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JP5078689B2 - 燃料電池用スタック - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池用スタックに関し、より詳しくはメタル素材の両面チャンネル構造を有するセパレータに関する。
周知のように、燃料電池(Fuel Cell)は、燃料の酸化反応、及びこの燃料と別途の酸化剤ガスの還元反応によって、電気エネルギーを発生させる発電装置で構成される。燃料電池は、燃料の種類によって大きく高分子電解質形燃料電池と、直接酸化型燃料電池に区分される。
高分子電解質形燃料電池は、液体燃料またはガス燃料から改質された改質ガス、及び空気のような酸化剤ガスが提供されて、その改質ガスの酸化反応、及び酸化剤ガスの還元反応によって、電気エネルギーを発生させる構造を有する。
直接酸化型燃料電池は、液体燃料、及び空気が提供されて、その燃料の酸化反応、及び酸化剤ガスの還元反応によって、電気エネルギーを発生させる構造を有する。
このような燃料電池は、膜−電極接合体(MEA)と、セパレータで構成される単位セルが連続的に配置されたスタックで構成される。
ここで、セパレータは膜−電極接合体を間においてその両側に配置され、その両側面には改質ガスまたは燃料、及び酸化剤ガスを膜−電極接合体に供給するチャンネルを各々形成している。前述の燃料電池は、単位セルのセパレータがグラファイトまたはカーボン複合体で形成されるが、このセパレータは気体または液体の透過を防止するために、少なくとも0.4〜0.6mmの厚さで構成される。しかし、このようなセパレータは厚さが厚く、成型が複雑で、値段が高い短所がある。
最近はこのような問題点を解決するために、メタル素材で構成されるセパレータを用いている。このセパレータは、グラファイトまたはカーボン複合体素材のセパレータに比べて厚さが薄い長所を有している。
このようなメタル素材のセパレータは、最小限の厚さを維持するためにスタンピング加工で両側面にチャンネルを形成している。
しかし、従来はセパレータの平面全体に対して各チャンネルの両端が開放されたシワ状のチャンネルを形成しているだけで、そのチャンネルに改質ガスまたは燃料、及び酸化剤ガスを供給するための別途のマニホールドを加工できない実情である。
このようにマニホールドがないセパレータを用いてスタックを構成する場合、チャンネルに改質ガスまたは燃料、及び酸化剤を供給するためのポンピング圧が加重されることによって、ポンプの電力消量が増加する問題点がある。
一方、従来はセパレータにマニホールドを形成するためにスタンピング加工でセパレータの一面に蛇行状の単一チャンネルを形成するが、この場合セパレータの他側面にはチャンネルを形成できなくなる問題がある。
また、従来は一方面に蛇行状のチャンネルがスタンピング加工されてチャンネルと連結するマニホールドを有する各々のセパレータを相互接合して使っているが、この場合、全体スタックの体積を最少化するには不利であると指摘されている。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、スタンピング加工で両面にチャンネルを各々形成し、各チャンネルと連結するマニホールドを有するメタル素材のセパレータを備えた燃料電池用スタックを提供することにある。
上記課題を解決するために、膜−電極接合体(MEA)と、前記膜−電極接合体を中心に置いてその両側に配置されるメタル素材のセパレータを含み、前記セパレータはスタンピング加工で少なくとも一つのチャンネルを両側面に各々形成し、前記各チャンネルの両端と連通するマニホールドを形成する燃料電池用スタックが提供される。
前記燃料電池用スタックは、前記セパレータの両側面に凹凸を形成し、前記凹凸の凹溝部がチャンネルとして構成できる。
前記燃料電池用スタックは、前記セパレータの断面が波状に形成され、前記チャンネルが蛇行状で形成できる。
前記燃料電池用スタックは、前記マニホールドが前記セパレータに孔として形成できる。
前記燃料電池用スタックは、前記チャンネルと前記マニホールドが別々形成できる。この場合、前記チャンネルは両端が閉鎖されでもよい。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記セパレータは第1チャンネルを一側面に形成し、第2チャンネルを他側面に形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記第1チャンネルは、前記一側面に複数備えられ、酸化剤ガスを前記膜−電極接合体に供給するための酸化剤ガス流動経路を形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記第2チャンネルは、単一個で前記他の側面に対して前記酸化剤ガス流動経路の間に形成され、前記膜−電極接合体に燃料を供給するための燃料流動経路を形成できる。
