JP4733880B2 - 低放射率透明積層体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複層ガラス、合わせガラス、電磁波制御機能を有する透明板、面発熱体、透明電極などとして用いる低放射率透明積層体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
日射遮蔽性、高断熱性の機構を発揮する低放射率透明積層体として、特開昭63−30212号公報、特開昭63−134232号公報或いは特開昭63−239044号公報などに開示されているものが知られている。
【0003】
この低放射率透明積層体は、透明基体の上に誘電体層と金属層を合計(2n+1)層積層して構成され、更に最上層に保護層が形成されたものである。そして、前記誘電体層としてはZnОが成膜スピードにおいて優れ、また金属層としてはAgが熱線反射機能において優れることも知られている。
更に保護膜としては、SiNx、TiО2或いはSiAlOxNy(サイアロン)などが知られている。
【0004】
上述した低放射率透明積層体にあっては、金属層が空気中の水分、酸素、塩素などでマイグレーションを起こして腐食する問題があった。そこで、本出願人は先に特開平9−71441号公報に、上記空気中の水分等は金属層の上層の金属酸化物層(誘電体層)を透過して金属層まで到達するという知見を得、これに基づき、金属酸化物層を構成する結晶粒子の平均結晶子サイズを20nm以下とすることで金属酸化物層の緻密化が図れ、上記腐食を防止して積層体の耐久性が向上する提案を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平9−71441号に提案した発明において、金属酸化物層の結晶子サイズを小さくする方法として、1)Znターゲットを用い、スパッタガスを高圧化する方法、2)Znターゲットを用い、スパッタガスである酸素ガスに窒素ガスを混合させる方法、3)AlドープZnOターゲットを用い、酸素を数%添加したArガスを用いスパッタする方法の3つが挙げられているが、前記1)ではスパッタガスの高圧化によりスパッタ装置内の圧力が不安定になり膜質が不均一になる、前記2)ではスパッタレートが不安定になり膜質が不均一になる、前記3)ではターゲットが高価である、等の問題があり、建築用窓ガラスに代表される大型品には必ずしも有利であるとは言えなかった。
【0006】
一方、金属酸化物層の結晶子サイズを小さくすることを行なわなければ、図8に示すように結晶配向性が高く、しかも表面の凹凸が大きい膜が形成される。結晶配向性が高いと、結晶界面が厚み方向に揃い、この界面を介して外部から金属層を劣化せしめる成分、具体的には、酸素、塩素、硫黄、水分などが金属層表面に到達してしまう。
また、ZnO層の表面凹凸が大きいと、その上に積層する膜の凹凸も大きくなり、結果として、低放射率透明積層体の表面凹凸は大きくなる。これが、低い耐磨耗性の一つの原因になっていた。また、ZnO層の表面凹凸が金属層に影響して、金属層界面も凹凸となり、金属表面の自由エネルギーが大きくなり、さらにマイグレーションを起こし易くなり腐食し易くなるという問題もあった。
金属を劣化せしめる成分の膜内への侵入経路としては、積層体表面からの他、基板側からの侵入も考えられる。基板側からの侵入の場合には、前記成分に加えて、基板から拡散したナトリウムイオンやカルシウムイオン等のアルカリ成分の金属膜への到達が挙げられる。
【0007】
なお、SiNx、TiО2或いはSiAlOxNy(サイアロン)などの保護膜は無定形であり、結晶の界面が厚み方向に揃っていないが、金属層よりも外側に形成される誘電体層の結晶配向性が高いと金属層が劣化しやすいことが実験の結果判明した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは低放射率透明積層体の耐久性、即ち金属層(Ag)の劣化は、誘電体層の結晶配向性に依存するとともに、誘電体層の結晶配向性を崩して無定形にするには下層にアモルファス層を設けることが有効且つ簡便であるとの知見を得、これに基づいて本発明を成したものである。
【0009】
即ち、本発明に係る低放射率透明積層体の製造方法は、ロードロック式インライン型マグネトロンスパッタ装置を用いて、連続的な1回の操作で低放射率透明積層体を製造する。
具体的には、請求項1の発明では、基板上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上にアモルファス層を形成し、このアモルファス層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に保護層を形成する。
