JP4998741B2 - アダプタ構造,高周波ケーブル体および配線板接続体 - Google Patents
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Description
高周波ケーブルとしては、各種フラットケーブル,多心同軸ケーブルなどがある。
−アダプタの構造−
図1(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態1に係るアダプタAの上面図、及び下面図である。図2は、図1(a)に示すII-II線におけるアダプタAの断面図である。
図1及び図2に示すように、アダプタ10は、平板状誘電体層11と、平板状誘電体層11の第1面である上面上に形成された第1線路導体12と、平板状誘電体層11の第2面である下面上に形成された第2線路導体14と、誘電体層11を貫通して第1線路導体12と第2線路導体14とを電気的に接続する信号用スルーホール導体13と、平板状誘電体層11の下面上に形成された第1グランドプレーン18と、平板状誘電体層11の上面に形成された第2グランドプレーン15と、平板状誘電体層11を貫通して、第1グランドプレーン18と第2グランドプレーン15とを電気的に接続する接地用スルーホール導体16とを備えている。
一方、図1(b)に示すように、第1グランドプレーン18は、第1グランドプレーン15の基端部15aおよび第1線路導体12に対向するように形成された主部18aと、第2線路導体14の両側に形成された側部18bとを有している。
マイクロストリップ線路が構成されている。
一方、平板状誘電体層11の上面において、第2線路導体14に対向する領域には、第2グランドプレーン15は、存在していない。
平板状誘電体層11は、PI樹脂(ポリイミド樹脂)等の樹脂からなり、厚みが25μm〜300μm程度である。第1線路導体12及び第2線路導体14は、幅が0.10mm〜0.20mmで、厚さが10μm〜30μm程度の銅箔等の金属箔を用いて形成されている。第1,第2グランドプレーン18,15は、厚みが10μm〜30μm程度の銅箔等の金属箔を用いて形成されている。アダプタ10全体の厚みは0.05mm〜0.4mm程度で、幅は10mm〜20mm程度、長さは3mm〜10mm程度である。
極細同軸線からなるケーブル線21も、中間絶縁体23を挟んで中心導体22の周囲に外側導体24が設けられていることで、マイクロストリップ線路が構成されており、中心導体22の材質及び径と、中間絶縁体(誘電体層)23の材質及び厚みを適宜設計することにより、減衰率が極小となるようにインピーダンスを調整することができる。
なお、ACF34に代えて、ACP,NCF,NCP等の接続部材を用いてもよい。
また、母基板としては、PWBに限られるものではなく、FPC(フレキシブルプリント配線板)など、他の配線板を用いることもできる。
マイクロストリップ線路は、第1線路導体12の幅及び厚み,平板状誘電体層11の厚みおよび比誘電率などに応じた、所定のインピーダンス特性を有している。すなわち、上記要素を適宜設計することにより、所望のインピーダンス特性を得ることができる。これにより、接続される高周波ケーブル20とのインピーダンス整合を図り、高周波ケーブル20から第2線路導体14に、高周波信号を高効率で、つまり、低ノイズ(低減衰率)で伝達する構成となっている。
しかし、配線板接続体Bにおいて、PWB30の主グランドプレーン38は、誘電体層であるリジッド基板31を挟んでアダプタ10の第2線路導体14に対向している。すなわち、第2線路導体14,リジッド基板31及び主グランドプレーン38によっても、マイクロストリップ線路が構成されている。
なお、PWB30全体において、配線32,リジッド基板31およびグランドプレーン38によって、マイクロストリップ線路が構成されている。
一般に、高周波用のPWBには、主グランドプレーンが設けられているので、本実施の形態に係る両面回路型のアダプタ10により、ACF34による第2線路導体14−配線32間の直接の電気的接続を図りつつ、高周波信号を低ノイズで母基板に伝送することができる。
すなわち、実施の形態1に係る配線板接続体Bによると、高周波ケーブル20にアダプタ10を接続することで、ACFや、ACP,NCF,NCPなどの接続部材を用いることができ、狭い作業スペースで母基板とのコネクタレス接続に接続することができる。そして、コネクタを用いる必要がないことで、低背化も実現する。
