Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP5069092B2 - バックル付シートベルト構造 - Google Patents

バックル付シートベルト構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5069092B2
JP5069092B2 JP2007320439A JP2007320439A JP5069092B2 JP 5069092 B2 JP5069092 B2 JP 5069092B2 JP 2007320439 A JP2007320439 A JP 2007320439A JP 2007320439 A JP2007320439 A JP 2007320439A JP 5069092 B2 JP5069092 B2 JP 5069092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buckle
seat cushion
leg
webbing
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007320439A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009143287A (ja
Inventor
純一 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2007320439A priority Critical patent/JP5069092B2/ja
Publication of JP2009143287A publication Critical patent/JP2009143287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5069092B2 publication Critical patent/JP5069092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

本発明は、例えば自動車のリヤシートに使用されるシートベルト装置におけるバックル付シートベルト構造に関する。
従来、自動車のリヤシートに使用されるシートベルト装置は、例えばシートクッションの車幅方向中央部に配置されたインナベルトとなるバックル付シートベルト及び車体に支持されたショルダベルトを備え、ショルダベルトに取り付けられたタングプレートをバックルに係止することによってリヤシートに着座した乗員を拘束するように構成される。
一方、不使用時にバックル付シートベルトが邪魔にならないように格納するものが知られている。この種のバックル付シートベルトは、例えば、図8(a)に概要を示し、(a)のA部拡大図を示すようにシートクッション101に収納用のポケット102を設ける。そして不使用時にはウエビング103を折り畳んでバックル104と共にポケット102に収納する。
しかし、不使用時にウエビング103を折り畳んでバックル104と共にポケット102に収納する作業は、厄介で手間が掛かり煩わしさを伴うことから、シートクッションに形成された収納空間にバックルをスライドさせて収納及び取り出すようにしたバックル付シートベルト構造が特許文献1によって提案されている。
この特許文献1のバックル付シートベルト構造の概要を図9により説明する。なお図9の(a)に突出状態を示し、(b)に収納状態を示す。
バックル付シートベルト110は、フロアパネル120に固定されてシートクッション121に形成された筒状の収納空間123内に縦向きに配置されたスライドレール111と、このスライドレール111に上下方向に摺動可能に取り付けられた摺動部材112と、摺動部材112の上端に連結されて摺動部材112と共に上方に移動したときに収納空間123からシートクッション121の上方に突出し、下方へ移動されたときに収納空間123内に収納されるバックル114を備える。更に、スライドレール111の下部に下方へ移動した摺動部材112をロックするロック装置115と、ロック装置115によるロック解除時に摺動部材112を上方へ移動させる図示しないバネ部材を備える。
このように構成されたバックル付シートベルト110においては、不使用時には、図9(a)に示すように収納空間123から突出した状態のバックル114を押し下げると、このバックル114と共に摺動部材112がバネ部材に抗してスライドレール111に沿って下方に移動してロック装置115にロックされて図9(b)に示すように収納空間123内の収納位置に保持される。一方、ロック装置115のロックを解除すると、バネ部材による付勢力でバックル114が摺動部材112と共にスライドレール111に沿って上方に移動して図9(a)に示すようにシートクッション121の上方に突出した使用可能状態となる。
実開平6−59172号公報
上記特許文献1によると、不使用時にはシートクッション121の上方に突出したバックル114を押し下げることによって、収納空間123内の収納位置に保持でき、かつ使用時にはロック装置115のロックを解除することによってバックル114をシートクッション121の上方に突出した状態にすることができる。