請求項2の発明では、基板上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に犠牲層を形成し、この犠牲層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上にアモルファス層を形成し、このアモルファス層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に保護層を形成する。
請求項3の発明では、基板上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上にアモルファス層を形成し、このアモルファス層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に保護層を形成する。
請求項4の発明では、基板上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に犠牲層を形成し、この犠牲層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上にアモルファス層を形成し、このアモルファス層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に金属層を形成し、この金属層の上に犠牲層を形成し、この犠牲層の上に誘電体層を形成し、この誘電体層の上に保護層を形成する。
請求項5の発明では、前記アモルファス層の上に誘電体層を形成する工程を複数回繰り返す。
また、請求項6の発明では、前記誘電体層は酸化雰囲気のスパッタリングにて形成し、金属層、犠牲層保護層は非酸化雰囲気のスパッタリングにて形成する。
【0010】
アモルファス層の上に誘電体層として例えばZnOを形成すると、ZnOの柱状結晶構造が崩れ、アモルファス層だけでなく誘電体層も外部からの水分やガスの侵入を防ぐバリヤとして機能する。
また、ZnO層の表面凹凸が小さくなるので、結果として、低放射率透明積層体の表面が平滑になり耐磨耗性が向上する。さらに、柱状構造が崩れたZnO層の上に形成された金属層の界面も平滑になり、自由エネルギーが低下してマイグレーションが抑制され、腐食に対する耐久性も向上する。
このような誘電体層をアモルファス層で膜厚方向に分割する方法は、従来の製造装置の安定稼動下にて簡単に適用でき、建築用窓ガラスをはじめとする大型物品に適用する上で、非常に有利である。
【0011】
前記アモルファス層によって分割される誘電体層としては、Zn、Sn、Ti、In、Biからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を含む酸化物層が挙げられ、この中では酸化亜鉛を主成分とする層が成膜速度等において有利である。
【0012】
また、アモルファス層によって分割される誘電体層としては、金属層よりも外側、例えば、基板から最も近い金属層を基準として、基板とは反対側に位置する誘電体層を分割する。水分の透過などを防止するのが目的であるので、金属層よりも外側の誘電体層をアモルファス層によって分割するのが好ましい。
【0013】
前記アモルファス層としては、窒化物層、酸窒化物層、アモルファス酸化物層等が挙げられ、前記窒化物層としては、Si、Al、Ti、Snからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を含む窒化物、前記酸窒化物層としては、Si、Al、Ti、Snからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を含む酸窒化物、前記アモルファス酸化物層としては、Si、Al、Ti、Snからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を含むアモルファス酸化物が好ましい。
【0014】
前記金属層の膜厚としては、5nm以上25nm以下、好ましくは、5nm以上16nm以下とし、前記誘電体層の膜厚としては、5nm以上50nm以下、好ましくは、5nm以上30nm以下とし、最表面窒化珪素層の膜厚としては、5nm以上50nm以下、好ましくは、5nm以上30nm以下とし、更にアモルファス層の膜厚としては、3nm以上30nm以下、好ましくは、5nm以上20nm以下とする。
アモルファス層について、3nm未満ではその上に形成する誘電体層を無定形化するのに不十分であり、30nmを超えて形成してもそれ以上の効果はなく、SiNxをアモルファス層として選定した場合には、成膜に時間がかかるので30nm以下とするほうが有利である。
