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JP4794855B2 - 回転軸の油供給構造 - Google Patents

回転軸の油供給構造 Download PDF

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JP4794855B2 JP2004367366A JP2004367366A JP4794855B2 JP 4794855 B2 JP4794855 B2 JP 4794855B2 JP 2004367366 A JP2004367366 A JP 2004367366A JP 2004367366 A JP2004367366 A JP 2004367366A JP 4794855 B2 JP4794855 B2 JP 4794855B2
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Description

本発明は、変速機の回転軸のように、回転軸上に配設された変速装置等に作動油、潤滑油等を回転軸を通って供給するための回転軸の油供給構造に関する。
変速装置等においては回転軸上にプーリ、クラッチ、ギヤ等が配設され、回転軸を介して供給される油圧によりプーリ等の作動を制御し、同様に回転軸を介して供給される油によりクラッチ、ギヤ等の潤滑を行うようになっている。このため、回転軸に複数の油供給路を設ける必要があり、回転軸の端部から軸方向に延びる軸方向穴を形成するとともに、この軸方向穴内に中空管を挿入し、中空管内を延びる油路と、中空管の外周面と軸方向穴の内周面とに囲まれて延びる油路とに分けて複数の油供給路を構成することが行われている。このようなことは、例えば、特許文献1や特許文献2にも記載されている。
また、中空管を径の大きい外側管の中に径の小さい内側管を入れ子式に挿入したもので構成すれば、内側管内を延びる油路と、内側管の外周面および外側管の内周面に囲まれて延びる油路とを形成することができ、このような構成によっても回転軸に複数の油供給路を設けることが可能である。
特開平11−63176号公報 特開2001−124189号公報
ところで、上記のような外側管および内側管は、各々の一端が変速機内に設けられたハウジングに取り付けられて固定され、他端はある程度自由に移動させることが可能な片持の状態で、各々の他端を回転軸の軸方向穴に挿入してこれらの管を組付けるようになっている。しかしながら、このように外側管および内側管の一端をハウジングに取り付けた状態で回転軸の軸方向穴に挿入する場合、外側管および内側管の同心が保持されるとは限らず、内側管の軸方向に対して外側管の軸方向がズレた場合には、外側管の端面が回転軸の軸方向穴に設けられた取付ブッシュに当接して引っ掛かるようなこともあり、軸方向穴への組付けがしにくい、という課題があった。
以上のような課題に鑑みて、外側管および内側管の変速機カウンタシャフトへの組付性を向上させた上で、内側管の外周面と外側管の内周面とに囲まれて延びる油供給路が確保された回転軸の油供給構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る第1の回転軸の油供給構造は、回転自在に支持された回転軸(例えば、実施形態における変速機カウンタシャフト12)内に軸方向に延びて形成された軸方向油路を介して回転軸の外周側との油の受け渡しを行うための油供給構造において、回転軸軸端部から軸方向に延びて形成された軸方向穴内に第1の中空管(例えば、実施形態における外側管14)および第1の中空管よりも径の小さい第2の中空管(例えば、実施形態における内側管18)が入れ子式に挿入され、第2の中空管の外周面と第1の中空管の内周面とに囲まれて延びる第1軸方向油路と、第2の中空管内を延びる第2軸方向油路とを有し、その上で、第1軸方向油路内に第1および第2の中空管の同心状態を維持する同心維持手段を設け、同心維持手段は、第1の中空管の内周面に複数箇所設けられ第1の中空管の径方向にほぼ同じ長さに突出した状態で第2の中空管の外周面に当接する突起部であって、第1の中空管の外周面には、突起部に対応して凹部が形成され、突起部は、第1の中空管に対して軸対称に形成された一対の第1の内側突起部(例えば実施形態における突起部41,42)と、第1の内側突起部の突出位置から第1の中空管の軸方向に離れた位置において第1の中空管に対して軸対称に形成された一対の第2の内側突起部(例えば実施形態における突起部43,44)とから構成されており、第1および第2の内側突起部は、第2の内側突起部間を結ぶ直線の方向が第1の内側突起部間を結ぶ直線の方向に対して直交するように形成される。