しかし、バックル114の押し下げ操作及びロック装置115のロック解除操作を要し、かつバックル付シートベルト110は、フロアパネル120に固定されたスライドレール111、スライドレール111に沿って摺動可能なに摺動部材112、バックル114、ロック装置115及びバネ部材等を要することから構成部材が多く、かつ構成が複雑になり製造コストの増大が懸念される。また、スライドレール111に沿って摺動部材112を円滑に移動させるにはスライドレール111と摺動部材112とに高い組付精度が要求されると共に、バックル114を押圧する押圧方向がスライドレール111の延在方向に対し偏ったときには円滑なバックル114の押し込み操作が妨げられることが懸念される。
また、収納状態において、バックル114はシートクッション121の上面とほぼ一致する位置に保持されることから、シートクッション121上に着座或いは体を横たえた際に、バックル114が体に当たり異物感を与えることが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、シートベルト装置としての機能を確保すると共に、簡単な構成でシートクッション上に着座或いは体を横たえた際に、体に当接するバックルによる異物感が少なく、居住性の向上が得られるバックル付シートベルト構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のバックル付シートベルト構造の発明は、ウエビングの基端部をシートクッション支持部材に固設し、該ウエビングの先端部に設けられたバックルを上記シートクッション支持部材上に支持されたシートクッションに底面から上面に貫通して形成された収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持するバックル付シートベルト構造であって、上記バックルの少なくとも前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部を備えたことを特徴とする。
この発明によると、自動車の衝突等により乗員が前方に移動するような事態が発生した際には、シートクッションの収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持されたバックルから下方に延在する脚部の先端がシートクッション支持部材に当接してバックルの前方及び下方への移動が防止されてバックルが適切な所期位置に保持される。これによりシートベルト装置による良好な乗員の拘束が得られる。
更に、シートクッションに体を横たえ、或いは着座した際には、シートクッションの沈下と共にウエビングを撓ませつつバックルも脚部の先端がシートクッション支持部に当接する、いわゆる脚部の底付きにより規制される位置まで沈下が可能であり、バックルの当接による異物感が少なくなり、良好な居住性が得られる。また、脚部の先端がシートクッション支持部に当接してバックルの過大な沈み込みが規制されることからバックルの沈み込み過多による装着性の悪化を防ぐことができる。更に、バックルに脚部を延設する簡単な構成であり構成部材が少なく製造コストの削減が期待できる。
上記目的を達成する請求項2に記載のバックル付シートベルト構造の発明は、ウエビングの基端部をシートクッション支持部材に固設し、該ウエビングの先端部に設けられたバックルを上記シートクッション支持部材上に支持されたシートクッションに底面から上面に貫通して形成された収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持するバックル付シートベルト構造であって、上記バックルの外周面に嵌合して保持される筒状の嵌合部と、該嵌合部の少なくとも前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部とが一体形成された脚部材を備えたことを特徴とする。
この発明によると、請求項1と同様に、自動車の衝突等により乗員が前方に移動するような事態が発生した際には、シートクッションの収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持されたバックルに嵌合保持された脚部材の脚部先端がシートクッション支持部材に当接してバックルの前方及び下方への移動が防止されてバックルが適切な所期位置に保持され、シートベルト装置による良好な乗員の拘束が得られる。また、シートクッションに体を横たえ、或いは着座した際にはシートクッションの沈下と共にバックルも脚部の先端がシートクッション支持部に当接する、いわゆる脚部の底付きにより規制される位置まで沈下が可能であり、バックルの当接による異物感が少なくなり、良好な居住性が得られる。また、脚部の先端がシートクッション支持部に当接してバックルの過大な沈み込みが規制されることからバックルの沈み込み過多による装着性の悪化を防ぐことができる。
更に、バックル付シートベルトが、バックル、脚部材及びウエビングを主要構成部材として構成され、構成部材が少なく構成が簡単であり製造コストの低減が期待できる。また、仕様等に応じてバックルを変更することなく脚部等の寸法形状の脚部材と交換することによって容易に対応することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2のバックル付シートベルト構造において、上記脚部材は上部開口部及び下部開口部を備えた筒状で上記バックルの外周面に嵌合保持される筒状の嵌合部と、該嵌合部の前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部とが一体形成され、該脚部の後方に上記嵌合部の下部開口部に沿って上記ウエビングの突出を許容する開放部が形成されたことを特徴とする。