【0015】
また、具体的な構成を示せば、基板上に誘電体層と金属層が交互に(2n+1)層(ただし、nは自然数)積層され、誘電体層のうち少なくとも1層が酸化亜鉛を主成分とする膜を含んだ低放射率透明積層体において、最外層の誘電体が、基板側から金属酸化物層、アモルファス層を交互に2n層(ただし、nは自然数)積層した多層膜であり、それ以外の誘電体は、基板側から金属酸化物層、アモルファス層を交互に(2n−1)層(ただし、nは自然数)積層した多層膜であり、低放射率透明積層体の最外層以外にアモルファス層を有する構造としたものが挙げられる。
【0016】
また、前記金属層と金属酸化物層の界面のうち基板から遠い方の界面に、 成膜中の金属層の劣化を防止する金属または金属酸化物等からなる犠牲層を挿 入してもよい。犠牲層の具体例としてはTi、Zn、Zn/Sn合金ないしこ れら酸化物を用いることができる。
また、金属層としてはAg膜が好ましく用いられるが、この他、AgにPd、Au、In、Zn、Sn、Al、Cu等他の金属をドープしたものでも良い
。
【0017】
誘電体層の結晶配向性については、X線回折を用いて定量的に特定することが可能である。即ち、低放射率透明積層体のCuKα線を用いたX線回折ピークのうち、32°≦2θ(回折角)≦35°に極大のあるピークの積分幅βiが0.43以上1.20以下、好ましくは0.50以上1.20以下であれば、十分に酸化亜鉛の結晶配向性がなくなっているといえる。
なお、酸化亜鉛の(002)回折線に基づくピークは32°≦2θ(回折角)≦35°に極大がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は第1実施例に係る低放射率透明積層体の断面図、図2は第1実施例の変形例の断面図であり、第1実施例に係る低放射率透明積層体は透明基体としてのガラス板の上に結晶配向性の高い誘電体層としてZnOを形成し、この誘電体層の上に金属層としてAgを形成し、この金属層の上に結晶配向性の高い誘電体層としてZnOを形成し、このこの誘電体層の上にアモルファス層としてSiNxを形成し、このアモルファス層の上に結晶配向性が低くなる誘電体層としてZnOを形成し、この誘電体層の上に保護機能を有する第2の誘電体層としてSiNxを形成している。
【0019】
図2に示す第1実施例の変形例は、金属層(Ag)の上に犠牲層(TiОx)を形成している。この犠牲層は誘電体層(ZnO)を反応性スパッタリングで形成する場合に特に有効に作用する。即ち、金属層(Ag)の上に直接誘電体層(ZnO)を形成すると、スパッタリングの際にAgが酸素と結合し劣化しやすい。そこで、金属層(Ag)の上にTiを形成する。すると、このTiがスパッタリングの際の酸素と結合してTiОxとなりAgが酸素と結合するのを防止する。
【0020】
図3は第2実施例に係る低放射率透明積層体の断面図、図4は第2実施例の変形例の断面図であり、第2実施例に係る低放射率透明積層体は、金属層(Ag)を2層とし、内側(ガラスに近い側)の金属層(Ag)と外側(ガラスに遠い側)の金属層(Ag)の間に設ける誘電体を2層構造とし、内側の金属層(Ag)に接する部分に結晶配向性の高い誘電体層としてZnOを形成し、この誘電体層の上にアモルファス層としてSiNxを形成し、このアモルファス層の上に結晶配向性が低くなる誘電体層としてZnOを形成している。
【0021】
図5は第3実施例に係る低放射率透明積層体の断面図、図6は第3実施例の変形例の断面図であり、第3実施例に係る低放射率透明積層体は、金属層(Ag)を2層とし、内側(ガラスに近い側)の金属層(Ag)と外側(ガラスに遠い側)の金属層(Ag)の間に設ける誘電体を3層構造とし、内側の金属層(Ag)に接する部分に結晶配向性の高い誘電体層としてZnOを形成し、この誘電体層の上にアモルファス層としてSiNxを形成し、このアモルファス層の上に結晶配向性が低くなる誘電体層としてZnOを形成し、更に結晶配向性が低い誘電体層としてZnOの上にアモルファス層としてSiNxを形成し、このアモルファス層の上に結晶配向性が低くなる誘電体層としてZnOを形成している。
【0022】
なお、実施例2、3にあっては外側の金属層(Ag)の更に外側に形成する誘電体層(ZnO)については、結晶配向性の低いものにしなかったが、外側の金属層(Ag)の更に外側に形成する誘電体層(ZnO)を結晶配向性の低いものとしてもよい。
【0023】
前記した第1〜第3実施例のアモルファス層の上に形成される誘電体層(ZnO)は図7に模式的に示すように結晶の配向性が崩れており、また表面の平滑性が向上している。
【0024】
次に、具体的な実施例と比較例について説明する。
(実施例1)
