JP4848686B2 - 脚式ロボットとその動作調節方法 - Google Patents
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脚式ロボットが歩行するためには、体幹と脚リンク群の相対的姿勢の経時的変化を記述するデータを必要とする。体幹と脚リンク群の相対的姿勢は、例えば各足先と体幹の位置の経時的変化によって記述することができる。このとき、体幹位置の経時的変化は、各足先位置の経時的変化に対して適当な値である必要があり、その値が適当でなければロボットは転倒してしまう。
脚式ロボットが転倒しない体幹位置の経時的変化を得るためには、ロボットのダイナミクスを考慮に入れた複雑な計算を必要とする。以下に、二足歩行ロボットの場合の一例を説明する。
(1)ロボットの左足先と右足先の位置を指示する経時的データを指定する。
(2)足先の接地位置を考慮してロボットのZMPが存在しなければならない位置を指定する。ZMP(zero moment point)は、ロボットに作用する重力や床反力や慣性力の合力のモーメントがゼロになる床上の点をいう。ZMPが接地脚の足平内にあればロボットは転倒しない。逆にいうと、ロボットが転倒しないためには、ZMPが接地脚の足平内になければならない。そこで接地脚の足先の位置と姿勢を考慮し、下記の関係を満たす目標ZMPを指定する。即ち、一方の脚リンク(例えば左脚)が遊脚になっている間は接地脚(右脚)の足平内に存在し、その一方の脚(左脚)が接地して両足接地状態になった時に新たに接地した脚(左脚)の足平内に向けて移動開始し、それまでに接地していた脚(右脚)が遊脚となる前に新たに接地した脚(左脚)の足平内に移動し終えるZMPを指定する。このようにして指定されたZMPの軌道は、目標ZMP軌道と呼ばれる。実際のZMP軌道が目標ZMP軌道に一致すれば、ロボットは転倒することなく歩行し続ける。
(3)足先の接地位置の変化とそれに追従して変化する目標ZMPが指定されると、体幹位置の経時的変化を仮定してロボットのダイナミクスを計算する。計算する時点で、足先位置の経時的変化が指定されているために、ロボットの体幹位置の経時的変化を仮定すると、ロボットの全身の姿勢やその変化速度が決まる。ロボットの全身の姿勢が決まると、その姿勢におけるZMPの位置を計算することが可能となる。ZMPの位置を計算するためには、静的な要素に加えて、ロボットに作用する慣性力の影響を織り込まなければならない。仮定した体幹位置の経時的変化を計算に含めることで、ロボットのダイナミクスまで考慮してZMPの位置を計算することが可能となる。体幹位置の経時的変化を仮定するとZMPの位置を計算することができることから、目標ZMPに一致するZMPを実現する体幹の位置と姿勢の経時的変化を探求することができる。
歩容データは、時間に対する位置の経時的変化で与えられる。位置と速度と加速度は関連しており、そのうちの一つの量から他の量を計算することができることから、位置の代わりに速度または加速度の経時的変化を扱ってもよい。足先や体幹の位置は、例えば体幹に定められている基準点の位置と基準方向の向きによって記述することができる。足平位置は、足平に固定されている基準点の位置と足平に固定されている基準線の方向によって特定され、体幹位置は、体幹に固定されている基準点の位置と体幹に固定されている基準線の方向によって特定される。
西脇光一、「人間型ロボットの歩行システム構築と動作のオンライン生成制御」、東京大学工学系研究科博士課程論文、平成13年12月14日
そのことから、非特許文献1の技術では、歩行動作の変更時点を、ロボットが両脚立脚状態で安定している時間帯に限定している。あるいは、歩行動作を変更する度合を制限するようにしている。
本発明は、脚式ロボットが外部等から与えられる指令に追従して歩行動作をより自由に変更することができる技術を提供する。
変更時点以降の体幹位置の経時的変化を仮定すると、仮のZMP軌道を計算することができる。このとき、変更時点の直前の二以上の時点に対して記憶している体幹位置の二以上のデータを併せて用いることにより、変更時点の直前時点の体幹位置とその変化速度をも加味して、仮のZMP軌道を計算する。ZMPの計算にはロボットの動的挙動を加味する必要があり、変更時点の直前時点以降の体幹位置の経時的変化を計算に含めることによって、変更時点以降の仮のZMP軌道を計算することができる。
