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JP5010586B2 - 液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、反射光を利用して表示を行うことができる反射型あるいは半透過型の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置(LCD)には、表示用の光源として画面背面のバックライトを利用する透過型LCD、外光の反射光を利用する反射型LCD、および外光の反射光とバックライトの両方を利用する半透過型LCD(反射/透過型LCD)がある。反射型LCDおよび半透過型LCDは、透過型LCDに比べて消費電力が小さく、明るい場所で画面が見やすいという特徴があり、半透過型LCDは反射型LCDに比べて、暗い場所でも画面が見やすいという特徴がある。
図17は、従来の反射型LCD(例えば、特許文献1)におけるアクティブマトリックス基板100を表した断面図である。
この図に示すように、このアクティブマトリックス基板100は、絶縁性基板101と、絶縁性基板101の上に積層された、ゲート層102、ゲート絶縁層104、半導体層106、金属層108、および反射層110を備えている。ゲート層102、ゲート絶縁層104、半導体層106、および金属層108は、絶縁性基板101の上に積層された後、1つのマスクを用いてエッチングが施され、島状の積層構造を有するように形成される。その後、この積層構造の上に反射層110が形成されることにより、凹凸を有する反射面112が形成されている。なお、アクティブマトリックス基板100の上部には、図示していないが、透明電極、液晶パネル、カラーフィルタ基板(CF基板)等が形成されている。
図18は、従来の半透過型液晶表示装置(例えば、特許文献2)の断面図である。
この図に示すように、従来の半透過型液晶表示装置では、スイッチング素子(TFT)203のドレイン電極222の上に層間絶縁膜204が形成されており、層間絶縁膜204の上には、電食防止膜205、反射電極膜206、及び非晶質透明電極膜218が積層されている。反射電極膜206が形成された領域は半透過型液晶表示装置の反射領域である。反射領域における層間絶縁膜204の上部には凹凸が形成されており、その凹凸を反映して、電食防止膜205、反射電極膜206、及び非晶質透明電極膜218にも凹凸が形成されている。
特開平9−54318号公報 特開2005−277402号公報
上述したアクティブマトリックス基板100では、反射層110の一部は、ゲート層102等が形成されていない部分(島の間の部分、以下、「間隙部」と呼ぶ)において、絶縁性基板101に到達するように形成されている。したがって、間隙部では、反射面112の表面は絶縁性基板101の方向に陥没し、深い窪み(あるいは凹部)を有する面となる。
反射型液晶表示装置あるいは半透過型液晶表示装置において、反射光を利用して明るい表示を行うためには、さまざまな方位から入射する入射光を、反射面112によって、表示面全体に渡って、より均等に、効率的に反射させる必要がある。そのためには、反射面112は完全な平面ではなく、適度な凹凸を有しているほうが良い。
しかし、上述のアクティブマトリックス基板100の反射面112は、深い窪みを有している。そのため、窪みの下部に位置する反射面に光が到達しにくく、また、光が到達したとしても、その反射光は液晶パネル側に反射されにくいため、反射光が表示に対して有効に用いられないという問題がある。さらに、反射面110の多くの部分が、液晶表示装置の表示面に対して大きな角度を有することになるため、その部分からの反射光が表示に有効に利用されないという問題がある。
図19は、反射面112の傾きと反射光の出射角との関係を表した図である。図19(a)は、光が屈折率Naを有する媒質aから屈折率Nbを有する媒質bに入射したときの入射角αと出射角βとの関係を表している。この場合、スネルの法則により、次の関係が成り立つ。
Na*sinα = Nb*sinβ
図19(b)は、LCDの表示面に垂直に入射した入射光が、表示面(あるいは基板)に対してθだけ傾いた反射面によって反射された場合の、入射光と反射光の関係を表した図である。図に示すように、表示面に垂直に入射した入射光は、表示面に対して角度θだけ傾いた反射面によって反射され、出射角φの方向に出射される。
スネルの法則に基づいて、反射面の角度θ毎に、スネルの法則に基づいて出射角φを計算した結果を表1に示す。
Figure 0005010586
この表の値は、空気(air)の屈折率を1.0、ガラス基板および液晶層の屈折率を1.5として計算している。表1に示すように、反射面の角度θが20度を超えると、出射角φが非常に大きくなり(90−φが非常に小さくなり)、出射光のほとんどが利用者に届かなくなってしまう。したがって、反射層の反射面に凹凸をつけたとしても、反射光を有効に用いるためには、反射面のより多くの部分において角度θを20度以下にする必要がある。
上述のアクティブマトリックス基板100の反射面112は、20度より大きい部分が多いため、反射光が表示にあまり有効には利用されてはいない。この問題を解決するために、反射層110の下に絶縁層を形成し、その絶縁層の上に反射層110を形成することが考えられる。しかし、この場合、絶縁層を形成する工程、および反射層110とTFTのドレインとを接続するためのコンタクトホールを絶縁層に形成する工程が必要となり、材料および工程数が増えるという問題が発生する。
また、上述した従来の半透過型液晶表示装置では、ドレイン電極222の上に層間絶縁膜204を積層した後、その上部に凹凸を形成する工程が必要であり、さらにその上に、電食防止膜205、反射電極膜206、及び非晶質透明電極膜218を積層する工程が必要である。このように、従来の半透過型液晶表示装置にも、反射領域を形成するために材料や工程数が増加するという問題があった。
さらに、従来の半透過型液晶表示装置では、液晶層211に接する非晶質透明電極膜218の表面に凹凸が形成されるため、液晶層211に印加される電界が均一にならず、反射領域における液晶の配向を所望の向きに均一に制御することが困難であった。また、非晶質透明電極膜218の端部には層間絶縁膜204の端部形状を反映した斜面が形成されるが、この斜面によって反射領域の端部付近における液晶の配向が乱されるという問題もあった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストで高画質の反射型又は半透過型の液晶表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置であって、前記反射領域は、基板の上に形成された反射層を備え、前記反射領域は、前記反射層の表面に形成された第1凹部と、前記第1凹部の中の前記反射層の表面に形成された第2凹部と、前記第2凹部の中の前記反射層の表面に形成された第3凹部とを有する。
ある実施形態では、前記第1凹部の内側であって前記第2凹部の外側における前記反射層の表面に、前記基板の面と平行な面が形成されている。
ある実施形態では、前記第2凹部の内側であって前記第3凹部の外側における前記反射層の表面に、前記基板の面と平行な面が形成されている。
ある実施形態では、前記反射領域における前記反射層の下に、開口部を有する金属層が形成されている。