この発明によると、脚部材の脚部後方に嵌合部の下部開口部に沿ってウエビングの突出を許容する開放部が形成することから、シートクッションの沈下と共にバックルが沈下する際に、ウエビングを確実に撓ませることが可能になり、より良好にシートクッションの沈下と共にバックルを沈下することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のバックル付シートベルト構造において、上記バックルは、上部が上記シートクッションの上面とほぼ面一或いは若干突出して収納空間内に嵌合保持されることを特徴とする。
この発明によると、収納空間内に挿入されたバックルの上部がシートクッションの上面とほぼ面一或いは若干突出した位置に保持され、バックルがシートクッションの上面に横倒しして置かれることなく、シートクッションの見栄えが向上して外観品質に優れたシートクッションが得られると共に、シートベルトの良好な着脱操作性が確保できる。
本発明によると、自動車の衝突等により乗員が前方に移動するような事態が発生した際には、シートクッションの収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持されたバックルの前方及び下方への移動が阻止されてバックルが所期位置に保持されて良好なシートベルト装置の機能が得られる。一方、シートクッションに体を横たえ、或いは着座した際には、シートクッションの沈下と共にバックルも脚部の先端がシートクッション支持部に当接する、いわゆる脚部の底付きにより規制される位置まで沈下が可能になり、バックルの当接による異物感が極めて少なくなり、良好な居住性が得られる。また、バックルの沈み込み過多による装着性の悪化を防ぐことができる。
本発明に係るバックル付シートベルト構造の実施の形態をリヤシートに適用した場合を例に図1乃至図7を参照して説明する。
図1はバックル付シートベルト11を自動車のリヤシート1に装着した状態の概略を示す斜視図であり、図2は図1のI−I線断面図、図3は図1のII−II線断面図、図4はバックルの斜視図、図5は脚部材の斜視図である。なお、各図において矢印Fは車体前方側を示し、矢印Wは車幅方向を示す。
リヤシート1はシートクッション支持部材であるフロアパネル10上に載置されるシートクッション2と、シートクッション2の後方に配置されるバックレスト8を備え、シートクッション2はクッション材3を表皮4によって被覆して構成される。
シートクッション2の車幅方向中央の後部には、その底面6から上面7に亘って前面5a、後面5b、両側面5c、5dの内周面を有する細長孔状の収納空間5が貫通して形成される。

バックル付シートベルト11は、図2及び図3に示すようにバックル12、バックル12に装着される脚部材20、及び基端部32がアンカプレート25を介してフロアパネル10に固設され先端部33にバックル12が結合されたウエビング30を主要部として構成される。
バックル12は、図2乃至図4に示すように前面13a、後面13b、両側面13c、13dを有し上部13eが開放され下部13fに図示しないウエビング挿通孔が開口する筒状のハウジング13を有し、ハウジング13内にウエビング係止部13gが設けられる。なお、上部13eから下部13f側に移行するに従って前面13aと後面13bが次第に接近し、かつ両側面13cと13dが次第に接近するように前面13a、後面13b、両側面13c、13dが緩やか湾曲している。
ハウジング13内には図示しないロック機構が収容され、ハウジング13の上部13eにタング挿入口14及び操作部15が配置される。そして、タング挿入口14から図示しないショルダベルトに取り付けられたタングプレートが挿入されるとロック機構によってタングプレートを係止する一方、操作部15の押圧操作によってロック機構によるタングプレートの係止が解除されてタング挿入口14からタングプレートを抜脱することができる。なお、ロック機構は、既存の周知構成でありかつ本発明と直接的な関係がないので説明を省略する。
脚部材20は、図2、図3及び図5に示すように、バックル12のハウジング13の前面13a、後面13b、両側面13c、13dの各外周面に当接可能な前壁面21a、後壁面21b、両側壁面21c、21dを有して上端に上部開口部21e及び下端に下部開口部21fが形成されたほぼ矩形筒状の嵌合部21を有している。
更に、嵌合部21の前部となる前壁部21aの下端に下方に延在する脚部22が一体形成される。脚部22は、嵌合部21の前壁部21aの下端から下方に延在する帯状の脚部本体22a及び脚部本体22aの両側縁に沿って後方に折曲形成されフランジ部22b、22cを有する断面略コ字状に形成され、各フランジ部22b、22cの上端はそれぞれ側壁面21c、21dの下端前部に連続形成される。また、脚部22の長さは、後述する使用位置において先端22dが間隙を隔ててフロアパネル10と対向するように設定される。
このように形成された脚部材20には、脚部22の後方に嵌合部21の下部開口部21fに沿って切り欠かれた開放部23が形成される。
一方、アンカプレート25は、ウエビング挿通孔26aが開口するウエビング取付部26と取付孔27aが穿設された取付部27が一体形成された略L字状に屈曲する板状部材によって構成される。