仮定した体幹位置の経時的変化から計算した仮のZMP軌道と、目標ZMP軌道との偏差に基づいて、仮定した体幹位置を修正することができる。通常は、ZMP偏差をゼロとする体幹位置の経時的変化が得られるまで体幹位置の修正作業を繰返す。しかしながら、歩行動作を予定外に変更する場合には、変更前の体幹位置から変更後の体幹位置に修正する動的動作が加わることから、変更時点から変更後にかけて、ZMP偏差をゼロとすることはできない。変更直後からのZMP偏差をゼロに維持しようとすると、変更時点でのZMP偏差が大きくなってしまう。
そのことから、本発明の脚式ロボットでは、所定期間に亘るZMP偏差の二乗和に基づいて、仮定した体幹位置を修正する。即ち、歩行動作の変更時点において生じるはずのZMP偏差を、経時的に分散させる。
検証実験によって、ZMP偏差を経時的に分散させる体幹位置に修正すると、歩行動作を比較的に大きく変更した場合でも、歩行動作の変更時点において、実際のZMPが目標ZMPから大きく外れることがないことが確認されている。それにより、例えば歩行動作の変更時点をより自由に設定したり、歩行動作を比較的に大きく変更したりすることが可能となる。
この脚式ロボットによると、指令に追従して、歩行動作をより自由に変更することが可能となる。
それにより、生じるはずのZMP偏差をより適切に分散することができる。
この方法によると、指令に追従して、脚式ロボットの歩行動作をより自由に変更することが可能となる。
(形態1) ロボットは、オペレータが歩行動作の変更指令を入力する指示装置を備えている。
(形態2) ロボットは、指示装置からの指令信号に基づいて、目標とする遊脚の接地位置や接地方向や接地目標時間等を記述する歩行パターンデータを作成する。
(形態3) ロボットは、歩行パターンデータに基づいて、目標ZMP軌道を作成する。
図1は本実施例のロボット2の概要を示している。ロボット2は体幹4と左脚リンク6と右脚リンク8と制御部10を備えている。また、オペレータ等がロボット2に動作指令を与える指示装置12が用意されている。
本実施例では、図1に示すように、ロボット2の外部の床に固定されている絶対座標系(x,y,z)が定義されている。絶対座標系(x,y,z)では、x軸方向とy軸方向が水平方向を向いており、z軸方向が鉛直方向を向いている。また、ロボット2の支持脚の基準点に固定されている相対座標系(x’,y’,z’)が定義されている。相対座標系(x’,y’,z’)は、ロボット2が右脚リンク8を支持脚としているときは基準点R0に固定されており、ロボット2が左脚リンク6を支持脚としているときは、基準点L0に固定されている。相対座標系(x’,y’,z’)では、足平リンク、48に沿って踵から爪先へと伸びる方向をx’軸とし、足平リンク38、48に沿ってx’軸と直交する方向をy’軸とし、足平リンク38、48に垂直な方向をz’軸とする。通常は、x’軸はロボット2が歩行する方向に相当し、y’軸はロボット2の体側方向に相当し、z’軸はロボット2の高さ方向に相当する。
制御部10はCPU、ROM、RAM、ハードディスク等を有するコンピュータ装置である。制御部10は指示装置12と通信可能であり、オペレータが指示装置12に入力した指令は、ロボット2の制御部10に教示される。制御部10は、指示装置12から入力した指令信号に基づいて、ロボット2の動作を制御する。制御部10の詳細については、後段において詳細に説明する。
目標とする接地位置や接地方向や接地時間は、オペレータが指示装置12に入力した指示に基づく。ロボット2は、オペレータの指示に追従して、歩行方向や歩行速度や歩幅等を変更しながら、一連の歩行動作を実行する。後記するように、オペレータが連続的に指示すると、ロボット2は、右足平9を目標接地位置P3に方向D3で接地し、左足平7を目標接地位置P6に方向D6で接地する歩行計画を立案して実行し、足平7、9を揃えて静止する歩行動作は実施されない。
