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JP4998741B2 - アダプタ構造,高周波ケーブル体および配線板接続体 - Google Patents

アダプタ構造,高周波ケーブル体および配線板接続体 Download PDF

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Description

本発明は、高周波ケーブルを各種配線板に接続するためのアダプタ構造,これを付設した高周波ケーブル体および配線板接続体に関する。
近年、液晶テレビやプラズマディスプレイ,Blu-rayHddレコーダー,サーバ,複写機,プリンタ,イメージスキャナ機能を有する複合機など、各種電子機器における基板,配線板間の信号の送受信は、データ量の増大につれて、高速伝送性が要求されている。このような高速伝送の要求に応えるものとして、丸型の中心導体の周囲に誘電体層を挟んで外側導体を設けた高周波ケーブル、たとえば同軸ケーブルがある。
上記同軸ケーブルを基板などに接続するためのコネクタ構造として、たとえば、特許文献1に開示されるように、互いに挿抜自在なプラグとリセプタクルを用いたものがある。すなわち、リセプタクルを基板等に半田等で接続し、プラグに電線を半田等で接続することにより、同軸ケーブルを基板等に電気的に接続したり、取り外すことが自在となる。
特開平7−73932号公報
しかしながら、上記構造の場合、プラグ,リセプタクル共に部品点数が多くなり、非常に高価につくという不具合がある。
本発明の目的は、高周波ケーブルの接続部に補助的に用いることで、インピーダンス整合を維持しうる低コストのアダプタ構造,これを付設した高周波ケーブル体および配線板接続体を提供することにある。
本発明のアダプタ構造は、平板状誘電体層の第1面に高周波ケーブルの中心導体に接続される第1線路導体を、第2面に被接続配線板の配線に接続される第2線路導体を設ける一方、第2面上で平板状誘電体層を挟んで第1線路導体に対向する第1グランドプレーンを設けたものである。
高周波ケーブルとしては、各種フラットケーブル,多心同軸ケーブルなどがある。
これにより、アダプタ構造における第1線路導体と第1グランドプレーンとによって、マイクロストリップ線路が構成される。したがって、高周波ケーブルの中心導体から送られる高周波信号を、インピーダンス整合を維持しつつ、第2線路導体まで伝送することができる。
また、被接続配線(母基板)において、高周波用配線板には,一般的に設けられている母基板のグランドプレーンを利用すれば、第2線路導体と母基板のグランドプレーンとによっても、マイクロストリップ線路を構成することが可能である。したがって、アダプタ構造と、アダプタ構造−母基板間で設けられた2つのマイクロストリップ線路において、第1,第2線路導体および平板状誘電体層,母基板の誘電体層の材質,厚みを適宜設計することにより、高周波ケーブルのインピーダンスと、アダプタ構造のインピーダンスと、母基板のインピーダンスとの整合を維持し、ノイズの小さい信号伝達を行うことができる。しかも、アダプタ構造は、きわめて簡素な構造であるので、コストの削減を図ることができる。
そして、高周波ケーブルが、断面が丸型の中心導体を用いたフラットケーブルや、多心同軸ケーブルであっても、導体の断面がフラットなフレキシブルプリント配線板と同様に、簡単に、中心導体を配線板の配線に接続することができ、伝送特性が優れた安価な伝送路を構成することができる。
また、このようなアダプタ構造の第2線路導体は、ACF,ACP,NCF,NCP等によって、母基板の配線に容易に接続できるので、フレキシブルプリント配線板や、リジッドプリント配線板などと、高周波ケーブルとを接続するためのアダプタとして、安価で利用性の高いものとなる。
平板状誘電体層の第1面上で第2線路導体に対向する第2グランドプレーンをさらに備えることにより、アダプタ構造内だけで、第1線路導体−第1グランドプレーン間と、第2線路導体−第2グランドプレーン間とに、マイクロストリップ線路を構成することができ、母基板にグランドプレーンが設けられているか否かに拘わらず、インピーダンス整合を維持することができる。
高周波ケーブルに上記アダプタ構造を付設してなる高周波ケーブル体は、各種配線板への接続が容易な高周波ケーブルであり、高周波ケーブルのアダプタ構造中の第2線路導体を、多種の接続部材,たとえば、上述のACF,ACP,NCF,NCPを介して、母基板の配線に接続することで、配線板接続体が構成される。
本発明のアダプタ構造,高周波ケーブル体または配線板接続体によると、インピーダンス整合が容易で、低コストのアダプタ構造,高周波ケーブル体及び接続構造体を提供することができる。
