JP4889795B2 - 整髪用化粧料 - Google Patents
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Description
〔式(I)中、R1、R2はそれぞれ独立に、炭素原子数1〜4のアルキル基または水素原子を示す。[(x+z)/(x+z+y)]=0.2〜0.8であり、60≦x+y+z≦100である。ただしxまたはzが0である場合を除く。〕
〔式(II)中、R1、R2は上記式(I)における定義と同じである。[m/(m+k+n)]=0.2〜0.9であり、60≦m+k+n≦100である。〕
〔式(III)中、R1、R2は上記式(I)における定義と同じである。p/q=10〜0.5であり、2≦p+q≦100である。〕
(a)成分は、常温(25℃)で固体の、(a1)ポリアルキレングリコール重合体、または(a2)糖アルコールである。本発明では(a)成分として、(a1)成分あるいは(a2)成分のいずれか一方のみを配合する。(a1)成分と(a2)成分の両者をともに配合する態様は含まない。
常温(25℃)で固体のポリアルキレングリコール重合体としては、エチレンオキシド(EO)構成単位が重合したEO重合体、プロピレンオキシド(PO)構成単位が重合したPO重合体、ブチレンオキシド(BO)構成単位が重合したBO重合体、あるいは上記の構成単位が共重合した各共重合体等が好適例として挙げられる。特にはEO重合体、EO構成単位とPO構成単位を含むEO・PO共重合体、EO構成単位とBO構成単位を含むEO・BO共重合体等が好ましい。共重合の形式は特に限定されるものでなく、ブロック共重合、グラフト共重合、ランダム共重合等、任意である。
常温(25℃)で固体状の糖アルコールは、糖類のカルボニル基を還元して得られる多価アルコールである。具体的には、マルチトール(「マルビット」;物産フードサイエンス(株)製)、ソルビトール(「ソルビトールC」;物産フードサイエンス(株)製)、リビトール、マンニトール、アラビトール、ガラクチトール、キシリトール、エリトリトール、イノシトール等を例示することができる。中でもべたつき、ごわつきのなさ等の点からソルビトール、マルチトールが好ましい。
常温(25℃)で液体のポリアルキレングリコール重合体としては、EO構成単位が重合したEO重合体、PO構成単位が重合したPO重合体、BO構成単位が重合したBO重合体、あるいは上記の構成単位が共重合した各共重合体等が好適例として挙げられる。特にはEO重合体、EO構成単位とPO構成単位を含むEO・PO共重合体、EO構成単位とBO構成単位を含むEO・BO共重合体等が好ましい。共重合の形式は特に限定されるものでなく、ブロック共重合、グラフト共重合、ランダム共重合等、任意である。
皮膜形成性高分子としては、特に限定されるものでなく、従来よりヘアスタイリング剤等の整髪用化粧料に用いられている皮膜形成性高分子を任意に用いることができる。本発明では再整髪性等の点から、アクリル系、ビニル系、ウレタン系の皮膜形成性高分子が好ましく用いられる。
アニオン性の高分子であれば例えば、アクリル酸アルキル・ジアセトンアクリルアミド共重合体〔プラスサイズL−53P、プラスサイズL−9909B、プラスサイズL−9948Bなど(いずれも互応化学工業(株)製)〕、アクリル酸アルキル・オクチルアクリルアミド共重合体〔Dermacryl 79(アクゾノーベル(株)製)〕、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール−25・ジメチコン・アクリレーツ共重合体〔ルビフレックスSILK(BASF社製)〕、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体〔ウルトラホールド8、ウルトラホールドStrong(いずれもBASF社製)〕、アクリル酸アルキル共重合体〔アニセットNF−1000、アニセットHS−3000など(いずれも大阪有機化学工業(株)製)〕などが挙げられる。
ウレタン系皮膜形成性高分子としては、例えばシリコーン/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂〔ヨドゾールPUD;アクゾノーベル(株)製)〕、「ルビセットP.U.R.」(BASF社製)、特開2006−213706号公報に記載のシリル化ウレタン系ポリマー等が挙げられる。アクリル−ウレタン系皮膜形成性高分子としては、例えば、「DynamX」(アクゾノーベル(株)製)等が挙げられる。
試料(100〜200mL)をBL型粘度計(ローターNo.2、回転数60rpm、25±2℃)に入れ、ローター回転開始から1分間経過後の試料粘度を測定した。
1束の黒色バージンヘア(長さ20cm、質量4g)に試料を0.5g塗布し、指でなじませた後のヘアスタイルの作りやすさについて、女性専門パネラー(10名)による官能試験にて評価した。
1束の黒色バージンヘア(長さ20cm、質量4g)に試料を0.5g塗布し、常温にて1時間乾燥させた後の毛束について、つまんでねじって動かしたときのアレンジのしやすさについて、女性専門パネラー(10名)による官能試験にて評価した。
1束の黒色バージンヘア(長さ20cm、質量4g)に試料を0.5g塗布し、指でなじませた後の毛髪のべたつきのなさについて、女性専門パネラー(10名)による官能試験にて評価した。
1束の黒色バージンヘア(長さ20cm、質量4g)に試料を0.5g塗布し、指でなじませ仕上げた後の毛髪表面の滑らかさについて、女性専門パネラー(10名)による官能試験にて評価した。