ある実施形態では、前記金属層は、第1部分と、前記第1部分よりも厚い第2部分を有する。
ある実施形態では、前記金属層および前記金属層の開口部の上に絶縁層が形成されている。
ある実施形態では、前記絶縁層の上に開口部を有する半導体層が形成されている。
ある実施形態では、前記半導体層の開口部が前記金属層の開口部の内側に位置する。
ある実施形態は、前記基板の上に形成された半導体素子を備え、前記金属層、前記半導体層、および前記反射層は、それぞれ、前記半導体素子のゲート電極、半導体部分、およびソース・ドレイン電極と同じ材料で形成されている。
ある実施形態では、前記反射領域の中に、前記第1凹部、前記第2凹部、および第3凹部が複数形成されている。
ある実施形態では、前記第1凹部、前記第2凹部、および前記第3凹部の少なくとも1つの形状が円形である。
ある実施形態では、前記第1凹部、前記第2凹部、および前記第3凹部の少なくとも1つの形状が楕円形である。
ある実施形態では、前記第1凹部、前記第2凹部、および前記第3凹部の少なくとも1つの形状が四角形である。
ある実施形態は、液晶層と、前記液晶層と前記反射層との間に配置された層間絶縁層及び画素電極とを備え、前記画素電極の前記液晶層側の面が、前記反射層の前記第1凹部、前記第2凹部、及び前記第3凹部の形状を反映することなく平坦に形成されている。
ある実施形態では、前記金属層は第1金属層と、前記第1金属層の上に形成された、前記第1金属層とは異なる材料からなる第2金属層とを含み、前記第1金属層及び前記第2金属層はそれぞれ開口部を有し、前記第1金属層の開口部は前記第2金属層の開口部の内側に形成されている。
ある実施形態では、前記第1金属層がアルミニウムからなり、前記第2金属層がモリブデンからなる。
ある実施形態では、前記金属層が、前記第2金属層の上に形成された、前記第1金属層及び前記第2金属層とは異なる材料からなる第3金属層を含み、前記第3金属層は開口部を有し、前記第2金属層の開口部は前記第3金属層の開口部の内側に形成されている。
ある実施形態では、前記第1金属層がアルミニウムからなり、前記第2金属層が窒化モリブデンからなり、前記第3金属層がモリブデンからなる。
本発明による他の液晶表示装置は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置であって、前記反射領域は、開口部を有する金属層と、前記金属層の上に形成された反射層とを備え、前記反射領域は、前記反射層の表面に形成された第1凹部と、前記第1凹部の中の前記反射層の表面に形成された第2凹部とを有し、前記金属層における前記開口部の斜面には段差が形成されており、前記第1凹部及び前記第2凹部が前記金属層における前記開口部の前記斜面に応じて形成されている。
本発明による他の液晶表示装置は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置であって、前記反射領域は、開口部を有する金属層と、前記金属層の上に形成された開口部を有する半導体層と、前記半導体層の上に形成された反射層とを備え、前記反射領域は、前記反射層の表面に形成された第1凹部と、前記第1凹部の中の前記反射層の表面に形成された第2凹部とを有し、前記第1凹部及び前記第2凹部の一方が前記金属層の前記開口部に応じて形成されており、前記第1凹部及び前記第2凹部の他方が前記半導体層の前記開口部に応じて形成されており、前記金属層における前記開口部の側面は、前記表示面に対する傾斜角が20度以下の面を含む。
ある実施形態では、前記金属層の組成が前記金属層の厚さ方向に沿って変化している。
ある実施形態では、前記金属層が窒化モリブデンからなり、前記金属層における窒化モリブデンの窒素含有量が、前記金属層の厚さ方向に沿って変化している。
本発明による液晶表示装置の製造方法は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置の製造方法であって、前記反射領域に、開口部を有し、第1部分と前記第1部分よりも厚い第2部分とを有する金属層を形成するステップと、前記金属層および前記金属層の開口部の上に、絶縁層を形成するステップと、前記絶縁層の上に、開口部を有する半導体層を形成するステップと、前記半導体層および前記半導体層の開口部の上に、反射層を形成するステップとを含む。
ある実施形態において、前記半導体層の開口部は前記金属層の開口部の内側に形成される。
ある実施形態では、前記反射層の表面に第1凹部が形成され、前記第1凹部の内側の前記反射層の表面に第2凹部が形成され、前記第2凹部の内側の前記反射層の表面に第3凹部が形成される。
ある実施形態では、前記第1凹部が、前記金属層の前記開口部の上部における前記反射層の表面に形成される。
ある実施形態では、前記第3凹部が、前記半導体層の開口部の上部における前記反射層の表面に形成される。
ある実施形態では、前記金属層および前記半導体層がそれぞれ複数の開口部を有する。
ある実施形態では、前記金属層の開口部および前記半導体層の開口部の少なくとも一方の形状が円形である。
ある実施形態では、前記金属層の開口部および前記半導体層の開口部の少なくとも一方の形状が楕円形である。
ある実施形態では、前記金属層の開口部および前記半導体層の開口部の少なくとも一方の形状が四角形である。
ある実施形態では、前記液晶表示装置は半導体素子を備えており、前記金属層を形成するステップにおいて前記半導体素子のゲート電極が形成され、前記半導体層を形成するステップにおいて前記半導体素子の半導体部が形成され、前記半導体素子を形成するステップにおいて前記半導体素子のソース・ドレイン電極が形成される。
ある実施形態は、前記反射層の上に層間絶縁層を形成するステップと、前記層間絶縁層の上に画素電極を形成するステップとを含み、前記画素電極の面は、前記反射層の前記第1凹部、前記第2凹部、及び前記第3凹部の形状を反映することなく平坦に形成される。
ある実施形態において、前記金属層を形成するステップは、第1金属層を形成するステップと、前記第1金属層の上に、前記第1金属層とは異なる材料によって第2金属層を形成するステップとを含み、前記第1金属層及び前記第2金属層にはそれぞれ開口部が形成され、前記第1金属層の開口部は前記第2金属層の開口部の内側に形成される。
ある実施形態では、前記第1金属層がアルミニウムによって形成され、前記第2金属層がモリブデンによって形成される。
ある実施形態では、前記金属層を形成するステップが、前記第2金属層の上に、前記第1金属層及び前記第2金属層とは異なる材料によって第3金属層を形成するステップを含み、前記第3金属層には開口部が形成され、前記第2金属層の開口部は前記第3金属層の開口部の内側に位置する。
ある実施形態では、前記第1金属層がアルミニウムによって形成され、前記第2金属層が窒化モリブデンによって形成され、前記第3金属層がモリブデンによって形成される。
本発明による液晶表示装置の他の製造方法は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置の製造方法であって、前記反射領域に、第1部分と前記第1部分よりも厚い第2部分とを有する金属層を形成するステップと、前記金属層の上に絶縁層を形成するステップと、前記絶縁層の上に半導体層を形成するステップと、前記半導体層の上に反射層を形成するステップと、を含み、前記金属層には段差を有する斜面が形成され、前記反射層の表面には、前記金属層の前記斜面に応じて、第1凹部、及び前記第1凹部の中に位置する第2凹部が形成される。
