JP4762462B2 - 射出成形機の電動直圧式型締装置および射出成形機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動射出成形機の型締装置に関し、特に型締力の保持が長時間に渡って可能となる型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に、従来の電動直圧式型締装置の概略構造を示す。
【0003】
ベース1の両端には、固定ダイプレート3及びバックプレート62が、互いに対向するように配置されている。バックプレート62の前方には、固定ダイプレート3に対向して、移動ダイプレート4が配置されている。固定ダイプレート3の前面には固定金型5が保持され、移動ダイプレート4の前面には移動金型6が保持されている。
【0004】
バックプレート62と固定ダイプレート3の間は、4本のタイロッド67によって連結されている。移動ダイプレート4の四隅には、それぞれ貫通孔が形成され、各タイロッド67はこれらの各貫通孔を貫通している。移動ダイプレート4は、これらの各タイロッド67に沿って摺動し、前後方向(即ち、型閉じ方向および型開き方向)に移動することができる。
【0005】
移動ダイプレート4は、バックプレート62の前面にボールネジ70を介して連結されている。移動ダイプレーと4の背面にはロードセル75が固定され、ボールネジ70のネジ軸71の先端は、このロードセル75の背面側に固定されている。ボールネジ70のナット72は、バックプレート62にベアリング77を介して回転自在に支持されている。
【0006】
ベース1の下側には電動機80が収容されている。ナット72の移動ダイプレート4側の端面にはプーリ82が取り付けられ、電動機80の軸にはプーリ81が取り付けられている。プーリ81とプーリ82の間にはタイミングベルト83が架け渡されている。電動機80を用いてナット72を回転させることによってネジ軸71が軸方向に駆動され、これにより、移動ダイプレート4がタイロッド67に沿って前後方向に移動する。
【0007】
以上のように、従来の電動直圧式型締装置では、ボールネジ70を用いて移動ダイプレート4を駆動することによって型閉じ及び型開きの動作を行っている。
【0008】
(従来の直圧式型締装置の問題点)
従来の装置では、型締の際、その反力を4本のタイロッド67のみで受けていた。つまりタイロッド67が伸びることにより型締力を発生させていた。タイロッド67は、合計の断面積が大きく、また剛性も高いため、型締力の反力が作用したときの伸びが小さい。このため、固定金型5と移動金型6の型面が互いに接触した直後に、型締力(型面に生ずる圧縮荷重)が急速に立ち上がり、型締力にオーバーシュートが発生したり、あるいは型締力の精度が悪くなるなどの問題があった。さらに、成形に際しては型締力をある時間保持する必要があるが、この場合、電動機を回転することなくトルクを発生し続ける状態となるので、発生するトルクはストールトルクとなる。電動機は回転していると三相電流は交番するが、ストール状態では一相に集中して直流電流が流れ、その一相に対応する電動機のコイルおよび駆動アンプのトランジスタに電流が集中して流れることになる。したがってその一相に集中して熱が発生して電動機等を損傷する可能性があるため、たとえば、圧肉成形品の成形時のように長時間に渡って型締力を保持する必要がある成形に対して十分な対応をできないことがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、圧肉成形品の成形時のように長時間に渡って型締力を保持する必要がある成形に対しても、十分な型締力保持時間を実現できる射出成形機の型締装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明の直圧式型締装置は、
電動機と
この電動機に接続され、この電動機の回転運動を直線運動に変換する回転運動―直線運動変換装置と、
この回転運動―直線運動変換装置により型開閉動作を行なう移動ダイプレートと、
この移動ダイプレートが型締するのに必要な型締力を発生させる弾性部材と、
を備え、
前記型締力の保持を前記電動機の微少な正逆回転によって行なうことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による型締装置は、
ベースと、
ベースの一方の端に固定されたバックプレートと、
ベースの他方の端に固定され、固定金型を保持する固定ダイプレートと、
