JP5008441B2 - 内燃機関の廃熱利用装置 - Google Patents
内燃機関の廃熱利用装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5008441B2 JP5008441B2 JP2007101453A JP2007101453A JP5008441B2 JP 5008441 B2 JP5008441 B2 JP 5008441B2 JP 2007101453 A JP2007101453 A JP 2007101453A JP 2007101453 A JP2007101453 A JP 2007101453A JP 5008441 B2 JP5008441 B2 JP 5008441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heat medium
- working fluid
- pump
- evaporator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000002918 waste heat Substances 0.000 title claims description 66
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 39
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 69
- 230000036760 body temperature Effects 0.000 claims description 11
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 claims description 7
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 claims description 7
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 5
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 165
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 55
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 33
- 238000000034 method Methods 0.000 description 32
- 230000008569 process Effects 0.000 description 32
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 30
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 24
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- MSSNHSVIGIHOJA-UHFFFAOYSA-N pentafluoropropane Chemical compound FC(F)CC(F)(F)F MSSNHSVIGIHOJA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000008236 heating water Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Description
しかしながら、上記従来技術では、この点につき格別な配慮がなされておらず、ランキンサイクル、ひいては廃熱利用装置の効率の悪化を招いている。
高温熱媒体から熱回収して作動流体を加熱する高温蒸発器、該高温蒸発器を経由した作動流体を膨張させて駆動力を発生する第1膨張機、該第1膨張機を経由した作動流体を更に膨張させて駆動力を発生する第2膨張機、該第2膨張機を経由した作動流体を凝縮させる凝縮器、該凝縮器を経由した作動流体を昇圧する第1ポンプ、該第1ポンプを経由した作動流体を更に昇圧して高温蒸発器に向けて循環させる第2ポンプを含む高温ランキンサイクル回路と、第2膨張機、凝縮器、第1ポンプを高温ランキンサイクル回路と共用するとともに、低温熱媒体から熱回収して作動流体を加熱する低温蒸発器を有し、該低温蒸発器を経由した作動流体を第2膨張機で膨張させ、該第2膨張機を経由した作動流体を凝縮器で凝縮させ、該凝縮器を経由した作動流体を第1ポンプで昇圧して低温蒸発器に向けて循環させる低温ランキンサイクル回路とを備え、高温ランキンサイクル回路は、凝縮器を経由し高温蒸発器に到達する前の作動流体を低温熱媒体で予熱する加熱器を有することを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項1又は2において、加熱器は、低温蒸発器と一体に形成され、低温熱媒体が低温ランキンサイクル回路を循環する作動流体を加熱する温度に比して、低温熱媒体が高温ランキンサイクル回路を循環する作動流体を加熱する温度を高温とするべく構成された三重熱交換器であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項1から4のいずれかにおいて、高温熱媒体の温度を検出する温度センサと、該温度センサで検出された高温熱媒体の温度に応じて高温蒸発器に対する高温熱媒体の流入量を制御すべく駆動される操作端とを含む高温熱媒体流量制御手段を更に備え、該高温熱媒体流量制御手段は、温度センサで検出された高温熱媒体の温度が所定の第1温度設定値以下となるとき、高温蒸発器に対する高温熱媒体の流入量を減少させるべく操作端を駆動することを特徴としている。