本発明による液晶表示装置の他の製造方法は、入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置の製造方法であって、前記反射領域に、開口部を有する金属層を形成するステップと、前記金属層の上に絶縁層を形成するステップと、前記絶縁層の上に、開口部を有する半導体層を形成するステップと、前記半導体層の上に反射層を形成するステップと、を含み、前記反射層の表面には、前記金属層の前記開口部及び前記半導体層の前記開口部に応じて、第1凹部、及び前記第1凹部の中に位置する第2凹部が形成され、前記金属層における前記開口部の側面は、前記表示面に対する傾斜角が20度以下の面を含むように形成される。
ある実施形態では、前記金属層を形成するステップにおいて、前記金属層の組成が、前記金属層の厚さ方向に沿って変化する。
ある実施形態では、前記金属層が窒化モリブデンによって形成され、前記金属層を形成するステップにおいて、前記金属層における窒化モリブデンの窒素含有量が時間とともに減少していく。
本発明によれば、低コストで高画質の半透過型あるいは反射型の液晶表示装置が提供される。
実施形態1の液晶表示装置の断面形状を模式的に表した図である。 実施形態1の液晶表示装置を表した平面図であり、(a)は画素領域の構成を表しており、(b)は反射部の構成を表している。 実施形態1のTFT部および反射部の構成を表す断面図であり、(a)は反射部の構成を表しており、(b)はTFT部の構成を表している。 実施形態1と従来の液晶表示装置の反射部の構成を比較するための模式図であり、(a)は実施形態1の反射部の断面を、(b)は従来の液晶表示装置の反射部の断面を、また、(c)は反射部の角部における表面の角度を、それぞれ表した図である。 実施形態1のCsメタル層の製造方法を表した断面図である。 実施形態1の反射部の製造方法を表した平面図である。 実施形態1の反射部の製造方法を表した断面図である。 実施形態1におけるCsメタル層の製造方法の第1変形例を表した断面図である。 実施形態1におけるCsメタル層の製造方法の第2変形例を表した断面図である。 実施形態2の反射部の構成を示した断面図である。 実施形態2のCsメタル層の製造方法を示す断面図である。 実施形態3の反射部の構成を示した断面図である。 実施形態3のCsメタル層の製造方法を示す断面図である。 実施形態4の反射部の構成を示した断面図である。 実施形態4のCsメタル層の製造方法を示す断面図である。 実施形態5の液晶表示装置を表した断面図である。 従来の反射型LCDにおけるアクティブマトリックス基板100を表した断面図である。 従来の半透過型液晶表示装置の断面図である。 液晶表示装置における反射面の傾きと反射光との関係を表した図であり、(a)は、光が屈折率Naを有する媒質aから屈折率Nbを有する媒質bに入射したときの入射角αと出射角βとの関係を表しており、(b)は、LCDの表示面の角度と入射光および反射光の関係を表した図である。
符号の説明
10 液晶表示装置
12 TFT基板
14 対向基板
16 液晶
18 液晶層
22 透明基板
26 層間絶縁層
28 画素電極
30 反射部
32 TFT部
34 対向電極
36 CF層
38 透明基板
40 表示面
42 反射領域
44 TFT領域
46 透過領域
48 凹部
56 Csメタル層
57 第1金属層
59、59’ 第2金属層
60 第3金属層
61 ゲート絶縁層
62 半導体層
63 反射層
64、65、65’、65”、66、79、79’ 開口部
67、68、69、78 凹部
80、82 斜面
81 平坦面
100 アクティブマトリックス基板
101 絶縁性基板
102 ゲート層
104 ゲート絶縁層
106 半導体層
108 金属層
110 反射層
112 反射面
203 スイッチング素子
204 層間絶縁膜
205 電食防止膜
206 反射電極膜
211 液晶層
218 非晶質透明電極膜
222 ドレイン電極
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明による液晶表示装置の第1の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の液晶表示装置10の断面形状を模式的に表した図である。液晶表示装置10は、アクティブマトリックス方式による反射透過型の液晶表示装置(LCD)である。液晶表示装置10は、図1に示すように、TFT(Thin Film Transistor)基板12、例えばカラーフィルタ基板(CF基板)等の対向基板14、およびTFT基板12と対向基板14との間に封入された液晶16を含む液晶層18を備えている。
TFT基板12は、透明基板22、層間絶縁層26、画素電極28を備えており、反射部30とTFT部32とを含んでいる。なお、TFT基板12には、後述する、ゲートライン(走査線)、ソースライン(信号線)、およびCsライン(補助容量電極線)も形成されている。
対向基板14は、対向電極34、カラーフィルタ層(CF層)36、および透明基板38を備えている。透明基板38の上部の面は、液晶表示装置の表示面40となる。なお、TFT基板12および対向基板14は、それぞれ、配向膜および偏光板を備えているが、ここでは、図示を省略している。
液晶表示装置10において、反射部30が形成されている領域を反射領域42と呼び、TFT部32が形成されている領域をTFT領域44と呼ぶ。反射領域では、表示面40から入射した光が、反射部30によって反射され、液晶層18および対向基板14を通って表示面40から出射される。さらに、液晶表示装置10は、反射領域42およびTFT領域44以外の領域に形成された透過領域46を有している。透過領域46では、液晶表示装置10の光源から発せられた光が、TFT基板12、液晶層18、および対向基板14を通って表示面40から出射される。
なお、図1に示すように、反射部30の上部の対向基板14の側に透過性樹脂等によって形成された層31を設けることにより、反射領域42における液晶層18の厚さを、透過領域46における液晶層18の厚さの半分にすることも可能である。これにより、反射領域42と透過領域46における光路長を同じにすることができる。なお、図1には、層31は対向電極34とCF層36との間に形成されるように示しているが、層31は対向電極34の液晶層18側の面上に形成してもよい。
図2は、液晶表示装置10における画素領域及び反射部30の構成を、より具体的に表した平面図である。
図2(a)は、液晶表示装置10の一部を、反射面40の上から見た場合の平面図である。図に示すように、液晶表示装置10には、複数の画素50がマトリックス状に配置されている。それぞれの画素50には、上述した反射部30とTFT部32が形成されており、TFT部32にはTFTが形成されている。
画素50の境界部分には、列方向(図の上下方向)にソースライン52が延びており、行方向(図の左右方向)にゲートライン(ゲートメタル層)54が延びている。また、画素50の中央部分には、行方向にCsライン(Csメタル層)56が延びている。反射部30の層間絶縁層26には、画素電極28とTFTのドレイン電極とを接続するためのコンタクトホール58が形成されている。