ウエビング30は、帯状のウエビング本体31及びウエビング本体31の両端にそれぞれ連続形成された基端部32と先端部33を有する。この基端部32の端部32aをアンカプレート25のウエビング挿通孔26aに挿通して折り返し、その端部32aをウエビング本体31上に重畳する一方、先端部33の端部33aをバックル12のハウジング13に開口するウエビング挿入孔から挿入されてウエビング係止部13gに係止して折り返し、その端部33aを基端部32の端部32a上に重畳し、これら積層されたウエビング本体31と、基端部32の端部32aと、先端部33の端部33aとを共に縫合する。これにより、ウエビング30の基端部32にアンカプレート25が結合され、先端部33にバックル12が結合される。
このバックル12にウエビング30を介して取り付けられたアンカプレート25を、脚部材20の上部開口部21e側から嵌合部21内に挿入してウエビング30が嵌合部21内を貫通させる。更に嵌合部21の各前壁面21a、後壁面21b、両側面21c、21dの内周面をそれぞれバックル12のハウジング13の前面13a、後面13b、両側面13c、13dの外周面に当接させて嵌合部21をハウジング13の外周面に嵌合させてバックル12に脚部材20を装着する。
更に、このバックル12に先端部33が結合されて脚部材20の下部開口部21fから突出するウエビング30の基端部32に結合されたアンカプレート25を、図2及び図3に示すようにその取付部27の取付穴27aから挿入されフロアパネル10に穿設された取付穴10aを貫通する取付ボルト35及び取付ボルト35に螺合するナット36によってフロアパネル10に取り付ける。
アンカプレート25及びウエビング30等を介してフロアパネル10に取り付けられたバックル12は、シートクッション10に形成された収納空間5内に下面6側から挿入され、図2及び図3に示すようにハウジング13及び脚部材20の前面13a及び前壁面21a、後面13b及び後壁面21b、側面13c及び側壁面21c、側面13d及び側壁面21dがそれぞれ収納空間5の前面5a、後面5b、側面5c及び側面5dに接して嵌合し、かつウエビング30が張設された状態で、ハウジング13の上部13e、即ちタング挿入口14及び操作部15がシートクッション2の上面7とほぼ面一或いは若干突出した使用位置にシートクッション2の弾性によって保持する。また、使用位置に保持された脚部材20の脚部22の先端22dは、予め設定された間隙を隔ててフロアパネル10と対向する。この脚部22の先端22dとフロアパネル10との間の間隙はシートクッション2の厚さ、着座時のシートクッション2の沈み量等によって実験やシミュレーション等によって設定される。
このように構成されたバックル付シートベルト11によると、通常使用時または非使用時で乗員がいない場合においては、図1乃至図3に示すように収納空間5内に挿入されたバックル12のタング挿入口14及び操作部15がシートクッション2の上面7とほぼ面一或いは若干突出した位置に保持されてバックル12がシートクッション2の上面7上に横倒しして置かれることなく、シートクッション2の見栄えが向上して外観品質に優れたリヤシート1が得られる。
また、シートクッション2の上面7からタング挿入口14及び操作部15が突出或いは面一に保持されて、ショルダベルトに取り付けられたタングプレートのタング挿入口14へ挿入及び操作部15の操作性が良好で、シートベルトの着脱操作性が確保できる。
一方、リヤシート2に着座した乗員がショルダベルトのタングプレートをバックル12に係合したシートベルトの装着状態で、自動車の衝突等により乗員が前方に移動するような事態が発生した際には、乗員を拘束するショルダベルトに前方方向の荷重が作用し、ショルダベルトを介してタングプレートを係止するバックル12が前方に引かれ、その前面13a及び脚部材20の前壁面21aが収納空間5の前面5aを押圧しつつ前方及び下方に若干移動するが、そのバックル12の前方及び下方の移動がアンカ25を介して基端部32がフロア10に固設されたウエビング30の張力によって阻止されて乗員の拘束状態を保持する。このときバックル12の前方及び下方への移動及びウエビング30の傾倒に伴ってバックル12に嵌合保持された脚部材20がバックル12と一体に傾倒して脚部材20の前部に延設された脚部22の先端22dがフロアパネル10に当接する。これにより脚部材20に嵌合支持されたバックル12の前方及び下方への移動が阻止され、バックル12が適切な所期位置に保持される。従って、シートベルトによる確実な乗員の拘束、即ちシートベルト装置の機能が得られる。
しかる後、シートベルトへの荷重が解除されると、シートクッションの弾性復元によって主に収納空間5の前面5aがバックル12の前面13a及び脚部材20の前壁面21aを押圧してバックル12等を使用位置に移動させる。
また、バックル12に装着された脚部材20の脚部22の先端22dとフロアパネル10と間に間隙が形成され、かつ脚部材21の後方に嵌合部21の下部開口部21fに沿って撓んだウエビング30の部分30Aの突出を可能にする開放部23が形成されるので、脚部材20によってウエビング30の撓み変形が妨げられることはない。