固定ダイプレートに対向してベース上に配置され、移動金型を保持する移動ダイプレートと、
ネジ軸の先端が前記移動ダイプレートの背面側に固定されたボールネジと、
前記ボールネジのナットを回転自在に支持するハウジングと、
前記バックプレートと前記ハウジングの間を接続し、型締め方向に対して伸縮可能な弾性部材と、
前記ボールネジのナットを回転させる電動機と、
を備え、
前記弾性体の伸縮により発生する型締力を保持するに際して前記電動機の微少な正逆回転によって行うことを特徴とする電動直圧式型締装置であってもよい。
【0012】
さらにまた、本発明の型締装置は、
固定金型を保持する固定ダイプレートと、
固定ダイプレートに対向して配置され、移動金型を保持する移動ダイプレートと、
移動ダイプレートの後方に配置されたバックアッププレートと、
移動ダイプレートと前記バックアッププレートの間を接続し、型締め方向に対して伸縮可能な弾性部材と、
固定ダイプレートと前記バックアッププレートの間を連結し、そのネジ軸の先端が前記固定ダイプレートに回転自在に接続され、そのナットが前記バックアッププレートに固定された複数のボールネジと、
前記複数のボールネジのネジ軸を、互いに同期させて回転させる電動機と、
を備え、
前記弾性体の伸縮により発生する型締力を保持するに際して前記電動機の微少な正逆回転によって行うことを特徴とする電動直圧式型締装置でもよい。
【0013】
好ましくは、前記弾性部材は、コイルスプリングを使用する。
【0014】
本発明の電動直圧式型締装置の動作について説明する。
【0015】
前記電動機に接続された回転運動−直線運動変換装置を駆動することによって移動ダイプレートを前進または後退させることができる。この場合、弾性体による型締力発生機構の違いにより、移動ダイプレートに直接回転運動−直線運動変換装置が接続される構造、移動ダイプレートの後部(背面側)で移動ダイプレートに接続されたバックアッププレートに回転運動−直線運動変換装置が接続される構造等がある。
【0016】
移動ダイプレートに直接回転運動−直線運動変換装置が接続される構造を採用した場合、電動機の回転により回転運動−直線運動変換装置が型閉じ方向に駆動されると、移動ダイプレートが前進する。移動ダイプレートを前進させ、固定金型と移動金型の型面を接触(型締)させる。この状態では、移動ダイプレートはそれ以上前進できなくなるが、バックプレートと上記回転運動−直線運動変換装置回転運動部分を回転自在に支持するハウジングの間の接続を、弾性部材を介して行っているため、ハウジングは更に後退することができる。つまり、必要な型締力が発生するだけ弾性部材に変形(この場合縮める方向)を与えることで、その反力が型締力となって移動金型と固定金型の接触を保持できる。
【0017】
ここで、前記弾性部材のばね定数を適切に(小さく)設計することによって、従来タイバーのわずかな変形(伸び)によって発生させていた型締力を、そのタイバーの伸びに比較して格段に大きな変形を前記弾性部材に発生させることが可能となる。型締力発生源として弾性部材を使用することで、電動機のわずかな回転によって生じるハウジングの移動は、型締力の変動をほとんど起こさない程度にすることができる。電動機がストール状態になることを防止するには電動機がわずかにでも運転されていればいいので、本発明のように型締力を弾性部材によって発生させるようにすれば、電動機をわずかに回転させていても、型締力は保持できるので、電動機がストール状態になることがないので、型締力の長時間保持が可能となり、厚肉の成形にも十分に対応できる。さらに電動機の寿命の向上を図ることができる。
【0018】
また、 移動ダイプレートの後部(背面側)で移動ダイプレートに接続されたバックアッププレートに回転運動−直線運動変換装置が接続される構造を採用した場合、電動機の回転により回転運動−直線運動変換装置が型閉じ方向に駆動されると、バックアッププレートが前進し、それに伴って移動ダイプレートも前進する。移動ダイプレートを前進させ、固定金型と移動金型の型面を接触(型締)させる。この状態では、移動ダイプレートはそれ以上前進できなくなるが、バックアッププレートと移動ダイプレート間の接続を弾性部材を介して行っているため、バックアッププレートは更に前進することができる。つまり、必要な型締力が発生するだけ弾性部材に変形(この場合縮める方向)を与えることで、その反力が型締力となって移動金型と固定金型の接触を保持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態例を、図面を用いて説明する。