厚さ3mm×2500mm×1800mmの通常のフロートガラスの片側表面に、図9に示すような、カソードを5セット有した、いわゆるロードロック式インライン型マグネトロンスパッタ装置により、図1に示した構造、即ち、ガラス/ZnO/Ag/ZnO/SiNx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を膜付した。膜付は、洗浄した板ガラス(G)を図9に示したコーティング装置の入口からロードロックチャンバー(1)に搬送して所定の圧力まで真空排気し、コーティングチャンバー(2)に搬送した後、コーティングチャンバー(2)中にスパッタガスを導入し、排気ポンプとバランスさせて所定の圧力に調整した後、カソード(3)に電力を印加し放電を発生させて、各カソードにセットされた材料をスパッタすることにより実施される。なお本実施例では、コーティング時のガラスは特に加熱せず室温にて膜付した。以下にコーティングの詳細について記述する。
【0025】
まず、チャンバー中にArガスに酸素ガスを2%添加した混合ガスを圧力0.40Paとなるように導入し、アルミナを2重量%添加した酸化亜鉛焼結体ターゲット(サイズ:3100mm×330mm)をセットしたカソード(3a)に直流30kWを印加してスパッタリングを引き起こし、カソード下をガラスを往復させることにより、第1層としてアルミニウムが添加された酸化亜鉛膜を形成した。次に、チャンバー中のガスをArガスに切り替え圧力を0.45Paとなるようにし、銀ターゲット(サイズ:3100mm×330mm)をセットしたカソード(3c)に直流14kWを印加してスパッタリングを引き起こし、カソード下をガラスを通過させることにより、第2層として銀膜を形成した。その次に、第1層と同様の方法で第3層のアルミニウムが添加された酸化亜鉛膜を形成した。次に、チャンバー中のガスをN2ガスに切り替え圧力を0.45Paとなるようにし、アルミニウムを10wt%添加した珪素ターゲット(サイズ:2900mm×直径150mm)をセットしたカソード(3e)に直流50kWを印加して反応性スパッタリングを引き起こし、カソード下をガラスを往復させることにより、第4層としてアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。その次に、第1層と同様の方法で第5層のアルミニウムが添加された酸化亜鉛膜を形成し、最後に、第4層と同様の方法で第6層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。膜の厚さはガラスを通過させる速度と往復回数により調節し、第1層を10nm、第2層を9nm、第3層を26nm、第4層を5nm、第5層を9nm、第6層を7nmとした。
【0026】
(実施例2)
実施例1と同じスパッタ装置を用い、同様のフロートガラスの片側表面に、図4と同様の構成、即ちガラス/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNx/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を以下のように膜付した。
【0027】
まず、チャンバー中に酸素ガスを圧力0.40Paとなるように導入し、亜鉛ターゲット(サイズ:3100mm×330mm)をセットしたカソード(3b)に直流55kWを印加して反応性スパッタリングを引き起こし、カソード下をガラスを往復させることにより、第1層として酸化亜鉛膜を形成した。次に、チャンバー中のガスをArガスに切り替え圧力を0.45Paとなるようにし、銀ターゲット(サイズ:3100mm×330mm)をセットしたカソード(3c)に直流8kWを印加し、同時に、チタンターゲット(サイズ:3100mm×330mm)をセットしたカソード(3d)に直流8kWを印加して、両カソード下をガラスを通過させることにより、第2層と第3層の銀膜とチタン膜を形成した。次に、第1層と同様の方法で第4層の酸化亜鉛膜を形成した。この第4層の酸化物膜形成時に、第3層のチタン膜は自らを酸化させることにより銀膜の劣化を防ぐいわゆる犠牲層の役割を果たす。次に、チャンバー中のガスをN2ガスに切り替え圧力を0.45Paとなるようにし、アルミニウムを10wt%添加した珪素ターゲット(サイズ:2900mm×直径150mm)をセットしたカソード(3e)に直流50kWを印加してスパッタリングを引き起こし、カソード下をガラスを往復させることにより、第5層としてアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。その次に、第1層と同様の方法で第6層の酸化亜鉛膜を形成し、第2層、第3層と同様の方法で第7層の銀膜と第8層のチタン膜を形成し、第1層と同様の方法で第9層の酸化亜鉛膜を形成して(この時、第8層のチタン膜は第3層と同様に犠牲層として酸化される)、最後に、第5層と同様の方法で第10層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。膜の厚さはガラスを通過させる速度と往復回数により調節し(第7層だけは電力も調整する)、第1層を13nm、第2層を6nm、第3層を3nm、第4層を45nm、第5層を6nm、第6層を25nm、第7層を13nm、第8層を3nm、第9層を22nm、第10層を8nmとした。