すなわち、高温ランキンサイクル回路での熱回収を低温熱媒体、高温熱媒体から順次段階的に実施することにより、高温ランキンサイクル回路の1サイクルあたりの熱回収量を増大させることができる。これにより、高温ランキンサイクル回路の熱回収率を向上でき、ランキンサイクル全体、ひいては廃熱利用装置の高効率化を実現できる。
また、請求項5記載の発明によれば、高温熱媒体の温度を検出する温度センサ、この温度センサで検出された高温熱媒体の温度に応じて高温蒸発器に対する高温熱媒体の流入量を制御すべく駆動される操作端を含む高温熱媒体流量制御手段を備え、この高温熱媒体流量制御手段は、温度センサで検出された高温熱媒体の温度が所定の第1温度設定値以下となるとき、高温蒸発器に対する高温熱媒体の流入量を減少させるべく操作端を駆動する。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1は本実施形態の内燃機関の廃熱利用装置2の構成を示す模式図であり、廃熱利用装置2は、冷却水が循環し、例えば車両のエンジン(内燃機関)4を冷却する冷却水回路(熱媒体回路)6と、作動流体(以下、冷媒という)が循環し、エンジン4の廃熱を回収するランキンサイクル8(以下、サイクル8という)とから構成されている。
三方弁10は、1つの入口ポートと2つの出口ポートとを有するリニア電動弁であって、三方弁10の駆動部に入力される入力信号に比例して1つの弁体を連続的に可変駆動することにより、入口ポートに流入する冷却水を各出口ポートに配分して流出させるとともに、これら各配分流量を微調整可能に構成されている。
高温蒸発器14は、排ガス熱交換器12と合流点6bとの間の流路(循環路)6dに位置づけられ、内部に冷却水経路と冷媒経路とを有し、これら各経路を流れる冷却水と冷媒とが互いに対向流をなすように構成されている。そして、排ガス熱交換器12で形成された過熱冷却水とサイクル8のうち後述する高温ランキンサイクル回路24を流れる冷媒とを熱交換させることにより、過熱冷却水から吸熱して冷媒を加熱している。
これに対し、サイクル8は、高温ランキンサイクル回路24(以下、高温サイクル24という)と低温ランキンサイクル回路26(以下、低温サイクル26という)とから構成され、2段膨張サイクルを実施している。
また、第1及び第2膨張機28,30は、回転軸等の共通の駆動力伝達手段を有しており、この伝達手段には例えば発電機38が接続され、発電機38を介して第1及び第2膨張機28,30で発生した駆動力を廃熱利用装置2の外部等で使用可能である。
第1及び第2冷媒ポンプ34,36は、リニア電動ポンプであって、各ポンプ34,36の駆動部に入力される入力信号に比例して可動部を連続的に可変駆動することにより、サイクル8を循環する冷媒量を微調整可能に構成されている。
一方、低温サイクル26は、高温蒸発器14で吸熱された後に形成される温水を熱媒体とし、この温水から低温蒸発器16を介してエンジン4の廃熱を回収しており、高温サイクル24と第2膨張機30、凝縮器32、第1冷媒ポンプ34を共用しつつ、高温サイクル24とは異なる閉回路を形成している。
このような高温及び低温サイクル24,26により構成されたサイクル8は、エンジン4の運転状況を検出する各センサの検出信号に基づいて、冷却水回路6と高温及び低温サイクル24,26との熱交換に係る冷却水量や冷媒量を制御することにより、エンジン4の廃熱回収を効率的に実施している。
ECU44は、検出端である温度センサ40,42,43から検出される温度の検出信号に応じて、操作端である第1及び第2冷媒ポンプ34,36、及び三方弁10を適宜駆動する駆動信号を出力し、冷却水回路6と高温及び低温サイクル24,26との熱交換に係る冷却水量や冷媒量を制御している。
加熱器46は、高温サイクル24側では、第2冷媒ポンプ36と高温蒸発器14との間に位置づけられる一方、冷却水回路6側では、流路6eを流れる温水の流れ方向でみて、低温蒸発器16の上流側に直列に位置づけられ、高温蒸発器14で吸熱された後の温水と、高温サイクル24において第2冷媒ポンプ36から送出された後の冷媒とを熱交換させている。
以下、図2に示されるモリエル線図を参照し、例えばR245faを冷媒として使用した場合のサイクル8の熱収支について説明する。
冷媒(B)は凝縮器32で凝縮され、エンタルピiが減少した冷媒(C)となり、この冷媒(C)は第2ポンプ34により加圧されて冷媒(D:30℃)となった後、低温蒸発器16を通過する。この際、冷媒(D)は流路6eを流れる温水で加熱され、エンタルピiが増加して再びガス状態の冷媒(A)になる。そして、冷媒(A)は再び第2膨張機30に吸入されて次の冷凍サイクルに入り、上記A〜Dの順にサイクルが繰り返される。
冷媒(B)は、凝縮器32を通過してエンタルピiが減少した冷媒(C)となり、更に第1及び第2ポンプ34,36により順次加圧されて冷媒(E:30℃)の状態となった後、加熱器46を通過する。この際、冷媒(E)は流路6eを流れる温水で加熱され、エンタルピiが増加した冷媒(F:75℃)となる。