(実施の形態)
−アダプタの構造−
図1(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態1に係るアダプタAの上面図、及び下面図である。図2は、図1(a)に示すII-II線におけるアダプタAの断面図である。
図1及び図2に示すように、アダプタ10は、平板状誘電体層11と、平板状誘電体層11の第1面である上面上に形成された第1線路導体12と、平板状誘電体層11の第2面である下面上に形成された第2線路導体14と、誘電体層11を貫通して第1線路導体12と第2線路導体14とを電気的に接続する信号用スルーホール導体13と、平板状誘電体層11の下面上に形成された第1グランドプレーン18と、平板状誘電体層11の上面に形成された第2グランドプレーン15と、平板状誘電体層11を貫通して、第1グランドプレーン18と第2グランドプレーン15とを電気的に接続する接地用スルーホール導体16とを備えている。
図1(a)に示すように、第2グランドプレーン15は、後述する高周波ケーブルが接続される基端部15aと、第1線路導体12が形成された領域の両側に位置する側部15bとを有している。
一方、図1(b)に示すように、第1グランドプレーン18は、第1グランドプレーン15の基端部15aおよび第1線路導体12に対向するように形成された主部18aと、第2線路導体14の両側に形成された側部18bとを有している。
そして、第1グランドプレーン15の基端部15aと第2グランドプレーン18の主部18aとの間、および、第1グランドプレーン15の側部15bと第2グランドプレーン18の側部18bとの間には、各々複数の接地用スルーホール導体16が形成されている。このように、広い領域で多数のスルーホール導体16によって、上下のグランドプレーン間を接続することにより、比較的大量の高周波電流を低抵抗で流すことができる。
特に、第1グランドプレーン18の主部18aが、平板状誘電体層11を挟んで、第1線路導体12に対向していることにより、この主部18aと第1線路導体12とによって、
マイクロストリップ線路が構成されている。
一方、平板状誘電体層11の上面において、第2線路導体14に対向する領域には、第2グランドプレーン15は、存在していない。
本実施の形態のアダプタ10の各部材は、以下の材料および寸法を有しているが、これは一例であって、本発明のアダプタAは、以下の材料に限定されるものではない。
平板状誘電体層11は、PI樹脂(ポリイミド樹脂)等の樹脂からなり、厚みが25μm〜300μm程度である。第1線路導体12及び第2線路導体14は、幅が0.10mm〜0.20mmで、厚さが10μm〜30μm程度の銅箔等の金属箔を用いて形成されている。第1,第2グランドプレーン18,15は、厚みが10μm〜30μm程度の銅箔等の金属箔を用いて形成されている。アダプタ10全体の厚みは0.05mm〜0.4mm程度で、幅は10mm〜20mm程度、長さは3mm〜10mm程度である。
図3は、高周波ケーブル20、アダプタ10、および母基板であるPWB(リジッドプリント配線板)を接続してなる実施の形態1に係る配線板接続体Bの縦断面図である。図3は、図1に示すII-II線相当の断面における構造を示し、図3の上方には、II-II線に直交する方向における高周波ケーブル20の断面構造が示されている。
図3に示す構造において、高周波ケーブル(本実施の形態では、多心極細同軸線)20は、複数本のケーブル線(極細同軸線)21を並列に連結させたものである。各ケーブル線21は、撚線からなる中心導体22と、中間絶縁体(誘電体層)23を挟んで中心導体22の周囲に形成され、接地となる外側導体24と、これらの部材全体を被覆する外皮26とによって構成されている(図3の上部拡大断面図参照)。中心導体22の先端部は露出されている。また、中間絶縁体および外側導体24も、順次段状に露出されている。
極細同軸線からなるケーブル線21も、中間絶縁体23を挟んで中心導体22の周囲に外側導体24が設けられていることで、マイクロストリップ線路が構成されており、中心導体22の材質及び径と、中間絶縁体(誘電体層)23の材質及び厚みを適宜設計することにより、減衰率が極小となるようにインピーダンスを調整することができる。
さらに、外側導体24の各露出部分を共通に接続する接地部材25(グランドバー)が設けられている。接地部材25は、半田付けによって各外側導体24に接合された上側接地部材25aと下側接地部材25bとを有している。
ケーブル線(極細同軸線)21としては、たとえば極細径(AWG(American Wire Gauge)40−46)のものが用いられる。したがって、ケーブル線21の中心に配置される中心導体22は、図示しないが、6本の銅線を撚り合わせた撚線である。
