあけることによって、中央水抜き穴35の排水性を確保している。
本実施形態においても、プロテクタ30は、薄肉ヒンジ部33によってワイヤハーネス10の屈曲形状に沿う形状に容易に屈曲してワイヤハーネス10に取り付けることができる。よって、図9に示すように、ワイヤハーネス10の屈曲形状および排水ポイントとなる最下端位置Bを安定的に保持することができると共に、ワイヤハーネス10の電線露出部Aの下面側と一方側面の大部分を覆って電線損傷を防止することができる。
また、屈曲形状におけるプロテクタ30の最下端位置には、中央水抜き穴35のみでなく、隅部水抜き穴36も形成しているため、図11に示すように、プロテクタ30の僅かな傾きによって中央底板部31Aと中央側板部32Aとの境界の隅部分が最下端部となってしまう場合でも、該隅部分に溜まる水を前記隅部水抜き穴36によって排水することができる。
図12および図13に本発明の第三実施形態を示す。
ワイヤハーネス10の電線露出部Aに断面凹形状のプロテクタ30−1を取り付けている。
プロテクタ30−1は、側板部32を底板部31の幅方向両側より立設し、ワイヤハーネス10を下面側と両側面から覆う構成としている。また、中央底板部31Aには、幅方向中央に1個の中央水抜き穴35を形成すると共に、隅部水抜き穴36を幅方向両側に計2個設けている。その他の構成は前記第二実施形態と同一構成であるため、同一符合を付して説明を省略する。
前記プロテクタ30−1をワイヤハーネス10に取り付けると、ワイヤハーネス10の電線露出部Aを下面側と両側面から覆い、下面側と左右両側面のいずれからの外力干渉からも電線を保護することができるため、ワイヤハーネス10の配索設計の自由度を高めることができる。
また、隅部水抜き穴36を中央底板部31Aの幅方向両側に設けているため、プロテクタ30−1が左右いずれの方向に傾いても、中央底板部31Aと中央側板部32Aとの境界部分の隅部に溜まる水を排水することができる。
図14に、本発明の第四実施形態に係るプロテクタ30−2を示す。
該プロテクタ30−2は、電線露出部Aの上面側を覆う蓋部39を備えている。その他の構成は前記プロテクタ30−1と同一構成であるため、同一符合を付して説明を省略する。
具体的には、プロテクタ30−2の幅方向一方側の各側板部32A〜32Cの上端に、薄肉ヒンジ部38A〜38Cを介して開閉自在に蓋部材39A〜39Cを連結している。中央の蓋部材39Aは、中央側板部32Aの全長にわたって連結しているが、両側の蓋部材39B、39Cは、両側の側板部32B、32Cの分割端側の所要寸法を除く部分にそれぞれ連結し、プロテクタ30−2の屈曲状態においても各蓋部材39A〜39Cが互いに干渉しあわないようにしている。各蓋部材39A〜39Cの開閉端側には、ロック爪40A〜40Cを突設している。
また、幅方向他方側の各側板部32A〜32Cの外面には、前記ロック爪40A〜40Cを挿入係止する被ロック枠部41A〜41Cを突設している。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る排水構造は、自動二輪車に配索されて、本体電源系等の配線とハンドル回りのヘッドライト、フラッシャ、表示パネル等の電装品とを接続するワイヤハーネスの排水構造に適用してもよく、その場合、断面L形状のプロテクタ20、20−1、20−2の側板部22、およびプロテクタ30の側板部32は、外力干渉を受けやすい自動二輪車の外面側に設定することが好ましい。
本発明の第一実施形態に係る排水構造を備えたワイヤハーネスを車体に配線した状態を示す要部破断斜視図である。 図1に示すプロテクタを示し、(A)は下面側斜視図、(B)は展開状態の上面側斜視図である。 図1の要部拡大斜視図である。 第一実施形態に係る排水構造を示す断面説明図である。 (A)(B)はプロテクタに径の相違するワイヤハーネスをテープ巻きで取り付けている状態を示す断面図である。 第一実施形態の変形例1に係るプロテクタの要部を示し、(A)は展開状態を示す拡大斜視図、(B)は屈曲状態を示す拡大斜視図である。 第一実施形態の変形例2に係るプロテクタを示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る排水構造を備えたワイヤハーネスを車体に配線した状態を示す要部破断斜視図である。 図8の要部拡大斜視図である。 図8に示すプロテクタの上面側斜視図である。 図9に示す隅部水抜き穴から排水する例を示す説明断面図である。 本発明の第三実施形態に係るプロテクタを示す斜視図である。 図12に示すプロテクタをワイヤハーネスに取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の第四実施形態に係るプロテクタを示す斜視図である。 ワイヤハーネスへの水の浸入経路を示す斜視図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 ワイヤハーネス
20、20−1、20−2、30、30−1、30−2 プロテクタ
21、31 底板部
21A〜21D、31A〜31C 底板部
22、32 側板部
22A〜22D、32A〜32C 側板部
23、23A〜23C、33 薄肉ヒンジ部
25、35、36 水抜き穴
26、37 水抜き穴蓋部
A 電線露出部
B 最下端位置

Claims (6)

  1. 車両に配索されるワイヤハーネスの下端位置を挟む両側部はワイヤハーネスの電線群にテープをハーフラップ巻きし又は樹脂製の丸チューブ又はコルゲートチューブからなるチューブを通して防水仕様としている一方、前記下端位置ではテープ巻き又はチューブを通さずに電線群を露出させ、
    前記電線群を露出させた領域にヒンジ付きプロテクタを取り付け、
    前記ヒンジ付きプロテクタは底板部にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させて前記電線群に取り付け、かつ、該プロテクタの下端部分に水抜き穴を設けていることを特徴とするワイヤハーネスの排水構造。
  2. 前記プロテクタは底板部と側板部を備え、該底板部に前記ヒンジ部を設けていると共に、ヒンジ部が位置する部分では前記側板部を分割し、かつ、前記水抜き穴の下方に隙間をあけて水抜き穴を覆う蓋部を水抜き穴の一端から突設している請求項1に記載のワイヤハーネスの排水構造。
  3. 前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中央に1個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部を含めて前記水抜き穴を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの排水構造。
  4. 前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中間部に間隔をあけて少なくとも2個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部に挟まれた底板部に前記水抜き穴を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの排水構造。
  5. 前記プロテクタは前記底板部の幅方向の一方側に前記側板部を突設した断面L形状、底板部の両側に前記側板部を突設した断面凹形状、または該断面凹形状としたプロテクタに蓋部を取り付けて露出した電線群の全面を覆う形状としている請求項乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの排水構造。
  6. 請求項1乃至請求項5に記載のワイヤハーネスの排水構造の形成方法であって、
    前記ヒンジ部を備えたプロテクタの底板部を平板状に展開しておき、
    該プロテクタを前記ワイヤハーネスの電線露出部に配置し、前記プロテクタの水抜き穴をワイヤハーネスの下端位置に位置させた状態で、前記電線露出部の傾斜形状に対応させて前記ヒンジ部を支点として両側部を屈曲させ、該両側部の先端を前記ワイヤハーネスに巻き付けたテープ又は外装したチューブ内部の電線群に固定しているワイヤハーネスの排水構造の形成方法。
JP2008233987A 2008-09-11 2008-09-11 ワイヤハーネスの排水構造 Expired - Fee Related JP5200794B2 (ja)

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