図2(b)は、Csライン56の上部における反射部30の構成を模式的に表した平面図である。なお、この図では、コンタクトホール58は図示を省略している。図に示すように、反射部30には、段差を有する円形の凹部(テーパー部)48が複数形成されている。なお、ここでは、構成を分かりやすくする為に、8つの凹部48を図示しているが、凹部48の数は8つに限定されることはなく、更に多くの凹部48が形成されてよい。また、後述するように、反射部30には反射層63が形成されており、凹部48の表面はこの反射層63の面として形成されている。反射層63はTFT部32におけるTFTのドレイン電極に接続されている。
次に、図3を参照して、反射部30及びTFT部32の構成をより詳細に説明する。
図3(a)は、反射部30における凹部48の断面(図2(b)において矢印Bで示した部分の断面)を表している。反射部30には、図に示すように、段差を付けて形成されたCsメタル層(金属層)56、ゲート絶縁層(絶縁層)61、半導体層62、および反射層63が積層されている。半導体層62は、例えば、真性アモルファスシリコン層(Si(i)層)と、リンがドープされたn+アモルファスシリコン層(Si(n+)層)とにより構成される。
Csメタル層56は、開口部65を有しており、開口部65の周辺部(開口部65の淵とCsメタル層56の上面との間)には、斜面80、Csメタル層56の底面と平行な平坦面81、および斜面82が形成されている。また、半導体層62は、Csメタル層56の開口部65の内側に形成された開口部66を有している。
反射層63の表面には凹部67が形成され、凹部67の内側の反射層63の表面には凹部68が形成され、さらに、凹部68の内側の反射層63の表面には凹部69が形成されている。凹部67と凹部68と凹部69は、透明基板22に対して垂直に見た場合、同心円の形状を有する。凹部67の内側では、反射層63は2重の段差をもって形成されており、凹部67の内側であって凹部68の外側、および凹部68の内側であって凹部69の外側には、反射層63の表面が透明基板22の面と略平行に形成された平坦面が形成されている。
凹部67および凹部68は、Csメタル層56の開口部65およびその周辺部の上にゲート絶縁層61と半導体層62を介して反射層63が形成されたことによって、反射層63が窪んでできたものである。また、凹部69は、半導体層62の開口部66の上に反射層63が形成されたことにより、反射層63が窪んでできたものである。なお、半導体層62には、開口部66の代わりに凹部が形成されることもあり得る。その場合、凹部69は半導体層62の凹部(側面を含む)に応じて形成される。
図3(b)は、TFT部32におけるゲートメタル層(金属層)54、ゲート絶縁層61、半導体層62、および反射層63の構成を表した図であり、図2(a)の矢印Aの部分の断面図である。TFT部32のゲートメタル層54は、反射部30のCsメタル層56と同時に、同じ部材によって形成される。同様に、TFT部32のゲート絶縁層61、半導体層62、および反射層63は、それぞれ、反射部30のゲート絶縁層61、半導体層62、および反射層63と同時に、同じ部材によって形成される。
図4は、実施形態1の反射部30と、図17に示した従来の液晶表示装置の反射部の構造を比較した断面図である。図4(a)は、実施形態1の反射部30の構造を、図4(b)は、従来の液晶表示装置の反射部の構造を、それぞれ、模式的に表している。なお、これらの図では、簡略化のために、反射部30の各層の斜面、および従来の液晶表示装置の各層の斜面は垂直な面として表し、また、各段差の角部(図中の点線円で示した部分)は直角に折れ曲がるものとして表している。
これらの図に示すように、実施形態1の反射部30の反射層63の表面には、凹部67、68、69のそれぞれの上面の淵および底面の淵に、計12の角部が形成される。一方、従来の液晶表示装置においては、反射部の1つの凹部には4つの角部しか形成されない。
図4では、これらの角は直角として表しているが、実際の角部には、図4(c)に示すように、基板に平行な面(角度0度)から基板に対して20度よりも大きい角度(この図では、例として30度として表している)を有する面が連続的に形成される。したがって、反射部により多くの凹部を形成すれば、反射層の表面に、基板に対する角度が20度以下である面(有効反射面)をより多く形成することができる。
また、角部に形成される有効反射面は互いに異なる様々な傾斜角を有しているので、反射光が一定の方向のみに向かうことがない。よって、より多くの凹部を形成することにより、より多くの広範囲に広がる反射光を得ることができる。また、凹部の数を増やし、かつ凹部の側面の傾斜角度を20度以下にすれば、さらに多くの広範囲に広がる反射光を得ることができる。
図4(a)および(b)にて比較して示すように、実施形態1の反射部30には、従来の液晶表示装置に比べて、より多くの凹部が形成される。よって、凹部の形成に伴ってより多くの角部が形成されるため、反射層63の表面により多くの有効反射面を形成することが可能となり、表示面に向けてより多くの光を広範囲に反射させることができる。また、凹部67、凹部68、および凹部69はCsメタル層56および半導体層62の整形形状に応じて形成される。よって、これらの凹部の形状、深さ、および斜面傾斜角を、Csメタル層56および半導体層62の整形時に容易に調節することができる。
また、実施形態1において凹部67の内側に位置する反射層63は、ゲート絶縁層61あるいは半導体層62の上に形成されている。一方、従来の液晶表示装置では、凹部の内側の反射層は、ゲート絶縁層も半導体層も介することなく、ガラス基板の上に直接形成されている。したがって、実施形態1における凹部67、68、69の底面は、従来の液晶表示装置における凹部の底面よりも浅く形成されることになる。
従来の液晶表示装置では、凹部の底面が深い位置に形成されているため、凹部内面の傾斜角が大きくなり、凹部内に傾斜20度以下の有効反射面を多く形成することが困難であった。また、この凹部は、ゲート層102、ゲート絶縁層104、半導体層106を形成した後で、これらの層を一括して除去することにより形成されるため、凹部内面の傾斜角をコントロールして有効反射面を増やすことも困難であった。
本実施形態の表示装置では、Csメタル層56および半導体層62それぞれの形状に応じて複数の凹部が形成されるため、これらの層の積層時に開口部の大きさや位置関係等を調整することができる。これにより、凹部内の反射面の傾斜をコントロールして、傾斜が20度以下の有効反射面を多く形成し、より多くの光を表示面側に反射させることが可能となる。
さらに、本実施形態の液晶表示装置では、層間絶縁層26及び画素電極28の液晶層18側の面が反射層63の凹部67、凹部68、及び凹部69の形状を反映することなく、対向電極34の液晶層18側の面と同様に平坦に形成されている。したがって、図18に示した従来の半透過型液晶表示装置と比べて、液晶層18に印加される電界がより均一となり、反射領域42における液晶の配向を所望の向きに均一に制御することが可能となる。また、反射部30の端部付近における画素電極28に段差が形成されないので、液晶の配向が乱されることもない。したがって、本実施形態によれば、透過率が高く視野角特性に優れた表示ムラの少ない液晶表示装置を提供することが可能となる。
次に、実施形態1の反射領域42におけるTFT基板12の製造方法を説明する。
まず、反射領域42の反射部30におけるCsメタル層(金属層)56の製造方法について説明する。