1束の黒色バージンヘア(長さ20cm、質量4g)に試料を0.5g塗布し、指でなじませ仕上げた後の仕上がりの軽さについて、女性専門パネラー(10名)による官能試験にて評価した。
<評価点>
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通(どちらともいえない)
2点:やや良くない
1点:良くない
<評価基準>
◎:評価点合計が40点以上
○:評価点合計が30点以上40点未満
△:評価点合計が20点以上30点未満
×:評価点合計が20点未満。
下記表1〜2に示す試料を用いて、上記評価方法に従い、整髪力、再整髪力、べたつき感のなさ、滑らかさ、仕上がりの軽さについて評価した。結果を表1〜2に示す。なお表1〜2中、以下の成分は下記製品を用いた。
・マルチトール(*):「マルビット」(日研化成(株)製)
・メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体(**):「ユカフォーマー301」(30%溶液。三菱化学(株)製)。
(配 合 成 分) (質量%)
(1)イオン交換水 残余
(2)エタノール 40
(3)ポリエチレングリコール(分子量1540) 4
(4)ポリエチレングリコール(分子量6000) 1
(5)ポリエチレングリコール(分子量400) 10
(6)1,3−ブチレングリコール 1
(7)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 3
(PVP/VA S−630;ISP社製)
(8)(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチル
タウリンNa)クロスポリマー 0.05
(SUpolymer G-1;東邦化学工業(株)製)
(9)クエン酸(食品) 適量
(10)クエン酸ナトリウム 適量
(11)香料 0.1
(12)加水分解コムギタンパク質 0.01
製法
(1)に(6)、(9)、(10)を溶解させて水相パーツとする。(2)に(7)、(8)、(11)、(12)を溶解させてアルコールパーツとする。続いて上記の水相パーツに、上記アルコールパーツ、(5)、および加温融解させた(3)、(4)を順に入れて撹拌混合することで透明ミスト状の整髪剤を得る。
(配 合 成 分) (質量%)
(1)イオン交換水 残余
(2)エタノール 5
(3)マルチトール 3
(4)ポリエチレングリコール(分子量600) 3
(5)ポリエチレングリコール(分子量300) 5
(6)ジグリセリン 2
(7)ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 3
(マーコート100;ナルコ社製)
(8)シリコーン/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂 1
(ヨドゾールPUD;アクゾノーベル(株)製)
(9)ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N’−ジメチルアミノエチル・アク
リル酸ステアリル・ジアクリル酸トリプロピレングリコール共重合体
(CGポリマー(D);大阪有機化学工業(株)製) 0.1
(10)フェノキシエタノール 0.5
(11)香料 0.1
(12)大豆レシチン 0.1
製法
(1)に(3)、(6)、(9)を溶解させて水相パーツとする。(2)に(7)、(8)、(10)、(11)、(12)を溶解させてアルコールパーツとする。続いて上記の水相パーツに、上記アルコールパーツ、(4)、および(5)を順に入れて撹拌混合することで透明ミスト状の整髪剤を得る。
(配 合 成 分) (質量%)
(1)イオン交換水 残余
(2)エタノール 40
(3)ソルビトール 5
(4)マルチトール 5
(5)ポリエチレングリコール(分子量300) 5
(6)ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 1
(PVP/VA S−630;ISP社製)
(7)アクリル酸アルキル・ジアセトンアクリルアミド共重合体 3
(プラスサイズL−9909B;互応化学工業(株)製)
(8)カルボキシビニルポリマー 0.2
(ハイビスワコー105;和光純薬工業(株)製)
(9)POEデシルテトラデシルエーテル・ヘキサメチレンジイソシアネート・
ポリエチレングリコール11000共重合体 0.2
(アデカノールGT−700;旭電化工業(株)製)
(10)苛性カリ 0.1
(11)香料 0.1
(12)ヒドロキシエチル尿素 0.1
製法
(1)に(3)、(4)、(5)、(8)、(9)、(10)を溶解させて水相パーツとする。(2)に(6)、(11)、(12)を溶解させてアルコールパーツとする。続いて上記の水相パーツとアルコールパーツを撹拌混合することで透明ジェル状の整髪剤を得る。
(配 合 成 分) (質量%)
(1)イオン交換水 残余
(2)エタノール 50
(3)ポリエチレングリコール(分子量1540) 8
(4)POE(35)・POP(40)ブロック共重合体ジメチルエーテル
〔=上記式(I)に示す共重合体〕 2
(5)ポリエチレングリコール(分子量400) 5
(6)メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン・
メタクリル酸アルキル共重合体 6
(ユカフォーマー301;三菱化学(株)製)
(7)香料 0.1
(8)L−メントール 0.1