ECU44では、温度センサ42で検出される過熱冷却水温度TS、及び温度センサ43で検出されるエンジン4の本体温度TEに応じて、三方弁10を駆動する三方弁開度制御(高温熱媒体流量制御手段)(以下、弁開度制御という)たるメイン制御ルーチンと、温度センサ40で検出される冷媒温度TRに応じて、第2冷媒ポンプ36の回転数を制御する第2冷媒ポンプ回転数制御(作動流体流量制御手段、ポンプ回転数制御)(以下、第2ポンプ制御という)たるサブ制御ルーチンとが実行される。上記サブ制御ルーチンは上記メイン制御ルーチンにその一部が支配されているものの、その他は互いに独立した制御を実行する。
S0(以下、Sはステップを表す)において弁開度制御が開始されると、S1に移行する。なお、本制御ルーチンは以下の各ステップの実行中でも弁開度制御が停止されると、このS0の所定の初期状態に戻るリセット機能を有している。
S1では、温度センサ43で検出されるエンジン4の本体温度TEが所定の温度設定値(第3温度設定値)TS1以下であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で温度TEが所定の温度設定値TS1以下と判定された場合にはS2に移行し、判定結果が偽(No)でTEが所定の温度設定値TS1より大きいと判定された場合にはS3に移行する。
S4では、三方弁10を流路6c側に全開駆動するとともにバイパス路20側に全閉駆動した後、S1に移行する。
S5では、温度センサ42で検出された過熱冷却水温度TSが所定の温度設定値(第1温度設定値)TS2以下であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で温度TSが所定の温度設定値TS2以下と判定された場合にはS6に移行し、判定結果が偽(No)で温度TSが所定の温度設定値TS2より大きいと判定された場合にはS7に移行する。
一方、S7に移行した場合には、三方弁10を流路6c側に開駆動するとともにバイパス路20側に閉駆動した後、S1に移行する。
このようにして、S0において弁開度制御に係るメイン制御ルーチンが開始されると、上記S1,S2,S4、又はS1,S3,S5,S6、又はS7の一連のステップが繰り返し実行されるが、弁開度制御の制御ルーチンを上記S1,S2,S4のステップと、上記S1,S3,S5,S6、又はS7のステップとに切り離して別個の構成にしても良い。
S00では、第1及び第2冷媒ポンプ34,36はともに駆動され、第1冷媒ポンプ34の回転数は少なくとも第2冷媒ポンプ36の回転数以上で駆動されており、第2ポンプ制御が開始されるとS10に移行する。
なお、本制御ルーチンは以下の各ステップの実行中でも第2ポンプ制御が停止されると、このS00の所定の初期状態に戻るリセット機能を有している。また、本制御ルーチンの実行中か否かに拘わらず、第1冷媒ポンプ34は所定の回転数を保持して駆動されている。
S20に移行した場合には、第2冷媒ポンプ36の回転数をΔNの回転数分だけ増加した後、S10に移行する。
このようにして、S00において第2ポンプ制御に係るサブ制御ルーチンが開始されると、上記S10,S20、又はS10,S30の一連のステップが繰り返し実行される。
以上のように、本実施形態では、ECU44において弁開度制御と第2ポンプ制御とを実施することにより、冷却水回路6と高温及び低温サイクル24,26との熱交換に係る冷却水量や冷媒量を適切に制御している。
すなわち、低温サイクル26に比して大きな廃熱量を要する高温サイクル24において、過熱冷却水と温水との両方から熱回収することにより、流路24aを流れる冷媒量を一定と仮定した単位冷媒量あたりの廃熱回収量、換言すると高温サイクル24の1サイクルあたりの廃熱回収量を極力増大させることができる。
更に、加熱器46が流路6eを流れる温水の流れ方向でみて、低温蒸発器16の上流側に直列に位置づけられることにより、温水の熱量を低温サイクル26よりも先に高温サイクル24で回収できるため、高温サイクル24の熱回収率をより一層向上できる。
しかも、上記した弁開度制御及び第2ポンプ制御を実施することにより、サイクル8全体、廃熱利用装置2の高効率化を確実に且つ適切に実現できる。
図5に示すように、当該第2実施形態の廃熱利用装置48は、加熱器46を低温蒸発器16と一体化した三重熱交換器(低温回路部)50として形成し、他は上記第1実施形態と同一の構成をなしており、主として上記第1実施形態と異なる点について説明する。
三重熱交換器50は、その内部に冷却水経路Cと2つの冷媒経路R1,R2とを有する3重構造に形成され、経路R1は高温サイクル24の流路24aの一部をなすとともに経路R2は低温サイクル26の流路26aの一部をなし、これら経路R1,R2を流れる冷媒は経路Cを流れる温水と熱交換する。
次に、第3実施形態について説明する。
図6に示すように、当該第3実施形態の廃熱利用装置52は、冷却水回路6が第2実施形態における三方弁10、排ガス熱交換器12、高温蒸発器14、バイパス路20、温度センサ43を有しない閉回路として構成され、高温冷媒(高温熱媒体)が循環する冷媒回路54が新たに形成されている。この冷媒回路54には、排ガス熱交換器12、高温蒸発器14、第3冷媒ポンプ(操作端)56が順に接続され、冷却水温度センサ42に代わって同位置に第2冷媒温度センサ(温度センサ)58が設置され、弁開度制御を実施しない代わりに、温度センサ58からの検出信号に応じて第3冷媒ポンプ56を駆動する第3冷媒ポンプ回転数制御(高温熱媒体流量制御手段)(以下、第3ポンプ制御という)を実施している。しかし、他は上記第2実施形態と同一の構成をなしており、主として上記第2実施形態と異なる点について説明する。