【0028】
(実施例3)
実施例1と同じスパッタ装置を用い、同様のフロートガラスの片側表面に、図6と同様の構成、即ちガラス/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNx/ZnO/SiNx/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を以下のように膜付した。
【0029】
実施例2と同様の方法で、第1層の酸化亜鉛膜、第2層の銀膜、第3層のチタン膜(犠牲層として働いた後、酸化チタン膜)、第4層の酸化亜鉛膜、第5層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜、第6層の酸化亜鉛膜を形成した。次に、第5層、第6層と同様の方法で、第7層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜と第8層の酸化亜鉛膜を形成し、その次に、第2層、第3層、第4層、第5層と同様の方法で、第9層の銀膜、第10層のチタン膜、第11層の酸化亜鉛膜(この時、第10層のチタン膜は同様に犠牲層として酸化される)、第12層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。膜の厚さはガラスを通過させる速度と往復回数により調節し(第9層だけは電力も調整する)、第1層を19nm、第2層を6nm、第3層を3nm、第4層を16nm、第5層を13nm、第6層を17nm、第7層を14nm、第8層を18nm、第9層を13nm、第10層を3nm、第11層を11nm、第12層を19nmとした。
【0030】
(比較例1)
実施例1と同じスパッタ装置を用い、同様のフロートガラスの片側表面に、ガラス/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を以下のように膜付した。
【0031】
実施例2と同様の方法で、第1層の酸化亜鉛膜、第2層の銀膜、第3層のチタン膜(犠牲層として働いた後、酸化チタン膜)、第4層の酸化亜鉛膜を形成した。次に、第2層、第3層、第4層と同様の方法で、第5層の銀膜、第6層のチタン膜、第7層の酸化亜鉛膜(この時、第6層のチタン膜は同様に犠牲層として酸化される)を形成した。最後に、実施例2の第10層と同様な方法で第8層としてアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。膜の厚さはガラスを通過させる速度と往復回数により調節し(第9層だけは電力も調整する)、第1層を16nm、第2層を6nm、第3層を3nm、第4層を74nm、第5層を13nm、第6層を3nm、第7層を19nm、第8層を9nmとした。
【0032】
(特性評価)
このようにして得られた積層体は、放射率が実施例1では0.07、実施例2,3,比較例1では0.04であり、また可視光透過率は、実施例1では83%、実施例2,3,比較例1では78%であったので、低放射率透明積層体として申し分ない特性を有していた。以下に、実施例1、2、3および比較例1の特性評価をまとめた(表)を示す。
【表1】
【0033】
コーティングのXRD解析をCuKα線を用いてθ−2θ法で行ったところ、いずれも酸化亜鉛の(002)回折線に基づくと思われるピークが、2θが32〜35°に現れた。この生データを実施例1、実施例2と比較例1について図10に例示する。この回折ピークに対し、Kα1,Kα2の分離、及び標準サンプルによるピーク位置とピークの拡がりの補正を行って積分幅(βi)を計算したところ、実施例1は0.58、実施例2は0.56、実施例3は0.98、比較例1は0.28であった。
【0034】
コーティングの化学的耐久性を調べるため、塩水浸漬テスト(3重量%NaCl水溶液。20℃)を行ったところ、3時間浸漬しても実施例1,2,3のコーティングには全く変化が見られなかったが、比較例1のコーティングは強い光のもとでピンホール状の反射の輝点が認められた。
