JP4854139B2 - 水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 - Google Patents
水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4854139B2 JP4854139B2 JP2001196187A JP2001196187A JP4854139B2 JP 4854139 B2 JP4854139 B2 JP 4854139B2 JP 2001196187 A JP2001196187 A JP 2001196187A JP 2001196187 A JP2001196187 A JP 2001196187A JP 4854139 B2 JP4854139 B2 JP 4854139B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- pigment
- water
- recording method
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、印刷用、筆記用、記録計用、インクジェット記録用水性インク組成物及びそれを用いた記録方法、特に色調に優れ透明性が高く鮮明で、耐水・耐光性等の画像堅牢性に優れた画像を得られ、さらに印字時のヘッドの目詰まりがなく保存安定性に優れた水性インク組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体状のインクをノズルから吐出させて画像の記録を行なうインクジェット記録法は、普通紙への印字が可能なこと、カラー化への対応が容易なこと、駆動時の騒音、消費電力が低いことなどから、コンピューターで作成した文書や画像の出力用プリンターとして近年急速に普及しつつある。最近ではインクジェット記録技術の進歩により、写真並みの高品質の画像が得られるようになってきているが、それに加え耐水性や耐光性など画像の耐久性や、高速印字時の吐出安定性など、求められる性能が多岐に渡るようになってきた。
【0003】
現在インクジェット記録方法には着色剤として染料を用いたインクが多く使われているが(特開平5−194889号公報、特開平9−3380号公報、特開平11−158424号公報)、染料を用いたインクは発色が良く色再現域が広いものの、耐水性や耐光性など画像の耐久性が低いという欠点がある。これに対し顔料を用いたインクは画像の耐久性は優れているが、染料に比べ好ましい色相・彩度を持ったものが少なく、フルカラー印字を行う際に彩度の低い色再現域の狭い画像しか得られなかったり、また顔料の分散安定性が不充分であるためにインクの吐出不良を生じ易いといった問題がある。また、透明性が低いためOHPシートに印字した際に画像の彩度が非常に低くなることが多い。
【0004】
インクジェット記録用として広く用いられてきたイエロー顔料としては、ベンジジン系化合物であるC.I.ピグメントイエロー12、13、14やモノアゾ系化合物のC.I.ピグメントイエロー74、154等(特開平10−120956号公報、特開平10−292139号公報)が挙げられる。前者は色調、分散姓に優れており扱いやすいが、近年安全性に問題のある事が指摘され始めた。また後者は色調や耐光性が優れている反面、透明性が不充分であるため普通紙に印字した際の二次色の再現性が悪かったり、OHPシートへ印字した場合に彩度が低下するといった問題がある。これら疎水性表面を持った顔料の水性溶媒に対する分散安定性を改善する方法としては、両親媒性の高分子や界面活性剤を顔料表面に吸着させたり、顔料自身に化学的な表面処理を行い溶媒や分散剤とのぬれ性を向上させるといった試みが挙げられるが(特開平8−283604号公報、特開平10−183003号公報)、特に高分子系の分散剤を用いた場合はインク中の溶解ポリマーによる目詰まり等信頼性の低下を起こしやすく、有機顔料の化学的表面改質は色調の変化を招きやすいために非常に困難である。
【0005】
このように、現在のところイエロー顔料インクにおいて画質と画像堅牢度、特に普通紙に印字した際の画像品質、またOHPに印字した際の透明性、さらに印字時の吐出安定性や保存安定性といったインクジェット記録用インクに求められる諸性質の全てを満足させられるようなインクは存在しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来用いられてきた顔料インクセットの欠点を解消することのできる、新しい顔料の組み合わせ、及びインクセットを提供することを目的とするものである。すなわち、従来に比較して色再現性が良好で透明性が高く、さらに耐水性や耐光性がよく滲みの少ない均質な画像が得られ、目詰まりなど信頼性に関する問題を生じ難いインクセットを供給することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは下記式(I)で表わされる顔料、エチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤、さらに水溶性有機溶媒を添加したインクが、透明性が高く普通紙に印字した際も色調・濃度が良好で、さらに印字時のヘッド目詰まりなど信頼性に関する問題を生じにくいことを見出した。
【化4】
【0008】
上記式(I)の化合物を含有する顔料は普通紙においても彩度の高い理想的なイエローの色調を示し、またOHPシートに印字した場合にも充分な透明性を示す。一般的にモノアゾ顔料は多環式顔料に比べ鮮明性はあるが耐光性が劣るといわれているが、式(I)の顔料は−NHSO2−基を分子中に含むことにより、モノアゾ構造を持つにも関らず耐光性に優れており、また微粒子化が可能であるため分散安定性が良く吐出不良を起こしにくい。
【0010】
本発明に使用される一般式(I)の化合物を含有する顔料の平均粒子径は0.01〜0.2μmであることが望ましい。これよりも大きいと吐出時の目詰まりや保存安定性など信頼性に問題を生じることがあり、小さい場合には耐水性、耐光性など顔料の長所である諸性質が発揮されなかったり、再凝集性が大きくなったりする。ここでいう平均粒子径とは、体積累積パーセント50%の値をさす。体積累積パーセント50%の値を測定するには、例えば、インク中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光を照射し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動数(光の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散乱法(ドップラー散乱光解析)といわれる方法を用いることができる。
