JP5200794B2 - ワイヤハーネスの排水構造 - Google Patents
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Description
前記電線群を露出させた領域にヒンジ付きプロテクタを取り付け、
前記ヒンジ付きプロテクタは底板部にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させて前記電線群に取り付け、かつ、該プロテクタの下端部分に水抜き穴を設けていることを特徴とするワイヤハーネスの排水構造を提供している。
さらに、前記プロテクタにより、前記電線露出部の少なくとも外力干渉を受けやすい面が外部に露出しないように覆うことができるため、車両走行中にはね上げた小石や、車体パネル、他部品等との干渉から電線を保護でき、電線損傷を防止することができる。
このように、底板部に1個の薄肉ヒンジ部を設けるときは、該薄肉ヒンジ部の位置がプロテクタの最も低い最下端位置となるため、該最下端位置に水抜き穴を設けることにより、確実で安定した排水性を常時確保することができる。
この場合、前記水抜き穴を設ける底板部は円弧状に下方に湾曲させ、この円弧状の最下端位置に水抜き穴を形成して排水性を高めることが好ましい。
また、プロテクタが底板部と側板部を備えている場合は、前記水抜き穴は、底板部の幅方向中央に設けると共に、底板部の前記側板部との境界部にも設けることが好ましい。これにより、底板部と側板部との境界部分の隅部に水が溜まることを防止できる。
前記ヒンジ部を備えたプロテクタの底板部を平板状に展開しておき、
該プロテクタを前記ワイヤハーネスの電線露出部に配置し、前記プロテクタの水抜き穴をワイヤハーネスの下端位置に位置させた状態で、前記電線露出部の傾斜形状に対応させて前記ヒンジ部を支点として両側部を屈曲させ、該両側部の先端を前記ワイヤハーネスに巻き付けたテープ又は外装したチューブ内部の電線群に固定しているワイヤハーネスの排水構造の形成方法も提供している。
さらに、前記水抜き穴の下方に隙間をあけて蓋部を設けることにより、該水抜き穴からの排水性を確保しながらも、該水抜き穴からプロテクタ内に異物が侵入することを防止して電線露出部の損傷を防ぐことができる。
いずれの実施形態も、図1に示すように、自動車のエンジンルームに配索されるワイヤハーネス10の排水構造に本発明を適用している。ワイヤハーネス10は、自動車のエンジンルームXと車室Yとを仕切る車体パネル80の貫通穴81に取り付けられるグロメット82に挿通し、該グロメット82の取付位置近傍のエンジンルームX側に排水用の電線露出部Aを形成している。
前記電線露出部A以外の領域、即ち、電線露出部Aを挟む両側部はテープ15でハーフラップ巻きして防水仕様としている。テープ15は粘着テープからなる。
具体的には、前記水抜き穴蓋部26は、前記水抜き穴25の部分の底板部21A、21Bおよび薄肉ヒンジ部23を切り起こして形成している。
また、前記水抜き穴25を前記水抜き穴蓋部26で覆う構成としているため、該水抜き穴25を通じて異物がプロテクタ20内に浸入して電線を損傷することも防止できる。
該プロテクタ20−1の2枚の側板部22A、22Bのうち、一方の側板部22Bの分割端側の外面に、薄肉ヒンジ部23を中心とする円弧上に所要間隔をあけて複数の小さな係止爪27aを突設し、他方の側板部22Aの分割端側には、前記係止爪27aを挿入係止する1つ係止穴27bを設けている。
該変形例2では、底板部21の長さ方向中央に1個の薄肉ヒンジ部23Aを形成すると共に、該薄肉ヒンジ部23Aから間隔をあけた両側にも薄肉ヒンジ部23B、23Cを形成している。底板部21は、これら計3箇所の薄肉ヒンジ部23A〜23Cを介して計4枚の底板部21A〜21Dを連結して形成している。側板部22も、前記4枚の底板部21A〜21Dに対応して、分割された4枚の側板部22A〜22Dで構成している。水抜き穴25は、中央の薄肉ヒンジ部23Aの位置に形成している。
第2実施形態では、ワイヤハーネス10の電線露出部Aを挟む両側はコルゲートチューブCTで外装している。ワイヤハーネス10の電線露出部Aには断面L形状のプロテクタ30を取り付け、該プロテクタ30の両側先端を前記コルゲートチューブCTの端部より内側に位置させると共に、該プロテクタ30の両端部をコルゲートチューブCT内部で電線群11にテープ(図示せず)で巻き付け固定している。
ワイヤハーネス10の電線露出部Aに断面凹形状のプロテクタ30−1を取り付けている。