そして、この温度センサ58で検出される高温冷媒温度に応じて、第3冷媒ポンプ56の回転数を制御する第3ポンプ制御を実施している。
S000において第3ポンプ制御が開始されると、S100に移行する。なお、本制御ルーチンは以下の各ステップの実行中でも第3ポンプ制御が停止されると、このS000の所定の初期状態に戻るリセット機能を有している。
一方、S300に移行した場合には、第3冷媒ポンプ56の回転数をΔNの回転数分だけ増加した後、S100に移行する。
このようにして、S000において第3ポンプ制御に係る制御ルーチンが開始されると、上記S100,S200、又はS100,S300の一連のステップが繰り返し実行される。
しかも、弁開度制御に代わる第3ポンプ制御を実施することにより、高温冷媒温度TR1が低下すると第3冷媒ポンプ56の回転数をΔNの回転数分だけ減少し、高温蒸発器14に流入する高温冷媒の流入量を減少させることができる。これにより、高温冷媒温度TR1が大きくなるように保持されて高温サイクル24における熱交換が促進され、高温サイクル24を循環する冷媒の温度が低下することが確実に防止される。
特に当該第3実施形態の場合には、冷媒回路54を形成することにより、排ガス熱を高温蒸発器14を介して高温サイクル24のみで回収できるため、高温サイクル24の1サイクルあたりの廃熱回収量をより一層増大させることができ、更に冷媒回路54を循環する冷媒を熱伝達性の高いものにすることにより、高温サイクル24の効率を更に大幅に向上できる。
例えば、上記第1,第2実施形態では排ガス熱交換器12が冷却水回路6に組み込まれ、上記第3実施形態では排ガス熱交換器12が冷媒回路54に組み込まれているが、高温サイクル24における廃熱回収が温水、過熱冷却水或いは高温冷媒の順で段階的に実施できれば良く、これら各実施形態の回路構成に限定されず、排ガス熱交換器12を高温サイクル24に組み込んで高温サイクル24の冷媒を直接加熱しても良い。この場合にも上記と同様にサイクル8全体、ひいてはこれら廃熱利用装置2,48,52の更なる高効率化が実現できる。
4 エンジン(内燃機関)
6 冷却水回路(熱媒体回路)
6a,6c〜6e 流路(循環路)
10 三方弁(操作端)
12 排ガス熱交換器(高温回路部)
14 高温蒸発器(高温回路部)
16 低温蒸発器(低温回路部)
20 バイパス路
24 高温ランキンサイクル回路
26 低温ランキンサイクル回路
28 第1膨張機
30 第2膨張機
32 凝縮器
34 第1冷媒ポンプ(第1ポンプ)
36 第2冷媒ポンプ(第2ポンプ、第2操作端)
40 冷媒温度センサ(第2温度センサ)
42 冷却水温度センサ(温度センサ)
43 エンジン温度センサ(第3温度センサ)
46 加熱器(低温回路部)
50 三重熱交換器(低温回路部)
56 第3冷媒ポンプ(操作端)
58 第2冷媒温度センサ(温度センサ)
Claims (9)
- 内燃機関の廃熱を複数の熱媒体から熱回収する廃熱利用装置であって、該熱媒体が所定温度の廃熱を帯びる高温熱媒体、該所定温度よりも低となる廃熱を帯びる低温熱媒体を含んでなり、
前記高温熱媒体から熱回収して作動流体を加熱する高温蒸発器、該高温蒸発器を経由した作動流体を膨張させて駆動力を発生する第1膨張機、該第1膨張機を経由した作動流体を更に膨張させて駆動力を発生する第2膨張機、該第2膨張機を経由した作動流体を凝縮させる凝縮器、該凝縮器を経由した作動流体を昇圧する第1ポンプ、該第1ポンプを経由した作動流体を更に昇圧して前記高温蒸発器に向けて循環させる第2ポンプを含む高温ランキンサイクル回路と、
前記第2膨張機、前記凝縮器、前記第1ポンプを前記高温ランキンサイクル回路と共用するとともに、前記低温熱媒体から熱回収して作動流体を加熱する低温蒸発器を有し、該低温蒸発器を経由した作動流体を前記第2膨張機で膨張させ、該第2膨張機を経由した作動流体を前記凝縮器で凝縮させ、該凝縮器を経由した作動流体を前記第1ポンプで昇圧して前記低温蒸発器に向けて循環させる低温ランキンサイクル回路とを備え、
前記高温ランキンサイクル回路は、前記凝縮器を経由し前記高温蒸発器に到達する前の作動流体を前記低温熱媒体で予熱する加熱器を有することを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置。 - 前記加熱器は、前記低温熱媒体の流れ方向からみて前記低温蒸発器の上流側に位置づけられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
- 前記加熱器は、前記低温蒸発器と一体に形成され、前記低温熱媒体が前記低温ランキンサイクル回路を循環する作動流体を加熱する温度に比して、前記低温熱媒体が前記高温ランキンサイクル回路を循環する作動流体を加熱する温度を高温とするべく構成された三重熱交換器であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
- 前記第1ポンプの吐出容量は、前記第2ポンプの吐出容量以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
- 前記高温熱媒体の温度を検出する温度センサと、該温度センサで検出された前記高温熱媒体の温度に応じて前記高温蒸発器に対する前記高温熱媒体の流入量を制御すべく駆動される操作端とを含む高温熱媒体流量制御手段を更に備え、