本発明に係る第2の回転軸の油供給構造は、回転自在に支持された回転軸内に軸方向に延びて形成された軸方向油路を介して前記回転軸の外周側との油の受け渡しを行うための油供給構造において、前記回転軸軸端部から軸方向に延びて形成された軸方向穴内に、第1の中空管および前記第1の中空管よりも径の小さい第2の中空管が入れ子式に挿入され、前記第2の中空管の外周面と前記第1の中空管の内周面とに囲まれて延びる第1軸方向油路と、前記第2の中空管内を延びる第2軸方向油路とを有し、前記第1軸方向油路内に前記第1および第2の中空管の同心状態を維持する同心維持手段を設け、前記同心維持手段は、前記第2の中空管の外周面に複数箇所設けられ前記第2の中空管の径方向にほぼ同じ長さに突出した状態で前記第1の中空管の内周面に当接するように形成された突起部であって、前記第2の中空管の内周面には、前記突起部に対応して凹部が形成され、前記突起部は、前記第2の中空管に対して軸対称に形成された一対の第1の外側突起部(例えば実施形態における突起部45,46)と、前記第1の外側突起部の突出位置から前記第2の中空管の軸方向に離れた位置において前記第2の中空管に対して軸対称に形成された一対の第2の外側突起部(例えば実施形態における突起部47,48)とから構成されており前記第1および第2の外側突起部は、前記第2の外側突起部間を結ぶ直線の方向が前記第1の外側突起部間を結ぶ直線の方向に対して直交するように形成される。
本発明に関する回転軸の油供給構造によれば、第1の中空管の内周面もしくは第2の中空管の外周面にほぼ同じ長さに突出する複数の突起部を形成することで、第1の中空管内に第2の中空管を入れ子式に挿入したときに、第1の中空管および第2の中空管のうちの一方の突起部が、第1の中空管および第2の中空管のうちの他方に当接して、第2の中空管の外周面と第1の中空管の外周面との間に周方向に均等な隙間が生じ、第1の中空管と第2の中空管との同心が保持されるようになる。そして、このように双方の管の同心が保持された状態では、双方の管を変速機カウンタシャフトの回転軸穴内に装着するために挿入する際に、外側の第1の中空管が回転軸穴内のブッシュ等に引っ掛かることがないため、スムースに双方の管を装着することが可能となる。すなわち、スペーサとしての突起部が第1の中空管と第2の中空管との同心を保持することで、双方の管の変速機カウンタシャフトへの装着性を向上させることができる。
また、第1の中空管の内周面と第2の中空管の外周面との間に周方向に均等な隙間が生じるように常に双方の管が保持されているため、第1の中空管の内周面と第2の中空管の外周面とに囲まれて延びる油路が塞がれることはない。すなわち、回転軸に複数の油供給路が確保されることで、この回転軸を介してプーリへの作動油やギヤ等への潤滑油を滞りなく供給することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る油供給構造を有する回転軸を用いたベルト式無段変速機TMを示し、図2はそのスケルトン図を示したものである。
このベルト式無段変速機TMは図示しないエンジン(原動機)から入力された動力を変速して出力するベルト式無段変速装置4と、エンジンとベルト式無段変速装置4との間に設けられて動力伝達を行うトルクコンバータ30とを有して構成されている。ベルト式無段変速装置4は変速機ハウジング2内に収められており、変速機入力シャフトS1と、プライマリシャフト11と、変速機カウンタシャフト12と、左右のアクスルシャフト8a,8bとがそれぞれ変速機ハウジング2内に取り付けられたベアリングにより回転自在に支承されている。ここで、変速機入力シャフトS1とプライマリシャフト11とは同一軸上に配設されており、変速機カウンタシャフト12は変速機入力シャフトS1(もしくはプライマリシャフト11)と平行に所定距離離れて位置している。また、左右のアクスルシャフト8a,8bは同一軸上に配設されて変速機カウンタシャフト12と平行に所定距離離れて位置している。