図5は、反射部30のCsメタル層56の製造方法を説明するための断面図である。図5(a)に示すように、Csメタル層56の作成においては、まず洗浄した透明基板22の上にTi(チタン)膜85、Al(アルミニウム)膜86、TiN(窒化チタン)膜87をこの順に形成する。Ti膜85、Al膜86、TiN膜87の厚さは、それぞれ、例えば30nm、200nm、150nmである。
その後、この積層構造の上にパターンを有するレジスト膜88を形成し、RIE装置(反応性イオンエッチング装置)によりCL2/Arガスを用いてドライエッチングを行う。このときのエッチング条件は、ガス圧10mTorr、パワー(イオン加速電力)2000W、ガス流量はCL2/Ar=550/100sccmである。
次に、図5(b)に示すように、レジスト膜88を後退させながら、CF4/O2ガスを用いてエッチングを行う。このときのエッチング条件は、ガス圧100mTorr、パワー1500W、ガス流量はCF4/O2=400/100sccmである。CF4/O2ガスを使用しているため、TiN膜87はエッチングされるが、Al膜86はほとんどエッチングされない。したがって、Al膜86とその下のTi膜85は残され、レジスト膜88が除去された後に、段差のついたCsメタル層56が形成される。Csメタル層56の厚さは、50〜1000nm以下である。
上記の方法において、Al膜86の代わりに、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、あるいはこれらの合金等を用いた膜も使用可能である。その場合、使用される金属に応じてエッチングガスおよびエッチング条件が選ばれる。なお、エッチングに用いる装置もRIE装置に限られず、他のタイプのエッチング装置も使用可能である。
なお、アッシングによりレジスト膜88を後退させた後、図5(b)を用いて説明した上述のステップを繰り返すことにより、さらに多くの段差を有するCsメタル層56を作成することができる。そのようなCsメタル層56を用いることにより、反射層63の表面に、さらに多くの段差のついた反射面を形成することができる。
次に、図6および図7を用いて、反射領域42におけるTFT基板12全体の製造方法について説明する。
図6は、反射領域42におけるTFT基板12の製造過程を表した平面図、図7は、反射領域42におけるTFT基板12(図2(b)の矢印Bで示した部分)の製造過程を表した断面図である。
図6(a)および図7(a)に示すように、まず、反射領域42の透明基板22の上に、図5を用いて説明した段差のついたCsメタル層56が形成される。このとき、Csメタル層56には複数の開口部65が形成される。この工程では、図2(a)で示したゲートライン(ゲートメタル層)54、および図3(a)で示したTFT部32のゲートメタル層54も同一金属で同時に形成される。
次に、図6(b)および図7(b)に示すように、P−CVD法により、SiH4、NH3、N2の混合ガスを使用して、SiN(窒化シリコン)からなるゲート絶縁層61を、基板全面に作成する。ゲート絶縁層61は、SiO2(酸化シリコン)、Ta25(酸化タンタル)、Al23(酸化アルミニウム)等によって形成されても良い。ゲート絶縁層61の厚さは100〜600nmである。なお、この工程では、図3(b)で示したTFT部32のゲート絶縁層61も同時に形成される。
次に、ゲート絶縁層61の上に、アモルファスシリコン(a−Si)膜、およびアモルファスシリコンにリン(P)をドーピングしたn+a−Si膜を形成する。a−Si膜の厚さは30〜300nmである。また、n+a−Si膜の厚さは20〜100nmである。その後、これらの膜をフォトリソグラフ法により整形することにより、半導体層62が形成される。
このとき、半導体層62には開口部66が複数形成される。半導体層62の開口部66はCsメタル層56の開口部65の上に形成され、基板の面の上から見た場合、開口部65の内側に開口部65と同心円状に形成される。なお、この工程では、図3(b)で示したTFT部32の半導体層62も同時に形成される。
次に、図6(c)および図7(c)に示すように、スパッタリング法等によりAl等による金属薄膜を基板全面に形成し、反射層63を形成する。なお、金属薄膜には、Csメタル層56の材料として上に列挙した材料が用いられ得る。反射層63の厚さは、30〜1000nm以下である。
このとき、Csメタル層56の開口部65の上部における反射層63の表面には、上述した凹部67および凹部68が形成され、半導体層62の開口部66の上部における反射層63の表面には凹部69が形成される。
なお、この工程では、図3(b)で示したTFT部32の反射層63も同時に形成されるが、反射層63はTFT部32においては、TFTのソース電極およびドレイン電極を形成する。またこのとき、図2(a)におけるソースライン52も反射層63の一部として形成され得る。
次に、図6(d)および図7(d)に示すように、感光性アクリル樹脂をスピンコートにより塗布して、層間絶縁層(層間樹脂層)26が形成される。層間絶縁層26の厚さは、0.3〜5μm以下である。なお、反射層63と層間絶縁層26との間には、P−CVD法によってSiNx、SiO2等の薄膜が保護膜として形成され得るが、ここでは図示を省略している。保護膜の厚さは、50〜1000nm以下である。層間絶縁層26および保護膜は、反射領域42だけでなく、TFT領域44も含めた透明基板22の上部全面に形成される。その後、露光装置を用いた現像処理により、反射部30の中心付近にコンタクトホール58が形成される。
次に、図6(e)および図7(e)に示すように、層間絶縁層26の上に、ITOまたはIZO等からなる透明電極膜がスパッタリング法等により形成され、この透明電極膜を、フォトリソグラフ法によりパターン整形することにより、画素電極28が形成される。画素電極28は、反射領域42だけでなく、TFT領域44も含め、画素の上部全面に形成される。
反射領域42では、画素電極28は、層間絶縁層26およびコンタクトホール58の上に形成され、画素電極28の金属部材はコンタクトホール58を介して反射層63に接する。したがって、TFT部32におけるTFTのドレイン電極は、コンタクトホール58を介して画素電極28と電気的に接続される。
なお、凹部67、68、69は、できる限り多く形成することが好ましい。したがって、Csメタル層56および半導体層62の開口部を、製造工程におけるマスクとフォト露光の限界内において、反射面上にできる限り多く形成することが好ましい。Csメタル層56および半導体層62の開口部の好ましい大きさは、直径2〜10μmである。上述の工程において、層間絶縁層26の上面及び画素電極28の面は、反射層63の凹部67、凹部68、及び凹部69の形状を反映することなく平坦に形成される。
次に、図面を参照しながら、実施形態1の製造方法の第1変形例について説明する。第1変形例の製造方法は、上述の製造方法とはCsメタル層56の製造方法が異なる。他の部分の製造方法は上述したものと同じである。
図8は、反射部30におけるCsメタル層56の製造方法の第1変形例を説明するための断面図である。まず、図8(a)に示すように、透明基板22の上にTi(チタン)膜85、Al(アルミニウム)膜86、TiN(窒化チタン)膜87がこの順に形成される。Ti膜85、Al膜86、TiN膜87の厚さは、それぞれ、例えば30nm、200nm、150nmである。