【0011】
これら顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、ロールミル、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザーなどの各種分散装置を用いることが出来る。これらの装置を用い、顔料、溶媒としての水、さらに一般的にはアニオン性界面活性剤や両親媒性高分子化合物等の分散剤を混合し、分散することにより顔料分散液を得ることができる。
【0012】
本発明のインクには、分散剤として一般式(II)、(III)で示されるアニオン系界面活性剤を用いることにより、顔料の分散安定性を大幅に向上することができる。
【化5】
RO(CH2CH2O)nSO3M (II)
RO(CH2CH2O)nPO3M (III)
〔前式(II)及び(III)において、Rは水素原子、アルキル基あるいはアルキルフェニル基、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、第四級アンモニウム、第四級ホスホニウムあるいはアルカノールアミンを表し、nは4〜50の整数である。また、アルキル基の炭素数は6〜14、アルキルフェニル基のアルキル部分の炭素数は6〜14が適当である。〕
アニオン界面活性剤は、−SO3Mや−PO3Mが水中で解離し親水基として働くが、一般式(II)、(III)の化合物はさらにこれらの親水基に隣接してオキシエチレン鎖を含有しているため、よりいっそう水分子を引き付けやすく、分散安定効果が向上するのだと考えられる。この分散安定性の向上により、吐出時のヘッドノズルの目詰まりや、長期保存時の顔料の凝集が抑制される。
【0013】
前式(II)、(III)で表される化合物の具体例を以下に示す。
化合物(II)−1 C8H17O(CH2CH2O)52SO3N(C3H7)4
化合物(II)−2 C9H19C6H5O(CH2CH2O)31SO3P(CH2OH)4
化合物(II)−3 C2H5(C2H5)C12H25C6H5O(CH2CH2O)84SO3Na
化合物(III)−1 CH3(CH2)7CH=CH(CH2)8O(CH2CH2O)52PO3NCH3(C2H5)3
化合物(III)−2 C9H19C6H5O(CH2CH2O)31PO3P(C2H4OH)4
化合物(III)−3 C12H25C6H5O(CH2CH2O)84PO3K
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは、単独で用いても、複数のものを混合して用いてもよい。
【0014】
また、それぞれのインクに含まれる顔料はインク全重量に対して0.1〜10重量%であることが好ましく、さらには1.0〜5.0重量%の範囲であることが好ましい。顔料の含有量がこれよりも少ないと普通紙に印字した際に十分な彩度や画像濃度が得られず、これより多い場合には画像の明度が低下したり吐出時にヘッドノズルの目詰まりなどが起こる可能性がある。
また、エチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤は、インク全重量に対して0.05〜10重量%であることが好ましい。エチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤の含有量が0.05%以下ではいずれの場合も他の浸透剤を併用しない場合には2色重ね部の境界でのにじみが発生し、10重量%以上添加する場合は化合物自体が低温で析出しやすことがあり信頼性が悪くなる。
【0015】
本発明のインクには、下記一般式(IV)で示されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、特に一般式(IV)中のポリプロピレングリコール基の重量平均分子量が1,200以下であり、なおかつ分子中のエチレンオキシド基の全分子量中に占める割合が5〜20%であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールをインク全量に対して0.01〜5重量%添加し、かつ2−エチル−1,3−ヘキサンジオール又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールをインク全量に対して0.5〜10重量%添加することにより、記録紙表面に対するインクのぬれ性を向上し、記録紙への浸透速度を高めることが可能であること、さらに従来の浸透性を高めたインクに比べ、画像にじみなどの画質低下や裏抜けがきわめて少なくすることができる。
【0016】
一般式(IV)
HO(C2H4O)l−(C3H6O)m−(C2H4O)nH
〔前記(IV)において、mはポリオキシプロピレンユニットのユニット分子量の合計が2500以下であることを満たす自然数であり、l、nは、ポリオキシエチレンユニットの合計分子量が、(IV)式の全分子量に占める割合として5〜30%を満たす自然数である。〕
前記一般式(IV)で表される化合物の具体例を表3に示す。
化合物(IV)−1 HO(C2H4O)−(C3H6O)16−(C2H4O)2H
化合物(IV)−2 HO(C2H4O)3−(C3H6O)20−(C2H4O)H
化合物(IV)−3 HO(C2H4O)−(C3H6O)10−(C2H4O)H
化合物(IV)−4 HO(C2H4O)−(C3H6O)17−(C2H4O)H
化合物(IV)−5 HO(C2H4O)−(C3H6O)18−(C2H4O)3H
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは、単独で用いても、複数のものを混合して用いてもよい。