変速機入力シャフトS1にはトルクコンバータ30を介して図示しないエンジンからの動力が入力される。トルクコンバータ30はポンプインペラ31、タービンランナ32及びステータ33を有して構成されており、ポンプインペラ31はその外周を覆うコンバータカバー34と一体になっている。
トルクコンバータ30にはロックアップ機構50が備えられており、ロックアップクラッチピストン51をコンバータカバー34の内面に押し付けて両部材51,34を係合させ、エンジンからの動力を直接変速機入力シャフトS1に伝達させることができるようになっている。このようなロックアップクラッチピストン51の作動は、トルクコンバータ30内の空間がロックアップクラッチ51により仕切られて形成される2つの油室、すなわちロックアップクラッチ51よりもタービンランナ32側に形成された油室(タービン側油室52)及びロックアップクラッチピストン51よりもコンバータカバー34側に形成された油室(カバー側油室53と)にオイルを給排させることにより行われる。
変速機入力シャフトS1の動力は前後進切換機構3を介してプライマリシャフト11に伝達され、さらに、プライマリシャフト11の動力は、プライマリシャフト11上に設けたドライブ側プーリ71と、変速機カウンタシャフト12上に設けたドリブン側プーリ75と、これら両プーリ71,75間に掛け渡したVベルト79とから構成されるベルト式無段変速装置4を介して変速機カウンタシャフト12に伝達される。
ドライブ側プーリ71はプライマリシャフト11に固定された固定プーリ半体72と、この固定プーリ半体72と対向してプライマリシャフト11上を軸方向スライド移動自在に設けられた可動プーリ半体73とから構成されており、図示しないシリンダ室内にオイルを給排することにより可動プーリ半体73を移動させて固定プーリ半体72と可動プーリ半体73との間の間隔(プーリ幅)を変えることが可能である。また、ドリブン側プーリ75は変速機カウンタシャフト12に固定された固定プーリ半体76と、この固定プーリ半体76と対向して変速機カウンタシャフト12上を軸方向スライド移動自在に設けられた可動プーリ半体77とから構成されており、シリンダ室78(図3参照)内にオイルを給排することにより可動プーリ半体77を移動させて固定プーリ半体76と可動プーリ半体77との間の間隔(プーリ幅)を変えることが可能である。そして、これら両プーリ71,75のプーリ幅を調整することによりVベルト79の巻き掛け半径を変化させることができ、これにより両シャフト11,12間の変速比を無段階に変化させることが可能である。
変速機カウンタシャフト12に入力された動力は減速ギヤ列6を介してディファレンシャル機構7に伝達される。ディファレンシャル機構7では入力された動力を左右のフロントアクスルシャフト8a,8bに分割して伝達し、これら両シャフト8a,8bそれぞれの端部に設けられた図示しない左右の車輪(前輪)を駆動する。
上記のように構成される変速機TMにおいて、変速機カウンタシャフト12に本発明に係る油供給構造が用いられている。この油供給構造を詳しく示すため、図3に変速機カウンタシャフト12とこの上に配設されたドリブン側プーリ75,減速ギヤ列6等を取り出して示しており、この図を併用して説明する。
変速機カウンタシャフト12にはドリブン側プーリ75が固設されており、このドリブン側プーリ75の両側に配設されたベアリング17a,17bにより変速機カウンタシャフト12が変速機ハウジング2に対して回転自在に支持されている。図3においてベアリング17aの右側の変速機カウンタシャフト12の上に、減速ギヤ列6を構成する第1減速ギヤ61が回転自在に支持されて配設されており、第1減速ギヤ61は第2減速ギヤ62と噛合している。