遊脚の目標とする接地位置や接地方向や接地時間等を順に記述するデータを、歩行パターンデータということがある。
制御部10は、全体が物理的に1つの装置に含まれていてもよいし、物理的に分離された装置ごとに分けて収容されていてもよい。また制御部10の各要素は、必ずしもロボット2に搭載されていなくてもよい。ロボット2外に配備され、ロボット2に無線又は有線で指示するようにしてもよい。
歩容データ補正装置56は、歩容データ作成装置54から入力した歩容データを、ロボット2の実際の運動に基づいて補正する。必要に応じて補正された歩容データは、関節角群計算装置58に入力される。
関節角群計算装置58は、入力した歩容データに基づいて、いわゆる逆キネマティクスを解くことでロボット2の各関節角を計算する。計算された関節角群データは、アクチュエータ制御部60に入力される。
アクチュエータ制御装置60は、入力した関節角群データに基づいて、ロボット2に搭載されているアクチュエータ群を制御する。アクチュエータ制御装置60がアクチュエータ群を制御することによって、ロボット2の機械系64が歩行動作を実施する。
実際運動計算装置62は、センサ群66の出力信号に基づいて、ロボット2の実際の運動を計算する。実際運動計算装置62は、例えば左脚リンク6の実際運動や、右脚リンク8の実際運動や、体幹4の実際運動を計算することができる。実際運動計算装置62で計算されたロボット2の実際運動は、歩容データ補正装置56に入力される。
先に説明したように、歩容データ補正装置56は、実際運動計算装置62で計算されたロボット2の実際運動に基づいて、歩容データ作成装置54から入力した歩容データを補正する。ロボット2の歩行動作は、ロボット2の実際運動に基づいてフィードバック制御される。
更新時点決定装置102は、指示装置12から指令信号を入力したときに、ロボット2の歩行動作を更新する時点を決定する。更新時点決定装置102は、歩容データ作成装置54が必要とする演算時間に基づいて、歩行動作の更新時点を決定する。
歩行パターン作成装置104は、更新時点決定装置102が決定した更新時点と、指示装置12からの指令信号に基づいて、データ記憶装置112に記憶されている歩行パターンデータ122を更新する。
目標ZMP軌道作成装置106は、データ記憶装置112に記憶されている歩行パターンデータ112に基づいて、目標とするZMP(Zero Moment Point)の軌道を作成する。ZMPは、ロボット2に作用する外力(慣性力を含む)によるモーメントの総和が0となる床上の点を意味する。接地している足平7、9が形成する多角形範囲内にZMPが維持されれば、ロボット2は転倒することなく歩行し続けることが可能となる。そのための目標とするZMPの軌道ZMP(t)は、脚リンク6、8の足平7、9の接地位置の経時的変化(歩行パターン)に基づいて決定することができる。目標ZMP軌道は、絶対座標(x,y,z)と絶対時刻で記述してもよいし、1歩あるいは複数歩毎に相対座標(x’,y’,z’)と相対時刻で記述することもできる。作成された目標ZMP軌道は、離散化された目標ZMP軌道データ124として、データ記憶装置112に記憶される。また、目標ZMP軌道作成装置106は、歩行パターンデータ122が更新されると、データ記憶装置112に記憶されている目標ZMP軌道データ124を更新する。
体幹軌道作成装置110は、データ記憶装置112に記憶されている目標ZMP軌道データ124や足先歩容データ126に基づいて、体幹4の基準点Gの軌道を作成する。作成された体幹軌道は、離散化された体幹歩容データ128として、データ記憶装置112に記憶される。また、体幹軌道作成装置110は、目標ZMP軌道データ124が更新されると、データ記憶装置112に記憶されている体幹歩容データ128を更新する。
図5は、歩容データ作成装置54が実行する処理の流れを示している。図5に示すフローに沿って、歩容データ作成装置54が、動作指令に追従して一連の歩容データを作成していく処理手順を説明する。