プロテクタ30−1は、側板部32を底板部31の幅方向両側より立設し、ワイヤハーネス10を下面側と両側面から覆う構成としている。また、中央底板部31Aには、幅方向中央に1個の中央水抜き穴35を形成すると共に、隅部水抜き穴36を幅方向両側に計2個設けている。その他の構成は前記第二実施形態と同一構成であるため、同一符合を付して説明を省略する。
また、隅部水抜き穴36を中央底板部31Aの幅方向両側に設けているため、プロテクタ30−1が左右いずれの方向に傾いても、中央底板部31Aと中央側板部32Aとの境界部分の隅部に溜まる水を排水することができる。
該プロテクタ30−2は、電線露出部Aの上面側を覆う蓋部39を備えている。その他の構成は前記プロテクタ30−1と同一構成であるため、同一符合を付して説明を省略する。
また、幅方向他方側の各側板部32A〜32Cの外面には、前記ロック爪40A〜40Cを挿入係止する被ロック枠部41A〜41Cを突設している。
本発明に係る排水構造は、自動二輪車に配索されて、本体電源系等の配線とハンドル回りのヘッドライト、フラッシャ、表示パネル等の電装品とを接続するワイヤハーネスの排水構造に適用してもよく、その場合、断面L形状のプロテクタ20、20−1、20−2の側板部22、およびプロテクタ30の側板部32は、外力干渉を受けやすい自動二輪車の外面側に設定することが好ましい。
20、20−1、20−2、30、30−1、30−2 プロテクタ
21、31 底板部
21A〜21D、31A〜31C 底板部
22、32 側板部
22A〜22D、32A〜32C 側板部
23、23A〜23C、33 薄肉ヒンジ部
25、35、36 水抜き穴
26、37 水抜き穴蓋部
A 電線露出部
B 最下端位置
Claims (6)
- 車両に配索されるワイヤハーネスの下端位置を挟む両側部はワイヤハーネスの電線群にテープをハーフラップ巻きし又は樹脂製の丸チューブ又はコルゲートチューブからなるチューブを通して防水仕様としている一方、前記下端位置ではテープ巻き又はチューブを通さずに電線群を露出させ、
前記電線群を露出させた領域にヒンジ付きプロテクタを取り付け、
前記ヒンジ付きプロテクタは底板部にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を挟む両側部を上向き傾斜させて前記電線群に取り付け、かつ、該プロテクタの下端部分に水抜き穴を設けていることを特徴とするワイヤハーネスの排水構造。 - 前記プロテクタは底板部と側板部を備え、該底板部に前記ヒンジ部を設けていると共に、ヒンジ部が位置する部分では前記側板部を分割し、かつ、前記水抜き穴の下方に隙間をあけて水抜き穴を覆う蓋部を水抜き穴の一端から突設している請求項1に記載のワイヤハーネスの排水構造。
- 前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中央に1個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部を含めて前記水抜き穴を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの排水構造。
- 前記プロテクタは一体成形の樹脂成形品からなり、前記底板部の長さ方向の中間部に間隔をあけて少なくとも2個の薄肉ヒンジ部を設け、該薄肉ヒンジ部に挟まれた底板部に前記水抜き穴を設けている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの排水構造。
- 前記プロテクタは前記底板部の幅方向の一方側に前記側板部を突設した断面L形状、底板部の両側に前記側板部を突設した断面凹形状、または該断面凹形状としたプロテクタに蓋部を取り付けて露出した電線群の全面を覆う形状としている請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの排水構造。
- 請求項1乃至請求項5に記載のワイヤハーネスの排水構造の形成方法であって、
前記ヒンジ部を備えたプロテクタの底板部を平板状に展開しておき、
該プロテクタを前記ワイヤハーネスの電線露出部に配置し、前記プロテクタの水抜き穴をワイヤハーネスの下端位置に位置させた状態で、前記電線露出部の傾斜形状に対応させて前記ヒンジ部を支点として両側部を屈曲させ、該両側部の先端を前記ワイヤハーネスに巻き付けたテープ又は外装したチューブ内部の電線群に固定しているワイヤハーネスの排水構造の形成方法。
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