製法
(2)に(6)、(7)、(8)を溶解させてアルコールパーツとする。(1)に、アルコールパーツ、(5)、および加温融解させた(3)、(4)を順に入れて撹拌混合したものを原液とする。この原液60%とジメチルエーテル40%をエアゾール缶に充填・混合し、エアゾールスプレーを得る。
(配 合 成 分) (質量%)
(1)イオン交換水 残余
(2)ポリエチレングリコール(分子量6000) 3
(3)POE(73)・POB(11)ブロック共重合体ジメチルエーテル
〔=上記式(II)に示す共重合体〕 2
(4)ポリエチレングリコール(分子量300) 3
(5)プロピレングリコール 3
(6)シリコーン/ポリエーテル系ポリウレタン樹脂 2
(ヨドゾールPUD;アクゾノーベル(株)製)
(7)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
(PEMULEN TR-2;Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
(8)流動パラフィン 10
(9)ワセリン 5
(10)マイクロクリスタリンワックス 5
(11)ステアリルアルコール 2
(12)カルナウバロウ 3
(13)イソステアリン酸 1
(14)ステアリン酸 2
(15)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3
(16)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1
(17)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2
(18)カオリン 5
(19)ベントナイト 1
(20無水ケイ酸 2
(21)トリエタノールアミン 適量
(22)フェノキシエタノール 0.5
(23)香料 0.1
(24)ワインエキス 0.001
製法
(1)に(5)、(7)を溶解させて水相パーツとする。続いて(8)〜(19)を混合・加温融解させたのち、(21)〜(24)を添加・融解させて油相パーツを得る。上記の水相パーツに上記油相パーツ、(20)を混合し、ホモミキサーにより乳化したのち、(4)、(6)、および加温融解させた(2)、(3)を順に入れて撹拌混合することでクリーム状の整髪剤を得る。
Claims (7)
- (a)常温(25℃)で固体の、(a1)質量平均分子量1,000〜20,000のエチレンオキシド(EO)重合体からなるポリアルキレングリコール重合体、若しくは、質量平均分子量1,000〜20,000のエチレンオキシド(EO)重合体と、下記式(I)に示すエチレンオキシド(EO)・プロピレンオキシド(PO)ブロック共重合体、下記式(II)に示すエチレンオキシド(EO)・ブチレンオキシド(BO)ブロック共重合体の中から選ばれる1種または2種以上とを含むポリアルキレングリコール重合体、または(a2)マルチトール、ソルビトール、リビトール、マンニトール、アラビトール、ガラクチトール、キシリトール、エリトリトール、イノシトールの中から選ばれる1種または2種以上の糖アルコールを0.1〜10質量%と、
(b)常温(25℃)で液体の、質量平均分子量200〜900のエチレンオキシド(EO)重合体、下記式(III)に示すエチレンオキシド(EO)・プロピレンオキシド(PO)ランダム共重合体の中から選ばれる1種または2種以上のポリアルキレングリコール重合体を0.1〜15質量%と、
(c)皮膜形成性高分子と、
(d)水および/またはエタノールと、
を含有し、(a)成分:(b)成分=1:0.2〜1:10(質量比)であり、(b)成分:(c)成分=1:0.1〜1:1(質量比)であり、(a)〜(c)成分の合計量が8質量%以上であり、系の粘度が10,000mPa・s以下(25℃、B型粘度計)である整髪用化粧料。
〔式(I)中、R1、R2はそれぞれ独立に、炭素原子数1〜4のアルキル基または水素原子を示す。[(x+z)/(x+z+y)]=0.2〜0.8であり、60≦x+y+z≦100である。ただしxまたはzが0である場合を除く。〕
〔式(II)中、R1、R2は上記式(I)における定義と同じである。[m/(m+k+n)]=0.2〜0.9であり、60≦m+k+n≦100である。〕
〔式(III)中、R1、R2は上記式(I)における定義と同じである。p/q=10〜0.5であり、2≦p+q≦100である。〕 - (a1)成分が質量平均分子量1,000〜20,000のポリエチレングリコールである、請求項1記載の整髪用化粧料。
- (b)成分が質量平均分子量200〜900のポリエチレングリコールである、請求項1または2記載の整髪用化粧料。
- 粘度が100mPa・s以下(25℃、B型粘度計)であって、使用時に霧状に噴霧して用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
- (c)成分の配合量が0.1〜15質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
- (a)成分の配合量が3〜8質量%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
- (b)成分の配合量が5〜15質量%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
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