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JP4910500B2 - フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明はフィルタ装置に関する。
近年、SAW(弾性表面波)フィルタなどの電子部品について、素子チップサイズまでパッケージを小型化したウェハーレベル・チップサイズパッケージ(WLCSP)の開発が進められている。
SAWフィルタのウェハーレベル・チップサイズパッケージの構造に関しては、例えば図11に示す弾性表面波装置が開示されている。この弾性表面波装置は、圧電基板1となるウェハー上に、弾性表面波素子の電極(SAW電極)、すなわち櫛形電極2及び反射器電極3や、パッド電極4を含む導電パターンを形成し、SAW電極2,3の周囲に配置した樹脂の支持層6a,6bにより、圧電基板1との間に間隔を設けてカバー層7を接着封止して内部に振動空間5を形成し、カバー7及び支持層6a,6bを貫通しパッド電極4に接続される導体パターンを形成してSAW電極2,3とカバー層7上の外部端子8とを電気的に接続した後、ダイシングにより1パッケージ単位の個片に切断することにより作製する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−37471号公報
上記の構成を、例えば図10に回路図を示したラダー型フィルタに適用すると、直列共振子や並列共振子の少なくとも一方の端子は、導体を介して外部端子に接続されているため、共振子で発生した熱は、支持層及びカバーを貫通している導体からカバーに伝導され、放熱されやすい。しかし、直列共振子の他方の端子同士は、圧電基板上に形成された導電パターンにより構成される基板配線によって接続されるだけであるため、直列共振子の他方の端子から基板配線に伝達された熱は、放熱されにくい。そのため、共振子の温度上昇を招き、耐電力性向上の障害となる。
チップを小型化するために、複数の共振子を密集させて配置し、細長く、折れ曲がった配線を用いて共振子同士をつなぐと、細長い配線は電気抵抗が大きいため、発熱量が大きくなる。
また、近年、弾性表面波フィルタに代えて、パッケージ構造の簡略化を果たし得るため、弾性境界波を利用した弾性境界波フィルタが開発されてきている。このような弾性境界波フィルタにおいても、同様に、入出力端子及びアースに接続されない櫛形電極に発生した熱を放熱し、ウェハーレベル・チップサイズパッケージの弾性境界波フィルタの耐電力性を向上することが強く望まれている。
本発明は、かかる実情に鑑み、放熱性を向上することができるフィルタ装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したフィルタ装置を提供する。
フィルタ装置は、(a)基板と、(b)前記基板の一方主面に対向して配置される、カバーと、(c)前記基板の外縁に沿って延在し、前記基板と前記カバーとを間隔を設けて接合して、前記基板と前記カバーとの間に空間(以下、「振動空間」という。)を形成する、支持層と、(d)前記振動空間内において、前記基板の前記一方主面に支持又は形成された、複数の機能素子と、(e)前記振動空間内において、前記基板の前記一方主面に形成され、前記機能素子の複数の端子に電気的に接続された、端子間配線と、(f)前記振動空間内において、前記端子間配線上又は前記端子間配線に隣接して前記基板の前記一方主面上に形成され、前記カバーに向けて隆起する、隆起層と、(g)前記端子間配線上から前記隆起層上まで連続して形成され、前記隆起層上において前記カバーと前記隆起層との間に挟まれる部分を含む、導電部材とを備える。
上記構成によれば、機能素子の端子のうち、端子間配線に電気的に接続された端子以外の端子(以下、「外部接続端子」という。)は、例えばカバー(又は基板)に形成された外部端子に電気的に接続されているので、機能素子の発熱等による外部接続端子側の熱は、外部接続端子と外部端子との間を電気的に接続する導体から、この導体が貫通するカバー(又は基板)に伝導されたり、外部端子から、外部端子が接続された回路基板などに伝導される。
一方、機能素子の端子のうち、端子間配線に電気的に接続された端子(以下、「内部接続端子」という。)は、外部端子に電気的に接続されていないが、端子間配線が導電部材に接続され、導電部材がカバーと隆起層に挟まれ、導電部材の少なくとも一部がカバーに密着しているため、機能素子の発熱や端子配線自体の発熱による熱は、端子間配線から導電部材を介して、カバーに伝導される。そのため、端子間配線に熱が溜まらないので、放熱性が向上する。
なお、上記構成において、支持層と隆起層は分離していても、連続していてもよい。支持層と隆起層は、異なる材料を用いてそれぞれ形成してもよく、また、異なる方法でそれぞれを形成してもよいが、同じ材料を用いて同時に形成すると工程が簡略化できるので好ましい。
また、導電部材は、端子間配線上から隆起層上まで連続して形成された複数の部分を含んでいてもよく、それらの部分が互いに接続されていてもよい。また、端子間配線は、導電部材によって導通を確保できるなら、隆起層で覆われた部分で不連続であってもよい。
本発明は、以下のように種々の態様で実施することができる。
本発明の一態様としては、前記基板は、圧電基板であり、前記機能素子は、弾性波素子である。前記弾性波素子は、前記圧電基板上の弾性波伝搬方向に沿って配置された2つの反射器と、前記反射器の間に配置された1つ又は2つ以上のIDTとを含む。
この場合、弾性波とは、弾性表面波だけでなく、弾性境界波などの他の弾性波も含む。弾性波素子は、圧電基板の表面を伝搬する弾性波(弾性表面波)とIDTを相互作用させて動作する弾性表面波(SAW)素子であっても、圧電基板上に固体層が形成され、圧電基板と固体層の境界を伝搬する弾性波(弾性境界波)とIDTを相互作用させて動作する弾性境界波素子であってもよい。また、弾性波素子は、2つの反射器の間に1つのIDTを有する1ポート型共振子であっても、2つの反射器の間に2つ以上のIDTを有する縦結合共振子型フィルタであってもよい。
本発明の他の態様としては、前記機能素子は、圧電薄膜共振子である。前記圧電薄膜共振子は、前記基板に支持されかつ前記基板から音響的に分離されていて、対向する一対の電極の間に圧電薄膜が配置された薄膜部を含む。
圧電薄膜共振子は、圧電薄膜の厚み振動を利用する共振子である。圧電薄膜共振子は、薄膜部が、基板に形成された空洞の上に配置されたり、基板から浮いた状態で支持されたり、薄膜部と基板との間に音響インピーダンスが異なる複数層が配置されたりして、音響的に分離される。
好ましくは、上記一態様において、前記弾性波素子は、2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する1ポート型共振子である。前記1ポート型共振子は、ラダー型に接続された少なくとも2つの直列共振子と少なくとも1つの並列共振子とを含む。少なくとも2つの前記直列共振子の間に少なくとも1つの前記並列共振子が配置される。前記端子間配線は、少なくとも2つの前記直列共振子と少なくとも1つの前記並列共振子とのそれぞれの一方の端子に接続され、少なくとも1つの前記並列共振子に沿って延在する。
この場合、各共振子の一方の端子から端子間配線に伝導された熱を、端子間配線上から隆起層上まで連続して形成された導電部材を介して、カバーに放熱することができる。
好ましくは、上記他の態様において、前記圧電薄膜共振子は、ラダー型に接続された少なくとも2つの直列共振子と少なくとも1つの並列共振子とを含む。少なくとも2つの前記直列共振子の間に少なくとも1つの前記並列共振子が配置される。前記端子間配線は、少なくとも2つの前記直列共振子と少なくとも1つの前記並列共振子とのそれぞれの一方の端子に接続され、少なくとも1つの前記並列共振子に沿って延在する。