その後、この積層構造の上にレジスト膜88を形成し、RIE装置によりCL2/Arガスを用いてドライエッチングを行う。このときの条件は、ガス圧10mTorr、イオン加速電力2000W、ガス流量はCL2/Ar=550/100sccmである。
このエッチング工程では、レジスト膜88に覆われていない部分のTiN膜87は全て除去されるが、Al膜86は一部のみが除去される。したがって、AL膜86の一部とTi膜85はエッチングされることなく残される。
次に、図8(b)に示すように、O2ガスを用いたアッシングによりレジスト膜88のみを後退させる。このときの条件は、ガス圧300mTorr、イオン加速電力1500W、ガス流量はO2=500sccmである。
次に、図8(c)に示すように、CL2/Arガスを用いたドライエッチングを施して、レジスト膜88に覆われていない部分のTiN膜87を全て除去する。このとき、レジスト膜88に覆われていない領域のAl膜86およびTi膜85が全て除去される前にエッチング処理を停止する。これにより、段差を有するCsメタル層56が形成される。なお、このときのエッチング条件は、ガス圧10mTorr、イオン加速電力2000W、ガス流量はCL2/Ar=500/100sccmである。
上記の方法において、Al膜86の代わりに、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、あるいはこれらの合金等を用いた膜も使用可能である。その場合、使用される金属にあったエッチングガスおよびエッチング条件が選ばれる。なお、エッチングに用いる装置もRIE装置に限られず、他のタイプのエッチング装置も使用可能である。
なお、アッシングによりレジスト膜88を後退させた後、上述のステップを繰り返すことにより、さらに多くの段差を有するCsメタル層56を作成することができる。そのようなCsメタル層56を用いることにより、反射層63の表面に、さらに多くの段差のついた反射面を形成することができる。
次に、図面を参照しながら、実施形態1の製造方法の第2変形例について説明する。第2変形例の製造方法も、実施形態1の製造方法とCsメタル層56の製造方法が異なるだけであり、他の部分の製造方法は上述したものと同じである。
図9は、反射部30におけるCsメタル層56の製造方法の第2変形例を説明するための断面図である。図に示すように、まず、透明基板22の上にTaN(窒化タンタル)膜90、Ta(タンタル)膜91、TiN(窒化チタン)膜92をこの順に形成する。TaN膜90、Ta膜91、TiN膜92の厚さは、それぞれ、例えば70nm、210nm、110nmである。
その後、この積層構造の上にレジスト膜88を形成し、RIE装置によりCF4/O2ガスを用いてドライエッチングを行う。このときの条件は、ガス圧400mTorr、イオン加速電力1100W、ガス流量はCF4/O2=474/126sccmである。
このエッチング工程では、CF4/O2ガスを用いてエッチングを行うため、TaN膜90およびTa膜91よりもTiN膜92のほうが、エッチングレートが早いため、よりエッチングが進む。したがって、エッチング時間を適切に設定することにより、図に示すような段差を有するCsメタル層56が形成される。
この方法では、1回のエッチング工程で段差のあるCsメタル層56を形成することができるので、製造時間を短縮することができる。なお、アッシングによりレジスト膜88を後退させた後、上述のステップを繰り返すことにより、さらに多くの段差を有するCsメタル層56を作成することができる。そのようなCsメタル層56を用いることにより、反射層63の表面に、さらに多くの段差のついた反射面を形成することができる。
(実施形態2)
次に、本発明による液晶表示装置の第2の実施形態について説明する。本実施形態の液晶表示装置は、上述の実施形態とはゲートメタル層54及びCsメタル層56の構成が異なるのみであり、以下に説明する部分以外は実施形態1と同じである。実施形態1における構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図10は、実施形態2の反射部30における凹部48の断面(図2(b)において矢印Bで示した部分の断面)を示している。図に示すように、反射部30におけるCsメタル層56は、第1金属層57、及び第1金属層57の上に形成された第2金属層59からなる。第1金属層57は例えばアルミニウム(Al)からなり、第2金属層59は例えばモリブデン(Mo)からなる。なお、図示は省略しているが、TFT部32におけるゲートメタル層54も第1金属層57及び第2金属層59の積層構造を有している。
第1金属層57は開口部65’を、第2金属層59は開口部79をそれぞれ有している。開口部65’は開口部79の内側に形成される。反射層63の表面には、凹部69、凹部68、および凹部67が形成されているが、これらの凹部は、半導体層62の開口部66、第1金属層57の開口部65’、及び第2金属層59の開口部79にそれぞれ応じて形成された窪みである。なお、半導体層62には開口部66が形成されなくてもよく、その場合、反射層63の表面には凹部69は形成されず、凹部67と凹部68による二重の窪みが形成される。
図11は、実施形態2におけるCsメタル層56の形成方法を示す断面図である。
まず、図11(a)に示すように、透明基板22の上に第1金属層57及び第2金属層59が積層される。第1金属層57の厚さは例えば50nmであり、第2金属層59の厚さは例えば200nmである。
次に、第2金属層59の上に例えばポジ型のレジストが塗布され、露光によってマスクパターンがレジスト85に転写される。パターン転写の後、レジストの除去・洗浄が行われ、第2金属層59の上に図11(b)に示すようなレジスト85が形成される。ここでレジスト85には、第1金属層57及び第2金属層59に開口部を形成するための開口が形成されている。
次に、エッチング処理が施され、図11(c)に示すように、レジスト85に覆われていない部分の第1金属層57及び第2金属層59が除去される。ここで、エッチャントには、例えば燐酸30重量%、硝酸25重量%、酢酸5重量%、及び水40重量%を含むエッチング液が用いられる。このようなエッチャントを用いることによって、第2金属層59のエッチングレートを第1金属層57のエッチングレートよりも高くすることができる。したがって、第2金属層59の側面が第1金属層57の側面よりも後退した階段状の斜面が形成される。
その後、残されたレジスト85が除去され、図11(d)に示すように、第1金属層57の開口部65’及び第2金属層59の開口部79の形成が完了する。
上述したCsメタル層56の形成工程では、同時に同様の方法によってゲートメタル層54が形成される。本実施形態の製造において、Csメタル層56及びゲートメタル層54の形成方法以外は実施形態1で述べたものと同じであるので、その説明を省略する。このような実施形態2によって、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
