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JP4780020B2 - 電動車両、電動車両の制御方法、および電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

電動車両、電動車両の制御方法、および電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、走行に伴ない逆起電力を発生する電動機を搭載した電動車両、その制御方法、およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
特開2005−45927号公報(特許文献1)は、モータに生じる誘起電圧により駆動回路が破壊されるのを防止可能なモータ駆動システムを開示する。このモータ駆動システムでは、モータの駆動回路の破壊耐量に基づいてモータ回転数の上限値が設定され、この上限値を超えないようにモータ回転が制御される。このモータ駆動システムによれば、電気的負荷による駆動回路の破壊が防止される(特許文献1参照)。
特開2005−45927号公報 特開2006−246653号公報 特開2005−348583号公報 特開2004−159401号公報
車両走行中にインバータのゲートが遮断されているとき(たとえば、ニュートラルポジション選択時やモータ異常時など)、モータで発生した逆起電力が回生電力として流れると、意図しない回生制動が発生する。このような状況において逆起電力が回生電力として流れるか否かは、モータに生じる誘起電圧とインバータ電圧との電圧差によって決まる。
インバータにバッテリが直結されており、インバータ電圧がバッテリ電圧であるときは、モータに生じる誘起電圧がバッテリ電圧を超えないように車速制限を設けたり、誘起電圧がバッテリ電圧を超えるような場合には、インバータのゲート遮断を解除してモータトルクを零に制御することで、意図しない回生電力が流れるのを防止可能である。
一方、インバータとバッテリとの間にコンバータが設けられている場合、インバータ電圧はバッテリ電圧であるとは限らないので(一般的には異なる)、意図しない回生電力が流れるのを防止するためには、コンバータの存在を考慮する必要がある。
上記の特開2005−45927号公報では、モータの駆動回路と直流電源との間にコンバータが設けられている場合に意図しない回生電力が流れるのを防止可能なモータ制御の手法については特に開示されていない。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動機で発生した逆起電力が回生電力として流れることにより意図しない回生制動が発生するのを防止可能な電動車両を提供することである。
また、この発明の別の目的は、電動機で発生した逆起電力が回生電力として流れることにより意図しない回生制動が発生するのを防止可能な電動車両の制御方法、およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
この発明によれば、電動車両は、電動機と、駆動回路と、充放電可能な蓄電装置と、電圧調整器と、目標電圧設定部と、制御部とを備える。電動機は、走行に伴ない逆起電力を発生する。駆動回路は、スイッチング素子をスイッチング制御することにより電動機を駆動可能に構成される。電圧調整器は、蓄電装置と駆動回路との間に設けられ、駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成される。目標電圧設定部は、所定のパラメータの変化に応じて目標電圧を可変設定する。制御部は、逆起電力に変化を生じさせる所定の状態量がスイッチング素子のゲート遮断中にしきい値を超えると、ゲート遮断を解除して駆動回路を制御することにより電動機のトルクを略零に制御する。そして、制御部は、目標電圧設定部により可変設定される目標電圧に基づいてしきい値を設定する。
好ましくは、所定の状態量は、電動機の回転数である。
また、好ましくは、所定の状態量は、車両速度である。
さらに好ましくは、制御部は、目標電圧の低下に応じてしきい値を低下させる。
好ましくは、所定のパラメータは、駆動回路を冷却する冷媒の温度、および当該電動車両の周囲の大気圧の少なくとも1つを含む。
また、好ましくは、電動車両は、目標電圧の低減を利用者が指示可能に構成された操作装置をさらに備える。所定のパラメータは、利用者の操作入力に応じて変化する操作装置からの信号を含む。
好ましくは、制御部は、電圧調整器により電力線の電圧が蓄電装置の電圧に制御されているとき、蓄電装置の電圧に基づいてしきい値を設定する。
また、この発明によれば、電動車両は、動力出力装置と、電動機と、駆動回路と、充放電可能な蓄電装置と、電圧調整器と、目標電圧設定部と、上限速度設定部とを備える。動力出力装置は、走行用の動力を出力可能に構成される。電動機は、走行に伴ない逆起電力を発生する。駆動回路は、スイッチング素子をスイッチング制御することにより電動機を駆動可能に構成される。電圧調整器は、蓄電装置と駆動回路との間に設けられ、駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成される。目標電圧設定部は、所定のパラメータの変化に応じて目標電圧を可変設定する。上限速度設定部は、動力出力装置から出力される動力を用いての走行中にスイッチング素子のゲートが遮断されているとき、目標電圧設定部により可変設定される目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する。
好ましくは、上限速度設定部は、目標電圧の低下に応じて速度上限値を低下させる。
好ましくは、動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に連結される。電動機は、動力出力装置と異なる他方の駆動軸に連結される。上限速度設定部は、電動機および駆動回路のいずれか一方の異常時、目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する。
また、好ましくは、動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関を含む。電動機は、駆動軸に連結される。上限速度設定部は、電動機および駆動回路のいずれか一方の異常時、目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する。
好ましくは、上限速度設定部は、電圧調整器により電力線の電圧が蓄電装置の電圧に制御されているとき、蓄電装置の電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する。
また、この発明によれば、電動車両の制御方法は、電動機と、駆動回路と、充放電可能な蓄電装置と、電圧調整器とを備える電動車両の制御方法である。電動機は、走行に伴ない逆起電力を発生する。駆動回路は、スイッチング素子をスイッチング制御することにより電動機を駆動可能に構成される。電圧調整器は、蓄電装置と駆動回路との間に設けられ、駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成される。そして、制御方法は、所定のパラメータの変化に応じて目標電圧を可変設定するステップと、可変設定される目標電圧に基づいて、逆起電力に変化を生じさせる所定の状態量に対するしきい値を設定するステップと、スイッチング素子のゲート遮断中に所定の状態量がしきい値を超えると、ゲート遮断を解除して駆動回路を制御することにより電動機のトルクを略零に制御するステップとを含む。
好ましくは、所定の状態量は、電動機の回転数である。
また、好ましくは、所定の状態量は、車両速度である。
好ましくは、しきい値を設定するステップにおいて、目標電圧の低下に応じてしきい値を低下させる。
