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JP5009940B2 - 電気ひげそり器 - Google Patents

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Description

本発明は、内刃と外刃とから成るひげそり刃ユニットを保持するヘッド部がグリップ部に対して所定方向に揺動自在に支持された電気ひげそり器に関する。
この種の電気ひげそり器として、内刃と外刃とから成るひげそり刃ユニットの他に、きわぞり刃ユニットを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この電気ひげそり器は、手で把持するグリップ部と、ひげそり刃ユニットを保持すると共に、グリップ部に対して前後方向に揺動自在に支持されたヘッド部とから構成されている。また、グリップ部の背面の上側にはきわぞり刃ユニットを備えており、このきわぞり刃ユニットはグリップ部に設けられた切換ノブにより使用状態(起立状態)と格納状態とに切り換え操作されるようになっている。
特開2002−315978号公報(図3〜図5)
しかしながら、前記従来の電気ひげそり器では、グリップ部に対して前後方向に揺動するヘッド部をロックするためのロックスイッチと、きわぞり刃ユニットを使用状態と格納状態に切り換え操作する切換ノブとがグリップ部にそれぞれ別々に設けられていたため、その分、部品点数が増えて、全体の構造が複雑になると共に、コスト高であった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ヘッド部をロックするためのスイッチが不要となって、部品点数を削減することができ、全体の簡素化及び低コスト化を図ることができる電気ひげそり器を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、手で把持するグリップ部と、ひげそり刃ユニットを保持すると共に前記グリップ部に対して所定方向に揺動自在に支持されたヘッド部とから成る電気ひげそり器において、前記ヘッド部に操作子で使用状態と格納状態とに切り換え操作されるきわぞり刃ユニットを配設すると共に、前記操作子の操作による前記きわぞり刃ユニットの使用状態への切り換え時に該操作子と嵌合するヘッド部固定用の係止部を前記ヘッド部に設け、前記グリップ部に前記きわぞり刃ユニットを使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子を往復スライド動自在に配設すると共に、該グリップ部に該操作子と嵌合・離脱する係止部を設け、前記操作子を円弧軌道で往復スライド動させるようにしたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ヘッド部に操作子で使用状態と格納状態とに切り換え操作されるきわぞり刃ユニットを配設すると共に、操作子の操作によるきわぞり刃ユニットの使用状態への切り換え時に該操作子と嵌合するヘッド部固定用の係止部をヘッド部に設けたことにより、ヘッド部をロックするためのスイッチが不要となり、その分、部品点数を削減することができ、全体の簡素化及び低コスト化を図ることができる。また、グリップ部にきわぞり刃ユニットを使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子を往復スライド動自在に配設すると共に、該グリップ部に該操作子と嵌合・離脱する係止部を設けたことにより、グリップ部の係止部で操作子の操作性を確保しつつ、ヘッド部の係止部でヘッド部のガタ付きを確実に防ぐことができる。特に、操作子を円弧軌道で往復スライド動させるようにしたことにより、ヘッド部の回動軸に近い方向にヘッド部のクリック力を伝え、ヘッド部の押し上げ時のヘッド部の回転方向のガタ付きを確実に抑制することができる。