上記高周波ケーブル10の中心導体21は、上記アダプタ10の第1線路導体12に半田等によって接合され、高周波ケーブル10の下側接地部材25bは、第2グランドプレーン15の基端部15aに、半田等によって接合されている。そして、高周波ケーブル20とアダプタ10とにより、高周波ケーブル体Aが構成されている。また、高周波ケーブル体Aと、PWB30とによって配線板接続体Bが構成されている。
母基板であるPWB30は、誘電体基板であるリジッド基板31と、リジッド基板31の主面(上面)上に形成された配線32と、リジッド基板31の裏面上に形成された主グランドプレーン38とを備えている。そして、PWB30の配線32と、アダプタ10の第2線路導体14とは、ACF34(異方導電性接着剤)によって、電気的に接続されている。
なお、ACF34に代えて、ACP,NCF,NCP等の接続部材を用いてもよい。
また、母基板としては、PWBに限られるものではなく、FPC(フレキシブルプリント配線板)など、他の配線板を用いることもできる。
本実施の形態のアダプタ10によると、第1グランドプレーン18の上方に、平板状誘電体層11を挟んで第1線路導体12を配置したマイクロストリップ線路を構成している。
マイクロストリップ線路は、第1線路導体12の幅及び厚み,平板状誘電体層11の厚みおよび比誘電率などに応じた、所定のインピーダンス特性を有している。すなわち、上記要素を適宜設計することにより、所望のインピーダンス特性を得ることができる。これにより、接続される高周波ケーブル20とのインピーダンス整合を図り、高周波ケーブル20から第2線路導体14に、高周波信号を高効率で、つまり、低ノイズ(低減衰率)で伝達する構成となっている。
一方、アダプタ10の平板状誘電体層11の上面上には、第2線路導体14に対向するグランドプレーンが設けられていない。
しかし、配線板接続体Bにおいて、PWB30の主グランドプレーン38は、誘電体層であるリジッド基板31を挟んでアダプタ10の第2線路導体14に対向している。すなわち、第2線路導体14,リジッド基板31及び主グランドプレーン38によっても、マイクロストリップ線路が構成されている。
なお、PWB30全体において、配線32,リジッド基板31およびグランドプレーン38によって、マイクロストリップ線路が構成されている。
したがって、高周波ケーブル20の中心導体22から、アダプタ10の第1線路導体12および第2線路導体14を経て、母基板であるPWB30の配線32、ひいては、配線に接続される各種電子部品に、高周波信号を高効率で、つまり、低ノイズ(低損失)で伝達する構成となっている。
一般に、高周波用のPWBには、主グランドプレーンが設けられているので、本実施の形態に係る両面回路型のアダプタ10により、ACF34による第2線路導体14−配線32間の直接の電気的接続を図りつつ、高周波信号を低ノイズで母基板に伝送することができる。
図10(a)〜(c)は、本実施の形態の配線板接続体Bと他の配線板接続体とのノイズ特性をシミュレーションして示す図である。
図10(a)に示すシミュレーション1は、図7に示すように、PWB31の配線32に、高周波ケーブルの中心導体22を直接半田付けにより接合した配線板接続体を用いて計算している。この配線板接続体の構造では、PWBの主グランドプレーン38と、リジッド基板31と、配線32及び中心導体22とにより、マイクロストリップ線路が構成されているので、高周波信号のインピーダンス整合が維持され、ノイズは極めて小さく抑制されている。ただし、この構造では、PWB上に、中心導体22と配線32とを半田付けするためのスペースを確保する必要があるので、PWBの設計上の制約が厳しく、高周波ケーブル体の実用的な価値は低い。
図10(b)に示すシミュレーション2は、図8に示すように、平板状誘電体層11の上面及び下面にそれぞれ第1,第2線路導体12,14が形成されているが、グランドプレーンが形成されていないアダプタを用い、リジッド基板31の裏面に主グランドプレーンのないPWBを配置した配線板接続体を用いて計算している。この配線板接続体の構造では、第1,第2線路導体12,14のいずれにおいても、グランドプレーンが存在せず、マイクロストリップ線路が構成されていないので、高周波信号のインピーダンス整合が維持されず、大幅にノイズが発生している。
図10(c)に示すシミュレーション3は、実施の形態1に係る配線板接続体Bを用いて計算している。本実施の形態の配線板接続体Bでは、上述のように、第1,第2線路導体12,14のいずれについても、マイクロストリップ線路が構成されているので、シミュレーション1にほぼ匹敵する低ノイズ特性が実現されている。