好ましくは、所定のパラメータは、駆動回路を冷却する冷媒の温度、および当該電動車両の周囲の大気圧の少なくとも1つを含む。
また、好ましくは、電動車両は、目標電圧の低減を利用者が指示可能に構成された操作装置をさらに備える。所定のパラメータは、利用者の操作入力に応じて変化する操作装置からの信号を含む。
好ましくは、制御方法は、電圧調整器により電力線の電圧が蓄電装置の電圧に制御されているとき、蓄電装置の電圧に基づいてしきい値を設定するステップをさらに含む。
また、この発明によれば、電動車両の制御方法は、動力出力装置と、電動機と、駆動回路と、充放電可能な蓄電装置と、電圧調整器とを備える。動力出力装置は、走行用の動力を出力可能に構成される。電動機は、走行に伴ない逆起電力を発生する。駆動回路は、スイッチング素子をスイッチング制御することにより電動機を駆動可能に構成される。電圧調整器は、蓄電装置と駆動回路との間に設けられ、駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成される。そして、制御方法は、所定のパラメータの変化に応じて目標電圧を可変設定するステップと、動力出力装置から出力される動力を用いての走行中にスイッチング素子のゲートが遮断されているとき、可変設定される目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップとを含む。
好ましくは、速度上限値を設定するステップにおいて、目標電圧の低下に応じて速度上限値を低下させる。
好ましくは、動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に連結される。電動機は、動力出力装置と異なる他方の駆動軸に連結される。制御方法は、電動機および駆動回路のいずれか一方の異常時、目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む。
また、好ましくは、動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関を含む。電動機は、駆動軸に連結される。制御方法は、電動機および駆動回路のいずれか一方の異常時、目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む。
好ましくは、制御方法は、電圧調整器により電力線の電圧が蓄電装置の電圧に制御されているとき、蓄電装置の電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む。
また、この発明によれば、記録媒体は、コンピュータ読取可能な記録媒体であって、上述したいずれかの電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
この発明においては、蓄電装置と駆動回路との間に電圧調整器が設けられ、電圧調整器と駆動回路との間で電力を授受するための電力線の電圧が目標電圧に調整される。そして、電動機が発生する逆起電力に変化を生じさせる所定の状態量がスイッチング素子のゲート遮断中に所定のしきい値を超えると、ゲート遮断が解除され、電動機のトルクが略零に制御される。ここで、上記目標電圧は、所定のパラメータの変化に応じて可変設定され、その可変設定された目標電圧に基づいて上記所定のしきい値が設定されるので、所定のパラメータの変化に応じて電力線の電圧が低下しているにも拘わらずゲート遮断が解除されずに回生電力が流れてしまうことを回避できる。
したがって、この発明によれば、駆動回路のゲート遮断時に電動機で発生した逆起電力が回生電力として流れることにより意図しない回生制動が発生するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態による電動車両の全体ブロック図である。図1を参照して、この電動車両100は、蓄電装置Bと、昇圧コンバータ10と、インバータ20と、モータジェネレータMGと、車輪DWと、制御装置30と、エコスイッチ40と、コンデンサC1,C2と、電圧センサ52,54とを備える。
蓄電装置Bは、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置Bは、正極線PL1および負極線NLを介して昇圧コンバータ10へ直流電圧を出力する。また、蓄電装置Bは、車両の回生制動時、モータジェネレータMGが発生した回生電力をインバータ20および昇圧コンバータ10を介して受けて充電される。なお、蓄電装置Bとして、大容量のキャパシタを用いてもよい。
昇圧コンバータ10は、リアクトルLと、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。スイッチング素子Q1,Q2は、正極線PL2と負極線NLとの間に直列に接続される。ダイオードD1,D2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2に逆並列に接続される。リアクトルLは、正極線PL1とスイッチング素子Q1,Q2の接続点との間に接続される。なお、スイッチング素子Q1,Q2として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)などを用いることができる。
昇圧コンバータ10は、制御装置30からの信号PWCに基づいて、正極線PL2と負極線NLとの間の電圧VHを蓄電装置の電圧VB以上の目標電圧に調整する。具体的には、電圧VHが目標電圧よりも低いとき、昇圧コンバータ10は、信号PWCに基づいて蓄電装置Bからの直流電圧を昇圧し、正極線PL1から正極線PL2へ電流を流すことによって電圧VHを昇圧する。より具体的には、昇圧コンバータ10は、スイッチング素子Q2のスイッチング動作に応じて流れる電流をリアクトルLに磁場エネルギーとして蓄積することにより蓄電装置Bからの直流電圧を昇圧し、スイッチング素子Q2がオフされたタイミングに同期してダイオードD1を介して正極線PL2へ電流を供給する。
また、電圧VHが目標電圧よりも高いとき、昇圧コンバータ10は、信号PWCに基づいて正極線PL2から正極線PL1へ電流を流し、電圧VHを降圧する。より具体的には、昇圧コンバータ10は、信号PWCに基づいてスイッチング素子Q1をスイッチング動作させ、正極線PL2から正極線PL1へ電流を流す。
コンデンサC1は、正極線PL1と負極線NLとの間の電圧変動成分を低減する。コンデンサC2は、正極線PL2と負極線NLとの間の電圧変動成分を低減する。
インバータ20は、三相ブリッジ回路から成る。すなわち、インバータ20は、U相アーム22と、V相アーム24と、W相アーム26とを含む。U相アーム22、V相アーム24およびW相アーム26は、正極線PL2と負極線NLとの間に並列に接続される。U相アーム22は、直列接続されたスイッチング素子Q3,Q4と、スイッチング素子Q3,Q4にそれぞれ逆並列に接続されるダイオードD3,D4とから成る。V相アーム24は、直列接続されたスイッチング素子Q5,Q6と、スイッチング素子Q5,Q6にそれぞれ逆並列に接続されるダイオードD5,D6とから成る。W相アーム26は、直列接続されたスイッチング素子Q7,Q8と、スイッチング素子Q7,Q8にそれぞれ逆並列に接続されるダイオードD7,D8とから成る。
そして、スイッチング素子Q3,Q4の接続点は、モータジェネレータMGのU相コイルUに接続され、スイッチング素子Q5,Q6の接続点は、モータジェネレータMGのV相コイルVに接続される。また、スイッチング素子Q7,Q8の接続点は、モータジェネレータMGのW相コイルWに接続される。なお、スイッチング素子Q3〜Q8としても、たとえば、IGBTやパワーMOSFETなどを用いることができる。