この場合、各共振子の一方の端子から端子間配線に伝導された熱を、端子間配線上から隆起層上まで連続して形成された導電部材を介して、カバーに放熱することができる。
好ましくは、前記弾性波素子は、(i)2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、(ii)2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、少なくとも2つの縦結合共振子型フィルタとを含む。前記端子間配線は、少なくとも2つの前記1ポート型共振子と少なくとも2つの前記縦結合共振子型フィルタとのそれぞれの一方の端子に接続される。
この場合、1ポート型共振子と縦結合共振子型フィルタとの一方の端子から端子間配線に伝導された熱を、端子間配線上から隆起層上まで連続して形成された導電部材を介して、カバーに放熱することができる。
好ましくは、前記弾性波素子は、(i)2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、(ii)2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタとを含む。前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタのうち、1つの位相が他の3つの位相と180度異なる。前記第1の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第3の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続される。前記第2の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第2の外部端子に電気的に接続される。前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第3の外部端子に電気的に接続される。前記隆起層と前記導電部材とは、前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線について形成されている。
この場合、第1の外部端子には不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第3の外部端子から平衡信号が出力(又は入力)される。
好ましくは、前記弾性波素子は、(i)2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、(ii)2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタとを含む。前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタは、全て同じ位相である。前記第1の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第3の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続される。前記基板の前記一方主面に、前記第2及び第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子とを接続する配線が形成され、該配線が第2の外部端子に電気的に接続される。前記隆起層と前記導電部材とは、(a)前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線と、(b)前記第2及び第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子とを接続する前記配線との少なくとも一方について形成されている。
この場合、第1の外部端子には不平衡信号が入力(又は出力)され、第2の外部端子から不平衡信号が出力(又は入力)される。
好ましくは、前記弾性波素子は、(i)2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、1つの1ポート型共振子と、(ii)2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタとを含む。前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタは、全て同じ位相である。前記第1の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第3の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続される。前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続される。前記第2及び前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの一方の端子が、第2の外部端子に電気的に接続される。前記第2及び前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第3の外部端子に電気的に接続される。前記隆起層と前記導電部材とは、前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線について形成されている。
この場合、第1の外部端子には不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第3の外部端子から平衡信号が出力(又は入力)される。
上記各構成のいずれか一つのフィルタ装置は、デュプレクサの送信側フィルタと受信側フィルタとのいずれか一方又は両方に用いてもよい。この場合、デュプレクサの耐電力性を向上することができる。
また、本発明は、以下のように構成したフィルタ装置の製造方法を提供する。
フィルタ装置の製造方法は、(1)複数の機能素子が支持又は形成された基板の一方主面に、前記基板の外縁に沿って延在する支持層を形成するとともに、前記基板の前記一方主面に形成され前記機能素子の複数の端子(以下、「内部接続端子」という。)にのみ電気的に接続された端子間配線上に、又は前記端子間配線に隣接して前記基板の前記一方主面上に、隆起層を形成する、第1の工程と、(2)前記機能素子の前記内部接続端子以外の端子(以下、「外部接続端子」という。)上、又は前記基板の前記一方主面に形成され前記外部接続端子に電気的に接続された基板配線上から前記支持層上まで連続する外部接続部材を形成するとともに、前記端子間配線上から前記隆起層上まで連続する導電部材を形成する第2の工程と、(3)前記基板の前記一方主面に対向してカバーを配置し、前記支持層により前記基板と前記カバーとを間隔を設けて接合して、前記基板と前記カバーとの間に空間(以下、「振動空間」という。)を形成して、前記振動空間内に前記機能素子を配置するとともに、前記導電部材の一部を前記カバーと前記隆起層との間に挟む、第3の工程とを備える。前記第1の工程において、前記支持層と前記隆起層とを同時に形成する。前記第2の工程において、前記外部接続部材と前記導電部材とを同時に形成する。
上記方法によれば、機能素子の端子のうち、端子間配線に電気的に接続された内部接続端子は、端子間配線が導電部材に接続され、導電部材がカバーと隆起層とに挟まれているため、機能素子の発熱や端子間配線自体の発熱による熱は、端子間配線から導電部材を介して、カバーに伝導される。そのため、端子間配線に熱が溜まらないので、放熱性が向上する。