該高温熱媒体流量制御手段は、前記温度センサで検出された高温熱媒体の温度が所定の第1温度設定値以下となるとき、前記高温蒸発器に対する前記高温熱媒体の流入量を減少させるべく前記操作端を駆動することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関の廃熱利用装置。 - 前記高温蒸発器を経由し且つ前記第1膨張機に到達する前の作動流体の温度を検出する第2温度センサと、該第2温度センサで検出された前記作動流体の温度に応じて前記高温蒸発器に対する前記作動流体の流入量を制御すべく駆動される第2操作端とを含む作動流体流量制御手段を更に備え、
該作動流体流量制御手段は、前記第2温度センサで検出された作動流体の温度が所定の第2温度設定値以上となるとき、前記高温蒸発器に対する前記作動流体の流入量を増加させるべく前記第2操作端を駆動することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の内燃機関の廃熱利用装置。 - 前記第2操作端は前記第2ポンプであり、該第2ポンプは回転数が連続的に可変であって、
前記作動流体流量制御手段は、前記第2温度センサで検出された前記作動流体の温度に応じて、該第2ポンプの回転数を変更することにより、前記高温蒸発器に対する作動流体の流入量を制御するポンプ回転数制御を実施することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の廃熱利用装置。 - 前記熱媒体が循環することにより前記内燃機関と直接に熱交換を行う熱媒体回路を更に備え、
前記熱媒体回路は、前記熱媒体の流れ方向からみて、前記高温熱媒体が形成されるとともに前記高温蒸発器を有する高温回路部、前記低温熱媒体が形成されるとともに前記加熱器及び前記低温蒸発器を有する低温回路部を循環路で接続して構成され、更に前記高温回路部をバイパスするバイパス路を有し、
前記操作端は、弁体が連続的に可変駆動される三方弁であって、前記内燃機関を経由した熱媒体を前記高温回路部と前記バイパス路とに配分して流入させるべく構成され、
前記高温熱媒体流量制御手段は、前記温度センサで検出された高温熱媒体の温度に応じて前記三方弁を駆動し、前記熱媒体を前記バイパス路と前記高温回路部とに配分して流入させ、前記高温回路部に対する前記熱媒体の流入量を制御する三方弁開度制御を実施する
ことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の廃熱利用装置。 - 前記内燃機関の本体温度を検出する第3温度センサを更に含み、
前記三方弁開度制御は、第3温度センサで検出された前記内燃機関の本体温度が所定の第3温度設定値以下のとき、前記第1ポンプ及び前記第2ポンプの駆動を停止するとともに、前記熱媒体を前記高温回路部に全量流入させるべく前記三方弁を駆動することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007101453A JP5008441B2 (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 内燃機関の廃熱利用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007101453A JP5008441B2 (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 内燃機関の廃熱利用装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008255959A JP2008255959A (ja) | 2008-10-23 |
JP5008441B2 true JP5008441B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=39979750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007101453A Expired - Fee Related JP5008441B2 (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 内燃機関の廃熱利用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5008441B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5281587B2 (ja) * | 2008-02-14 | 2013-09-04 | サンデン株式会社 | 内燃機関の廃熱利用装置 |
US8881523B2 (en) * | 2008-08-26 | 2014-11-11 | Sanden Corporation | Waste heat utilization device for internal combustion engine |
US8726677B2 (en) | 2009-04-01 | 2014-05-20 | Linum Systems Ltd. | Waste heat air conditioning system |
DE102009020615A1 (de) * | 2009-05-09 | 2010-11-11 | Daimler Ag | Abgaswärmenutzung in Kraftfahrzeugen |
US20120102996A1 (en) * | 2010-10-29 | 2012-05-03 | General Electric Company | Rankine cycle integrated with absorption chiller |
