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JP5007554B2 - 車両の速度制限装置 - Google Patents

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本発明は、車両の速度制限装置に関し、特に後続車両の追い越し行為に起因する事故が発生する虞を低減し、車両の走行安全性を高めることができる車両の速度制限装置に関する。
車両運転中には、自車両が後続車両に追い越される状況にしばしば遭遇する。この際、追い越しを掛けられる自車両にとっては事故の発生に至る虞が大幅に増大する。例えば追い越しを掛けようとする後続車両の存在に気付かずに突如としてブレーキングすると、後続車両に追突される虞がある。また、併走中には車両同士が互いに接近することから接触の危険性が高まる。さらに車両同士の併走距離や併走時間が長くなれば、その分、側方に危険回避する進路が絶たれることや、併走中の車両に意識が奪われ前方不注意になることなどによっても事故の発生に至る虞が増大する。これに対して、例えば特許文献1では自車両の後方をテレビカメラで撮像し、撮像した画像をもとに後続車両の追い越しを検知する後方監視装置が提案されている。この後方監視装置は後続車両の追い越しを検知して、運転者に警報を発することを目的としている。また追い越しという状況に関連して、例えば特許文献2では、追い越しの実行可否及び追い越しの適切性について情報を提供する運転支援装置が提案されている。
特開平5−278541号公報 特開2005−149402号公報
特許文献1が提案する後方監視装置では、警報が車室内の音楽や車両周囲の騒音などによってかき消され、運転者の耳にまで届かないことが起こり得る。また警報に気付いた場合でも、車両の走行安全性の確保はあくまで運転者の運転技量や判断に委ねられることになる。すなわち、この後方監視装置では警報を発する以外に車両の走行安全性を技術的に高めようとする配慮は特段なされていなかった。
一方、特許文献2が提案する運転支援装置は、追い越しを掛ける後続車両の運転者を支援するための装置である。このことから特許文献2が提案する運転支援装置によれば、追い越しを掛けられる自車両にとってもスムースな追い越しが行われることを期待できる。しかしながら、追い越しという状況で発生する事故に関していえば、起因そのものは追い越し行為であるものの、このとき実際に事故の発生にまで至るか否かには自車両の挙動も大きく影響する。このため特許文献2が提案する運転支援装置によっても、運転者が後続車両の存在に気付かない場合や、車両同士が併走している状態などでは、依然として事故の発生に至る虞が高いといえる。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、後続車両の追い越し行為に起因する事故が発生する虞を低減し、車両の走行安全性を高めることができる車両の速度制限装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の速度を制限する車両の速度制限装置であって、後続車両の追い越し意図を判断する追い越し意図判断手段と、該追い越し意図判断手段が、前記後続車両に追い越しの意図がある、と判断した場合に、前記車両の速度を制限する特定速度制限手段とを備え、前記特定速度制限手段は、前記後続車両との相対速度が所定値以上である場合には、前記追い越し意図判断手段が前記後続車両に追い越しの意図があると判断したときの前記車両の速度である第1の速度に前記車両の速度を制限し、前記後続車両との相対速度が前記所定値より小さい場合には、前記第1の速度より小さい速度である第2の速度に前記車両の速度を制限することを特徴とする。本発明によれば、後続車両が追い越しを掛けてきた際に自車両の速度が制限されることから、追い越しという状況で発生する車両同士の併走時間や併走距離を短くすることができる。このため本発明によれば、後続車両の追い越し行為に起因する事故が発生する虞を低減し、車両の走行安全性を高めることができる。また、例えば後続車両が相当高い速度で追い越しを行おうとしている場合には、自車両で減速が行われると却って後続車両に追突される虞が増大するが、本発明によれば、追い越しという状況で係る虞を回避することができる。
また本発明は、前記第2の速度は、前記第1の速度よりも小さく、且つ前記第1の速度の9割以上の大きさであってもよい。