次に、本発明による液晶表示装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態の液晶表示装置は、上述の実施形態とはゲートメタル層54、Csメタル層56、及び反射部30の構成が異なるのみであり、以下に説明する部分以外の構成は上述した実施形態と同じである。上述の実施形態における構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図12は、実施形態3の反射部30における凹部48の断面(図2(b)において矢印Bで示した部分の断面)を示している。図に示すように、反射部30におけるCsメタル層56は、第1金属層57、第1金属層57の上に形成された第2金属層59’、及び第2金属層59’の上に形成された第3金属層60からなる。第1金属層57は例えばアルミニウム(Al)からなり、第2金属層59’は例えば窒素含有量が20%の窒化モリブデン(MoN)からなり、第3金属層60は例えばモリブデン(Mo)からなる。なお、図示は省略しているが、TFT部32におけるゲートメタル層54も第1金属層57、第2金属層59’及び第3金属層60の積層構造を有している。
第1金属層57は開口部65’を、第2金属層59’は開口部79’を、また第3金属層60は開口部64をそれぞれ有している。開口部65’は開口部79’の内側に形成され、開口部79’は開口部64の内側に形成される。反射層63の表面には、凹部69、凹部68、凹部67、及び凹部78が形成されているが、これらの凹部は、半導体層62の開口部66、第1金属層57の開口部65’、第2金属層59’の開口部79’、及び第3金属層60の開口部64にそれぞれ応じて形成された窪みである。なお、半導体層62には開口部66が形成されなくてもよく、その場合、反射層63の表面には凹部69は形成されず、凹部68、凹部67、及び凹部78による三重の窪みが形成される。
図13は、実施形態3におけるCsメタル層56の形成方法を示す断面図である。
まず、図13(a)に示すように、透明基板22の上に第1金属層57、第2金属層59’、及び第3金属層60が積層される。第1金属層57の厚さは例えば50nmであり、第2金属層59’の厚さは例えば50nmであり、第3金属層60の厚さは例えば200nmである。
次に、第3金属層60の上に例えばポジ型のレジストが塗布され、露光によってマスクパターンがレジスト85に転写される。パターン転写の後、レジストの除去・洗浄が行われ、第3金属層60の上に、図13(b)に示すようなレジスト85が形成される。ここでレジスト85には、第1金属層57、第2金属層59’、及び第3金属層60に開口部を形成するための開口が形成されている。
次に、エッチング処理が施され、図13(c)に示すように、レジスト85に覆われていない部分の第1金属層57、第2金属層59’、及び第3金属層60が除去される。ここで、エッチャントには、例えば燐酸30重量%、硝酸25重量%、酢酸5重量%、及び水40重量%を含むエッチング液が用いられる。このようなエッチャントを用いることによって、第3金属層60のエッチングレートを第2金属層59’のエッチングレートよりも高く、また第2金属層59’のエッチングレートを第1金属層57のエッチングレートよりも高くすることができる。したがって、第3金属層60の側面が第2金属層59’の側面よりも後退し、第2金属層59’の側面が第1金属層57の側面よりも後退した階段状の斜面が形成される。
その後、残されたレジスト85が除去され、図13(d)に示すように、第1金属層57の開口部65’第2金属層59’の開口部79’、及び第3金属層の開口部64の形成が完了する。
上述したCsメタル層56の形成工程では、同時に同様の方法によってゲートメタル層54が形成される。本実施形態の製造において、Csメタル層56及びゲートメタル層54の形成方法以外は実施形態1で述べたものと同じであるので、その説明を省略する。
実施形態3によれば、実施形態1と同様の効果を得ることができるが、反射層により多くの有効反射面を形成することができるので、実施形態1よりも優れた反射効率を得ることも可能である。
(実施形態4)
次に、本発明による液晶表示装置の第4の実施形態について説明する。本実施形態の液晶表示装置は、実施形態1と、ゲートメタル層54及びCsメタル層56の構成が異なっているが、以下に説明する部分以外の構成は実施形態1と同じである。実施形態1における構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図14は、実施形態4の反射部30における凹部48の断面(図2(b)において矢印Bで示した部分の断面)を示している。図に示すように、反射部30におけるCsメタル層56には開口部65”が形成されるが、開口部65”の側面には段差は形成されない。したがって、反射層63の表面には、Csメタル層56の開口部65”及び半導体層62の開口部66に応じて2つの凹部70及び71が形成される。
Csメタル層56は窒化モリブデン(MoN)からなるが、窒化モリブデンの窒素含有量は、透明基板22側からゲート絶縁層61に近づくに従って連続的に減少している。窒素含有量は、例えば、透明基板22側に接する部分では25%であり、ゲート絶縁層61に接する部分では0%である。この場合、ゲート絶縁層61に接する部分の材料はモリブデンとなるが、ここでは、これを窒素含有量が0%の窒化モリブデンとも呼んでいる。なお、図示は省略しているが、TFT部32におけるゲートメタル層54も同様の窒化モリブデンからなる。
図15は、実施形態4におけるCsメタル層56の形成方法を示す断面図である。
まず、図15(a)に示すように、例えばスパッタリングにより透明基板22の上に窒化モリブデン(MoN)によってCsメタル層56を積層する。ここで、Csメタル層56は、窒化モリブデンの窒素含有量が、上述のように、透明基板22側から上部に向かうにつれて連続的に減少するように積層される。言い換えれば、Csメタル層56の積層時に、窒化モリブデンの窒素含有量は時間とともに減少していく。Csメタル層56の厚さは例えば300nmである。
次に、Csメタル層56の上に例えばポジ型のレジストが塗布され、露光によってマスクパターンがレジスト85に転写される。パターン転写の後、レジストの除去・洗浄が行われ、Csメタル層56の上に、図15(b)に示すようなレジスト85が形成される。ここでレジスト85には、Csメタル層56に開口部を形成するための開口が形成されている。
次に、エッチング処理が施され、図15(c)に示すように、レジスト85に覆われていない部分のCsメタル層56が除去される。ここで、エッチャントには、例えば燐酸30重量%、硝酸25重量%、酢酸5重量%、及び水40重量%を含むエッチング液が用いられる。このようなエッチャントを用いることによって、Csメタル層56のエッチングレートを下部から上部へと連続的に高くすることができる。したがって、Csメタル層56の側面には、下部から上部に向かうにつれて連続的に後退した基板面に対する傾斜20度以下の斜面が形成される。
その後、残されたレジスト85が除去され、図15(d)に示すように、Csメタル層56の開口部65”の形成が完了する。
上述したCsメタル層56の形成工程では、同時に同様の方法によってゲートメタル層54が形成される。本実施形態の製造において、Csメタル層56及びゲートメタル層54の形成方法以外は実施形態1で述べたものと同じであるので、その説明を省略する。
実施形態4によれば、Csメタル層の斜面に段差が形成されないので、反射層63に形成される凹部の数は実施形態1よりも少ない。しかし、Csメタル層56の斜面に応じて凹部70の斜面のほぼ全ての傾斜を20度以下とすることができるので、実施形態1とほぼ同じか、それよりも優れた反射効率を得ることが可能となる。