上記方法によれば、通常の製造工程と並行して、端子間配線の熱をカバーに逃がすための導電部材や隆起層を形成することができ、フィルタ装置の放熱性を向上しても、工程は煩雑にならない。
なお、支持層と隆起層は、分離していても、連続していてもよい。支持層と隆起層は、異なる材料を用いてそれぞれ形成してもよいが、同じ材料を用いると、工程が簡略化できるので好ましい。
また、導電部材は、端子間配線上から隆起層上まで連続して形成された複数の部分を含んでいてもよく、それらの部分が互いに接続されていてもよい。また、端子間配線は、導電部材と並列に接続される部分にスリットが形成され、端子間配線が不連続となっていてもよい。
本発明によれば、フィルタ装置の放熱性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態として実施例について、図1〜図10を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1のフィルタ装置10について、図1、図2、図10を参照しながら説明する。図1(a)は、図2の線A−Aに沿って見た断面図である。図1(b)は、図2の線B−Bに沿って見た断面図である。図2は、図1(a)の線II−IIに沿って見た透視図である。
図1(a)に示すように、フィルタ装置10は、圧電基板12の一方の主面である上面12aに導電パターン20が形成されている。導電パターン20によって、図2に示すように、弾性表面波素子である1ポート型共振子30,32,34,36,38と、1ポート型共振子30,32,34,36,38に接続された配線20a〜20gとが形成されている。
図2に示すように、1ポート型共振子30,32,34,36,38は、一列に配置され、それぞれ、圧電基板12上の弾性波伝搬方向に沿って配置された2つの反射器30a,30c;32a,32c;34a,34c;36a,36c;38a,38cと、反射器30a,30c;32a,32c;34a,34c;36a,36c;38a,38cの間に配置された1つのIDT(Inter Digital Transducer;櫛型電極)30b,32b,34b,36b,38bとを有する。
圧電基板12の上面12aには、図2において太線で示す介在層14が形成されている。介在層14は、圧電基板12の外縁12bに沿って枠状に形成された枠状部14xと、枠状部14xから内側に延長された延長部14a,14b,14e,14fと、枠状部14x及び延長部14a,14b,14e,14fから離れた島状部14c,14dとを含む。介在層14のうち、枠状部14xが支持層である。介在層14には、図2において斜線を付した金属膜22a〜22fを蒸着やスパッタリングで形成できるように、耐熱性が高い材料、例えばポリイミド系材料を用いることが好ましい。
図1(a)に示すように、介在層14の上にはカバー16が配置され、1ポート型共振子30,32,34,36,38の周囲に密閉された振動空間13が形成され、圧電基板12の上面12aの振動空間13に隣接する部分において、弾性表面波が自由に伝搬するようになっている。カバー16には、ガラス又は水晶を用いることが好ましい。ガラス又は水晶は、電気抵抗値が高く、強度に優れ、薄肉化することが容易であり、気密性が高く、しかも安価であるため、高信頼性と低コスト化に有利である。放熱性をより向上させたい場合などには、熱伝導率が高いアルミナ、窒化アルミなどの材料を用いてもよい。
介在層14及びカバー16は、圧電基板12の上面12aの法線方向(図において上下方向)から見たとき、圧電基板12の外縁12bよりも内側に、圧電基板12の外縁12bとの間に間隔を設けて、配置されている。
カバー16と介在層14は、パッケージの強度を向上し、耐湿性を高めるため、樹脂層18によって、全体的に覆われている。すなわち、圧電基板12の上面12aの法線方向(図において上下方向)から見たとき、樹脂層18は、カバー16や介在層14よりも外側まで延在している。樹脂層18は、圧電基板12の周部まで延在している。
樹脂層18からは、外部端子であるはんだボール28が外部に露出しており、フィルタ装置10を電気機器等の回路基板に実装することができるようになっている。
図1及び図2に示すように、はんだボール28は、樹脂層18の貫通穴19に形成されたアンダーバンプメタル26、樹脂層18とカバー16との間に形成された金属膜25、カバー16の貫通穴(ビアホール)17にめっき等により充填されたビア配線24、導電パターン20上から介在層14上まで形成された金属膜22a,22b,22c,22d,22e,22fを介して、1ポート型共振子30,32,34,36,38の端子に電気的に接続されている。
共振子30,32,34,36,38の発熱等による熱は、はんだボール28と共振子30,32,34,36,38との間を電気的に接続する導体を介し放熱される。例えば、熱は、ビア配線24が貫通するカバー16に伝導される。あるいは、はんだボール28から、はんだボール28が接続された回路基板などに伝導される。
図10のフィルタ装置10の回路図に示すように、フィルタ装置10は、2つの直列共振子32,36と、3つの並列共振子30,34,38とがラダー型に接続されたラダー型フィルタである。
各共振子30,32,34,36,38の端子は、入力端子、出力端子、GND端子を含む外部端子に電気的に接続されている。しかし、符号9で示した部分は、共振子32,34,36の端子にのみ電気的に接続された端子間配線であり、外部端子には電気的に接続されていない。符号9の部分は、図2に示した配線20dに対応する。
配線20dは、図2に示したように、並列共振子34に沿って、コ字状に延在し、配線長が長い。これは、フィルタ装置を小型化するために、共振子30,32,34,36,38を密集させて一列に配置しているためである。この配線20dは、配線20d自体の発熱により温度が上昇しやすい上、3つの共振子32,34,36から熱が伝達される。
図1(b)及び図2に示したように、配線20dの上には、介在層14の島状部14cが形成され、さらに、配線20d上から介在層14の島状部14cの上まで連続する金属膜22cが形成されている。金属膜22cは、図1(b)に示すように、島状部14cとカバー16との間に挟まれる部分を含む。
そのため、配線20dの熱は、配線20dから金属膜22cを介して、カバー16に伝導される。これにより、配線20dに熱が溜まらないので、放熱性が向上する。
なお、金属膜22cは、図1(b)に示すように、島状部14cを跨いで配線20dの両側に接続され、配線20dと並列に接続されているので、電気抵抗を小さくすることができ、好ましい。もっとも、金属膜22cの代わりに、一端が配線20d上に形成され、他端が島状部14cに形成され、配線20dとは並列に接続されない1又は2以上の金属膜を形成してもよい。
また、配線20dは、連続していることが好ましいが、島状部14cの下の部分で不連続とし、金属膜22cで導通を確保することも可能である。
<実施例2> 実施例2のフィルタ装置10aについて、図3の透視図を参照しながら説明する。図3は、実施例1の図2と同様に、カバー(図示せず)の下面から圧電基板の上面12aを見た透視図である。
実施例2のフィルタ装置10aは、実施例1のフィルタ装置10と略同様に構成され、圧電基板とカバーとが介在層を介して接合されているが、実施例1とは異なり、圧電基板の上面12a上に、1つの1ポート型共振子40と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ42,44,46,48とが形成された平衡−平衡変換型の弾性表面波フィルタである。図3において太線で示しているのは、介在層の島状部40x,40y,45a〜45e,49a〜49eである。図3では、介在層の枠状部の図示は省略している。斜線を付しているのは、金属膜41x,41y,43a〜43e,47a〜47eである。