前記燃料電池用スタックは、前記セパレータの両側面に対して前記第1チャンネルと前記第2チャンネルが互いに重ならない構造を有してもよい。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記第1チャンネルは前記一側面に凹溝部で形成され、前記の他の側面に突出部で形成され、前記第2チャンネルは前記一側面に突出部で形成され、前記の他の側面に凹溝部で形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記セパレータは、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル及びコバルトで構成される群より選択される一つまたは二つ以上の合金素材で形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記セパレータは二極式プレートであってもよい。
前記燃料電池用スタックは、前記セパレータと前記膜−電極接合体の間のエッジ部分に配置されるガスケットを含むことができる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記ガスケットは前記チャンネルと前記マニホールド間の通路を形成するための流路部を含むことができる。この場合、前記流路部は前記ガスケットに溝で形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記膜−電極接合体は、電解質膜と、前記電解質膜の一側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成されたカソード電極と、前記電解質膜の他の側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成されたアノード電極を含むことができる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記ガスケットは、互いに対向する前記セパレータと前記膜−電極接合体を基準とする時、前記チャンネルの突出部及び前記電極の厚さに合わせた厚さで形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記通路は前記ガスケットの厚で前記チャンネルと前記マニホールドを連通させる流路を形成できる。
前記燃料電池用スタックにおいて、前記ガスケットは、シリコンゴムで形成できる。
前記燃料電池用スタックは、前記セパレータと前記膜−電極接合体が交互に連続配置されてもよい。
前記燃料電池用スタックは、直接酸化型燃料電池として構成されてもよい。
本発明によると、スタンピング加工されたチャンネルを両側面に各々形成するメタル素材のセパレータを備えることによって、全体スタックの体積を減らせる効果がある。
また、セパレータにマニホールドを形成し、そのマニホールドとチャンネルをガスケットを利用して連結できるため、従来とは異なって燃料と酸化剤ガスを供給するためのポンピング圧が加重されなくなる。これによって、燃料及び酸化剤ガスを供給するためのポンプの電力消耗量を減らすことができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は本発明の例示的な実施形態による燃料電池用スタックを概略的に示した斜視図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態による燃料電池用スタック100は、メタノール、エタノールのようなアルコール系燃料と、空気のような酸化剤ガスが提供されて、燃料の酸化反応及び酸化剤ガスの還元反応によって、電気エネルギーを発生させる直接酸化型燃料電池で構成される。
本実施形態において、燃料電池用スタック100は、多数の発電部10を連続的に配列した発電部10の集合体で構成され、その集合体の最外側には加圧プレート20を備えている。
前記加圧プレート20は、締結部材(図示せず)によって互いに締結されながら発電部10を密着させる機能を有する。
前記の加圧プレート20には発電部10に燃料と酸化剤ガスを供給し、発電部10で反応して残った燃料と酸化剤ガス、及び発電部10で生成された生成物を排出するための複数のポット21を各々形成している。
図2は図1の部分分解斜視図であり、図3は図2の概略的な結合断面構成図である。
図2及び図3を参照すると、本実施形態における発電部10は、燃料及び酸化剤ガスの電気化学的反応によって、電気エネルギーを発生させる単位セルとして具備される。
この発電部10は、膜−電極接合体(MEA)11と、膜−電極接合体11を中心に置いてその両側に各々配置されるセパレータ13を含む。
従って、本実施形態では膜−電極接合体11とセパレータ13が交互に連続配列されながら発電部10の集合体構造のスタック100を形成できる。
膜−電極接合体11は、電解質膜11cを中心に置いてこの電解質膜11cの一側面に形成されるカソード電極11aと、電解質膜11cの他の側面に形成されるアノード電極11bを備える。
カソード電極11aは、電解質膜11cの一側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成され、アノード電極11bは電解質膜11cの他の側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成される。この場合、カソード電極11aとアノード電極11bは、通常の気体拡散層(GDL)と微細気孔層(MPL)を含むことができる。