図4(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態2に係るアダプタAの上面図、及び下面図である。図5は、図4(a)に示すV-V線におけるアダプタAの断面図である。図6は、高周波ケーブル20,アダプタ10,および母基板であるPWB(リジッドプリント配線板)を接続してなる実施の形態2に係る配線板接続体Bの縦断面図である。
図4(a)及び図5に示すように、本実施の形態においては、平板状誘電体層11の上面上で、第2線路導体14に対向する領域にも、第2グランドプレーン15の主部15dが形成されている。つまり、第2線路導体14,平板状誘電体層11および第2グランドプレーン15の主部15aにより、マイクロストリップ線路が構成されている。
上記実施の形態1,2においては、高周波ケーブル20として、多心極細同軸線20を用いたが、本発明の高周波ケーブル20は、多心極細同軸線20に限定されるものではなく、他の多心同軸ケーブル、フラットケーブル,フレキシブルフラットケーブルなど、高周波信号を伝送するもの一般を採用することができる。
図9に示すように、フラットケーブルは、誘電体層41を挟んで複数の中心導体42の周囲を覆うシールド27と、シールド47に接触しながら延びるドレイン線45と、シールド47およびドレイン線45を被覆する外装膜46とを備えている。
なお、中心導体42の断面形状は、必ずしも丸型である必要はなく、平型であってもよい。
B 配線板接続体
10 アダプタ
11 平板状誘電体層
12 第1線路導体
13 信号用スルーホール導体
14 第2線路導体
15 第2グランドプレーン
15a 基端部
15b 側部
15d 主部
16 接地用スルーホール導体
18 第1グランドプレーン
18a 主部
18b 側部
20 高周波ケーブル
21 ケーブル線
22 中心導体
23 中間絶縁体
24 外側絶縁体
25 接地部材
25a 上側接地部材
25b 下側接地部材
26 外皮
30 PWB
31 リジッド基板
32 配線
38 主グランドプレーン
Claims (6)
- 中心導体と、該各中心導体に誘電体層を挟んで設けられた外側導体とを有する高周波ケーブルの端部に接続されるアダプタ構造であって、
第1面及び該第1面に対向する第2面を有する平板状誘電体層と、
前記平板状誘電体層の前記第1面上に形成され、前記中心導体に接続される第1線路導体と、
前記平板状誘電体層の前記第2面上に形成され、被接続配線板上の配線に接続される第2線路導体と、
前記平板状誘電体層を貫通して前記第1線路導体−第2線路導体間を接続する信号用スルーホール導体と、
前記平板状誘電体層の第2面上で前記第1線路導体に対向するように形成され、前記外側導体に接続される第1グランドプレーンと、
を備えているアダプタ構造。 - 請求項1記載のアダプタ構造において、
前記平板状誘電体層の第1面上で前記第2線路導体に対向するように形成され、前記外側導体に接続される第2グランドプレーンをさらに備えているアダプタ構造。 - 請求項1または2記載のアダプタ構造において、
前記高周波ケーブルは、断面が丸型の導体を用いたフラットケーブルまたは多心同軸ケーブルである、アダプタ構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のアダプタ構造と、
上記アダプタ構造の第1線路導体に接続される中心導体,および、該各中心導体に誘電体層を挟んで設けられた外側導体を有する高周波ケーブルと、
を備えている高周波ケーブル体。 - 請求項4記載の高周波ケーブル体と、
誘電体基板、該誘電体基板の主面上に形成され、前記高周波ケーブル体の第2線路導体に接続される配線、および、前記誘電体基板の裏面上に形成された主グランドプレーンを有する母基板と、
を備えている配線板接続体。 - 請求項5記載の配線板接続体において、
前記第2線路導体と前記配線との接続部には、ACF,ACP,NCFおよびNCPから選ばれる1つの接続部材が設けられている、配線板接続体。
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