ドリブン側プーリ75においては、変速機カウンタシャフト12に結合してピストン51が設けられ、このピストン51は変速機カウンタシャフト12と一体回転する。また、ドリブン側プーリ75は、ドリブン側プーリ75の可動プーリ半体77と変速機カウンタシャフト12とピストン51とに囲まれて形成されたシリンダ室78内に供給される作動圧を受けて図3における左方向に押圧され、固定プーリ半体76と可動プーリ半体77との間隔が変化する。このため、シリンダ室78内に供給される油の供給制御を行えば、Vベルト79のドリブン側プーリ75における巻き掛け半径を変化させることが可能である。
また、シリンダ室78における可動プーリ半体77とピストン51との間には、リターンスプリング52が配設されている。シリンダ室78内の作動油圧が低圧になるように変速機カウンタシャフト12側から供給される作動油が制御された場合には、可動プーリ半体77はリターンスプリング52の復元力により図3における右方向に移動して、固定プーリ半体76と可動プーリ半体77との間隔が広くなるようになっている。
このような構成のドリブン側プーリ75および減速ギヤ列6に対して、可動プーリ半体77等の作動、ギヤの潤滑、冷却のための油を供給する必要がある。そして、これら作動油、潤滑油等はそれぞれ独立した油圧設定制御がなされるため、それぞれ異なる油路を介して供給する必要がある。このため、変速機カウンタシャフト12には、その左端から軸方向に延びて軸方向穴13が形成されている。軸方向穴13には後述する突起部41〜44が形成された外側管14が挿入され取付ブッシュ23によりその一端が軸方向穴13に固定されている。さらに、外側管14には内側管18よりも径が小さく、長い内側管18が入れ子式に挿入され、取付ブッシュ24により一端が軸方向穴13に固定されている。そして、内側管18の外周と外側管14の内周とに囲まれて、可動プーリ半体77を作動させるためにシリンダ室78内に作動油を供給するための第1軸方向油路21が形成され、内側管18内に減速ギヤ列6のギヤ等への潤滑油供給のための第2軸方向油路22が形成される。
外側管14および内側管18は、各々一端にフランジ部14a,18aが形成され、これらフランジ部14a,18aを介してベルト式無段変速機TMに設けられたハウジング19内に固定されている。また、外側管14を固定する上記取付ブッシュ23により第1軸方向油路21内を流れる油が外部に流出しないようにシールされ、内側管18を固定する上記取付ブッシュ24により第2軸方向油路22内を流れる油が第1軸方向油路21内に流入するのが防止され、第1軸方向油路21内を流れる油が第2軸方向油路22内に流入するのが防止されるようになっている。
また、変速機カウンタシャフト12には径方向に延びる複数の径方向油路が形成されている。このうち、径方向油路25はシリンダ室78に連通しており、第1軸方向油路21を流れる油がシリンダ室78内に流入するようになっている。一方、径方向油路26は第1減速ギヤ61等を潤滑できるように変速機カウンタシャフト12の外部に連通している。
ここで、内側管18に形成された突起部について図4を追加参照して説明する。図4に示すように外側管14の内周面には、その径方向内側にほぼ同じ長さに突出する複数の突起部41,42,43,44(内側突起部)が形成されている。これらのうち、突起部41および突起部42からなる一対の突起部が外側管14に対して軸対称に互いに対向するように突出し(図4(c)参照)、また、突起部43および突起部44は、突起部41および突起部42が突出している位置から外側管14の軸方向に(図4(a)において左方向に)離れた位置において、外側管14の軸対称に互いに対向するように突出している(図4(b)参照)。
また、突起部43および突起部44は、突起部43および突起部44を結ぶ直線L2(図4(b)参照)の方向が、突起部41および突起部42を結ぶ直線L1(図4(a)参照)に対して外側管14の軸回りにほぼ90°回転された方向になるような位置に形成されている。そして、外側管14に挿入された内側管18は、上記のような位置関係にある突起部41〜44により、鎖線で示すように、その外周面が当接されて保持される。このため、外側管14および内側管18の同心が保持され、外側管14の内周面と内側管18の外周面との間には、軸方向に延びる第1軸方向油路21が確保されることになる。したがって、第1軸方向油路21内を流れる油を図4(a)において右方向に送ることが可能である。