アノード電極11bは、燃料を酸化反応させてこの燃料を電子と水素イオンに分離させ、電解質膜11cは、水素イオンをカソード電極11aに移動させて、カソード電極11aはアノード電極11bから提供された電子、水素イオン、及び別途に提供された酸化剤ガスを還元反応させて、水分及び熱を生成する機能を有する。
本実施形態によると、セパレータ13は、メタル素材、例えば、アルミニウム、銅、鉄、ニッケルまたはコバルトで構成される。また、セパレータ13は、これらメタル素材の中から選択される二つ以上の合金で形成してもよい。
前記メタル素材で構成されるセパレータ13は、一般的なグラファイト素材のセパレータより薄い厚さ、望ましくは0.1〜0.2mmの厚さを有する四角形状である。
このセパレータ13は、厚さが薄いにもかかわらずグラファイト素材のセパレータとは異なって、液体または気体の気密性が良好な特性を有する。
セパレータ13はスタンピング加工によって両側面に凹凸を形成し、その両側面13a、13bには前記凹凸で形成された少なくとも一つのチャンネル15、16を各々備えている。この場合、チャンネル15、16は、セパレータ13の両側面13a、13bに対して凹凸の凹溝部で形成される。
以下、便宜上、セパレータ13の一側面を第1面13aとし、第1面13aに形成されたチャンネルを第1チャンネル15とし、セパレータ13の他の側面を第2面13bとし、第2面13bに形成されたチャンネルを第2チャンネル16という。
セパレータ13の第1面13aは、膜−電極接合体11のカソード電極11aと対向する面であり、第2面13bは、膜−電極接合体11のアノード電極11bと対向する面である。
第1チャンネル15は、酸化剤ガスをカソード電極11aに供給できるように酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流動経路を形成し、第2チャンネル16は、燃料をアノード電極11bに供給できるように燃料が流通する燃料流動経路を形成する。
従って、本実施形態によるセパレータ13は、第1チャンネル15及び第2チャンネル16を両側面13a、13bに各々形成することによって、当業界で幅広く称される二極式プレートとして具備される。
前述のスタンピング加工とは、凹凸が加工された上型と下型の間に板金を入れて、その上型と下型に圧力を加えて、板金の表面に凹凸の形状を形成するプレス加工のことである。
第1チャンネル15及び第2チャンネル16は、図4A及び図4Bに示したように、蛇行状に構成されてもよい。
第1チャンネル15は、図4Aに示したようにセパレータ13の第1面13aに複数形成される。第1チャンネル15は、セパレータ13の第1面13aに凹溝部(A1)で形成され、図4Bに示したようにセパレータ13の第2面13bには突出部(B1)で形成される。
この突出部(B1)は、チャンネル15、16が形成されないセパレータ13のエッジ部分と所定段差を有するように突出形成される(図3参照)。
ここで、第1チャンネル15は、両端が閉鎖された形態に構成されながら(図4A参照)、凹溝部(A1)は膜−電極接合体11のカソード電極11aに離隔される部分であり、突出部(B1)は膜−電極接合体11のアノード電極11bに密着する部分である(図3参照)。
第2チャンネル16は、図4Bに示したように、セパレータ13の第2面13bに対して単一個数で形成され、第1チャンネル15(以下、図4A参照)の酸化剤ガス流動経路の間に形成される。
つまり、第2チャンネル16は、セパレータ13の第2面13bに対して第1チャンネル15の突出部(B1)の間に形成され、第1チャンネル15と実質的に重ならない形態で形成される。
第2チャンネル16は、セパレータ13の第2面13bに凹溝部(A2)で形成され、図4Aに示したように、セパレータ13の第1面13aには突出部(B2)で形成される。
この突出部(B2)は、チャンネル15、16が形成されないセパレータ13のエッジ部分と所定段差を有するように突出形成される(図3参照)。
ここで、第2チャンネル16は、第1チャンネル15と同様に両端が閉鎖された形態で構成されながら(図4B参照)、凹溝部(A2)は膜−電極接合体11のアノード電極11bに離隔される部分であり、突出部(B2)は膜−電極接合体11のカソード電極11aに密着する部分である(図3参照)。
本実施形態ではセパレータ13の両側面13a、13bに凹凸を形成することによってその両側面13a、13bに第1チャンネル15及び第2チャンネル16を各々備えることによって、セパレータ13の断面が波状の形状を有するように構成される。
前記のように構成されるセパレータ13は、図4Aに示したように、第1チャンネル15(本実施形態では酸化剤ガス流動経路)と実質的に連通する第1マニホールド17a、17bと、図4Bに示したように第2チャンネル16(本実施形態では燃料流動経路)と実質的に連通する第2マニホールド19a、19bを含む。
第1マニホールド17a、17bは、各々の第1チャンネル15に対して一対で備えられ、各第1チャンネル15の両端と離隔しながら、第1チャンネル15とは別に形成され、セパレータ13を貫く孔として具備される。以下、第1チャンネル15の両端と第1マニホールド17a、17bを分離する部分を「第1部分(C1)」という。