また本発明は、前記車両の運転者によるアクセル操作に基づいて前記特定速度制限手段による前記車両の速度の制限を解除する手段を備えていてもよい。
また本発明は、車両間通信手段を備えるとともに、該車両間通信手段が取得した前記後続車両の情報に基づき、前記追い越し意図判断手段が、前記後続車両の追い越し意図を判断してもよい。後続車両の追い越しを判断するにあたっては、具体的には例えば本発明のように車両間通信で得た情報に基づき判断することが、判定精度といった観点から好ましい。
また本発明は、前記後続車両の情報が、前記後続車両の加速状態情報と、ステアリング操作情報またはウィンカーの操作状態情報とを含むとともに、前記追い越し意図判断手段が、前記加速状態情報と、少なくとも前記ステアリング操作情報またはウィンカー操作状態情報とに基づき、前記後続車両の追い越し意図を判断してもよい。ここで追い越しを行う場合、後続車両は加速する。また追い越しを行う場合には、後続車両は通常ウィンカーを操作する。また万が一ウィンカーを操作しない場合でも、追い越しの際には必ずステアリング操作が必要となる。係る点に着目した本発明によれば、後続車両の追い越し意図を適切に判断することができる。なお、追い越し意図判断手段は、このほかさらに走行車線情報などに基づいて後続車両の追い越し意図を判断してもよい。
本発明によれば、後続車両の追い越し行為に起因する事故が発生する虞を低減し、車両の走行安全性を高めることができる車両の速度制限装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)1で実現されている本実施例に係る車両の速度制限装置を関連するその他の構成とともに模式的に示す図である。ECU1は自車両(図示省略)に搭載されている。ECU1は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU1は電動スロットル5やブレーキ装置6を制御する。ECU1には、例えば図示しないエンジンを主として制御するためのものを適用できる。電動スロットル5は、エンジンに供給される吸気の量を調節するための構成である。また、ブレーキ装置6は車輪を制動して自車両の速度を減速させるための構成である。ECU1には、電動スロットル5やブレーキ装置6のほか、各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。またECU1には、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するためのアクセル開度センサ2や、車両の速度を検出するための車速センサ3などの各種のセンサが接続されている。
自車両には情報取得装置4が搭載されている。情報取得装置4もECU1に接続されている。情報取得装置4は、自車両の走行に活用できる種々の情報を取得するための構成であり、本実施例では通信装置4aとGPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーション装置4bを有して構成されている。通信装置4aはインフラ情報を取得するための構成であり、インフラ情報として道路沿線に設置された通信機器から現在走行中の道路状況の情報(例えば渋滞情報や事故情報や速度規制情報)を取得したり、歩行者が所持する通信機器との間で互いの位置情報を送受信したりする。また、通信装置4aは後続車両と車両間通信を行い、インフラ情報として後続車両の情報も取得する。本実施例では通信装置4aで車両間通信手段を実現している。ナビゲーション装置4bはGPSと自律センサとを利用して自車両の現在位置情報を算出するとともに、現在位置情報に基づき、ナビゲーション情報(以下、ナビ情報とする)など自車両周辺の情報を取得する。具体的には例えば、自車両の現在位置情報に基づき、現在走行中の道路が直線であるかカーブであるかや、現在走行中の車線などを取得したりする。ECU1はさらに情報取得装置4からこれらの情報を取得する。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムを格納するための構成であり、本実施例では後続車両の追い越し意図を判断するための追い越し意図判断用プログラムや、変換マップMを参照してアクセル開度からスロットル開度を算出するためのスロットル開度算出用プログラムや、スロットル開度算出処理に介入し、現在の速度Vnがリミッタ速度VLを超えないようにリミッタ制御用目標スロットル開度TAmLを算出し、電動スロットル5を制御するためのリミッタ制御用プログラムや、現在の速度Vnがリミッタ速度VLを超えている場合にブレーキ装置6を制御して減速を行うための減速用プログラムなどを格納している。なお、これらのプログラムは一体として組み合わされていてもよい。リミッタ制御が実行されない場合には、アクセル開度は破線で示すように変換マップMに基づきスロットル開度に変換され、このスロットル開度に基づき電動スロットル5が制御される。