本発明の実施形態の電気ひげそり器を示す側面図である。 上記電気ひげそり器の要部の斜視図である。 上記電気ひげそり器の操作子の操作前の要部の側面図である。 上記操作子の第1操作時の要部の側面図である。 上記操作子の第2操作時の要部の側面図である。 上記操作子の操作前の要部の背面図である。 上記同操作子の第1操作時の要部の背面図である。 上記操作子の第2操作時の要部の背面図である。 上記操作子の操作前の状態を一部断面で示す要部の側面図である。 上記操作子の第1操作時の状態を一部断面で示す要部の側面図である。 上記操作子の第2操作時の状態を一部断面で示す要部の側面図である。 上記操作子の操作前の状態を一部断面で示す要部の背面図である。 上記操作子の第1操作時の状態を一部断面で示す要部の背面図である。 上記操作子の第2操作時の状態を一部断面で示す要部の背面図である。 上記操作子の操作方向を示す側面図である。 本発明の他の実施形態の電気ひげそり器の要部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の電気ひげそり器を示す側面図、図2は同電気ひげそり器の要部の斜視図、図3は同電気ひげそり器の操作子の操作前の要部の側面図、図4は同操作子の第1操作時の要部の側面図、図5は同操作子の第2操作時の要部の側面図、図6は同操作子の操作前の要部の背面図、図7は同操作子の第1操作時の要部の背面図、図8は同操作子の第2操作時の要部の背面図、図9は同操作子の操作前の状態を一部断面で示す要部の側面図、図10は同操作子の第1操作時の状態を一部断面で示す要部の側面図、図11は同操作子の第2操作時の状態を一部断面で示す要部の側面図、図12は同操作子の操作前の状態を一部断面で示す要部の背面図、図13は同操作子の第1操作時の状態を一部断面で示す要部の背面図、図14は同操作子の第2操作時の状態を一部断面で示す要部の背面図、図15は同操作子の操作方向を示す側面図である。
図1及び図15に示すように、電気ひげそり器1は、手で把持するグリップ部2と、ひげそり刃ユニット10を保持すると共にグリップ部2に対して前後方向及び左右方向に揺動自在に支持されたヘッド部6とから構成されている。
グリップ部2は、上面3aが前面3bから背面3cにかけて傾斜した合成樹脂製のグリップ本体3と、このグリップ本体3の傾斜した上面3aより後方に突設された合成樹脂製のグリップ接続部4とから構成されている。このグリップ接続部4の上面4aの中央の凹部4b内には、ヘッド部6を左右方向に揺動させる左右揺動機構8を設けてある。また、この左右揺動機構8とヘッド部6の下部との間には、該ヘッド部6を前後方向に揺動させる前後揺動機構9を設けてある。
さらに、図1〜図8に示すように、ヘッド部6の上面6aの開口部6b内には、ひげそり刃ユニット10を配設してあると共に、該ヘッド部6の背面6cに形成された凹部7内には、きわぞり刃ユニット20を配設してある。また、グリップ部2のグリップ接続部4の背面4cに形成された凹部5内には、きわぞり刃ユニット20を使用状態(起立状態)と格納状態(傾倒状態)とに切り換え操作する合成樹脂製の操作子30を往復スライド動自在に配設してある。
図3〜図8に示すように、ひげそり刃ユニット10は、ヘッド部6の上面6aの開口部6bより外側に露出する複数のネット外刃11,11及び複数のスリット外刃12,12を有しており、各外刃11,12に導入された髭をヘッド部6内に設けられたリニアモータから駆動子を介して往復動される各内刃(いずれも図示省略)でカットできるようになっている。
図6〜図11に示すように、きわぞり刃ユニット20は、きわぞり刃21と、このきわぞり刃21を保持するカバーを兼ねた合成樹脂製の刃保持体22とを備えている。きわぞり刃21の下端中央部は、前記リニアモータに連係された駆動桿(駆動子)23に嵌合されており、この駆動桿23を介してきわぞり刃21は左右方向に往復動するようになっている。刃保持体22の基端部の両側の円弧部22a,22aは、ヘッド部6の凹部7の両側に突設した一対の回動支軸7a,7aに回動自在に支持されている。また、刃保持体22の基部の両側に一体突出形成された一対の突出片22b,22bには丸孔22cをそれぞれ形成してある。この各丸孔22cにはヘッド部6の凹部7の底面7bの両側に沿って前後方向に往復スライド動する各ハンドルアーム25の先端に突出したピン部25aを枢支してある。即ち、各ハンドルアーム25の基端部25bが後述する操作子30の操作子本体31の前面31a及び第2クリック弾性脚33で押圧されると各ハンドルアーム25が往動して刃保持体22を起立させるようになっている。また、操作子30による押圧が解除されると、各ハンドルアーム25が図示しないバネ部材の付勢力により復動されて元の位置に戻ることで、刃保持体22をヘッド部6の凹部7内に格納させるようになっている。