インバータ20は、制御装置30からの信号PWIに基づいて、正極線PL2および負極線NL間の直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMGへ出力し、モータジェネレータMGを駆動する。また、インバータ20は、車両の回生制動時、モータジェネレータMGからの回生電力を信号PWIに基づき直流電圧に変換して正極線PL2および負極線NLへ出力する。さらに、インバータ20は、制御装置30から信号DWNを受けると、各スイッチング素子Q3〜Q8のゲートを遮断する。
モータジェネレータMGは、三相交流電動機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを有する永久磁石型同期電動機から成る。モータジェネレータMGは、インバータ20から三相交流電圧を受けて駆動トルクを発生し、ロータの回転軸に連結される車輪DWの駆動軸へ出力する。また、モータジェネレータMGは、走行に伴ない車輪DWから回転エネルギーを受けて逆起電力を発生する。そして、車両の回生制動時、インバータ20を介して正極線PL2および負極線NLへ逆起電力が回生電力として流されることにより、モータジェネレータMGは制動トルクを発生する。
電圧センサ52は、蓄電装置Bの電圧VBを検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。電圧センサ54は、正極線PL2と負極線NLとの間の電圧VH(以下「システム電圧」とも称する。)を検出し、その検出値を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、電圧センサ52から電圧VBの検出値を受け、電圧センサ54から電圧VHの検出値を受ける。また、制御装置30は、図示されない車両ECUからトルク指令値TRを受ける。さらに、制御装置30は、シフトポジションSP、車両速度SV、モータ回転数MRN、モータ電流I、モータ回転位置θ、インバータ冷却水温Tおよび大気圧PAの各検出値を図示されない各センサから受け、エコスイッチ40から信号ECを受ける。
そして、制御装置30は、これらの信号に基づいて、昇圧コンバータ10を駆動するための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。また、制御装置30は、上記信号に基づいて、モータジェネレータMGを駆動するための信号PWIまたはインバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲートを遮断するための信号DWNを生成し、その生成した信号PWIまたは信号DWNをインバータ20へ出力する。なお、制御装置30の構成については、後ほど詳しく説明する。
エコスイッチ40は、燃費向上を目的としてシステム電圧(電圧VH)の目標電圧の低減を利用者が指示するための入力装置であり、利用者によりオン操作されると、制御装置30へ出力される信号ECが活性化される。なお、このエコスイッチ40は、専用の入力装置として構成してもよいし、ナビゲーション装置に組込んでもよい。
図2は、図1に示した制御装置30の機能ブロック図である。図2を参照して、制御装置30は、目標電圧設定部32と、コンバータ制御部34と、ゲート遮断制御部36と、インバータ制御部38とを含む。目標電圧設定部32は、インバータ冷却水温T、大気圧PAおよびエコスイッチ40からの信号ECの変化に応じて、システム電圧(電圧VH)の目標電圧VHRを可変設定する。
図3は、図2に示した目標電圧設定部32の詳細な機能ブロック図である。図3を参照して、目標電圧設定部32は、第1設定部62と、第2設定部64と、第3設定部66と、最小値選択部68,74と、レートリミット処理部70,72とを含む。
第1設定部62は、インバータ冷却水温Tに基づく目標電圧を決定する。より具体的には、第1設定部62は、インバータ冷却水温Tが上昇すると、インバータ20の通電量を抑制して温度上昇を抑制するために目標電圧を上昇させる。また、第1設定部62は、インバータ冷却水温Tが低下すると、温度低下によるスイッチング素子Q3〜Q8の耐圧低下に対応するために目標電圧を低下させる。
第2設定部64は、大気圧PAに基づく目標電圧を決定する。より具体的には、大気圧PAが低下するほどモータジェネレータMGの相間絶縁性能が低下するので、第2設定部64は、大気圧PAの低下に応じて目標電圧を低下させる。
第3設定部66は、エコスイッチ40からの信号ECに基づく目標電圧を決定する。より具体的には、システム電圧(電圧VH)が低いほど昇圧コンバータ10およびインバータ20における損失を低減できるので、第3設定部66は、エコスイッチ40がオン操作されて信号ECが活性化されると、目標電圧を低下させる。
最小値選択部68は、第1設定部62により決定された目標電圧と第2設定部64により決定された目標電圧との低い方を選択してレートリミット処理部70へ出力する。レートリミット処理部70は、最小値選択部68から受ける目標電圧の変化レートを制限する。レートリミット処理部72は、第3設定部66から受ける目標電圧の変化レートを制限する。
最小値選択部74は、レートリミット処理部70から受ける目標電圧とレートリミット処理部72から受ける目標電圧とのうち低い方を選択し、その選択された目標電圧をシステム電圧(電圧VH)の目標電圧VHRとして設定する。
再び図2を参照して、目標電圧設定部32は、設定された目標電圧VHRをコンバータ制御部34およびゲート遮断制御部36へ出力する。
コンバータ制御部34は、電圧VB,VHおよび目標電圧設定部32からの目標電圧VHRに基づいて、電圧VHが目標電圧VHRに一致するように、昇圧コンバータ10のスイッチング素子Q1,Q2をオン/オフするための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。
また、コンバータ制御部34は、電圧VHに基づいて電圧センサ54が異常であると判定すると、スイッチング素子Q1が常時オン状態(スイッチング素子Q2は常時オフ状態)となるように信号PWCを生成する。なお、スイッチング素子Q1が常時オン状態に制御されることによって、システム電圧(電圧VH)は蓄電装置Bの電圧VBとなる。
ゲート遮断制御部36は、シフトポジションSPに基づいてシフトレバーのシフト位置を判定する。そして、ゲート遮断制御部36は、ニュートラル(N)ポジションが選択されていると判定すると、インバータ制御部38へ出力される信号CTLを活性化するとともに信号DWNを生成し、その生成した信号DWNをインバータ20およびインバータ制御部38へ出力する。
ここで、ゲート遮断制御部36は、各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断を解除してモータジェネレータMGの零トルク制御が開始されるモータ回転数のしきい値を目標電圧設定部32からの目標電圧VHRに基づいて設定する。
この零トルク制御は、各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断中に車輪DWから回転エネルギーを受けてモータジェネレータMGが発生する誘起電圧がシステム電圧(電圧VH)を超えることによってモータジェネレータMGからインバータ20を介して正極線PL2および負極線NLへ回生電力が流れるのを防止するために、弱め界磁制御を行なうことによってモータジェネレータMGのトルクを零に制御するものである。これにより、モータジェネレータMGが発生する逆起電力の増加が防止され、モータジェネレータMGからインバータ20を介して正極線PL2および負極線NLへ回生電力が流れるのを防止することができる。その結果、意図しない回生制動の発生が防止される。
そして、ゲート遮断制御部36は、設定されたしきい値をモータ回転数MRNが超えると、信号DWNの出力を停止して各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断を解除する。なお、ゲート遮断制御部36は、信号DWNの出力を停止しても、Nポジションが選択されている間は、インバータ制御部38へ出力される信号CTLの活性状態を維持する。
また、ゲート遮断制御部36は、電圧VHに基づいて電圧センサ54が異常であると判定すると、零トルク制御が開始されるモータ回転数のしきい値を蓄電装置Bの電圧VBに基づいて設定する。このように設定する理由は、電圧センサ54の異常時は、コンバータ制御部34によりスイッチング素子Q1が常時オン状態に制御され、システム電圧(電圧VH)は蓄電装置Bの電圧VBとなるからである。
インバータ制御部38は、信号CTLが不活性化され、かつ、信号DWNを受けていないとき、トルク指令値TR、モータ電流I、電圧VHおよびモータ回転位置θに基づいて、モータジェネレータMGの出力トルクがトルク指令値TRに一致するように、インバータ20のスイッチング素子Q3〜Q82をオン/オフするための信号PWIを生成し、その生成した信号PWIをインバータ20へ出力する。
また、インバータ制御部38は、信号CTLが活性化され、かつ、信号DWNを受けているとき、信号PWIの生成を停止する。そして、インバータ制御部38は、信号CTLが活性化され、かつ、信号DWNを受けていないとき、上述した零トルク制御を実行する。具体的には、インバータ制御部38は、弱め界磁制御を行なうことによって、モータジェネレータMGの出力トルクを零にするように信号PWIを生成する。
図4は、図1に示した制御装置30によるゲート遮断/解除の制御構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、一定時間ごとにメインルーチンから呼出されて実行される。
図4を参照して、制御装置30は、インバータ冷却水温T、大気圧PA、およびエコスイッチ40からの信号ECを取得する(ステップS10)。次いで、制御装置30は、昇圧コンバータ10のスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されているか否かを判定する(ステップS20)。なお、上述のように、電圧VHに基づいて電圧センサ54が異常であると判定されると、スイッチング素子Q1は常時オン状態(スイッチング素子Q2は常時オフ状態)に制御される。
スイッチング素子Q1が常時オン状態に制御されていないと判定されると(ステップS20においてNO)、制御装置30は、ステップS10において取得された各信号に基づいて、システム電圧(電圧VH)の目標電圧VHRを可変設定する(ステップS30)。具体的には、上述したように、目標電圧設定部32により、インバータ冷却水温T、大気圧PAおよび信号ECの変化に応じて目標電圧VHRを可変設定する。そして、制御装置30は、設定された目標電圧VHRに基づいて、各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断を解除して零トルク制御を開始するモータ回転数のしきい値を設定する(ステップS40)。
一方、ステップS20においてスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されていると判定されると(ステップS20においてYES)、システム電圧(電圧VH)は蓄電装置Bの電圧VBとなっているから、制御装置30は、蓄電装置Bの電圧VBに基づいて、零トルク制御を開始するモータ回転数のしきい値を設定する(ステップS50)。
ステップS40またはS50において、零トルク制御を開始するモータ回転数のしきい値が設定されると、制御装置30は、シフトポジションSPに基づいて、Nポジションが選択されているか否かを判定する(ステップS60)。
Nポジションが選択されていると判定されると(ステップS60においてYES)、制御装置30は、ステップS40またはS50において設定されたしきい値をモータ回転数MRNが超えているか否かを判定する(ステップS70)。そして、モータ回転数MRNがしきい値以下であると判定されると(ステップS70においてNO)、制御装置30は、インバータ20へ信号DWNを出力し、インバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲートを遮断させる(ステップS80)。
一方、ステップS70においてモータ回転数MRNがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS70においてYES)、制御装置30は、インバータ20への信号DWNの出力を停止して、各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断を解除する(ステップS90)。そして、制御装置30は、インバータ20を制御してモータジェネレータMGの零トルク制御を実行する(ステップS100)。
なお、ステップS60においてNポジション以外のシフトポジションが選択されていると判定されると(ステップS60においてNO)、制御装置30は、インバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲートが遮断されている場合には、そのゲート遮断を解除する(ステップS110)。
なお、上記においては、Nポジションが選択されたとき、インバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲートを遮断するものとしたが、ゲート遮断条件は、Nポジション選択時に限定されるものではない。たとえば、インバータ20やモータジェネレータMGの異常時もゲート遮断してもよい。しかしながら、このような異常時は、ゲート遮断を解除してモータジェネレータMGの零トルク制御を実行することができないので、後述の実施の形態2のように車両速度を制限することが必要である。
なお、上記において、モータジェネレータMGは、この発明における「電動機」に対応し、インバータ20は、この発明における「駆動回路」に対応する。また、昇圧コンバータ10は、この発明における「電圧調整器」に対応し、ゲート遮断制御部36およびインバータ制御部38は、この発明における「制御部」を形成する。さらに、エコスイッチ40は、この発明における「操作装置」に対応する。
以上のように、この実施の形態1においては、蓄電装置Bとインバータ20との間に昇圧コンバータ10が設けられ、システム電圧(電圧VH)が目標電圧VHRに制御される。そして、走行中にNポジションが選択された場合などのインバータの20のゲート遮断中にモータ回転数MRNが所定のしきい値を超えると、ゲート遮断が解除され、零トルク制御が実行される。
一方、目標電圧VHRは、インバータ冷却水温Tや大気圧PA、エコスイッチ40からの信号EC等のパラメータの変化に応じて可変設定される。そして、その可変設定された目標電圧VHRに基づいて上記所定のしきい値が設定される。これにより、上記パラメータの変化に応じてシステム電圧(電圧VH)が低下しているにも拘わらずゲート遮断が解除されずにモータジェネレータMGからインバータ20を介して正極線PL2および負極線NLへ回生電力が流れてしまうことを回避できる。したがって、この実施の形態1によれば、インバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断時にモータジェネレータMGで発生した逆起電力が回生電力として流れることにより意図しない回生制動が発生するのを防止することができる。
[実施の形態1の変形例1]
実施の形態1では、インバータ冷却水温T等のパラメータの変化に応じて可変設定される目標電圧VHRまたは蓄電装置Bの電圧VBに基づいて、モータジェネレータMGの零トルク制御を開始するモータ回転数のしきい値を設定するものとしたが、モータ回転数に代えて車両速度を用いてもよい。