ステップS4では、更新時点決定装置102が、歩行動作の更新(変更)時点を決定する。図6に示すように、更新時点は、動作指令の信号を入力した時点から、後述の処理に要する時間を考慮した余裕時間だけ遅延させた時点(例えばk)に決定される。図6のkは、時系列データにおけるデータの順番を示しており、例えばQkは実行中のデータにおけるk番目のデータを意味している。更新時点kが決定すると、実行中の時系列データ(Q0、Q1・・・Qk−1、Qk)に、新たに作成する更新データ(R2、R3・・)を接続するデータ位置(図6ではQk−1)が決まる。なお、実行中の時系列データにおいてデータQk以降のデータは破棄される。
図5のステップS6では、歩行パターン作成装置104が、指示装置12からの指令信号と、決定された更新時点に基づいて歩行パターンデータ122を更新する。例えば図2に示すように、左脚リンク6の左足平7の接地位置P4と方向(D3に等しい)が、接地位置P6と方向D6に更新される。
ステップS10では、目標ZMP軌道作成装置106が、更新された歩行パターンデータ122に基づいて、データ記憶装置112に記憶されている目標ZMP軌道データ124を更新する。例えば図2に示すように、左脚リンク6の左足平7の接地位置P4と方向(D3に等しい)が、接地位置P6と方向D6に更新されると、点PA−点P2−点P3−点PBを結ぶ目標ZMP軌道が、点PA−点P2−点P3−点P6−点PCと結ぶ軌道に更新される。
ステップS12では、更新時点k以降の体幹軌道を仮定し、仮定した体幹歩容データから計算する仮のZMP軌道と、目標ZMP軌道データ124が記述するZMP軌道とのZMP偏差を計算する。図6に示す時系列データを、離散化した体幹軌道(即ち体幹歩容データ)とすると、更新時点k以降に接続する体幹歩容データは、(R2,R3,・・,Rn−1)からなるn−2個の時系列データとなる。仮定する体幹軌道は、例えば目標ZMP軌道を、所定の高さだけz軸方向に移動させた軌道とすることができる。
一般に、体幹(重心)軌道(x(t),y(t),z(t))に対するZMP軌道(Px(t),Py(t))は、下記のZMP方程式から計算することができる。
上記したZMP方程式を離散化することによって、例えばx軸方向に関して、下記の三項方程式を得ることができる。
d1=ZMP1−a1・Qk−2+b1・Qk−1+c1・R2
から、
dn−2=ZMPn−2−an−2・Rn−3+bn−2・Rn−2+cn−2・Rn−1
まで、n−2個の時系列データとして得ることができる。ここで、ZMPiは、目標ZMP軌道データ124が記述している離散化された目標ZMP軌道である。ZMP偏差d1は、更新時点kの直前時点に対するZMP偏差である。更新時点kから遡及した2つのデータ(Qk−2,Qk−1)を用いることによって、更新時点kの直前時点における体幹位置とその変化速度を拘束条件として加味することができる。
数式1に示したZMP方程式から、一般に、ZMP偏差d(t):(dx(t),dy(t))と、そのZMP偏差をゼロに減じるのに要する体幹(重心)軌道の水平方向の補正量r(t):(rx(t),ry(t))の関係は、次式で表すことができる。
よく知られているように、目標ZMP軌道に追従する体幹(重心)軌道を作成する場合、軌道端点の位置と速度を拘束すると、軌道端点のZMPを補償することができなくなる。従来の技術では、事前に準備されている体幹軌道に、新たに作成する重心軌道を接続する場合に、接続(更新)時点においてはZMPを補償しないようにしている。即ち、上記の数式5を解く際に、ZMP偏差d1を無視する(ゼロとする)ようにしている。この手法では、動作を大きく変更する場合などに、変更時点におけるZMP偏差が許容範囲を超えてしまい、場合によってはロボット2が転倒してしまうことがある。そのことから、従来技術では、動作の変更時点を両脚立脚時に限定したり、動作を変更する度合に制限を設けたりしている。
体幹軌道作成装置110は、最小二乗法を用いて、上記の数式5から下記の数式6、7を導出する。
ステップS18では、データ記憶手段112に記憶されている体幹歩容データ128を、ステップS16で作成した更新後の体幹軌道(体幹歩容データ)を接続することによって、新たな一連の体幹歩容データ128に更新する。