(実施形態5)
以下、図面を参照しながら、本発明による液晶表示装置の第5の実施形態を説明する。上述の実施形態における構成要素と同じ要素には同一の参照番号を付け、その説明を省略する。
図16は、本実施形態の液晶表示装置の断面形状を模式的に表した図である。この液晶表示装置は、実施形態1、2、3、又は4の液晶表示装置から層間絶縁層26を除いたものであり、以下に述べる点以外は実施形態1、2、3、又は4の表示装置と同じである。なお、図16では、対向基板14の詳細な構造、およびTFT部32については図示を省略している。
図に示すように、実施形態5では、層間絶縁層26が形成されないため、画素電極28が図示しない絶縁膜を介して反射部30およびTFT部32の反射層63の上に形成される。反射部30及びTFT部32の構造および製造方法は、層間絶縁層26が除かれる点以外は、実施形態1と同様である。また、表示装置における画素配置や配線構造も、図2(a)に示したものと同様である。
この構成によっても、上述の実施形態と同様、反射層63の有効反射面の面積が広がり、より多くの光を表示面に反射させることができる。なお、この実施形態の反射部30におけるCsメタル層56にも、上述した実施形態1、2、3、又は4(変形例を含む)によるCsメタル層56が適用され得る。
上述の実施形態では、反射部30におけるCsメタル層56及び半導体層62の開口部は、基板に垂直に見た場合、同心円状に形成されるとしていたが、開口部の中心を異なるように配置してもよい。また、開口部の周囲が重なってもよく、Csメタル層56の全てあるいは一部の開口部が半導体層62の開口部の内側に形成されてもよい。これらの場合も、反射層63の表面には段差を持った円形あるいは円形が重なり合った凹凸が多数形成され、これによって有効反射面を広げることが可能となる。
また、上述の実施形態では、反射部30におけるCsメタル層56の開口部と半導体層62の開口部は、それぞれ円形に形成されるとしていたが、これらの開口部の一部あるいは全てを、楕円形あるいは四角形に形成してもよい。また、一部の開口部を楕円形に、他の開口部を四角形に形成してもよい。開口部の淵どうしが重なるように配置されてもよい。これらの場合も、反射層63の表面には、円形、楕円形、四角形、あるいはそれらが重なり合った、段差を有する凹凸が多数形成され、これによって有効反射面を広げることが可能となる。
さらに、上述した各実施形態において、反射層63の凹部は反射部30内にできる限り多く形成することが好ましい。よって、各凹部の大きさ及び形状は、上述したものに限られることはなく、四角形以外の多角形、凹部の淵が鋸歯状であるもの、それらを組み合わせたものなど、多くの形状に形成することができる。
また、上述の本実施形態では、Csメタル層56及び半導体層62には開口部が形成されるとしたが、これらの層の整形時に遮光部と透過部が反転したパターンを用いるなどして、開口部の位置に凸状の層(あるいは島状の層)を形成してもよい。
また、上述の実施形態では、半導体層62に開口部が形成されるとしたが、開口部の代わりに凹部を形成してもよい。その場合であっても、反射層63の表面には多数の凹部が形成され、上述した実施形態による効果と同様の効果が得られる。また、半導体層62の開口部66は必ずしも形成されなくてもよく、その場合、反射層63の表面には凹部69は形成されない。このような形態の液晶表示装置も本発明による液晶表示装置に含まれる。
本発明による液晶表示装置は、上述の実施形態によって示したように、反射層の表面に多くの段差や角部を有しており、傾斜角度が20度以下の斜面も多いので、有効反射面が広く、かつ散乱特性が優れた反射領域を得ることができる。また、反射面の段差および角部がCsメタル層および半導体層の整形時の形状に応じて形成されるので、製造工程を増やすことなく、優れた反射特性を有する反射領域を容易に得ることができる。したがって、均一かつ高い明度の表示が可能な液晶表示装置を安価に提供することができる。
さらに、本発明によれば、画素電極の液晶層側の面が対向電極の面と同様に平坦に形成され、反射部の端部付近における画素電極にも段差が形成されないので、液晶の配向を所望の向きに均一に制御することが可能となる。したがって、透過率が高く視野角特性に優れた表示ムラの少ない液晶表示装置を提供することが可能となる。
本発明による液晶表示装置には、液晶パネルを利用したディスプレイ装置、テレビ、携帯電話等も含まれる。また、本実施形態は半透過型の液晶表示装置を例として用いたが、上述した反射部と同様の形態を有する反射型液晶表示装置等も本願発明の一形態に含まれる。
本願発明の液晶表示装置は、上述した製造方法で形成されるため、透過型の液晶表示装置と同じ材料および工程で製造することができる。したがって、低コストで、反射効率の高い液晶表示装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、低コストで高画質の半透過型および反射型の液晶表示装置が提供される。本発明による液晶表示装置は、種々の液晶表示装置に好適に用いられ、例えば、携帯電話、カーナビ等の車載表示装置、ATMや販売機等の表示装置、携帯型表示装置、ノート型PCなど、反射光を利用して表示を行う半透過型および反射型の液晶表示装置に好適に用いられる。

Claims (2)

  1. 入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置であって、
    前記反射領域は、基板上に形成された開口部を有する金属層と、前記金属層の上に形成された開口部を有する半導体層と、前記半導体層の上に形成された反射層とを備え、
    前記反射領域は、前記反射層の表面に形成された第1凹部と、前記第1凹部の中の前記反射層の表面に形成された第2凹部とを有し、
    前記第1凹部及び前記第2凹部の一方が前記金属層の前記開口部に応じて形成されており、前記第1凹部及び前記第2凹部の他方が前記半導体層の前記開口部に応じて形成されており、
    前記金属層における前記開口部の側面は、前記表示面に対する傾斜角が20度以下の面を含み、
    前記金属層は窒化モリブデンからなり、
    前記金属層における窒化モリブデンの窒素含有量は、前記基板とは反対側に向かうにつれて減少している、液晶表示装置。
  2. 入射光を表示面に向けて反射させる反射領域を備えた液晶表示装置の製造方法であって、
    前記反射領域に、開口部を有する金属層を形成するステップと、
    前記金属層の上に絶縁層を形成するステップと、
    前記絶縁層の上に、開口部を有する半導体層を形成するステップと、
    前記半導体層の上に反射層を形成するステップと、を含み、
    前記反射層の表面には、前記金属層の前記開口部及び前記半導体層の前記開口部に応じて、第1凹部、及び前記第1凹部の中に位置する第2凹部が形成され、
    前記金属層における前記開口部の側面は、前記表示面に対する傾斜角が20度以下の面を含むように形成され、
    前記金属層を形成するステップにおいて、前記金属層は窒化モリブデンによって形成され、前記金属層における窒化モリブデンの窒素含有量は時間とともに減少していく、製造方法。
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