図3〜図15に示すように、操作子30は、グリップ部2のグリップ接続部4の背面4cに形成された凹部5内で前後方向に往復スライド動する合成樹脂製の操作子本体31と、この操作子本体31の下側に突設されて後方向に延びると共にグリップ接続部4の凹部5内の底面5aにおいて往復スライド動する合成樹脂製で一対の第1クリック弾性脚32,32と、操作子本体31の下側に突設されて前方向に延びると共にグリップ接続部4の凹部5内の底面5aにおいて往復スライド動する合成樹脂製で一対の第2クリック弾性脚33,33と、操作子本体31の下側に連結されてグリップ接続部4の両側より左右揺動機構8の左右スイングカバー8a内に突設した合成樹脂製で正面コ字状のロック部材34とを備えている。
図3〜図5,図15に示すように、操作子30の操作子本体31は、グリップ部2のグリップ接続部4の凹部5内の上側において前後方向に円弧軌道で往復スライド動するようになっている。即ち、図15に示すように、操作子本体31はヘッド部6の回動軸Xに近い方向に向かって円弧軌道で往復スライド動するようになっている。
図12に示すように、操作子30の操作前では、一対の第1クリック弾性脚32,32の各先端凸部32aがグリップ接続部4の凹部5の両側に突設された一対の第1係止部(係止部)35の各第1段目の凸部35aに嵌合するようになっている。
また、図13に示すように、操作子30の第1操作(第1クリック)時に、一対の第1クリック弾性脚32,32の各先端凸部32aがグリップ接続部4の凹部5の両側に突設された一対の第1係止部35の各第1段目の凸部35aと各第2段目の凸部35bとの間に嵌合するようになっている。この際に、図10に示すように、ロック部材34の両先端部34a,34aがヘッド部6の底面6dの両側に形成された一対の凹部6e,6eに嵌合することにより、グリップ部2のグリップ接続部4に対してヘッド部6がロックされるようになっている。
さらに、図14に示すように、操作子30の第2操作(第2クリック)時に、一対の第1クリック弾性脚32,32の各先端凸部32aがグリップ接続部4の凹部5の両側に突設された一対の第1係止部35,35の各第2段目の凸部35bに嵌合するようになっていると共に、一対の第2クリック弾性脚33,33がヘッド部6の凹部7の底面7bに突設された一対の第2係止部(ヘッド部固定用の係止部)37,37の各凸部37aに嵌合するようになっている。この際に、図5,図8,図11に示すように、操作子本体31の前面31a及び各第2クリック弾性脚33で各ハンドルアーム25が前方向に押圧されることにより、きわぞり刃ユニット20がヘッド部6の凹部7内の格納状態から使用状態に切り換えられるようになっている。
以上実施形態の電気ひげそり器1によれば、図4,図7,図10,図13に示すように、操作子30をヘッド部6の底面6d側に往スライド動操作すると、この第1操作(第1クリック)時に、一対の第1クリック弾性脚32,32の各先端凸部32aがグリップ接続部4の凹部5の両側に突設された一対の第1係止部35の各第1段目の凸部35aと各第2段目の凸部35bとの間に嵌合すると共に、ロック部材34の両先端部34a,34aがヘッド部6の底面6dの両側に形成された一対の凹部6e,6eに嵌合する。これにより、グリップ部2のグリップ接続部4に対してヘッド部6がロックされる。
また、図5,図8,図11,図14に示すように、操作子30をヘッド部6の底面6d側に更に往スライド動スライド操作すると、この第2操作(第2クリック)時に、一対の第1クリック弾性脚32,32の各先端凸部32aがグリップ接続部4の凹部5の両側に突設された一対の第1係止部35,35の各第2段目の凸部35bに嵌合すると共に、一対の第2クリック弾性脚33,33がヘッド部6の凹部7の底面7bに突設された一対の第2係止部37,37の各凸部37aに嵌合する。これにより、ヘッド部6のガタ付きを確実に防止することができる。