1ポート型共振子40は、弾性表面波伝搬方向に沿って配置された2つの反射器40a,40cの間に、1つのIDT40bを有する。第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ42,44,46,48は、それぞれ、弾性表面波伝搬方向に沿って配置された2つの反射器42a,42e;44a,44e;46a,46e;48a,48eの間に3つの前記IDT42b,42c,42d;44b,44c,44d;46b,46c,46d;48b,48c,48dを有する。第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ42,44,46,48は、全て同じ位相である。1ポート型共振子40の弾性表面波伝搬方向と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ42,44,46,48の弾性表面波伝搬方向とは、互いに平行である。
第1の縦結合共振子型フィルタ42と第2の縦結合共振子型フィルタ44とが接続され、第3の縦結合共振子型フィルタ46と第4の縦結合共振子型フィルタ48とが接続され、第1の縦結合共振子型フィルタ42と第3の縦結合共振子型フィルタ46とが1ポート型共振子40に接続されている。
詳しくは、圧電基板の上面12aには、第1の縦結合共振子型フィルタ42の反射器42a,42e及びIDT42b,42c,42dの一方の端子と、第2の縦結合共振子型フィルタ44の反射器44a,44e及びIDT44b,44c,44dの一方の端子との間をそれぞれ接続する配線(図示せず)が形成され、各配線上及び近傍に、それぞれ、介在層の島状部45a〜45eが配置されている。第1の縦結合共振子型フィルタ42の反射器42a,42e及びIDT42b,42c,42dの一方の端子と、島状部45a〜45eと、第2の縦結合共振子型フィルタ44の反射器44a,44e及びIDT44b,44c,44dの一方の端子との上に、それぞれ、金属膜43a〜43eが形成され、電気的に接続されている。
第1及び第2の縦結合共振子型フィルタ42,44の反射器42a,42e;44a,44e同士を接続する金属膜43a,43eと、中央のIDT42c,44c同士を接続する金属膜43cは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
第1及び第2の縦結合共振子型フィルタ42,44の両側のIDT42b,42d;44b,44d同士を接続する金属膜43b,43dは、外部端子には電気的に接続されていない導電部材であり、隆起層である島状部45b,45dとカバー(図示せず)との間に挟まれている。両側のIDT42b,42d;44b,44d同士を接続する配線は端子間配線であり、この端子間配線の熱は、導体部材である金属膜43b,43dを介して、カバーに伝導される。そのため、放熱性が向上する。
第3及び第4の縦結合共振子型フィルタ46,48についても同様に構成されている。
すなわち、第3及び第4の縦結合共振子型フィルタ46,48の反射器46a,46e;48a,48e同士を接続する金属膜47a,47eと、中央のIDT46c,48c同士を接続する金属膜47cは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
第3及び第4の縦結合共振子型フィルタ46,48の両側のIDT46b,46d;48b,48d同士を接続する金属膜47b,47dは、外部端子には電気的に接続されていないが、島状部49b,49dとカバー(図示せず)との間に挟まれている。両側のIDT46b,46d;48b,48d同士を接続する配線は端子間配線であり、この端子間配線の熱は、導体部材である金属膜47b,47dを介して、カバーや、隆起層である島状部49b,49dに伝導される。そのため、放熱性が向上する。
第1及び第3の縦結合共振子型フィルタ42,46の中央のIDT42c,46cの他方の端子と、1ポート型共振子40のIDT40bの一方の端子とは、圧電基板の上面12aに形成された配線41pによって電気的に接続されている。また、1ポート型共振子40のIDT40bの他方の端子に接続された配線41sと、この配線41s上及びその近傍に配置された介在層の島状部40xとの上に、金属膜41xが形成されている。この金属膜41xは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第1の端子)に電気的に接続されている。
第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ44,48の中央のIDT44c,48cの他方の端子同士は、圧電基板の上面12aに形成された配線41tによって電気的に接続されている。この配線41t上及びその近傍に配置された介在層の島状部40yとの上に、金属膜41yが形成されている。この金属膜41yは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第2の端子)に電気的に接続されている。
フィルタ装置10aは、1ポート型共振子40のIDT40bの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第1の端子)に不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ44,48の中央のIDT44c,48cの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第2の端子)から不平衡信号が出力(又は入力)される。
<実施例3> 実施例3のフィルタ装置10bについて、図4の透視図を参照しながら説明する。図4は、実施例1の図2と同様に、カバー(図示せず)の下面から圧電基板の上面12aを見た透視図である。
実施例3のフィルタ装置10bは、実施例2のフィルタ装置10aと同様に、圧電基板の上面12a上に、1つの1ポート型共振子50と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ52,54,56,58とが形成され、実施例2と同様に電気的に接続された、平衡−平衡変換型の弾性表面波フィルタである。図4において太線で示しているのは、介在層の島状部50k,50x,50y,55a,55c,55e,59a,59c,59eである。図4では、介在層の枠状部の図示は省略している。斜線を付しているのは、金属膜51k,51x,51y,53a,53c,53e,57a,57c,57eである。
実施例2と同様に、第1の縦結合共振子型フィルタ52の反射器52a,52e及び中央のIDT52cの一方の端子と、第2の縦結合共振子型フィルタ54の反射器54a,54e及び中央のIDT54cの一方の端子との間については、介在層の島状部55a,55c,55eと金属膜53a,53c,53eが形成され、金属膜53a,53c,53eは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
一方、第1の縦結合共振子型フィルタ52の両側のIDT52b,52dの一方の端子と、第2の縦結合共振子型フィルタ54の両側のIDT54b,54dの一方の端子との間については、実施例2のような介在層や金属膜が形成されていない。