【0017】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの添加量がインク全量に対して0.01重量%未満であると、浸透性の改善が不十分となり、また5重量%よりも多いと、インク中で安定に溶解せず、インクの保存安定性、インクジェットでの噴射安定性に問題を生じる。同様に、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、又は2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールの添加量がインク全量に対して、0.5重量%未満であると、浸透性の改善が不十分となり、10重量%よりも多いと、インク中で安定に溶解せず、インクの保存安定性、インクジェットでの噴射安定性に問題を生じる。
【0018】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールとの混合が相乗効果を発揮し、それぞれを単独で含有したインクに比べ、少量の添加で高い浸透性を得ることができるため、従来の多価アルコールのエーテル類などを多量に加えて浸透性をあげたインクに比べ、粘度の上昇が少ない、溶剤臭が少ないなどの利点もある。また、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール単独で浸透性を向上させた場合と比べても、やはり少量の添加で高い浸透性を得ることができ、吐出時や保存時の不安定性といった弊害を少なくできる。
【0019】
本発明のインクには、ノズル部での目詰りを防ぐため湿潤剤として多価アルコールを添加することが望ましい。一般的にインクジェットプリンタの湿潤剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロールなどの多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどの多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノべンジルエーテルなどの多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ビロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、l,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カブロラクタム、γ−ブチロラクトンなどの含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどの含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンなどが、単独であるいは複数混合して用いられる。
【0020】
前記多価アルコールはノズル部での水分蒸発防止効果に加え、他の種類の湿潤剤より一般式(I)の顔料の分散安定性を向上させる効果がある。これら多価アルコールのインク中の含有量としてはl〜40重量%、より好ましくは5〜20重量%である。
【0021】
また、本発明のインクには2−ピロリドンを添加することが望ましい。2−ピロリドンをインクに添加すると、画像濃度の向上とともに裏抜けを防止する上で優れた効果が得られる。これは、2−ピロリドンを含有することで、紙表面に対してインクが濡れ拡がりやすくなり、相対的に紙の厚み方向への浸透が抑えられるため、紙表面近傍に着色剤をとどまりやすくなるためであると推測される。さらに、インク中の顔料の分散安定性も向上する。2−ピロリドンの添加量は、好ましくは0.05〜8重量%、更に好ましくは0.5〜4重量%である。
【0022】
さらに、本発明の水性インクはC.I.ピグメントレッド122を含むマゼンタインク、C.I.ピグメントブルー15:3を含むシアンインクと組み合わせたカラーインクセットとして使用することが好ましい。C.I.ピグメントレッド122は非常に耐光性に優れたキナクリドン系化合物であり、普通紙に印字した場合にも鮮明なマゼンタ色相を示し、また透明性も高い。マゼンタインクにはさらにC.I.ピグメントバイオレット19を調色用に併用しても良い。また、C.I.ピグメントブルー15:3は緑みの強いβ型の銅フタロシアニンであるが、耐光性が非常に良く、さらに微粒子化が容易で分散安定性が良く吐出不良などを起こしにくく、印刷分野においてよく用いられる顔料である。
【0023】
本発明のインク及び、これらの顔料を用いたカラーインクのセットでは、印字を行った際に一次色だけではなく二次色など混色部分においても十分な明度と理想的な色相、透明性を持った画像を得ることができる。また耐光性のバランスが良いため、多少褪色した場合にも人肌が極端に赤味を帯びたりすることがない。さらに、イエロー、マゼンタ、シアンを混色した場合には、画像濃度に関わらず色相が真の黒色に近いコンポジットブラックが得られる。
【0024】
本発明のインクセットはブラックインクと組み合わせて使用することもできる。ブラックインクの着色剤としてはファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、又は銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料があげられる。好ましくはブラックインク用の顔料はカーボンブラックであることが好ましい。ブラックインクとしてカーボンブラックは色調に優れるとともに、耐水性、退光性、分散安定性に優れ、且つ安価である。
【0025】
本発明のインクは、前記のエチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤の外に、さらに他の界面活性剤を添加することも可能である。この他の界面活性剤としては、例としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム塩等のアニオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩等のカチオン系界面活性剤、イミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリエキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド添加物等のノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が単独で、あるいは複数混合して用いられる。