第1マニホールド17a、17bは、第1チャンネル15に酸化剤ガスを供給し、第1チャンネル15に沿って流通しながら、膜−電極接合体11(以下、図3参照)のカソード電極11a(以下、図3参照)で反応して残った酸化剤ガス及びそのカソード電極11aで生成された水分を排出する機能を有する。
このようにセパレータ13に孔状の第1マニホールド17a、17bを備えることによって、膜−電極接合体11のエッジ部分には第1マニホールド17a、17bと一致する(重なる位置に)孔11hを形成している(図2参照)。
第2マニホールド19a、19bは、一つの第2チャンネル16に対して一対で備えられ、第2チャンネル16の両端と離隔しながら、第2チャンネル16とは別に形成され、セパレータ13を貫く孔で具備される。以下、第2チャンネル16の両端と第2マニホールド19a、19bを分離する部分を「第2部分(C2)」という。
第2マニホールド19a、19bは、第2チャンネル16に燃料を供給し、第2チャンネル16に沿って流通しながら、膜−電極接合体11のアノード電極11b(以下、図3参照)で反応して残った燃料を排出する機能を有する。
このようにセパレータ13に孔状の第2マニホールド19a、19bを備えることによって、膜−電極接合体11のエッジ部分には第2マニホールド19a、19bと一致する孔を形成している(図2参照)。
従って、本実施形態によると、スタンピング加工によって、メタル素材のセパレータ13の両側面に蛇行状の第1チャンネル15及び第2チャンネル16を各々形成することによってスタック全体の体積を減らすことができる。
また、本実施形態によると、セパレータ13に第1チャンネル15及び第2チャンネル16と連通する孔形態の第1マニホールド17a、17b及び第2マニホールド19a、19bを各々形成することによって、各々のチャンネル15、16に燃料及び酸化剤を供給するためのポンピング圧が加重されなくなる。これは、セパレータ13に燃料、酸化剤を供給または排出するマニホールドが無い場合、一側の最外郭セパレータ13から反対側の最外郭セパレータ13まで燃料、酸化剤などが複数のセパレータ13のチャンネル15、16を連続的に通過しながら移動しなければならない。そのため、燃料、酸化剤などを一側の最外郭セパレータ13から反対側の最外郭セパレータ13まで移動させるために、ポンピング圧が増加されざるを得ない。その反面、本実施形態のように、セパレータ13に第1チャンネル15及び第2チャンネル16と連通する孔形態の第1マニホールド17a、17b及び第2マニホールド19a、19bを各々形成することによって、この第1マニホールド17a、17b及び第2マニホールド19a、19bを通して燃料、酸化剤などを各セパレータのチャンネル15、16に供給し、未反応燃料、酸化剤などを各セパレータ13の他側のマニホールドに排出できるようになる。従って、ポンピング圧が減少する。
一方、図2及び図3を参照すると、本実施形態による燃料電池用スタック100は、セパレータ13と膜−電極接合体11の間の気密を維持するためのガスケット31、32を含んでいる。
ガスケット31、32は、弾性を有するシリコンゴム素材で構成され、膜−電極接合体11の各電極11a、11bが位置する孔を有してセパレータ13と膜−電極接合体11の間のエッジ部分に各々配置される。
このガスケット31、32は、セパレータ13の両側面13a、13bと膜−電極接合体11の間でチャンネルが形成されないセパレータ13のエッジ部分、及び電解質膜11cのエッジ部分に該当する膜−電極接合体11のエッジ部分に密着配置される。
ここで、ガスケット31、32は、膜−電極接合体11とセパレータ13が交互に連続配列されたスタック100におけるセパレータ13と膜−電極接合体11の間のエッジ部分に各々配置される。
ガスケット31、32は、セパレータ13の第1面13a側エッジ部分と膜−電極接合体11のカソード電極11a側エッジ部分の間に配置される第1ガスケット31と、セパレータ13の第2面13b側エッジ部分と膜−電極接合体11のアノード電極11b側エッジ部分の間に配置される第2ガスケット32に区分できる。
第1ガスケット31及び第2ガスケット32は、互いに対向するセパレータ13と膜−電極接合体11を基準とすると、セパレータ13のチャンネルが形成されない部分とチャンネルの突出部B1、B2に対する段差、及び膜−電極接合体11の電極11a、11bの厚さに合わせた厚さに形成される。
第1ガスケット31は、セパレータ13のチャンネルが形成されない部分と第2チャンネル16の突出部(B2)に対する段差、及び膜−電極接合体11のカソード電極11aの厚さに合わせた厚さに形成される。
第2ガスケット32は、セパレータ13のチャンネルが形成されない部分と第1チャンネル15の突出部(B1)に対する段差、及び膜−電極接合体11のアノード電極11bの厚さに合わせた厚さに形成される。
第1ガスケット31には、セパレータ13の第2マニホールド19a、19bと一致する孔を形成している。また、第2ガスケット32には、セパレータ13の第1マニホールド17a、17b(以下、図4A参照)と一致する孔を形成している。