第3及び第4の縦結合共振子型フィルタ56,58についても同様に構成されている。すなわち、第3の縦結合共振子型フィルタ56の反射器56a,56e及び中央のIDT56cの一方の端子と、第4の縦結合共振子型フィルタ58の反射器58a,58e及び中央のIDT58cの一方の端子との間については、介在層の島状部59a,59c,59eと金属膜57a,57c,57eが形成され、金属膜57a,57c,57eは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。一方、第3の縦結合共振子型フィルタ56の両側のIDT56b,56dの一方の端子と、第4の縦結合共振子型フィルタ58の両側のIDT58b,58dの一方の端子との間については、実施例2のような介在層や金属膜が形成されていない。
実施例2と異なり、第1及び第3の縦結合共振子型フィルタ52,56の中央のIDT52c,56cの他方の端子と、1ポート型共振子50のIDT50bの一方の端子とを接続する配線51p上に、介在層の島状部50kが形成され、配線51p及び島状部50kの上に金属膜51kが形成されている。金属膜51kは、外部端子には電気的に接続されていない導電部材であり、隆起層である島状部50kとカバー(図示せず)との間に挟まれている。配線51pは端子間配線であり、この端子間配線の熱は、導体部材である金属膜51kを介して、カバーに伝導される。そのため、放熱性が向上する。
実施例2と同様に、1ポート型共振子50のIDT50bの他方の端子から延長された配線51sと、この配線51s上及びその近傍に配置された介在層の島状部50xとの上に、金属膜51xが形成されている。この金属膜51xは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第1の端子)に電気的に接続されている。
また、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ54,58の中央のIDT54c,58cの他方の端子同士は、圧電基板の上面12aに形成された配線51tによって電気的に接続されている。配線51t上と配線51tの上に配置された介在層の島状部50yとの上に、金属膜51yが形成されている。この金属膜51yは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第2の端子)に電気的に接続されている。
フィルタ装置10bは、1ポート型共振子50のIDT50bの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第1の端子)に不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ54,58の中央のIDT54c,58cの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第2の端子)から不平衡信号が出力(又は入力)される。
<実施例4> 実施例4のフィルタ装置10cについて、図5の透視図を参照しながら説明する。図5は、実施例1の図2と同様に、カバー(図示せず)の下面から圧電基板の上面12aを見た透視図である。
実施例4のフィルタ装置10cは、実施例3のフィルタ装置10bと同様に、圧電基板の上面12a上に、1つの1ポート型共振子60と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ62,64,66,68とが形成されているが、実施例3とは異なり、平衡−不平衡変換型の弾性表面波フィルタである。図5において太線で示しているのは、介在層の島状部60k,60x,60y,60z,65a,65c,65e,69a,69c,69eである。図5では、介在層の枠状部の図示は省略している。斜線を付しているのは、金属膜61k,61x,61y,61z,63a,63c,63e,67a,67c,67eである。
実施例3と同様に、1つの1ポート型共振子60と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ62,64,66,68とが接続されている。
すなわち、第1の縦結合共振子型フィルタ62の反射器62a,62e及び中央のIDT62cの一方の端子と、第2の縦結合共振子型フィルタ64の反射器64a,64e及び中央のIDT64cの一方の端子との間については、介在層の島状部65a,65c,65eと金属膜63a,63c,63eとが形成され、金属膜63a,63c,63eは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。第3の縦結合共振子型フィルタ66の反射器66a,66e及び中央のIDT66cの一方の端子と、第4の縦結合共振子型フィルタ68の反射器68a,68e及び中央のIDT68cの一方の端子との間については、介在層の島状部69a,69c,69eと金属膜67a,67c,67eが形成され、金属膜67a,67c,67eは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
第1及び第3の縦結合共振子型フィルタ62,66の中央のIDT62c,66cの他方の端子と、1ポート型共振子60のIDT60bの一方の端子とを接続する配線について、介在層の島状部60kと金属膜61kとが形成され、金属膜61kが島状部60kとカバー(図示せず)との間に挟まれて、放熱性を向上するようになっている。
1ポート型共振子60のIDT60bの他方の端子について、介在層の島状部60xと金属膜61xとが形成されている。この金属膜61xは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第1の端子)に電気的に接続されている。
一方、実施例3と異なり、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタのうち、1つの位相が他の3つの位相と180度異なる。
また、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ64,68の中央のIDT64c,68cの他方の端子に接続された配線61s,61tは、互いに電気的に分離されている。これらの配線61s,61t上には、介在層の島状部60y,60zが配置され、配線61s,61tと島状部60y,60zの上に金属膜61y,61zが形成されている。この金属膜61y,61zは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第2の端子、第3の端子)に、それぞれ、電気的に接続されている。
フィルタ装置10cは、1ポート型共振子60のIDT60bの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第1の端子)に不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ64,68の中央のIDT64c,68cの他方の端子にそれぞれ電気的に接続された外部端子(第2の端子、第3の端子)に平衡信号が出力(又は入力)される。
<実施例5> 実施例5のフィルタ装置10dについて、図6の透視図を参照しながら説明する。図6は、実施例1の図2と同様に、カバー(図示せず)の下面から圧電基板の上面12aを見た透視図である。
実施例5のフィルタ装置10dは、実施例2のフィルタ装置10aと同様に、圧電基板の上面12a上に、1つの1ポート型共振子70と、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタ72,74,76,78とが形成されているが、実施例2とは異なり、平衡−不平衡変換型の弾性表面波フィルタである。図6において太線で示しているのは、介在層の島状部70k,70x,75a〜75e,79a〜79eである。図6では、介在層の枠状部の図示は省略している。斜線を付しているのは、金属膜71k,71x,71y,71z,73,77である。