【0035】
コーティングの耐擦傷性を調べるため、レスカ製スクラッチ試験機CSR−02を用いて、先端半径5μmのダイヤモンド圧子でスクラッチ試験を行ったところ、コーティングが剥離破壊を生じ始める荷重が、実施例2が26mNであるのに対し、比較例1では13mNであった。
【0036】
(比較例2)
比較例1と同じスパッタ装置を用い、同様のフロートガラスの片側表面に、ガラス/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を以下のように膜付した。
【0037】
比較例1と同様の方法で、第1層の酸化亜鉛膜、第2層の銀膜、第3層のチタン膜(犠牲層として働いた後、酸化チタン膜)、第4層の酸化亜鉛膜、第5層の銀膜、第6層のチタン膜、第7層の酸化亜鉛膜(この時、第6層のチタン膜は同様に犠牲層として酸化される)、第8層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。但し、第1層、第4層、第7層の酸化亜鉛膜は、平均結晶子サイズを小さくする目的で、窒素と酸素の1対1の混合ガスを用いて、ガス圧力0.40Paで反応性スパッタにより成膜した。
【0038】
このようにして得られた積層体は2500mm方向に反射色及び透過色の色ムラが生じており、均一性に問題があった。
【0039】
(比較例3)
比較例1と同じスパッタ装置を用い、同様のフロートガラスの片側表面に、ガラス/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/Ag/TiOx/ZnO/SiNxからなる誘電体/銀/誘電体/銀/誘電体サンドイッチ構造の低放射率透明積層体を以下のように膜付した。
【0040】
比較例1と同様の方法で、第1層の酸化亜鉛膜、第2層の銀膜、第3層のチタン膜(犠牲層として働いた後、酸化チタン膜)、第4層の酸化亜鉛膜、第5層の銀膜、第6層のチタン膜、第7層の酸化亜鉛膜(この時、第6層のチタン膜は同様に犠牲層として酸化される)、第8層のアルミニウムが添加された窒化珪素膜を形成した。但し、第1層、第4層、第7層の酸化亜鉛膜は、平均結晶子サイズを小さくする目的で、酸素ガスの圧力を1.0Paに上げて反応性スパッタにより成膜することを試みた。しかし、ガラスの移動によって真空チャンバ内のコンダクタンスが変化しガス圧力は不安定となった。
【0041】
このようにして得られた積層体は1800mm方向に反射色及び透過色の色ムラが生じており、均一性に問題があった。
【0042】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明によれば、ロードロック式インライン型マグネトロンスパッタ装置を用いて、低放射率透明積層体を連続した1回の操作で製造でき、この際、アモルファス層の直上に形成される誘電体層の結晶配向性が低くなるので、結晶界面を介して外部から金属層に侵入する成分が低減され、金属層の劣化を効果的に抑制し、耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る低放射率透明積層体の断面図
【図2】第1実施例の変形例の断面図
【図3】第2実施例に係る低放射率透明積層体の断面図
【図4】第2実施例の変形例の断面図
【図5】第3実施例に係る低放射率透明積層体の断面図
【図6】第3実施例の変形例の断面図
【図7】バリヤ形成層を介した誘電体層と金属層との境界部の拡大イメージ図
【図8】従来の誘電体層と金属層との境界部の拡大イメージ図
【図9】低放射率透明積層体を施すために用いたスパッタ装置の概略構成図
【図10】結晶配向性を示すX線回折グラフ
【符号の説明】
1…ロードロックチャンバー、2…コーティングチャンバー、3,3a,3b,3c,3d,3e…カソード、G…ガラス。
Claims (12)
- 基板、第1の誘電体層、第1の金属層、第2の誘電体層、第1のアモルファス層、第3の誘電体層、第2のアモルファス層、第4の誘電体層、第2の金属層、第5の誘電体層および保護層をこの順に含む低放射率透明積層体の製造方法であって、
基板上に第1の誘電体層を形成し、この第1の誘電体層の上に第1の金属層を形成し、この第1の金属層の上に第2の誘電体層を形成し、この第2の誘電体層の上に第1のアモルファス層を形成し、この第1のアモルファス層の上に第3の誘電体層を形成し、この第3の誘電体層の上に第2のアモルファス層を形成し、この第2のアモルファス層の上に第4の誘電体層を形成し、この第4の誘電体層の上に第2の金属層を形成し、この第2の金属層の上に第5の誘電体層を形成し、この第5の誘電体層の上に保護層を形成することを特徴とする低放射率透明積層体の製造方法。 - 前記第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層、第4の誘電体層および第5の誘電体層が、酸化亜鉛層であり、