ロボット2は、以上に説明したステップS2〜S18間での処理を、動作終了の指令が入力されるまで繰り返し実行する。データ記憶装置112に記憶されている歩容データ126、128は、ロボット2によって実行されながら、外部からの指令に基づいて逐次更新、接続されていく。
上記では、体幹4の基準点Gを、ロボット2の重心点として扱っているが、基準点Gを重心点に近似できない場合には、上述の手法によって重心点の軌道を求めた後に、体幹4の基準点Gや左右の足平7、9の基準点L0、R0の軌道を求めるとよい。
また、ロボットへ動作の変更指令を入力する指示装置は、例えば歩行路面に存在する障害物等を検知するセンサ等に変更してもよい。それにより、歩行する環境に対応して、ロボット自身が動作変更の指令を生成することができる。即ち、ロボットの内部から動作変更の指令を与えもよい。様々な環境に対応して、臨機応変に歩行することができるロボットを具現化することもできる。
本実施例のロボットでは、外部からの指令(あるいは内部からの指令でもよい)に基づいて、歩行パターンデータを逐次作成していく。そのことから、歩行パターンデータは、外部から与えられた一連の指令を記述するデータといえる。また、歩行パターンデータを予め用意してロボットに教示しておくことは、一連の指令を予めロボットに教示しておくことに相当する。いずれにしても、本実施例のロボットは、歩行パターンデータに基づいて、所定歩数分の歩容データを逐次作成し、一連の歩容データを作成することができる。
4:体幹
6:左脚リンク
7:左足平
8:右脚リンク
9:右足平
10:制御部
12:指示装置
54:歩容データ作成装置
56:歩容データ補正装置
58:関節角群計算装置
60:アクチュエータ制御装置
62:実際運動計算装置
64:ロボットの機械系
66:各種センサ
102:更新時点決定装置
104:歩行パターン作成装置
106:目標ZMP軌道作成装置
108:足先軌道作成装置
110:体幹軌道作成装置
112:データ記憶装置
122:歩行パターンデータ
124:目標ZMP軌道データ
126:足先歩容データ
128:体幹歩容データ
Claims (2)
- 体幹に揺動可能に連結されている脚リンクを備える脚式ロボットであって、
予定の歩行動作を実施するときの体幹位置の時系列データを記憶している手段と、
指令に基づいて、予定の歩行動作からの変更時点を決定する手段と、
指令に基づいて、変更時点以降の目標ZMP軌道を作成する手段と、
変更時点以降の体幹位置の時系列データを仮定する手段と、
変更時点の直前の二以上の時点に対して記憶している体幹位置の二以上のデータに、仮定した変更時点以降の体幹位置の時系列データを接続することによって時系列データを作成し、その時系列データから、変更時点以降の仮のZMP軌道を計算する手段と、
計算した仮のZMP軌道と目標ZMP軌道との偏差の二乗和が最小となるように、仮定した体幹位置の時系列データを修正する修正手段と、
記憶している変更時点以降の体幹位置の時系列データを、修正後の体幹位置の時系列データに更新する手段と、
を備える脚式ロボット。 - 脚式ロボットの歩行動作を調節する方法であって、
予定の歩行動作を実施するときの体幹位置の時系列データを脚式ロボットに記憶させる工程と、
指令に基づいて、予定の歩行動作からの変更時点を決定する工程と、
指令に基づいて、変更時点以降の目標ZMP軌道を作成する工程と、
変更時点以降の体幹位置の時系列データを仮定する工程と、
変更時点の直前の二以上の時点に対して脚式ロボットが記憶している体幹位置の二以上のデータに、仮定した変更時点以降の体幹位置の時系列データを接続することによって時系列データを作成し、その時系列データから、変更時点以降の仮のZMP軌道を計算する工程と、
計算した仮のZMP軌道と目標ZMP軌道との偏差の二乗和が最小となるように、仮定した体幹位置の時系列データを修正する工程と、
脚式ロボットが記憶している変更時点以降の体幹位置の時系列データを、修正後の体幹位置の時系列データに更新する工程と、
を備える脚式ロボットの動作調節方法。
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