図5は、実施の形態1の変形例における制御装置30によるゲート遮断/解除の制御構造を説明するためのフローチャートである。図5を参照して、このフローチャートは、図4に示したフローチャートにおいて、ステップS40,S50,S70に代えてそれぞれステップS45,S55,S75を含む。すなわち、ステップS30において目標電圧VHRが設定されると、制御装置30は、設定された目標電圧VHRに基づいて、インバータ20の各スイッチング素子Q3〜Q8のゲート遮断を解除して零トルク制御を開始する車両速度のしきい値を設定する(ステップS45)。
また、ステップS20においてスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されていると判定されると(ステップS20においてYES)、制御装置30は、蓄電装置Bの電圧VBに基づいて、零トルク制御を開始する車両速度のしきい値を設定する(ステップS55)。
また、ステップS60においてNポジションが選択されていると判定されると(ステップS60においてYES)、制御装置30は、ステップS45またはS55において設定されたしきい値を車両速度SVが超えているか否かを判定する(ステップS75)。そして、車両速度SVがしきい値以下であると判定されると(ステップS75においてNO)、ステップS80へ処理が移行され、車両速度SVがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS75においてYES)、ステップS90へ処理が移行される。
以上のように、この実施の形態1の変形例1によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態1の変形例2]
実施の形態1およびその変形例1では、1モータシステムの場合について説明したが、複数のモータジェネレータを搭載した電動車両にも本願発明は適用可能である。
図6は、実施の形態1の変形例2による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両のパワートレーン構成を示した図である。図6を参照して、このハイブリッド車両100Aは、図1に示した電動車両100のパワートレーン構成において、インバータ20に代えてインバータ20−1,20−2,20−3を備え、モータジェネレータMGに代えてモータジェネレータMG1,MG2,MGRを備えるとともに、エンジン80および動力分割装置85をさらに備える。
エンジン80は、燃料の燃焼による熱エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換し、その変換された運動エネルギーを動力分割装置85へ出力する。動力分割装置85は、エンジン80とモータジェネレータMG1,MG2とに結合されてこれらの間で動力を分配する。たとえば、動力分割装置85として、サンギヤ、プラネタリキャリヤおよびリングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車を用いることができる。この3つの回転軸がエンジン80およびモータジェネレータMG1,MG2の各回転軸にそれぞれ接続される。たとえば、モータジェネレータMG1のロータを中空としてその中心にエンジン80のクランク軸を通すことによって、エンジン80およびモータジェネレータMG1,MG2を動力分割装置85に機械的に接続することができる。
前輪FWの駆動軸は、モータジェネレータMG2のロータ軸に直結される。そして、エンジン80が発生する運動エネルギーは、動力分割装置85によって前輪FWの駆動軸とモータジェネレータMG1とに分配される。すなわち、エンジン80は、前輪FWを駆動するとともにモータジェネレータMG1を駆動する動力源としてハイブリッド車両100Aに組込まれる。そして、モータジェネレータMG1は、エンジン80によって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン80の始動を行ない得る電動機として動作するものとしてハイブリッド車両100Aに組込まれ、モータジェネレータMG2は、前輪FWを駆動する動力源としてハイブリッド車両100Aに組込まれる。
モータジェネレータMG1,MG2,MGRの各々は、三相交流電動機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを有する永久磁石型同期電動機から成る。モータジェネレータMG1は、動力分割装置85を介して受けるエンジン80からの運動エネルギーを用いて発電する。
モータジェネレータMG2は、インバータ20−2から三相交流電圧を受けて駆動トルクを発生し、ロータの回転軸に連結される前輪FWの駆動軸へ出力する。また、モータジェネレータMG2は、走行に伴ない前輪FWから回転エネルギーを受けて逆起電力を発生する。そして、車両の回生制動時、モータジェネレータMG2は、発生した逆起電力をインバータ20−2へ出力するとともに制動トルクを発生する。
モータジェネレータMGRは、インバータ20−3から三相交流電圧を受けて駆動トルクを発生し、ロータの回転軸に連結される後輪RWの駆動軸へ出力する。また、モータジェネレータMGRは、走行に伴ない後輪RWから回転エネルギーを受けて逆起電力を発生する。そして、車両の回生制動時、モータジェネレータMGRは、発生した逆起電力をインバータ20−3へ出力するとともに制動トルクを発生する。
インバータ20−1,20−2,20−3は、正極線PL2および負極線NLに並列接続される。インバータ20−1,20−2,20−3の各々は、図1に示したインバータ20と同様に三相ブリッジ回路から成る。そして、インバータ20−1,20−2,20−3は、それぞれモータジェネレータMG1,MG2,MGRを駆動する。
このようなハイブリッド車両100Aにおいて、インバータ20−1およびモータジェネレータMG1、インバータ20−2およびモータジェネレータMG2、ならびにインバータ20−3およびモータジェネレータMGRの各々に対して、実施の形態1で説明したゲート遮断/解除制御が適用される。
すなわち、インバータの冷却水温、大気圧およびエコスイッチ(図示せず)からの信号の変化に応じてシステム電圧(正極線PL2と負極線NLとの間の電圧)の目標電圧が可変設定される。そして、インバータ20−1およびモータジェネレータMG1、インバータ20−2およびモータジェネレータMG2、ならびにインバータ20−3およびモータジェネレータMGRの各々に対して、その設定された目標電圧に基づいて、ゲート遮断を解除して零トルク制御を開始するモータ回転数または車両速度のしきい値が設定され、その設定されたしきい値を用いてゲートの遮断/解除および零トルク制御が実行される。
なお、上記において、モータジェネレータMG1,MG2,MGRの各々は、この発明における「電動機」に対応し、インバータ20−1,20−2,20−3の各々は、この発明における「駆動回路」に対応する。
以上のように、この実施の形態1の変形例2によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、インバータのゲート遮断中にモータ回転数が所定のしきい値を超えると、ゲート遮断が解除されてモータジェネレータの零トルク制御が実行される。しかしながら、モータジェネレータに何らかの異常が発生しており、ゲート遮断を解除できない場合もあり、その場合には意図しない回生電力が流れることにより意図しない回生制動が発生し得る。
そこで、この実施の形態2では、意図しない回生電力が流れるのを防止するために、システム電圧の目標電圧に基づいて車両の上限速度が設定される。そして、実施の形態1と同様に、インバータ冷却水温や大気圧、エコスイッチの操作状況などのパラメータの変化に応じてシステム電圧の目標電圧が可変設定される。