追い越し意図判断用プログラムは、具体的には情報取得装置4が取得した後続車両の情報に基づき、後続車両の追い越し意図を判断するように作成されている。本実施例では情報取得装置4は、後続車両の情報として後続車両の加速状態情報(例えばアクセル開度)と、ステアリング操作情報と、ウィンカーの操作状態情報とを取得する。そして追い越し意図判断用プログラムは、加速状態情報と、ステアリング操作情報と、ウィンカー操作状態情報とに基づき、後続車両の追い越し意図を判断するように作成されている。具体的には追い越し意図判断用プログラムは、加速状態情報に基づき後続車両が加速している、と判断した場合に、さらにステアリング操作情報に基づき所定の操舵角以上にステアリングが操作されているか、或いはウィンカー操作情報に基づきウィンカーが操作されていれば、後続車両に追い越しの意図がある、と判断するように作成されている。但しこれに限られず、追い越し意図判断用プログラムは、種々の方法によって後続車両の追い越し意図を判断するように作成されていてもよい。
リミッタ制御用プログラムは、後続車両に追い越しの意図がある、と判断した場合に、車両の速度を制限するための特定速度制限用プログラムを有して構成されている。この特定速度制限用プログラムは、具体的には後続車両に追い越しの意図がある、と判断したときの速度以下の速度に車両の速度を制限するように作成されている。このため特定速度制限用プログラムは、「判断したときの速度以下の速度」をリミッタ速度VLに設定するように作成されている。その一方で、特定速度制限用プログラムは、後続車両との相対速度Vr(式:Vr=後続車両の速度Vo−現在の速度Vn)が設定相対速度値(所定値)以上である場合には、後続車両に追い越しの意図がある、と判断したときの速度に車両の速度を制限するように作成されている。このため特定速度制限用プログラムは、相対速度Vrが設定相対速度値以上である場合には、「判断したときの速度」をリミッタ速度VLに設定するように作成されている。
なお、リミッタ制御用プログラムは、後続車両に追い越し意図がある、と判断した場合以外のときには、情報取得装置4から取得した種々の情報に基づき、リミッタ速度VLを適宜設定するよう作成されている。本実施例ではCPUとROMとRAM(以下、CPU等とも称す)と上述の各種のプログラムとで各種の制御手段や検出手段や判定手段などが実現されており、特にCPU等と追い越し意図判断用プログラムとで追い越し意図判断手段が、CPU等と特定速度制限用プログラムとで特定速度制限手段が夫々実現されている。
次にリミッタ制御について詳述する。本実施例では電動スロットル5で車速を制限すべく、次の数1に示す算出式によりリミッタ制御用目標スロットル開度TAmLを算出する。
(数1)
TAmL=TAm×Kta
ここでTAmは目標スロットル開度であり、変換マップMに基づき算出される。Ktaはリミッタ制御係数であり、本実施例では次の数2から数4に基づき設定される。
(数2)
Kta=1(VnL≦VnL1<0の場合)
(数3)
Kta=(VnL/VnL1)(VnL1<VnL<0の場合)
(数4)
Kta=0(0≦VnLの場合)
ここでVnLは現在の速度Vnとリミッタ速度VLとの差(式:VnL=Vn−VL)である。また、所定値VnL1はリミッタ機能を作動させるときのポイントとして予め設定したものであり、VnLが所定値VnL1よりも大きくなるとリミッタ機能が作動するようになっている。図2は上記数2から数4までに示す式に基づき設定されたKtaを模式的に示す図である。VnL1から左側の領域Iは、VnL≦VnL1<0を満たす領域となっている。このため、Ktaは領域Iで数2に示す式に基づき1に設定される。この領域Iは、現在の速度Vnがリミッタ速度VLよりも小さい場合に対応しており、且つVnLが所定値VnL1よりも小さい状態であるため、領域Iではリミッタ機能が作動しない。このためアクセル開度は、変換マップMに基づき算出された目標スロットル開度TAmに変換されることになる。