前記第1のアモルファス層と第2のアモルファス層が、SiNx層である請求項1に記載の低放射率透明積層体の製造方法。 - 前記第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層、第4の誘電体層および第5の誘電体層は酸化雰囲気のスパッタリングにて形成し、第1の金属層、第2の金属層、および保護層は非酸化雰囲気のスパッタリングにて形成することを特徴とする請求項1または2に記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- ロードロック式インライン型マグネトロンスパッタ装置により、基板上に、第1の誘電体層、第1の金属層、第2の誘電体層、第1のアモルファス層、第3の誘電体層、第2のアモルファス層、第4の誘電体層、第2の金属層、第5の誘電体層および保護層をこの順に形成する請求項1〜3のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- 前記低放射率透明積層体のCuKα線を用いたX線回折ピークのうち、32°≦2θ(回折角)≦35°に極大のあるピークの積分幅βiが、0.43以上1.20以下である請求項2〜4のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- 前記第3の誘電体層および前記第4の誘電体層が、水分およびガスの侵入を防ぐバリアとして機能する請求項2〜5のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- 基板、第1の誘電体層、第1の金属層、第1の犠牲層、第2の誘電体層、第1のアモルファス層、第3の誘電体層、第2のアモルファス層、第4の誘電体層、第2の金属層、第2の犠牲層、第5の誘電体層および保護層をこの順に含む低放射率透明積層体の製造方法であって、
基板上に第1の誘電体層を形成し、この第1の誘電体層の上に第1の金属層を形成し、この第1の金属層の上に第1の犠牲層を形成し、この第1の犠牲層の上に第2の誘電体層を形成し、この第2の誘電体層の上に第1のアモルファス層を形成し、この第1のアモルファス層の上に第3の誘電体層を形成し、この第3の誘電体層の上に第2のアモルファス層を形成し、この第2のアモルファス層の上に第4の誘電体層を形成し、この第4の誘電体層の上に第2の金属層を形成し、この第2の金属層の上に第2の犠牲層を形成し、この第2の犠牲層の上に第5の誘電体層を形成し、この第5の誘電体層の上に保護層を形成することを特徴とする低放射率透明積層体の製造方法。 - 前記第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層、第4の誘電体層および第5の誘電体層が、酸化亜鉛層であり、
前記第1のアモルファス層と第2のアモルファス層が、SiNx層である請求項7に記載の低放射率透明積層体の製造方法。 - 前記第1の誘電体層、第2の誘電体層、第3の誘電体層、第4の誘電体層および第5の誘電体層は酸化雰囲気のスパッタリングにて形成し、第1の金属層、第2の金属層、第1の犠牲層、第2の犠牲層、および保護層は非酸化雰囲気のスパッタリングにて形成することを特徴とする請求項7または8に記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- ロードロック式インライン型マグネトロンスパッタ装置により、基板上に、第1の誘電体層、第1の金属層、第1の犠牲層、第2の誘電体層、第1のアモルファス層、第3の誘電体層、第2のアモルファス層、第4の誘電体層、第2の金属層、第2の犠牲層、第5の誘電体層および保護層をこの順に形成する請求項7〜9のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- 前記低放射率透明積層体のCuKα線を用いたX線回折ピークのうち、32°≦2θ(回折角)≦35°に極大のあるピークの積分幅βiが、0.43以上1.20以下である請求項8〜10のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
- 前記第3の誘電体層および前記第4の誘電体層が、水分およびガスの侵入を防ぐバリアとして機能する請求項8〜11のいずれかに記載の低放射率透明積層体の製造方法。
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