実施例2と同様に、第1縦結合共振子型フィルタ72の反射器72a,72e及び両側のIDT72b,72dの一方の端子と、第2縦結合共振子型フィルタ74の反射器74a,74e及び両側のIDT74b,74dの一方の端子とは、圧電基板の上面12aに形成された配線によって電気的に接続されているが、実施例2と異なり、第1縦結合共振子型フィルタ72の中央のIDT72cの一方の端子と、第2の縦結合共振子型フィルタ74の中央のIDT74cの一方の端子とは、接続されていない。
第1縦結合共振子型フィルタ72の反射器72a,72e及び中央のIDT72cの一方の端子と、第2縦結合共振子型フィルタ74の一方の反射器74aの一方の端子とは、金属膜73によって接続されている。金属膜73は、介在層の島状部75b,75cを介して、第1の縦結合共振子型フィルタ72の両側のIDT72b,72dと第2の縦結合共振子型フィルタ74の両側のIDT74b,74dとを接続する配線と交差し、絶縁されている。金属膜73は、第1の縦結合共振子型フィルタ72の一方の反射器72aと第2の縦結合共振子型フィルタ74の一方の反射器74aとの間を接続する配線上及びその近傍に形成された介在層の島状部75aの上にも形成され、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
第3及び第4の縦結合共振子型フィルタ76,78についても同様に構成されている。すなわち、第3縦結合共振子型フィルタ76の反射器76a,76e及び中央のIDT76cの一方の端子と、第4の縦結合共振子型フィルタ78の一方の反射器78aの一方の端子とは、金属膜77によって接続されている。金属膜77は、介在層の島状部79b,79cを介して、第3の縦結合共振子型フィルタ76の両側のIDT76b,76dと第4の縦結合共振子型フィルタ78の両側のIDT78b,78dとを接続する配線と交差し、絶縁されている。金属膜77は、第3の縦結合共振子型フィルタ76の一方の反射器76aと第4の縦結合共振子型フィルタ78の一方の反射器78aとの間を接続する配線上及びその近傍に形成された介在層の島状部79aの上にも形成され、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
また、第2の縦結合共振子型フィルタ74の中央のIDT74cの一方の端子と、第4の縦結合共振子型フィルタ78の中央のIDT78cの一方の端子とは、金属膜71yを介して、電気的に接合されている。金属膜71yは、介在層の島状部75d,75e,79d,79eを介して、第1の縦結合共振子型フィルタ72の反射器72e及びIDT72dと第2の縦結合共振子型フィルタ74の反射器72e及びIDT72dとを接続する配線や、第3の縦結合共振子型フィルタ76の反射器76e及びIDT76dと第4の縦結合共振子型フィルタ78の反射器78e及びIDT78dとを接続する配線と交差し、絶縁されている。金属膜71yは、第2の縦結合共振子型フィルタ74と第4の縦結合共振子型フィルタ78との間に配置された介在層の島状部70yの上にも形成され、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第2の端子)に電気的に接続されている。
実施例2と同様に、第1及び第3の縦結合共振子型フィルタ72,76の中央のIDT72c,76cの他方の端子と、1ポート型共振子70のIDT70bの一方の端子とを接続する配線について、介在層の島状部70kと金属膜71kとが形成され、金属膜71kが島状部70kとカバー(図示せず)との間に挟まれて、放熱性を向上するようになっている。
実施例2と同様に、1ポート型共振子70のIDT70bの他方の端子について、介在層の島状部70xと金属膜71xとが形成されている。この金属膜71xは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第1の端子)に電気的に接続されている。
また、実施例2と同様に、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ74,78の中央のIDT74c,78cの他方の端子同士を接続する配線71tについて、介在層の島状部70zと金属膜71zとが形成されている。この金属膜71zは、図示していないが、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第3の端子)に電気的に接続されている。
フィルタ装置10dは、1ポート型共振子70のIDT70bの他方の端子に電気的に接続された外部端子(第1の端子)に不平衡信号が入力(又は出力)され、第2及び第4の縦結合共振子型フィルタ74,78の中央のIDT74c,78cの両方の端子にそれぞれ電気的に接続された外部端子(第2の端子、第3の端子)に平衡信号が出力(又は入力)される。
<実施例6> 実施例6のフィルタ装置100について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、カバーの下面から基板側を見た透視図である。図8(a)は、図7の線a−aに沿って切断した断面図である。図8(b)は、図7の線b−bに沿って切断した断面図である。図8(c)は、図7の線c−cに沿って切断した要部断面図である。
図7及び図8に示すように、実施例6のフィルタ装置100は、図10に示すラダー型フィルタをBAW共振子で構成している。
すなわち、フィルタ装置100は、基板112の上面112aに、犠牲層111、下部電極となる部分を含む下部電極膜121a〜121c、圧電膜120a〜120e、上部電極となる上部電極膜122a〜122c、太線で示した介在層114、斜線を付した金属膜123a〜123eが配置され、犠牲層111を除去することにより、5つのBAW共振子101〜105が形成されている。
各共振子101〜105は、図8(a)及び(b)に示すように、対向する一対の電極膜121b,122cの間に圧電薄膜120eが配置された薄膜部が、犠牲層111の除去により形成された空隙113を介して、基板112から浮いた状態で支持され、基板112から音響的に分離されている。
介在層114は、圧電基板112の外縁112bに沿って枠状に形成された枠状部114aと、枠状部114aから内側に延長された延長部114x,114y,114zと、枠状部114a及び延長部114x,114y,114zから離れた島状部114b,114c,114dとを含む。介在層114のうち、枠状部114aが支持層である。
介在層114の中央の延長部114yと両側の島状部114b,114dは、それぞれ、電極膜122b,121a,121cの上にも形成されおり、介在層114の中央の延長部114yと両側の島状部114b,114dと電極膜122b,121a,121cとの上には、金属膜123b,123d,123eが形成されている。これらの金属膜123b,123d,123eは、図示していないが、それぞれ、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(GND端子)に電気的に接続されている。
一方、介在層114の両側の延長部114x,114zは、それぞれ、電極膜122a,122cの上にも形成されおり、延長部114x,114zと電極膜122a,122cとの上には、金属膜123a,123cが形成されている。これらの金属膜123a,123cは、図示していないが、それぞれ、カバーや樹脂層を貫通する導体を介して外部端子(第1の端子、第2の端子)に電気的に接続されている。