本実施形態によると、第1ガスケット31は第1チャンネル15の両端と各々の第1マニホールド17a、17bの間に第1通路41(図5A)を形成するための第1流路部33を含んでいる。
第2ガスケット32は、第2チャンネル16の両端と各々の第2マニホールド19a、19bの間に第2通路42(図5B)を形成するための第2流路部35を含んでいる。
第1流路部33は、第1チャンネル15の両端とこれに対応する各々の第1マニホールド17a、17bを連結する第1溝33aで形成される。この時、第1チャンネル15の両端と、各々の第1マニホールド17a、17b、及び第1チャンネル15の両端と各第1マニホールド17a、17bの間の第1部分(C1:図4A参照)は第1溝33aの領域に位置する。
第1通路41は、図5Aに示したように、第1ガスケット31を間においてセパレータ13と膜−電極接合体11が密着した場合、第1溝33aによってセパレータ13と膜−電極接合体11の間に第1ガスケット31の厚さに該当するギャップとして形成される。
第1通路41は、第1溝33aによって、第1ガスケット31の厚さで第1チャンネル15の両端と各々の第1マニホールド17a、17bを連通させる流路を形成する。つまり、第1通路41は、第1部分(C1)を間において第1チャンネル15の両端と各々の第1マニホールド17a、17bを第1ガスケット31の厚さで連結する連結通路を形成する。
ここで、第1通路41は、いずれか一つの第1マニホールド17aを通して供給される酸化剤ガスを第1チャンネル15に流入させて、膜−電極接合体11のカソード電極11aで未反応の酸化剤ガス及びそのカソード電極11aで生成された水分を他の一つの第1マニホールド17bに排出させる機能を有する。
第2流路部35は、第2チャンネル16の両端とこれに対応する各々の第2マニホールド19a、19bを連結する第2溝35aで形成される。この時、第2チャンネル16の両端と、各々の第2マニホールド19a、19b、及び第2チャンネル16の両端と各第2マニホールド19a、19bの間の第2部分(C2)は第2溝35aの領域に位置する。
第2通路42は、図5Bに示したように、第2ガスケット32を間においてセパレータ13と膜−電極接合体11が密着した場合、第2溝35aによってセパレータ13と膜−電極接合体11の間で第2ガスケット32の厚さに該当する隙間として形成される。
第2通路42は第2溝35aによって第2ガスケット32の厚さで第2チャンネル16の両端と各々の第2マニホールド19a、19bを連通させる流路を形成する。つまり、第2通路42は、第2部分(C2)を間において第2チャンネル16の両端と各々の第2マニホールド19a、19bを第2ガスケット32の厚さで連結する連結通路を形成する。
ここで、第2通路42は、いずれか一つの第2マニホールド19aを通して供給される燃料を第2チャンネル16に流入させて、膜−電極接合体11のアノード電極11bで未反応の燃料を他の一つの第2マニホールド19bに排出させる機能を有する。
前記のように構成される本実施形態による燃料電池スタック100の作用によると、いずれか一つの第1マニホールド17aを通過する酸化剤ガスは、第1ガスケット31の流路部33によって形成された第1通路に41を通して、第1チャンネル15に流入する。
次いで、酸化剤ガスは第1チャンネル15に沿って流通しながら、膜−電極接合体11のカソード電極11aに供給される。
これと同時に、いずれか一つの第2マニホールド19aを通過して、第2チャンネル16に流入する。さらに、燃料は第2チャンネル16に沿って流通しながら、膜−電極接合体11のアノード電極11bに供給される。
このように、本実施形態による燃料電池用スタック100は、膜−電極接合体11のアノード電極11bによる燃料の酸化反応が進められて、膜−電極接合体11のカソード電極11aによる酸化剤ガスの還元反応が進められながら予め設定された容量の電気エネルギーを出力させる。
この過程において、膜−電極接合体11のカソード電極11aで未反応の酸化剤ガス、及びそのカソード電極11aで生成された水分は、第1通路に41を通して、他の一つの第1マニホールド17bに流入する。この時、第1マニホールド17bに流入された前記未反応酸化剤ガス及び水分は、加圧プレート20の一側ポット21を通して、スタックの外部に排出する。
これと同時に、膜−電極接合体11のアノード電極11bで未反応の燃料は、第2通路42を通して、他の一つの第2マニホールド19bに流入する。この時、第2マニホールド19bに流入された前記未反応燃料は、加圧プレート20の他側ポット21を通して、スタックの外部に排出する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の例示的な実施形態による燃料電池用スタックを概略的に示した斜視図である。 図1の部分分解斜視図である。 図2の概略的な結合断面構成図である。 図2に示したセパレータを示された斜視図である。 図2に示したセパレータを示された斜視図である。 チャンネルとマニホールドの連結構造を概略的に示した断面構成図である。 チャンネルとマニホールドの連結構造を概略的に示した断面構成図である。
符号の説明
100 燃料電池用スタック
10 発電部
11 膜−電極接合体
11a カソード電極
11b アノード電極
11c 電解質膜