すなわち、実施の形態1に係る配線板接続体Bによると、高周波ケーブル20にアダプタ10を接続することで、ACFや、ACP,NCF,NCPなどの接続部材を用いることができ、狭い作業スペースで母基板とのコネクタレス接続に接続することができる。そして、コネクタを用いる必要がないことで、低背化も実現する。
このように、実施の形態1に係る高周波ケーブル体Aは、主グランドプレーンが設けられた汎用の高周波用母基板を併用することにより、狭い作業スペースで、母基板とのコネクタレス接続を行うことができるので、実用的な価値が高い。
(実施の形態2)
図4(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態2に係るアダプタAの上面図、及び下面図である。図5は、図4(a)に示すV-V線におけるアダプタAの断面図である。図6は、高周波ケーブル20,アダプタ10,および母基板であるPWB(リジッドプリント配線板)を接続してなる実施の形態2に係る配線板接続体Bの縦断面図である。
本実施の形態においては、実施の形態1と同じ部材については,同じ符号を付して説明を省略し、実施の形態1と異なる部材についてのみ説明する。
図4(a)及び図5に示すように、本実施の形態においては、平板状誘電体層11の上面上で、第2線路導体14に対向する領域にも、第2グランドプレーン15の主部15dが形成されている。つまり、第2線路導体14,平板状誘電体層11および第2グランドプレーン15の主部15aにより、マイクロストリップ線路が構成されている。
また、図6に示すように、本実施の形態における配線板接続体BのPWB30には、主グランドプレーンが設けられていない。ただし、実施の形態1と同様に、リジッド基板31の裏面上に、主グランドプレーンが設けられていてもよい。
本実施の形態によると、アダプタ10の第1,第2線路導体12,14のいずれに対しても、マイクロストリップ線路が構成されているので、母基板に主グランドプレーンが設けられているか否かに拘わらず、高周波ケーブル体A内で、高周波信号のインピーダンス整合を図ることができる。
ただし、アダプタ10に第2グランドプレーン15の主部15dが存在することにより、高周波ケーブル体AをPWB30等の母基板の配線32に接続する際に、一般に目視で行われる第2線路導体14と配線32との位置合わせが難しくなる。その点では、実施の形態1のアダプタ10,高周波ケーブル体A及び配線板接続体Bの構造が好ましい。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態1,2においては、高周波ケーブル20として、多心極細同軸線20を用いたが、本発明の高周波ケーブル20は、多心極細同軸線20に限定されるものではなく、他の多心同軸ケーブル、フラットケーブル,フレキシブルフラットケーブルなど、高周波信号を伝送するもの一般を採用することができる。
図9は、本発明の高周波ケーブルとして用いることが可能なフラットケーブルの例を示す縦断面図である。
図9に示すように、フラットケーブルは、誘電体層41を挟んで複数の中心導体42の周囲を覆うシールド27と、シールド47に接触しながら延びるドレイン線45と、シールド47およびドレイン線45を被覆する外装膜46とを備えている。
中心導体42は、図中左方から順に、ピッチ0.4mm〜0.6mm程度で配置された、グランド線42gと、各々差動信号が伝送される第1信号線42p及び第2信号線42nとを含んでいる。そして、グランド線42g,第1信号線42p及び第2信号線42nの3本の中心導体が1つの群として、交互に繰り返し、最終端部にはグランド線42gが配置されている。つまり、第1信号線42pと第2信号線42nとを両側のグランド線42gによって挟むことにより、第1信号線42pと第2信号線42nとのクロストークを逃す構成となっている。
なお、中心導体42の断面形状は、必ずしも丸型である必要はなく、平型であってもよい。
このようなフラットケーブルも、誘電体層41を挟んで中心導体42(線路)とシールド27が対向している構造であり、マイクロストリップ線路を構成している。そして、中心導体42の材質及び径と、誘電体層20の材質及び厚みを適宜設計することにより、減衰率が極小となるようにインピーダンスを調整することができる。
なお、図示しないが、このようなフラットケーブルを用いた場合には、第1線路導体12及び第2線路導体14は、フラットケーブルのドレイン線に接続されるドレイン配線と、混信防止用のグランド配線と、各々差動信号が伝送される第1信号配線及び第2信号配線とを含んでいる。ドレイン配線は、第1またはグ第2ランドプレーン18,15に電気的に接続されている。そして、グランド配線,第1信号配線及び第2信号配線の3本の配線が1つの群として、交互に繰り返して配置されている。
このようなフラットケーブルを高周波ケーブルとして用いた場合にも、上記実施の形態1または2と同じ効果を得ることができる。
なお、上記各実施の形態において、平板状誘電体層11は、上記実施の形態におけるPI樹脂に限定されるものではない。絶縁体は誘電体でもあるので、他の樹脂、無機絶縁材料など各種絶縁材料を用いることができる。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどの電子機器内の信号伝達に利用することができる。
(a),(b)は、順に、本発明の実施の形態1に係るアダプタの上面図、及び下面図である。 図1(a)に示すII-II線におけるアダプタの断面図である。 高周波ケーブル、アダプタ、およびPWBを接続してなる実施の形態1に係る配線板接続体の縦断面図である。 (a),(b)は、順に、本発明の実施の形態2に係るアダプタの上面図、及び下面図である。 図4(a)に示すII-II線におけるアダプタの断面図である。 高周波ケーブル、アダプタ、およびPWBを接続してなる実施の形態2に係る配線板接続体の縦断面図である。 図10(a)のシミュレーション1に用いた配線板接続体の構造を示す縦断面図である。 図10(b)のシミュレーション2に用いた配線板接続体の構造を示す縦断面図である。 本発明の高周波ケーブルとして用いることが可能なフラットケーブルの例を示す縦断面図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1の配線板接続体と他の配線板接続体とのノイズ特性をシミュレーションして示す図である。
符号の説明
A 高周波ケーブル体
B 配線板接続体
10 アダプタ
11 平板状誘電体層
12 第1線路導体
13 信号用スルーホール導体
14 第2線路導体
15 第2グランドプレーン
15a 基端部
15b 側部
15d 主部
16 接地用スルーホール導体
18 第1グランドプレーン
18a 主部
18b 側部
20 高周波ケーブル
21 ケーブル線
22 中心導体
23 中間絶縁体
24 外側絶縁体
25 接地部材
25a 上側接地部材
25b 下側接地部材
26 外皮
30 PWB
31 リジッド基板
32 配線
38 主グランドプレーン

Claims (6)

  1. 中心導体と、該各中心導体に誘電体層を挟んで設けられた外側導体とを有する高周波ケーブルの端部に接続されるアダプタ構造であって、
    第1面及び該第1面に対向する第2面を有する平板状誘電体層と、
    前記平板状誘電体層の前記第1面上に形成され、前記中心導体に接続される第1線路導体と、
    前記平板状誘電体層の前記第2面上に形成され、被接続配線板上の配線に接続される第2線路導体と、
    前記平板状誘電体層を貫通して前記第1線路導体−第2線路導体間を接続する信号用スルーホール導体と、
    前記平板状誘電体層の第2面上で前記第1線路導体に対向するように形成され、前記外側導体に接続される第1グランドプレーンと、
    を備えているアダプタ構造。
  2. 請求項1記載のアダプタ構造において、
    前記平板状誘電体層の第1面上で前記第2線路導体に対向するように形成され、前記外側導体に接続される第2グランドプレーンをさらに備えているアダプタ構造。
  3. 請求項1または2記載のアダプタ構造において、
    前記高周波ケーブルは、断面が丸型の導体を用いたフラットケーブルまたは多心同軸ケーブルである、アダプタ構造。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のアダプタ構造と、
    上記アダプタ構造の第1線路導体に接続される中心導体,および、該各中心導体に誘電体層を挟んで設けられた外側導体を有する高周波ケーブルと、
    を備えている高周波ケーブル体。
  5. 請求項4記載の高周波ケーブル体と、
    誘電体基板、該誘電体基板の主面上に形成され、前記高周波ケーブル体の第2線路導体に接続される配線、および、前記誘電体基板の裏面上に形成された主グランドプレーンを有する母基板と、
    を備えている配線板接続体。
  6. 請求項5記載の配線板接続体において、
    前記第2線路導体と前記配線との接続部には、ACF,ACP,NCFおよびNCPから選ばれる1つの接続部材が設けられている、配線板接続体。
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