これによりバックル12が使用位置に保持された状態でシートクッション2に体を横たえ、或いは着座した場合には、図4及び図5に示すようにシートクッション2の沈下と共にウエビング30を撓ませつつバックル12も脚部22の先端22dがフロアパネル10に当接する、いわゆる脚部22の底付きにより規制される位置まで沈下が可能であり、バックル12の当接による異物感が少なくなり、良好な居住性が得られる。また、脚部22の先端22dがフロアパネル10に当接してバックル12の過大な沈み込みが規制されることからバックル12の沈み込み過多による装着性の悪化を防ぐことができる。
一方、シートクッション2から体が離れ、沈下したシートクッション2がその弾性によって復元するときには、バックル12に弾性的に接触する収納空間5の内周面の復元と共にシートクッション2の上面7とほぼ面一或いは若干突出した使用位置まで持ち上げられて保持される。
従って、本実施の形態によると、使用状態においてシートクッション2の収納空間5内に挿入されたバックル12の上部、即ちタング挿入口14及び操作部15がシートクッション2の上面7とほぼ面一或いは若干突出した位置に保持されてシートクッション2の見栄えが向上して外観品質に優れたリヤシート1が得られると共にシートベルトの良好な着脱操作性が確保できる。
また、自動車の衝突等により乗員が前方に移動するような事態が発生した際には、脚部材20の前部に延設された脚部22の先端22dがフロアパネル10に当接して脚部材20に嵌合支持されたバックル12の前方及び下方への移動が阻止されて適切な所期位置に保持され、シートベルトによる良好な乗員の拘束が得られる。
更に、シートクッション2に体を横たえ、或いは着座した際には、シートクッション2の沈下と共にウエビング30を撓ませつつバックル12も脚部22の底付きにより規制される位置まで沈下が可能であり、バックル12が体に当たったときの異物感が極めて少なくなり、良好な居住性が得られる。また、バックル22の沈み込み過多による装着性の悪化を防止することができる。
また、本実施の形態によるとバックル付シートベルト11は、バックル12、脚部材20及びウエビング30を主要構成部材として構成されることから、その構成部材が少なく構成が簡単であり、更に、既存のバックル12及びウエビング30等を変更することなく使用することも可能であり、製造コストの低減が期待できる。また、自動車の仕様等に応じてバックル12を変更することなく脚部22等の寸法形状が異なる脚部材20と交換することも可能であり、バックル12の汎用性が得られる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では脚部材20をバックル12に嵌合する筒状の嵌合部21及び嵌合部21の前部から下方に延在する脚部22によって構成したが、脚部を嵌合部に連続する筒状に形成し、その脚部の前部分を除く側部等に撓んだウエビングの突出を許容する開放部を開口することもできる。
また、上記実施の形態ではバックル12と脚部材20を別体に形成したが、脚部をバックルのハウジングと一体に形成して構成部材の点数を削減することもできる。
実施の形態に係るバックル付シートベルト構造をリヤシートに適用した態様の概要斜視図である。 図1のI−I線断面図である。 図1のII−II線断面図である。 バックルの斜視図である。 脚部材の斜視図である。 シートクッション及びバックルの沈下状態を示す図2に対応する図である。 シートクッション及びバックルの沈下状態を示す図3に対応する図である。 従来にバックル付シートベルト構造の概略図である。 従来のバックル付シートベルト構造の概略図である。
符号の説明
1 リヤシート
2 シートクッション
5 収納空間
6 底面
7 上面
10 フロアパネル(シートクッション支持部材)
11 バックル付シートベルト
12 バックル
20 脚部材
21 嵌合部
21e 上端開口部
21f 下端開口部
22 脚部
22d 先端
23 開放部
30 ウエビング
32 基端部
33 先端部

Claims (4)

  1. ウエビングの基端部をシートクッション支持部材に固設し、該ウエビングの先端部に設けられたバックルを上記シートクッション支持部材上に支持されたシートクッションに底面から上面に貫通して形成された収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持するバックル付シートベルト構造であって、
    上記バックルの少なくとも前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部を備えたことを特徴とするバックル付シートベルト構造。
  2. ウエビングの基端部をシートクッション支持部材に固設し、該ウエビングの先端部に設けられたバックルを上記シートクッション支持部材上に支持されたシートクッションに底面から上面に貫通して形成された収納空間内にシートクッションの弾性により嵌合保持するバックル付シートベルト構造であって、
    上記バックルの外周面に嵌合して保持される筒状の嵌合部と、
    該嵌合部の少なくとも前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部とが一体形成された脚部材を備えたことを特徴とするバックル付シートベルト構造。
  3. 上記脚部材は
    上部開口部及び下部開口部を備えた筒状で上記バックルの外周面に嵌合保持される嵌合部と、
    該嵌合部の前部から下方に延在して先端が上記シートクッション支持部材と間隙を有して対向する脚部とが一体形成され、