【0020】
図1に、本発明の射出成形機の電動直圧式型締装置の第一実施形態例の概略構成を示す。図中1はベース、32はバックプレート、3は固定ダイプレート、4は移動ダイプレート、5は固定金型、6は移動金型、38はハウジング、9はコイルスプリング(弾性部材)、10はボールネジ、11はボールネジ10のネジ軸、12はボールネジ10のナットを表わす。
【0021】
ベース1の両端には固定ダイプレート3およびバックプレート32が互いに対向するように配置されている。バックプレート32の前方には、固定ダイプレート3に対向して移動ダイプレート4が配置されている。固定ダイプレート3の前面には固定金型5が保持され、移動ダイプレート4の前面には移動金型6が保持されている。移動ダイプレート4はベース1上を摺動し、前後方向(図では左右方向、すなわち、型閉じ方向および型開き方向)に移動することができる。
【0022】
移動ダイプレート4は、バックプレート32の前面にコイルスプリング9およびボールネジ10を介して、以下のように連結されている。すなわち、バックプレート32の前方には、ナット12を収納するハウジング38が配置されている。このハウジング38は、バックプレート32の前面に上下一対のコイルスプリング9を介して接続されている。コイルスプリング9の伸縮方向は、ネジ軸11の方向に対して平行である。ナット12は、ハウジング38にベアリング37を介して回転自在に支持されている。移動ダイプレート4の背面にはロードセル15が固定されている。ネジ軸11の前端(図では右端側)は、このロードセル15の背面側に固定されている。
【0023】
ベース1の下側には電動機20が収納されている。ナット12の移動ダイプレート4側の端部(図では右端部)には、プーリ22が取り付けられ、電動機20の軸にはプーリ21が取り付けられている。プーリ21とプーリ22の間には、タイミングベルト23が架け渡されている。
【0024】
電動機20を用いてナット12を回転させることによって、ネジ軸11が軸方向に駆動され、移動ダイプレート4がベース1上を前後方向に移動するこのように、型閉じおよび型開きの動作は、ボールネジ10を駆動することによって行われる。
【0025】
以上のように、上記の電動直圧式型締装置では、移動ダイプレート4を駆動するボールネジ10を、コイルスプリング9を介してバックプレート32の前面に取り付けている。
【0026】
型締めの際、ボールネジ10を駆動し、移動ダイプレート4を固定ダイプレート3に対して前進させることによって、固定金型5と移動金型6の型面を互いに接触させた後、さらにボールネジ10を駆動してハウジング38を後退させると、バックプレート32がベース1に固定されているので、コイルスプリング9が縮む。このコイルスプリング9が圧縮されたことによって発生する反力が、ハウジング38、ナット12、ネジ軸11、ロードセル15を順に介して移動ダイプレート4に伝達され、型締力となる。
【0027】
ここで、コイルスプリング9のバネ定数を適切に(小さく)設計することによって、従来の型締装置におけるタイロッド67の伸びと比較して大きな弾性変形をコイルスプリング9に発生させることができる。従って、電動機20をわずかに回転させてボールネジ10を駆動してわずかにハウジング38を移動させてコイルスプリング9の変形をわずかに変化させても、型締力はほとんど変化しない。そのため、電動機20をわずかに正逆転させることによって、電動機20がストール状態になることを防止しながら、型締力を長時間保持できる。
【0028】
なお、上記の例では、一対のコイルスプリング9を、ネジ軸11を中心にして上下に配置しているが、4個のコイルスプリングをバックプレート32の四隅に配置したり、あるいは、一対のコイルスプリングをバックプレート32の対角位置に配置するなどの種々の変形も可能である。
【0029】
また、上記の例では、移動ダイプレート4の支持にタイロッドを使用していないが、2本または4本のタイロッドを使用する形式の型締装置の場合にも、本発明を適用することができる。
【0030】
次に、図2および3に本発明の射出成形機の直圧式型締装置の第二実施形態例の概略構成を示す。なお、図2は正面図、図3は装置の軸方向に対して平行方向の断面図である。図中3は固定ダイプレート、4は移動ダイプレート、5は固定金型、6は移動金型、2はバックアッププレート、9はコイルスプリング(弾性部材)、10はボールネジ、11はボールネジ10のネジ軸、12はボールネジ10のナットを表わす。