インク組成物中での、エチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤を加えた界面活性剤の添加量は0.01〜5.0重量%であり、好ましくは0.5〜3重量%である。0.01重量%未満では添加した効果は無く、5.0重量%より多い添加では記録媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏抜けの発生といった問題がある。
【0026】
また、表面張力の調整のために、種々の浸透剤を用いることができる。具体的には炭素鎖が5〜7の分岐したアルキル鎖を有するジアルキルスルホ琥珀酸等のアニオン系界面活性剤、アセチレングリコール系、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系等の非イオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、エタノール、2−プロパノールなどの低級アルコール類などが、単独であるいは複数混合して用いられる。これら浸透剤のインク中の含有量は、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは0.5〜2重量%である。
【0027】
さらに本発明のインクには上記染料、溶剤の他に従来知られている添加剤、例えば防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤や、その他目的に応じて紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、水溶性高分子化合物、染料溶解剤などを添加することができる。
【0028】
【実施例】
以下に本発明の実施例及び比較例を示す。%はすべて重量%である。なお、実施例1〜4、6は参考実施例である。
【0029】
実施例1
各処方の組成物をホモジナイザーにより粗分散を行ない、次にナノマイザーを用いて分散し顔料分散液1を作製した。
(顔料分散液1)
化合物(I)−1 10.0%
化合物(II)−1 5.0%
イオン交換水 残量
(インク組成物)
次に下記処方の組成物を混合した後溶液をナノマイザーで分散し0.8μmのテフロンフィルターでろ過し、インクを作製した。
イエローインク1:
前記の顔料分散液1 50.0%
化合物(IV)−1 0.3%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ジエチレングリコール 10.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0030】
下記の組成よりなる材料を用いる以外は実施例1と同様にして実施例2〜3及び比較例1〜3のインクを作製した。
【0031】
実施例2
(顔料分散液2)
化合物(I)−2 10.0%
化合物(III)−1 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク2:
前記の顔料分散液2 40.0%
化合物(IV)−2 0.3%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ポリエチレングリコール200 15.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0032】
実施例3
(顔料分散液3)
化合物(I)−3 10.0%
化合物(II)−3 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク3:
前記の顔料分散液3 50.0%
化合物(IV)−3 0.3%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
グリセリン 5.0%
2−ピロリドン 0.5%
イオン交換水 残量
【0033】
実施例4
(顔料分散液4)
化合物(I)−4 10.0%
化合物(III)−2 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク4:
前記顔料分散液4 40.0%
化合物(IV)−4 0.3%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
グリセリン 5.0%
ジエチレングリコール 5.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0034】
実施例5
(顔料分散液5)
化合物(I)−5 10.0%
化合物(II)−3 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク5:
前記の顔料分散液5 40.0%
化合物(IV)−5 0.3%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ポリプロピレングリコール 5.0%
ジエチレングリコール 5.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0035】
実施例6
(顔料分散液6)
C.I.ピグメントレッド122 10.0%
スチレン無水マレイン酸共重合体 5.0%
イオン交換水 残量
(顔料分散液7)
C.I.ピグメントブルー15:3 10.0%
スチレン無水マレイン酸共重合体 5.0%
イオン交換水 残量
マゼンタインク1:
前記の顔料分散液6 40.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ポリプロピレングリコール 5.0%
ジエチレングリコール 5.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
シアンインク1:
前記の顔料分散液7 20.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ポリプロピレングリコール 5.0%
ジエチレングリコール 5.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク1:
前記の顔料分散液1 50.0%
化合物(IV)−1 0.3%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ジエチレングリコール 10.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0036】
比較例1
(顔料分散液8)
C.I.Pigment Yellow 74 10.0%
化合物(II)−1 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク6:
前記の顔料分散液8 50.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
化合物(IV)−1 0.3%
ジエチレングリコール 10.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0037】
比較例2
(顔料分散液9)
C.I.Pigment Yellow 14 10.0%
化合物(II)−1 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク7:
前記の顔料分散液9 50.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
化合物(IV)−1 0.3%
ジエチレングリコール 10.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0038】
比較例3
(顔料分散液10)
化合物(I)−1 10.0%
スチレン無水マレイン酸共重合体 5.0%
イオン交換水 残量
イエローインク8:
前記の顔料分散液10 50.0%
化合物(IV)−2 0.3%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ジエチレングリコール 10.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0039】
比較例4
イエローインク9:
顔料分散液2 50.0%
サーフィノール465
(商品名、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社製) 2.0%
ポリエチレングリコール200(平均分子量200) 5.0%
2−ピロリドン 5.0%
イオン交換水 残量
【0040】
[評価]前記実施例1〜6及び比較例1〜4について、下記の試験を行なった。
1)一次色及び二次色の色調インクジェットプリンター(リコー社製インクジェットプリンター、イプシオジェット300)に各イエローインクと、実施例6で作製したマゼンタインク、シアンインクをセットし、市販普通紙にイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー各色のベタ印字を行なった。印字した画像サンプルの反射スペクトルをX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度計で測定し、色調を調べた。その結果、測定値とJapan Color ver.2との色差ΔEが下式
ΔE={(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2}1/2[L*、a*、b*はCIE1976L*a*b*表色系の(L*、a*、b*)色度座標]
イエロー、マゼンタ、シアンはΔE≦30となり、レッド、グリーン、ブルーは3色のΔEの平均値がΔEaver≦50となるものについて○印で表に示した。
【0041】
2)像濃度・裏抜け濃度
1)で印字した画像サンプルの反射スペクトルをX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度計で測定し、イエロー、レッド、グリーンの画像濃度・裏抜け濃度を調べた。レッド、グリーンに関しては、得られたイエロー・マゼンタ・シアンの分光濃度の最大値を用いた。
その結果、印字面イエローの濃度ODがOD≧0.8となるもの、またイエロー、レッド、グリーンの裏抜け濃度ODrがODr≦0.06となるものを○印で示した。
【0042】
3)コンポジットブラックの色調
インクジェットプリンター(リコー社製インクジェットプリンター、イプシオジェット300)に各イエローインクと、実施例6で作製したマゼンタインク、シアンインクをセットし、市販普通紙にコンポジットブラックを印字した。
印字した画像サンプルの反射スペクトルをX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度計で測定し、色調を調べた。
その結果、色調が下式
【数1】
[a*、b*はCIE1976L*a*b*表色系の(a*、b*)色度座標]となるものについて○印で表に示した。
【0043】
4)画像の耐光性
1)で得たイエローの画像サンプルをフェードメーター(キセノン・アーク灯、63℃)に90時間かけ、光照射前後の画像濃度をX−Rite社製反射型カラー分光測色濃度計で測定した。
褪色率(%)=[1−(光照射後の画像濃度/ 光照射前の画像濃度)]×100
【0044】
5)保存安定性
実施例及び比較例の各イエローインクをポリエチレン製の容器に入れ、−20℃、4℃、20℃、50℃、70℃、それぞれの条件下で3か月間保存し、保存前後の粘度、表面張力、電気伝導度の変化及び沈澱物析出の有無を調べた。どの条件下で保存しても、物性変化、沈澱物の発生がなかったものを表では○とした。
【0045】
6)ノズルの目詰まりテスト(吐出安定性)
1)で印字した後、印字休止したままで、20℃、65%RHの環境下で2か月間放置し、放置後再び正常な印字が可能か否かを調べた。1つのイエローインクサンプルについて3台のプリンターを使用し試験した。表には3台のプリンターとも正常に印字できた場合を○、3台中1台又は2台で正常印字ができなかった場合を×で示した。
【0046】
7)透明性
インクジェットプリンター(リコー製インクジェットプリンター、イプシオジェット300)に各イエローインクと、実施例6で作製したマゼンタ・シアンインクを充填し、市販OHPにイエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー各色のベタ印字を行なった。印字した画像サンプルのヘイズ度を、スガ試験器(社)製HAZE度計により測定した。
