JP4816389B2 - ホログラム記録材料及びホログラム記録媒体 - Google Patents
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(1) 金属酸化物マトリックスと光重合性化合物とを含むホログラム記録材料であって、
金属酸化物マトリックスは、
一般式(I):
(RE )m MI (OR11)n (I)
(ここで、RE はエポキシ基及びオキセタニル基から選ばれる環状エーテル基を含有する有機基を表し、R11はアルキル基を表し、MI は金属を表し、mは1、2又は3を表し、nは1以上の整数を表し、ただし、m+nは金属MI の原子価数である。)
で表される環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)又はその多量体と、
一般式(II):
(R22)j MII(OR21)k (II)
(ここで、R22はアルキル基又はアリール基を表し、R21はアルキル基を表し、MIIは金属を表し、jは0、1、2又は3を表し、kは1以上の整数を表し、ただし、j+kは金属MIIの原子価数である。)
で表される金属アルコキシド化合物(II)又はその多量体とを少なくとも含むマトリックス形成用材料から形成されたものであるホログラム記録材料。金属アルコキシド化合物(II)は、環状エーテル基を含有しない。
(RE )m MI (OR11)n (I)
(ここで、RE はエポキシ基及びオキセタニル基から選ばれる環状エーテル基を含有する有機基を表し、R11はアルキル基を表し、MI は金属を表し、mは1、2又は3を表し、nは1以上の整数を表し、ただし、m+nは金属MI の原子価数である。)
で表される環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)又はその多量体と、
一般式(II):
(R22)j MII(OR21)k (II)
(ここで、R22はアルキル基又はアリール基を表し、R21はアルキル基を表し、MIIは金属を表し、jは0、1、2又は3を表し、kは1以上の整数を表し、ただし、j+kは金属MIIの原子価数である。)
で表される環状エーテル基を含有しない金属アルコキシド化合物(II)又はその多量体と を少なくとも含むホログラム記録マトリックス材料形成用組成物。
(RE )m MI (OR11)n (I)
(ここで、RE はエポキシ基及びオキセタニル基から選ばれる環状エーテル基を含有する有機基を表し、R11はアルキル基を表し、MI は金属を表し、mは1、2又は3を表し、nは1以上の整数を表し、ただし、m+nは金属MI の原子価数である。)
で表される環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)又はその多量体と、
一般式(II):
(R22)j MII(OR21)k (II)
(ここで、R22はアルキル基又はアリール基を表し、R21はアルキル基を表し、MIIは金属を表し、jは0、1、2又は3を表し、kは1以上の整数を表し、ただし、j+kは金属MIIの原子価数である。)
で表される金属アルコキシド化合物(II)又はその多量体とを混合する工程と、
混合されたアルコキシド化合物を加水分解させ、同時に又は続いて環状エーテル基をカチオンカップリング反応させ、金属酸化物マトリックスの前駆体を得る工程と、
前記加水分解の前、加水分解している時、又は加水分解の後において、光重合性化合物を混合する工程と、
光重合性化合物が混合された金属酸化物前駆体の重縮合反応を進行させる工程と、
を備えるホログラム記録材料の製造方法。
(RE )m MI (OR11)n (I)
で表される。RE は環状エーテル基含有有機基を表し、R11はアルキル基を表し、MI は金属を表し、mは1、2又は3を表し、nは1以上の整数を表し、ただし、m+nは金属MI の原子価数である。RE はmにより異なっていてもよく、R11はnにより異なっていてもよい。ここで、環状エーテル基は、エポキシ基及びオキセタニル基から選ばれることが好ましい。
(R22)j MII(OR21)k (II)
で表される。R22はアルキル基又はアリール基を表し、R21はアルキル基を表し、MIIは金属を表し、jは0、1、2又は3を表し、kは1以上の整数を表し、ただし、j+kは金属MIIの原子価数である。R22はjにより異なっていてもよく、R21はkにより異なっていてもよい。
0.3s≦p≦3s
の関係を満たしていることが好ましい。
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、2,2-ビス〔4-(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル〕プロパン等の多官能(メタ)アクリレート;
が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
本発明のホログラム記録材料は、特に限定されないが、
前記環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)又はその多量体と、環状エーテル基を含有しない前記金属アルコキシド化合物(II)又はその多量体とを混合する工程と、
混合されたアルコキシド化合物を加水分解させ、同時に又は続いて環状エーテル基をカチオンカップリング反応させ、金属酸化物マトリックスの前駆体を得る工程と、
前記加水分解の前、加水分解している時、又は加水分解の後において、光重合性化合物を混合する工程と、
光重合性化合物が混合された金属酸化物前駆体の重縮合反応を進行させる工程と、
を備えるホログラム記録材料の製造方法により製造することが好ましい。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、及び次の構造式で示されるチタンブトキシド多量体を用いて、ゾル−ゲル法により以下の手順で、ホログラム記録材料を作製した。