介在層114の中央の島状部114cは、電極膜121bの共振子102,103,104同士を接続する部分上に形成され、この島状部114cと電極膜121bとの上には、金属膜123kが形成されている。この金属膜123kは、図示していないが、外部電極には接続されておらず、カバーと島状部114cとの間に挟まれている。つまり、電極膜121bの共振子102,103,104同士を接続する部分は端子間配線であり、この端子間配線の熱は、導体部材である金属膜123kを介して、カバーに伝導される。そのため、放熱性が向上する。
フィルタ装置100は、金属膜123a,123cに電気的に接続された外部端子(第1の端子、第2の端子)のいずれか一方に不平衡信号が入力(又は出力)され、他方から不平衡信号が出力(又は入力)される。
<実施例7> 実施例7のデュプレクサ200について、図9の回路図を参照しながら説明する。
実施例7のデュプレクサ200には、アンテナ端子202、受信側端子204及び送信側端子206が設けられている。デュプレクサ200は、受信側端子204とアンテナ端子202との間に、受信周波数帯域のみ通過させ、送信周波数帯域を減衰させる受信側フィルタを備える。また、送信側端子206とアンテナ端子202との間に、送信周波数帯域のみ通過させ、受信周波数帯域を減衰させる送信側フィルタを備える。デュプレクサ200の送信側フィルタと受信側フィルタとのいずれか一方又は両方に、実施例1〜6のいずれかのフィルタ装置10a〜10e,100を用いる。
<まとめ> 以上に説明したフィルタ装置は、耐電力性を向上することができる。すなわち、IDT同士を接続する配線のうち外部端子に接続されていない端子間配線は、発熱により温度が上昇しやすいが、端子間配線を熱伝導率が高い金属膜を介してカバーと接触させることで、カバーに熱を逃がし、温度上昇を抑制し、耐電力性を向上することができる。このようなフィルタ装置を、デュプレクサの送信側フィルタと受信側フィルタとのいずれか一方又は両方に用いると、デュプレクサの耐電力性を向上することができる。
また、介在層の上に配線がある部分とない部分とが混在すると、両者の厚みの差によってカバーにたわみが生じやすいが、実施例1〜6のように、介在層のみの部分と支持層の上に金属膜が形成された部分を増やすことにより、カバーのたわみを抑制することができる。
また、IDT同士を接続する端子間配線と並列に金属膜(導電部材)を形成することにより配線抵抗が減少し、電気損失が改善される。
なお、本発明のフィルタ装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタを用いて構成したフィルタ装置の実施例を説明したが、本発明は、圧電体と誘電体(固体層)との界面に、実施例の弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタと同様の電極構造を形成してなる弾性境界波共振子や弾性境界波フィルタを用いて、フィルタ装置を構成してもよい。すなわち、本発明のフィルタ装置は、弾性波素子として弾性表面波共振子や弾性表面波フィルタを用いた弾性表面波フィルタ装置だけでなく、弾性波素子として弾性境界波共振子や弾性境界波フィルタを用いた弾性境界波フィルタ装置にも摘用することができる。
フィルタ装置の断面図である。(実施例1) フィルタ装置の透視図である。(実施例1) フィルタ装置の透視図である。(実施例2) フィルタ装置の透視図である。(実施例4) フィルタ装置の透視図である。(実施例5) フィルタ装置の断面図である。(実施例5) フィルタ装置の透視図である。(実施例6) フィルタ装置の断面図である。(実施例7) デュプレクサの回路図である。(実施例8) フィルタの回路図である。(実施例1、実施例7) フィルタ装置の断面図である。(従来例)
符号の説明
10,10a,10b,10c,10d フィルタ装置
12 基板
14 介在層
14c 島状部(隆起層)
14x 枠状部(支持層)
16 カバー
18 樹脂
20d 配線(端子間配線)
30 並列共振子
32 直列共振子
34 並列共振子
36 直列共振子
38 並列共振子
40 1ポート型共振子
42 第1の縦結合共振子型フィルタ
43b,43d 金属膜(導電部材)
44 第2の縦結合共振子型フィルタ
45b,45d 島状部(隆起層)
46 第3の縦結合共振子型フィルタ
47b,47d 金属膜(導電部材)
48 第4の縦結合共振子型フィルタ
49b,49d 島状部(隆起層)
50 1ポート型共振子
50k 島状部(隆起層)
51k 金属膜(導電部材)
52,54,56,58 縦結合共振子型フィルタ
60 1ポート型共振子
60k 島状部(隆起層)
61k 金属膜(導電部材)
62,64,66,68 縦結合共振子型フィルタ
70 1ポート型共振子
70k 島状部(隆起層)
71k 金属膜(導電部材)
72,74,76,78 縦結合共振子型フィルタ
100 フィルタ装置
101 並列共振子
102 直列共振子
103 並列共振子
104 直列共振子
105 並列共振子
114c 島状部(隆起層)
1235 金属膜(導電部材)
200 デュプレクサ

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板の一方主面に対向して配置される、カバーと、
    前記基板の外縁に沿って延在し、前記基板と前記カバーとを間隔を設けて接合して、前記基板と前記カバーとの間に空間(以下、「振動空間」という。)を形成する、支持層と、
    前記振動空間内において、前記基板の前記一方主面に支持又は形成された、複数の機能素子と、
    前記振動空間内において、前記基板の前記一方主面に形成され、前記機能素子の複数の端子に電気的に接続された、端子間配線と、
    前記振動空間内において、前記端子間配線上又は前記端子間配線に隣接して前記基板の前記一方主面上に形成され、前記カバーに向けて隆起する、隆起層と、
    前記端子間配線上から前記隆起層上まで連続して形成され、前記隆起層上において前記カバーと前記隆起層との間に挟まれる部分を含む、導電部材と、
    を備えたことを特徴とする、フィルタ装置。
  2. 前記基板は、圧電基板であり、
    前記機能素子は、前記圧電基板上の弾性波伝搬方向に沿って配置された2つの反射器と、前記反射器の間に配置された1つ又は2つ以上のIDTとを含む、弾性波素子である、ことを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記機能素子は、
    前記基板に支持されかつ前記基板から音響的に分離されていて、対向する一対の電極の間に圧電薄膜が配置された薄膜部を含む圧電薄膜共振子であることを特徴とする、請求項1に記載のフィルタ装置。
  4. 前記弾性波素子は、2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する1ポート型共振子であり、
    前記1ポート型共振子は、ラダー型に接続された少なくとも2つの直列共振子と少なくとも1つの並列共振子とを含み、
    少なくとも2つの前記直列共振子の間に少なくとも1つの前記並列共振子が配置され、
    前記端子間配線は、少なくとも2つの前記直列共振子と少なくとも1つの前記並列共振子とのそれぞれの一方の端子に接続され、少なくとも1つの前記並列共振子に沿って延在することを特徴とする、請求項2に記載のフィルタ装置。
  5. 前記圧電薄膜共振子は、ラダー型に接続された少なくとも2つの直列共振子と少なくとも1つの並列共振子とを含み、