    該脚部の後方に上記嵌合部の下部開口部に沿って上記ウエビングの突出を許容する開放部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のバックル付シートベルト構造。
  4. 上記バックルは、上部が上記シートクッションの上面とほぼ面一或いは若干突出して収納空間内に嵌合保持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックル付シートベルト構造。
JP2007320439A 2007-12-12 2007-12-12 バックル付シートベルト構造 Active JP5069092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007320439A JP5069092B2 (ja) 2007-12-12 2007-12-12 バックル付シートベルト構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007320439A JP5069092B2 (ja) 2007-12-12 2007-12-12 バックル付シートベルト構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009143287A JP2009143287A (ja) 2009-07-02
JP5069092B2 true JP5069092B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=40914463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007320439A Active JP5069092B2 (ja) 2007-12-12 2007-12-12 バックル付シートベルト構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5069092B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040018A (ja) 2013-08-23 2015-03-02 トヨタ自動車株式会社 車両用リヤシートクッション構造
JP6410748B2 (ja) * 2016-03-08 2018-10-24 本田技研工業株式会社 シートベルト装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6320249A (ja) * 1986-07-14 1988-01-27 Toyota Motor Corp ベンチタイプシ−トのインナベルトの固定構造
JPS63181572U (ja) * 1987-05-18 1988-11-24

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009143287A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10293717B2 (en) Vehicle seat
JP6513967B2 (ja) ヘッドレスト装置
JP5239478B2 (ja) 車両用シート
CN107640072B (zh) 具有可调节的头部约束组件的座椅组件
JP4388575B2 (ja) 車両用シート
JP2008007101A (ja) チャイルドシート取付け用自動車用シート
JPH04113959A (ja) ショルダーアジャスタ
JP6477215B2 (ja) 乗物用シート
JP4918980B2 (ja) 車両用シート装置
JP2007118623A (ja) スライド部材のロック構造
JP5069092B2 (ja) バックル付シートベルト構造
US20120146373A1 (en) Seat structure
JP3704578B2 (ja) 車両用シートのスライドレール構造
JP6235328B2 (ja) 車両用シートのスライドレール装置
JP2011255860A (ja) 自動車のシートバックの支持構造
JP6315986B2 (ja) 乗物用シート
US20080088170A1 (en) Belt buckle holder of static type safety belt of construction equipment seat
JP5112729B2 (ja) チップアップ・スライド式自動車用シート
JP5218899B2 (ja) 車両用折畳みシート
WO2005123468A1 (en) A seat belt buckle arrangement for use with a vehicle seat
JP7387137B2 (ja) シートスライドアジャスタ
JP4300356B2 (ja) 車両用シートベルトのインナバックル取付け構造
JP5340819B2 (ja) 車両用シートのバックル構造
KR20030013962A (ko) 자동차의 시트 벨트용 가변버클 구조
JP4000557B2 (ja) チャイルドシートを取り付け可能な車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5069092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250