ここで、本発明において達成される効果をまとめると下記のようになる。すなわち、本発明に係る回転軸の油供給構造においては、第1の中空管の内周面もしくは第2の中空管の外周面にほぼ同じ長さに突出する複数の突起部等を形成することで、第1の中空管内に第2の中空管を入れ子式に挿入したときに、第1の中空管および第2の中空管のうちの一方の突起部が、第1の中空管および第2の中空管のうちの他方に当接して、第2の中空管の外周面と第1の中空管の内周面との間に周方向に均等な隙間が生じ、第1の中空管と第2の中空管との同心が保持されるようになる。そして、このように双方の管の同心が保持された状態では、双方の管を変速機カウンタシャフトの回転軸穴内に装着するために挿入する際に、外側の第1の中空管が回転軸穴内のブッシュ等に引っ掛かることがないため、スムースに双方の管を装着することが可能となる。すなわち、スペーサとしての突起部が第1の中空管と第2の中空管との同心を保持することで、双方の管の変速機カウンタシャフトへの装着性を向上させることができる。
また、第1の中空管の内周面と第2の中空管の外周面との間に周方向に均等な隙間が生じるように常に双方の管が保持されているため、第1の中空管の内周面と第2の中空管の外周面とに囲まれて延びる油路が塞がれることはない。すなわち、回転軸に複数の油供給路が確保されることで、この回転軸を介してプーリへの作動油やギヤ等への潤滑油を滞りなく供給することが可能となる。
なお、これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、外側管14の内周面からほぼ同じ長さに突出する複数(例えば3箇所)の突起部を、外側管14の周方向に等間隔に形成してもよい。このようにすれば、外側管14内に挿入される内側管18の外周面が3箇所の突起部に当接することで、この当接する3箇所で確実に外側管14および内側管18の同心を保持するようにすることができる。
また、複数の突起部は上記実施例のように必ずしも外側管14の内周面に形成する必要はない。すなわち、図5に示すように、内側管18の外周面に内側管18の径方向外側にほぼ同じ長さに突出する外側突起部を形成するようにしてもよい。このような場合においては、内側管18から突出する複数の突起部が外側管14の内周面に当接して、外側管14および内側管18の同心を保持することが可能である。
この場合、突起部45および突起部46からなる一対の突起部が内側管18の外周面において内側管18に対して軸対称に形成され(図5(c)参照)、突起部47および突起部48からなる別の一対の突起部が、突起部45および突起部46からなる一対の突起部が突出している位置から内側管18の軸方向に(図5(a)において左方向に)離れた位置において、内側管18に対して軸対称に形成されている(図5(b)参照)。また、突起部47および突起部48は、突起部47および突起部48を結ぶ直線L4(図5(b)参照)の方向が、突起部45および突起部46を結ぶ直線L3(図5(a)参照)に対して内側管18の軸回りにほぼ90°回転された方向になるような位置に形成されている。このようにして、内側管18の外周面と外側管14の内周面との間において、軸方向に延びる軸方向油路を確保することができるようになっている。
本発明に係る回転軸の油供給構造を有した変速機の構造を示す断面図である。 上記変速機の構成を示すスケルトン図である。 上記変速機における変速機カウンタシャフト周りの構造を示す断面図である。 上記変速機カウンタシャフトに挿入される外側管に設けられた突起部を説明する図で、(a)は外側管の側断面図で、(b)は(a)の矢印B−Bに沿った断面図で、(c)はその矢印A−Aに沿った断面図である。 上記変速機カウンタシャフトに挿入される内側管に設けられた上記突起部とは別形態の突起部を説明する図で、(a)は内側管の側断面図で、(b)は(a)の矢印D−Dに沿った断面図で、(c)はその矢印C−Cに沿った断面図である。