【0031】
ベース1両端には、固定ダイプレート3およびサポートプレート7が互いに対向するように配置されている。固定ダイプレート3の前方には、固定ダイプレート3に対向して、移動ダイプレート4が配置されている。固定ダイプレート3の前面には固定金型5が保持され、移動ダイプレート4の前面には移動金型6が保持されている。移動ダイプレート4はベース1上を摺動し、前後方向(図では左右方向、すなわち、型閉じ方向および型開き方向)に移動することができる。
【0032】
サポートプレート7と移動ダイプレート4の間には、バックアッププレート2が配置されている。バックアッププレート2はベース1上を摺動することができる。バックアッププレート2の互いに対角位置にある二隅には、それぞれ、ナット12が固定されている。ネジ軸11は、ナット12を介してバックアッププレート2を貫通している。ネジ軸11の先端部(図では右端側)は、固定ダイプレート3に回転自在に接続されている。ネジ軸11の後端部(図では左端部)は、サポートプレート7にベアリング19を介して回転自在に支持され、サポートプレート7を貫通している。バックアッププレート2の前面には、後述するように、4本のコイルスプリング9等を介して移動ダイプレート4が接続されている。
【0033】
移動ダイプレート4の背面には、ロードセル15を間に挟んで、スプリング受け部材8が取り付けられている。バックアッププレート2とスプリング受け部材8との間は4本のコイルスプリング9を介して接続されている。
【0034】
ベース1の下側には電動機20が収納されている。各ネジ軸11の後端部(図では左端部)には、それぞれプーリ22が取り付けられ、電動機20の軸にはプーリ21が取り付けられている。プーリ21と各プーリ22の間には、後述するように、タイミングベルト23が架け渡されている。また、図4に、電動機20とネジ軸11の連結部分の左側面図を示す。
【0035】
図5に、ボールネジ10の部分詳細図を示す。なお、この図は、図4のE−E断面図に該当している。ナット12はバックアッププレート2に固定されている。ネジ軸11はナット12を介してバックアッププレート2を貫通している。ネジ軸11の先端部(図では右端側)は、固定ダイプレート3の前面に、ベアリング17および固定部材18を介して回転自在に接続されている。ネジ軸11の後端側(図では左端側)は、ベアリング19を介してサポートプレート7に回転自在に支持され、サポートプレート7を貫通している。ネジ軸11の後端部には、前述のプーリ22が取り付けられている。
【0036】
電動機20を用いて各ネジ軸11を回転させることによって、各ナット12が軸方向に駆動され、これにより、バックアッププレート2がネジ軸11に沿って前後方向に移動する。バックアッププレート2の移動に伴い、バックアッププレート2の前面にコイルスプリング9を介して接続されている移動ダイプレート4も移動する。以上のように、型閉じおよび型開きの動作は、ボールネジ10を駆動することによって行われる。
【0037】
型締めの際、ボールネジ10を駆動し、移動ダイプレート4を固定ダイプレート3に対して前進させることによって、固定金型5と移動金型6の型面を互いに接触させた後、さらにボールネジ10を駆動してバックアッププレート2を前進させると、コイルスプリング9が縮む。このコイルスプリング9が圧縮されたことによって発生する反力が、スプリング受け部材8、ロードセル15を順に介して移動ダイプレート4に伝達され、型締力となる。
【0038】
ここで、コイルスプリング9のバネ定数を適切に(小さく)設計することによって、従来の型締装置におけるタイロッド67の伸びと比較して大きな弾性変形をコイルスプリング9に発生させることができる。従って、電動機20をわずかに回転させてボールネジ10を駆動してわずかにバックアッププレート2を移動させてコイルスプリング9の変形をわずかに変化させても、型締力はほとんど変化しない。そのため、電動機20をわずかに正逆転させることによって、電動機20がストール状態になることを防止しながら、型締力を長時間保持できる。
【0039】
さらに、本発明の射出成形機の電動直圧式型締装置によれば、従来の装置におけるタイロッドの役割を、ボールネジのネジ軸に兼ねさせることができる。これによって、装置の構成部品の点数を減らし、装置の構成を簡素化できる。
【0040】
また、ボールネジを複数使用しているので、型締力等の負荷を分散させることができるので、ボールネジのサイズを小さくできる。