13 セパレータ
15、16 チャンネル
17a、17b、19a、19b マニホールド
20 加圧プレート
21 ポット
31、32 ガスケット
41 通路

Claims (19)

  1. 膜−電極接合体(MEA)と、前記膜−電極接合体を中心に置いてその両側に配置されるメタル素材のセパレータと、前記セパレータと前記膜−電極接合体との間のエッジ部分に配置されるガスケットと、を含み、
    前記セパレータは、スタンピング加工によって少なくとも一つのチャンネルが両側面に各々形成され、前記各チャンネルの両端と連通するマニホールドが形成されており、
    前記マニホールドが、1つの前記チャンネルに対して一対備えられ、かつ、前記チャンネルとは別々に、前記セパレータに孔として形成され、
    前記ガスケットは、前記チャンネルと前記マニホールド間の通路を形成するための流路部を含むことを特徴とする、燃料電池用スタック。
  2. 前記セパレータの両側面に凹凸が形成され、前記凹凸の凹溝部がチャンネルとして構成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  3. 前記セパレータの断面が波状に構成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  4. 前記チャンネルが蛇行状に構成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  5. 前記チャンネルの両端が閉鎖されることを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  6. 前記セパレータは、第1チャンネルが一側面に形成され、第2チャンネルが他側面に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  7. 前記第1チャンネルは、前記一側面に複数備えられ、酸化剤ガスを前記膜−電極接合体に供給するための酸化剤ガス流動経路を形成することを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  8. 前記第2チャンネルは、1個だけが前記の他側面に対して前記酸化剤ガス流動経路の間に形成され、前記膜−電極接合体に燃料を供給するための燃料流動経路を形成することを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  9. 前記セパレータの両側面に対して前記第1チャンネルと前記第2チャンネルが互いに重ならないことを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  10. 前記第1チャンネルは、前記一側面には凹溝部として、また、前記他側面には突出部となるように形成され、前記第2チャンネルは、前記一側面には突出部として、また、前記他側面には凹溝部として形成されることを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  11. 前記セパレータがアルミニウム、銅、鉄、ニッケル及びコバルトで構成される群より選択される一つまたは二つ以上の合金素材に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  12. 前記セパレータが二極式プレートであることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  13. 前記流路部は、前記ガスケットに溝として形成されることを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  14. 前記膜−電極接合体は、電解質膜、前記電解質膜の一側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成されたカソード電極、及び前記電解質膜の他側面に対してエッジ部分を除いた他の領域に形成されたアノード電極を含むことを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  15. 前記ガスケットは、互いに対向する前記セパレータと前記膜−電極接合体を基準とする場合、前記チャンネルの突出部及び前記電極の厚さに合わせた厚さで構成されることを特徴とする、請求項14に記載の燃料電池用スタック。
  16. 記通路は前記ガスケットの厚さで前記チャンネルと前記マニホールドを連通させる流路を形成することを特徴とする、請求項15に記載の燃料電池用スタック。
  17. 前記ガスケットがシリコンゴムで形成されることを特徴とする、請求項に記載の燃料電池用スタック。
  18. 前記セパレータと前記膜−電極接合体とが交互に連続配置されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
  19. 前記スタックが直接酸化型燃料電池として構成されることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用スタック。
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