符号の説明
TM ベルト式無段変速機
6 減速ギヤ列
12 変速機カウンタシャフト(回転軸)
13 軸方向穴
14 外側管(第1の中空管)
18 内側管(第2の中空管)
21 第1軸方向油路(軸方向油路)
22 第2軸方向油路(軸方向油路)
25 径方向油路
41 突起部(第1の内側突起部、同心維持手段)
42 突起部(第1の内側突起部、同心維持手段)
43 突起部(第2の内側突起部、同心維持手段)
44 突起部(第2の内側突起部、同心維持手段)
45 突起部(第1の外側突起部、同心維持手段)
46 突起部(第1の外側突起部、同心維持手段)
47 突起部(第2の外側突起部、同心維持手段)
48 突起部(第2の外側突起部、同心維持手段)
71 ドライブ側プーリ
75 ドリブン側プーリ
76 固定プーリ半体
77 可動プーリ半体
78 シリンダ室

Claims (2)

  1. 回転自在に支持された回転軸内に軸方向に延びて形成された軸方向油路を介して前記回
    転軸の外周側との油の受け渡しを行うための油供給構造において、
    前記回転軸軸端部から軸方向に延びて形成された軸方向穴内に、第1の中空管および前記第1の中空管よりも径の小さい第2の中空管が入れ子式に挿入され、
    前記第2の中空管の外周面と前記第1の中空管の内周面とに囲まれて延びる第1軸方向
    油路と、前記第2の中空管内を延びる第2軸方向油路とを有し、
    前記第1軸方向油路内に前記第1および第2の中空管の同心状態を維持する同心維持手
    段を設け、
    前記同心維持手段は、前記第1の中空管の内周面に複数箇所設けられ前記第1の中空管の径方向にほぼ同じ長さに突出した状態で前記第2の中空管の外周面に当接するように形成された突起部であって、
    前記第1の中空管の外周面には、前記突起部に対応して凹部が形成され、
    前記突起部は、前記第1の中空管に対して軸対称に形成された一対の第1の内側突起部と、前記第1の内側突起部の突出位置から前記第1の中空管の軸方向に離れた位置において前記第1の中空管に対して軸対称に形成された一対の第2の内側突起部とから構成されており
    前記第1および第2の内側突起部は、前記第2の内側突起部間を結ぶ直線の方向が前記
    第1の内側突起部間を結ぶ直線の方向に対して直交するように形成されたことを特徴とする回転軸の油供給構造。
  2. 回転自在に支持された回転軸内に軸方向に延びて形成された軸方向油路を介して前記回
    転軸の外周側との油の受け渡しを行うための油供給構造において、
    前記回転軸軸端部から軸方向に延びて形成された軸方向穴内に、第1の中空管および前記第1の中空管よりも径の小さい第2の中空管が入れ子式に挿入され、
    前記第2の中空管の外周面と前記第1の中空管の内周面とに囲まれて延びる第1軸方向
    油路と、前記第2の中空管内を延びる第2軸方向油路とを有し、
    前記第1軸方向油路内に前記第1および第2の中空管の同心状態を維持する同心維持手
    段を設け、
    前記同心維持手段は、前記第2の中空管の外周面に複数箇所設けられ前記第2の中空管の径方向にほぼ同じ長さに突出した状態で前記第1の中空管の内周面に当接するように形成された突起部であって、
    前記第2の中空管の内周面には、前記突起部に対応して凹部が形成され、
    前記突起部は、前記第2の中空管に対して軸対称に形成された一対の第1の外側突起部と、前記第1の外側突起部の突出位置から前記第2の中空管の軸方向に離れた位置において前記第2の中空管に対して軸対称に形成された一対の第2の外側突起部とから構成されており
    前記第1および第2の外側突起部は、前記第2の外側突起部間を結ぶ直線の方向が前記
    第1の外側突起部間を結ぶ直線の方向に対して直交するように形成されたことを特徴とする回転軸の油供給構造。
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