【0041】
さらにまた、固定ダイプレートとバックアッププレートの間を、2本のボールネジによって連結すれば、固定ダイプレートと移動ダイプレートの間に架け渡されるロッドの本数が減るので、従来の装置と比べて金型へのアクセスが容易となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の直圧式型締装置によれば、電動機と、この電動機に接続され、この電動機の回転運動を直線運動に変換する回転運動―直線運動変換装置と、この回転運動―直線運動変換装置により型開閉動作を行なう移動ダイプレートと、この移動ダイプレートが型締するのに必要な型締力を発生させる弾性部材と、を備え、前記型締力の保持を前記電動機の微少な正逆回転によって行なうことによって、長時間の型締力保持が可能となる。さらに電動機の寿命を向上することができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動直圧式型締装置の第一実施形態の概略構成を示す正面図。
【図2】本発明の電動直圧式型締装置の第二実施形態の概略構成を示す正面図。
【図3】本発明の電動直圧式型締装置の第二実施形態の概略構成を示す軸方向断面図。
【図4】バックアッププレートと移動ダイプレートの接続部分の詳細を示す図。
【図5】ボールネジの部分詳細図であって、図4におけるE−E断面に当る図。
【図6】従来の電動直圧式型締装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1 ベース
2 バックアッププレート
3 固定ダイプレート
4 移動ダイプレート
5 固定金型
6 移動金型
7 サポートプレート
8 スプリング受け部材
9 コイルスプリング(弾性部材)
10,70 ボールネジ
11,71 ボールネジのネジ軸
12,72 ボールネジのナット
15,75 ロードセル
17,19,37,77 ベアリング
18 固定部材
20,80 電動機
21,22,81,82 プーリ
23,83 タイミングプーリ
32,62 バックプレート
38 ハウジング
67 タイロッド
Claims (5)
- 電動機と、
この電動機に接続され、この電動機の回転運動を直線運動に変換する回転運動―直線運動変換装置と、
この回転運動―直線運動変換装置により型開閉動作を行なう移動ダイプレートと、
この移動ダイプレートが型締するのに必要な型締力を発生させる弾性部材と、
を備え、
前記型締力の保持を前記電動機の微少な正逆回転によって行なうことを特徴とする射出成形機の電動直圧式型締装置。 - ベースと、
ベースの一方の端に固定されたバックプレートと、
ベースの他方の端に固定され、固定金型を保持する固定ダイプレートと、
固定ダイプレートに対向してベース上に配置され、移動金型を保持する移動ダイプレートと、
ネジ軸の先端が前記移動ダイプレートの背面側に固定されたボールネジと、
前記ボールネジのナットを回転自在に支持するハウジングと、
前記バックプレートと前記ハウジングの間を接続し、型締め方向に対して伸縮可能な弾性部材と、
前記ボールネジのナットを回転させる電動機と、
を備え、
前記弾性体の伸縮により発生する型締力を保持するに際して前記電動機の微少な正逆回転によって行うことを特徴とする射出成形機の電動直圧式型締装置。 - 固定金型を保持する固定ダイプレートと、
固定ダイプレートに対向して配置され、移動金型を保持する移動ダイプレートと、
移動ダイプレートの後方に配置されたバックアッププレートと、
移動ダイプレートと前記バックアッププレートの間を接続し、型締め方向に対して伸縮可能な弾性部材と、
固定ダイプレートと前記バックアッププレートの間を連結し、そのネジ軸の先端が前記固定ダイプレートに回転自在に接続され、そのナットが前記バックアッププレートに固定された複数のボールネジと、
前記複数のボールネジのネジ軸を、互いに同期させて回転させる電動機と、
を備え、
前記弾性体の伸縮により発生する型締力を保持するに際して前記電動機の微少な正逆回転によって行うことを特徴とする射出成形機の電動直圧式型締装置。 - 前記弾性部材は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1ないし3のいづれか1項記載の電動直圧式型締装置。
- 請求項1ないし4のいづれか1項記載の型締装置を備えたことを特徴とする射出成形機。
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