この際に、図5,図8,図11に示すように、操作子30でヘッド部6の凹部7内の両側の各ハンドルアーム25が前方に押圧され、ヘッド部6の凹部7内に格納されていたきわぞり刃ユニット20が起立して使用状態に切り換えられる。この状態より、操作子30を復スライド動操作すると、各ハンドルアーム25が図示しないバネ部材の付勢力により復動されて元の位置に戻ることにより、きわぞり刃ユニット20がヘッド部6の凹部7内に格納される。
このように、ヘッド部6の凹部7内に操作子30で使用状態と格納状態とに切り換え操作されるきわぞり刃ユニット20を配設すると共に、操作子30の操作によるきわぞり刃ユニット20の使用状態への切り換え時に該操作子30の第2クリック弾性脚33と嵌合するヘッド部固定用の第2係止部37をヘッド部6の凹部7に設けたことにより、ヘッド部6をロックするためのスイッチが不要となり、その分、部品点数を削減することができ、全体の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
また、グリップ部2にきわぞり刃ユニット20を使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子30を往復スライド動自在に配設すると共に、該グリップ部2のグリップ接続部4の背面4cに形成された凹部5内に該操作子30の第1クリック弾性脚32と嵌合・離脱する第1係止部35を設けたことにより、グリップ部2の第1係止部35で操作子30の操作性を確保しつつ、ヘッド部6の第2係止部37でヘッド部6のガタ付きを確実に防ぐことができる。
さらに、図15に示すように、操作子30を円弧軌道で往復スライド動させるようにしたことにより、ヘッド部6の回動軸Xに近い方向にヘッド部6のクリック力を伝え、ヘッド部6の押し上げ時のヘッド部6の回転方向のガタ付きを確実に抑制することができる。
図16は本発明の他の実施形態の電気ひげそり器の要部を示す斜視図である。
この他の実施形態では、ヘッド部6にきわぞり刃ユニット20を使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子30′を配設した点が、前記実施形態と異なる。他の構成は前記実施形態と同様であるので、同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この他の実施形態では、ヘッド部6にきわぞり刃ユニット20を使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子30′を配設したことにより、グリップ部2側に操作部がなくなるため、グリップ部2の握り勝手を向上させることができる。また、ヘッド部6内にきわぞり刃ユニット20と操作子30′をそれぞれ配設したので、安定的にきわぞり刃ユニット20の駆動桿等の駆動部を適宜嵌合させることができる。
1 電気ひげそり器
2 グリップ部
6 ヘッド部
10 ひげそり刃ユニット
20 きわぞり刃ユニット
30,30′ 操作子
35 第1係止部(係止部)
37 第2係止部(ヘッド部固定用の係止部)

Claims (1)

  1. 手で把持するグリップ部と、ひげそり刃ユニットを保持すると共に前記グリップ部に対して所定方向に揺動自在に支持されたヘッド部とから成る電気ひげそり器において、
    前記ヘッド部に操作子で使用状態と格納状態とに切り換え操作されるきわぞり刃ユニットを配設すると共に、前記操作子の操作による前記きわぞり刃ユニットの使用状態への切り換え時に該操作子と嵌合するヘッド部固定用の係止部を前記ヘッド部に設け、前記グリップ部に前記きわぞり刃ユニットを使用状態と格納状態とに切り換え操作する操作子を往復スライド動自在に配設すると共に、該グリップ部に該操作子と嵌合・離脱する係止部を設け、前記操作子を円弧軌道で往復スライド動させるようにしたことを特徴とする電気ひげそり器。
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