領域IIは、現在の速度Vnがリミッタ速度VLに到達しようとしている状態に対応する領域である。この領域IIではVnLが所定値VnL1よりも大きくなるため、リミッタ機能が作動する。また領域IIは、VnL1<VnL<0を満たす領域であるため、Ktaは数3に示す式に基づき曲線Aに示す2次曲線で設定される。現在の速度Vnがリミッタ速度VLに到達する手前で、換言すればVnLがVnL1からゼロになるまでの間でこのようにKtaを設定することで、例えば直線Bに示すようにKtaを設定した場合と比較して、Ktaが0(ゼロ)に近くなる領域を多くすることができる。これにより、リミッタ機能が作動したときに車速がリミッタ速度VLに容易に収束するようになるとともに、このときの適合に要する時間を短くできる。また同時に、急激な速度制限によってエンジン回転数が上下に変動する状態(ハンチング)の発生も抑制できる。これにより、運転者に違和感を与えることなく速度制限を行えるようになる。
領域IIIは0≦VnLを満たす領域であるため、Ktaは数4に示す式に基づき0(ゼロ)に設定される。この領域IIIは現在の速度Vnがリミッタ速度VLよりも大きくなっている場合に対応する領域であり、例えば自車両の前方で発生した事故情報を情報取得装置4が取得した際に、この情報に基づき、ECU1がリミッタ速度VLを小さく設定変更したような場合に対応するものである。なお、本実施例では現在の速度Vnがリミッタ速度VLよりも大きくなっている場合には、ECU1はブレーキ装置6を制御することで、現在の速度Vnが速やかにリミッタ速度VL未満になるようにする。
次に、後続車両に追い越しを掛けられたときにECU1で行われる処理を図3に示すフローチャートを用いて詳述する。CPUはリミッタ制御スイッチがONになっているか否かを判定する処理を実行する(ステップ11)。このリミッタ制御スイッチは、後続車両に追い越しを掛けられた際に、車速の制限や減速が行われることを運転者が十分認識していないと、リミッタ機能が作動した際に車両故障が発生したと誤解する虞も考えられることから設けたものである。これにより、運転者が十分機能を理解した上でリミッタ機能を効果的に利用できるようになる。但し、これに限られず、例えばイグニッションSWがONになったときにリミッタ制御が起動するようにしてもよい。ステップ11で否定判定であれば、ステップ11以降に示す処理を実行する必要がないため、CPUはステップ11で肯定判定になるまで引き続きステップ11に示す処理を実行する。
一方ステップ11で肯定判定であれば、CPUは各種のデータを読み込む処理を実行する(ステップ12)。具体的には本実施例では、リミッタ速度VL、現在の速度Vn、インフラ情報が読み込まれる。続いてCPUは後続車両の情報があるか否かを判定する処理を実行する(ステップ13)。後続車両の情報はインフラ情報の一部としてステップ12で読み込まれる。ステップ13で肯定判定であれば、CPUは後続車両の追い越し意図を判断する処理を実行する(ステップ14)。本ステップで追い越し意図がある、と判断された場合には、CPUは相対速度Vrを算出する処理を実行する(ステップ15)。続いてCPUは相対速度Vrが設定相対速度値以上であるか否かを判定する処理を実行する(ステップ16)。
ステップ16で肯定判定であれば、CPUはリミッタ速度VLを現在の速度Vnに置き換える処理を実行する(ステップ17)。すなわち本ステップでは、相対速度Vrが相当大きいことから、車両の速度を後続車両に追い越しの意図がある、と判断したときの速度に制限するための設定が行われる。これにより、後続車両に追突される虞が回避されるようになる。一方ステップ16で否定判定であれば、CPUはリミッタ速度VLを現在の速度Vnに係数kbを乗じた値に置き換える処理を実行する(ステップ18)。すなわち、本ステップでは相対速度Vrがそれほど大きくないことから、車両の速度を後続車両に追い越しの意図がある、と判断したときの速度以下の速度に制限するための設定が行われる。これにより、減速が行われるようになることから、後続車両が追い越しを行おうとしていることを運転者に体感的に知らせることができる。
なお、この係数kbはリミッタ速度VLが現在の速度Vnの1割減程度の大きさになるような値(例えば0.9≦kb<1)であることが好ましい。これは減速によって後続車両の追い越し行為を運転者に体感的に知らせることができるようになる一方で、相対速度Vrがそれほど大きくない場合でも後続車両に追突される虞が全くないとはいえないことによる。