    少なくとも2つの前記直列共振子の間に少なくとも1つの前記並列共振子が配置され、
    前記端子間配線は、少なくとも2つの前記直列共振子と少なくとも1つの前記並列共振子とのそれぞれの一方の端子に接続され、少なくとも1つの前記並列共振子に沿って延在することを特徴とする、請求項3に記載のフィルタ装置。
  6. 前記弾性波素子は、
    2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、
    2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、少なくとも2つの縦結合共振子型フィルタと、
    を含み、
    前記端子間配線は、少なくとも1つの前記1ポート型共振子と少なくとも2つの前記縦結合共振子型フィルタとのそれぞれの一方の端子に接続されることを特徴とする、請求項2に記載のフィルタ装置。
  7. 前記弾性波素子は、
    2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、
    2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタと、
    を含み、
    前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタのうち、1つの位相が他の3つの位相と180度異なり、
    前記第1の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第3の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続され、
    前記第2の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第2の外部端子に電気的に接続され、
    前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第3の外部端子に電気的に接続され、
    前記隆起層と前記導電部材とは、前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線について形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のフィルタ装置。
  8. 前記弾性波素子は、
    2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、少なくとも1つの1ポート型共振子と、
    2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタと、
    を含み、
    前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタは、全て同じ位相であり、
    前記第1の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第3の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続され、
    前記基板の前記一方主面に、前記第2及び第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子とを接続する配線が形成され、該配線が第2の外部端子に電気的に接続され、
    前記隆起層と前記導電部材とは、前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線と、前記第2及び第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子とを接続する前記配線との少なくとも一方について形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のフィルタ装置。
  9. 前記弾性波素子は、
    2つの前記反射器の間に1つの前記IDTを有する、1つの1ポート型共振子と、
    2つの前記反射器の間に3つの前記IDTを有する、第1〜第4の縦結合共振子型フィルタと、
    を含み、
    前記第1〜第4の縦結合共振子型フィルタは、全て同じ位相であり、
    前記第1の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子と前記第2の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第3の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子と前記第4の縦結合共振子型フィルタの両外側の前記IDTの一方の端子とがそれぞれ接続され、
    前記第1及び前記第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、前記1ポート型共振子を介して、第1の外部端子に電気的に接続され、
    前記第2及び前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの一方の端子が、第2の外部端子に電気的に接続され、
    前記第2及び前記第4の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの他方の端子が、第3の外部端子に電気的に接続され、
    前記隆起層と前記導電部材とは、前記基板の前記一方主面に形成され、1つの前記1ポート型共振子の一方の端子と前記第1及び第3の縦結合共振子型フィルタの中央の前記IDTの前記他方の端子とを接続する配線について形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のフィルタ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィルタ装置を、送信側フィルタと受信側フィルタとのいずれか一方又は両方に用いたことを特徴とする、デュプレクサ。
  11. 複数の機能素子が支持又は形成された基板の一方主面に、前記基板の外縁に沿って延在する支持層を形成するとともに、前記基板の前記一方主面に形成され前記機能素子の複数の端子(以下、「内部接続端子」という。)にのみ電気的に接続された端子間配線上に、又は前記端子間配線に隣接して前記基板の前記一方主面上に、隆起層を形成する、第1の工程と、
    前記機能素子の前記内部接続端子以外の端子(以下、「外部接続端子」という。)上、又は前記基板の前記一方主面に形成され前記外部接続端子に電気的に接続された基板配線上から前記支持層上まで連続する外部接続部材を形成するとともに、前記端子間配線上から前記隆起層上まで連続する導電部材を形成する第2の工程と、
    前記基板の前記一方主面に対向してカバーを配置し、前記支持層により前記基板と前記カバーとを間隔を設けて接合して、前記基板と前記カバーとの間に空間(以下、「振動空間」という。)を形成して、前記振動空間内に前記機能素子を配置するとともに、前記導電部材の一部を前記カバーと前記隆起層との間に挟む、第3の工程と、
    を備え、
    前記第1の工程において、前記支持層と前記隆起層とを同時に形成し、
    前記第2の工程において、前記外部接続部材と前記導電部材とを同時に形成することを特徴とする、フィルタ装置の製造方法。
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