図7は、実施の形態2による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図7を参照して、このハイブリッド車両100Bは、図1に示した実施の形態1による電動車両100の構成において、インバータ20に代えてインバータ20−1,20−2,20−3を備え、モータジェネレータMGに代えてモータジェネレータMG1,MG2,MGRを備え、制御装置30に代えて制御装置30Aを備える。また、ハイブリッド車両100Bは、エンジン80と、動力分割装置85と、前輪FWと、後輪RWとをさらに備える。
インバータ20−1は、制御装置30Aからの信号PWI1に基づいて、エンジン80からの運動エネルギーを受けてモータジェネレータMG1が発電した三相交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を正極線PL2および負極線NLへ出力する。また、インバータ20−1は、エンジン80の始動時、信号PWI1に基づいてモータジェネレータMG1を駆動し、エンジン80の始動を行なう。
インバータ20−2は、制御装置30Aからの信号PWI2に基づいて、正極線PL2および負極線NL間の直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMG2へ出力し、モータジェネレータMG2を駆動する。また、インバータ20−2は、車両の回生制動時、モータジェネレータMG2からの回生電力を信号PWI2に基づき直流電圧に変換して正極線PL2および負極線NLへ出力する。
インバータ20−3は、制御装置30Aからの信号PWI3に基づいて、正極線PL2および負極線NL間の直流電圧を三相交流電圧に変換してモータジェネレータMGRへ出力し、モータジェネレータMGRを駆動する。また、インバータ20−3は、車両の回生制動時、モータジェネレータMGRからの回生電力を信号PWI3に基づき直流電圧に変換して正極線PL2および負極線NLへ出力する。
また、インバータ20−1,20−2,20−3は、それぞれ制御装置30Aから信号DWN1,DWN2,DWN3を受けると、各スイッチング素子のゲートを遮断する。
制御装置30Aは、電圧センサ52から電圧VBの検出値を受け、電圧センサ54から電圧VHの検出値を受ける。また、制御装置30Aは、図示されない車両ECUからモータジェネレータMG1,MG2,MGRのトルク指令値TR1〜TR3を受ける。さらに、制御装置30Aは、車両速度SV、モータジェネレータMG1,MG2,MGRのモータ電流I1〜I3、モータ回転位置θ1〜θ3および異常検出信号MGFLT1〜MGFLT3、インバータ冷却水温T、ならびに大気圧PAの各検出値を図示されない各センサから受け、エコスイッチ40から信号ECを受ける。なお、異常検出信号MGFLT1〜MGFLT3は、たとえば、対応のモータジェネレータの温度が上限温度を超えたり、絶縁低下が検出された場合などに活性化される。
そして、制御装置30Aは、これらの信号に基づいて、昇圧コンバータ10を駆動するための信号PWCを生成し、その生成した信号PWCを昇圧コンバータ10へ出力する。また、制御装置30Aは、上記信号に基づいて、モータジェネレータMG1を駆動するための信号PWI1またはインバータ20−1の各スイッチング素子のゲートを遮断するための信号DWN1を生成し、その生成した信号PWI1または信号DWN1をインバータ20−1へ出力する。さらに、制御装置30Aは、上記信号に基づいて、モータジェネレータMG2を駆動するための信号PWI2またはインバータ20−2の各スイッチング素子のゲートを遮断するための信号DWN2を生成し、その生成した信号PWI2または信号DWN2をインバータ20−2へ出力する。また、さらに、制御装置30Aは、上記信号に基づいて、モータジェネレータMGRを駆動するための信号PWI3またはインバータ20−3の各スイッチング素子のゲートを遮断するための信号DWN3を生成し、その生成した信号PWI3または信号DWN3をインバータ20−3へ出力する。
なお、ハイブリッド車両100Bのその他の構成については、図1および図6で説明したとおりである。
図8は、図7に示した制御装置30Aの機能ブロック図である。図8を参照して、制御装置30Aは、目標電圧設定部32と、コンバータ制御部34と、ゲート遮断制御部36Aと、インバータ制御部38Aと、上限速度設定部39とを含む。
ゲート遮断制御部36Aは、異常検出信号MGFLT1に基づいてモータジェネレータMG1に異常が発生していると判定すると、インバータ20−1およびインバータ制御部38Aへ信号DWN1を出力する。また、ゲート遮断制御部36Aは、異常検出信号MGFLT2に基づいてモータジェネレータMG2に異常が発生していると判定すると、インバータ20−2、インバータ制御部38Aおよび上限速度設定部39へ信号DWN2を出力する。また、ゲート遮断制御部36Aは、異常検出信号MGFLT3に基づいてモータジェネレータMGRに異常が発生していると判定すると、インバータ20−3、インバータ制御部38Aおよび上限速度設定部39へ信号DWN3を出力する。
インバータ制御部38Aは、信号DWN1を受けていないとき、トルク指令値TR1、モータ電流I1、電圧VHおよびモータ回転位置θ1に基づいて信号PWI1を生成し、その生成した信号PWI1をインバータ20−1へ出力する。一方、インバータ制御部38Aは、信号DWN1を受けているときは、信号PWI1の生成を停止する。また、インバータ制御部38Aは、信号DWN2を受けていないとき、トルク指令値TR2、モータ電流I2、電圧VHおよびモータ回転位置θ2に基づいて信号PWI2を生成し、その生成した信号PWI2をインバータ20−2へ出力する。一方、インバータ制御部38Aは、信号DWN2を受けているときは、信号PWI2の生成を停止する。さらに、インバータ制御部38Aは、信号DWN3を受けていないとき、トルク指令値TR3、モータ電流I3、電圧VHおよびモータ回転位置θ3に基づいて信号PWI3を生成し、その生成した信号PWI3をインバータ20−3へ出力する。一方、インバータ制御部38Aは、信号DWN3を受けているときは、信号PWI3の生成を停止する。
上限速度設定部39は、ゲート遮断制御部36Aから信号DWN2を受けているとき、すなわち、モータジェネレータMG2に対応するインバータ20−2がゲート遮断されているとき、目標電圧設定部32からの目標電圧VHRに基づいて車両の速度上限値SVLMTを設定する。また、上限速度設定部39は、ゲート遮断制御部36Aから信号DWN3を受けているとき、すなわち、モータジェネレータMGRに対応するインバータ20−3がゲート遮断されているとき、目標電圧VHRに基づいて車両の速度上限値SVLMTを設定する。
なお、上限速度設定部39は、信号DWN2,DWN3の双方を受けているとき、信号DWN2に対応する速度上限値と信号DWN3に対応する速度上限値とのうち小さい方を速度上限値SVLMTとして設定する。
また、上限速度設定部39は、電圧VHに基づいて電圧センサ54が異常であると判定すると、蓄電装置Bの電圧VBに基づいて速度上限値SVLMTを設定する。これは、電圧センサ54の異常時は、コンバータ制御部34によりスイッチング素子Q1が常時オン状態に制御され、システム電圧(電圧VH)は蓄電装置Bの電圧VBとなっているからである。
なお、目標電圧設定部32およびコンバータ制御部34については、図2で説明したとおりである。
図9は、図7に示した制御装置30Aによる上限速度設定の制御構造を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理も、一定時間ごとにメインルーチンから呼出されて実行される。
図9を参照して、制御装置30Aは、インバータ冷却水温T、大気圧PA、およびエコスイッチ40からの信号ECを取得する(ステップS210)。次いで、制御装置30Aは、昇圧コンバータ10のスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されているか否かを判定する(ステップS220)。なお、上述のように、電圧VHに基づいて電圧センサ54が異常であると判定されると、スイッチング素子Q1は常時オン状態(スイッチング素子Q2は常時オフ状態)に制御される。