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン3.0gと、ジフェニルジメトキシシラン3.0gと、チタンブトキシド多量体(日本曹達製、B−10)7.2gとを1−メトキシ−2−プロパノール溶媒40mL中で混合し、金属アルコキシド溶液とした。すなわち、Si/Tiのモル比は1.0/1.3であった。
光重合性化合物としてポリエチレングリコールジアクリレート(東亜合成製、M−245)100重量部に、光重合開始剤としてIRG−907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ)3重量部と、光増感剤としてチオキサンテン−9−オン 0.3重量部とを加え、光重合性化合物を含む混合物とした。
マトリックス材料(不揮発分として)の割合が67重量部、光重合性化合物の割合が33重量部となるように、前記ゾル溶液と光重合性化合物の混合物とを室温にて混合し、ほぼ無色透明なホログラム記録材料溶液を得た。
片面に反射防止膜(22a) が設けられた1mm厚のガラス基板(22)を準備した。ガラス基板(22)の反射防止膜(22a) が設けられていない面上に、所定厚みのスペーサ(24)をおき、得られたホログラム記録材料溶液を塗布し、室温で1時間乾燥し、次いで40℃で24時間乾燥し、溶媒を揮発させた。この乾燥工程により、有機金属化合物のゲル化(縮合反応)を進行させ、有機金属化合物と光重合性化合物とが均一に分散した乾燥膜厚400μmのホログラム記録材料層(21)を得た。
ガラス基板(22)上に形成されたホログラム記録材料層(21)上を片面に反射防止膜(23a) が設けられた別の1mm厚のガラス基板(23)でカバーした。この際、ガラス基板(23)の反射防止膜(23a) が設けられていない面がホログラム記録材料層(21)面と接するようにカバーした。このようにして、ホログラム記録材料層(21)を2枚のガラス基板(22)(23)で挟んだ構造をもつホログラム記録媒体(11)を得た。
得られたホログラム記録媒体サンプルについて、図2に示すようなホログラム記録光学系において、特性評価を行った。図2の紙面の方向を便宜的に水平方向とする。
なお、2光束が成す角θを2等分する中心線(図示されていない)に対して、サンプル(11)面が90°となる位置を、水平方向回転における±0°とした。また、サンプル(11)面に対する垂直軸とは、サンプル(11)が矩形の場合には2本の対角線の交点を通る垂直軸であり、サンプル(11)が円形の場合には円の中心を通る垂直軸である。
作製したホログラム記録媒体サンプル(11)を、80℃の環境下に50時間保存した。保存後、上記したのと同様に図2のホログラム記録光学系を用いて特性評価を行った。このとき、ダイナミックレンジ:M#は16.1(ホログラム記録材料層の厚みを1mmとした時に換算した値)と高い値を維持していた。また、記録露光前(高温保存後)の405nmにおける媒体の光透過率は75%であった。記録後における405nmにおける媒体の光透過率の低下は見られなかった。
(マトリックス材料の合成)
ジフェニルジメトキシシラン7.8gと、チタンブトキシド多量体(日本曹達製、B−10)7.2gとをテトラヒドロフラン溶媒40mL中で混合し、金属アルコキシド溶液とした。すなわち、Si/Tiのモル比は1/1であった。
(21):ホログラム記録材料層
(22a) (23a) :反射防止膜
(22)(23):ガラス基板
(24):スペーサ
Claims (6)
- 金属酸化物マトリックスと光重合性化合物とを含むホログラム記録材料であって、
金属酸化物マトリックスは、
一般式(I):
(RE )m MI (OR11)n (I)
(ここで、RE はエポキシ基及びオキセタニル基から選ばれる環状エーテル基を含有する有機基を表し、R11はアルキル基を表し、MI は金属を表し、mは1、2又は3を表し、nは1以上の整数を表し、ただし、m+nは金属MI の原子価数である。)
で表される環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)又はその多量体と、
一般式(II):
(R22)j MII(OR21)k (II)
(ここで、R22はアルキル基又はアリール基を表し、R21はアルキル基を表し、MIIは金属を表し、jは0、1、2又は3を表し、kは1以上の整数を表し、ただし、j+kは金属MIIの原子価数である。)
で表される金属アルコキシド化合物(II)又はその多量体とを少なくとも含むマトリックス形成用材料から形成されたものであるホログラム記録材料。 - マトリックス形成用材料はさらに、多官能エポキシ化合物及び多官能オキセタニル化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでいる、請求項1に記載のホログラム記録材料。
- 環状エーテル基含有金属アルコキシド化合物(I)における金属MI は、Siである、請求項1又は2に記載のホログラム記録材料。
- 金属アルコキシド化合物(II)は金属MIIの異なる少なくとも2種が用いられ、金属MIIのうちの1種はSiであり、Si以外の他の金属MIIは、Ti、Ta、Zr、Ge、Sn、Al及びZnからなる群から選ばれる、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のホログラム記録材料。
- さらに光重合開始剤を含む、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のホログラム記録材料。
- 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のホログラム記録材料からなるホログラム記録層を有する、ホログラム記録媒体。
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