続いてCPUは現在の速度Vnがリミッタ速度VL以上になっていないか否かを判定する処理を実行する(ステップ19)。ステップ18に続いてステップ19に示す処理が行われた場合には、本ステップで否定判定され、CPUはブレーキ装置6で減速を行うための処理を実行し(ステップ20)、ステップ19で肯定判定されるまでの間、ステップ20に示す処理を繰り返し実行する。これにより現在の速度Vnがリミッタ速度VL未満に速やかに抑制される。なお、この際ブレーキランプを点灯するようにしてもよい。一方ステップ19で肯定判定であれば、CPUはKtaを算出する処理を実行するとともに、数1に示す式に基づき、リミッタ制御用目標スロットル開度TAmLを算出する処理を実行し(ステップ21)、算出したリミッタ制御用目標スロットル開度TAmLに基づき、スロットル制御を行うための処理を実行する(ステップ22)。
これにより、車両の速度が後続車両に追い越しの意図がある、と判断したときの速度、或いは判断したときの速度以下の速度に制限される。すなわち、このときに運転者が加速を行おうとした場合にも車両の速度がリミッタ速度VL以上にならなくなるため、後続車両との併走時間や併走距離を短くすることができる。なお、ステップ13または14で否定判定であった場合には、ステップ17またはステップ18でリミッタ速度VLの置き換えが行われないことから、後続車両に追い越し意図があった場合以外の条件で設定されたリミッタ速度VLに基づき、つまり通常通りリミッタ制御が行われることになる。またECU1には、特定速度制限用プログラムに基づくリミッタ制御を解除する機能(例えば所定のアクセル操作に基づきリミッタ制御を解除するアクセルオーバーライド機能)を組み込んでもよい。これにより、運転者が後続車両の追い越し行為以外の危険を察知した場合に、自ら車両を操縦して危険を回避することも可能になる。以上により、後続車両の追い越し行為に起因する事故が発生する虞を低減し、車両の走行安全性を高めることができるECU1を実現できる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
ECU1を関連するその他の構成とともに模式的に示す図である。 Ktaの設定の一例を模式的に示す図である。 ECU1で行われる処理をフローチャートで示す図である。
符号の説明
1 ECU
2 アクセル開度センサ
3 車速センサ
4 情報取得装置
4a 通信装置
4b ナビゲーション装置
5 電動スロットル
6 ブレーキ装置

Claims (5)

  1. 車両の速度を制限する車両の速度制限装置であって、
    後続車両の追い越し意図を判断する追い越し意図判断手段と、該追い越し意図判断手段が、前記後続車両に追い越しの意図がある、と判断した場合に、前記車両の速度を制限する特定速度制限手段とを備え
    前記特定速度制限手段は、前記後続車両との相対速度が所定値以上である場合には、前記追い越し意図判断手段が前記後続車両に追い越しの意図があると判断したときの前記車両の速度である第1の速度に前記車両の速度を制限し、前記後続車両との相対速度が前記所定値より小さい場合には、前記第1の速度より小さい速度である第2の速度に前記車両の速度を制限することを特徴とする車両の速度制限装置。
  2. 前記第2の速度は、前記第1の速度よりも小さく、且つ前記第1の速度の9割以上の大きさであることを特徴とする請求項1記載の車両の速度制限装置。
  3. 前記車両の運転者によるアクセル操作に基づいて前記特定速度制限手段による前記車両の速度の制限を解除する手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の車両の速度制限装置。
  4. 車両間通信手段を備えるとともに、該車両間通信手段が取得した前記後続車両の情報に基づき、前記追い越し意図判断手段が、前記後続車両の追い越し意図を判断することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の車両の速度制限装置。
  5. 前記後続車両の情報が、前記後続車両の加速状態情報と、ステアリング操作情報またはウィンカーの操作状態情報とを含むとともに、前記追い越し意図判断手段が、前記加速状態情報と、少なくとも前記ステアリング操作情報またはウィンカー操作状態情報とに基づき、前記後続車両の追い越し意図を判断することを特徴とする請求項4項記載の車両の速度制限装置。
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