スイッチング素子Q1が常時オン状態に制御されていないと判定されると(ステップS220においてNO)、制御装置30Aは、ステップS210において取得された各信号に基づいて、システム電圧(電圧VH)の目標電圧VHRを可変設定する(ステップS230)。具体的には、上述したように、目標電圧設定部32により、インバータ冷却水温T、大気圧PAおよびエコスイッチ40からの信号ECの変化に応じて目標電圧VHRを可変設定する。一方、ステップS220においてスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されていると判定されると(ステップS220においてYES)、ステップS240へ処理が移行される。
次いで、制御装置30Aは、異常検出信号MGFLT2,MGFLT3に基づいてモータジェネレータMG2,MGRに異常が発生しているか否かを判定する。そして、モータジェネレータMG2,MGRの少なくとも一方に異常が発生していると判定されると(ステップS240においてYES)、制御装置30Aは、異常と判定されたモータジェネレータに対応するインバータへ対応の信号DWNを出力し、そのインバータの各スイッチング素子のゲートを遮断させる(ステップS250)。
次いで、制御装置30Aは、昇圧コンバータ10のスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されているか否かを再び判定する(ステップS260)。そして、スイッチング素子Q1が常時オン状態に制御されていないと判定されると(ステップS260においてNO)、制御装置30Aは、ステップS230において設定された目標電圧VHRに基づいて車両の速度上限値SVLMTを設定する(ステップS270)。
一方、ステップS260においてスイッチング素子Q1(上アーム)が常時オン状態に制御されていると判定されると(ステップS260においてYES)、システム電圧(電圧VH)は蓄電装置Bの電圧VBとなっているから、制御装置30Aは、蓄電装置Bの電圧VBに基づいて速度上限値SVLMTを設定する(ステップS280)。
なお、ステップS240においてモータジェネレータMG2,MGRのいずれも正常であると判定されると(ステップS240においてNO)、制御装置30Aは、ステップS290へ処理を移行する。
この実施の形態2においては、後輪RWに駆動力を出力するモータジェネレータMGRに異常が発生すると、モータジェネレータMGRを駆動するインバータ20−3の各スイッチング素子のゲートが遮断される。一方、インバータ20−3がゲート遮断されていても、エンジン80およびモータジェネレータMG2を用いてハイブリッド車両100Bは走行可能である(FF走行)。そして、車両速度が上昇すると、モータジェネレータMGRに生じる逆起電力が回生電力として正極線PL2および負極線NLへ流れ、意図しない制動トルクが発生するところ、この実施の形態2では、これを防止するために車両の上限速度が設定される。
同様に、前輪FWに駆動力を出力するモータジェネレータMG2に異常が発生すると、モータジェネレータMG2を駆動するインバータ20−2の各スイッチング素子のゲートが遮断される。一方、インバータ20−2がゲート遮断されていても、エンジン80を用いてハイブリッド車両100Bは走行可能である(エンジン直行走行)。そして、この場合にも、車両速度が上昇すると、モータジェネレータMG2に生じる逆起電力が回生電力として正極線PL2および負極線NLへ流れ、意図しない制動トルクが発生するところ、これを防止するために車両の上限速度が設定される。
一方、インバータ20−3および/または20−2のゲート遮断中にモータジェネレータMGRおよび/またはMG2から回生電力が流れるか否かは、システム電圧(電圧VH)とモータジェネレータMGRおよび/またはMG2に生じる誘起電圧との関係によって決まる。すなわち、モータジェネレータMGRおよび/またはMG2に生じる誘起電圧が車両速度の上昇に伴ない上昇しシステム電圧(電圧VH)を超えると、モータジェネレータMGRおよび/またはMG2から正極線PL2および負極線NLへ回生電力が流れる。
ここで、この実施の形態2においては、インバータ冷却水温Tや大気圧PA、エコスイッチ40の操作状況などのパラメータの変化に応じてシステム電圧(電圧VH)の目標電圧VHRが可変設定される。そして、この実施の形態2では、この可変設定される目標電圧VHRに基づいて、車両の速度上限値SVLMTを設定することとしたものである。
なお、上記においては、モータジェネレータMG2,MGRの少なくとも一方が異常のとき、異常のモータジェネレータに対応するインバータのゲートを遮断し、目標電圧VHRまたは蓄電装置Bの電圧VBに基づいて車両の速度上限値を設定するものとしたが、インバータ20−2,20−3の少なくとも一方において異常が発生し、その異常のインバータにおいてゲートが遮断されている場合にも、目標電圧VHRまたは蓄電装置Bの電圧VBに基づいて車両の速度上限値を設定するようにしてもよい。
なお、上記において、エンジン80およびモータジェネレータMG2は、この発明における「動力出力装置」を形成し、モータジェネレータMGRは、この発明における「電動機」に対応する。このとき、インバータ20−3は、この発明における「駆動回路」に対応する。
また、モータジェネレータMG2も、この発明における「電動機」に対応し得る。このとき、エンジン80は、この発明における「動力出力装置」に対応し、インバータ20−2は、この発明における「駆動回路」に対応する。
以上のように、この実施の形態2においては、モータジェネレータMG2,MGRの少なくとも一方あるいはインバータ20−2,20−3の少なくとも一方に異常が発生すると、異常のモータジェネレータに対応するインバータあるいは異常のインバータのゲートが遮断される。そして、そのゲート遮断されたインバータに対応するモータジェネレータから回生電力が流れないように、車両の速度上限値SVLMTが設定される。
一方、目標電圧VHRは、インバータ冷却水温Tや大気圧PA、エコスイッチ40からの信号EC等のパラメータの変化に応じて可変設定される。そして、その可変設定された目標電圧VHRに基づいて上記の速度上限値SVLMTが設定される。これにより、上記パラメータの変化に応じてシステム電圧(電圧VH)が低下したためにモータジェネレータからインバータを介して正極線PL2および負極線NLへ回生電力が流れてしまうことを回避できる。したがって、この実施の形態2によれば、インバータの各スイッチング素子のゲート遮断中にモータジェネレータで発生した逆起電力が回生電力として流れることにより意図しない回生制動が発生するのを防止することができる。
なお、上記の実施の形態1の変形例2および実施の形態2においては、動力分割装置85によりエンジン80の動力を車軸とモータジェネレータMG1とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、モータジェネレータMG1を駆動するためにのみエンジン80を用い、モータジェネレータMG2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両にも適用可能である。
さらに、この発明の適用範囲は、上記のようなハイブリッド車両に限定されるものではなく、エンジンを搭載しない電気自動車や、燃料を用いて電気エネルギーを発生する燃料電池(Fuel Cell)を搭載した燃料電池車などの電動車両にも適用可能である。