JP5738110B2 (ja) | 2011-07-20 | 2015-06-17 | 三菱重工業株式会社 | 複圧式ラジアルタービンシステム |
JP6020242B2 (ja) * | 2013-02-18 | 2016-11-02 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の廃熱利用装置 |
JP5951593B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2016-07-13 | 三菱重工業株式会社 | 排熱回収装置、排熱回収型船舶推進装置および排熱回収方法 |
JP6389794B2 (ja) | 2015-04-09 | 2018-09-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 熱エネルギー回収装置 |
FR3039593A1 (fr) * | 2015-07-31 | 2017-02-03 | Viki Mittoo | Dispositif de recuperation d'energie sur les vehicules a moteur hybride |
CN106703931A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-24 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种用于发动机机油的加热系统 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4140543B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2008-08-27 | 株式会社デンソー | 廃熱利用装置 |
JP4140544B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2008-08-27 | 株式会社デンソー | 廃熱利用装置 |
-
2007
- 2007-04-09 JP JP2007101453A patent/JP5008441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008255959A (ja) | 2008-10-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5008441B2 (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP5281587B2 (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
WO2009133620A1 (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP5338730B2 (ja) | 廃熱回生システム | |
JP5018592B2 (ja) | 廃熱回収装置 | |
JP5338731B2 (ja) | 廃熱回生システム | |
JP4140544B2 (ja) | 廃熱利用装置 | |
JP5328527B2 (ja) | 排熱回生システムおよびその制御方法 | |
JP2011102577A (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2008231980A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP5621721B2 (ja) | ランキンサイクル | |
US20110088397A1 (en) | Waste heat recovery system | |
JP2009287433A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP2005201067A (ja) | ランキンサイクルシステム | |
JP2010174848A (ja) | 排熱回生システム | |
JP2009133266A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP2007327668A (ja) | 廃熱利用装置を備える冷凍装置 | |
WO2009133619A1 (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP4140543B2 (ja) | 廃熱利用装置 | |
JP2013113192A (ja) | 廃熱回生システム | |
WO2012039225A1 (ja) | ランキンサイクル装置 | |
JP2013231377A (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2008145022A (ja) | 廃熱利用装置を備える冷凍装置 | |
JP2008133728A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
WO2013002018A1 (ja) | ランキンサイクル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120404 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |