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JP4822629B2 - 毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料 - Google Patents

毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料 Download PDF

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JP4822629B2
JP4822629B2 JP2001244446A JP2001244446A JP4822629B2 JP 4822629 B2 JP4822629 B2 JP 4822629B2 JP 2001244446 A JP2001244446 A JP 2001244446A JP 2001244446 A JP2001244446 A JP 2001244446A JP 4822629 B2 JP4822629 B2 JP 4822629B2
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Osaka Organic Chemicals Ind.,Ltd.
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料に関する。さらに詳しくは、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与する毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、若い年代の人々に限らず、髪を染めることへの抵抗感がなくなり、誰でも気軽に髪を染めることができる。
【0003】
一般に髪を染めるブリーチは、希薄な過酸化水素にて毛髪中のメラニン色素を抜いたのち染色することで毛髪を種々の色に染めるものである。しかしながら、かかる過酸化水素での処理はメラニンだけでなく、髪のキューティクルをも破壊する。その結果、過酸化水素で処理された毛髪は水分が抜け、ぱさつき、艶がなくなってしまう。このような感触は多少の個人差があるものの、ブリーチを施した人すべてが抱える悩みであり、毛髪のケアがとくに重要視されている。
【0004】
さらに染毛を施さなくとも、たとえば屋外での長時間にわたる紫外線被爆などの外的ストレスにて毛髪が傷み、ぱさついたり、艶がなくなるといった悩みを抱える人も少なくない。
【0005】
そこで、前記のごとき要因にて傷んだ髪をケアする手段として、ヘアワックスや水分パックが適用されている。ヘアワックスには通常、親油性高級脂肪族系炭化水素類が用いられているが、かかるヘアワックスは単に毛髪の表面にコーティングされるものであるため、すべり感を補助しているだけであり、傷んだ毛髪の本質的な補修を期待することができないという欠点がある。また水分パックには通常、水溶性脂肪族系炭化水素類が用いられており、かかる水分パックを傷んだ毛髪に適用した場合、毛髪に対する水分補給は行なわれるものの、多量に使用するとべたつきが生じ、使用感がよくないという欠点がある。
【0006】
たとえばそれぞれ特定量のイオン性を有する不飽和単量体、ポリエーテル基含有不飽和単量体および(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体であって、カチオン性または両イオン性を有するポリマーを含有した毛髪化粧料組成物が提案されている(特開平7−285831号公報)。しかしながら、かかる毛髪化粧料組成物はやはり、多量に処方すると乾く寸前のべたつきが大きく、しかもフィルムを形成してしまうため、自然な風合にはほど遠い使用感であり、満足のいくものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与することができる毛髪用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
▲1▼一般式(I):
【0009】
【化3】
Figure 0004822629
【0010】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R4は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X1は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマー(A)からなるモノマーと、
一般式(II):
【0011】
【化4】
Figure 0004822629
【0012】
(式中、R51およびR52はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、R6は有機基を示す)で表わされる重合性不飽和二重結合を分子内に2以上有する架橋性モノマー(B)
とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなる毛髪用樹脂組成物、ならびに
▲2▼前記毛髪用樹脂組成物が配合されてなる毛髪用化粧料
に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪用樹脂組成物は、前記したように、一般式(I):
【0014】
【化5】
Figure 0004822629
【0015】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R4は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X1は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマー(A)からなるモノマーと、
一般式(II):
【0016】
【化6】
Figure 0004822629
【0017】
(式中、R51およびR52はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、R6は有機基を示す)で表わされる重合性不飽和二重結合を分子内に2以上有する架橋性モノマー(B)
とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなるものである。
【0018】
本発明の毛髪用樹脂組成物を構成する重合体は、ヒドロキシル基および/またはポリエーテル基を有する水溶性モノマーからなるポリマーを架橋させたものであり、高水溶性であり、常温ではフィルムを形成せず、しかもべたつかない油のようなすべり感を有する組成物とするものである。
【0019】
モノマーを構成するモノマー(A)は毛髪用樹脂組成物の親水性、非造膜性、艶およびすべり感を向上させる成分である。
【0020】
前記モノマー(A)を表わす一般式(I)において、式:
【0021】
【化7】
Figure 0004822629
【0022】
(式中、R2およびmは前記と同じ)で表わされる繰り返し単位および式:
【0023】
【化8】
Figure 0004822629
【0024】
(式中、R3およびnは前記と同じ)で表わされる繰り返し単位は、いずれもアルキルエーテル基であり、得られる毛髪用樹脂組成物から発現される艶やすべり感の付与効果が大きいという点から、前記mおよびnが1〜23の整数であることが好ましい。
【0025】
モノマー(A)の代表例としては、たとえばヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチルカルビトール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、ヒドロキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ヒドロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのアルキルまたはアルキルエーテル(メタ)アクリレート;ヒドロキシルエチル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド、メチルカルビトール(メタ)アクリルアミド、エチルカルビトール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、エトキシエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキルまたはアルキルエーテル(メタ)アクリルアミドなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0026】
なお本明細書において「…(メタ)アクリ〜」は「…アクリ〜」および「…メタクリ〜」を意味する。
【0027】
架橋性モノマー(B)は毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する成分である。
【0028】
前記架橋性モノマー(B)を表わす一般式(II)において、R6の有機基としては、たとえば炭素数1〜12のアルキレン基、カルボニル基、ケトン基、エーテル基、アミド基、ペプチド基、ウレタン基などがあげられる。これらのなかでは、毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する効果が大きいという点から、炭素数1〜9のアルキレン基、ケトン基およびエーテル基が好ましい。
【0029】
架橋性モノマー(B)の代表例としては、たとえば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどのトリ(メタ)アクリレート;メチレンビスアクリルアミドなどの多官能モノマーなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
重合成分中の架橋性モノマー(B)の量は、毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する効果が充分に発現されるようにするには、モノマー(A)から構成されるモノマー全量100重量部に対して0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上、さらに好ましくは1重量部以上であり、また重合体中の架橋部位が多くなりすぎ、毛髪用樹脂組成物がゲル状となって使用性が低下しないようにするには、モノマー(A)から構成されるモノマー全量100重量部に対して10重量部以下、好ましくは8重量部以下、さらに好ましくは5重量部以下である。
【0031】
本発明に用いられる重合成分は、前記モノマー(A)からなるモノマーと架橋性モノマー(B)とを含有したものであり、重合成分全量(100重量%)がこれらモノマー(A)および架橋性モノマー(B)であってもよいが、得られる毛髪用樹脂組成物の使用目的に応じ、さらにこれらモノマー(A)および架橋性モノマー(B)と共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマー(C)(以下、単にモノマー(C)ともいう)をモノマーとして含有していてもよい。すなわち、その全量(100重量%)がモノマー(A)であるモノマーから得られるポリマーであってもよいが、モノマー(A)およびモノマー(C)を含有したモノマーから得られるポリマーを架橋性モノマー(B)にて架橋させてもよい。
【0032】
モノマー(C)は、たとえば毛髪用化粧料の基材としての水溶性、油溶性、臭気抑制、べたつき感抑制、すべり感、乾き感、自然感、造膜性、粘性、透明感、ガス相溶性、ガス透過性、他の添加剤との相溶性といった効果を毛髪用樹脂組成物に付与し得るモノマーであり、目的とする毛髪用樹脂組成物の用途などに応じて適宜その種類を選択して用いることができる。
【0033】
モノマー(C)の代表例としては、たとえば(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸のアルカリ金属塩、(メタ)アクリル酸のアンモニウム塩などの(メタ)アクリル酸塩;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルなどの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)アクリルアミド;(メタ)アクリロイルモルホリン;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの4級塩、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびその3級塩、N−t−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリレートおよびその3級塩などのアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびその塩;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの4級塩などのアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの塩;N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタインなどのベタイン類;ジアセトン(メタ)アクリルアミド、スチレン、イタコン酸、イタコン酸メチル、イタコン酸エチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0034】
モノマー中にモノマー(C)が含まれる場合、モノマー(A)およびモノマー(C)それぞれの量は、毛髪用樹脂組成物の親水性(高水溶性)、常温での非造膜性、艶および油のようなすべり感を向上させる効果が充分に発現されるようにするには、モノマー中のモノマー(A)の量が75重量%以上、好ましくは78重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、すなわちモノマー中のモノマー(C)の量が25重量%以下、好ましくは22重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下であることが望ましく、またたとえば毛髪用化粧料の基材としての水溶性、油溶性、臭気抑制、べたつき感抑制、すべり感、乾き感、自然感、造膜性、粘性、透明感、ガス相溶性、ガス透過性、他の添加剤との相溶性といった、モノマー(C)による効果が充分に発現されるようにするには、モノマー中のモノマー(C)の量が1重量%以上、好ましくは3重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上、すなわちモノマー中のモノマー(A)の量が99重量%以下、好ましくは97重量%以下、さらに好ましくは95重量%以下であることが望ましい。
【0035】
なおモノマーがモノマー(A)およびモノマー(C)からなる場合、前記架橋性モノマー(B)の量は、これらモノマー(A)およびモノマー(C)の合計量(モノマー全量)100重量部に対する量である。
【0036】
本発明の毛髪用樹脂組成物を構成する前記重合体は、モノマー(A)および必要に応じてモノマー(C)の量を調整したモノマーと、その量を調整した架橋性モノマー(B)とからなる重合成分を、水溶液や有機溶剤中で重合させることにより得ることができる。すなわち、所望組成の重合成分を精製水や有機溶剤に充分に溶解させ、これを撹拌しながら重合開始剤を添加し、不活性ガス雰囲気下で共重合を行なうなどすればよい。また必要に応じて連鎖移動剤を用いることもできる。
【0037】
前記有機溶剤にはとくに限定がなく、たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族類;n−ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチルなどの酢酸エステル類などの通常溶液重合に用いられる有機溶剤を使用することができる。なお水溶液や有機溶剤中で重合を行なう場合、重合成分の濃度が10〜80重量%程度となるように調整することが好ましい。
【0038】
前記重合開始剤にもとくに限定がなく、たとえばアゾイソブチロニトリル、アゾイソ酪酸メチル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどのアゾ系重合開始剤;過酸化ベンゾイルなどの過酸化物系重合開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系重合開始剤などを用いることができる。該重合開始剤の量は、通常重合成分全量100重量部に対して0.01〜5重量部程度であればよい。
【0039】
前記連鎖移動剤にもとくに限定がなく、たとえばラウリルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、チオグリセロールなどのメルカプタン基含有化合物;次亜リン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの無機塩などを用いることができる。該連鎖移動剤の量は、通常重合成分全量100重量部に対して0.01〜10重量部程度であればよい。
【0040】
重合を行なう際の重合温度は、用いる重合開始剤の種類によっても異なるので一概には決定することができないが、通常重合開始剤の10時間半減期温度とすることが好ましい。また重合を行なう際の重合時間は、重合が不完全となって未反応の重合成分が残存するおそれをなくすには、通常2時間以上、好ましくは2〜24時間程度とすることが望ましい。
【0041】
なお未反応モノマーの有無は、たとえばPSDB法(二臭化硫酸ピリジン法)などの一般的な分析方法により、二重結合が存在するか否かを測定して確認することができる。
【0042】
かくして得られる重合体の主鎖の粘度平均分子量は、溶媒が揮発しても常温でフィルムを形成せず、油のような液体であるという点から、10000以下、好ましくは9000以下であることが望ましく、また毛髪用樹脂組成物として適度の粘度が必要であるという点から、500以上であることが望ましい。
【0043】
なお本発明において、重合体の主鎖の粘度平均分子量とは、架橋性モノマー(B)以外の重合成分を用い、同様の条件にて重合して得られた重合体(架橋部位のない主鎖)の粘度平均分子量(ポリビニルピロリドン換算値)である。
【0044】
このように、本発明の毛髪用樹脂組成物は、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与することができるものであるので、各種毛髪用化粧料に好適に使用することができる。
【0045】
本発明の毛髪用化粧料は、前記毛髪用樹脂組成物が配合されてなるものである。かかる化粧料の種類にはとくに限定がないが、前記毛髪用樹脂組成物によるべたつきを抑制し、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与する効果を考慮すると、たとえば整髪剤、染毛剤、毛髪脱色剤、洗髪剤などがあげられる。
【0046】
整髪剤としては、たとえばヘアトニック、ポマード、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアムース、ジェル、ヘアワックス、ヘアオイルなどの形態のものがあげられる。
【0047】
染毛剤および毛髪脱色剤としては、通常の液体形態に加え、たとえばスプレー、ヘアミスト、ムース、ジェル、クリームなどの形態のものがあげられる。
【0048】
洗髪剤としては、たとえばシャンプー、リンス、トリートメント、ヘアクリームなどの形態のものがあげられる。
【0049】
本発明の毛髪用化粧料における前記毛髪用樹脂組成物の量は、該毛髪用樹脂組成物による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば0.5〜90重量%程度、好ましくは2〜80重量%程度であることが望ましい。
【0050】
毛髪用化粧料には前記毛髪用樹脂組成物のほかに、さらなる潤いの向上効果を付与する目的で、保水成分を配合することができる。
【0051】
保水成分の代表例としては、たとえばエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、エリスリトールなどのアルコール類;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸およびその金属塩;グルコース、マルトースなどの糖類;各種アミノ酸;2−ピロリドン−5−カルボン酸などのアミノ酸誘導体;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0052】
本発明の毛髪用化粧料における保水成分の量は、該保水成分による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば1〜50重量%程度、好ましくは2〜30重量%程度であることが望ましい。
【0053】
毛髪用化粧料には前記毛髪用樹脂組成物および保水成分のほかに、さらなるすべり感の向上効果を付与する目的で、ワックス成分を配合することができる。
【0054】
ワックス成分の代表例としては、たとえばオリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油などの油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリン、スクワランなどの炭化水素類;ラノリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セリル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル類;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン油類などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0055】
本発明の毛髪用化粧料におけるワックス成分の量は、該ワックス成分による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば1〜50重量%程度、好ましくは2〜30重量%程度であることが望ましい。
【0056】
さらに本発明の毛髪用化粧料には、化粧料の種類や目的に応じ、通常化粧料に配合される任意の成分、たとえば乳化剤、香料、防腐剤、顔料、栄養剤、保湿剤、紫外線防止剤、育毛剤などや、精製水などを常法にしたがって適宜配合することもできる。
【0057】
本発明の毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料は、べたつかず、しかも毛髪に固着して潤いと油のようなすべり感とを付与することができるすぐれたものである。
【0058】
【実施例】
つぎに、本発明の毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0059】
実施例1〜10および比較例1〜3
還流冷却器、滴下ロート、温度計、チッ素ガス導入管および撹拌装置を取り付けた1000ml容の5つ口フラスコに、表1、2に示す重合成分を添加して混合した。この重合成分の濃度が20重量%の溶液となるようにエタノールを添加して調整し、重合成分を完全に溶解させた。
【0060】
ついで得られた溶液に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを、重合開始時、重合開始4時間目および重合開始9時間目に、それぞれ重合成分100重量部に対して0.5重量部添加し、80℃で24時間加熱撹拌して重合を完結させ、濃度が20重量%の重合体溶液(樹脂組成物)を得た。重合体溶液に未反応モノマーが残存していないことは、PSDB法にて確認した。
【0061】
また重合体の主鎖の粘度平均分子量として、架橋性モノマー(B)以外の重合成分を用い、同様の条件にて重合して得られた重合体(架橋部位のない主鎖)の粘度平均分子量(ポリビニルピロリドン換算値)を測定した。その結果を表3に示す。
【0062】
つぎに、得られた重合体溶液にさらにエタノールを添加し、濃度が10重量%の試験溶液を調製した。
【0063】
前記試験溶液5gをエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に充填し、さらに噴射剤として液化石油ガス5gを充填した。これにエアゾールバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール型整髪剤を調製した。
【0064】
得られたエアゾール型整髪剤を、毛髪(長さ約15cm、直径約2cmの人毛束)に対して20cmの距離から10秒間噴射させ、毛髪の補修感(ぱさつき)、すべり感、艶およびべたつきを観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表3に示す。
【0065】
(イ)補修感(ぱさつき)
(評価基準)
○:本来の毛髪と同様にぱさつかない。
△:ややぱさつきがあり、違和感がある。
×:ぱさつきがいちじるしく、ごわごわする。
【0066】
(ロ)すべり感
(評価基準)
○:すべり感にすぐれる。
△:普通の感触である。
×:すべり感に劣る。
【0067】
(ハ)艶
(評価基準)
○:艶々している。
△:普通である。
×:艶がない。
【0068】
(ニ)べたつき
(評価基準)
○:手指で触ると、べたつきがなく、さらさらしている。
×:手指で触ると、べたついて手指に付く感触である。
【0069】
なお表1、2中の各略号は以下に示すとおりである。
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
HPA:2−ヒドロキシプロピルアクリレート
HPMA:2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
HBMA:4−ヒドロキシブチルメタクリレート
M−20G:メトキシジエチレングリコールメタクリレート
AM−20G:フェノキシジエチレングリコールアクリレート
M−40G:メトキシポリエチレングリコール(230)メタクリレート
M−90G:メトキシポリエチレングリコール(400)メタクリレート
AM−90G:メトキシポリエチレングリコール(400)アクリレート
MAA:メタクリル酸
DM:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
GBMA:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン
1,4BDA:1,4−ブタンジオールジアクリレート
1,6HDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
TPGDA:テトラプロピレングリコールジアクリレート
TEGDA:テトラエチレングリコールジアクリレート
【0070】
【表1】
Figure 0004822629
【0071】
【表2】
Figure 0004822629
【0072】
【表3】
Figure 0004822629
【0073】
表3に示された結果から、実施例1〜10のようにモノマー(A)および架橋性モノマー(B)を必須重合成分として用いて得られた毛髪用樹脂組成物は、補修後の毛髪にぱさつきを与えず、すべり感および艶を付与し、しかもべたつきを抑制することができることがわかる。
【0074】
これに対し、比較例1〜3のように架橋性モノマー(B)を用いなかった場合には、ばさつきを与えず、艶を付与することができるものの、すべり感を付与することができず、しかもべたつきを抑制することもできないことがわかる。
【0075】
処方例1(ヘアスプレー)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、原液を調製した。
【0076】
Figure 0004822629
【0077】
前記原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に充填し、さらに噴射剤として液化石油ガスを充填した。原液と噴射剤との重量比(原液/噴射剤)は50/50である。これにエアゾールバルブおよびボタンを取り付けてヘアスプレーを調製した。
【0078】
得られたヘアスプレーを毛髪に均一に噴射したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0079】
処方例2(リンス)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、リンスを調製した。
【0080】
Figure 0004822629
【0081】
シャンプーにて洗髪後、得られたリンスを毛髪に均一に塗布し、しばらくして通常どおり洗浄したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0082】
処方例3(ヘアクリーム)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、ヘアクリームを調製した。
【0083】
Figure 0004822629
【0084】
ヘアクリームを毛髪に均一に塗布したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0085】
処方例4(ヘアオイル)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、ヘアオイルを調製した。
【0086】
Figure 0004822629
【0087】
得られたヘアオイルを毛髪に均一に塗布したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0088】
処方例5(パーマネント剤)
(第1剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第1剤を調製した。
【0089】
Figure 0004822629
【0090】
(第2剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第2剤を調製した。
【0091】
Figure 0004822629
【0092】
つぎに、得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪にパーマネントを付与したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0093】
処方例6(ヘアブリーチ剤)
(第1剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第1剤を調製した。
【0094】
Figure 0004822629
【0095】
(第2剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第2剤を調製した。
【0096】
Figure 0004822629
【0097】
つぎに、得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪をブリーチしたところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0098】
比較処方例1
処方例1において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例1と同様にしてヘアスプレーを調製した。
【0099】
得られたヘアスプレーを毛髪に均一に噴射したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0100】
比較処方例2
処方例2において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例2と同様にしてリンスを調製した。
【0101】
得られたリンスをシャンプー後に毛髪に均一に塗布し、しばらくして通常どおり洗浄したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0102】
比較処方例3
処方例3において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例3と同様にしてヘアクリームを調製した。
【0103】
得られたヘアクリームを毛髪に均一に塗布したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0104】
比較処方例4
処方例4において、実施例10の毛髪用樹脂組成物80.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物80.0重量%を用いたほかは、処方例4と同様にしてヘアオイルを調製した。
【0105】
得られたヘアオイルを毛髪に均一に塗布したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0106】
比較処方例5
処方例5において、第1剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用い、第2剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用いたほかは、処方例5と同様にしてパーマネント剤の第1剤および第2剤を調製した。
【0107】
得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪にパーマネントを付与したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0108】
比較処方例6
処方例6において、第1剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物40.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物40.0重量%を用い、第2剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用いたほかは、処方例6と同様にしてヘアブリーチ剤の第1剤および第2剤を調製した。
【0109】
得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪をブリーチしたが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0110】
【発明の効果】
本発明の毛髪用樹脂組成物は高水溶性であり、常温ではフィルムを形成せず、該毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料は、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよび油のようなすべり感を付与することができるものである。

Claims (13)

  1. 一般式(I):
    Figure 0004822629
    (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R4は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X1は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマー(A)からなるモノマーと、
    一般式(II):
    Figure 0004822629
    (式中、R51およびR52はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、R6炭素数1〜12のアルキレン基、カルボニル基、ケトン基、エーテル基、アミド基、ペプチド基またはウレタン基を示す)で表わされる重合性不飽和二重結合を分子内に2以上有する架橋性モノマー(B)
    とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなり、
    モノマー中のモノマー(A)の量が75〜100重量%である毛髪用樹脂組成物。
  2. モノマー(A)が、一般式(I):
    Figure 0004822629
    (式中、R 1 は水素原子またはメチル基、R 2 およびR 3 はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R 4 は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X 1 は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマーと、
    一般式(I):
    Figure 0004822629
    (式中、R 1 は水素原子またはメチル基、R 2 およびR 3 はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R 4 は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X 1 は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または2〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマーとからなる請求項1記載の毛髪用樹脂組成物
  3. 架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.5〜8重量部である請求項1または2記載の毛髪用樹脂組成物。
  4. モノマー中のモノマー(A)の量が78〜99重量%である請求項1または2記載の毛髪用樹脂組成物。
  5. モノマーが、モノマー(A)および架橋性モノマー(B)と共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマー(C)を含有したものである請求項1、2、3または4記載の毛髪用樹脂組成物。
  6. モノマー中のモノマー(C)の量が0〜25重量%である請求項5記載の毛髪用樹脂組成物。
  7. モノマー中のモノマー(C)の量が1〜22重量%である請求項5記載の毛髪用樹脂組成物。
  8. 重合体の主鎖の粘度平均分子量が10000以下である請求項1、2、3、4、5、6または7記載の毛髪用樹脂組成物。
  9. 重合体の主鎖の粘度平均分子量が9000以下である請求項1、2、3、4、5、6または7記載の毛髪用樹脂組成物。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の毛髪用樹脂組成物が配合されてなる毛髪用化粧料。
  11. さらに保水成分が配合されてなる請求項10記載の毛髪用化粧料。
  12. さらにワックス成分が配合されてなる請求項10または11記載の毛髪用化粧料。
  13. 整髪剤、染毛剤、毛髪脱色剤または洗髪剤である請求項10、11または12記載の毛髪用化粧料。
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