測定したヘイズ度がイエロー、マゼンタ、シアンではH≦20、レッド、グリーン、ブルーではH≦30となるものを○印で示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】
(1)請求項1
従来のイエロー顔料インクと比較して一次色、二次色、及びコンポジットブラックの色調が優れ、かつ耐光性、OHPシートに印字した場合の透明性にも優れる。また、請求項1の水性インクは、インクジェットプリンター用インクとして用いた際に、従来のイエロー顔料インクと比較して保存安定性、吐出安定性が格段に向上し、色調、濃度、裏抜けなどの画像品質も格段に向上した水性顔料インクが提供された。
(2)請求項2
さらに高い保存安定性、吐出安定性を確保することができる水性顔料インクが提供された。
(3)請求項3
画像濃度の向上と、裏抜け濃度の低減、さらに優れた保存安定性と吐出安定性を確保することができる水性顔料インクが提供された。
(4)請求項4
さらに優れた透明性、保存安定性、吐出安定性を確保することができる水性顔料インクが提供された。
(5)請求項5
さらに優れた画像品質、透明性、保存安定性、吐出安定性を確保することができる水性顔料インクが提供された。
(6)請求項6
二次色の画像品質、透明性、さらにコンポジットブラックの画像品質を向上させることができるインクジェット記録方法が提供された。
(7)請求項7
二次色の画像品質、透明性、さらにコンポジットブラックの画像品質を向上させることができる記録画像が提供された。
Claims (7)
- 少なくとも、下記式で表される化合物を含有する顔料、エチレンオキサイド基を含むアニオン系界面活性剤、水溶性有機溶媒を含有し、前記アニオン系界面活性剤が下記一般式(II)及び/又は(III)で表わされる化合物から選ばれる少なくとも一種であり、前記水溶性有機溶媒が、下記一般式(IV)で示されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールよりなる群から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする水性インク。
RO(CH 2 CH 2 O) n SO 3 M (II)
RO(CH 2 CH 2 O) n PO 3 M (III)
〔前式(II)及び(III)において、Rは水素原子、炭素数6〜14のアルキル基あるいはアルキルフェニルを表し、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、第四級アンモニウム、第四級ホスホニウムあるいはアルカノールアミンを表し、nは4〜50の整数である。〕
【化3】
HO(C 2 H 4 O) l −(C 3 H 6 O) m −(C 2 H 4 O) n H (IV)
〔前式(IV)において、mはポリオキシプロピレンユニットのユニット分子量の合計が2500以下であることを満たす自然数であり、l、nは、ポリオキシエチレンユニットの合計分子量が、(IV)式の全分子量に占める割合として5〜30%を満たす自然数である。〕 - 湿潤剤として多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載の水性インク。
- 2−ピロリドンを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の水性インク。
- 前記顔料の平均粒子径が、0.01〜0.2μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水性インク。
- 前記顔料が、インク全重量に対して0.1〜10重量%含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性インク。
- 少なくともイエローインク、C.I.ピグメントレッド122を有するマゼンタインク、C.I.ピグメントブルー15:3を有するシアンインクを含むインクセットを用い、インク液滴を吐出し被記録材に付着させるインクジェット記録方法において、前記イエローインクが、請求項1乃至5のいずれかに記載の水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項6記載のインクジェット記録方法により形成された記録画像。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196187A JP4854139B2 (ja) | 2000-06-30 | 2001-06-28 | 水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-198237 | 2000-06-30 | ||
JP2000198237 | 2000-06-30 | ||
JP2000198237 | 2000-06-30 | ||
JP2001196187A JP4854139B2 (ja) | 2000-06-30 | 2001-06-28 | 水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002088291A JP2002088291A (ja) | 2002-03-27 |
JP4854139B2 true JP4854139B2 (ja) | 2012-01-18 |
Family
ID=26595094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001196187A Expired - Fee Related JP4854139B2 (ja) | 2000-06-30 | 2001-06-28 | 水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4854139B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005271458A (ja) | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出装置の維持装置及び画像形成装置 |