なお、上記において、制御装置30,30Aにおける制御は、実際には、CPU(Central Processing Unit)によって行なわれ、CPUは、図4,5,9に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムをROM(Read Only Memory)から読出し、その読出したプログラムを実行して図4,5,9に示したフローチャートに従って処理を実行する。したがって、ROMは、図4,5,9に示したフローチャートの各ステップを備えるプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取可能な記録媒体に相当する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による電動車両の全体ブロック図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図2に示す目標電圧設定部の詳細な機能ブロック図である。 図1に示す制御装置によるゲート遮断/解除の制御構造を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1の変形例における制御装置によるゲート遮断/解除の制御構造を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1の変形例2による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両のパワートレーン構成を示した図である。 実施の形態2による電動車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 図7に示す制御装置の機能ブロック図である。 図7に示す制御装置による上限速度設定の制御構造を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 昇圧コンバータ、20,20−1,20−2,20−3 インバータ、22 U相アーム、24 V相アーム、26 W相アーム、30,30A 制御装置、32 目標電圧設定部、34 コンバータ制御部、36,36A ゲート遮断制御部、38,38A インバータ制御部、39 上限速度設定部、40 エコスイッチ、52,54 電圧センサ、62 第1設定部、64 第2設定部、66 第3設定部、68,74 最小値選択部、70,72 レートリミット処理部、80 エンジン、85 動力分割装置、100 電動車両、100A,100B ハイブリッド車両、B 蓄電装置、C1,C2 コンデンサ、MG,MG1,MG2,MGR モータジェネレータ、DW 車輪、FW 前輪、RW 後輪、PL1,PL2 正極線、NL 負極線、L リアクトル、Q1〜Q8 スイッチング素子、D1〜D8 ダイオード。

Claims (11)

  1. 電動車両であって、
    走行用の動力を出力可能に構成された動力出力装置と、
    走行に伴ない逆起電力を発生する電動機と、
    スイッチング素子をスイッチング制御することにより前記電動機を駆動可能に構成された駆動回路と、
    充放電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置と前記駆動回路との間に設けられ、前記駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成された電圧調整器と、
    所定のパラメータの変化に応じて前記目標電圧を可変設定する目標電圧設定部と、
    前記動力出力装置から出力される動力を用いての走行中に前記電動機の異常が検出されることにより前記スイッチング素子のゲートが遮断されているとき、前記目標電圧設定部により可変設定される前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する上限速度設定部とを備える、電動車両。
  2. 前記上限速度設定部は、前記目標電圧の低下に応じて前記速度上限値を低下させる、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に連結され、
    前記電動機は、前記動力出力装置と異なる他方の駆動軸に連結され、
    前記上限速度設定部は、前記電動機および前記駆動回路のいずれか一方の異常時、前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する、請求項1に記載の電動車両。
  4. 前記動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関を含み、
    前記電動機は、前記駆動軸に連結され、
    前記上限速度設定部は、前記電動機および前記駆動回路のいずれか一方の異常時、前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する、請求項1に記載の電動車両。
  5. 前記上限速度設定部は、前記電圧調整器により前記電力線の電圧が前記蓄電装置の電圧に制御されているとき、前記蓄電装置の電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定する、請求項1に記載の電動車両。
  6. 電動車両の制御方法であって、
    前記電動車両は、
    走行用の動力を出力可能に構成された動力出力装置と、
    走行に伴ない逆起電力を発生する電動機と、
    スイッチング素子をスイッチング制御することにより前記電動機を駆動可能に構成された駆動回路と、
    充放電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置と前記駆動回路との間に設けられ、前記駆動回路と電力を授受するための電力線の電圧を目標電圧に調整可能に構成された電圧調整器とを備え、
    前記制御方法は、
    所定のパラメータの変化に応じて前記目標電圧を可変設定するステップと、
    前記動力出力装置から出力される動力を用いての走行中に前記電動機の異常が検出されることにより前記スイッチング素子のゲートが遮断されているとき、可変設定される前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップとを含む、電動車両の制御方法。
  7. 前記速度上限値を設定するステップにおいて、前記目標電圧の低下に応じて前記速度上限値を低下させる、請求項6に記載の電動車両の制御方法。
  8. 前記動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に連結され、
    前記電動機は、前記動力出力装置と異なる他方の駆動軸に連結され、
    前記制御方法は、前記電動機および前記駆動回路のいずれか一方の異常時、前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む、請求項6に記載の電動車両の制御方法。
  9. 前記動力出力装置は、前輪および後輪のいずれか一方の駆動軸に動力を出力可能な内燃機関を含み、
    前記電動機は、前記駆動軸に連結され、
    前記制御方法は、前記電動機および前記駆動回路のいずれか一方の異常時、前記目標電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む、請求項6に記載の電動車両の制御方法。
  10. 前記制御方法は、前記電圧調整器により前記電力線の電圧が前記蓄電装置の電圧に制御されているとき、前記蓄電装置の電圧に基づいて当該電動車両の速度上限値を設定するステップをさらに含む、請求項6に記載の電動車両の制御方法。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の電動車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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