JP2005336286A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Ricoh Co Ltd | 水性インク、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
US7909446B2 (en) | 2004-10-07 | 2011-03-22 | Kao Corporation | Water-based inks for ink-jet printing |
JP2006316246A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-11-24 | Kao Corp | インクセット |
JP6528961B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2019-06-12 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ |
WO2020190518A1 (en) * | 2019-03-18 | 2020-09-24 | Nike Innovate C.V. | Colorant solvent system, methods of use, and articles |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4003239B2 (ja) * | 1995-10-06 | 2007-11-07 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法 |
JPH1072561A (ja) * | 1996-06-11 | 1998-03-17 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インクおよびそれを用いた画像形成方法 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196187A patent/JP4854139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002088291A (ja) | 2002-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6730155B2 (en) | Aqueous ink composition | |
US7244296B2 (en) | Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method | |
US7766471B2 (en) | Ink set for ink-jet recording | |
JPH06107990A (ja) | 水性インク及びこれを用いた記録方法 | |
US7244297B2 (en) | Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method | |
US7569104B2 (en) | Ink for ink-jet recording | |
JP4323159B2 (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JP2001115069A (ja) | インクジェット記録用インクセット | |
JP2002088286A (ja) | 水性インク | |
JP2003055590A (ja) | 水性インク | |
US7205341B2 (en) | Aqueous pigment dispersion, inkjet ink, and process for producing aqueous pigment dispersion | |
JP4854139B2 (ja) | 水性インク、インクジェット記録方法及び該インクジェット記録方法により形成された記録画像 | |
JP2017165933A (ja) | インクジェット記録用水性インクセット | |
JP2006045436A (ja) | インクジェット記録用インク | |
JPH11293164A (ja) | 水性インク | |
JP2003020428A (ja) | 水性インクおよびこれを用いた記録方法 | |
JP3580957B2 (ja) | 水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
JP4584552B2 (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェットカラー記録方法 | |
JPH0616982A (ja) | 水性インク | |
JP3206457B2 (ja) | インクジェットインキおよびインクジェットインキセット | |
JP2001192589A (ja) | 黒色水性インク | |
JPH1081843A (ja) | インクジェットインキおよびインクジェットインキセット | |
JP2002201388A (ja) | インク組成物 | |
JP3832112B2 (ja) | インクジェット記録用インク | |
JPH09296139A (ja) | 水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050225 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080515 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080603 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110803 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111020 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111025 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |